JP6473515B2 - ヘアピン状の熱交換チューブ整列装置 - Google Patents
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Description
図25には、ヘアピン状の熱交換チューブ挿入装置5の背面側に挿入前のヘアピン状の熱交換チューブ20をロッド6にかけて貯留させているところを示す(特許文献1の図5参照)。
すなわち、ヘアピン状の熱交換チューブは、それぞれの脚部が広がっていたり、捻じれている場合があり、透孔のピッチと同じ幅になっていないことが多い。そして、ヘアピン状の熱交換チューブの曲げ部を透孔のピッチと同じとなるように揃えたとしても、脚部が広がっていれば隣接する脚部と重なってしまう。
この構成を採用することによって、各ヘアピン状の熱交換チューブは下方に位置する脚部を中心に回転して位置決めされ、各脚部を水平方向に向けた状態で整列させることができる。
この構成によれば、各ヘアピン状の熱交換チューブ間の間隔を透孔の間隔と一致させるので、この状態で積層フィンへ挿入ができるように整列可能である。
この構成によれば、各ヘアピン状の熱交換チューブ間の間隔を透孔の間隔と一致させるので、この状態で積層フィンへ挿入ができるように整列可能である。
この構成によれば、ヘアピン状の熱交換チューブの下方に位置する脚部を中心に位置決めする動作を容易に行うことができる。
まず、図1にヘアピン状の熱交換チューブの平面図を示す。
ヘアピン状の熱交換チューブ20は銅管等の熱伝導性の高い材質の金属管であり、中央の曲げ部21においてU字状に曲げたものである。
ヘアピン状の熱交換チューブ20は、ベンダー(図示せず)によって、U字状に曲げたものであるため、その弾性力によって脚部22が広がっていることが多く、また曲がりや捻じれも発生していることがある。そこで、ベンダーから積層フィンへの挿入装置に移送される前に、本実施形態のような整列装置によって整列することが必要となる。
本実施形態の整列装置は、第1整列装置40と、第2整列装置50によって構成されている。
第1整列装置の側面図を図2に示し、正面図を図3に示す。
第1整列装置40は、ベンダー(図示せず)によって製造されて放出されるヘアピン状の熱交換チューブ20を受け取る位置に配置されており、ヘアピン状の熱交換チューブ20を受け取るヘアピン状の熱交換チューブ受け部42を有している。ヘアピン状の熱交換チューブ受け部42は、ヘアピン状の熱交換チューブ20の2つの脚部22が上下方向に向いた形で収納する溝部44が形成されている。ベンダーは、ヘアピン状の熱交換チューブ20の2つの脚部を上下方向に向いた形になるように管を折り曲げるので、ヘアピン状の熱交換チューブ受け部42は、2つの脚部22が上下方向に向いた形で収納するのである。
他方の側壁44bの上端部は、収納されるヘアピン状の熱交換チューブ20の高さ方向に対して中央よりも高い位置に形成されており、ヘアピン状の熱交換チューブ20が倒れないようにしている。
また、溝部44を有するヘアピン状の熱交換チューブ受け部42は、側面から見てヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って2か所に設けられている。ただし、ヘアピン状の熱交換チューブ受け部42の数は2か所に限定するものではない。
また、プレートの上端部において、隣り合う位置決め溝47と位置決め溝47との間は、回転させたヘアピン状の熱交換チューブ20の回転中心ではない側の脚部22(溝部44に収納されていたときに上方に位置していた脚部)を載置するための水平面である配置面56が形成されている。
基板53に対して上下動機構52のロッド54は、上下方向に沿って取り付けられている。上下動機構52が駆動することによって、基板53が上下動し、位置決め部48に対してヘアピン状の熱交換チューブ受け部42が接離動する。
また、基板53には、位置決め部48が配置されている位置に、位置決め部48を通過できるように貫通穴59が形成されている。このため基板53が下降していくと、貫通穴59から位置決め部48が突出できる。
さらに基板53の下降を続けると、位置決め溝47によってヘアピン状の熱交換チューブ20の下側の脚部22が上方に押圧され、ヘアピン状の熱交換チューブ20の上側に位置する脚部22が、一方の側壁44aの傾斜している部位45に当接する。ヘアピン状の熱交換チューブ20の上側に位置する脚部22は、傾斜している部位45の傾斜面に沿って傾斜方向に移動する。すなわち、ヘアピン状の熱交換チューブ20は位置決め溝47内に位置する下側の脚部22を中心にして、正面視すると反時計回りに回転する。
また本実施形態では、第2整列装置50は、第1整列装置40において位置決めされたヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21側に配置されているものとする。
移送装置60は、各ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21近傍内に上方から進入する複数の送りピン62と、複数の送りピン62を連結するように水平方向に延びる連結部64とを有している。この移送装置60は、図示しない直動装置によって水平方向に移動可能である。直動装置としては、電動アクチュエータ、エアシリンダー、油圧シリンダー等を採用することができる。
各ヘアピン状の熱交換チューブ20の位置決め動作が終了すると、移送装置60の上下動機構が動作して、移送装置60が下降し、送りピン62がヘアピン状の熱交換チューブ20の脚部22と脚部22との間に進入する。
次に、直動装置が動作して、移送装置60を第2整列装置50方向に水平面内で移動させる。このとき、各送りピン62は、各ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21の内側に当接して各ヘアピン状の熱交換チューブ20を牽引する。
第2整列装置50は、ヘアピン状の熱交換チューブ20の2本の脚部22の幅を、挿入対象の透孔の幅と一致させるように2本の脚部の両側を挟み込む、ガイド部70が1つのヘアピン状の熱交換チューブ20に対して複数設けられている。本実施形態では、1つのヘアピン状の熱交換チューブ20に対して、軸線方向に沿って4つのガイド部70が設けられている。ガイド部70は、進入してくるヘアピン状の熱交換チューブ20の脚部22の両側を挟み込み、挿入対象となる積層フィンの透孔の幅とヘアピン状の熱交換チューブ20の脚部22どうしの間隔をそろえている。
また、図13では、横方向に7本のヘアピン状の熱交換チューブが整列する例を示しているので、横方向に7列のガイド部70が配置される。
なお、隣り合うヘアピン状の熱交換チューブ20を保持するガイド部70どうしの間隔を、挿入対象の透孔の幅と一致するよう、横方向に7列配置されている各ガイド部70を、列間の距離を縮めるように、列単位で横方向に移動させる機構が設けられている。
図13及び図14に示すように、平面視及び背面視(背面とは、移送装置60による移送方向先頭面)したときに、列ごとのガイド部70のうちいずれかの列は、固定ブロック71によって、基台79に固定されている。なお、本実施形態では、図13及び図14における右端のガイド部70の列を、固定ブロック71により基台79に固定している。つまり、ガイド部70の下端部とガイド部70の下方に位置する基台79との間を固定ブロック71で連結している。また、1つの列に複数設けられているガイド部70は、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に延びる1つの固定ブロック71に固定されている。
右側壁78aと左側壁78bの間には、横方向に沿って延びるガイドシャフト88が複数本配置されている。
このガイドシャフト88によって可動ブロック72が基台79の上面から離れた位置で保持されるとともに、横方向に移動できる。
本実施形態のリンク機構74は、横方向に伸縮する伸縮リンク機構であり、右端の固定ブロック71にリンク機構74の右端部74aが取り付けられ、左端の可動ブロック72にリンク機構74の左端部74bが取り付けられている。
リンク機構74は、菱型のリンク75が横方向に複数連結した形状を有しており、リンク75の枢軸部77が互いに伸縮するような構成となっている。このリンク機構74の枢軸部77が各可動ブロック72に取り付けられている。
ボールネジ80にはピッチ調整ブロック83が固定されている。そして、このピッチ調整ブロック83は、左端の可動ブロック72に固定されている。サーボモータ82が駆動してボールネジ80を横方向に移動させることで、ピッチ調整ブロック83を介して左端の可動ブロック72が横方向に移動することができる。
サーボモータ82を駆動してボールネジ80を介し、ピッチ調整ブロック83はリンク機構74を縮める方向に移動する。すると、ピッチ調整ブロック83に取り付けられている左端の可動ブロック72が固定ブロック71方向に移動する。すなわち、リンク機構74の複数の枢軸部77に取り付けられている各可動ブロック72は、互いの距離を縮めながら固定ブロック71方向に移動する。そして、固定ブロック71の位置、すなわち右端のヘアピン状の熱交換チューブ20の位置を基準として、各ヘアピン状の熱交換チューブ20を透孔のピッチに合わせた間隔に複数のヘアピン状の熱交換チューブ20を整列させることができる。
第2の実施形態では、第1整列装置40内で、複数の位置決め部48を移動させて隣り合うヘアピン状の熱交換チューブ20どうしの間隔を挿入する積層フィンの透孔の間隔と一致させる、位置決め部移動装置を設けている点で、第1の実施形態と異なっている。
そこで、ストッパー41の上下方向の長さを短くすることで、後述する上下動台92が下降したときにヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21が、ストッパー41が存在しない位置に配置することができ、ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21がストッパー41に当接したままヘアピン状の熱交換チューブ20を水平方向に移動してしまうことを防止できる。
他方の側壁44bの上端部は、収納されるヘアピン状の熱交換チューブ20の高さ方向に対して中央よりも高い位置に形成されており、ヘアピン状の熱交換チューブ20が倒れないようにしている。
なお、本実施形態では、1つの板状部材90に対して、2か所に一方の側壁44aを取り付けているが、1つのヘアピン状の熱交換チューブ20に対する溝部44の数は、これに限定するものではない。
上下動台92は、複数のヘアピン状の熱交換チューブ20の整列方向に沿って延びる下部バー94と、下部バー94の上面から上方に延びる支持部95と、支持部95の上端に配置されヘアピン状の熱交換チューブ20の整列方向に沿って延びる中間プレート97と、中間プレート97の上面であってヘアピン状の熱交換チューブ20の整列方向の両端部において上方に向けて突出する固定ガイド99とを有している。
各ヘアピン状の熱交換チューブ受け部42の板状部材90には、ガイドシャフト100を貫通する貫通穴(図示せず)が形成されており、板状部材90はガイドシャフト100によって支持される。
ローラ支持シャフト106の下端部には、ローラ108と、ローラ108をローラ支持シャフト106に取り付けているローラ取付部109とが設けられている。
ヘアピン状の熱交換チューブ受け部42の各板状部材90における、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿った両端部のそれぞれにはリンク機構74が設けられている。
リンク機構74は、菱型のリンク75が横方向に複数連結した形状を有しており、リンク75の枢軸部77が互いに伸縮するような構成となっている。このリンク機構74の枢軸部77が各板状部材90に取り付けられている。
直動装置76のロッド113の先端部には、ピッチ調整ブロック83が固定されている。ピッチ調整ブロック83は、右端の板状部材90に固定されている。直動装置76が駆動してロッド113を横方向に移動させることで、ピッチ調整ブロック83を介して右端の板状部材90が横方向に移動することができる。
第2整列装置50は、第1整列装置40の背面側(ヘアピン状の熱交換チューブ20の曲げ部21側)に設けられている。
第2整列装置50は、第1整列装置40で整列してヘアピン状の熱交換チューブ間のピッチ調整がされた複数のヘアピン状の熱交換チューブ20を第2整列装置50へ移送する移送装置60と、移送装置60によって移送された各ヘアピン状の熱交換チューブ20の2本の脚部22の幅を、挿入対象の透孔の幅と一致させるように2本の脚部の両側を挟み込むガイド部70とが設けられている。
上下動装置126は、基台部128の上面に配置されている。また基台部128の下面にはガイドレール129が設けられている。
直動装置が駆動することによって、ガイドレール129に沿って上下動装置126を含めた移送装置60が、ヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って移動することができる。
本実施形態では、このようなガイド部70がヘアピン状の熱交換チューブ20の軸線方向に沿って4か所に設けられている。
ベンダーからヘアピン状の熱交換チューブ20が払い出され、ヘアピン状の熱交換チューブ受け部42の溝部44にヘアピン状の熱交換チューブ20が収納された後、図示しないモータを駆動させてボールネジ96を回転させ、上下動台92を下降させる。
すなわち、位置決め部48のプレート部104に形成された位置決め溝47に、溝部44に収納されているヘアピン状の熱交換チューブ20の下側に位置する脚部22が進入する。
Claims (6)
- 熱交換器用の積層フィンに挿入するヘアピン状の熱交換チューブを整列させる整列装置であって、
ヘアピン状の熱交換チューブを製造するヘアピン状の熱交換チューブベンダーから、水平方向に送り込まれる複数本のヘアピン状の熱交換チューブを、各ヘアピン状の熱交換チューブの2本の脚部が互いに上下方向に向くようにした状態で収納する溝部を有する複数のヘアピン状の熱交換チューブ受け部と、
各前記溝部に収納された各ヘアピン状の熱交換チューブの2本の脚部のうち、下方に位置する脚部を中心にヘアピン状の熱交換チューブを回転させ、各ヘアピン状の熱交換チューブの2本の脚部がそれぞれ水平面内に位置した状態にさせる複数の位置決め部と、
該位置決め部によって位置決めされたヘアピン状の熱交換チューブの2本の脚部の幅が、挿入すべき積層フィンの透孔の間隔と一致するように2本の脚部の両側を挟み込む複数のガイド部と、を具備することを特徴とするヘアピン状の熱交換チューブ整列装置。 - 隣接するヘアピン状の熱交換チューブ間の幅を、挿入する透孔の幅と一致させるように、各前記ヘアピン状の熱交換チューブの配列方向に各前記ガイド部を移動させるガイド部移動装置を具備することを特徴とする請求項1記載のヘアピン状の熱交換チューブ整列装置。
- 隣接するヘアピン状の熱交換チューブの間の幅を、挿入する透孔の幅と一致させるように、各前記ヘアピン状の熱交換チューブの配列方向に各前記位置決め部を移動させる位置決め部移動装置を具備することを特徴とする請求項1記載のヘアピン状の熱交換チューブ整列装置。
- 前記ガイド部移動装置は、
各前記ガイド部の各々を連結して、各前記ヘアピン状の熱交換チューブの間隔を同時に同じ幅となるように移動させるリンク機構を有することを特徴とする請求項2記載のヘアピン状の熱交換チューブ整列装置。 - 前記位置決め部移動装置は、
各前記位置決め部の各々を連結して、各前記ヘアピン状の熱交換チューブの間隔を同時に同じ幅となるように移動させるリンク機構を有することを特徴とする請求項3記載のヘアピン状の熱交換チューブ整列装置。 - 前記ヘアピン状の熱交換チューブ受け部の各前記溝部を構成する2枚の側壁のうち一方の側壁は、収納されるヘアピン状の熱交換チューブの上端よりも上方に突出しており、且つヘアピン状の熱交換チューブの上端よりも上方に突出した部位は、収納されるヘアピン状の熱交換チューブの上端を覆う方向に傾斜して形成されており、
前記位置決め部と前記ヘアピン状の熱交換チューブ受け部とは相対的に接離動可能となるように、前記位置決め部と前記ヘアピン状の熱交換チューブ受け部の少なくともいずれか一方には、上下動装置が設けられ、
前記位置決め部は、前記溝部に収納されているヘアピン状の熱交換チューブの2本の脚部のうち下方に位置する一方の脚部を収納する位置決め溝が設けられ、
前記上下動装置の動作によって、前記位置決め溝が前記溝部に収納されている前記一方の脚部を上方に押圧し、他方の脚部が前記一方の側壁の傾斜した部位に当接することによって前記一方の脚部を中心に各ヘアピン状の熱交換チューブの2本の脚部が水平方向に向くようにヘアピン状の熱交換チューブが回転することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちのいずれか1項記載のヘアピン状の熱交換チューブ整列装置。
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