JPWO2017077571A1 - 加熱調理器及び蓋 - Google Patents

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Abstract

加熱調理器(1)は、開口部(11a)を有する調理容器(11)と、開口部(11a)を塞ぐ蓋体としての内蓋(21)と、内蓋(21)に可動に備えられ、調理容器(11)の内部(11e)の圧力に応じて変位する受圧部(32)と、内蓋(21)に対し可動に備えられた弁体としての蒸気排出弁(31)とを備え、内蓋(21)に調理容器(11)の内部(11e)と外部とを連通させる蒸気排出口(21a)が備えられており、蒸気排出口(21a)の開口面積は蒸気排出弁(31)により調節され、調理容器(11)の内部(11e)の減圧プロセス中における受圧部(32)の変位に応じて蒸気排出口(21a)の開口面積が徐々に増加する。

Description

本発明は、加熱調理器及びその蓋に関し、特に、調理容器の内部の減圧に関する。
従来、圧力炊飯器などのような加熱調理器における調理容器の内部の圧力の調節に関する種々の提案がある。例えば、特許文献1は、調理容器である炊飯鍋と、その蓋体と、炊飯鍋の内部と外部とを連通させる第1及び第2の排気通路と、第1の排気通路を閉塞する第1の弁体と、第2の排気通路を閉塞する第2の弁体と、オンオフ制御により第1及び第2の弁体をそれぞれ動作させる第1及び第2の駆動手段(ソレノイド)とを備えた加熱調理器(圧力炊飯器)を提案している。
特開2009−82755号公報(例えば、図1、要約、請求項1)
しかしながら、上記従来の加熱調理器は、排気通路(第1及び第2の排気通路)に設けられた弁体(第1及び第2の弁体)をオンとオフ(開状態と閉状態の2つの状態)のいずれかに切り替えているので、蒸気の排出速度(単位時間当たりの排出量)を一定にすることはできない。したがって、調理容器の内部の圧力が高いときに排気通路を開放すると(弁体を開状態に切り替えると)、開放直後に排気通路から蒸気が強い勢いで放出されるので、ユーザに不快感(例えば、驚き又は恐怖感)を与える虞があるという問題がある。また、ユーザに不快感を与えないようにするために、排気通路が、小さい開口面積を持つ通路として形成されている場合には、蒸気の排出速度が遅いので、調理容器の内部を短時間で(すなわち、迅速に)減圧することができないという問題がある。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ユーザに不快感を与えることなく、短時間で調理容器の内部の減圧を行うことができる加熱調理器及びその蓋体を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、開口部を有する調理容器と、前記開口部を塞ぐ蓋体と、前記蓋体に可動に備えられ、前記調理容器の内部の圧力に応じて変位する受圧部と、前記蓋体に対し可動に備えられた弁体とを備え、前記蓋体及び前記受圧部のいずれかに前記調理容器の内部と外部とを連通させる蒸気排出口が備えられており、前記蒸気排出口の開口面積は前記弁体により調節され、前記調理容器の内部の減圧プロセス中における前記受圧部の変位に応じて前記開口面積が徐々に増加することを特徴とする。
本発明に係る蓋は、開口部を有する調理容器の前記開口部を塞ぐ蓋体と、前記蓋体に可動に備えられ、前記調理容器の内部の圧力に応じて変位する受圧部と、前記蓋体に対し可動に備えられた弁体とを備え、前記蓋体及び前記受圧部のいずれかに前記調理容器の内部と外部とを連通させる蒸気排出口が備えられており、前記蒸気排出口の開口面積は前記弁体により調節され、前記調理容器の内部の減圧プロセス中における前記受圧部の変位に応じて前記開口面積が徐々に増加することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザに不快感を与えることなく、短時間で調理容器の内部の減圧を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の構造(蒸気排出弁のロック状態)を概略的に示す縦断面図である。 図1に示される加熱調理器の要部の構造(蒸気排出弁のロック解除状態)を概略的に示す縦断面図である。 図1に示される加熱調理器の制御系の構成の一例を概略的に示す図である。 (a)及び(b)は、図1に示される加熱調理器の蒸気排出弁、受圧部、及びリンク機構の動作の一例を概略的に示す説明図である。 (a)から(d)は、図1に示される加熱調理器の減圧プロセスにおける蒸気排出動作の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の蓋体に備えられた蒸気排出部の構造(調理容器の内部の圧力が大気圧に等しいとき)を概略的に示す縦断面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態2に係る加熱調理器の加熱プロセスにおける蒸気排出部の蒸気排出動作(調圧動作)を概略的に示す縦断面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態2に係る加熱調理器の減圧プロセスにおける蒸気排出部の蒸気排出動作(減圧動作)を概略的に示す縦断面図である。 実施の形態2の変形例に係る加熱調理器の蒸気排出部の構造を概略的に示す一部切り欠き斜視図である。 (a)及び(b)は、図9に示される加熱調理器の蒸気排出部の動作を示す側面図及び断面図である。
《1》実施の形態1
《1−1》構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器1の構造(蒸気排出弁31のロック状態)を概略的に示す縦断面図である。また、図2は、図1に示される加熱調理器1の要部の構造(蒸気排出弁31のロック解除状態)を概略的に示す縦断面図である。加熱調理器1は、例えば、圧力炊飯器、圧力調理器、圧力鍋、及び加熱圧力調理器とも称される。
図1及び図2に示されるように、加熱調理器1は、主要な構成要素として、開口部11aを有する鍋状容器である調理容器(調理鍋)11を備えている。また、加熱調理器1は、調理容器11の内部11e(被加熱物を収容する空間)と外部(大気空間)とを連通させる蒸気排出口(連通孔)21aを有し、調理容器11の開口部11aを塞ぐ蓋体としての内蓋21を備えている。また、加熱調理器1は、内蓋21に可動に備えられ、調理容器11の内部11eの圧力に応じて変位(移動)する受圧部32と、内蓋21に対して可動に備えられ、蒸気排出口21aの開口面積を調節する弁体としての蒸気排出弁31とを備えている。ここで、受圧部32の変位は、例えば、変形を伴わない移動(並進)、及び、変形を伴う移動(伸縮)のいずれであってもよい。図1及び図2に示される例では、受圧部32は、内蓋21に形成された連通孔であるガイド孔21b内において変位する蛇腹状の部材(伸縮部材又は弾性部材)で形成されている。受圧部32は、ガイド孔21b内において調理容器11の内部11eと外部とを隔離しており、調理容器11の内部11eの圧力が上昇すると受圧部32を構成する蛇腹状の部材は延びて、ガイド孔21bの内壁に沿って受圧部32の頂部を上昇させる。また、加熱調理器1は、調理容器11の内部11eの減圧プロセスにおける受圧部32の変位(ガイド孔21bの内壁に沿う移動)に応じて、蒸気排出口21aの開口面積が徐々に増加するように蒸気排出弁31を変位(図2において上下方向に移動)させるリンク機構33を備えている。一般に、調理容器11の内部11eの減圧プロセスは、調理のための加熱プロセスの終了後であって、ユーザが内蓋21を開く(通常は、後述する外蓋24とともに内蓋21を開く)前に行われる。また、蒸気排出弁31は、例えば、先端に向かって細くなるニードル弁であることが望ましい。本発明に係る蓋は、蓋体としての内蓋21と、受圧部32と、弁体としての蒸気排出弁31とを備えている。
また、加熱調理器1は、以下に説明する構成をさらに備えることができる。図1及び図2に示されるように、加熱調理器1は、装置本体12と、装置本体12内に固着された容器カバー13とを備えている。調理容器11は、容器カバー13内に着脱自在に収容される。また、加熱調理器1は、容器カバー13の外側に配置された加熱用の加熱部としての加熱コイル14を備えてもよい。加熱コイル14は、例えば、スパイラル状に旋回されており、加熱コイル14には高周波電流が供給される。調理容器11は、加熱コイル14による電磁誘導により発生した誘導電流により発熱する。
加熱調理器1は、容器カバー13の底の中央位置に形成された孔部13aに貫通して設けられた鍋底温度センサ15と、鍋底温度センサ15の下面を押し上げる圧縮バネ16と、装置本体12の外壁に備えられた操作表示部17とを備えてもよい。また、調理容器11の側壁の外側には、取っ手部11cが備えられることが望ましい。また、容器カバー13は、調理容器11と容器カバー13との間に、手指が入り込む程度の隙間ができるように形成されることが望ましい。さらに、調理容器11は、その上部の縁にフランジ11bを有してもよい。フランジ11bには、例えば、複数の切り欠き部が設けられている。ただし、装置本体12、容器カバー13、加熱コイル14、及び調理容器11の形状及び配置、並びに加熱コイル14の加熱方式は、上記の例に限定されない。また、本発明は、加熱部(例えば、加熱コイル14)を備えていない装置(例えば、圧力鍋)にも適用可能である。この場合には、調理容器11は、加熱調理器1とは別の加熱装置によって加熱される。さらに、本発明は、圧力調理器(圧力鍋)の蓋体(内蓋)にも適用可能である。
また、加熱調理器1の内蓋21の周縁部には、例えば、環状のシール材としての蓋パッキン22が備えられることが望ましい。蓋パッキン22により、調理容器11のフランジ11b及び側壁の内面11dと内蓋21との密閉性を高めることができる。また、加熱調理器1には、内蓋21と調理容器11のフランジ11bを挟むようにロックリング23が備えられることが望ましい。ユーザは、ロックリング23をフランジ11bの周方向に回転させるための操作を行うことにより、調理容器11のフランジ11bの切り欠き部(図示せず)とロックリング23とを噛み合わせて、ロックリング23をフランジ11bに固定することができる。ロックリング23の固定により、調理容器11の開口部11aは、内蓋21によって強固に密閉される。ただし、調理容器11の開口部11aを内蓋21によって強固に密閉させる機構は、フランジ11bとロックリング23との組み合わせ以外の機構であってもよい。
また、図1及び図2に示される例では、加熱調理器1は、内蓋21及びロックリング23を覆い、装置本体12に開閉自在に係止された外蓋24を備えている。外蓋24は、外蓋24を貫通する貫通孔としての外部蒸気口24aを有している。したがって、調理容器11の内部11eは、蒸気排出口21a又は内蓋21に形成された連通孔である調圧蒸気口21cと、外部蒸気口24aとを介して、外部(大気空間)と連通することができる。
調圧蒸気口21c上には、調圧蒸気口21cを塞ぐように錘35が備えられている。錘35は、例えば、球体であるが、錘35の形状は調圧蒸気口21cの開口を閉塞可能な形状であれば、球体に限定されない。蒸気排出口21aと蒸気排出弁31との間、並びに、調圧蒸気口21cと錘35との間には、それぞれ密閉性を高めるようにするためにパッキンが備えられることが望ましい。一般に、調圧蒸気口21cからの蒸気の排出による調理容器11の内部11eの圧力の調節は、調理のための加熱プロセスにおいて行われ、蒸気排出口21aからの蒸気の排出は、加熱プロセス後の減圧プロセスにおいて行われる。
また、図1及び図2に示される例では、加熱調理器1は、蒸気排出口21aに備えられた蒸気排出弁31を閉塞状態で非可動にした状態であるロック状態、又は、蒸気排出弁31を可動にした状態であるロック解除状態のいずれかに切り替える切替部としての減圧開始部34を備えている。ロック状態においては、ソレノイド等で構成された減圧開始部34の当接部材34aは、図1に示されるように、蒸気排出弁31の頂部に当接し、蒸気排出弁31を押し下げ、蒸気排出弁31が蒸気排出口21aを閉塞する。ロック解除状態においては、減圧開始部34の当接部材34aは、図2に示されるように、蒸気排出弁31の頂部から離れ、蒸気排出弁31の変位を制限しない。
リンク機構33は、調理容器11の内部11eの圧力の低下に伴う受圧部32の変位に応じて、蒸気排出口21aの開口面積が徐々に増加するように蒸気排出弁31を変位させる。リンク機構33は、調理容器11の内部11eの減圧プロセス(減圧期間中)における受圧部32の変位に応じて蒸気排出口21aの開口面積を徐々に増加させる。図1及び図2に示される例では、リンク機構33は、内蓋21に備えられた支軸(支点)33aを中心に揺動するリンク部(棒状部材)33bを有し、リンク部33bは、蒸気排出弁31に連結された第1の端部(作用点)と受圧部32に連結された第2の端部(力点)とを有している。ただし、リンク機構33の構造は、図1及び図2に示される例に限定されない。
外蓋24には、調理容器11内の温度を検出するための検出部としての蓋温度センサ36が備えられてもよい。内蓋21の貫通孔21dと蓋温度センサ36とは、例えば、蓋温度センサ36の外周にパッキンを備えることによって、調理容器11の内部11eの密閉性を向上させることができる。蓋温度センサ36は、内蓋21の貫通孔21dを通して調理容器11の内部11eの被加熱物(食材、水など)の温度を検知することができる。
《1−2》動作
図3は、加熱調理器1の制御系の構成の一例を概略的に示す図である。また、図4(a)及び(b)は、加熱調理器1の蒸気排出弁31、受圧部32、及びリンク機構33の動作の一例を概略的に示す説明図である。また、図5(a)から(d)は、加熱調理器1の減圧プロセスにおける蒸気排出動作の一例を示すタイミングチャートである。図4(a)及び(b)は、図2に示されるロック解除状態における、蒸気排出弁31の動作を示しているので、図4(a)及び(b)において、図2に示される構成要素に対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号を付す。また、図4(a)及び(b)には、図2に示されていない構成として、蒸気排出弁31を押し上げる方向の力を蒸気排出弁31に付与する弾性部材としてのコイルバネ37が示されている。コイルバネ37は、任意の構成であり、調理容器11の内部11eが大気圧のときに、受圧部32が自重によって下降する場合には、コイルバネ37を備える必要はない。
加熱調理器1によって調理を開始するときに、ユーザは、食材、水などの被加熱物を調理容器11内に入れ、調理容器11を容器カバー13内に載置し、その後、外蓋24を閉める。外蓋24が閉められると、内蓋21の蓋パッキン22が調理容器11のフランジ11b及び調理容器11の内面に圧接されて、調理容器11の内部11eの空間は密閉状態となる。また、ロックリング23を使用する場合には、ユーザは、ロックリング23を回転させて内蓋21を調理容器11のフランジ11bに固定するための操作を行ってもよい。ユーザが、例えば、操作表示部17の調理開始スイッチをオンにすると、加熱調理器1は調理容器11の加熱プロセスを開始する。
加熱プロセスの開始後、例えば、減圧開始部34の当接部材34aは、図1に示されるように、蒸気排出弁31の頂部を押し下げ、蒸気排出弁31はロック状態になる。加熱コイル14には、インバータ部42から高周波電流が供給され、高周波磁界が発生し、加熱コイル14と磁気結合した調理容器11の加熱コイル14との対向面が励磁され、調理容器11の底面に渦電流が誘起される。この渦電流と、調理容器11の持つ抵抗によりジュール熱が発生し、調理容器11の底面が発熱して調理容器11の内部11eの被加熱物が加熱される。調理容器11の内部11eで沸騰が生じ始めた時点では、蒸気排出弁31は、減圧開始部34にてロック状態になっており、調圧蒸気口21cを自重によって塞ぐ錘35により、調理容器11の内部11eからの蒸気の排出が妨げられており、調理容器11の内部11eの圧力が上昇する。調圧蒸気口21cの開口面積と調圧蒸気口21cを塞ぐ錘35の重量とにより、調理容器11の内部11eの圧力の上限値が設定される。例えば、調圧蒸気口21cの直径φが1mmであり、錘35の重量が10gであれば、調理容器11の内部11eの圧力の上限値は、約2.2気圧(abs)である。調理容器11の内部11eの圧力が設定された上限値に達すると、調理容器11の内部11eの蒸気が錘35を押し上げ、蒸気が調圧蒸気口21c及び外部蒸気口24aを介して排出される。このため、調理容器11の内部11eの圧力は、調理容器11の内部11eの圧力の上限値の近傍で概ね一定に保たれる。
その後、加熱プロセスが終了する。加熱プロセスの終了直後において、調理容器11の内部11eの圧力は、大気圧よりも高い状態で保持されている。この状態で外蓋24及び内蓋21を開放すると、圧力変化(急減)により突沸が起こり、調理容器11の内部11eの食材が飛び出す虞がある。このため、外蓋24の開放は、調理容器11の内部11eの圧力を大気圧まで下げる減圧プロセスの後に行うことが望ましい。しかし、減圧プロセスに際し、蒸気排出口21aを一気に全開放(開口面積を最大)にした場合には、調理容器11の内部11eの圧力で突沸が発生する可能性があり、排出される蒸気の勢いが強いので、ユーザに不快感(例えば、驚き又は恐怖感)を与える虞がある。また、減圧プロセスに際し、蒸気排出口21aの開口面積が小さ過ぎれば、排出される蒸気の勢いは弱いものの、減圧を短時間で(迅速に)行うことができない。そこで、加熱調理器1の減圧プロセスでは、放出される蒸気の勢いを抑制しながら、調理容器11の内部11eの圧力を迅速に大気圧まで減圧する機構を採用している。具体的に言えば、加熱調理器1においては、加熱プロセス後の減圧プロセスにおいて、調理容器11の内部11eの圧力が高いときには、蒸気排出口21aの開口面積を小さくし、調理容器11の内部11eの圧力の低下に応じて蒸気排出口21aの開口面積を徐々に増加させるリンク機構33を採用している。
次に、図4(a)及び(b)及び図5(a)から(d)を用いて減圧プロセスにおける蒸気排出動作を説明する。調理容器11の内部11eの圧力によって受圧部32が変位すると、受圧部32に接続された受圧動作部32aがリンク部33bの第2の端部を押し上げ、蒸気排出弁31と受圧動作部32aは、支軸33aを中心にしてリンク部33bを(図4(a)及び(b)において、反時計回りに)揺動させる。図4(a)は、蒸気排出弁31が開放され、調理容器11の内部11eの圧力が大気圧である状態を示し、図4(b)は、蒸気排出弁31が蒸気排出口21aを塞ぐように減圧開始部34によって保持され、調理容器11の内部11eの圧力が上昇している状態である。
減圧開始部34は、蒸気排出弁31を下方向に押し付け、蒸気排出口21aを塞ぐことで蒸気排出口21aを閉塞状態にすることで、調理容器11を密閉状態にする。この状態で加熱プロセスを行うことにより、調理容器11の内部11eの空間が蒸気で満たされ、調理容器11の内部11eの圧力が上昇し、調理容器11の内部11eの圧力の上昇に従って受圧部32に圧力がかかり、受圧部32に図4(a)及び(b)における上向きの力が付与される。減圧開始部34を動作させ、図2に示されるように、蒸気排出弁31を下方向に押し付ける力を解除すると、調理容器11の内部11eの圧力及びコイルバネ37にて上方向の力により、蒸気排出弁31は、予め設定された位置(例えば、図5(b)における開口面積A1の位置)まで移動する。
このとき、仮に、受圧部32が予め設定された調理容器11の内部11eの圧力の上限値にて上昇した状態で、蒸気排出弁31がちょうど閉塞されるように構成されていると(すなわち、図5(b)に示される開口面積A1がゼロになるように構成されていると)、減圧開始部34を駆動して蒸気排出弁31をロック解除状態にしても調理容器11の内部11eの圧力によって蒸気排出弁31が閉塞した状態が維持される。すると、放冷されて調理容器11の内部11eの圧力が低下するまで蒸気排出弁31が動かないこととなり、減圧に要する時間が長くなる。そこで、減圧開始部34によりロック解除状態にされた蒸気排出弁31は、ロック解除状態になった直後に、蒸気排出口21aの開口面積(例えば、図5(b)における開口面積A1)が約2mm以下となる位置に変位し、排気を開始するように設定されることが望ましい。2mm以下は、調理容器11の内部11eの圧力が2.2気圧(abs)となったときに、ユーザに不快感(例えば、驚き又は恐怖感)を与えない蒸気排出口21aの開口面積である。
蒸気排出弁31が移動し、蒸気排出口21aが開放した直後には、受圧部32は、上方向の力によって上昇した状態を保持しており、リンク機構33によって連結された蒸気排出弁31によって蒸気排出口21aの開口面積が予め決められた上限値以上とならないように設定されている。蒸気排出口21aから蒸気を排出し、調理容器11の内部11eの圧力が低下するに従い、受圧部32を上昇させる力が弱まり、受圧部32は、徐々に下降する。受圧部32が下降すると受圧動作部32aも同時に下降し、蒸気排出弁31は徐々に上昇する。蒸気排出弁31は、先端が細形状のニードル状であり、蒸気排出口21aは、筒状であるため、蒸気排出弁31が上昇するに従い蒸気排出口21aの開口面積は徐々に大きくなる。
図5(a)は、減圧開始部34による蒸気排出弁31のロック状態を時刻t0において解除し、時刻t0以降はロック解除状態であることを示している。図5(b)は、時刻t0から時刻t1までの減圧プロセスにおける蒸気排出口21aの開口面積の変化の一例を示している。図5(c)は、減圧プロセスにおける調理容器11の内部11eの圧力の変化の一例を示している。図5(d)は、減圧プロセスにおいて排出される蒸気の勢い(蒸気排出速度)の一例を示している。図5(a)から(d)に示されるように、減圧開始部34による蒸気排出弁31のロック状態をオフにする(ロック解除状態にする)と、蒸気排出口21aが開放されて、予め設定された開口面積A1を得る。それに伴い、調理容器11の内部11eから蒸気が放出され、徐々に調理容器11の内部11eの圧力が低下し、調理容器11の内部11eの圧力の低下に伴って受圧部32が変位(下降)して、蒸気排出口21aの開口面積が徐々に増加する。このとき、図5(d)に示されるように、放出される蒸気の勢いB1は、ユーザが許容する上限の勢いに近い、ほぼ一定値となるように蒸気排出弁31及び受圧部32を設定すると、最も迅速に減圧することが可能である。すなわち、減圧プロセスの期間(t1−t0)を短縮することができる。
受圧部32は、調理容器11の内部11eの圧力を受圧動作部32aに伝達しながら、調理容器11の密閉を保持する。図1及び図2においては、受圧部32が蛇腹状の部材にて構成された場合を示している。受圧部32が蛇腹状の部材を用いれば、蛇腹状の部材を内蓋21に取り付ける形で設置することにより、密閉を保持しながら調理容器11の内部11eの圧力状態にて受圧動作部32aを変位させることが可能である。
また、蒸気排出弁31をニードル状とした場合に、蒸気排出速度を一定の勢いに保ち、素早い減圧を実現するには、蒸気排出弁31のテーパ角度が2パターン以上の角度の組み合わせであるか、もしくは、蒸気排出弁31のテーパ角度が曲面状に連続的に最適化されていることが望ましい。以上のように、調理容器11の内部11eの圧力に応じて変位する受圧部32とこれにリンクした状態で蒸気排出弁31を変位させるように構成することで、外気温度による冷却速度や、内容量による蒸気量の違いを考慮することなく、調理容器11の内部11eの圧力変化に応じて、最適な蒸気口の開口面積にすることができる。このため、加熱調理器1は、ロバスト性に優れており、外的要因による影響を受けにくい。
《1−3》変形例
上記説明においては、受圧部32及び蒸気排出弁31が上下方向に変位する場合を例示したが、変位の方向は上下方向に限定されず、調理容器11の内部11eの圧力を利用する変位であれば水平方向(図1における横方向)又はその他の方向に変位する構造であってもよい。
上記説明では、調圧蒸気口21cを塞ぐ錘35は球状としたが、錘35の形状はこれに限らず、バネなどで調理容器11の内部11eの圧力が一定以上となったときに蒸気を逃がす機構であれば、錘35に代えて弁体とこの弁体を調圧蒸気口21cに向けて押し付けるバネとからなる機構などのような、他の機構であってもよい。
上記説明では、減圧開始部34は、ソレノイドにて当接部材34aを移動させる構成を説明したが、減圧開始部34は通電オフにて蒸気排出口21aをロック解除状態にし、通電オンにて蒸気排出口21aをロック状態にするように設定することが望ましい。この場合には、調理容器11の内部11eの圧力が高い状態で停電が起きた場合に、蒸気排出口21aが開放され、蒸気を徐々に逃がして調理容器11の内部11eを大気圧まで低下させることができ、安全性を高めることができる。
上記説明では、蒸気排出口21aと調圧蒸気口21cを別々に設けた構造を説明したが、蒸気排出口21aを塞ぐ蒸気排出弁31を、調理容器11の内部11eの圧力が設定値を超えたときに解放するように構成すれば、調圧蒸気口21c及び錘35を備える必要はない。例えば、蒸気排出弁31と減圧開始部34の当接部材34aとの間に設定値以上の力を受けて撓む(縮む)バネを備えてもよい。この場合には、調理容器11の内部11eが決められた設定圧力以上となったときに、蒸気排出弁31が移動して、調理容器11の内部11eの蒸気を逃がし、調理容器11の内部11eを一定圧力に保つようにすればよい。このような機構の一例は、実施の形態2として説明される。
また、蒸気排出弁31の形状は、ニードル状に限定されず、蒸気排出口の開口面積を徐々に変更可能な形状であれば、他の形状であってもよい。
《1−4》効果
以上に説明したように、実施の形態1に係る加熱調理器1によれば、ユーザに不快感を与えることなく、短時間で調理容器11の内部11eの減圧を行うことができる。
また、減圧プロセスにおいて概ね一定の勢いで徐々に蒸気を排出するため、急激な圧力変化により内容物が外部に噴き出す突沸が起きにくくなるため、蒸気そのもの又は食材の噴き出が生じることはない。
また、簡素な構造(支軸33aを中心に揺動する構造)により、圧力の低下に伴う受圧部32の変位に応じて、蒸気排出口21aの開口面積が徐々に増加するように蒸気排出弁31を変位させるリンク機構33を構成することができるので、製品コストの増加を抑制することができる。
また、蒸気排出口21aを閉塞した状態で蒸気排出弁31を非可動状態にするロック状態又は蒸気排出弁31を可動状態にするロック解除状態のいずれかに切り替える切替部である減圧開始部34として、ソレノイドなどの簡単な構造を採用することができるので、製品コストの増加を抑制することができる。
また、電源オフ時にソレノイドを、蒸気排出弁31をロック解除状態にしているので、停電発生時に速やかに調理容器11の内部11eを減圧することができ、ユーザの安全を確保することができる。
《2》実施の形態2
《2−1》構成
実施の形態1においては、加熱プロセスにおいて調理容器11の内部11eの圧力を調節するための調圧部(調圧蒸気口21c及び錘35)と、減圧プロセスにおいて調理容器11の内部11eの圧力を減圧するための減圧部(蒸気排出口21a及び蒸気排出弁31)とを、別個の構造とした場合を主に説明した。これに対し、実施の形態2においては、加熱プロセスにおいて調理容器11の内部11eの圧力を調節するための調圧部と、減圧プロセスにおいて調理容器11の内部11eの圧力を減圧するための減圧部とを、共通の構造(蒸気排出部)としている。この点を除いて、実施の形態2は、実施の形態1と同じである。したがって、実施の形態2の説明に際しては、図1をも部分的に(蒸気排出部以外の構造について)参照する。また、実施の形態2の説明に際しては、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器2の蓋体50に備えられた蒸気排出部の構造(調理容器11の内部11eの圧力が大気圧に等しいとき)を概略的に示す縦断面図である。図7(a)及び(b)は、加熱調理器2に備えられた蒸気排出部の加熱プロセスにおける調圧動作を概略的に示す縦断面図である。図8(a)及び(b)は、加熱調理器2に備えられた蒸気排出部の減圧プロセスにおける動作を概略的に示す縦断面図である。
図6に示されるように、加熱調理器2は、主要な構成要素として、調理容器11(図1に示される)と、調理容器11の内部11eと外部とを連通させる調圧口(連通孔)50aを有し、調理容器11の開口部(図1における11a)を塞ぐ蓋体としての内蓋50とを備えている。また、加熱調理器2は、内蓋50の調圧口50aに可動(図6の上下方向にスライド可能)に備えられ、調理容器11の内部11eの圧力に応じて変位(移動)し、調理容器11の内部11eと外部とを連通させる可動型蒸気口(蒸気排出口)51aを有する受圧部としての可動受圧部材51を備えている。また、加熱調理器2は、内蓋50に対して可動に備えられ、蒸気排出口である可動型蒸気口51aの開口面積を調節する弁体としての蒸気排出弁52を備えている。蒸気排出弁52は、ロック部53に設けられた穴部53aに沿って移動可能であり、調圧部材としての調圧バネ54によって図6における下向きの付勢力を受ける。また、ロック部53は、大径の付勢バネ58によって図6における上向きの付勢力を受ける。また、内蓋50は、可動受圧部材51の移動範囲を規制する規制部55を有している。なお、空間59は、大気空間である。
図6の例では、可動受圧部材51は、内蓋50に形成された調圧口50a内において変位(図6における上下方向に移動)する筒状の可動部材で形成されている。加熱調理器2は、調理容器11の内部11eの減圧プロセスにおける可動受圧部材51の変位に応じて、可動型蒸気口51aの開口面積が徐々に増加するように蒸気排出弁52を変位(図6において上下方向に移動)させる。
可動受圧部材51は、調理容器11の内部11eの圧力が増加するに従い、図6における上方向に上昇して、図7(a)及び(b)並びに図8(a)及び(b)に示されるような状態になる。蒸気排出弁52は、可動受圧部材51の可動型蒸気口51aが上昇するのに伴い可動型蒸気口51aを塞いだまま上昇するように構成されている。蒸気排出弁52は、例えば、調理容器11の内部11eに向けて細くなるニードル弁である。蒸気排出弁52と可動型蒸気口51aとの位置関係によって、蒸気排出口51aの開口面積が変更される。蒸気排出弁52の動作ストロークは、減圧開始部(図1における34)の当接部材34aによってロック(移動が制限)されるロック部53と調圧部材としての調圧バネ54によって規制され、また、可動型蒸気口51aのストロークは規制部55によって決められている。調圧バネ54は、予め設定された圧力(図6における下向きの付勢力)を蒸気排出弁52に与える部材であれば、図6に示される調圧バネ以外の部材であってもよい。
《2−2》動作
図7(a)は、加熱プロセスにおいて調理容器11の内部11eの圧力が大気圧から上昇し、蒸気排出弁52にて可動型蒸気口51aを塞いだ状態のまま可動受圧部材51が上昇した状態を示している。図7(b)は、図7(a)の状態よりもさらに調理容器11の内部11eの圧力が上昇し、蒸気排出弁52が調圧部材54の下向きの付勢力に抗して上昇して、調理容器11の内部11eの蒸気を排出する状態(矢印C1)を示している。このとき、可動受圧部材51は、規制部55に当接した状態であるため、可動型蒸気口51aの内壁と蒸気排出弁52との間に隙間が形成され得る。隙間が形成されると、調理容器11の内部11eの蒸気が隙間を経由して空間59に放出され、調理容器11の内部11eが、概ね設定圧力に保たれる。
図8(a)は、減圧プロセスにおいて調理容器11の内部11eの圧力が高圧状態である場合を示し、図8(b)は、減圧プロセスにおいて調理容器11の内部11eの圧力が図8(a)のときよりも低下した状態(大気圧より高い状態)である場合を示している。また、図8(a)及び(b)は、減圧開始部34(図1に示される)の動作によりロック部53をロック解除状態にした場合を示す。ロック部53が上方に移動することにより蒸気排出弁52は、調圧部材54とともに僅かに上昇し、蒸気排出による減圧プロセスを開始する。減圧開始部34による減圧プロセスの開始時における蒸気排出口51aの開口面積は、実施の形態1で説明したように、蒸気D1,D2の勢いを十分に抑制することができる面積である2mm以下であることが望ましい。蒸気の排出が開始すると蒸気排出弁52は、図8(a)及び(b)に示されるように、調理容器11の内部11eの蒸気圧によって上昇した状態を保ち、その後、図8(b)に示されるように、可動型蒸気口51aを有する可動調圧部材51は、調理容器11の内部11eの圧力が下がるに従い徐々に下降するよう設定されている。ニードル状の蒸気排出弁52と可動型蒸気口51aとの距離が広がるにつれ、可動型蒸気口51aの開口面積が拡大し、蒸気D1,D2の勢いをユーザの許容範囲内としながら、調理容器11の内部11eを迅速に減圧することができる。
《2−3》変形例
図9は、実施の形態2の変形例に係る加熱調理器2aの蒸気排出部の構造を概略的に示す一部切り欠き斜視図である。図10(a)及び(b)は、図9に示される加熱調理器2aの蒸気排出部の動作を示す側面図及び断面図である。上記説明では、図8(a)に示されるように、減圧プロセスの開始直後において、蒸気排出弁52が最も上昇した位置を保つ場合を説明したが、図9並びに図10(a)及び(b)に示されるように、蓋体50に水平方向に対して傾斜するカム孔50bを形成し、ロック部53にカム孔50bに係合する凸部であるカム部56を備え、減圧プロセスの開始と同時にロック部53を回転させるように構成してもよい。この場合には、ロック部53と共に回転した蒸気排出弁52に備えられた凸部57が、上昇位置にて内蓋50の乗り上げ部50cに乗り上げるようにする。このような構成により、減圧プロセスにおける蒸気排出弁52の動作(位置)を安定させることができる。その後、ロック部53が上方から下向きに押し込まれると、カム部56とカム孔50bとの係合によるロック部53及び蒸気排出弁52の回転により、蒸気排出弁52の凸部57と乗り上げ部50cとの係合が解除され、蒸気排出弁52を上下動可能に戻すことができる。
また、上記説明では、蒸気排出弁52及び可動調圧部材51が上下動する場合を説明したが、これらの動作方向は上下動に限定されない。
また、蒸気排出弁52の形状は、ニードル状に限定されず、蒸気排出口の開口面積を徐々に変更可能な形状であれば、他の形状であってもよい。
《2−4》効果
以上に説明したように、加熱調理器2及び2aによれば、上記実施の形態1で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
また、加熱調理器2及び2aによれば、加熱プロセスにおける調圧と減圧プロセスにおける減圧とを、共通の機構によって行うことができるので、内蓋50上における狭い占有面積で調圧及び減圧のための構造を配置することができる。
1,2,2a 加熱調理器、 11 調理容器、 11a 開口部、 11b フランジ、 11c 取っ手部、 11d 内面、 11e 内部、 12 装置本体、 13 容器カバー、 14 加熱コイル、 15 鍋底温度センサ(温度センサ)、 16 圧縮バネ、 17 操作表示部、 21 内蓋(蓋体)、 21a 蒸気排出口(連通孔)、 21b ガイド孔、 21c 調圧蒸気口(連通孔)、 22 蓋パッキン、 23 ロックリング、 24 外蓋、 24a 外部蒸気口、 31 蒸気排出弁(弁体)、 32 受圧部、 32a 受圧動作部、 33 リンク機構、 33a 支軸(支点)、 33b リンク部、 34 減圧開始部、 34a 当接部材、 35 錘、 36 蓋温度センサ(温度センサ)、 37 弾性部材(コイルバネ)、 41 制御部、 42 インバータ部、 50 内蓋(蓋体)、 50a 調圧口(連通孔)、 50b カム孔、 50c 乗り上げ部、 51 可動受圧部材(調圧部)、 51a 可動型蒸気口(蒸気排出口)、 52 蒸気排出弁、 53 ロック部、 54 調圧バネ(調圧部材)、 55 規制部、 56 カム部、 57 凸部、 58 付勢バネ、 59 大気空間。

Claims (14)

  1. 開口部を有する調理容器と、
    前記開口部を塞ぐ蓋体と、
    前記蓋体に可動に備えられ、前記調理容器の内部の圧力に応じて変位する受圧部と、
    前記蓋体に対し可動に備えられた弁体と、
    を備え、
    前記蓋体及び前記受圧部のいずれかに前記調理容器の内部と外部とを連通させる蒸気排出口が備えられており、
    前記蒸気排出口の開口面積は前記弁体により調節され、
    前記調理容器の内部の減圧プロセス中における前記受圧部の変位に応じて前記開口面積が徐々に増加する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記蒸気排出口は、前記蓋体に形成された連通孔であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記圧力の低下に伴う前記受圧部の変位に応じて、前記蒸気排出口の前記開口面積が徐々に増加するように前記弁体を変位させるリンク機構をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 前記リンク機構は、前記蓋体に備えられた支軸を中心に揺動するリンク部を有し、
    前記リンク部は、前記弁体に連結された第1の端部と前記受圧部に連結された第2の端部とを有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記蒸気排出口を閉塞した状態で前記弁体を非可動状態にするロック状態又は前記弁体を可動状態にするロック解除状態のいずれかに前記弁体を切り替える切替部をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記蓋体に前記調理容器の内部と外部とを連通させる調圧蒸気口が備えられており、
    前記加熱調理器は、前記調圧蒸気口を塞ぐ錘をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 前記受圧部は、前記蓋体に備えられた調圧口に沿って移動可能に備えられた可動受圧部材であり、
    前記蒸気排出口は、前記可動受圧部材に形成された連通孔である
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  8. 前記蒸気排出口に向かう押圧力を前記弁体に付与する調圧部材をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 前記弁体の変位のストロークを、前記調理容器の内部の圧力の調圧に必要な第1のストロークに制限するロック状態又は前記弁体の変位のストロークを、前記調理容器の内部の圧力の減圧プロセスに必要な前記第1のストロークよりも長いストロークにするロック解除状態のいずれかに前記弁体を切り替える切替部をさらに有することを特徴とする請求項7又は8に記載の加熱調理器。
  10. 前記弁体の移動を規制するロック部をさらに備え、
    前記蓋体は、前記ロック部の外壁に対向して形成されたカム孔を有し、
    前記ロック部は、前記カム孔に係合するカム部を有する
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  11. 前記調理容器を加熱する加熱部をさらに有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  12. 前記弁体は、前記調理容器の内部に向かって細くなるテーパ部を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  13. 前記切替部は、通電オフ時にロック解除状態に切り替えることを特徴とする請求項5に記載の加熱調理器。
  14. 開口部を有する調理容器の前記開口部を塞ぐ蓋体と、
    前記蓋体に可動に備えられ、前記調理容器の内部の圧力に応じて変位する受圧部と、
    前記蓋体に対し可動に備えられた弁体と、
    を備え、
    前記蓋体及び前記受圧部のいずれかに前記調理容器の内部と外部とを連通させる蒸気排出口が備えられており、
    前記蒸気排出口の開口面積は前記弁体により調節され、
    前記調理容器の内部の減圧プロセス中における前記受圧部の変位に応じて前記開口面積が徐々に増加する
    ことを特徴とする蓋。
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