JP3767608B2 - 楽音制御装置 - Google Patents
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Description
また、所定の機構を作動させることにより、ハンマーの打弦を抑制して消音させる消音ピアノも開発されているが、この消音ピアノでは、消音時にはキーの動きをキーセンサによって検出し、これにより電子的に楽音を発生するようにしている。
(1)フォトセンサ4a,4bがともに受光状態、
(2)フォトセンサ4aが受光状態、フォトセンサ4bが遮光状態、
(3)フォトセンサ4a,4bが共に遮光状態の3状態である。
そして、(1)〜(3)のいずれの状態に遷移したかにより、キーオンおよびキーオフが検出される。
例えば、ピアノにおいては、キーをゆっくり押下してある深さまで達すると、その後さらに押下してもハンマーが打弦せず、発音されないのが通常であるが、上述した各従来装置においては、キーがある検出点(しきい値)を超えると必ず発音されてしまうという問題があった。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態は、本発明を消音機構付きの自動ピアノに適用した例である。
図2は、本実施形態におけるキーの構造を示す側面図である。図において、10はキーであり、バランスピンBPを中心に揺動する。このキー10の下部には、板状のシャッタKSが設けられており、シャッタKSの下方にはセンサボックスSBが設けられている。センサボックスSBは、棚板11の上面に取り付けられており、キー10の位置に応じた量だけシャッタKSが進入するようになっている。
ところで、図1、図2および図5に示すSOLは、ソレノイドであり、励磁されるとプランジャP・SOLが突出してキー10の右端側(演奏者に対して奥側)を押し上げ、演奏者による押鍵と同様の鍵動作を行わせる。
押鍵が行われると、ウイペン23はキャプスタン12によって突き上げられ、ピン22aを中心として時計回りに回動する。これにより、ジャック大26aがバット41を突き上げてハンマーアッセンブリ40(バット41、ハンマー44、キャッチャー46等からなる)を時計回りの方向へ回転させ、ハンマー44が弦Sを打撃する。この打弦操作時において、ジャック26は、その回動途中にジャック小26bがレギュレーティングボタン34に当接することにより、時計方向への回動が阻まれる。一方、ウイペン23は回動を継続しているため、ジャック26は、レギュレーティングボタン34を支点としてウイペン23に対して反時計方向へ相対的に回動し、これにより、ジャック大26aの上端面がバット41の下面から図中左方向へ逃げ、バット41との非当接位置に移動する。そして、ハンマー44による打弦後のハンマーアッセンブリ40の回動復帰の動作は、キャッチャー46がバックチェック38に当接することにより一時的に停止され、その間にジャック26は、キー10の復帰動作に伴うウイペン23の回動復帰に連動し、ジャック大26aの上端部は再びバット41の下部に入り込み、次の打弦動作を可能にする。
次に、消音演奏状態にするには、所定の操作を行ってストッパー66を実線で示す水平状態から回転させて下方へ向けて鎖線で示す状態にする。本実施形態においては、ストッパー66はアクチュエータ77(図1参照)によって駆動されるが、これに代えて、ストッパー66に連動するレバーやペダルを設けておき、これらを操作することによってストッパー66を回転させてもよい。また、本実施形態においては、ストッパー66は、キャッチャー46の回動を阻止することで、ハンマーアッセンブリ40全体の回動を阻止するようにしているが、ハンマーアッセンブリ40の他の部分を阻止することでハンマーアッセンブリ40全体の回動を阻止するようにしてもよい。
上述した通常演奏時および消音演奏時における押鍵は、演奏者による押鍵であっても、また、ソレノイドSOLによる押鍵であっても、全く同様の動作となる。
204は種々のスイッチが設けられているパネルスイッチ部であり、この中には前述した通常演奏と消音演奏を切り換えるための通常/消音切替スイッチSWが設けられている。ここで、通常/消音切替スイッチSWが押されると、そのスイッチ信号がCPU201に検出され、この結果、CPU201はアクチュエータ駆動回路208を制御してアクチュエータ77を回動させる。これにより、ストッパー66が図5に示す鎖線の位置に移動し、消音演奏モードになる。そして、通常/消音切替スイッチSWを再び押すと、CPU201はアクチュエータ駆動回路208を制御して、アクチュエータ77を反対方向に駆動させる。この結果、ストッパー66は図5に示す実線位置に戻り、通常演奏モードになる。このように、通常/消音切替スイッチSWを押す毎に、通常演奏モードと消音演奏モードとが交互に切り替わる。
この場合、キーオン信号KONが供給されると、アタック、ディケイ、サステインの各部分のエンベロープ制御を行い、さらに、リリース期間のエンベロープ制御としてリリースレートRLに基づく減衰制御を行う。なお、楽音信号の振幅(音量)は、ベロシティKVに基づいて制御される。
また、音源回路210は、16個の発音チャンネルを有しており、これにより、16音の同時発音が可能になっている。
そして、ある1つのLEDだけを点灯させ、その時の8個のフォトダイオードの出力を読み、次に、また別のLEDを1つだけ点灯させて8個のフォトダイオードの出力を読むというように順次データを獲得する。また、本構成ではハードウエアの制約から、一度に4個のフォトダイオードの出力をA/D変換するようになっている。これら受発光センサヘッド221、222、LED224、およびフォトダイオード225等でフォトセンサを構成している。
(1)しきい値設定動作
次に、上述した構成によるこの実施形態の動作について説明するが、始めに、キーストロークの所定位置に設定されるしきい値について説明する。
この実施形態においては、しきい値を超えたことが検出された時刻や位置に基づいて、後述するキー・ステートの決定やベロシティの決定などが行われる。また、この実施形態においては、キー・ステートに基づいて、楽音制御が行われるようになっており、このため、しきい値の設定は極めて重要な事項となる。
まず、CPU201は、A/D変換器223によってデジタルデータに変換されたフォトダイオード225の出力信号を、4キー分ずつ受け取る。ここで、CPU201は、4キー分ずつのA/D変換情報を、第0〜第23の検出チャンネルのデータとして受け取る。なお、この実施形態のキー数は88鍵であるから、実際には第0〜第21の検出チャンネルを設定すれば足りるが(22×4=88)、ハードウエアの関係から0〜95を1周期とするため、第0〜第23の検出チャンネルが設定されている。
K1=Xr×r1
K2=Xr×r2
K3=Xr×r3
K4=Xr×r4
K2A=Xr×r2A
という演算によって各しきい値が求められる。各係数r1〜r4およびr2Aは、キーの状態を識別するのに適した値が実験等によって求められ、例えば、白鍵と黒鍵のそれぞれについて、実験値の平均が設定される。
また、KEY−STATEの行は、キー・ステート(キーの状態)が記憶される行であり、また、TBL−NUMはテーブルナンバーが記憶される行である。テーブルナンバーとは、押下されたキーについての発音を制御するための発音制御テーブルのナンバーである。この実施形態においては、音源回路210の16個の発音チャンネル(同時発音可能チャンネル)に合わせて、第0〜第15の発音制御テーブルが用意されている。すなわち、発音制御テーブルによって指示された発音情報が、16個の発音チャンネルに適宜割り当てられて発音される。
次に、図8に示すVELOCITYの行には、ベロシティ(押鍵速度に対応)が書き込まれる。この場合のベロシティの基本的な算出は、以下のようにして行われる。
(d1−d2)×28÷(レスト位置データ)×28=(正規化された変位)
ここで、d1−d2はキーの移動距離(変位)である。d1からd2を減算しているのは、キー位置データがレスト位置からエンド位置に向かって小さくなるように出力されるからである。また、レスト位置データで除しているのは、各キーのレスト位置のばらつきを正規化するためであり、28を乗じているのは時刻データのバイト数(2バイト)と合わせるためである。以上のようにして、正規化された変位が演算されると、これを時刻データの差(移動時間)で除して速度を求める。すなわち、次の演算を行う。
(正規化された変位)÷(t2−t1)÷28=(速度データ)
なお、この演算において28で除しているのは、データ長を再び1バイトに戻すためである。
次に、各種処理ルーチンについて説明するが、始めに、各ルーチンの時間的な関係について説明する。この実施形態においては、メインルーチン(分岐するルーチンを含む)、A/D割込みルーチンおよびタイマ割込みルーチンがあり、それぞれのタイミング的関係は、図12に示すようになっている。ここで、同図に示す(ロ)がメインルーチンの処理タイミングである。メインルーチンは、発音制御における主な処理を行うルーチンであり、大半の処理はここにおいて行われる。
なお、図12は、各処理ルーチンの動作タイミングを模式的に示すもので、それらの処理時間の割合を示すものではない。以下、各処理について、順次詳細に説明する。
図14はタイマ割込み処理を示すフローチャートである。まず、図に示すステップSPa1においては、タイマの値を1増加させる。この場合、タイマはCPU201内のレジスタによって構成されている。すなわち、図10に示すCPU201内のレジスタセットのうち、レジスタE6がタイマとして機能する。
次に、ステップSPa2に進み、タイマ値が8の倍数であるか否かが判定される。この判定が「NO」の場合はそのままメインルーチンへ復帰し、「YES」の場合はステップSPa3へ進む。この場合、ステップSPa2の判定は、800μs毎に「YES」となる。
そして、ステップSPa5においては、第0〜第15の各発音制御テーブル毎に設けられたタイムオーバー検知用カウンタを各々1増加させる。タイムオーバー用カウンタは、RAM203内に設定されており、そのカウント内容に基づいてキー・ステートがtime overか否かが判断される。この場合、time overとは、キー・ステートが所定時間以上継続したことを示す。なお、タイムオーバーカウンタについては、図示を省略する。
次に、A/D割込み処理について図13を参照して説明する。A/D変換器223は、CPUの動きと並行して動作しており、4キー分のA/D変換が終わると割込み要求を発生し、これによりCPUは、A/D割込み処理を開始する。まず、ステップSPb1においては、A/D変換処理を停止させ、また、次のチャンネルのLED224を点灯させる。
次に、メインルーチン(分岐されるルーチンを含む)について説明する。このメインルーチンにおいては、キー・ステートを適宜設定する処理が行われるので、理解のために、まず、キー・ステート設定の概略について説明する。
また、押鍵速度が早い場合には、キー位置のサンプリング間隔において、2以上のしきい値を通過することがあり、この場合のキー・ステートはCOUNT−DOWN−3としている。図16は、このような押鍵があった場合の軌跡を示しており、この軌跡において、前回のサンプリングにおけるキー位置が点P1であり、今回のサンプリングにおけるキー位置が点P2であることが検出されると、COUNT−DOWN−3となる。同様に、前回サンプリング位置がP3で、今回サンプリング位置がP4の場合も、キー・ステートはCOUNT−DOWN−3となる。
図17は、メインルーチンの処理内容を示すフローチャートであり、電源が投入されると、ステップSP1の初期化およびステップSP2におけるしきい値計算処理が行われる。なお、これらの処理内容については、前述した「しきい値設定動作」の項において説明したので省略する。
そして、各分岐ルーチンであるステップSP13〜SP19のいずれかに進んだ後、それらの処理が終了すると、再び、ステップSP3に戻り、レジスタR5L内のキー番号を更新し、次のキーについて上述の処理を行う。このように、各キーについて、順次そのキー・ステートに対応した処理が行われる。次に、各分岐処理について説明する。
図18はUPPERルーチンの処理内容を示すフローチャートであり、ステップSPc1においては、レジスタR3Lのキー位置データがそのキーのしきい値K1を超えたか否かが判定される。この判定が「NO」の場合は、メインルーチンに戻り、ステップSP3に進んで次のキーについての処理を開始する。これは、当該キーについては、キー・ステートUPPERのまま変化しておらず、特に処理を行う事項がないからである。
図19は、TOUCH−Aルーチンの処理内容を示すフローチャートである。先ず、ステップSPd1においては、time overか否かが判断される。この判断は、タイムオーバー検知用カウンタの値が予め定められた所定値を超えたか否かによって判断される。タイムオーバー検知用カウンタは、図14に示すステップSPa5においてタイマ割込み処理毎に歩進されるので、所定値に達する前にリセットされないとタイムオーバーとなる。そして、ステップSPd1の判定が「YES」の場合には、ステップSPd2に進み、獲得していた発音制御テーブルを解放するとともに、図7に示すKEY−STATE行の該当するエリアをTOUCH−AからHOLDに書き換えてメインルーチンにリターンする。
次に、COUNT−DOWNルーチンについて図20を参照して説明する。まず、ステップSPe1においては、キー位置(レジスタR3L内のキー位置データ)がしきい値K2を超えているか否かが判定される。この判定が「NO」の場合には、しきい値K2を一旦超えたキーが戻された場合であるので、発音準備を停止すべく、ステップSPe2に移って発音制御テーブルを解放する。そして、ステップSPe3において、キーがしきい値K1を超えているか否かが判定され、「NO」であれば、レスト位置かそれに近い位置まで戻された場合であるから、ステップSPe4に進んでキー・ステートをUPPERとする。すなわち、図7に示すKEY−STATE行の該当するエリアをCOUNT−DOWN(0〜3)からUPPERに書き換える。
一方、ステップSPe1において「YES」と判定された場合には、ステップSPe6に進み、COUNT−DOWN−2,3か否かが判定される。この判定が「YES」の場合には、以下の処理を行わず、そのままリターンする。ステップSPe6の判定が「NO」の場合には、ステップSPe7に進み、レジスタR3L内のキー位置データがしきい値K3を超えたか否かが判断される。この判断が「NO」の場合は、キーはしきい値K2〜K3の間にある場合なので、いぜんとして図19のステップSPd5で設定したキー・ステートCOUNT−DOWN−0のままであると認識されるので、何の処理も行わずリターンする。
また、ステップSPe12において「NO」と判定された場合は、既に設定されたCOUNT−DOWN−1がそのまま維持されていると考えられるので、直ちにリターンする。
なお、ステップSPe13の場合と同様に、しきい値K2を超えた場合の位置および時刻は、発音制御テーブルから得るが、しきい値K4を超えたときの位置および時刻は、現在位置および時刻であるから、レジスタR3L、E5(図10参照)から読み出す。
ところで、スタッカートのように押鍵後直ちに離鍵されるような演奏の場合に、ステップSPe2に至る可能性があり、発音されないこともある。しかしこのようなケースは希であると考えられるため、本実施形態では他のキーの発音処理を優先させている。しかしながら、このようなケースにおいても発音を有効とさせた方がよい場合には、ダウンカウント値が書き込まれている発音制御テーブルについては解放しないように制御してもよい。
次に、図21を参照してSOUNDルーチンについて説明する。このサウンドルーチンが実行されるのは、前述した各処理において設定されたダウンカウント値が、図14に示すタイマ割込みのステップSPa3の処理で減算され、その値が0となって発音処理が開始されてキー・ステートがSOUNDとなった後である。
次に、HOLDルーチンについて図24を参照して説明する。始めに、ステップSPi1において、キー位置がしきい値K2を超えているか否かが判定され、「NO」であれば、ステップSPi2に移ってキー位置がしきい値K1を超えているか否を判定する。このステップSPi2の判定が「YES」の場合は何もせずにリターンする。これは、キー・ステートHOLDは、一旦しきい値K2より深く押鍵されたキーが、再びK2より浅い位置(ただし、しきい値K1よりは深い位置)まで戻されたとき、あるいはしきい値K2以下でK1を超える領域に所定時間以上止まっていた場合に設定されるステートであるから、SPi2で「YES」となるときは状態の変化は生じていないと判断されるからである。また、ステップSPi2で「NO」と判定された場合は、キー位置がレスト位置に近く、極めて浅くなった場合であるから、キー・ステートをUPPERに変更してリターンする(ステップSPi3)。
次に、TOUCH−Bルーチンについて図25を参照して説明する。まず、ステップSPj1においては、time overか否か、すなわち、タイムオーバー検知用カウンタが所定値を超えたか否かが判定される。この判定が「YES」の場合には、発音テーブルを解放して他のキーの発音を優先させ、また、キーステートをTIME−OVERに書き換える(ステップSPj2)。
次に、TIME−OVERルーチンについて図23を参照して説明する。まず、ステップSPh1において、キー位置がしきい値K2を超えたか否かが判定され、「YES」であればそのままリターンする。すなわち、キー・ステートがTIME−OVERになった後は、その状態からキーを押し下げてもキー・ステートは変わらない。したがって、仮に、キーをエンド位置まで押下しても発音はされない。これは、実際のピアノでもしきい値K2とK3の間でキーがある時間以上停止した場合、その後キーを押し下げても発音がされないので、これに対応させるためである。
以上のように、各ルーチンにおいてキー・ステートが適宜設定され、また、書き換えられる。そして、各キー・ステートに応じた発音制御が行われる。ここで、参考のために、図26にキー・ステートの遷移状態を示す。
次に、上述した各処理ルーチンの動作の関連をより明確にするために、図15、図16に示すキー軌道が発生した場合を例にとって説明する。始めに、図15の時刻t1において押鍵が開始される。初期状態におけるキー・ステートはUPPERが設定されるので、押鍵開始直後は図18に示すUPPERルーチンにより処理が行われる。そして、キーがしきい値K1を超えるまでは、ステップSPc1からすぐにリターンするので、キー・ステートは変化しない。次に、キーがしきい値K1を超えると、ステップSPc2,3,4の処理が行われ、発音制御テーブルが獲得されて、発音の準備が開始される。また、キー・ステートはTOUCH−Aとなる。
(1)しきい値の設定をソフトウエア処理によって自由に行うことができる。
また、ピアノにおいては、離鍵するとダンパーが弦を押さえて消音するが、この際、キーの操作によっては、ダンパーと弦とが触れたり離れたりし、また、その触れ方も一様ではない。したがって、楽音の減衰レートは一定ではない。一方、上述した従来装置においては、楽音のリリース時の減衰レートは一定であり、キー操作が反映されないという欠点があった。これに対して本実施形態では、しきい値をキーオフ近傍の領域に複数設定し、離鍵時にキーがどのしきい値の間にいるかによってリリースレートを制御するようにしているので、例えば、ピアノのダンパー操作を模倣して、より自然な発音制御を行うことができる。
(1)上述した実施形態は、ピアノ音を電子的に発生する例であったが、ピアノ音以外の楽音を合成するようにしてもよい。この場合には、エンベロープ制御は、楽音に応じたエンベロープを予め設定して置けばよく、リリース時のエンベロープ制御は実施形態と同様に行えばよい。
また、実施形態におけるリリースルーチンのエンベロープ制御は、リリース時の制御に限らず、その他の部分(例えば、サステイン部)のエンベロープ制御に用いることもできる。
また、しきい値K2とK3の間をより細かく区切る場合であっても、キーセンサ等を追加することなく、しきい値K2A〜K2Cをソフトウエア処理で設定すればよい。したがって、ハードウエアの変更が不要であり、コストアップにならない。さらに、使用状況や演奏者の技量に応じて、しきい値K2とK3の間の区間数を切り換えるようにしてもよい。
Claims (2)
- 演奏操作子の位置を連続的に検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段の検出位置と複数のしきい値とを比較し、この比較結果を認識する比較結果認識手段と、
前記演奏操作子が所定の状態のいずれにあるかを決定する際に、前の状態と前記比較結果認識手段の認識内容とに応じて決定する状態決定手段と、
前記状態決定手段が決定した状態に基づいて楽音の制御を行う制御手段と
を具備し、
前記状態決定手段は、前記演奏操作子が所定の状態のいずれにあるかを決定する際に、前の状態、前記比較結果認識手段の認識内容、および前の状態の継続時間に応じて決定する
ことを特徴とする楽音制御装置。 - 楽音を発音する音源手段をさらに具備し、
前記制御手段は、発音制御情報に基づいて前記音源手段による楽音の発音を制御し、
前記制御手段は、前記状態決定手段によって前の状態とは異なる状態に決定されたとき、新たな発音制御情報を求め、求めた新たな発音制御情報が更新条件を満たした場合には、既に設定されている発音制御情報を前記新たな発音制御情報に更新し、更新後の前記新たな発音制御情報に基づいて前記音源手段による楽音の発音を制御することを特徴とする
請求項1記載の楽音制御装置。
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