JPWO2017061004A1 - ヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置及びヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置 - Google Patents

ヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置及びヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置 Download PDF

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Abstract

異なる列の透孔に対して1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第1ガイドピン(52)が設けられた第1ガイド部(56)と、異なる列の透孔に対して、斜め方向とは反対方向に1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第2ガイドピン(54)が設けられた第2ガイド部(55)と、第1ガイド部(56)を、第1ガイドピン(52)の軸線方向に沿って移動させる第1ガイドピン移動装置(70)と、第2ガイド部(55)を、第2ガイドピン(54)の軸線方向に沿って移動させる第2ガイドピン移動装置(70)、を具備し、各第1ガイドピン(52)と第2ガイドピン(54)の隙間(59)にヘアピン状の熱交換チューブ(20)が保持される。

Description

本発明は、積層されたフィンに挿入されるヘアピン状の熱交換チューブを保持するガイド装置及びこのガイド装置を用いたヘアピン状の熱交換チューブ挿入装置に関する。
図13に示すように、クーラー等の熱交換器は、透孔11が形成されたフィン9を複数枚積層してなる積層フィン10の透孔11に、熱媒体を流通させる熱交換用パイプが挿入されて構成される。熱交換用パイプとしては、銅管を中央部においてU字状に曲げて形成したヘアピン状の熱交換チューブ20が用いられる。
ヘアピン状の熱交換チューブ20は銅管等の長尺な柔らかい部材を曲げて形成されているため、どうしても広がろうとする力が発生しており、また捻じれも発生しやすい。
そこで、ヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン10に挿入する際には、ヘアピン状の熱交換チューブ20の2本の各管の幅を一定に保ち、且つ捻じれを生じさせないように保持するガイド装置が必要である。
従来のガイド装置の例を図14及び図15に示す。
図14に示すガイド装置は、特許文献1の図17に示されているようなものであり、V字状の切欠部23が複数形成された規制板22と、複数の切欠部23の形成方向に沿って規制板22に対して移動する移動板24とを備えている。移動板24には、コの字状に形成された鉤部26が形成されている。
隣接する切欠部23のV字頂点の間隔は、積層フィン10の透孔11の間隔と等しくなるようにしておく。そして、切欠部23にヘアピン状の熱交換チューブ20の各管を配置することで、ヘアピン状の熱交換チューブ20の各管の幅を透孔11の幅となるようにできる。そして、移動板24を移動させると、移動板24の鉤部26が切欠部23に収納された各管の上面を保持する。
また、図15に示すガイド装置は、特許文献1の図14に示すようなものであり、各管の維持すべき幅と同一幅の長穴28が形成されたガイド部29と、ガイド部29へのヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入方向と直交する方向に長穴28内に挿入されるセンターピン(図示せず)とを有している。ガイド部29の長穴28の入り口側は、外方に向けて徐々に径が広くなるように形成されており、広がっているヘアピン状の熱交換チューブ20であっても確実に長穴28に挿入できる。
特許第3315151号公報
上述した従来のガイド装置においては、積層フィン10に形成されている透孔11が3列以上になる場合には、これらの構成ではガイドできないという課題がある。なお、図14及び図15に示した構成では、2列までならば対応可能である。図14の構成では鉤部26による位置決めが片側からであり、図15の構成では図示しないセンターピンによる位置決めも片側からであるため、いずれも2列までは対応できるが、3列以上では対応できない。
例えば、積層フィン10の透孔が3列以上形成されて千鳥配列となっているような場合、図14及び図15に示したガイド装置の双方ともにガイドすることができなかった。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、3列以上透孔が形成されている積層フィンに対してヘアピン状の熱交換チューブのガイドが可能なヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置を提供すること、及びこのようなガイド装置を用いたヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置を提供することにある。
本発明にかかるヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置によれば、熱交換器用の積層フィンの透孔にヘアピン状の熱交換チューブを挿入する際に用いられる、ヘアピン状の熱交換チューブを保持するガイド装置であって、前記積層フィンの透孔は、複数列にわたって形成されており、異なる列の透孔に対して1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第1ガイドピンが設けられた第1ガイド部と、異なる列の透孔に対して、前記斜め方向とは反対方向に1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第2ガイドピンが設けられた第2ガイド部と、前記第1ガイド部を、第1ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第1ガイドピン移動装置と、前記第2ガイド部を、第2ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第2ガイドピン移動装置と、を具備し、各前記第1ガイドピンと各前記第2ガイドピンの隙間にヘアピン状の熱交換チューブが保持されることを特徴としている。
この構成を採用することによって、3列以上の複数列にわたって透孔が形成されている積層フィンに対して、複数本のヘアピン状の熱交換チューブを一度に挿入可能となるように保持することができる。
また、前記第1ガイドピン移動装置と前記第2ガイドピン移動装置は、1本のロッドと、該ロッドの先端の一方面に取り付けられた第1ガイドローラと、前記ロッドの先端の他方面に取り付けられた第2ガイドローラと、を有する1つのシリンダー装置によって兼用され、前記第1ガイド部は、各前記第1ガイドピンを取り付けた第1ガイドプレートを有し、該第1ガイドプレートには、前記シリンダー装置の前記ロッドの突出入方向と直交する方向に沿って第1ガイド溝が形成され、該第1ガイド溝には、前記第1ガイドローラが配置され、前記第2ガイド部は、各前記第2ガイドピンを取り付けた第2ガイドプレートを有し、該第2ガイドプレートは、前記ロッドを挟んで前記第1ガイドプレートと反対側の位置に配置されており、前記第2ガイドプレートには、前記シリンダー装置の前記ロッドの突出入方向と直交する方向に沿って第2ガイド溝が形成され、該第2ガイド溝には、前記第2ガイドローラが配置されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、それぞれ異なる方向に移動する第1ガイドピンと第2ガイドピンを1台のシリンダー装置によって同時に移動させることができる。
また、ヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って当該ガイド装置を移動させるガイド全体移動装置を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、ヘアピン状の熱交換チューブの積層フィンへの挿入に伴って、ガイド装置を積層フィン方向に移動させることができる。このため、ヘアピン状の熱交換チューブにとって常に適切な位置を保持することができる。
本発明にかかるヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置によれば、透孔が複数列にわたって形成された熱交換器用の積層フィンの透孔に、ヘアピン状の熱交換チューブを挿入する挿入装置であって、異なる列の透孔に対して1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第1ガイドピンが設けられた第1ガイド部と、異なる列の透孔に対して、前記斜め方向とは反対方向に1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第2ガイドピンが設けられた第2ガイド部と、前記第1ガイド部を、第1ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第1ガイドピン移動装置と、前記第2ガイド部を、第2ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第2ガイドピン移動装置と、を具備して各前記第1ガイドピンと各前記第2ガイドピンの隙間にヘアピン状の熱交換チューブを保持するガイド装置が、ヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って複数台設けられ、各前記ガイド装置によって保持されたヘアピン状の熱交換チューブの折り曲げられた箇所である曲げ部に当接する当接部 が複数設けられ、透孔が前記ガイド装置側を向くように積層フィンが載置され、載置される積層フィンの前記ガイド装置側と反対方向側の端面に当接する挿入ブロックを有するフィン受けが設けられ、前記フィン受けと前記当接部とを相対的に接離動させることにより、前記積層フィンの透孔に前記ヘアピン状の熱交換チューブを挿入させる接離動装置が設けられていることを特徴としている。
この構成を採用することにより、透孔が3列以上の複数列にわたって形成された積層フィンに対して、ヘアピン状の熱交換チューブを確実にガイドして挿入させることができる。
また、前記接離動装置は、前記フィン受けを前記ガイド装置側へ移動させる積層フィン移動装置であることを特徴としてもよい。
また、前記接離動装置は、各前記当接部をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させる当接部移動装置であることを特徴としてもよい。
また、前記接離動装置は、前記フィン受けを前記ガイド装置側へ移動させる積層フィン移動装置であって、前記当接部は、当接しているヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部をその位置で固定するストッパーとして、複数の前記ガイド装置のうち前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記曲げ部側に位置するガイド装置に設けられており、該当接部が設けられたガイド装置以外の各前記ガイド装置におけるヘアピン状の熱交換チューブ保持の位置を、前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記積層フィンへの挿入状態にしたがって移動するように、各前記ガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させるガイド全体移動装置を設けたことを特徴としてもよい。
この構成によれば、ヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に位置するガイド装置に設けられた当接部がストッパーとしてヘアピン状の熱交換チューブの位置を固定し、他のガイド装置がヘアピン状の熱交換チューブの挿入に合わせて適切な位置でのヘアピン状の熱交換チューブの保持を行うことができる。
また、前記積層フィンを各前記ガイド装置方向へ移動させるように、前記積層フィン移動装置を制御し、前記積層フィンを各前記ガイド装置方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置に、移動した積層フィンが当接しないように、積層フィン側に位置する一方のガイド装置を、ヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動するよう前記ガイド全体移動装置を制御し、前記一方のガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動させた後、前記一方のガイド装置が他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の移動を停止するように前記ガイド全体移動装置を制御し、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、前記積層フィンへの前記ヘアピン状の熱交換チューブの挿入完了後に、前記当接部によるヘアピン状の熱交換チューブの位置固定を解除するように制御する、制御部を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、挿入開始時からヘアピン状の熱交換チューブは複数台のガイド装置によって保持されるので、ヘアピン状の熱交換チューブの広がりや捻じれなどを抑えて確実な挿入が可能であり、また挿入すべきヘアピン状の熱交換チューブの残り長さが短くなって一方のガイド装置によるガイドができなくなるまでは、積層フィンのガイド装置への接近に伴ってガイド装置を移動させるので、常にヘアピン状の熱交換チューブが2台のガイド装置でガイドされ、確実なガイドが行える。また、積層フィンの移動に伴って第1ガイドピン及び第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するので、第1ガイドピン及び第2ガイドピンに積層フィンが当接しないようにできる。
また、前記制御部は、各前記当接部にかかる圧力に基づいてヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスを判断し、複数の当接部のうち、挿入ミスと判断されたヘアピン状の熱交換チューブに当接している当接部の位置固定を解除して、そのまま前記積層フィン移動装置の移動動作を継続するように制御し、前記積層フィンを各前記ガイド装置方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置に、移動した積層フィンが当接しないように、積層フィン側に位置する一方のガイド装置を、ヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動するように前記ガイド全体移動装置を制御し、前記一方のガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動させた後、前記一方のガイド装置が他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の移動を停止するように前記ガイド全体移動装置を制御し、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御することを特徴としてもよい。
この構成によれば、ヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスがあった場合であっても当接部のヘアピン状の熱交換チューブの位置固定を解除するだけで、あとは挿入時の動作と同様の動作を実行するだけで、途中までヘアピン状の熱交換チューブが挿入された積層フィンを取り出すことができる。また、挿入ミスが無いヘアピン状の熱交換チューブについてはそのまま挿入動作を続行できるので、挿入ミスがあったヘアピン状の熱交換チューブのみを、後に修正することができ生産効率を上げることができる。
また、前記接離動装置は、各前記当接部をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させる当接部移動装置であって、前記当接部は、複数の前記ガイド装置のうち前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記曲げ部側に位置する他方のガイド装置に設けられており、前記当接部移動装置は、前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記曲げ部側に位置する他方のガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させ、且つ積層フィン側に位置する一方のガイド装置におけるヘアピン状の熱交換チューブ保持の位置を、前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記積層フィンへの挿入状態にしたがって移動するように、各前記ガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させるガイド全体移動装置であることを特徴としてもよい。
この構成によれば、ヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に位置するガイド装置に設けられた当接部がヘアピン状の熱交換チューブを押圧してヘアピン状の熱交換チューブを積層フィンに挿入しつつ、ヘアピン状の熱交換チューブの挿入に合わせて適切な位置でのヘアピン状の熱交換チューブの保持を行うことができる。
また、前記当接部によってヘアピン状の熱交換チューブを押圧して、ヘアピン状の熱交換チューブを前記積層フィン方向へ移動させるように、前記ガイド全体移動装置を制御し、前記ヘアピン状の熱交換チューブを前記積層フィン方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置が、積層フィン及び他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンが積層フィンに当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、前記積層フィンへの前記ヘアピン状の熱交換チューブの挿入完了後に、前記当接部によるヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部への当接を解除するように制御する、制御部を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、挿入開始時からヘアピン状の熱交換チューブは複数台のガイド装置によって保持されるので、ヘアピン状の熱交換チューブの広がりや捻じれなどを抑えて確実な挿入が可能である。また挿入すべきヘアピン状の熱交換チューブの残り長さが短くなって一方のガイド装置によるガイドができなくなるまでは、積層フィンのガイド装置への接近に伴ってガイド装置を移動させるので、常にヘアピン状の熱交換チューブが2台のガイド装置でガイドされ、確実なガイドが行える。また、第1ガイドピン及び第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するので、第1ガイドピン及び第2ガイドピンに積層フィンが当接しないようにできる。
また、前記制御部は、各前記当接部にかかる圧力に基づいてヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスを判断し、複数の当接部のうち、挿入ミスと判断されたヘアピン状の熱交換チューブに当接している当接部の当接を解除して、そのまま前記ガイド全体移動装置の移動動作を継続するように制御し、前記ヘアピン状の熱交換チューブを前記積層フィン方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置が、積層フィン及び他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンが積層フィンに当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、前記積層フィンへの前記ヘアピン状の熱交換チューブの挿入完了後に、前記当接部によるヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部への当接を解除するように制御することを特徴としてもよい。
この構成によれば、ヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスがあった場合であっても当接部によるヘアピン状の熱交換チューブの押圧を解除し、あとは挿入時の動作と同様の動作を実行するだけで、途中までヘアピン状の熱交換チューブが挿入された積層フィンを取り出すことができる。また、挿入ミスが無いヘアピン状の熱交換チューブについてはそのまま挿入動作を続行できるので、挿入ミスがあったヘアピン状の熱交換チューブのみを、後に修正することができ生産効率を上げることができる。
本発明のヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置によれば、3列以上透孔が形成されている積層フィンに対してヘアピン状の熱交換チューブのガイドを行うことができる。
また本発明のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置によれば、3列以上透孔が形成されている積層フィンに対してヘアピン状の熱交換チューブの挿入を行うことができる。
3列の透孔が千鳥状に配置された積層フィンの正面図である。 ヘアピン状の熱交換チューブの平面図である。 本実施形態のヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置の側面図である。 ヘアピン状の熱交換チューブを保持している状態のヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置の正面図である。 ヘアピン状の熱交換チューブの保持を解除している状態のガイド装置の正面図である。 第1ガイドピンの説明図である。 第2ガイドピンの説明図である。 第1ガイドピン及び第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブの保持状態を示す説明図である。 本実施形態のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置の平面図である。 ヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置の側面図である。 ヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置の挿入動作を示す説明図である。 挿入ミスがあった場合の動作を示す説明図である。 ヘアピン状の熱交換チューブの積層フィンへの挿入を示す説明図である。 従来のヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置の説明図である。 従来のヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置の他の構成を示す説明図である。
以下、本実施形態に係るヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置(以下、単にガイド装置と称する)を図面に基づいて説明する。
まず本実施形態における、ヘアピン状の熱交換チューブの挿入対象となる積層フィン40の正面図を図1に示す。本実施形態のヘアピン状の熱交換チューブの挿入対象である積層フィン40は、図1に示すように複数の透孔41が複数段にわたって千鳥状(透孔41の位置が列ごとに異なる行になるよう、互い違いになっている状態)に配置されている。なお、図1では、上下方向を列、左右方向を行としている。
図2に、ヘアピン状の熱交換チューブの平面図を示す。
ヘアピン状の熱交換チューブ20は銅管等の熱伝導性の高い材質の金属管であり、中央の曲げ部21においてU字状に曲げたものである。
ヘアピン状の熱交換チューブ20は、U字状に曲げたものであるため、その弾性力によって広がっていることが多く、また曲がりや捻じれも発生していることがある。そこで、積層フィン40の透孔41に挿入する際に本実施形態のようなガイド装置50によって保持することが必要となる。
(ガイド装置の実施形態)
図3には本実施形態に係るヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置の側面図を示し、図4にはガイド装置の正面図であって、ヘアピン状の熱交換チューブを保持している状態を示し、図5にはガイド装置の正面図であって、ヘアピン状の熱交換チューブの保持を解除している状態を示す。
ここでは、正面から背面へ向け、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向が延び、正面側にヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21が配置され、背面側に積層フィンが配置しているものとする。
本実施形態では、積層フィン40は透孔41が水平方向に向いており、ヘアピン状の熱交換チューブ20は水平方向に移動させて挿入するように構成されている。
なお、ヘアピン状の熱交換チューブ20の透孔41への挿入は、ヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン40側へ押圧してもよいし、積層フィン40をヘアピン状の熱交換チューブ20側へ押圧してもよい。ここでは、ヘアピン状の熱交換チューブ20を押圧する構成、又は積層フィンを押圧する構成については省略している。
ガイド装置50は、複数本の第1ガイドピン52及び複数本の第2ガイドピン54が、ガイド対象となるヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って互いに所定距離離間した位置に配置され、正面から見ると交差するように構成されている。ヘアピン状の熱交換チューブ20は、複数本の第1ガイドピン52及び複数本の第1ガイドピン52からヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って所定距離離間した位置の複数本の第2ガイドピン54が正面から見て交差することで形成された隙間59に挟み込まれて保持される。
複数本の第1ガイドピン52は、第1ガイド部56に設けられている。第1ガイド部56は、複数本の第1ガイドピン52が取り付けられている第1ガイドプレート58と、第1ガイドプレート58の移動をガイドする第1直動ガイド60と、第1直動ガイド60が取り付けられた第1直動ガイド取付プレート61とを有している。
複数本の第2ガイドピン54は、第2ガイド部55に取り付けられている。第2ガイド部55は、複数本の第2ガイドピン54が取り付けられている第2ガイドプレート57と、第2ガイドプレート57の移動をガイドする第2直動ガイド62と、第2直動ガイド62が取り付けられた第2直動ガイド取付プレート63とを有している。
図4及び図5に示すように、ヘアピン状の熱交換チューブ20は、積層フィン40の透孔41の位置に合わせて千鳥状、すなわち列方向(上下方向)にわたって互い違いに配置される。
図6に示すように、第1ガイドピン52は、上下方向で異なる位置に配置された少なくとも2つのヘアピン状の熱交換チューブ20の内側を通る径を有する。そして、第1ガイドピン52は、異なる列の透孔41に対して1行ずれた透孔41へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている。すなわち、第1ガイドピン52の軸線方向は、列方向(上下方向)で異なる位置に配置されたヘアピン状の熱交換チューブ20の各管の表面を結ぶ接線方向に沿って延びるよう配置される。
図7に示すように、第2ガイドピン54は、上下方向で異なる位置に配置された少なくとも2つのヘアピン状の熱交換チューブ20であって、第1のガイドピン52とは異なる方向に存在する2つのヘアピン状の熱交換チューブ20の内側を通る径を有する。そして、異なる列の透孔41に対して1行ずれた透孔41へ向かう斜め方向であって第1ガイドピン52とは異なる方向に沿った方向に軸線方向が延びている。すなわち、第2ガイドピン54の軸線方向は、列方向(上下方向)で異なる位置に配置されたヘアピン状の熱交換チューブ20の各管の表面を結ぶ接線方向(第1ガイドピン52の軸線方向とは異なる方向の接線方向)に沿って延びるよう配置される。
図8に示すように、複数本の第1ガイドピン52と複数本の第2ガイドピン52とが正面から見ると交差するように配置されることにより、格子状の隙間59が生じる。この隙間59に、ヘアピン状の熱交換チューブ20が配置され、ヘアピン状の熱交換チューブ20が保持される。
なお、隙間59は、ヘアピン状の熱交換チューブ20が軸線方向に沿って自在に動くことができる程度の大きさとなるように設定されている。
続いて、第1ガイドピンを移動させる第1ガイドピン移動装置、及び第2ガイドピンを移動させる第2ガイドピン移動装置の構成について説明する。
第1直動ガイド取付プレート61の上端部と、第2直動ガイド取付プレート63の上端部とは、上部基台64に取り付けられている。
上部基台64の、正面及び側面から見て中央には複数本の第1ガイドピン52及び複数本の第2ガイドピン54を同時に移動させるためのシリンダー装置70が設けられている。
このシリンダー装置70が、第1ガイドピンを移動させる第1ガイドピン移動装置、及び第2ガイドピンを移動させる第2ガイドピン移動装置を1台で実現している。
シリンダー装置70のロッド72は下方に延び、ロッド72の先端部の正面側には第1ガイドローラ74が取り付けられており、ロッド72の先端部の背面側には第2ガイドローラ76が取り付けられている。
シリンダー装置70としては、電動アクチュエータ、エアシリンダー、油圧シリンダーなどを用いることができる。
第1ガイドプレート58には、水平方向に沿って延びる長穴80が形成されている。この長穴80内には、第1ガイドローラ74が転動可能となるように配置されている。第1ガイドプレート58に形成されている長穴80は、第1ガイドローラ74が配置された位置から正面視左方向へ延びるように形成されている。これにより、第1ガイドローラ74の上昇により、長穴80は正面から見て右方向へ移動する、すなわち第1ガイドプレートは、正面から見て右斜め上方向へ移動する。
また、第2ガイドプレート57にも、水平方向に沿って延びる長穴82が形成されている。長穴82内には、第2ガイドローラ76が転動可能となるように配置されている。第2ガイドプレート57に形成されている長穴82は、第2ガイドローラ76が配置された位置から正面視右方向へ延びるように形成されている。これにより、第2ガイドローラ76の上昇により、長穴82は正面から見て左方向へ移動する、すなわち第2ガイドプレートは、正面から見て左斜め上方向へ移動する。
シリンダー装置70がロッド72を縮めるように動作すると、ロッド72の先端に取り付けられた第1ガイドローラ74が長穴80内で転動して、第1ガイドプレート58は、正面から見て右斜め上方向、すなわち、第1直動ガイド60のガイド方向に沿って移動する。
なお、第1直動ガイド60のガイド方向は、第1ガイドピン52の軸線方向に沿った方向と一致している。
このため、シリンダー装置70がロッド72を縮めるように動作すると、各第1ガイドピン52は、第1直動ガイド60のガイド方向に沿って、正面から見て右斜め上方に移動する。
シリンダー装置70がロッド72を縮めるように動作すると、ロッド72の先端に取り付けられた第2ガイドローラ76が長穴82内で転動して、第2ガイドプレート57は、正面視すると左斜め上方向、すなわち、第2直動ガイド62のガイド方向に沿って移動する。
なお、第2直動ガイド62のガイド方向は、第2ガイドピン54の軸線方向に沿った方向と一致している。
このため、シリンダー装置70がロッド72を縮めるように動作すると、各第2ガイドピン54は、第2直動ガイド62のガイド方向に沿って、正面から見て左斜め上方に移動する。
また、ガイド装置は、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って移動可能に設けられている。
ガイド装置の上部基台64の上面には、ガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って移動させるガイド全体移動装置85が設けられており、ガイド装置50全体が、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って移動する。このようにガイド全体移動装置85を設けたことにより、ヘアピン状の熱交換チューブ20の積層フィン40への挿入に伴って、ガイド装置を積層フィン40方向又は積層フィン40と反対方向へ移動させることができる。このため、ヘアピン状の熱交換チューブ20にとって常に適切な位置を保持することができる。
なお、ガイド全体移動装置85としては、ボールネジ、リニアアクチュエータ等を採用することができる。
また、2台のガイド装置50をヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って配置してもよい。2台のガイド装置50は、それぞれ独立してガイド全体移動装置85によってヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って移動可能であるとよい。
このように2台のガイド装置50を設けることで、長尺なヘアピン状の熱交換チューブ20に対して適切な位置で保持することができ、ヘアピン状の熱交換チューブ20の開きや、捻じれを確実に抑制することができる。そして2台のガイド装置50をそれぞれガイド全体移動装置85によって、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向へ移動可能とすることにより、ヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入状況に応じてそれぞれを適切な位置で保持することができる。
(ガイド装置を含めた挿入装置の実施形態)
次に、図9に、上述してきたガイド装置を用いたヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置(以下、単に挿入装置と称する)の平面図を示し、図10に図9の側面図を示す。また、ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21から積層フィン40方向を見る向きを正面とする。
本実施形態の挿入装置100では、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向(挿入方向)に沿って2台のガイド装置50A、50Bを設けている。また、本実施形態では、ガイド装置50A、50B側に積層フィン40を押圧し、ヘアピン状の熱交換チューブ20を透孔41内に挿入する構成を採用している。
2台のガイド装置50A、50Bは、天板86に対してそれぞれ独立して移動可能に設けても良いが、ガイド装置50Bについては天板86に対しては固定されており、天板86全体が移動可能であってもよい。
また、2台のガイド装置のうち、積層フィン40から離れた側(ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21に近い側)のガイド装置50Bの正面(積層フィン40から離れた側の面)には、ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21の端部に当接する当接部88が設けられている。当接部88は、ヘアピン状の熱交換チューブ20の位置を固定して積層フィン40へ挿入されるように、ヘアピン状の熱交換チューブ20の移動を防ぐストッパーとしての機能を有する。当接部88は、クランプ装置87によってヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21から接離動可能である。クランプ装置87は、ガイド装置50Bの第1直動ガイド取付プレート61の正面側に取り付けられている。また、当接部88及びクランプ装置87は、複数のヘアピン状の熱交換チューブ20ごとに設けられている。
本実施形態では、積層フィン40の各透孔41には仮挿し棒89があらかじめ挿入されている。仮挿し棒89は、透孔41を拡径させずに抜き差し可能となるように、透孔41よりも細い径の円柱状の部材である。
仮挿し棒89は、積層フィン40の背面側(ヘアピン状の熱交換チューブ20が配置されている側とは反対側:以下同じ)において、2つの位置決めプレート90によってベースプレート96に固定されている。
仮挿し棒89は、積層フィン40の複数重ねられたフィンの各透孔41をまっすぐ連通させるとともに、ヘアピン状の熱交換チューブ20の先端部に当接してヘアピン状の熱交換チューブ20の透孔41内への挿入をガイドする役割を有している。
積層フィン40は、フィン受け92の上に仮挿し棒89が挿入された状態で配置される。フィン受け92の外側端部には、積層フィン40の外側端面に当接する挿入ブロック94が設けられている。
フィン受け92は、積層フィン移動装置95によってベースプレート96に対して水平方向に移動可能となっている。ベースプレート96上には、積層フィン移動装置95を介してフィン受け92が配置されている。
積層フィン移動装置95としては、ボールネジ、リニアアクチュエータ等を採用することができる。
積層フィン移動装置95がフィン受け92をヘアピン状の熱交換チューブ20方向に移動させることにより、挿入ブロック94が積層フィン40の背面側端面を押圧し、積層フィン40がヘアピン状の熱交換チューブ20方向に移動し、当接部88によって移動しないように固定されたヘアピン状の熱交換チューブ20が透孔41内に挿入される。
挿入装置100には、積層フィン移動装置95、ガイド全体移動装置85、各ガイド装置50A、50Bの第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54を移動させるシリンダー装置70、及び当接部88を制御して、挿入動作全体の動作を実行する制御部46が設けられている。
制御部46としては、CPUと、ROM及びRAM等のメモリとを有しており、あらかじめ設定された動作プログラムに基づいて、各構成要素に制御信号を出力して挿入動作を実行させる。
(挿入動作の説明)
次に、図11A〜図11Eに基づいて、本実施形態の挿入装置における挿入動作及びガイド装置の動作について説明する。
最初に、ヘアピン状の熱交換チューブ20の先端を仮挿し棒89の先端に当接させることが必要となる。この場合、ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21に当接している当接部を有するガイド装置50Bを、天板86に対して積層フィン40側に移動させてもよいし、天板86に対してガイド装置50Bを固定した状態で天板86全体を積層フィン40側に移動させ、ヘアピン状の熱交換チューブ20の先端を仮挿し棒89の先端に当接させてもよい。
図11A〜図11Bでは、積層フィン移動装置95が動作して挿入ブロック94が積層フィン40を押圧し、ヘアピン状の熱交換チューブ20方向へ移動させている。そして、ヘアピン状の熱交換チューブ20は、2台のガイド装置50A、50Bによってガイドされつつ、積層フィン40の透孔41内に挿入される。
積層フィン40の移動によって、積層フィン40は、積層フィン40に近い側のガイド装置50A近傍に接近するので、制御部46はガイド全体移動装置85を動作させ、ガイド装置50Aをヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21側に移動させる。
なお、ヘアピン状の熱交換チューブ20は、ガイド装置50における第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54によって保持されてはいるが、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54の隙間59に対してヘアピン状の熱交換チューブ20は自在に移動できる。このため、ガイド装置50Aは、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54によってヘアピン状の熱交換チューブ20をガイドしたまま、ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21側に移動することができる。
図11Cでは、ガイド装置50Aの第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54によるヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除したところを示している。
制御部46は、ガイド全体移動装置85を制御して、ガイド装置50Aが他方のガイド装置50Bに当接する前のタイミングで、ガイド装置50Aの移動動作を停止させる。
そして、制御部46は、積層フィン40がガイド装置50Aの第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54に当接しないよう、ガイド装置50Aのシリンダー装置70を制御して、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54を移動させ、ガイド装置50Aのヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除する。
なお、各ガイド装置50は、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54を上方へ移動させた状態では、積層フィン40の上方に位置する(積層フィン40の接近に伴って上方へ退避)ことができる高さ位置に設定されている。
図11Dでは、積層フィン40がガイド装置50Bの位置まで到達したところを示している。
このとき、制御部46は、積層フィン40がガイド装置50Bの第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54に当接しないよう、ガイド装置50Bのシリンダー装置70を制御して、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54を移動させ、ガイド装置50Bのヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除する。
また、この図11Dの状態で、積層フィン40へのヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入は終了している。このため、制御部46は、クランプ装置87を制御して当接部88をヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21から離間する方向に移動させ、ヘアピン状の熱交換チューブ20の位置固定を解除する。
図11Eでは、ヘアピン状の熱交換チューブ20が挿入された積層フィン40を後工程に搬送可能な状態となっている。
(ヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスの場合の動作説明)
図12A〜図12Dに、ヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン40に挿入している途中で挿入ミスが起こった場合の動作を示している。
挿入ミスとは、ヘアピン状の熱交換チューブ20が積層フィン40への挿入途中で挿入の抵抗が大きくなった場合又はそれ以上挿入できなくなった場合をいう。挿入ミスの検出は、制御部46が、当接部88にかかる圧力を検出することによって判断することができる。
制御部46は、複数の当接部88のうち、いずれかの当接部88にかかる圧力が所定値以上になったことを検出すると、その当接部88によって位置固定されているヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入ミスであると判断する。そして制御部46は、挿入ミスと判断したヘアピン状の熱交換チューブ20の位置固定をしているクランプ装置87を制御して当接部88をヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21から離間する方向に移動させ、ヘアピン状の熱交換チューブ20の位置固定を解除する。
制御部46は、複数の当接部88のうち、挿入ミスが起こっていないものについては当接部88によるヘアピン状の熱交換チューブ20の位置固定を解除しない。
そして、制御部46は、ヘアピン状の熱交換チューブ20の位置固定解除後も、積層フィン移動装置95の動作を停止させずにそのまま実行させる。すると、挿入ミスが起こっていないヘアピン状の熱交換チューブ20については、そのまま挿入動作が実行される。
図12Bでは、挿入ミスのあったヘアピン状の熱交換チューブ20の位置固定解除後も積層フィン移動装置95が動作して挿入ブロック94が積層フィン40を押圧し、ヘアピン状の熱交換チューブ20方向へ移動させているところを示している。
挿入ミスのあったヘアピン状の熱交換チューブ20については、当接部88が移動して位置固定が解除されているので、ヘアピン状の熱交換チューブ20は積層フィン40にはこれ以上挿入されることはなく、積層フィン40とヘアピン状の熱交換チューブ20が一体となってそのまま積層フィン移動装置95によって図面右側に移動している。その一方で、挿入ミスのなかったヘアピン状の熱交換チューブ20については、当接部88がそのまま位置固定しているので、積層フィン40に挿入されていく。
また、積層フィン40は、積層フィン40に近い側のガイド装置50A近傍に接近するので、制御部46はガイド全体移動装置85を動作させ、ガイド装置50Aをヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21側に移動させる。
図12Cでは、ガイド装置50Aの第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54によるヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除したところを示している。
制御部46は、ガイド全体移動装置85を制御して、ガイド装置50Aが他方のガイド装置50Bに当接する前のタイミングで、ガイド装置50Aの移動動作を停止させる。
そして、制御部46は、積層フィン40がガイド装置50Aの第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54に当接しないよう、ガイド装置50Aのシリンダー装置70を制御して、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54を移動させ、ガイド装置50Aのヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除する。
図12Dでは、積層フィン40がガイド装置50Bの位置まで到達したところを示している。
このとき、制御部46は、積層フィン40がガイド装置50Bの第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54に当接しないよう、ガイド装置50Bのシリンダー装置70を制御して、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54を移動させ、ガイド装置50Bのヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除する。
また、この図12Dの状態で、積層フィン40とヘアピン状の熱交換チューブ20の移動は終了し、改めてヘアピン状の熱交換チューブ20を抜きとる工程へ積層フィンを移動させる。
このように、ヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入ミスがあった場合でも、本実施形態の挿入装置によれば、各ガイド装置50A、50Bの動作も通常の挿入時の動作と変わらない動作で、挿入ミスのあったヘアピン状の熱交換チューブ20が途中まで挿入されたままであり、他のヘアピン状の熱交換チューブ20は挿入が完了した状態の積層フィン40を取り出すことができる。
また、上述した挿入装置の実施形態では、ガイド装置を2台設けた例について説明した。
しかし、ガイド装置の台数としては2台に限定するものではなく、3台以上のガイド装置を設けた挿入装置であってもよい。
(ヘアピン状の熱交換チューブ側を動かす挿入動作の説明)
また、積層フィン40をヘアピン状の熱交換チューブ20側に移動するのではなく、ヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン40側に移動させてヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン40に挿入してもよい。以下、ヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン40側に移動させて挿入する場合の動作について説明する。
この場合には、ガイド全体移動装置85が、当接部である当接部88を移動させること、すなわち当接部88が取り付けられているガイド装置50Bを積層フィン40側に移動させることで当接部88がヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン40側へ押圧する。
なお、ガイド全体移動装置85の動作としては、ヘアピン状の熱交換チューブ20を押圧する際に、天板86に対してガイド装置50Bを動作させてもよいし、天板86に対してはガイド装置50Bの位置は固定しておき、天板86全体を積層フィン40側に移動させてもよい。
ただし、いずれの場合でも積層フィン40に対してはガイド装置50Bが移動してヘアピン状の熱交換チューブ20を押圧するということにかわりはない。
ガイド全体移動装置85によるヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入動作に伴い、制御部46は、フィン受け92の位置はそのままで、ベースプレート96を積層フィン40の背面方向(ヘアピン状の熱交換チューブ20が配置されている側とは反対方向)に移動させる。これにより、ヘアピン状の熱交換チューブ20に押圧された仮挿し棒89を、積層フィン40の背面側に抜き出させることができる。
当接部88が設けられたガイド装置50Bが積層フィン40側に移動することに伴い、積層フィン40に近い側のガイド装置50Aは、ヘアピン状の熱交換チューブ20の保持位置のバランスをとるために、ガイド装置50B側に移動するよう、制御部46はガイド全体移動装置85を動作させる。
また、積層フィン40に近い側のガイド装置50Aは、積層フィン40とガイド装置50Bの間に挟まれる位置で、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54によるヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除する。
さらに、制御部46は、ガイド全体移動装置85を制御して、ガイド装置50Aが積層フィン40の上方に位置するようにし、他方のガイド装置50Bを積層フィン40に接近させる。
そして、制御部46は、ガイド装置50Bが積層フィン40に接近したところで、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54のヘアピン状の熱交換チューブ20のガイドを解除する。
そして、積層フィン40へのヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入が終了すると、制御部46は、クランプ装置87を制御して当接部88をヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21から離間する方向に移動させ、ヘアピン状の熱交換チューブ20の押圧を解除し、ヘアピン状の熱交換チューブ20が挿入された積層フィン40を後工程に搬送可能な状態とする。
なお、ヘアピン状の熱交換チューブ20を積層フィン40へ移動させる場合に、ヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスが発生した場合、挿入ミスの検出は、制御部46が、当接部88にかかる圧力を検出することによって判断することができる。
制御部46は、複数の当接部88のうち、いずれかの当接部88にかかる圧力が所定値以上になったことを検出すると、その当接部88によって押圧しているヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入ミスであると判断する。そして制御部46は、挿入ミスと判断したヘアピン状の熱交換チューブ20を押圧しているクランプ装置87を制御して当接部88をヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21から離間する方向に移動させ、ヘアピン状の熱交換チューブ20の押圧を解除する。
制御部46は、複数の当接部88のうち、挿入ミスが起こっていないものについては当接部88によるヘアピン状の熱交換チューブ20の押圧を解除しない。
そして、制御部46は、ヘアピン状の熱交換チューブ20の位置固定解除後も、ガイド全体移動装置85の動作を停止させずにそのままヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入動作を実行させる。すると、挿入ミスが起こっていないヘアピン状の熱交換チューブ20については、そのまま挿入動作が実行される。
挿入ミスが無いヘアピン状の熱交換チューブ20の積層フィン40への挿入が終了すると、積層フィン40へのヘアピン状の熱交換チューブ20の移動は終了し、改めて挿入ミスのあったヘアピン状の熱交換チューブ20を抜きとる工程へ積層フィンを移動させる。
このように、ヘアピン状の熱交換チューブ20の挿入ミスがあった場合でも、各ガイド装置50A、50Bの動作も通常の挿入時の動作と変わらない動作で、挿入ミスのあったヘアピン状の熱交換チューブ20が途中まで挿入されたままであり、他のヘアピン状の熱交換チューブ20は挿入が完了した状態の積層フィン40を取り出すことができる。
なお、上述した各実施形態において、積層フィン40における透孔41としては複数列に形成されていればよく、千鳥状に配置されていないものであっても対応することができる。
なお、上述してきた各実施形態は、積層フィン40は透孔41が水平方向に向いており、ヘアピン状の熱交換チューブ20も軸線方向が水平方向に向いているものであった。しかし、積層フィン40は上下方向に積層されて透孔41が上下方向に向いており、ヘアピン状の熱交換チューブ20または積層フィン40を相対的に上下方向に移動させて、積層フィン40にヘアピン状の熱交換チューブ20を挿入する場合であってもよい。
この場合、第1ガイドピン52及び第2ガイドピン54は、水平面内で水平方向に沿って移動可能となるように配置される。
以上本発明につき好適な実施形態を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。

Claims (12)

  1. 熱交換器用の積層フィンの透孔にヘアピン状の熱交換チューブを挿入する際に用いられる、ヘアピン状の熱交換チューブを保持するガイド装置であって、
    前記積層フィンの透孔は、複数列にわたって形成されており、
    異なる列の透孔に対して1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第1ガイドピンが設けられた第1ガイド部と、
    異なる列の透孔に対して、前記斜め方向とは反対方向に1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第2ガイドピンが設けられた第2ガイド部と、
    前記第1ガイド部を、第1ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第1ガイドピン移動装置と、
    前記第2ガイド部を、第2ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第2ガイドピン移動装置と、を具備し、
    各前記第1ガイドピンと各前記第2ガイドピンの隙間にヘアピン状の熱交換チューブが保持されることを特徴とするヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置。
  2. 前記第1ガイドピン移動装置と前記第2ガイドピン移動装置は、1本のロッドと、該ロッドの先端の一方面に取り付けられた第1ガイドローラと、前記ロッドの先端の他方面に取り付けられた第2ガイドローラと、を有する1つのシリンダー装置によって兼用され、
    前記第1ガイド部は、各前記第1ガイドピンを取り付けた第1ガイドプレートを有し、該第1ガイドプレートには、前記シリンダー装置の前記ロッドの突出入方向と直交する方向に沿って第1ガイド溝が形成され、該第1ガイド溝には、前記第1ガイドローラが配置され、
    前記第2ガイド部は、各前記第2ガイドピンを取り付けた第2ガイドプレートを有し、該第2ガイドプレートは、前記ロッドを挟んで前記第1ガイドプレートと反対側の位置に配置されており、前記第2ガイドプレートには、前記シリンダー装置の前記ロッドの突出入方向と直交する方向に沿って第2ガイド溝が形成され、該第2ガイド溝には、前記第2ガイドローラが配置されていることを特徴とする請求項1記載のヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置。
  3. ヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って当該ガイド装置を移動させるガイド全体移動装置を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘアピン状の熱交換チューブのガイド装置。
  4. 透孔が複数列にわたって形成された熱交換器用の積層フィンの透孔に、ヘアピン状の熱交換チューブを挿入する挿入装置であって、
    異なる列の透孔に対して1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第1ガイドピンが設けられた第1ガイド部と、異なる列の透孔に対して、前記斜め方向とは反対方向に1行ずれた透孔へ向かう斜め方向に沿った方向に軸線方向が延びている、複数本の第2ガイドピンが設けられた第2ガイド部と、前記第1ガイド部を、第1ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第1ガイドピン移動装置と、前記第2ガイド部を、第2ガイドピンの軸線方向に沿って移動させる第2ガイドピン移動装置と、を具備して各前記第1ガイドピンと各前記第2ガイドピンの隙間にヘアピン状の熱交換チューブを保持するガイド装置が、ヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って複数台設けられ、
    各前記ガイド装置によって保持されたヘアピン状の熱交換チューブの折り曲げられた箇所である曲げ部に当接する当接部 が複数設けられ、
    透孔が前記ガイド装置側を向くように積層フィンが載置され、載置される積層フィンの前記ガイド装置側と反対方向側の端面に当接する挿入ブロックを有するフィン受けが設けられ、
    前記フィン受けと前記当接部とを相対的に接離動させることにより、前記積層フィンの透孔に前記ヘアピン状の熱交換チューブを挿入させる接離動装置が設けられていることを特徴とするヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  5. 前記接離動装置は、
    前記フィン受けを前記ガイド装置側へ移動させる積層フィン移動装置であることを特徴とする請求項4記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  6. 前記接離動装置は、
    各前記当接部をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させる当接部移動装置であることを特徴とする請求項4記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  7. 前記接離動装置は、前記フィン受けを前記ガイド装置側へ移動させる積層フィン移動装置であって、
    前記当接部は、当接しているヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部をその位置で固定するストッパーとして、複数の前記ガイド装置のうち前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記曲げ部側に位置するガイド装置に設けられており、該当接部が設けられたガイド装置以外の各前記ガイド装置におけるヘアピン状の熱交換チューブ保持の位置を、前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記積層フィンへの挿入状態にしたがって移動するように、各前記ガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させるガイド全体移動装置を設けたことを特徴とする請求項5記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  8. 前記積層フィンを各前記ガイド装置方向へ移動させるように、前記積層フィン移動装置を制御し、
    前記積層フィンを各前記ガイド装置方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置に、移動した積層フィンが当接しないように、積層フィン側に位置する一方のガイド装置を、ヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動するよう前記ガイド全体移動装置を制御し、
    前記一方のガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動させた後、前記一方のガイド装置が他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の移動を停止するように前記ガイド全体移動装置を制御し、
    前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、
    前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、
    前記積層フィンへの前記ヘアピン状の熱交換チューブの挿入完了後に、前記当接部によるヘアピン状の熱交換チューブの位置固定を解除するように制御する、制御部を具備することを特徴とする請求項7記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  9. 前記制御部は、
    各前記当接部にかかる圧力に基づいてヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスを判断し、
    複数の当接部のうち、挿入ミスと判断されたヘアピン状の熱交換チューブに当接している当接部の位置固定を解除して、そのまま前記積層フィン移動装置の移動動作を継続するように制御し、
    前記積層フィンを各前記ガイド装置方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置に、移動した積層フィンが当接しないように、積層フィン側に位置する一方のガイド装置を、ヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動するように前記ガイド全体移動装置を制御し、
    前記一方のガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部側に移動させた後、前記一方のガイド装置が他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の移動を停止するように前記ガイド全体移動装置を制御し、
    前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、
    前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンに、移動してくる積層フィンが当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御することを特徴とする請求項8記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  10. 前記接離動装置は、各前記当接部をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させる当接部移動装置であって、
    前記当接部は、複数の前記ガイド装置のうち前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記曲げ部側に位置する他方のガイド装置に設けられており、
    前記当接部移動装置は、前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記曲げ部側に位置する他方のガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させ、且つ積層フィン側に位置する一方のガイド装置におけるヘアピン状の熱交換チューブ保持の位置を、前記ヘアピン状の熱交換チューブの前記積層フィンへの挿入状態にしたがって移動するように、各前記ガイド装置をヘアピン状の熱交換チューブの軸線方向に沿って移動させるガイド全体移動装置であることを特徴とする請求項6記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  11. 前記当接部によってヘアピン状の熱交換チューブを押圧して、ヘアピン状の熱交換チューブを前記積層フィン方向へ移動させるように、前記ガイド全体移動装置を制御し、
    前記ヘアピン状の熱交換チューブを前記積層フィン方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置が、積層フィン及び他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、
    前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンが積層フィンに当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、
    前記積層フィンへの前記ヘアピン状の熱交換チューブの挿入完了後に、前記当接部によるヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部への当接を解除するように制御する、制御部を具備することを特徴とする請求項10記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
  12. 前記制御部は、
    各前記当接部にかかる圧力に基づいてヘアピン状の熱交換チューブの挿入ミスを判断し、
    複数の当接部のうち、挿入ミスと判断されたヘアピン状の熱交換チューブに当接している当接部の当接を解除して、そのまま前記ガイド全体移動装置の移動動作を継続するように制御し、
    前記ヘアピン状の熱交換チューブを前記積層フィン方向へ移動させた後、複数台のガイド装置のうち、積層フィン側に位置する一方のガイド装置が、積層フィン及び他方のガイド装置に当接しないように、前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記一方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、
    前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンが積層フィンに当接しないように、前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン及び前記第2ガイドピンによるヘアピン状の熱交換チューブのガイドを所定のタイミングで解除するように前記他方のガイド装置の前記第1ガイドピン移動装置及び前記第2ガイドピン移動装置を制御し、
    前記積層フィンへの前記ヘアピン状の熱交換チューブの挿入完了後に、前記当接部によるヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部への当接を解除するように制御することを特徴とする請求項11記載のヘアピン状の熱交換チューブの挿入装置。
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