JP3416356B2 - 電子ピアノ - Google Patents

電子ピアノ

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JP3416356B2
JP3416356B2 JP27701695A JP27701695A JP3416356B2 JP 3416356 B2 JP3416356 B2 JP 3416356B2 JP 27701695 A JP27701695 A JP 27701695A JP 27701695 A JP27701695 A JP 27701695A JP 3416356 B2 JP3416356 B2 JP 3416356B2
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electronic piano
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隆宏 中村
正人 金原
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ピアノに係
り、特にアコースティックピアノに近いタッチ感が得ら
れるようにした電子ピアノに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に利用されている電子ピ
アノは、演奏者の鍵盤操作に基づき電子音をスピーカか
ら発するものであり、近年においてはアコースティック
ピアノに比較しても不満のないレベルまで達している。
そして、鍵盤のタッチ感をアコースティックピアノに近
づけるために、疑似アクション機構が開発された。例え
ば、この疑似アクション機構は、特開平4−34789
5号公報に開示されているように、鍵盤の押鍵操作によ
り回転するアクリル樹脂などから成るハンマーヘッド
と、このハンマーヘッドに打撃される発泡ウレタンなど
から成るハンマーストッパとを備え、ハンマーヘッドが
ハンマーストッパを打撃することにより疑似打弦動作を
行い、鍵盤に疑似的なアクション荷重を与えることがで
き、鍵盤のタッチ感をアコースティックピアノに近づけ
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
ピアノでは、ハンマーヘッドの先端がハンマーストッパ
に対して衝突することで、打弦時のタッチ感は達成され
るものの、面同士の衝突により機械的衝突音(ノイズ)
が発生する。したがって、音量を下げて演奏を行った場
合や、ヘッドホンを使用した場合に、本来的な電子楽音
とは無関係な機械的衝突音が耳障りとなり、演奏者や聴
衆に不快感を与えるおそれがある。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、ハンマーヘッドとハンマーストッ
パとの機械的衝突音を低減させ、アコースティックピア
ノに非常に近似したタッチ感を達成することができる電
子ピアノを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の発明は、ハンマーヘッドがハンマーストッパを
打撃することにより疑似打弦動作を行い、鍵盤に疑似的
なアクション荷重を与える疑似アクション機構を備えた
電子ピアノにおいて、ハンマーヘッドに設けられた打撃
部が、真球状又は楕円球状に形成されていることを特徴
とする。
【0006】上記構成によれば、鍵盤の押鍵操作により
疑似アクション機構が作動することで、ハンマーヘッド
の打撃部がハンマーストッパを打撃する。このとき、打
撃部は、真球状または楕円球状をなしているので、ハン
マーストッパに対して点接触でまず衝突し、その後、徐
々にその接触面積が広がるので、ハンマーヘッドがハン
マーストッパに衝突する際の衝撃エネルギーを極めて
率良く分散させることができ、耳障りなノイズを低減さ
せることができる。さらに、打撃部の加工が容易であ
る。
【0007】
【0008】
【0009】また、請求項の発明は、ハンマーヘッド
がハンマーストッパを打撃することにより疑似打弦動作
を行い、鍵盤に疑似的なアクション荷重を与える疑似ア
クション機構を備えた電子ピアノにおいて、ハンマーヘ
ッドに設けられた打撃部が、円柱状にそれぞれ形成され
複数の衝突片で構成されていることを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、鍵盤の押鍵操作により
疑似アクション機構が作動することで、ハンマーヘッド
の打撃部がハンマーストッパを打撃する。このとき、打
撃部が複数の円柱状の衝突片で形成されており、平坦な
円形面をなす各衝突片の衝突面により、打撃部の衝突面
積が小さく分割されるので、ハンマーヘッドがハンマー
ストッパに衝突する際の衝撃エネルギーを各衝突片に
率良く分散させることができる。それにより、衝突エネ
ルギーの分散効率を高めることができ、耳障りなノイズ
を効率良く低減させることができる。
【0011】これらの場合、打撃部が、ハンマーヘッド
に着脱自在に設けられていることが、好ましい。この構
成では、打撃部の形状や寸法を状況に応じて簡単に変更
できるとともに、打撃部が変形したり破損した場合で
も、打撃部を新品に簡単に交換することができ、メンテ
ナンスが極めて容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の電子ピアノの好適な実施形態について詳細に説明す
る。
【0013】図1は、電子ピアノの疑似アクション機構
を示す側面図である。同図に示すように、この電子ピア
ノの疑似アクション機構1は、アコースチィックなアッ
プライトピアノのアクション機構を模したものであると
共に、鍵盤2上にキャプスタンスクリュー3を介して載
置されたウイッペン4を備えている。このウイッペン4
の後端部は、電子ピアノの全長にわたって延設したセン
ターレール5に回動自在に軸支されている。また、ウイ
ッペン4の中央部にはジャックフレンジ6が立設され、
このジャックフレンジ6に対して断面L字状のジャック
7が回動自在に軸支されている。
【0014】更に、センターレール5の上部には、ハン
マー8が回動自在に軸支され、このハンマー8の下端に
は、ジャック7の上端が当接するバット9が設けられて
いる。このハンマー8は、バット9から上方に延びるハ
ンマーシャンク10と、このハンマーシャンク10の先
端に設けられた、例えばアクリル樹脂から成るハンマー
ヘッド11とを有している。このハンマーヘッド11
は、鍵盤2の押鍵に伴い、ハンマーストッパ12を打撃
することで、アコースティックピアノにおける打弦動作
を模して、打弦の際の鍵盤2のタッチ感を得るものであ
る。
【0015】すなわち、ハンマー8は、鍵盤2の押鍵操
作によるウイッペン4のスイング動作により、ジャック
7がバット9を突き上げることで回動し、その結果、ハ
ンマーヘッド11はハンマーストッパ12を打撃する。
なお、ハンマーストッパ12は、アクションサポート
(図示せず)に固定されると共に、ハンマーヘッド11
が衝突した際の衝撃を和らげるために、ゴム、樹脂、
布、綿や紙などからなる緩衝部12aを有している。
【0016】ここで、ハンマーヘッド11の先端には打
撃部13が一体に設けられ、この打撃部13の先端に
は、ハンマーストッパ12の緩衝部12aに打ち付けら
れる衝突面13aが形成され、この打撃部13を断面U
字状にすることで、衝突面13aを湾曲面形状にし、半
球面又は楕円球面の衝突面13aを作り出すことができ
る。したがって、衝突面13aは、ハンマーストッパ1
2に対して先ず点接触で衝突し、その後、徐々にその接
触面積が広がるので、ハンマーヘッド11がハンマース
トッパ12に衝突する際の衝撃エネルギーを効率良く分
散させることができ、耳障りなノイズを低減させること
ができる。
【0017】図2は、本発明の第2実施形態を示してい
る。同図に示すように、この実施形態では、打撃部13
Aが、ハンマーヘッド11の基体11aに別体で着脱自
在に取り付けられると共に、剛性をもったアクリル樹脂
などの基体11aとは別の素材からなる緩衝効果の高い
材料(例えば、発泡ウレタン又はフェルトなど)で断面
U字状に形成されている。したがって、打撃部13Aと
基体11aとを別体にしてハンマーヘッド11を構成す
ることにより、打撃部13Aの形状や寸法を状況に応じ
て簡単に変更することができる。しかも、基体11aに
対して打撃部13Aを、ネジ等で着脱自在に構成するこ
とにより、打撃部13Aが変形したり破損した場合で
も、打撃部13Aを新品に簡単に交換することができ、
ピアノのメンテナンスが極めて容易になる。なお、打撃
部13Aと基体11aとを同質の材料で一体に形成して
もよい。
【0018】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。
【0019】例えば、図3に示すように、ハンマーヘッ
ド11の先端に真球の打撃部13Bを一体又は別体で形
成することもできる。そして、打撃部13Bが設けられ
る基体11bの先端を先細形状にすることで、基体11
bでも衝撃エネルギーを効率良く分散させることができ
る。なお、打撃部13Bを楕円球にしても同様な効果を
奏する。
【0020】ハンマーヘッド11の更に別の例として、
図4に示すように、角柱をなす基体11cの先端に打撃
部13Cを形成し、この打撃部13Cを複数の衝突片1
5に分割形成してもよい。各衝突片15は、円柱状をな
すと共に、マトリックス状に配置されている。したがっ
て、平坦な円形面をなす各衝突片15の衝突面15aに
より、打撃部13Cの衝突面積を小さく分割することが
できるので、衝突エネルギーを各衝突片15で効率良く
分散させることができ、耳障りなノイズを効率よく低減
させることができる。なお、衝突面15aを湾曲面形状
にすることで、衝突エネルギーの分散効率を更に高める
ことができる。なお、図3および図4の打撃部13B、
13Cを、図2の場合と同様に、基部11b、11cに
対して着脱自在に構成してもよいことはもちろんであ
る。
【0021】また、前述したハンマーヘッド11の種々
の構造を、公知のハンマーヘッド、例えば特開平4−3
47895号公報などに開示された簡易な疑似アクショ
ン機構のハンマーヘッドにも適用できることは言うまで
もない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の電子ピアノによれ
ば、疑似アクション機構のハンマーヘッドに設けられた
打撃部を、湾曲面形状にするか又は複数の衝突片で形成
することにより、ハンマーヘッドとハンマーストッパと
の機械的衝突音を低減させ、アコースティックピアノに
非常に近似したタッチ感を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ピアノの要部をなす疑似アクショ
ン機構の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示したハンマーヘッドの第2の実施形態
を示す側面図である。
【図3】ハンマーヘッドの第3の実施形態を示す側面図
である。
【図4】ハンマーヘッドの第4の実施形態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 疑似アクション機構 2 鍵盤 11 ハンマーヘッド 12 ハンマーストッパ 13 打撃部 13A 打撃部 13B 打撃部 13C 打撃部 15 衝突片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−208094(JP,A) 特開 平5−158467(JP,A) 実開 昭51−5431(JP,U) 特開 昭59−170899(JP,A) 実開 昭58−149788(JP,U) 実開 昭52−140319(JP,U) 実開 平5−29091(JP,U) 実開 昭58−170684(JP,U) 実開 昭51−5425(JP,U) 実公 昭34−947(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12 G10C 1/00 - 9/00 G10K 1/00 - 1/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンマーヘッドがハンマーストッパを打
    撃することにより疑似打弦動作を行い、鍵盤に疑似的な
    アクション荷重を与える疑似アクション機構を備えた電
    子ピアノにおいて、 前記ハンマーヘッドに設けられた打撃部が、真球状又は
    楕円球状に形成されていることを特徴とする電子ピア
    ノ。
  2. 【請求項2】 ハンマーヘッドがハンマーストッパを打
    撃することにより疑似打弦動作を行い、鍵盤に疑似的な
    アクション荷重を与える疑似アクション機構を備えた電
    子ピアノにおいて、 前記ハンマーヘッドに設けられた打撃部が、円柱状にそ
    れぞれ形成された複数の衝突片で構成 されていることを
    特徴とする電子ピアノ。
  3. 【請求項3】 前記打撃部が、前記ハンマーヘッドに着
    脱自在に設けられていることを特徴とする、請求項1
    たは2に記載の電子ピアノ。
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