JP3640849B2 - 金属リングの搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無段変速機等に用いられる無端状金属ベルトの材料となる金属リングを懸架して搬送する金属リングの搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無段変速機等に用いられる無端状金属ベルトは、次のような方法により製造されている。まず、超極力鋼であるマルエージング鋼の薄板の端部同士を溶接して円筒状のドラムを形成し、該ドラムに対して前記溶接時の熱により部分的に硬くなった硬度を均質化するために第1の溶体化を行う。次に、前記溶体化後のドラムを所定幅に裁断してリングを形成し、該リングを圧延する。次に、圧延されたリングに対し、圧延組織を再結晶させ、圧延により変形された金属組織の形状を復元するために、第2の溶体化を行う。そして、前記溶体化後のリングを所定の周長に補正し、時効処理及び窒化処理を施して硬度を向上させた後、少しずつ周長の異なる複数のリングを相互に積層して無端状金属ベルトを形成する。
【0003】
従来、前記リングを各工程間で搬送したり、前記第2の溶体化、時効処理及び窒化処理のための加熱装置等に収容するための搬送装置が用いられている。前記搬送装置は、前記リングの上部2箇所で治具に垂直に懸架するか、前記リングを治具に平置きするかして搬送するものである。
【0004】
しかしながら、前記従来の搬送装置では、前記リングを上部2箇所で治具に懸架して搬送すると、該リングが軽量であるために、搬送時の治具の動きに伴って該リングが揺動して治具から脱落したり、複数のリングを搬送するときにはリングが相互に重なり合いリング相互の接触によりリングの表面が損傷したりするとの不都合がある。
【0005】
また、前記従来の搬送装置では、前記リングを治具に懸架して搬送するにしても、治具に平置きして搬送するにしても、ロボットアーム等による前記リングの取り扱いが困難で自動化が難しいとの不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる不都合を解消して、金属リングを固定した状態で搬送できると共に、該リングをロボットアーム等により着脱可能な金属リングの搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の金属ベルトの搬送装置は、マルエージング鋼の薄板の端部同士を溶接して形成された円筒状のドラムを所定幅に裁断して形成されたリングを、上下に所定の間隔を存して少なくとも各1対備えられた係止手段に懸架して搬送する装置であって、該係止手段は、該リングの内周側に圧接し、該リングに張力を付与する位置に設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明の搬送装置によれば、前記リングは内周側から圧接される前記係止手段により張力を付与された状態で固定され、上下各1対の係止手段により4点支持されて係止される。従って、前記リングは、搬送中に揺動することが無く、前記係止手段から脱落したり、係止位置がずれて該リングが相互に重なり合ったりすることを防止することができ、また該リング表面の損傷を防止することができる。
【0009】
また、本発明の搬送装置では、前記係止手段が上下に所定の間隔を存して備えられているので、前記リングを上下の係止手段間でロボットアーム等により挟持し、該リングを瓢箪形状に撓ませることにより、該係止手段に着脱自在とすることができる。
【0010】
前記リングは、窒化処理工程を通過する際に、リング同士重なり合っていたり、前記搬送装置に接触している部分があると、その部分が窒化されず、結果として窒化が不均一になることがある。そこで、本発明の搬送装置において、前記係止手段は、前記リングを幅方向で挟持する側面視V字形状の挟持手段を備えることを特徴とする。前記挟持手段によれば、前記リングに対する接触面積が少なくなるので、前記リングの窒化されない部分を低減して、均一に窒化することができる。
【0011】
本発明の搬送装置は、前記V字形状の挟持手段が複数連設されて鋸刃状に備えられていることにより、一度に多数のリングを搬送することができる。また、前記上下各1対の係止手段は、その先端部が相対向するように傾斜して備えられていることにより、前記ロボットアームによる前記リングの着脱を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は無端状金属ベルトの製造工程の要部を模式的に示す工程図であり、図2は本実施形態の搬送装置の一構成例を示す正面図、図3は図2示の搬送装置の要部の側面図であり、図4は図2示の搬送装置にリングを着脱する方法を示す説明図である。
【0013】
無段変速機等に用いられる無端状金属ベルトを製造する際には、まず、図1示のようにマルエージング鋼の薄板1をベンディングしてループ化したのち、端部同士を溶接して円筒状のドラム2を形成する。このとき、前記マルエージング鋼は溶接の熱により時効硬化を示すので、ドラム2の溶接部分2aの両側に硬度の高い部分が出現し、これにより溶接歪が発生する。
【0014】
そこで、次に、ドラム2を真空炉3に収容して所定温度に所定時間保持することにより第1の溶体化処理を行い、硬度を均一化して溶接歪を除去する。前記第1の溶体化処理が終了したならば、ドラム2を真空炉3から搬出し、所定幅に裁断してリング4を形成する。
【0015】
前記のようにして形成されたリング4は、次に圧下率40〜50%で圧延された後、加熱炉5に収容して所定温度に所定時間保持することにより第2の溶体化を行い、前記圧延により変形した金属組織の形状を前記圧延前の形状に復元する。
【0016】
前記第2の溶体化処理が終了したならば、リング4を加熱炉5から搬出し、図示しない駆動ローラ及び従動ローラにリング4を掛け渡して張力を与え、前記駆動ローラによりリング4を回転駆動しながらリング4の走行方向と直交する方向に荷重を掛けることにより周長補正を行う。リング4は、前記周長補正により所定の周長となるまで延引される。
【0017】
前記周長補正が施されたリング4は、次に、図示しない熱処理装置に収容して時効処理及び窒化処理が施されたのち、少しずつ周長の異なる複数のリング4を相互に積層することにより、無端状金属ベルトが形成される。
【0018】
本実施形態の搬送装置は、前記周長補正が施されたリング4を前記熱処理装置に搬送すると共に、該熱処理装置内に収容して、前記リング4に時効処理及び窒化処理を施すために用いられるものである。本実施形態の搬送装置は、図2示のように、基台11に回動自在に立設されたポール12と、ポール12の上下に水平方向に張り出して取着されたアーム13と、アーム13の先端に取着された上下各1対の係止部材14とを備える。
【0019】
上下それぞれの係止部材14は、その先端部14aが互いに対向するようにポール12側に傾斜されており、図3の側面図に示すように該先端部14aにリング4を幅方向で挟持する側面視V字状の挟持部材15が備えられている。挟持部材15は、ポール12の左右にそれぞれ5個ずつ連設して鋸刃形状に備えられ、一度に10本のリング4を懸架して搬送できるようになっている。
【0020】
本実施形態の搬送装置では、リング4の着脱を図4示のロボットアーム16を用いて行う。ロボットアーム16は図示しない駆動装置に接続された駆動軸17の先端にロボットハンド18を備え、ロボットハンド18は左右両端に備えられた把持部19の間隔を駆動軸17を介して拡縮することにより、リング4を把持することができる。また、駆動軸17は紙面の表裏方向に進退自在に備えられている。
【0021】
ロボットアーム16により、リング4を前記搬送装置に装着するときには、まず、図4に仮想線示するように円環形状のリング4を把持部19,19間に把持して把持部19,19の間隔を狭めることにより、図4に実線示するようにリング4の各部が係止部材14に接触しないようにリング4を瓢箪形状に撓ませる。そして、駆動軸17を前進せしめ、リング4が挟持部材15に挟持される位置に至ったならば、駆動軸17の前進を停止すると共に、把持部19,19の間隔を拡大する。この結果、リング4は自身の弾性力により、図4に仮想線示する円環形状を復元し、上下各1対の係止部材14の先端部14aに備えられた挟持部材15に挟持される。このとき、係止部材14は、挟持部材15に挟持されたリング4の内周側から圧接してリング4に張力を付与し、リング4は係止部材14に4点支持された状態で固定されて係止される。
【0022】
尚、上下の係止部材14の間隔及び相対向する係止部材14,14の間隔は、各係止部材14がリング4の内周側から圧接してリング4に張力を付与できるように、リング4の周長に応じて適宜設定することができる。
【0023】
ロボットアーム16によるリング4の装着は、ポール12に近い側から行われる。そして、ポール12の片側の全ての挟持部材15にリング4が装着されたならば、ポール12を180°回動させ、反対側の各挟持部材15に、前記と同一の操作によりリング4を装着する。
【0024】
また、前記搬送装置からリング4を取り外すときには、前記装着と逆の手順により、まず、図4に仮想線示するように円環形状のリング4を把持部19,19間に把持して把持部19,19の間隔を狭めることにより、図4に実線示するようにリング4の各部が係止部材14に接触しないようにリング4を瓢箪形状に撓ませ、リング4と係止部材14との係止を解除する。そして、そのまま、リング4の各部が係止部材14に接触しないように、駆動軸17を後退させることにより、前記搬送装置からリング4を取り外す。
【0025】
ロボットアーム16によるリング4の取り外しは、ポール12に対して前記搬送装置の手前側から行われる。そして、ポール12の片側の全ての挟持部材15からリング4が取り外されたならば、ポール12を180°回動させ、反対側の係止部材14から、前記と同一の操作によりリング4を取り外す。
【0026】
尚、本実施形態の搬送装置は、例えば基台1をローラコンベア等の搬送面に載置することにより、移動させることができる。また、本実施形態では、前記搬送装置は前記周長補正が施されたリング4を時効処理及び窒化処理を施す熱処理装置に搬送すると共に、該熱処理装置内に収容するために用いるものとして、説明している。しかし、前記搬送装置の用途はこれに限定されることなく、例えばリング4が形成されたのち、図1示の各工程間でのリング4の移動や、加熱炉5にリング4を収容して溶体化を行う際にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無端状金属ベルトの製造工程の要部を模式的に示す工程図。
【図2】本発明の搬送装置の一構成例を示す正面図。
【図3】図2示の搬送装置の要部の側面図。
【図4】図2示の搬送装置にリングを着脱する方法を示す説明図。
【符号の説明】
4…リング、 14…係止手段、 14a…先端部、 15…挟持手段。

Claims (4)

  1. マルエージング鋼の薄板の端部同士を溶接して形成された円筒状のドラムを所定幅に裁断して形成されたリングを、上下に所定の間隔を存して少なくとも各1対備えられた係止手段に懸架して搬送する装置であって、
    該係止手段は、該リングの内周側に圧接し、該リングに張力を付与する位置に設けられていることを特徴とする金属リングの搬送装置。
  2. 前記係止手段は、前記リングを幅方向で挟持する側面視V字形状の挟持手段を備えることを特徴とする請求項1記載の金属リングの搬送装置。
  3. 前記係止手段は、前記V字形状の挟持手段が複数連設されて鋸刃状に備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の金属リングの搬送装置。
  4. 前記上下各1対の係止手段は、その先端部が相対向するように傾斜して備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかの項記載の金属リングの搬送装置。
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