JP2646943B2 - 電子打楽器 - Google Patents

電子打楽器

Info

Publication number
JP2646943B2
JP2646943B2 JP4243379A JP24337992A JP2646943B2 JP 2646943 B2 JP2646943 B2 JP 2646943B2 JP 4243379 A JP4243379 A JP 4243379A JP 24337992 A JP24337992 A JP 24337992A JP 2646943 B2 JP2646943 B2 JP 2646943B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
envelope
signal
value
supplied
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4243379A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0695672A (ja
Inventor
邦彦 渡辺
真雄 坂間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP4243379A priority Critical patent/JP2646943B2/ja
Publication of JPH0695672A publication Critical patent/JPH0695672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2646943B2 publication Critical patent/JP2646943B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子打楽器に係り、
特に打撃操作子と被打撃部材の両者にセンサを設けたも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】周知の電子楽器としては、打撃面に圧電
型振動センサを設け、このセンサ出力によって楽音を制
御するものや、スティック等の操作子に衝撃センサを設
け、このセンサ出力によって楽音を発生させるものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した打
撃面にセンサを設けた電子打楽器の場合、打撃を検出す
る際に振動のピーク値を抽出し、これをキーオンとして
いる。この場合、センサの感度を上げると、複数のキー
オンを発生させる等、誤発音をする可能性が高くなるた
め、センサの感度をある程度低くするようにしている。
ところが、このようにすると、打撃の微小な振動を検出
できなくなるため、楽音が単調になり、表現力が乏しく
なるという問題があった。
【0004】一方、操作子側にセンサを設けた電子打楽
器の場合、操作子側の状態を検出することにより、微妙
な音色の変化を表現することが可能になる。ところが、
この場合、自然楽器が放音する際の振動を検出している
訳ではないため、操作子側の状態のみによって楽音を制
御しようとすると、打楽器本来の楽音と異なる音になっ
てしまうという問題があった。
【0005】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、誤発音をする恐れがなく、打撃面の振動に高
感度で、かつ表現力に富んだ電子打楽器を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、打撃操作手段と、前記打撃操作手
段によって打撃される被打撃部材と、演奏者が前記打撃
操作手段を操作する際の操作状態を検出し、これに応じ
た操作状態信号を出力する第1の検出手段と、打撃操作
によって生じる前記被打撃部材の被打撃面の振動を検出
し、これに応じた振動信号を出力する第2の検出手段
と、前記振動信号に応じた楽音信号を形成すると共に、
該楽音信号に基づく発生楽音を前記操作状態信号に応じ
て制御する楽音制御手段とを具備することを特徴として
いる。
【0007】
【作用】この発明によれば、打撃操作手段によって被打
撃部材が打撃されると、その衝撃によって被打撃部材の
被打撃面が振動する。このとき、第1の検出手段は、演
奏者による打撃操作手段の操作状態を検出して操作状態
信号を出力し、第2の検出手段は、打撃操作による衝撃
によって生じた被打撃面の振動を検出して振動信号を出
力する。そして、楽音制御手段は、振動信号に応じた楽
音信号を形成すると共に、該楽音信号に基づく発生楽音
を操作状態信号に応じて制御する。これにより、打撃操
作の際の被打撃面の振動及びその後に残る被打撃面の振
動に応じた楽音を、打撃操作手段の操作状態に応じて制
御しつつ発生させることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。 A:第1実施例 図1はこの発明の第1実施例の構造を示す側面図であ
る。なお、この実施例は、ベースドラムに適用したもの
である。この図において、1はパッドPの裏面に設けら
れる圧電型振動センサであり、ハンマHがパッドPを打
撃する際の振動を検出する。2は操作者による踏み込み
操作(以下、タップ操作と称する)に従ってハンマHを
駆動するペダルであり、タップ操作時の圧力等を検出す
るセンサ(図示略)が設けられている。
【0009】ここで、ペダル2の構造を図2に示す。こ
の図において、同図(a)はペダル2を側面から見た断
面図であり、同図(b)はペダル2を正面から見た透視
図である。まず、同図(a)に示すように、ペダル2表
面には、圧電型の感圧ゴムからなる圧力センサ2aが設
けられている。この圧力センサ2aは、タップ操作時の
押圧の強さに応じた圧力値PRを出力する。
【0010】また、この圧力センサ2aの上には、同図
(b)に示すように、メンブレムスイッチSW11〜SW
63が、例えば縦横6×3のマトリクス状に配設されてい
る。これらスイッチSW11〜SW63は、タップ操作によ
る押圧に応じて、それぞれがオン信号を出力するように
なっている。また、各々のスイッチには固有のスイッチ
ナンバMが割り当てられている。
【0011】すなわち、演奏者によるペダル2の踏み込
み方には、例えば図3に示すように、ペダル2の基端部
付近を浅く踏む場合(同図(a))、ペダル2の先端部
付近を深く踏む場合(同図(b))、ペダル2を足の裏
全体で踏む場合(同図(c))、ペダル2をつま先のみ
で踏む場合(同図(d))など多くの態様が考えられ
る。本実施例では、こうしたペダル2のタップ操作状態
を上記圧力センサ2aおよびメンブレムスイッチSW11
〜SW63によって検出し、この検出結果によって後述す
る楽音制御を行うようにしている。
【0012】次に、図4は同実施例の構成を示すブロッ
ク図である。この図において、11は計数回路であり、
オンイベントが有ったメンブレムスイッチの個数を計数
し、この計数値Sを出力する。すなわち、この計数値S
がタップ操作によって押圧されている部分の面積を表す
値となる。12はタップ位置検出回路であり、オンイベ
ントが有ったメンブレムスイッチのうち、ペダル2の基
端部から最も離れた位置(操作者のつま先に相当する位
置)にあるスイッチのスイッチナンバMを出力する。す
なわち、このスイッチナンバMによってペダル2上のタ
ップ操作位置が検出されることになる。
【0013】13はエンベロープ検出回路である。この
エンベロープ検出回路13は、振動センサ1から出力さ
れる打撃操作時の衝撃信号からエンベロープを検出し、
これに応じたエンベロープ信号ENVを出力する。14
はキーオン検出回路であり、検出回路13からエンベロ
ープ信号ENVを取り込み、エンベロープのピークを検
出する。そして、キーオン検出回路14は、このピーク
の検出によってキーオンパルスKONPを発生する。1
5はベロシティ検出回路であり、検出回路13からエン
ベロープ信号ENVを取り込み、このエンベロープの傾
きに応じたベロシティ信号VELを出力する。すなわ
ち、この場合、振動のインパクトの傾きによって打撃速
度が検出されることになる。
【0014】16は比較回路である。この比較回路16
は、ペダル2に設けられている圧力センサ2aによって
検出される圧力値PRをしきい値THと比較し、圧力値
PRがしきい値THより大きい場合、値「1」をゲート
17へ供給する。ゲート17は、比較回路16から値
「1」が供給されることにより、圧力センサ2aから入
力される圧力値PRを音源20へ供給する。すなわち、
圧力センサ2aによって検出される圧力値PRが、所定
の大きさを越えた場合のみ、タップ操作とみなすように
なっている。なお、音源20の構成については、後に説
明する。
【0015】18は各種音色を選択するスイッチが設け
られた音色選択スイッチであり、操作者による音色の選
択操作に応じた選択信号を出力する。19は音色選択回
路であり、音色選択スイッチ18から出力される選択信
号に対応する音色コードTCを出力する。
【0016】D/A(ディジタル/アナログ)変換器2
1は、音源20から供給されるディジタルの楽音信号を
アナログ信号に変換し、これを出力する。サウンドシス
テム22は、D/A変換器21から供給されるアナログ
の楽音信号にフィルタリングによるノイズ除去等の処理
を施した後、これを増幅してスピーカSPから楽音とし
て発音させる。
【0017】次に、図5を参照し、音源20の構成につ
いて説明する。同図において、201は波形メモリであ
り、各種音色に対応する楽音波形を記憶している。20
2は波形メモリ201の読み出しを行うアドレッサであ
る。このアドレッサ202は、キーオンパルスKONP
が入力されると、波形メモリ201へのアドレスの指定
を開始し、波形の読み出しを始める。また、アドレッサ
202は、音色選択回路19から供給される音色コード
TCと計数回路11から供給される計数値Sとに従っ
て、読み出し波形を変えるようになっている。これによ
り、音色の異なる波形が読み出されることになる。ただ
し、波形メモリ201には、計数値S(すなわち、タッ
プ操作される面積)の違いによる音色の変化が、音色コ
ードTCの違いによる音色の変化に比べて十分小さくな
るような波形が記憶されているものとする。
【0018】203はエンベロープ波形を生成するエン
ベロープジェネレータ(以下、EGと略す)である。こ
のEG203は、キーオンパルスKONPによって起動
され、エンベロープ波形を決定する5つのパラメータ、
すなわちアタックレートAR、アタックレベルAL、デ
ィケイレートDR、ディケイレベルDLおよびリリース
レートRRによって、例えば図6に示すようなエンベロ
ープ波形を生成する。この図において、縦軸は音量のレ
ベルを、横軸は発音から消音までの時間を示している。
生成されるエンベロープ波形は、アタックレートARに
従って立ち上がり、アタックレベルALにおいて頂点に
達した後、ディケイレートDRに従ってディケイレベル
DLまで減衰し、さらにリリースレートRRに従って緩
やかにレベルが「0」に近づく。
【0019】再び図5に戻って説明する。EGTB1〜
EGTB3は、上記パラメータ生成用のパラメータ変換
テーブルである。すなわち、テーブルEGTB1によっ
て、音色コードTCがディケイレートDRとディケイレ
ベルDLとに変換される。また、デーブルEGTB2に
よって、音色コードTCおよびベロシティVELが、ア
タックレートARとアタックレベルALとに変換され
る。さらに、テーブルEGTB3によって、音色コード
TCおよび圧力値PRが、リリースレートRRに変換さ
れる。
【0020】次に、204は乗算器である。この乗算器
204は、波形メモリ201から読み出される楽音波形
とEG203により生成されるエンベロープとを乗算
し、この結果を出力する。
【0021】FTB1およびFTB2は、共にローパス
フィルタ(以下、LPFと略す)205に供給すべき係
数を決定するフィルタ係数テーブルである。すなわち、
検出回路15(図4参照)から供給されるベロシティV
ELがテーブルFTB1によって変換された値と、検出
回路12(図4参照)から供給されるスイッチナンバM
がテーブルFTB2によって変換された値とが、さらに
乗算器206によって乗算され、フィルタ係数としてL
PF205へ供給される。LPF205は、この乗算器
206から供給されるフィルタ係数に従って、乗算器2
04から出力される楽音信号の高域成分をカットする。
【0022】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、演奏者がペダル2をタップ操作すると、ハン
マHが駆動されパッドPが打撃される。このとき、パッ
ドP側では、振動センサ1が打撃によってパッドPに発
生した振動を検出し、これに応じた衝撃信号を出力す
る。そして、エンベロープ検出回路13は、この衝撃信
号からエンベロープを検出し、エンベロープ信号ENV
を出力する。さらに、キーオン検出回路14は、このエ
ンベロープ信号ENVからエンベロープのピークを検出
し、キーオンパルスKONPを発生する。また、ベロシ
ティ検出回路15は、エンベロープの傾きを検出し、こ
れに応じたベロシティ信号VELを音源20へ供給す
る。
【0023】一方、ペダル2側では、タップ操作時に加
えられた圧力の圧力値PRが圧力センサ2aによって検
出され、また、このときに押圧されたメンブレムスイッ
チからオン信号が発生される。そして、計数回路11
は、オン状態になっているメンブレムスイッチの個数の
計数値Sを音源20へ供給し、タップ位置検出回路12
は、オン状態のメンブレムスイッチのうち、ペダル2の
基端部から最も離れた位置にあるスイッチのスイッチナ
ンバMを音源20へ供給する。
【0024】さらに、比較回路16は、圧力センサ2a
によって検出される圧力値PRをしきい値THと比較す
る。この場合、圧力値PRがしきい値THより大きくな
るため、比較回路16は、値「1」をゲート17へ出力
する。これにより、圧力値PRが音源20へ供給され
る。
【0025】次に、音源20(図5参照)では、検出回
路14から供給されるキーオンパルスKONPに応じ
て、アドレッサ202が波形メモリ201へアドレスの
指定を開始し、波形の読み出しを始める。このときに読
み出される波形は、音色選択スイッチ18において選択
されている音色に対応した音色コードTCと、計数回路
11から供給される計数値Sとによって決定される音色
に対応した波形となる。
【0026】また、EG203がキーオンパルスKON
Pによって起動され、前述の変換テーブルEGTB1〜
EGTB3によって与えられる5つのパラメータ、すな
わちアタックレートAR、アタックレベルAL、ディケ
イレートDR、ディケイレベルDLおよびリリースレー
トRRに従って、エンベロープ波形(図6参照)を生成
する。
【0027】そして、波形メモリ201から読み出され
る楽音波形とEG203により生成されるエンベロープ
波形とが、乗算器204によって乗算された後、LPF
205へ供給される。LPF205では、乗算器204
から出力される楽音信号に、ベロシティVEL(パッド
Pの衝撃から検出される打撃速度)とスイッチナンバM
(タップ操作位置)に応じて決定されたカットオフ周波
数によるフィルタリング処理が施される。そして、この
フィルタリング処理された楽音信号は、音源20から出
力される。
【0028】次に、音源20から出力されたディジタル
の楽音信号は、D/A変換器21において、アナログ信
号に変換された後、サウンドシステム22へ供給され
る。そして、このアナログ信号は、サウンドシステム2
2において、ノイズ除去等の処理を施された後、増幅さ
れてスピーカSPから楽音として発音される。
【0029】このように、本実施例では、パッドPに生
ずる衝撃だけでなく、演奏者によるペダル2の操作状態
(タップ操作時の圧力値、接触面積およびタップ操作位
置)を検出し、この検出結果を発生楽音の制御(音色や
エンベロープの制御)に用いているため、表現力に富ん
だ楽音が得られることになる。
【0030】B:第2実施例 次に、この発明の第2実施例について説明する。図7は
この発明の第2実施例の構成を示すブロック図である。
この図において、衝撃センサS1は、スティックSTあ
るいは演奏者の掌HNDに取り付けられ、打撃操作によ
る衝撃を検出する。31は打撃検出回路であり、衝撃セ
ンサS1によって検出されるスティックST(あるいは
演奏者の掌HND)の衝撃に応じた検出信号を出力す
る。32はベロシティ検出回路であり、打撃検出回路3
1から出力される検出信号に応じたベロシティ信号VE
Lを出力する。33はキーオン検出回路であり、打撃検
出回路31から出力される検出信号によりオンイベント
を検出し、キーオンパルスKONPを出力する。
【0031】34は振動検出回路であり、パッドPの裏
面に取り付けられた振動サンサS2により検出されるパ
ッド面の振動に応じた検出信号を出力する。ここで、パ
ッドPについて説明すると、パッドPは金属板や硬質ゴ
ム板などで構成され、打撃によって生じる振動がある程
度持続するものである。そして、振動中に手や指で押さ
えると、その振動の周波数および振幅が変化し、数百ミ
リ秒から数秒程度で振動が停止することが観測されてい
る。35は周波数検出回路であり、振動検出回路34か
ら出力される検出信号のゼロクロスから周波数を求め、
予め測定して得たパッドPの固有振動の周波数と比較
し、その差をΔPとして出力する。通常、普通にパッド
Pを打撃しただけではΔPはゼロになるが、パッドPを
手で押さえたりすることにより、ΔPは変化しゼロ以外
の値をとるようになる。36はエンベロープ抽出回路で
あり、振動検出回路34から供給される検出信号からエ
ンベロープを抽出し、エンベロープ信号IENVを出力
する。
【0032】37は波形メモリであり、各種音色に対応
した楽音波形を記憶している。38は波形メモリ37の
読み出しを行うアドレッサである。このアドレッサ38
は、キーオンパルスKONPが供給されると、波形メモ
リ37へのアドレスの指定を開始し、楽音波形の読み出
しを始める。また、アドレッサ38は、周波数検出回路
35から供給されるΔPに応じてアドレスの歩進速度を
変え、読み出し波形の音高(ピッチ)を変える。
【0033】39はエンベロープジェネレータ(以下、
EGと略す)である。このEG39は、検出回路33か
ら供給されるキーオンパルスKONPによって起動さ
れ、抽出回路36から供給されるエンベロープ信号IE
NVと検出回路32から供給されるベロシティ信号VE
Lとに基づき、エンベロープを生成する。なお、このE
G39の構成については後に説明する。
【0034】さらに、40は乗算器であり、波形メモリ
37から読み出される楽音波形にEG39により生成さ
れたエンベロープを掛け合わせ、この結果を出力する。
D/A変換器41は、乗算器40から供給されるディジ
タルの楽音信号をアナログ信号に変換する。サウンドシ
ステム42は、D/A変換器41から供給されるアナロ
グ信号に、フィルタリングによるノイズ除去等の処理を
施した後、これを増幅してスピーカSPから楽音として
発音させる。
【0035】次に、図8を参照し、EG39の構成につ
いて説明する。この図において、EGTB11はパラメ
ータ変換テーブルである。検出回路32(図7参照)か
ら供給されるベロシティVELは、このテーブルEGT
B11によって、アタックレートAR、アタックレベル
AL、ディケイレートDRおよびディケイレベルDLの
4つのパラメータに変換される。
【0036】391はカウンタである。このカウンタ3
91は、比較器392から端子CLKに入力されるクロ
ック信号をカウントし、このカウント値を出力する。ま
た、カウンタ391は、端子CRに入力されるキーオン
パルスKONPによってクリアされる。
【0037】また、393〜395はセレクタである。
セレクタ393は、端子Aに入力されるアタックレベル
ALと端子Bに入力されるディケイレベルDLのいずれ
かを、端子SBに入力されるカウンタ391の出力に従
って選択し、これを比較回路392へ供給する。セレク
タ394は、端子Aに入力されるアタックレートARと
端子Bに入力されるディケイレートDRのいずれかを、
端子SBに入力されるカウンタ391の出力に従って選
択し、これをセレクタ395へ供給する。セレクタ39
5は、端子Aに入力されるセレクタ394の出力と端子
Bに入力される演算回路396(後述する)の出力のい
ずれかを、端子SBに入力されるカウンタ397の出力
に従って選択し、これを遅延回路398(後述する)へ
出力する。
【0038】次に、演算回路396は、エンベロープ抽
出回路36(図7参照)から供給されるエンベロープ値
IENVから現在のエンベロープ値ENVを減算し、こ
の結果に所定レートRATEを乗算する。すなわち、次
式に相当する演算を行う。 (IENV−ENV)×RATE ここで、レートRATEは、範囲0<RATE<1で値
をとる定数であり、このレートRATEをエンベロープ
値の減算結果(IENV−ENV)に乗算することによ
り、値が急激に変化するのを回避している。そして、こ
の演算結果はセレクタ395の端子Bへ供給される。
【0039】次に、加算器399は、遅延回路400を
介し帰還されるエンベロープの前回値に、遅延回路39
8を介し供給されるセレクタ395の出力を加算し、こ
の結果を現在のエンベロープ値ENVとして出力する。
ここで、遅延回路398,400は、加算器399(後
述する)への値の供給を一定時間遅らせることにより、
値が不安定になるのを回避している。
【0040】また、比較回路392は、加算器399か
ら供給される現在のエンベロープ値ENVとセレクタ3
93から供給されるターゲット値とを比較し、両者が一
致した場合にカウンタ391へクロック信号を供給す
る。また、比較回路401は、カウンタ391の出力と
ターゲット値「2」とを比較し、両者が一致した場合に
カウンタ397へクロック信号を供給する。カウンタ3
97は、端子CLKに入力されるクロック信号をカウン
トし、このカウント値を出力する。また、このカウンタ
397は、端子CRに入力されるキーオンパルスKON
Pによってクリアされる。
【0041】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、演奏者がスティックSTによってパッドPを
打撃すると、衝撃センサS1がスティックST(あるい
は演奏者の掌HND)に発生した衝撃を検出し、この衝
撃に応じた検出信号が打撃検出回路31から出力され
る。そして、ベロシティ検出回路32では、この検出信
号に応じたベロシティ信号VELが発生され、これがE
G39へ供給される。また、キーオン検出回路33で
は、キーオンパルスKONPが発生され、これがアドレ
ッサ38とEG39へ供給される。
【0042】一方、パッドP側では、振動センサS2が
打撃によってパッドPに生じた振動を検出し、この振動
に応じた検出信号が振動検出回路34から出力される。
そして、周波数検出回路35では、この検出信号の周波
数が求められ、これとパッドPの固有振動数とのズレΔ
Pがアドレッサ38へ供給される。また、エンベロープ
抽出回路36では、振動検出回路34から出力される検
出信号からエンベロープが抽出され、これに応じたエン
ベロープ信号IENVがEG39へ供給される。
【0043】そして、アドレッサ38は、検出回路33
から供給されるキーオンパルスKONPによって、波形
メモリ37に対するアドレスの歩進指定を開始し、波形
の読み出しを始める。また、このとき、周波数検出回路
35から供給されるズレΔPに応じて歩進速度が変化さ
れ、これにより読み出し波形の音高が変化する。
【0044】次に、EG39(図8参照)では、カウン
タ391がキーオンパルスKONPによってクリアされ
ると、セレクタ393が端子Aに入力されるアタックレ
ベルALを選択し、これが最初のターゲットのレベル値
として比較器392へ供給される。比較器392では、
加算器399から供給される現在のエンベロープ値EN
Vが、このターゲットのレベル値(アタックレベルA
L)と比較される。この比較は、以後、加算器399か
ら順次エンベロープ値ENVが供給される度に行われ
る。そして、現在のエンベロープ値ENVが増加し、ア
タックレベルALに達すると、比較器392は初めてク
ロック信号をカウンタ391へ供給することになる(後
述する)。
【0045】一方、セレクタ394では、カウンタ39
1がキーオンパルスKONPによってクリアされると、
端子Aに入力されるアタックレートARが選択され、こ
れが最初のターゲットのレート値としてセレクタ395
へ供給される。そして、セレクタ395では、カウンタ
397が同じくキーオンパルスKONPによってクリア
されているので、端子Aに入力されるセレクタ394の
出力(アタックレートAR)が選択される。これによ
り、アタックレートARが遅延回路398を介し加算器
399へ供給され、現在のエンベロープ値ENVに加算
される。そして、以後、加算器399では、現在のエン
ベロープ値ENVにアタックレートARが順次加算さ
れ、エンベロープ値が随時増加していく。
【0046】次に、現在のエンベロープ値ENVがアタ
ックレベルALに達すると、比較器392において値が
一致し、カウンタ391へクロック信号「1」が供給さ
れる。これにより、セレクタ393に供給されるセレク
ト信号が「1」になり、セレクタ393において、端子
Bに入力されるディケイレベルDLが選択され、これが
次のターゲットのレベル値として比較器392へ供給さ
れる。
【0047】これにより、比較器392では、以後、現
在のエンベロープ値ENVがこのターゲットのレベル値
(ディケイレベルDL)と比較される。そして、現在の
エンベロープ値ENVがディケイレベルDLに一致する
と(この場合、エンベロープ値ENVは後述するように
随時減少する)、比較器392は2回目のクロック信号
をカウンタ391へ供給することになる(後述する)。
【0048】一方、セレクタ394では、端子Bに入力
されるディケイレートDRが選択され、これが次のター
ゲットのレート値としてセレクタ395へ供給される。
そして、セレクタ395では、カウンタ397が前回ク
リアされた後カウントアップを行っていないので、端子
Aに入力されるセレクタ394の出力(ディケイレート
DR)が選択される。これにより、負のレートであるデ
ィケイレートDRが遅延回路398を介し加算器399
へ供給され、現在のエンベロープ値ENVに加算され
る。こうして、以後、現在のエンベロープ値ENVにデ
ィケイレートDRが順次加算され、エンベロープ値が随
時減少していく。
【0049】ここで、EG39によって生成されるエン
ベロープを図9に示す。この図において、縦軸は音量の
レベルを、横軸は発音から消音までの時間を示してい
る。また、実線のブラフがEG39によって生成される
エンベロープENVを示しており、破線のグラフが抽出
回路36によってパッドPの振動から抽出されるエンベ
ロープIENVを示している。さらに、範囲T1内にあ
る実線のグラフは、これまでに説明したEG39の動作
により生成されたエンベロープENVであり、エンベロ
ープIENVに全く依存していないことが分かる。範囲
T2の部分については、以降の動作説明によって生成さ
れるエンベロープENVであるので、後に説明を譲るこ
とにする。
【0050】さて、再び図8に戻って説明する。現在の
エンベロープ値ENVが減少してディケイレベルDLに
達すると、比較器392において値が一致し、カウンタ
391へ2回目のクロック信号が供給される。これによ
り、カウンタ391の値が「2」になる。この結果、比
較器401において、端子Aに供給されるカウンタ39
1の値がターゲットの値「2」と一致し、カウンタ39
7へクロック信号が供給される。これにより、カウンタ
397からセレクタ395へセレクト信号が供給され、
セレクタ395では、端子Bに入力される演算回路39
6の出力が選択される。そして、この演算回路396の
出力が加算器399へ供給され、以後、現在のエンベロ
ープ値ENVに演算回路396の出力が順次加算される
ことになる。
【0051】ここで、再び図9を参照する。すなわち、
上記演算回路396の出力が加算されるエンベロープE
NVは、範囲T2内にある実線のグラフに対応してお
り、抽出回路36により抽出されるエンベロープIEN
Vに漸近しつつ減衰しているのが分かる。
【0052】さて、こうしてEG39により生成された
エンベロープENVは、乗算器(図7参照)において、
波形メモリ37から読み出された楽音波形と掛け合わさ
れ、D/A変換器41によってアナログの楽音信号に変
換された後、サウンドシステム22へ供給される。そし
て、この楽音信号は、サウンドシステム22において、
ノイズ除去等の処理を施された後、増幅されてスピーカ
SPから楽音として発音される。
【0053】このように、本実施例では、キーオン時の
楽音制御を、スティックST(あるいは、演奏者の掌H
ND)側に設けられた衝撃センサS1によって検出され
る衝撃により行い、キーオン後の減衰音の制御を、パッ
ドP側に設けられた振動センサS2によって行ってい
る。これにより、誤発音の恐れを伴わずにパッドP側の
振動センサS2の感度を上げることができ、従来よりも
表情豊かな楽音が得られることになる。
【0054】なお、この発明の実施態様としては、上記
実施例に挙げたものに限定されず、他の種類の打楽器に
も適用可能である。また、音源の態様としては、上記実
施例に挙げた波形メモリ読み出し方式に限定されず、F
M音源等、他の音源を用いてもよい。また、楽音制御の
態様としては、上記実施例の態様に限定されず、複数の
楽音波形から代表をとり、クロスフェードをかけるとい
った制御も可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、打撃操作の際の被打撃面の振動及びその後に残る被
打撃面の振動に応じた楽音を、打撃操作手段の操作状態
に応じて制御しつつ発生させることができるので、表現
力に富んだ楽音を発生させることができるという効果が
得られる。また、誤発音をする恐れを伴わずに、打撃
面の振動に高感度な楽音を発生させることができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の構造を示す側面図で
ある。
【図2】 同実施例におけるペダル2の構造を示す図で
あり、同図(a)はペダル2を側面から見た断面図であ
り、同図(b)はペダル2を正面から見た透視図であ
る。
【図3】 ペダル2の踏み込み方の態様を示す斜視図で
あり、同図(a)はペダル2の基端部付近を浅く踏む場
合、同図(b)はペダル2の先端部付近を深く踏む場
合、同図(c)はペダル2を足の裏全体で踏む場合、同
図(d)はペダル2をつま先のみで踏む場合をそれぞれ
示している。
【図4】 同実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】 同実施例における音源20の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 同実施例の音源20により生成されるエンベ
ロープ波形の一例を示すグラフである。
【図7】 この発明の第2実施例の構成を示すブロック
図である。
【図8】 同実施例におけるEG39の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 同実施例のEG39により生成されるエンベ
ロープ波形の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1,2a,S1,S2……センサ、2……ペダル、11
……計数回路、12……タップ位置検出回路、13……
エンベロープ検出回路、14,33……キーオン検出回
路、15,32……ベロシティ検出回路、16……比較
回路、17……ゲート、18……音色選択スイッチ、1
9……音色選択回路、20……音源、21,41……D
/A変換器、22,42……サウンドシステム、31…
…打撃検出回路、34……振動検出回路、35……周波
数検出回路、36……エンベロープ抽出回路、37……
波形メモリ、38……アドレッサ、39……エンベロー
プジェネレータ、40……乗算器、SW11〜SW63……
メンブレムスイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打撃操作手段と、 前記打撃操作手段によって打撃される被打撃部材と、 演奏者が前記打撃操作手段を操作する際の操作状態を検
    出し、これに応じた操作状態信号を出力する第1の検出
    手段と、 打撃操作によって生じる前記被打撃部材の被打撃面の振
    を検出し、これに応じた振動信号を出力する第2の検
    出手段と、 前記振動信号に応じた楽音信号を形成すると共に、該楽
    音信号に基づく発生楽音を前記操作状態信号に応じて制
    御する楽音制御手段とを具備することを特徴とする電子
    打楽器。
JP4243379A 1992-09-11 1992-09-11 電子打楽器 Expired - Fee Related JP2646943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4243379A JP2646943B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 電子打楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4243379A JP2646943B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 電子打楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0695672A JPH0695672A (ja) 1994-04-08
JP2646943B2 true JP2646943B2 (ja) 1997-08-27

Family

ID=17102983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4243379A Expired - Fee Related JP2646943B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 電子打楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2646943B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60014728T2 (de) 1999-02-26 2005-10-20 Yamaha Corp., Hamamatsu Elektronisches Musikinstrument
JP5707821B2 (ja) * 2010-09-29 2015-04-30 ヤマハ株式会社 電子打楽器用のペダル装置
JP6676332B2 (ja) * 2015-10-23 2020-04-08 ローランド株式会社 電子打楽器
EP3407343B1 (en) * 2016-01-19 2021-07-07 Roland Corporation Instrument pedal device

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03194598A (ja) * 1989-12-25 1991-08-26 Yamaha Corp 電子楽器
JP2692356B2 (ja) * 1990-08-07 1997-12-17 ヤマハ株式会社 電子楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0695672A (ja) 1994-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110431617B (zh) 信号供给装置、键盘装置及程序
JP4736883B2 (ja) 自動演奏装置
JP2970517B2 (ja) 電子打楽器
JP3551507B2 (ja) 自動演奏ピアノ
JPS6342268B2 (ja)
JPH0250195A (ja) 発音制御装置
JP2646943B2 (ja) 電子打楽器
JPH0784574A (ja) 電子楽器
JP6677265B2 (ja) 音響処理装置、及び音響処理方法
JPS6296996A (ja) 電子打楽器
JP4046226B2 (ja) 電子ピアノ
JPS6266295A (ja) 電子楽器
JP3295984B2 (ja) 電子楽器
JPH10161658A (ja) 電子楽器
JPH0635449A (ja) 電子打楽器
JP2001356769A (ja) 電子楽器
JP2500494B2 (ja) 楽音信号発生装置
JP2744257B2 (ja) 電子打楽器
JP3767608B2 (ja) 楽音制御装置
JP2500416B2 (ja) 楽音信号発生装置
JP2739414B2 (ja) 電子打楽器
JP2639557B2 (ja) 電子打楽器
JPH0493995A (ja) 電子楽器
JP3821137B2 (ja) 楽音制御装置、消音機能付ピアノ、および、自動演奏ピアノ
JP2596218B2 (ja) 楽音制御装置および打撃情報記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970408

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees