JPH05204376A - 音響楽器の音質を向上させるためのシステムおよびその方法ならびに音楽を作り出すための組合せ - Google Patents

音響楽器の音質を向上させるためのシステムおよびその方法ならびに音楽を作り出すための組合せ

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JPH05204376A
JPH05204376A JP4215036A JP21503692A JPH05204376A JP H05204376 A JPH05204376 A JP H05204376A JP 4215036 A JP4215036 A JP 4215036A JP 21503692 A JP21503692 A JP 21503692A JP H05204376 A JPH05204376 A JP H05204376A
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acoustic
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JP4215036A
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Rex Carter Curtis Jr
カーティス・レックス・カーター・ジュニア
Lindon Hill Robert
ロバート・リンドン・ヒル
Thomas Starky David
デイビッド・トーマス・スターキー
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GARUBURANSEN Inc
Gulbransen Inc
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GARUBURANSEN Inc
Gulbransen Inc
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高価な材料、メカニズムおよび優れた楽器に与
えられる組立方法を使用することなくピアノのような鍵
駆動の音響楽器の音質を向上させることである。 【構成】演奏される音響ピアノの音質は合成器の出力を
変換することによってかつピアノの響板へ変換された出
力を与えることによって豊かにされる。合成器は、鍵を
打つことによって発生された音符音に対する電子信号対
応物を発生することによってピアノの鍵盤上の鍵を演奏
するのに応答して動作する。これらの対応物はスピーカ
のような変換器を介して増幅されかつ響板に与えられ
る。スピーカの出力は、鍵盤を演奏することに応答して
ピアノによって発生される音楽を補足するピアノの響
板、駒および弦における音響的応答を励起する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】この発明は鍵盤を有する音響楽器に関
し、より特定的には楽器の機械的鍵盤システムと平行し
て楽器の響板を駆動する合成装置を有するかかる楽器の
音質の向上に関する。
【0002】ピアノのような鍵駆動の音響楽器からの高
音質音を発生するための努力は長く困難なものである。
現在、最高品質の音は最高品質の材料およびメカニズム
を使用して作られた、大きく非常に注意深く設計された
楽器であるコンサートグランドピアノから得られる。か
かる楽器から得られる音質は、楽器の全部品の音響特性
を組合せる非常に複雑な機能から生じる。
【0003】特にコンサートグランドピアノにおいて
は、ピアノ弦の長さは音楽の音質に大幅に貢献してい
る。たとえば、周知のコンサートグランドピアノの1つ
におけるD弦は長さ7フィートである。より高価ではな
いピアノの対応する弦はたとえば長さ4フィートであろ
う。より長い弦が振動するとき、より短い弦によって発
生するものよりも豊かな音スペクトルを発生する。
【0004】それにもかかわらず、入手可能な楽器に高
音量を与えるために、多くのピアノはコンサートグラン
ドピアノで見られるよりも小寸法で低品質の材料とメカ
ニズムを使用する自動手段によって全体または一部分組
立てられる。これらのピアノは本質的に高価ではなくし
たがって平均的消費者により容易に入手可能であるが、
その音質はコンサートグランドピアノのものには近づか
ない。かかる楽器の音質はより良い材料、メカニズムお
よび組立て方法によって幾分向上され得るが、これらの
楽器はコンサートグランドピアノの独特の「音の特徴」
を表わさないであろう。
【0005】電子音楽技術は比較的最近になって巨大マ
ーケット化された音響ピアノ技術に対する代替物を提供
し始めた。特に楽音に変換される電子信号を発生する鍵
盤駆動の電子回路からなる「電子」ピアノが入手可能で
ある。電子音楽技術において、作り出された音の質は音
符音の対応物である電子信号を発生するために使用され
た合成技術による。合成器の部類は音響ピアノ音の電子
信号表現(「サンプル」)を発生することによってかつ
それらのサンプルを電子メモリ中にストアすることによ
ってかかる対応物を発生する。合成器は電子メモリから
のサンプルを選択することによって電子鍵盤上の鍵の選
択に応答し、それらのサンプルを音高、音量および音色
を与えるために処理しかつ処理されたサンプルを増幅器
に与える。究極的に、かかる楽器は増幅器によって駆動
された高品質のスピーカから楽音を発する。電子音楽技
術の理解のために1987年ハル・レオナルド・ブック
ス社(Hal Leonald Books )出版のジェイ・エフ・アイ
ク(J.F.Eiche )著の「シンセサイザーとは何か(WHAT
´S A SYNTHESIZER)」が参照として与えられる。
【0006】電子合成器システムによって作り出された
音楽の質がいかに良くとも、主たる2つの理由のために
それは音響コンサートグランドピアノによって作り出さ
れたものとは決して等価にはならない。第1にサンプリ
ングおよび合成の手順は本来的に、音響楽器によって発
生された音のすべての成分の捕捉および再生産を制限す
る。第2に一般に1つのスピーカまたはスピーカのセッ
トである音響出力を発生させるための手段は音響ピアノ
の物理的な等価物ではなく、ピアノのすべての物理的エ
レメントの音響の貢献物の和である音の豊かさを発生し
はしない。特に電子ピアノは、そのすべてが音響楽器が
発生する音に貢献する音響ピアノの響板、駒および弦を
含まない。音響ピアノが演奏されるとき弱音器を用いて
いない弦は叩かれた弦から発生された振動によって振動
する。このように演奏されたいかなる音符音も、その鍵
が解放されていない以前または同時に演奏されたすべて
の音符音によってその全体の音を粉飾している。以下こ
れを「リング」という。加えて、打たれたかつ弱音器を
使用していない弦の振動はピアノの響板、弱音器を使用
した弦、駒および他の全部品において音を作り出す振動
を誘導する。以下の議論においてこれは「チン」とい
う。
【0007】この発明の主たる目的は高価な材料、メカ
ニズムおよび優れた楽器に与えられる組立方法を使用す
ることなくピアノのような鍵駆動の音響楽器の音質を向
上させることである。
【0008】この発明のさらなる目的はピアノのような
鍵駆動の音響楽器の音の質を向上するために電子合成音
楽を使用することを提供することである。
【0009】この発明のさらなる目的は電子音楽合成器
の出力を有する音響ピアノの響板、駒および弱音化され
たならびに弱音化されていない弦を駆動することであ
る。
【0010】この発明の重要な目的は、大きなコンサー
ト品質の音響ピアノ上の対応する音符を演奏することに
よって得られるサンプル音を使用する合成された音符を
同時に演奏することによって中位のまたは低品質の比較
的小さな音響ピアノ中の弦の長さを効果的に延長または
増大することである。
【0011】この発明のさらに他の目的は音響ピアノの
「リング」および「チン」の付いた電子音楽合成器の出
力を向上させることである。
【0012】この発明の特定的な利点は、比較的低経費
の電子音楽技術が、音響ピアノの音質を大幅に向上させ
るために使用され得ることである。さらに、出力が音響
楽器の響板を介して与えられる電子音楽合成器によって
同等の利点が享受される。
【0013】
【発明の概要】この発明は、電子音楽合成器の出力を有
するピアノのような鍵駆動の音響楽器の響板、駒および
弦の駆動は、大きく高価なコンサートグランドピアノ上
で打たれた類似の音符音の音色および音質により近く近
似することによってそこで発生された音の質を大幅に向
上させることができるという発明者らの重大な認識に基
づいている。
【0014】特にこの発明は、鍵盤および鍵盤に接続さ
れ鍵盤の1つあるいはより多くの鍵を打つことに応答し
て音符音を発生するための駒および弦を有する響板を含
む音響楽器の音質を向上させるためのシステムである。
システムは、打たれた鍵盤上の鍵を示す信号を発生する
鍵盤に関与する鍵検知配列と、鍵検知配列によって発生
した信号に応答して予め定められた鍵盤楽器のための音
符音に対応する電子信号を発生するための鍵検知配列に
接続された合成器と、合成器と音響楽器との間で働き、
電子信号に応答して音符音の電子機械的対応物を響音、
駒および弦に結合させるための電子機械的変換器とを含
む。
【0015】この発明はまた、鍵盤および鍵盤の鍵を打
つことに応答して音符音を発生するために響板に接続さ
れた駒および弦の付いた響板を含む音響楽器の音質を向
上させるための方法中でも発見される。この方法は、鍵
盤の鍵を打つことによって楽器を演奏することによっ
て、打たれた鍵に応答して発生した音符音の電子信号対
応物を合成することによって、電子信号対応物を音響的
または機械的な対応物に変換することによって、およ
び、音響的または機械的対応物を楽器の響板、駒および
弦に与えることによって実行される。
【0016】
【好ましい実施例の説明】ここで図1を参照して、この
発明を実施した組合せが示されている。組合せは鍵駆動
の音響楽器10を含む。楽器10はたとえば図1中で部
分的に組立てられた形態が示されているピアノを含む。
ピアノ10は響板11を低音高音源12および15のセ
ットの下に位置させるフレーム(示されていない)を含
む。弦はハープ13と調律ピンアセンブリ(示されてい
ない)との間に張られる。低音弦12と響板11との間
に低音駒14によって機械的な結合が与えられている
が、高音源15は高音駒16によって響板11に機械的
に結合されている。図1のアセンブリは制限的なもので
あるとは意図されておらず、より多くのまたはより少な
い駒が弦をピアノの響板に接続し得ることが理解され
る。
【0017】弦は複数の鍵を含む鍵盤18に示されずに
従来的に結合されている。鍵が打たれるとき、レバー機
構は駆動されハンマに関連する弦を打たせる。弦の振動
は駒を介して響板へ伝送される。響板および駒は弦の振
動によって作られた音を豊かにしかつ増幅する。演奏機
構はまた弦を弱音化するための通常の提供物を含む。
【0018】示されてはいないが、図示されかつ説明さ
れたピアノはまた弦の振動を支えかつ弱音化するための
ペダルを有すると断言される。特にペダルに接続されて
いる弱音作用(「アクション」)はその鍵が打たれてい
ない弦の振動を弱音化する。しかし、ペダルが踏まれて
いるときアクションは持ち上げられかつ1つまたはそれ
より多くの弦が打たれるときすべての弦は振動する。
【0019】鍵検知システム20は鍵盤18に結合さ
れ、ピアノ10が演奏されているとき打たれる鍵盤18
上の鍵の変位および速度を検出しかつ信号を送る。かか
るシステムはこの発明の譲渡人に譲渡されかつここに引
用によって援用される米国特許番号第5,001,33
9号において詳細に説明されている。鍵検知システム2
0は鍵盤の鍵に結合されている機械的エレメント、およ
び打たれた鍵によって機械的エレメントの変位および速
度を示す信号を与えるために機械的エレメントに結合さ
れた高電子工学のセンサを含む。これらの信号はn型信
号ライン22上でプロセッサ24に与えられる。プロセ
ッサ24は鍵盤の鍵を打つことに応答して得られる変位
および速度信号のためにしきい値を設定かつ変更可能で
あるプログラミングの形での鍵検知システムのエレメン
トを含む。しきい値の変更はスイッチコンソール25上
でのスイッチの手動の選択によって与えられる。
【0020】プロセッサ24中の鍵検知プログラムはn
型入力ライン22を継続的にスキャンし、かつアナログ
からデジタルの形までそれらのライン上の信号をサンプ
リングしかつ変換する。スキャンするプロセスの出力は
打たれた鍵盤18中の鍵の変位および速度を示すデジタ
ルフォーマットの信号を含む。これらの信号は合成器2
7への入力として与えられる。
【0021】当業者が理解するように、プロセッサ24
によって出力された鍵を示す信号は合成器27への標準
鍵盤信号入力フォーマットで与えられる。好ましくは合
成器27は従来的である。この点においてこの発明の譲
渡人に譲渡されかつここに引用によって援用される米国
特許番号第4,953,437号に説明されている合成
器が、たとえば参照される。
【0022】合成器27はプロセッサ24から鍵盤表示
信号を受け、かつ打たれた鍵盤18中の鍵によって発生
された音符音の対応物である電子信号を発生するため
に、援用された米国特許中で説明されたように動作す
る。知られているように合成器27は音響ソースから得
られるストアされた音符音のサンプルによって電子信号
の対応物を発生する。たとえばサンプルは最高品質のコ
ンサートグランドピアノから得られ、かつそのピアノに
よって作り出された音のスペクトルの成分の多くを含む
であろう。
【0023】打たれた鍵に対応する音符音の電子信号対
応物は29で増幅されかつ響板11に結合される電子機
械的変換器に増幅された形態で与えられる。図1中に電
子機械的変換器30が高品質のスピーカとして示され
る。
【0024】図2A−2Cはスピーカ30のようなスピ
ーカが発明に従って述べられた目的を達成するために、
ピアノの上にいかに装着され得るかを示している。これ
らの図においてピアノ40はその下にフレーム44が配
置されている響板42を含む通常の構造を有する。スピ
ーカの囲い48中に含まれるスピーカ46はスピーカコ
ーンが音をスピーカから響板42に効果的に結合させる
よう配向するような方法でフレーム44に装着されてい
る。スピーカアセンブリ48はスピーカの囲いをフレー
ムアセンブリに装着するために、ボルト、スクリュー、
クランプまたは他のいかなる既知のメカニズムをも含む
すべての従来の手段を使用してフレームに装着され得
る。フレームに装着されることに付け加えて、発明者ら
はスピーカの囲い48がそれが動作する効率を向上する
ためにフレームから吊り下げられ得ることを企図する。
【0025】知られているように、スピーカはコーンの
前面および後面の両方から音を発する。このようにコー
ンはコーンの前面また後面のいずれかが響板を向くよう
に配向され得る。事実好ましい実施例では聴取者に向か
って発するように音響ビームを方向付けるためにスピー
カは響板から離れて面し、反対のビームは響板に結合さ
れている。もしスピーカの囲いが響板に接触すると、コ
ーンの後方から発せられた反対のビームは非常に効率的
にスピーカの囲いを介して響板に結合される。
【0026】響板とスピーカアセンブリとの間の他の配
向はこの発明の精神を離れることなくある設計または性
能目的に適応させるために実現され得る。
【0027】図2C中に示されるピアノの上面図は図1
に図解されかつ上述された鍵検知システム20に対応す
る鍵検知システム50の場所を示す。加えて図1で示さ
れたプロセッサ、スイッチコンソール、合成器および増
幅器エレメントを含む従来的にパッケージされた電子回
路を含む電子モジュール52はサイドボード54のよう
なサイドボード中に装着され得る。図2Bはモジュール
52中の増幅器とスピーカ46との間の従来のスピーカ
コード接続56を示す。
【0028】動作において、鍵検知システム、プロセッ
サ、合成器および増幅器はすべてピアノ40が演奏され
る時間で活性化される。ピアノ40は響板、駒、弦およ
び従来の方法でピアノを演奏するために鍵を弦に接続し
た活性化メカニズムの付いた従来の鍵駆動の音響楽器で
ある。電子パッケージ52中の合成器はコンサート品質
のグランドピアノによって発生した音符音から得られる
サンプルを含む。合成器は鍵検知システム50に応答し
て従来的に動作する。合成器の動作は、ピアノ中の弦を
演奏するために鍵が駆動されるときはいつでも合成器が
ストアされたそのサンプルから対応する音符音を発生す
るように、ピアノの音響動作と同期化される。
【0029】合成器がピアノ40上で演奏される音符音
の電子信号対応物を発生するとき、これらの信号は増幅
されスピーカ46に与えられる。スピーカ46は電気機
械的に増幅された電子対応信号を変換し、響板42に向
けられた音響出力を発生する。響板42はスピーカ46
の出力に音響的に応答し、かつ響板の応答は駒を介して
ピアノ40の弦に伝送される。弦はピアノの演奏に同時
に応答する。その結果ピアノの音響出力は合成器27の
サンプル中で実施された楽器の音響特性のあるピアノの
固有の音響特性を併合する。
【0030】この説明したばかりの動作において3つの
重要な結果が達成される。第1に音響ピアノの弦は図1
および図2A−2Cによると、効果的に長くされる。こ
の点についてピアノ上の鍵は打たれかつそこで振動した
弦は4フィートの長さを有するD弦であると仮定する。
同時にコンサートグランドピアノの対応する7フィート
の長さのD弦からの音符音は合成器によって発生されス
ピーカから発せられる。合成的に作られた7フィートの
D弦の音は4フィートのD弦の音響的に発生した音と併
合しそこで音響ピアノ中の弦を効果的に長くする。
【0031】第2に合成的に作られた音は弱音器にかけ
られていない弦のリングによって調和して向上される。
特に音符音はスピーカによって発せられ響板に結合さ
れ、かつその振動が合成された音のスペクトルによって
飾られるピアノの弱音化されていない弦に響板および駒
を介して伝送される。この結果合成器によって必要とさ
れるコンピュータ使用の電源およびメモリを低減し抑制
された他のすべての音の機能として演奏されたいかなる
音をも電子的に変化させる。この機能は音響ピアノの鍵
盤の使用において固有のものである。
【0032】最後に合成された音の音質はその響板、
駒、および弱音化された弦、音響ピアノのチンの振動に
よって発生した周囲のノイズのすべてによって豊かにさ
れる。
【0033】ここまでの説明はコンサートの質の合成さ
れた対応物を有する音響ピアノ上で演奏された音楽を向
上させる方向に向けられていたが、発明者らは必ずしも
コンサートの質のグランドピアノではない他の種類の鍵
盤楽器によって作られた音楽を混ぜることによって音響
ピアノの出力に粉飾をするために合成器は使用可能であ
ると企図する。たとえばホンキートンク用ピアノによっ
て発生した音符音は楽器が離調しておりかつ止金が楽器
のハンマに置かれていることを必要とする。かかる楽器
によって発生された音符音は、音響ピアノが演奏される
とき合成されたかつ音響の音楽の混合がホンキートンク
用のピアノの表現を与えられるように合成器のサンプル
メモリ中にストアされる。サンプルソースは厳密にピア
ノに限定されはしない。合成器のサンプルはハープシコ
ード、ビブラフォン、ハープまたは他のいかなる類似の
楽器によって作られた音楽をも含む。
【0034】合成器の出力に応答して響板を駆動する代
替の方法が図3に示される。図3においてピアノの本質
的な音響的かつ構造的なエレメントはその1つが63に
よって図解される弦に接触する駒62に装着された響板
60を含む。響板60の下にはフレーム65が配置され
る。フレーム65に装着されているのは図1に示される
ように合成器に接続された増幅器の出力によって駆動さ
れるスピーカコイルアセンブリ70である。細長いロッ
ド71は響板60の小さい直径の穴72を介して上に延
在する。ロッドはその一端74でスピーカコイル70に
装着されかつ他の端部75で駒62に装着される。接続
74および75は従来のものであり、かつ駒62および
そこを介して弦63と響板60とを、電子信号対応物を
合成器によってうみだされた音符へ電気機械的に変換す
ることにより、機械的に駆動することをロッド71に可
能にさせる。
【0035】ピアノの音響の構成要素はまた、楽器が演
奏されていないとき、合成器の出力を向上させるために
使用可能である。これはそれを介して合成器27が従来
のMIDIケーブル83を介してデジタルプログラムソ
ース82の出力によって駆動される楽器デジタルインタ
フェース(MIDI)ポート80を合成器27中で含む
配列によって図1および4に示される。MIDI技術は
アイク(Eiche )著の上述参照文献の第7章中で詳しく
説明されている。知られているように、MIDIインタ
フェース技術はソース82のようなプログラムソースか
らマスタスレーブ配列中で合成器を駆動するのに有効で
ある。ソース82はピアノコンチェルトに対応するコン
ピュータソフトウエアを含み得て、そのソフトウエアは
たとえば図1中の組合せ20、24によって作られた鍵
選択信号に対する対応物を発生する。これらの信号は合
成器27に与えられたとき合成器を従来的に動作し、音
符音の対応物である電子信号を発生することを引起こ
す。これらの信号は29で増幅されかつ30で電子音響
的に変換される。ピアノの響板、駒および弦を駆動する
ために上記で議論された配列を使用することによって、
ピアノが演奏されなくとも合成器の出力に「ライブ」の
感覚を与えるためにピアノの音響特徴が加えられる。
【0036】図4で示されるように、プログラムソース
82からの合成音楽の提供に対する図1のピアノの応答
はプログラムソースによってピアノの弱音化作用の自動
的制御によって飾られる。かかる作用はペダル93のよ
うなフットペダルによって通常動作される。知られるよ
うに、プログラムソース信号はピアノ10の弦に関して
弱音化アクション91の位置を制御する信号を含み得
る。これらの弱音化制御信号はアクション91を位置付
けするためにアクチュエータまたはソレノイドを含むペ
ダル変換器90に与えられている。アクチュエータの動
作はアクションの動きとなり、合成された音楽の表現と
一致した弦上の弱音化/非弱音化作用を発生する。
【0037】明らかに添付の特許請求の範囲に述べられ
ているその境界から出ることなく上記に説明されたこの
発明の多くの変形および適合がなされ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したシステムのブロック図であ
る。
【図2】A−Cはこの発明に従ってピアノの響板を駆動
するためのスピーカの接続を示した図である。
【図3】この発明に従ってピアノの響板を駆動するため
の代替の配列を示した図である。
【図4】プログラムされた音楽ソースに応答して自動的
に非弱音化するための配列の例図である。
【符号の説明】
11 響板 18 鍵盤 20 鍵検知システム 24 プロセッサ 25 スイッチコンソール 27 合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・リンドン・ヒル アメリカ合衆国、92037 カリフォルニア 州、ラ・ホラ、バイキング・ウェイ、1832 (72)発明者 デイビッド・トーマス・スターキー アメリカ合衆国、92109 カリフォルニア 州、サン・ディエゴ、ファニュエル、4090

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤の鍵または複数の鍵を打つことに応
    答して音符音を発生させるために鍵盤および鍵盤に接続
    された駒と弦とのある響板を含む音響楽器の音質を向上
    させるためのシステムであって、 打たれた鍵盤上の鍵を示す信号を発生するための検知手
    段と、 検知手段に接続され、検知手段によって発生された信号
    に応答して予め定められた鍵盤楽器のための電子音楽信
    号を発生するための合成手段と、 合成手段と響板との間で作用し、合成手段によって発生
    された電子信号に応答して、響板、駒および弦を音響的
    に刺激するための変換手段とを含むシステム。
  2. 【請求項2】 変換手段は合成手段に接続されかつコー
    ンを有するスピーカを含む、請求項1に記載のシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 スピーカは、コーンが響板から本質的に
    離れて面するように配向されるように音響楽器に装着さ
    れる、請求項2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 変換手段は合成器および響板に接続され
    る電気機械的変換器を含む、請求項1に記載のシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 電気機械的変換器はピアノに装着されて
    いる、請求項4に記載のシステム。
  6. 【請求項6】 音符音を発生するために、鍵盤および鍵
    盤に接続された駒と弦とのある響板を含む音響楽器の音
    質を向上するための方法であって、方法は、鍵盤の鍵を
    打つことによって発生される音符音の電子信号対応物を
    発生するために音響楽器の鍵盤に接続された合成手段を
    用い、 鍵盤の鍵を打つことによって音響楽器を演奏するステッ
    プと、 鍵盤の鍵を打つことによって発生される音符音の電子信
    号対応物を合成するステップと、 電子信号対応物を音響的または機械的対応物に変換する
    ステップと、 音響的または機械的対応物を音響楽器の響板、駒および
    弦に与えるステップとを含む、方法。
  7. 【請求項7】 合成された音楽の音質を向上するための
    システムであって、 響板、弦および響板と弦との間で作用する駒を含む音響
    楽器の部類における音響楽器と、 音響楽器の部類における音響楽器によって発生された音
    符音を表わす電子音楽信号を発生するための合成器と、 合成器と響板、駒および弦との間で作用し、合成器によ
    って発生された電子音楽信号に応答して、響板、駒およ
    び弦を音響的に駆動するための変換手段とを含む、シス
    テム。
  8. 【請求項8】 音響楽器はピアノである、請求項7に記
    載のシステム。
  9. 【請求項9】 変換手段はスピーカである、請求項7に
    記載のシステム。
  10. 【請求項10】 音響楽器はピアノである、請求項9に
    記載のシステム。
  11. 【請求項11】 スピーカはコーンを含み、スピーカ
    は、音を最善に響板に結合させるために響板に関してコ
    ーンが配向されるように、ピアノ上に装着されている、
    請求項10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 変換手段は、 電子音楽信号を電気機械的に変換するための第1の手段
    と、 駒を第1の手段に機械的に結合するための第2の手段と
    を含む、請求項7に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 音響楽器はピアノである、請求項12
    に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 音響楽器はピアノである、請求項6に
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 与えるステップは音響的または機械的
    な対応物を駒に与えることを含む、請求項6に記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 音楽を発生するための組合せであっ
    て、 鍵盤、響板、弦および響板と弦との間で作用する駒を含
    む第1のピアノと、 第1のピアノ上に設けられ、かつ鍵盤に応答し、鍵盤の
    鍵に対応する鍵信号を発生するための手段と、 鍵信号に応答し、押下された第1のピアノの鍵に対応す
    る第2のピアノ上の鍵の押下に応答して第2のピアノに
    よって発生された音符音に対応する電子音楽信号を発生
    させるための合成手段と、さらに、 第1のピアノで配置され、電子音楽信号を運動の対応物
    に変換するための、かつ第1のピアノの響板に関して配
    向され運動の対応物を響板、弦および駒に結合させるた
    めの駆動手段を含む手段とを含む、組合せ。
  17. 【請求項17】 駆動手段はピアノに装着されたスピー
    カコーンを含む、請求項16に記載の組合せ。
  18. 【請求項18】 合成手段は、デジタル音楽プログラム
    に応答し、第2のピアノ上で演奏される音楽配列に対応
    する電子音楽信号を発生するための楽器インタフェース
    手段を含む、請求項16に記載の組合せ。
  19. 【請求項19】 駆動手段は、電気機械的変換器および
    電気機械的変換器と第1のピアノの駒とを結合させる機
    械的結合部を含む、請求項16に記載の組合せ。
  20. 【請求項20】 スピーカは囲いの中にありかつ囲いは
    響板に接触するように装着される、請求項17に記載の
    組合せ。
  21. 【請求項21】 第1のピアノは第1のピアノの弦の弱
    音化および非弱音化のための弱音化作用手段を含み、組
    合せはさらに弱音化作用手段と合成手段とに結合され、
    電子音楽信号に応答して弱音化作用手段を動作させるた
    めのペダル変換手段を含む、請求項17に記載の組合
    せ。
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