JP3295984B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトペダルにより音
色を制御する電子楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術の進歩に伴って
電子楽器もディジタル化が進んでいる。その中で、グラ
ンドピアノのソフトペダルの効果を電子的に行う試みも
いくつか行われている(例えば特開平1−321493
号公報)。
【0003】グランドピアノのソフトペダル(またはウ
ナ・コルダペダル)は、鍵盤全体をずらして3本組の同
音弦の2本だけ、あるいは2本組の同音弦の1本だけを
打弦することにより、よりソフトな音色を得ようとする
メカニズムである。ソフトペダル・オンにより打たれな
くなる弦も、ダンパーは外れるので、打たれた弦のエネ
ルギーを駒から吸収して共振する。この結果、ソフトペ
ダルを踏まない場合より相対的に共鳴音を多く含む音と
なり、弱音でも「よく歌う」音色を得ることができる
(参考文献:「楽器の科学」日経サイエンス社)。
【0004】さらに、ソフトペダル操作により鍵盤がず
れると、ハンマーの打点が変わる。ピアノ演奏はそのほ
とんどをソフトペダル・オフで行うため、弦とぶつかる
ハンマーの位置はほとんど固定しており、ハンマーと弦
とあたるフェルト部分は摩耗して硬くなっているのが普
通である。それがソフトペダル操作により、ふだん使わ
れない場所へとフェルトの接触位置がずれるので、やわ
らかいフェルト部分が弦を打つことになり、したがって
音色もやわらかくなる。
【0005】以下に従来の電子楽器について説明する。
図2は従来の電子楽器の構成を示すものである。図2に
おいて、1は鍵盤、2は鍵盤のキーオン(押鍵タイミン
グ)・キーオフ(離鍵タイミング)・ノートナンバー
(音程)・ベロシティ(押鍵速度)などの押鍵情報を検
出する鍵盤検出部、3はノートナンバーとベロシティに
より波形を選択する波形選択部、4は波形選択情報によ
りスタートアドレスを決定し、ノートナンバーにより読
みだし幅を決定して、順次「読みだしアドレス」を発生
するアドレス発生部、5はノートナンバーやベロシティ
に対応した複数の波形をソフトペダル・オフでサンプリ
ングし記憶している波形記憶部、6はソフトペダル、7
はソフトペダルのオン・オフや踏み込み量を検出するソ
フトペダル検出部、8はディジタルフィルタと乗算器に
より構成され、キーオン時にソフトペダル・オンであれ
ば、波形のスペクトルと振幅を変更しソフトペダル・オ
ンに対応した波形を疑似的に作り出すソフト効果付加
部、9は波形をD/A変換・増幅し放音するサウンドシ
ステムである。
【0006】以上のように構成された電子楽器につい
て、以下にその動作を説明する。鍵盤1において押鍵が
行われると鍵盤検出部2は押鍵情報を波形選択部3とソ
フト効果付加部8にそれぞれ出力する。波形選択部3は
押鍵情報のうちノートナンバーとベロシティにより波形
を選択し、波形選択情報を押鍵情報と共にアドレス発生
部4に送出する。アドレス発生部4は波形選択情報によ
りスタートアドレスを求め、押鍵情報のノートナンバー
により得られた読みだし幅で順次「読みだしアドレス」
を波形記憶部5に送る。波形記憶部5は指定されたアド
レスからデータを逐次、ソフト効果付加部8へと出力す
る。
【0007】一方ソフトペダル6が操作されるとソフト
ペダル検出部7は踏み込み量を検出し、デプス値として
ソフト効果付加部8へと出力する。ソフト効果付加部8
は鍵盤検出部2からキーオンを受け取ると、ソフトペダ
ル検出部7から得られたデプス値に応じて波形のスペク
トルと振幅を変更し、サウンドシステム9へ送出する。
このとき、デプス値が0であれば、ソフトペダル・オフ
とみなし、スペクトルも振幅も変更しない。デプス値が
0でないときは、踏み込み量により適切なフィルタ係数
・振幅乗算値が選択され、グランドピアノのソフトペダ
ル効果を疑似的に付加する。なお、この処理はキーオン
の瞬間に発音チャンネルごとに行われ、すでに発音中の
音はソフトペダル操作の影響を受けない。サウンドシス
テム9は受け取った波形をD/A変換・増幅し、楽音と
して放音する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ソフトペダル効果を疑似的に付加してい
るにすぎず、グランドピアノのソフトペダル操作により
得られる音色とは異なるものになるという問題点を有し
ていた。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、グランドピアノのソフトペダル効果を正確に表現で
きる電子楽器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の電子楽器は、押鍵に応じて共振音信号を出
力する共振音発生部と、押鍵に応じて直接音信号を出力
する直接音発生部と、ソフトペダルの状態を検出するソ
フトペダル検出部と、ダンパーペダルの状態を検出する
ダンパーペダル検出部と、上記ソフトペダル検出部の出
力データに応じて上記直接音信号の音色と音量の少なく
とも一方を加工するソフト効果付加部と、上記ソフトペ
ダル検出部の出力データと上記ダンパーペダル検出部の
出力データとに応じて上記共振音信号の音量を制御する
音量制御部とを備えた構成を有している。
【0011】
【作用】この構成によって、グランドピアノのソフトペ
ダルのオン時に発生する共振音を、ソフトペダルに対応
づけて音量制御しつつ発音できるので、グランドピアノ
のソフトペダル効果を忠実に表現することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0013】図1は本発明の実施例における電子楽器の
構成を示すものである。図1において、101は鍵盤、
102は鍵盤のキーオン(押鍵タイミング)・キーオフ
(離鍵タイミング)・ノートナンバー(音程)・ベロシ
ティ(押鍵速度)などの押鍵情報とその時点の押鍵数
(押鍵中の鍵盤の数)を表す押鍵数情報を検出し出力す
る鍵盤検出部、103はノートナンバーとベロシティに
より共振音と直接音のそれぞれの波形を選択する波形選
択部、104はソフトペダル、105はソフトペダルの
オン・オフや踏み込み量を検出するソフトペダル検出
部、106はダンパーペダル、107はダンパーペダル
のオン・オフや踏み込み量を検出するダンパーペダル検
出部、108は波形選択情報により共振音のスタートア
ドレスを決定し、ノートナンバーにより読みだし幅を決
定して、順次「読みだしアドレス」を発生する共振音用
アドレス発生部、109は波形選択情報により直接音の
スタートアドレスを決定し、ノートナンバーにより読出
し幅を決定して、順次「読みだしアドレス」を発生する
直接音用アドレス発生部、110はノートナンバーやベ
ロシティに対応した複数の共振音波形をサンプリングし
記憶している共振音用波形記憶部、111はノートナン
バーやベロシティに対応した複数の直接音波形をサンプ
リングし記憶している直接音用波形記憶部である。11
2は押鍵情報とダンパーペダルの状態に応じて共振音に
エンベロープを付加する共振音用エンベロープ制御部、
113は押鍵情報とダンパーペダルの状態に応じて直接
音にエンベロープを付加する直接音用エンベロープ制御
部、114は押鍵数情報とダンパーペダルの状態とキー
オン時のソフトペダルの状態に応じて共振音の音量を制
御する音量制御部、115はディジタルフィルタと乗算
器により構成され、キーオン時のソフトペダルの状態に
応じて直接音信号のスペクトルと振幅を変更して音色を
加工するソフト効果付加部、116は波形をD/A変換
・増幅し放音するサウンドシステムである。
【0014】直接音とは直接打弦された弦が発する音
で、グランドピアノをソフトペダル・オフおよびダンパ
ーペダル・オフで押鍵することで得られる。共振音と
は、直接打弦されないがダンパーははずされた弦が、打
弦された弦のエネルギーを吸収し共振することにより発
生する音である。前述したように、グランドピアノにお
いて共振音はソフトペダル・オン時の「鍵盤をずらした
ことにより打たれなくなる弦」から発生するが、ダンパ
ーペダル・オン時やペダル・オフの復音演奏時にも発生
する。ダンパーペダル・オン時は、すべてのダンパーが
はずれるので打弦された弦の振動はすべての弦に伝わり
共振音は最も大きく発音する。ペダル・オフの復音演奏
時、すなわちダンパーペダル・ソフトペダルともにオフ
で複数の鍵が押された場合、発音中の各弦が各押鍵間
(ダンパーがはずれている)で相互に共振するため、共
振音は押鍵数や押鍵パターンに応じた音量・音質で発音
する。これら共振音の抽出は、弦をミュートするなどの
特殊な手法でグランドピアノから共振音のみを発音させ
録音する方式や、直接音と共振音が融合した音を録音
し、コンピュータ処理により直接音と共振音を分離させ
る方式などがある。
【0015】以上のように構成された電子楽器につい
て、以下にその動作を説明する。鍵盤101において押
鍵が行われると鍵盤検出部102は押鍵情報を波形選択
部103・共振音用エンベロープ制御部112・直接音
用エンベロープ制御部113・音量制御部114・ソフ
ト効果付加部115にそれぞれ出力し、押鍵数情報を音
量制御部114に出力する。また、ソフトペダル104
が操作されるとソフトペダル検出部105は踏み込み量
を検出し、デプス値として音量制御部114およびソフ
ト効果付加部115へと出力する。また、ダンパーペダ
ル106が操作されるとダンパーペダル検出部107は
踏み込み量を検出し、デプス値として共振音用エンベロ
ープ制御部112・直接音用エンベロープ制御部113
・音量制御部114にそれぞれ出力する。波形選択部1
03は押鍵情報のノートナンバーとベロシティにより直
接音波形と共振音波形をそれぞれ選択し、共振音波形選
択情報を押鍵情報と共に共振音用アドレス発生部108
に、直接音波形選択情報を押鍵情報と共に直接音用アド
レス発生部109に送出する。共振音用アドレス発生部
108と直接音用アドレス発生部109はそれぞれの波
形選択情報によりスタートアドレスを求め、押鍵情報の
ノートナンバーにより得られた読みだし幅で順次「読み
だしアドレス」を共振音用波形記憶部110・直接音用
波形記憶部111に送る。共振音用波形記憶部110・
直接音用波形記憶部111は指定されたアドレスからデ
ータを逐次、共振音用エンベロープ制御部112・直接
音用エンベロープ制御部113へと出力する。共振音用
エンベロープ制御部112・直接音用エンベロープ制御
部113は、鍵盤検出部102からの押鍵情報(キーオ
ン・キーオフ・ノートナンバー・ベロシティ)とダンパ
ーペダル検出部107からのダンパーペダル・デプス値
に応じてエンベロープ波形を作成し、共振音・直接音に
それぞれ付加する。
【0016】エンベロープは、キーオンを受け取ると急
激に立ち上がり、その後のキーオン中は、ノートナンバ
ーとベロシティに応じた傾きでゆるやかに減衰し、キー
オフを受け取ると、それまでのゆるやかな傾きをノート
ナンバーとダンパーペダル・デプス値に応じた傾きに変
更して減衰する形状に設定する。さらに、ベロシティや
ノートナンバーに応じた係数を全体に乗算し、タッチに
よる音量変化や音量のキーフォローに対応する。
【0017】エンベロープの形状について以下にさらに
詳しく述べる。キーオン時の立ち上がりは、共振音側を
若干ゆるやかに設定する。これにより、打弦された弦か
ら打弦されない弦へと振動が伝般する様子を表現でき
る。その後のキーオン中のゆるやかな減衰は2つの折れ
線形状であり、第1(立ち上がり直後)の傾きが第2の
傾きより急な形状をしている。そしてノートナンバーが
大きいほど(すなわち音程が高いほど)第1・第2それ
ぞれの傾きが急であり、ベロシティが大きいほど第1の
傾きが急である。キーオフ後は、ダンパーペダル・デプ
ス値が0のとき、最も急激に減衰するが、ノートナンバ
ーに応じて若干の補正がつく。デプス値が大きくなるに
つれて傾きはゆるやかになっていき、デプス値が最大の
時キーオン時の傾きと一致する。
【0018】このようにエンベロープを付加された共振
音信号は音量制御部114へ、直接音信号はソフト効果
付加部115へとそれぞれ出力される。音量制御部11
4は、鍵盤検出部102からの押鍵情報と押鍵数情報、
ソフトペダル検出部105からのソフトペダル・デプス
値、ダンパーペダル検出部107からのダンパーペダル
・デプス値に対応して共振音信号の音量を制御する。ソ
フト効果付加部115は、鍵盤検出部102からの押鍵
情報とソフトペダル検出部105からのソフトペダル・
デプス値に対応して直接音信号のスペクトルと振幅を変
更する音色加工処理を行う。
【0019】音量制御部114における音量制御につい
て、さらに詳しく説明する。音量制御部114がキーオ
ンを受け取ると、ソフトペダル・デプス値を参照し、デ
プス値が大きいほど音量が大きくなるような音量補正を
その発音チャンネルの共振音信号に行う。これにより、
ソフトペダルを踏んだときに相対的に共鳴音(共振音)
が大きくなる効果を表現する。なお、この処理はキーオ
ンの瞬間に発音チャンネルごとに行われ、すでに発音中
の音はソフトペダル操作の影響を受けない。いいかえれ
ば、発音の瞬間のソフトペダルの状態のみがこの音量補
正を決定し、その後のソフトペダルの変化は音(共振
音)に影響を与えない。
【0020】また、押鍵数情報とダンパーペダル・デプ
ス値に対応した音量補正を、ソフトペダルによる音量補
正とは異なり、押鍵数とダンパーペダル・デプス値が変
化するたびごとに、すべての発音中の共振音信号に対し
て行う。押鍵数に対応した音量補正は、ダンパーペダル
・デプス値が0のときに有効で、押鍵数が増えれば音量
を増加し、押鍵数が減れば音量を減少する補正である。
これは、ダンパーペダル・オフ時の復音演奏時に、発音
中の各弦が各押鍵間で相互に共振する様子を表現するも
のである。ダンパーペダル・デプス値に対応した音量補
正は、デプス値が0でないときに有効(0のときは前述
の押鍵数による補正が有効)で、デプス値が大きくなれ
ば音量を増加し、小さくなれば音量を減少する補正であ
る。これは、ダンパーペダル操作により弦のダンパーが
はずれて、すべての弦に振動が伝わり共振音が発生する
様子を表現するものである。当然、音量補正幅は押鍵数
変化の場合より大きい。
【0021】ソフト効果付加部115の動作を次に説明
する。ここでは、ソフトペダル操作により直接音の音色
変化をつけるが、これはグランドピアノにおいて直接音
を発する弦が、ソフトペダルの操作により3本から2本
に、あるいは2本から1本に減少することと、打弦する
ハンマーのフェルトの位置がずれることとに伴う音色変
化をシミュレーションするものである。ソフト効果付加
部115は、鍵盤検出部102からキーオンを受け取る
と、ソフトペダル検出部105から得られたデプス値に
応じて波形のスペクトルと振幅を変更する音色加工処理
を行う。このときデプス値が0であれば、ソフトペダル
・オフとみなし、スペクトルも振幅も変更しない。デプ
ス値が0でないときは、踏み込み量により適切なフィル
タ係数・振幅乗算値が選択され、直接音の音色加工を行
う。
【0022】音量制御部114とソフト効果付加部11
5で適切に処理された共振音信号と直接音信号はサウン
ドシステム116に送られ、D/A変換・増幅されて楽
音として放音される。
【0023】以上のように本実施例によれば、共振音を
直接音とは別に発生させ、ソフトペダル操作に応じて音
量を制御することにより、ソフトペダル・オン時に相対
的に共鳴音(共振音)の比率を上げることができる。こ
れにより、グランドピアノにおけるソフトペダル効果の
うち重要な「弱音でもよく歌う音色を得る」ことが電子
楽器上で可能になる。さらに本実施例では、直接音に対
してソフトペダルに対応した音色加工処理を施すことに
より、打弦される弦の数が減ることによる音色変化、お
よびハンマーのフェルトの打点位置の移動に伴う音色変
化も表現できる。
【0024】なお本実施例では、ソグトペダルの操作に
より発生する共振音と、押鍵間の相互干渉による共振音
と、ダンパーペダルの操作により発生する共振音とはす
べて同一波形としたが、厳密にはそれぞれ音色が異なっ
ているため別波形にしても良い。その場合は、ソフトペ
ダルとダンパーペダルを同時に踏まれた場合などに使用
するチャンネル数が増えるが、よりグランドピアノに忠
実な表現が可能である。
【0025】また本実施例では、ソフトペダル・オフで
も共振音を発生させる場合を示したが、ソフトペダル・
オフのときは共振音の発生をやめてもよい。その場合
は、より少ないチャンネル数でソフトペダル効果を実現
できるというメリットがある。さらにこの場合は、ソフ
トペダルがオン・オフのスイッチ・タイプが使われると
き、音量制御部114は必要なく、ソフトペダルがオン
であれば共振音を発音し、オフであれば発音しないとい
う簡単な構造でソフトペダル効果が実現できるという長
所がある。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、押鍵に応じて共
振音信号を出力する共振音発生部と、押鍵に応じて直接
音信号を出力する直接音発生部と、ソフトペダルの状態
を検出するソフトペダル検出部と、ダンパーペダルの状
態を検出するダンパーペダル検出部と、上記ソフトペダ
ル検出部の出力データに応じて上記直接音信号の音色と
音量の少なくとも一方を加工するソフト効果付加部と、
上記ソフトペダル検出部の出力データと上記ダンパーペ
ダル検出部の出力データとに応じて上記共振音信号の音
量を制御する音量制御部とを備えたことにより、グラン
ドピアノのソフトペダル効果を正確に表現できる優れた
電子楽器を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電子楽器の構成図
【図2】従来の電子楽器の構成図
【符号の説明】
101 鍵盤 102 鍵盤検出部 103 波形選択部 104 ソフトペダル 105 ソフトペダル検出部 106 ダンパーペダル 107 ダンパーペダル検出部 108 共振音用アドレス発生部 109 直接音用アドレス発生部 110 共振音用波形記憶部 111 直接音用波形記憶部 112 共振音用エンベロープ制御部 113 直接音用エンベロープ制御部 114 音量制御部 115 ソフト効果付加部 116 サウンドシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/053 G10H 7/00 513 G10H 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押鍵に応じて共振音信号を出力する共振
    音発生部と、押鍵に応じて直接音信号を出力する直接音
    発生部と、ソフトペダルの状態を検出するソフトペダル
    検出部と、ダンパーペダルの状態を検出するダンパーペ
    ダル検出部と、上記ソフトペダル検出部の出力データに
    応じて上記直接音信号の音色と音量の少なくとも一方を
    加工するソフト効果付加部と、上記ソフトペダル検出部
    の出力データと上記ダンパーペダル検出部の出力データ
    とに応じて上記共振音信号の音量を制御する音量制御部
    とを備えた電子楽器。
  2. 【請求項2】 上記音量制御部は、ソフトペダル検出部
    に応じた音量制御は、押鍵の瞬間に発音チャンネルごと
    に行い、ダンパーペダル検出部の出力データに応じた音
    量制御は、ダンパーペダル検出部の出力データが変化す
    るたびごとに行う請求項1記載の電子楽器。
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