JP5174725B2 - リング用支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無段変速機(CVT)用ベルトとして用いられる金属リング等のリング部材を支持するためのリング用支持装置に関する。
CVTにおいては、複数個の金属リングを積層した積層リングからなるベルトが動力伝達を担う。ここで、前記金属リングは、一般的には、マルエージング鋼からなる円筒状ドラムを所定幅に裁断することによって複数個の金属リングを作製し、次に、これら金属リングを特許文献1に記載されるようなラックに保持した状態で溶体化処理や時効処理、窒化処理等の所定の熱処理を施すことで得られる。
図7は、金属リング1を支持して前記ラックに搬送・移載するためのリング用支持装置2の上方からの平面図である。このリング用支持装置2は、図示しない搬送用ロボットのアームの先端に設けられるものであり、ローダとも呼称される。
リング用支持装置2は、固定盤3と、2列のシリンダ列4a、4b(アクチュエータ)の作用下に該固定盤3に対して接近又は離間する可動盤5とを有する。固定盤3及び可動盤5は略半円形状をなし、互いの直径に近似される直線状に延在する部位同士が対向する。
固定盤3には前記シリンダ列4a、4bを構成するシリンダのシリンダチューブ6a、6bが連結され、一方、可動盤5にはロッド7a、7bが連結されている。図7及び図8から諒解されるように、ロッド7a、7bが前進・後退動作することに伴って、可動盤5が固定盤3に対して離間・接近する。また、固定盤3及び可動盤5からは、図9に示すように、鉛直方向に沿って支持壁8が延在する。
前記搬送用ロボットは、先ず、複数個の金属リング1の内径側に対し、図7に示される状態のリング用支持装置2を配置させる。次に、図8に示すように前記シリンダ列4a、4bが駆動され、これに伴い、金属リング1の内壁に固定盤3及び可動盤5の支持壁8が当接する。ロッド7a、7bが所定長前進動作することによって金属リング1が楕円形状に弾性変形した状態で支持壁8(図9参照)に支持され、この状態で、前記搬送用ロボットのアームが作動する。これにより、金属リング1がリング用支持装置2ごとラックまで搬送される。
リング用支持装置2がラックを構成する複数本の保持軸の間に金属リング1を配置した後、ロッド7a、7bが駆動されて後退動作する。その結果、全ての金属リング1が弾性によって円環形状に戻り、各々の内壁が支持壁8から離間する一方、各々の外壁が前記保持軸の側壁に当接する。これにより、金属リング1のラックへの移載が終了する。
ところで、上記のようにして作製される金属リング1の寸法は一定ではなく、特許文献2、3に記載されるように、製造上、内径、周長、幅等に不可避的なバラツキが生じる。すなわち、リング用支持装置2に支持される金属リング1には、例えば、内径が大きなものや小さなものが混在している。
このような金属リング1を同時に支持壁8で支持する場合、内径が最大のものが支持壁8から脱落することを回避するべく、この金属リング1が支持される位置までロッド7a、7bを前進動作させる必要がある。この際には、内径が小さいものを引張する必要があるため、前記シリンダ列4a、4bとして、駆動力が大きいものを設ける必要が生じる。しかも、この場合、引張される金属リング1が弾性変形域内を超え、塑性変形を生じる懸念もある。
すなわち、従来技術に係るリング用支持装置には、駆動力が大きいシリンダを設ける必要があるために大型化・重量化を余儀なくされるとともに、内径が小さい一部の金属リングが塑性変形する懸念を払拭し得ないという不具合が顕在化している。
特開2007−191788号公報 特開2004−122277号公報 特開2002−86322号公報
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、小型化・軽量化を図ることが可能であり、しかも、金属リングが塑性変形を起こす懸念を払拭し得るリング用支持装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、弾性を示す複数個のリング部材を、その内壁側から複数本の支持部材で同時に支持するためのリング用支持装置であって、
前記支持部材中の少なくとも1個が、前記リング部材の内壁に対して接近又は離間する方向に変位可能に設けられ、
且つ前記支持部材の少なくとも1個が、弾性を示す複数個の緩衝材で被覆され、
前記複数本の支持部材で前記複数個のリング部材を支持したとき、前記複数個の緩衝材の各々が前記複数個のリング部材の各々に個別に当接することを特徴とする。
このような構成においては、支持部材が全ての金属リングを支持しようとする際、先ず、内径が小さい、すなわち、小径な金属リングの内壁に緩衝材が当接する。支持部材がさらに変位すると、内径が中規模(中径)の金属リングの内壁に対し、前記緩衝材とは別の緩衝材が当接する。この際には、小径の金属リングの内壁に当接した緩衝材が撓む。
支持部材がさらに変位すると、内径が最も大きい金属リングの内壁に対し、前記2つの緩衝材とは別の緩衝材が当接する。この際には、小径の金属リングの内壁に当接した緩衝材が一層撓むとともに、中径の金属リングの内壁に当接した緩衝材が撓む。
このように、本発明においては、金属リングの内径、及び支持部材の変位量に応じて緩衝材の撓み量が変化する。この際、金属リングを内径側から外径側に押し広げようとする力が緩和され、このため、各金属リングに対し、該金属リングの内径に対応した必要最小限の把持力が作用する。その結果、小径ないし中径の金属リングが塑性変形を起こすことが回避される。
しかも、金属リングに対して必要最小限の把持力を付与すればよいので、支持部材を変位させるための変位機構(アクチュエータ)として、駆動力が小さい小型のものを採用することが可能となる。このため、リング用支持装置の小型化・軽量化を図ることもできる。
なお、このリング用支持装置は、例えば、搬送機構に設けられ、前記搬送機構の作用下に前記リング部材を支持して搬送するものとして機能する。
ここで、リング部材の好適な例としては、例えば、CVTに採用される金属リングを挙げることができる。
本発明によれば、複数個の金属リングを内壁側から支持する支持部材に複数個の緩衝材を設け、前記支持部材が拡開して前記金属リングを支持する際、前記複数個の緩衝材の各々に対し、金属リング中の小径のもの、中径のもの、大径のものをこの順序で当接させるようにしている。この過程において、金属リングが先に当接した緩衝材は、支持部材の拡開及び別の金属リングが別の緩衝材に当接する際に撓む。
すなわち、本発明においては、金属リングの内径、及び支持部材の変位量に応じて緩衝材の撓み量が変化する。その結果、金属リングを内径側から外径側に押し広げようとする力が緩和されるので、各金属リングに対し、該金属リングの内径に対応した必要最小限の把持力が作用する。これにより、小径ないし中径の金属リングが塑性変形を起こすことが回避される。
しかも、上記から諒解されるように、本発明によれば、金属リングに対して必要最小限の把持力を付与するのみでよい。従って、支持部材を変位させるための変位機構として駆動力が小さい小型のものを採用することができるので、リング用支持装置の小型化・軽量化を図ることができる。
本実施の形態に係るリング用支持装置の全体概略斜視図である。 図1のリング用支持装置の側面図である。 図1のリング用支持装置の下方からの平面図である。 図1のリング用支持装置が金属リング(リング部材)を内壁側から支持した状態を示す下方からの平面図である。 把持された金属リングをラックに搬送した状態を示す上方からの平面図である。 前記金属リングをラックに保持した状態を示す概略全体斜視図である。 従来技術に係るリング用支持装置の上方からの平面図である。 従来技術に係るリング用支持装置を構成するシリンダのロッドが前進動作した状態を示す上方からの平面図である。 図7及び図8のリング用支持装置の側面図である。
以下、本発明に係るリング用支持装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るリング用支持装置10の全体概略斜視図であり、図2は、その側面図である。なお、図1においては金属リング1を仮想線で示し、図2においては金属リング1を省略している。
このリング用支持装置10は、図示しない搬送用ロボットのアームの先端に連結された平板形状の基盤12と、前記基盤12に設けられて図示しないアクチュエータ、カム及びリターンスプリングが収容された略円柱形状のケーシング14と、該ケーシング14から垂下されるように設けられた6本の支持軸16a〜16f(支持部材)を備える。
ケーシング14には、前記カムの作用下に矢印A1又はA2方向に沿って変位する3個のスライド部材18a〜18cが収容され、この中のスライド部材18a、18bには、連結ボルト20を介して略三角形状の支持盤22a、22bが連結されている。
これら支持盤22a、22bは、各々、前記支持軸16a〜16f中の2本を支持している。すなわち、支持盤22aには支持軸16a、16bが連結され、支持盤22bには支持軸16c、16dが連結されている。
なお、支持軸16a〜16dの各先端部には、図示しないネジ部が形成されている。一方、支持盤22a、22bのそれぞれには2個のネジ穴(図示せず)が形成されており、支持軸16a〜16dは、前記ネジ部が各ネジ穴に螺合されることによって支持盤22a、22bに連結されている。
支持軸16a〜16dの側壁には、所定数の環状凸部24が形成されるとともに、隣接する環状凸部24、24同士の間に凹部26が形成される。後述するように、金属リング1はこの凹部26に挿入される。
支持軸16a、16bの間、及び支持軸16c、16dの間には、支持軸16aと支持軸16b、支持軸16cと支持軸16dの下端部同士が離間することを回避するための位置矯正部材28a、28bがそれぞれ橋架される。すなわち、位置矯正部材28aが橋架されることにより、支持盤22a側と位置矯正部材28a側とで支持軸16a、16bの離間距離が略同等となる。勿論、支持軸16c、16dについても同様に、位置矯正部材28bによって支持盤22b側の離間距離と位置矯正部材28b側の離間距離とが略同等となる。
一方、スライド部材18cには、支持軸16e、16fを支持するための長尺な支持用板30が連結ボルト20を介して連結されている。すなわち、この支持用板30は、平板部32と、該平板部32に対して略直角に折曲された連結タブ34とを有し、この中の連結タブ34がスライド部材18cに連結される。
また、平板部32の各端部には、差し込み部材36a、36bが外嵌されている。すなわち、差し込み部材36a、36bにはU字状溝38がそれぞれ形成されており、各U字状溝38に平板部32の各端部が嵌合されている。
これら差し込み部材36a、36bの一端面には、前記支持軸16e、16fが装着されている。すなわち、支持軸16e、16fは、差し込み部材36a、36bを介して支持用板30の平板部32に位置決め固定される。
ここで、支持軸16e、16fの側壁には、弾性を示す複数個の緩衝材40が接着剤等を介して接合されている。換言すれば、支持軸16e、16fは、緩衝材40で被覆されている。
各々の緩衝材40の高さ方向寸法H1(図2参照)は、支持軸16a〜16dにおける前記凹部26の高さ方向寸法H2に略対応する。すなわち、緩衝材40、40同士は、環状凸部24の位置に略対応する位置で隣接する。このような緩衝材40は、例えば、1枚の緩衝材シートを支持軸16e、16fに巻回・接合した後、該環状凸部24の位置に略対応する位置に切り込みを形成することで得られる。勿論、高さ方向寸法が凹部26の高さ方向寸法に略対応する緩衝材40の個々を支持軸16e、16fに巻回・接合するようにしてもよい。
なお、この種の緩衝材40の材質の好適な例としては、スポンジや各種のゴム等が挙げられるが、特にこれに限定されるものではなく、弾性を示す物質であればよい。
本実施の形態に係るリング用支持装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
このリング用支持装置10は、以下のようにして金属リング1を支持する。すなわち、はじめに、図3に下方からの平面図として示すように、縦列状態に並べられて保管された複数個の金属リング1の内径側に対し、支持軸16a〜16fが金属リング1の内壁から離間した状態で挿入される。
次に、前記アクチュエータが駆動される。この駆動に追従して前記カムの作用下にスライド部材18a〜18cが押圧され、その結果、該スライド部材18a〜18cが放射状に互いに離間するように、矢印A1方向に沿って変位する。これにより、該スライド部材18a〜18cに支持盤22ないし支持用板30を介して支持された支持軸16a〜16fが金属リング1の内壁側に向かって接近する。勿論、スライド部材18a〜18cの変位速度は互いに略同等である。
この変位の途中、図4に示すように、先ず、支持軸16a〜16dの凹部26の底、及び支持軸16e、16fを被覆した緩衝材40の中の各1個が、製造誤差や公差等によって内径が小さくなった金属リング1の内壁に当接する。これに伴い、金属リング1が六角形状に弾性変形する。
スライド部材18a〜18cは、内径が最大の金属リング1の内壁に支持軸16a〜16fを当接させるべく、さらに変位を続行する。このため、既に内壁が当接した小径の金属リング1に対しては、内径側から外径側に押し広げようとする力が作用する。
しかしながら、本実施の形態においては、上記したように支持軸16e、16fに緩衝材40を設けるようにしている。このため、小径の金属リング1を押し広げようとする力は、緩衝材40に作用し、結局、金属リング1が緩衝材40を押圧して撓ませることで緩和される。
なお、この際には、金属リング1の内壁に当接した緩衝材40のみが撓み、その他の緩衝材40は撓まない。この理由は、上記したように、1個の金属リング1に対しては支持軸16e、16fの緩衝材40中の各1個のみが当接し、その他の緩衝材40が当接することはないからである。
支持軸16a〜16fは、次に、中径の金属リング1の内壁に当接する。従って、この金属リング1に、内径側から外径側に押し広げようとする力が作用する。
勿論、この場合においても、この力は、中径の金属リング1が支持軸16e、16fに設けられた緩衝材40を押圧して撓ませることで緩和される。そして、この際には、小径の金属リング1は、内壁に当接した緩衝材40を一層撓ませる。
最後に、支持軸16a〜16fは、内径が最大の金属リング1の内壁に当接する。このときには、該金属リング1の内壁に当接した緩衝材40が若干撓み、その一方で、中径の金属リング1の内壁に当接した緩衝材40がさらに撓むとともに、小径の金属リング1の内壁に当接した緩衝材40がさらに一層撓む。これにより、各金属リング1がそれぞれの内径に応じた把持力で支持軸16a〜16fに保持されるに至る(図1参照)。
このように、緩衝材40を金属リング1の個数に対応する個数で設けるようにしたことにより、個々の緩衝材40が、複数個の金属リング1の各々に対して個別に力緩和機能を営む。従って、金属リング1が緩衝材40の撓み量に応じた把持力によって支持される。
すなわち、本実施の形態によれば、内径が相違する金属リング1の各々に対し、各内径に応じた必要最小限の把持力を同時に付与することができる。従って、小径の金属リング1が塑性変形を起こすことが回避される。
その上、必要最小限の把持力を付与すればよいので、アクチュエータとして駆動力が小さいもの、換言すれば、小型のものを採用することができる。従って、リング用支持装置10の小型化・軽量化を図ることも容易である。
金属リング1は、次に、図5に示すように、前記搬送用ロボットのアームの作動下にリング用支持装置10ごとラック50に移動され、このラック50を構成する複数本の保持軸52a〜52e、52jの間に、支持軸16a〜16fが挿入される。その後、前記アクチュエータが再駆動されると、前記リターンスプリングの作用下にスライド部材18a〜18cが弾発され、これにより、該スライド部材18a〜18cが互いに接近するように、矢印A2方向(図1、図3及び図4参照)に沿って変位する。
この変位に追従し、支持軸16a〜16fが金属リング1の内壁から離間する。このため、金属リング1は、その弾性によって元の円環形状に復帰し、その外壁が前記保持軸52a〜52e、52jの間の凹溝54に当接することで該保持軸52a〜52e、52jに保持される。同様にして、保持軸52e〜52jにも金属リング1が保持される。
その後、ラック50を構成する天板56が全ての保持軸52a〜52fの先端に連結され、これにより、図6に示すように、金属リング1がラック50に保持されるに至る。さらに、金属リング1は、熱処理炉にラック50ごと搬送され、この熱処理炉において、窒化処理等の所定の熱処理が施される。
なお、上記した実施の形態においては、リング部材として、CVT用の金属リング1を例示して説明したが、特にこれに限定されるものではなく、弾性を示すリング部材であれば如何なるものであってもよい。例えば、ゴムリングであってもよい。
また、この実施の形態では、支持軸16e、16fにのみ緩衝材40を設けるようにしているが、支持軸16a〜16fの全てに設けるようにしてもよいことは勿論である。
さらに、この実施の形態では、支持軸16a〜16fの全てを同時に変位させるようにしているが、支持軸16a〜16fの中のいずれか1本、又は2本以上を変位させるようにしてもよい。
さらにまた、支持軸16a〜16fの本数は6本に限定されるものではなく、リングを保持し得る本数であればよい。
1…金属リング 10…リング用支持装置
16a〜16f…支持軸 18a〜18c…スライド部材
24…環状凸部 26…凹部
30…支持用板 32…平板部
36a、36b…差し込み部材 40…緩衝材
50…ラック 52a〜52j…保持軸

Claims (3)

  1. 弾性を示す複数個のリング部材を、その内壁側から複数本の支持部材で同時に支持するためのリング用支持装置であって、
    前記支持部材中の少なくとも1個が、前記リング部材の内壁に対して接近又は離間する方向に変位可能に設けられ、
    且つ前記支持部材の少なくとも1個が、弾性を示す複数個の緩衝材で被覆され、
    前記複数本の支持部材で前記複数個のリング部材を支持したとき、前記複数個の緩衝材の各々が前記複数個のリング部材の各々に個別に当接することを特徴とするリング用支持装置。
  2. 請求項1記載のリング用支持装置において、当該リング用支持装置は搬送機構に設けられ、前記搬送機構の作用下に前記リング部材を支持して搬送することを特徴とするリング用支持装置。
  3. 請求項1又は2記載のリング用支持装置において、前記リング部材として金属リングを支持することを特徴とするリング用支持装置。
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