JP3331638B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3331638B2 JP27839792A JP27839792A JP3331638B2 JP 3331638 B2 JP3331638 B2 JP 3331638B2 JP 27839792 A JP27839792 A JP 27839792A JP 27839792 A JP27839792 A JP 27839792A JP 3331638 B2 JP3331638 B2 JP 3331638B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトペダルにより音
色を制御する電子楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術の進歩に伴って
電子楽器もディジタル化が進んでいる。その中で、グラ
ンドピアノのソフトペダルの効果を電子的に行う試みも
いくつか行われている(例えば特開平1−321493
号公報)。
【0003】グランドピアノのソフトペダル(またはウ
ナ・コルダペダル)は、鍵盤全体をずらして3本組の同
音弦の2本だけ、あるいは2本組の同音弦の1本だけを
打弦することにより、よりソフトな音色を得ようとする
メカニズムである。ソフトペダル・オンにより打たれな
くなる弦も、ダンパーは外れるので、打たれた弦のエネ
ルギーを駒から吸収して共振する。この結果、ソフトペ
ダルを踏まない場合より相対的に共鳴音を多く含む音と
なり、弱音でも「よく歌う」音色を得ることができる
(参考文献:「楽器の科学」日経サイエンス社)。
【0004】以下に従来の電子楽器について説明する。
図2は従来の電子楽器の構成を示すものである。図2に
おいて、1は鍵盤、2は鍵盤のキーオン(押鍵タイミン
グ)・キーオフ(離鍵タイミング)・ノートナンバー
(音程)・ベロシティ(押鍵速度)などの押鍵情報を検
出する鍵盤検出部、3はノートナンバーとベロシティに
より波形を選択する波形選択部、4は波形選択情報によ
りスタートアドレスを決定し、ノートナンバーにより読
みだし幅を決定して、順次「読みだしアドレス」を発生
するアドレス発生部、5はノートナンバーやベロシティ
に対応した複数の波形をソフトペダル・オフでサンプリ
ングし記憶している波形記憶部、6はソフトペダル、7
はソフトペダルのオン・オフや踏み込み量を検出するソ
フトペダル検出部、8はディジタルフィルタと乗算器に
より構成され、キーオン時にソフトペダル・オンであれ
ば、波形のスペクトルと振幅を変更しソフトペダル・オ
ンに対応した波形を疑似的に作り出すソフト効果付加
部、9は波形をD/A変換・増幅し放音するサウンドシ
ステムである。
【0005】以上のように構成された電子楽器につい
て、以下にその動作を説明する。鍵盤1において押鍵が
行われると鍵盤検出部2は押鍵情報を波形選択部3とソ
フト効果付加部8にそれぞれ出力する。波形選択部3は
押鍵情報のうちノートナンバーとベロシティにより波形
を選択し、波形選択情報を押鍵情報と共にアドレス発生
部4に送出する。アドレス発生部4は波形選択情報によ
りスタートアドレスを求め、押鍵情報のノートナンバー
により得られた読みだし幅で順次「読みだしアドレス」
を波形記憶部5に送る。波形記憶部5は指定されたアド
レスからデータを逐次、ソフト効果付加部8へと出力す
る。
【0006】一方ソフトペダル6が操作されるとソフト
ペダル検出部7は踏み込み量を検出し、デプス値として
ソフト効果付加部8へと出力する。ソフト効果付加部8
は鍵盤検出部2からキーオンを受け取ると、ソフトペダ
ル検出部7から得られたデプス値に応じて波形のスペク
トルと振幅を変更し、サウンドシステム9へ送出する。
このとき、デプス値が0であれば、ソフトペダル・オフ
とみなし、スペクトルも振幅も変更しない。デプス値が
0でないときは、踏み込み量により適切なフィルタ係数
・振幅乗算値が選択され、グランドピアノのソフトペダ
ル効果を疑似的に付加する。なお、この処理はキーオン
の瞬間に発音チャンネルごとに行われ、すでに発音中の
音はソフトペダル操作の影響を受けない。サウンドシス
テム9は受け取った波形をD/A変換・増幅し、楽音と
して放音する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、ソフトペダル効果を疑似的に付加してい
るにすぎず、グランドピアノのソフトペダル操作により
得られる音色とは異なるものになるという問題点を有し
ていた。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、グランドピアノのソフトペダル効果を正確に表現で
きる電子楽器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の電子楽器は、それぞれに異なる形状の波形
を記憶している複数の波形記憶部と、ソフトペダルの状
態を検出するソフトペダル検出部と、上記ソフトペダル
検出部の出力データに応じて上記複数の波形記憶部をキ
ーオンの瞬間に発音チャンネルごとに選択する波形選択
と、ソフトペダルの踏み込みがハーフペダルのとき、
上記波形記憶部から出力される波形データに対し、上記
ソフトペダル検出部の出力データに応じて音色と音量の
少なくとも一方を加工するソフト効果付加部を備える構
成を有している。
【0010】
【作用】この構成によって、ソフトペダルのオンとオフ
の波形を別々に記憶しておき、演奏時のソフトペダルの
操作に応じて波形を選択できるので、グランドピアノの
ソフトペダル効果を忠実に表現することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0012】図1は本発明の実施例における電子楽器の
構成を示すものである。図1において、101は鍵盤、
102は鍵盤のキーオン(押鍵タイミング)・キーオフ
(離鍵タイミング)・ノートナンバー(音程)・ベロシ
ティ(押鍵速度)などの押鍵情報を検出する鍵盤検出
部、103はノートナンバーとベロシティおよびソフト
ペダルのオン・オフにより波形を選択する波形選択部、
104は波形選択情報によりスタートアドレスを決定
し、ノートナンバーにより読みだし幅を決定して、順次
「読みだしアドレス」を発生するアドレス発生部、10
5はノートナンバーやベロシティに対応した複数の波形
をソフトペダル・オフでサンプリングし記憶しているソ
フトペダル・オフ用波形記憶部、106はノートナンバ
ーやベロシティに対応した複数の波形をソフトペダル・
オンでサンプリングし記憶しているソフトペダル・オン
用波形記憶部である。ここでは、ソフトペダル・オフ用
波形記憶部105とソフトペダル・オン用波形記憶部1
06は同じROM内の別のエリアに存在しているものと
する。107はソフトペダル、108はソフトペダルの
オン・オフや踏み込み量を検出するソフトペダル検出
部、109はディジタルフィルタと乗算器により構成さ
れ、キーオン時のソフトペダルの状態に応じて波形のス
ペクトルと振幅を変更して音色を加工するソフト効果付
加部、110は波形をD/A変換・増幅し放音するサウ
ンドシステムである。
【0013】以上のように構成された電子楽器につい
て、以下にその動作を説明する。鍵盤101において押
鍵が行われると鍵盤検出部102は押鍵情報を波形選択
部103とソフト効果付加部109にそれぞれ出力す
る。また、ソフトペダル107が操作されるとソフトペ
ダル検出部108は踏み込み量を検出し、デプス値とし
て波形選択部103およびソフト効果付加部109へと
出力する。波形選択部103は押鍵情報のノートナンバ
ーとベロシティ、そしてソフトペダルのデプス値により
波形を選択し、波形選択情報を押鍵情報と共にアドレス
発生部104に送出する。このとき、ソフトペダルのデ
プス値がMAX(ペダルを下まで踏み込んだ状態)であ
ればソフトペダル・オンとみなし、ソフトペダル・オン
用波形記憶部106の波形を選択する。デプス値が0で
あればソフトペダル・オフであり、ソフトペダル・オフ
用波形記憶部105の波形を選択する。デプス値が0と
MAXの中間の値のときは、ペダルを少しだけ踏み込ん
だ「ハーフペダル」である。この場合は、後述するよう
にソフト効果付加部109で音色加工処理を行うが、読
みだす波形は、デプス値が0からある値Nまではソフト
ペダル・オフ用波形記憶部105、N以上の値であれば
ソフトペダル・オン用波形記憶部106から選択する。
アドレス発生部104は波形選択情報によりスタートア
ドレスを求め、押鍵情報のノートナンバーにより得られ
た読みだし幅で順次「読みだしアドレス」をソフトペダ
ル・オフ用波形記憶部105、ソフトペダル・オン用波
形記憶部106に送る。前述したように、これらの2つ
の波形記憶部はひとつのROMの中に存在している。ソ
フトペダル・オンとオフによる波形記憶部の切り替えは
スタートアドレスで行われる。波形記憶部105・10
6は指定されたアドレスからデータを逐次、ソフト効果
付加部109へと出力する。ソフト効果付加部109
は、鍵盤検出部102からキーオンを受け取ると、ソフ
トペダル検出部108から得られたデプス値に応じて波
形のスペクトルと振幅を変更する音色加工処理を行い、
サウンドシステム110へ送出する。このとき、デプス
値が0であれば、ソフトペダル・オフであり、スペクト
ルも振幅も変更しない。デプス値がMAXであれば、ソ
フトペダルはオンであり、ソフトペダル・オン用波形記
憶部106の波形をそのまま通すために、音色加工処理
は行わない。デプス値が0でなく、かつMAXでもない
ときは、踏み込み量により適切なフィルタ係数・振幅乗
算値が選択され、デプス値が0からMAXまでスムーズ
に音色が変わる。なお、この処理はキーオンの瞬間に発
音チャンネルごとに行われ、すでに発音中の音はソフト
ペダル操作の影響を受けない。サウンドシステム110
は受け取った波形をD/A変換・増幅し、楽音として放
音する。
【0014】以上のように本実施例によれば、ソフトペ
ダル・オンとオフでサンプリングされた2種類の波形を
あらかじめ持っており、それらを演奏時のソフトペダル
のオン・オフで切り替えることにより、グランドピアノ
のソフトペダル効果を電子楽器上で忠実に表現すること
ができる。
【0015】さらに本実施例は、ソフト効果付加部10
9でソフトペダルのデプス値に応じた音色加工を行うこ
とにより、ハーフペダル時の音色も正確に表現でき、ソ
フトペダル・オフからオンへの音色変化もスムーズであ
る。
【0016】なお本実施例では、ソフトペダルのデプス
値がMAXのとき、原音を忠実に再現するという目的か
ら、ソフト効果付加部109の音色加工処理は行わない
としたが、原音のグランドピアノのソフトペダル効果よ
り大きな効果を必要とする場合、逆に小さな効果が望ま
れる場合などは、MAXであっても音色加工処理を行っ
ても良い。さらに、パネル等で演奏者が好みに応じて効
果のかかり方を選択できるようにしてもよい。
【0017】また本実施例では、ソフトペダル・オンと
オフの二種類の波形を持つ場合を示したが、グランドピ
アノにより近づける目的で、ハーフペダルに対応した波
形をさらに複数種類持ち、デプス値に応じて切り替える
ことも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、それぞれに異な
る形状の波形を記憶している複数の波形記憶部と、ソフ
トペダルの状態を検出するソフトペダル検出部と、上記
ソフトペダル検出部の出力データに応じて上記複数の波
形記憶部をキーオンの瞬間に発音チャンネルごとに選択
する波形選択部と、ソフトペダルの踏み込みがハーフペ
ダルのとき、上記波形記憶部から出力される波形データ
に対し、上記ソフトペダル検出部の出力データに応じて
音色と音量の少なくとも一方を加工するソフト効果付加
を備えたことにより、グランドピアノのソフトペダル
効果を正確に表現できる優れた電子楽器を実現できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電子楽器の構成図
【図2】従来の電子楽器の構成図
【符号の説明】
101 鍵盤 102 鍵盤検出部 103 波形選択部 104 アドレス発生部 105 ソフトペダル・オフ用波形記憶部 106 ソフトペダル・オン用波形記憶部 107 ソフトペダル 108 ソフトペダル検出部 109 ソフト効果付加部 110 サウンドシステム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 7/00 G10H 1/053 G10H 1/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに異なる形状の波形を記憶して
    いる複数の波形記憶部と、ソフトペダルの状態を検出す
    るソフトペダル検出部と、上記ソフトペダル検出部の出
    力データに応じて上記複数の波形記憶部をキーオンの瞬
    間に発音チャンネルごとに選択する波形選択部と、ソフ
    トペダルの踏み込みがハーフペダルの時、上記波形記憶
    部から出力される波形データに対し、上記ソフトペダル
    検出部の出力データに応じて音色と音量の少なくとも一
    方を加工するソフト効果付加部を備えた電子楽器。
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