JPWO2016013085A1 - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

電池容器(10)内の捲回電極群(40)に接続された集電板(30A)と外部端子(20A)との間の電流経路に配置され、電池容器(10)の内圧上昇によって変形して前記電流経路を遮断するダイヤフラム(5)を備えた二次電池(100)である。ダイヤフラム(5)は、集電板(30A)に向けて突出する凸部(5e)を有する。集電板(30A)は、凸部(5e)が挿入される貫通孔(31g)を有する。互いに対向する貫通孔(31g)の内壁部(31w)と凸部(5e)の側壁部(5w)とが溶接されている。

Description

本発明は、車載用途等に使用される二次電池に関する。
従来から、例えば、電気自動車やハイブリッド電気自動車等の車両に搭載された電気モーター等に電力を供給する車載用電源又はその他の機器の電源として、二次電池が用いられている。このような二次電池として、高エネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池が着目され、その研究、開発及び商品化が急速に進められている。密閉型のリチウムイオン二次電池では、例えば、過充電や過昇温によって電池内部にガスが発生すると、電池の内圧が上昇する場合がある。
例えば、電池外装体内の圧力が高まったときに、外部端子と外装体内部の電極体との間の電気的接続を遮断する電流遮断機構を備える非水電解質二次電池が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載の非水電解質二次電池では、例えば、図2、図4、図5及び段落0050等に記載されているように、正極集電体(16)の中央部に、接続部形成用孔(16c)が形成されている。
特許文献1に記載の非水電解質二次電池では、正極集電体の接続部形成用孔の縁部に環状に形成された凸部(16p)の内壁部分と、反転板(33)との間が、複数個所においてレーザ溶接され、接続部(16q)が形成されている。特許文献1では、接続部形成用孔の縁部に凸部を形成することで、接続部形成用孔の側面と反転板の境界部分との溶接を行い易くなり、接続部の品質が安定する、としている。
特開2013−157137号公報
しかしながら、特許文献1に記載の非水電解質二次電池では、レーザ溶接によって接続される正極集電体の接続部形成用孔の縁部に設けられた凸部と、反転板とが、正極集電体の厚さ方向に互いに隣接して重なっている。レーザ溶接によって、正極集電体の凸部の内壁部分を反転板に溶接して接続部を形成する際には、通常、正極集電体に概ね垂直な方向からレーザ光が照射される。そのため、反転板は、正極集電体の凸部に覆われた部分が溶接時に溶融し難くなるため、溶接によって形成される接続部に強度不足や割れ等が生じ、接続部の品質が低下する虞がある。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、電池容器の内圧上昇時に変形して外部端子と集電板との間の電流経路を遮断するダイヤフラムと、集電板との間の溶接品質を向上させることにある。
前記の目的を達成すべく、本発明の二次電池は、電池容器内の捲回電極群に接続された集電板と外部端子との間の電流経路に配置され、前記電池容器の内圧上昇によって変形して前記電流経路を遮断するダイヤフラムを備えた二次電池であって、前記ダイヤフラムは、前記集電板に向けて突出する凸部を有し、前記集電板は、前記凸部が挿入される貫通孔を有し、互いに対向する前記貫通孔の内壁部と前記凸部の側壁部とが溶接されていることを特徴とする。
本発明の二次電池では、集電板の貫通孔の内壁部とダイヤフラムの凸部の側壁部とが、互いに対向した状態で溶接されているので、例えば、集電板に概ね垂直な方向からレーザ光等の高エネルギービームを照射し、貫通孔の内壁部と凸部の側壁部の双方を溶融させて良好に溶接することができる。したがって、本発明の二次電池によれば、ダイヤフラムと集電板との間の溶接品質を向上させることができる。前記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明によって明らかにされる。
本発明の実施形態1に係る二次電池の斜視図。 図1に示す二次電池の分解斜視図。 図2に示す捲回電極群の分解斜視図。 図2に示す電流遮断部の拡大断面図。 図4Aに示すダイヤフラムの凸部近傍の溶接前の拡大断面図。 図4Aに示すダイヤフラムの凸部近傍の溶接後の拡大断面図。 図4Aに示すダイヤフラムとその周辺の部材の分解斜視図。 本発明の実施形態2に係る二次電池の図4Bに相当する拡大断面図。 本発明の実施形態3に係る二次電池の図4Bに相当する拡大断面図。 本発明の実施形態4に係る二次電池の図4Bに相当する拡大断面図。 図8Aに示す8B−8B線に沿う拡大断面図。 実施形態4の二次電池の変形例1を示す図8Bに相当する拡大断面図。 実施形態4の二次電池の変形例2を示す図8Bに相当する拡大断面図。 実施形態4の二次電池の変形例3を示す図8Bに相当する拡大断面図。
以下、本発明の二次電池の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る二次電池100の斜視図である。本実施形態の二次電池100は、例えば、扁平箱形の電池容器10を備える角形二次電池である。電池容器10は、扁平な捲回電極群を収容する扁平角形の電池缶12と、電池缶12を封止する長方形の電池蓋11とを備えている。電池容器10は、例えばアルミニウム合金等の金属材料によって製作されている。
電池容器10の幅方向すなわち電池蓋11の長手方向の両端には、電池容器10の外側で電池蓋11の上面に、正極および負極の外部端子20A,20Bが設けられている。外部端子20A,20Bと電池蓋11との間には、絶縁部材2が配置され、外部端子20A,20Bが電池蓋11に対して電気的に絶縁されている。正極の外部端子20Aは、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって製作され、負極の外部端子20Bは、例えば、銅または銅合金によって製作されている。
電池蓋11には、正極および負極の外部端子20A,20Bの間に、ガス排出弁13と注液口14とが設けられている。ガス排出弁13は、例えば、電池蓋11を薄肉化して溝部13aを形成することによって設けられ、電池容器10の内圧が所定値を超えて上昇したときに開裂して内部のガスを放出することで、電池容器10の内圧を低下させる。注液口14は、電池容器10の内部に電解液を注入するのに用いられ、例えばレーザ溶接によって注液栓15が溶接されて封止されている。
図2は、図1に示す二次電池100の分解斜視図である。電池蓋11の長手方向の両端で、電池容器10の内側となる電池蓋11の下面には、絶縁部材3A,3Bを介して正極および負極の集電板30A,30Bが固定されている。集電板30A,30Bは、それぞれ、絶縁部材3A,3Bを介して電池蓋11の下面に対向して電池蓋11と略平行に配置される基部31と、基部31から電池缶12の底面12cに向けて延びる端子部32と、を有している。正極の集電板30Aは、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって製作され、負極の集電板30Bは、例えば、銅または銅合金によって製作されている。
二次電池100は、正極の外部端子20Aと電池容器10内の集電板30Aとの間の電流経路を遮断する電流遮断部50を備えている。電流遮断部50は、主な構成要素としてダイヤフラム5を有している。なお、本実施形態の二次電池100では、負極の外部端子20Bと集電板30Bとの間には、電流遮断部50が設けられていない。
ダイヤフラム5は、正極の外部端子20Aと、電池容器10内の電極群40に接続された正極の集電板30Aとの間の電流経路に配置されている。詳細は後述するが、ダイヤフラム5は、電池容器10の内圧上昇によって変形して、正極の外部端子20Aと、正極の集電板30Aとの間の電流経路を遮断する。
正極および負極の集電板30A,30Bのそれぞれの端子部32は、電池容器10の厚さ方向における基部31の両側から、電池缶12の最大面積の広側面12bに沿って電池缶12の底面12cに向けて延びる板状に形成されている。集電板30A,30Bのそれぞれの端子部32は、電池蓋11の長手方向すなわち電池容器10の幅方向において、それぞれの基部31の外側の端部から延びて、例えば、超音波圧接又は抵抗溶接によって、電極群40の端部の集電板接合部41d,42dにそれぞれ接合されている。
これにより、正極の集電板30Aは、電極群40の捲回軸D方向の一方の端部に配置され、電極群40の正電極41(図3参照)に電気的に接続されている。また、負極の集電板30Bは、捲回軸D方向の他方の端部に配置され、電極群の負電極42(図3参照)に電気的に接続されている。また、電極群40は、集電板接合部41d,42dが集電板30A,30Bのそれぞれの端子部32に接合されることで、集電板30A,30Bおよび絶縁部材3A,3Bを介して電池蓋11に固定されている。また、外部端子20A,20B、絶縁部材2、絶縁部材3A,3B、集電板30A,30B、電流遮断部50、および電極群40が電池蓋11に組み付けられ、蓋組立体60が構成されている。
二次電池100の製造時に、蓋組立体60は、電極群40と電池缶12との間に不図示の絶縁シートを配置し、これらの間を電気的に絶縁した状態で、電極群40の下方側の湾曲部40bから電池缶12の開口部12aに挿入される。電極群40は、捲回軸D方向の両側に電池缶12の狭側面12d,12dが位置し、捲回軸D方向が電池缶12の底面12cおよび広側面12bに略平行に沿うように電池缶12内に収容される。
これにより、電極群40は、一方の湾曲部40bが電池蓋11に対向し、もう一方の湾曲部40bが電池缶12の底面12cに対向し、平面部40aが広側面12bに対向した状態になる。そして、電池蓋11によって電池缶12の開口部12aを閉塞した状態で、例えば、レーザ溶接によって電池蓋11の全周を電池缶12の開口部12aに接合することで、電池蓋11と電池缶12からなる電池容器10が形成される。
その後、電池蓋11の注液口14を介して電池容器10の内部に非水電解液を注入し、例えば、レーザ溶接によって注液栓15を注液口14に接合して封止することで、電池容器10が密閉されている。電池容器10の内部に注入する非水電解液としては、例えば、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを体積比で1:2の割合で混合した混合溶液中に、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1モル/リットルの濃度で溶解したものを用いることができる。
図3は、図2に示す電極群40の一部を展開した分解斜視図である。電極群40は、セパレータ43,44を介在させて積層させた正負の電極41,42を捲回軸Dに平行な軸心の周りに捲回して扁平形状に成形した捲回電極群である。電極群40は、電池缶12の広側面12bに対向して配置される平坦な一対の平面部40aと、電池蓋11および電池缶12の底面12cに対向して配置される半円筒状の一対の湾曲部40bを有している。セパレータ43,44は、正電極41と負電極42との間を絶縁すると共に、最外周に捲回された負電極42の外側にもセパレータ44が捲回されている。セパレータ43,44は、例えば、多孔質のポリエチレン樹脂によって製作されている。
正電極41は、正極集電体である正極箔41aと、正極箔41aの両面に塗布された正極活物質合剤からなる正極合剤層41bとを有している。正電極41の幅方向の一側は、正極合剤層41bが形成されず、正極箔41aが露出した箔露出部41cとされている。正電極41は、箔露出部41cが負電極42の箔露出部42cと捲回軸D方向の反対側に配置されて、捲回軸Dの周りに捲回されている。
正電極41は、例えば、正極活物質に導電材、結着剤および分散溶媒を添加して混練した正極活物質合剤を、幅方向の一側を除いて正極箔41aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。正極箔41aとしては、例えば、厚さ約20μmのアルミニウム箔を用いることができる。正極箔41aの厚みを含まない正極合剤層41bの厚さは、例えば、約90μmである。
正極活物質合剤の材料としては、例えば、正極活物質として100重量部のマンガン酸リチウム(化学式LiMn)を、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛を、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を、分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を、それぞれ用いることができる。正極活物質は、前記したマンガン酸リチウムに限定されず、例えば、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウム、一部を金属元素で置換またはドープしたリチウムマンガン複合酸化物を用いてもよい。また、正極活物質として、層状結晶構造を有するコバルト酸リチウムやチタン酸リチウム、およびこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム−金属複合酸化物を用いてもよい。
負電極42は、負極集電体である負極箔42aと、負極箔42aの両面に塗布された負極活物質合剤からなる負極合剤層42bとを有している。負電極42の幅方向の一側は、負極合剤層42bが形成されず、負極箔42aが露出した箔露出部42cとされている。負電極42は、その箔露出部42cが正電極41の箔露出部41cと捲回軸D方向の反対側に配置されて、捲回軸D周りに捲回されている。
負電極42は、例えば、負極活物質に結着剤および分散溶媒を添加して混練した負極活物質合剤を、幅方向の一側を除く負極箔42aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。負極箔42aとしては、例えば、厚さ約10μmの銅箔を用いることができる。負極箔42aの厚みを含まない負極合剤層42bの厚さは、例えば、約70μmである。
負極活物質合剤の材料としては、例えば、負極活物質として100重量部の非晶質炭素粉末を、結着剤として10重量部のPVDFを、分散溶媒としてNMPをそれぞれ用いることができる。負極活物質は、前記した非晶質炭素に限定されず、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、またはそれらの複合材料を用いてもよい。負極活物質の粒子形状についても特に限定されず、鱗片状、球状、繊維状または塊状等の粒子形状を適宜選択することができる。
なお、前記した正極および負極の合剤層41b,42bに用いる結着材は、PVDFに限定されない。前記した結着材として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いてもよい。
また、セパレータ43,44を介在させて正電極41および負電極42を重ねて捲回する際の軸芯は、例えば、正極箔41a、負極箔42a、セパレータ43,44のいずれよりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回したものを用いることができる。
電極群40の捲回軸D方向において、負電極42の負極合剤層42bの幅は、正電極41の正極合剤層41bの幅よりも広くなっている。また、電極群40の最内周と最外周には負電極42が捲回されている。これにより、正極合剤層41bは、電極群40の最内周から最外周まで負極合剤層42bの間に挟まれている。
正電極41および負電極42の箔露出部41c,42cはそれぞれ電極群40の平面部40aで束ねられて前記した集電板接合部41d,42d(図2参照)が形成される。正電極41および負電極42のそれぞれの集電板接合部41d,42dは、例えば超音波溶接等によって、正極および負極の集電板30A,30Bのそれぞれの端子部32に接合される。これにより、正極側および負極側において、外部端子20A,20Bが、それぞれ集電板30A,30Bを介して、電極群40を構成する正負の電極41,42とそれぞれ電気的に接続される。
なお、電極群40の捲回軸D方向において、セパレータ43,44の幅は負極合剤層42bの幅よりも広いが、正電極41および負電極42の箔露出部41c,42cは、それぞれセパレータ43,44の幅方向端部よりも幅方向外側に突出している。したがって、セパレータ43,44は、箔露出部41c,42cを束ねて溶接する際の支障にはならない。
図4Aは、図2に示す電流遮断部50の拡大断面図である。図4Bは、図4Aに示すダイヤフラム5の凸部5e近傍の溶接前の拡大断面図である。図4Cは、図4Aに示すダイヤフラム5の凸部5e近傍の溶接後の拡大断面図である。図5は、図4Aに示す電流遮断部50の周辺の部材の分解斜視図である。なお、図4Aでは、後述する溶接部W(図4C参照)の図示を省略している。また、図5では、電極群40の図示を省略し、絶縁部材3Aの突起部3dに係合部3fが形成される前の状態を表している。
正極の外部端子20Aは、電池蓋11上で電池蓋11の長手方向に沿って延びる板状部21と、電池蓋11を貫通してダイヤフラム5に接続される円柱状の接続部22と、板状部21および接続部22を貫通する貫通孔23と、ボルト24とを有している。なお、正極の外部端子20Aには、貫通孔23を設けなくてもよい。
板状部21は、電池蓋11の長手方向すなわち電池容器10の幅方向の内側の端部に貫通孔21aが設けられている。貫通孔21aには、ボルト24が板状部21の下面側から上面側へ向けて挿通されている。板状部21は、電池容器10の幅方向における中央部に、電池蓋11の短手方向すなわち電池容器10の厚さ方向に沿って溝部21bが形成されることで、部分的に厚さが薄くされている。
接続部22は、電池容器10の幅方向外側に位置する板状部21の端部に設けられ、電池蓋11を貫通する方向に向けて、直径が拡大された拡径部22aと、直径が縮小された縮径部22bと、該縮径部22bの先端を塑性変形させて拡径したかしめ部22cと、を有している。外部端子20Aの貫通孔23は、接続部22の軸方向に沿って外部端子20Aを貫通し、板状部21の上面とかしめ部22cの中央部に開口している。
電池容器10外側の絶縁部材2は、例えば絶縁性を有する樹脂材料によって製作され、外部端子20Aの板状部21の周側面を覆う縁部2aと、板状部21の底面および電池蓋11の上面に密着する底部2bと、を有している。絶縁部材2の縁部2aは、板状部21の周側面を覆うことで、板状部21と電池蓋11またはその他の部材との短絡を防止している。絶縁部材2の底部2bは、外部端子20Aの板状部21と電池蓋11との間に配置され、これらを電気的に絶縁している。絶縁部材2の底部2bには、電池蓋11の上面に設けられた凹部11aに係合する凸部2cと、外部端子20Aの接続部22を挿通させる開口部2dとが設けられている。凸部2cの内側には、ボルト24の頭部が収容されている。
ガスケット4は、例えば絶縁性を有する樹脂材料によって製作され、円筒状の筒状部4aと、筒状部4aの軸方向において電池容器10外方側の端部に設けられたフランジ部4bとを有している。ガスケット4の筒状部4aは、内側に外部端子20Aの接続部22を挿通させた状態で、電池蓋11の貫通孔11bに挿通され、外部端子20Aの接続部22と電池蓋11の貫通孔11bの内周面との間に配置され、接続部22と電池蓋11とを電気的に絶縁している。ガスケット4のフランジ部4bは、絶縁部材2の開口部2d内に配置され、電池蓋11の貫通孔11bの周囲に設けられた段差部11cに係合し、該段差部11cと外部端子20Aの板状部21の底面との間で圧縮されている。これにより、ガスケット4は、凹状の段差部11cと板状部21の底面に密着し、電池蓋11の貫通孔11bを封止している。
電池容器10内側の絶縁部材3Aは、例えば絶縁性を有する樹脂材料によって製作され、電池容器10の幅方向すなわち電極群40の捲回軸D方向に延在する本体部3aと、本体部3aの延在方向中央部に設けられた貫通孔3bと、を有している。絶縁部材3Aの本体部3aは、導電板6およびダイヤフラム5を配置するための凹部3cと、集電板30Aの基部31を固定するための複数の突起部3dと、を有している。絶縁部材3Aの凹部3cの電池容器10の内方を向く面には、導電板6の平面形状に対応する平面形状に形成されて導電板6を係合させる係合凹部3eが設けられている。
絶縁部材3Aの複数の突起部3dは、集電板30Aの基部31を貫通する方向、すなわち基部31の厚さ方向に突出し、集電板30Aの基部31に設けられた固定孔33に通されている。突起部3dを含む絶縁部材3Aは、熱可塑性の樹脂材料によって形成されている。突起部3dの先端は、集電板30Aの基部31の固定孔33を貫通し、例えば、基部31に熱溶着される。これにより、突起部3dの先端が拡径されて係合部3fが形成され、集電板30Aの基部31を絶縁部材3Aに固定している。なお、絶縁部材3Aに対する集電板30Aの基部31の固定方法は、突起部3dの熱溶着に限定されない。さらに強固な接合が必要である場合は、ネジやリベットによる接合や、接着剤による接合を採用することも可能である。
電池容器10内に収容された電流遮断部50は、主な構成要素としてダイヤフラム5を備えている。また、本実施形態の電流遮断部50は、ダイヤフラム5の周縁部5aに接合される導電板6を備えている。ダイヤフラム5及び導電板6は、導電性を有する金属材料、例えば、正極の外部端子20A及び集電板30Aと同様のアルミニウム又はアルミニウム合金によって製作されている。
ダイヤフラム5は、電池容器10の電池蓋11と集電板30Aの基部31との間で、かつ導電板6と集電板30Aの基部31との間に配置されている。本実施形態のダイヤフラム5は、電池蓋11に垂直な平面視で円形の平面形状を有すると共に、集電板30Aの基部31に向けて膨出する凸形状を有し、電池蓋11に垂直な方向に深さを有する椀形に形成されている。なお、ダイヤフラム5の形状は、本実施形態のような円形の平面形状及び凸形状に限定されない。例えば、ダイヤフラム5は、電池蓋11の長手方向の寸法が電池蓋11の短手方向の寸法よりも大きい、例えば、楕円形又はレーストラック形の平面形状を有してもよく、平板状であってもよい。
導電板6は、ダイヤフラム5に対応する平面形状を有する板状の部材であり、外部端子20Aの接続部22を挿通させる貫通孔6aと、ダイヤフラム5の周縁部5aを係合させる環状溝6bと、を有している。
外部端子20Aの接続部22の先端は、集電板30Aの基部31に対向する導電板6の下面6c側で拡径されて塑性変形し、接続部22の先端にかしめ部22cが形成されている。これにより、かしめ部22cと導電板6とが接触して外部端子20Aと導電板6とが電気的に接続されると共に、外部端子20A、絶縁部材2、ガスケット4、絶縁部材3A、及び導電板6が、電池蓋11に対して固定されている。この状態で、外部端子20A及び導電板6は、絶縁部材2、ガスケット4、及び絶縁部材3Aによって、電池蓋11に対して電気的に絶縁されている。
ダイヤフラム5の周縁部5aは、電池蓋11に平行な方向に沿うように曲折され、導電板6の電池容器10内方を向く面に形成された環状溝6bに係合し、環状溝6bの底部に当接し、例えば、レーザ溶接によって導電板6に全周に亘って接合されている。これにより、ダイヤフラム5と導電板6との間の空間は、電池容器10の内部空間から隔絶され、外部端子20Aの貫通孔23によって電池容器10の外部空間と連通している。また、ダイヤフラム5は、周縁部5aが導電板6を介して外部端子20Aの接続部22に接続されている。
ダイヤフラム5の周縁部5aの内側に隣接する側壁部5bは、周縁部5aから電池蓋11と垂直な方向に沿って電池缶12の底面12cに向けて伸長し、電池蓋11と垂直な方向に対する角度が電池蓋11と平行な方向に対する角度よりも小さい。ダイヤフラム5の側壁部5bの内側に隣接する底壁部5cは、電池蓋11と平行な方向に沿ってダイヤフラム5の中央部に向けて伸展し、電池蓋11と垂直な方向に対する角度が電池蓋11と平行な方向に対する角度よりも大きい。底壁部5cは、集電板30Aの基部31を向く面が凸曲面とされ、中央部に突起部5dが形成されている。
突起部5dは、ダイヤフラム5の中央部すなわち底壁部5cの中央部から集電板30Aの基部31に向けて突出し、電池蓋11に垂直な平面視でダイヤフラム5の平面形状と相似する平面形状に形成されている。例えば、本実施形態のように、ダイヤフラム5の平面形状が円形であれば、突起部5dの平面形状も円形である。また、電池蓋11に垂直な平面視で、ダイヤフラム5の寸法が、電池蓋11の短手方向よりも電池蓋11の長手方向に大きい場合には、突起部5dの寸法も同様に、電池蓋11の短手方向よりも電池蓋11の長手方向に大きくなる。
突起部5dの中央部には、突起部5dからさらに集電板30Aの基部31に向けて突出する中空の凸部5eが形成されている。すなわち、本実施形態の凸部5eは、内側に空間を有する有底筒状に形成され、開口端がダイヤフラム5の突起部5dに接続されている。本実施形態において、凸部5eの肉厚は、凸部5eに隣接する突起部5d、底壁部5c、側壁部5b等の肉厚と同等である。なお、凸部5eの肉厚は、突起部5d、底壁部5c、側壁部5b等の肉厚と同等の場合に限られず、突起部5d、底壁部5c、側壁部5b等の肉厚よりも薄くても厚くてもよい。換言すると、凸部5eの肉厚は、凸部5eに隣接する部分のダイヤフラム5の肉厚以下であってもよく、当該隣接する部分のダイヤフラム5の肉厚よりも厚くてもよい。
集電板30Aの基部31は、ダイヤフラム5と対向して電池容器10外方を向く上面に、凹部31dが形成されている。凹部31dの形成方法は、特に限定されないが、例えばプレス加工によって形成することができる。凹部31dは、ダイヤフラム5の底壁部5cの凸形状に沿う傾斜面と、ダイヤフラム5の突起部5dに当接する平坦な底部31eと、を有している。凹部31dの底部31eは、ダイヤフラム5の突起部5dの底面に当接するが、凹部31dの底部31eと突起部5dとは溶接されていない。
凹部31dの底部31eの中央部には、ダイヤフラム5の凸部5eを挿入するための貫通孔31gが設けられている。貫通孔31gの周囲には、貫通孔31gを囲むように薄肉部31hが設けられている。薄肉部31hは、集電板30Aの基部31のその他の部分よりも薄肉化され、ダイヤフラム5が電池容器10の内圧上昇によって変形する際に破断する部分である。本実施形態では、凹部31dの底部31eに貫通孔31gを囲む環状溝31fを設けることによって、貫通孔31gを囲むように薄肉部31hが設けられている。
図4Bに示すように、ダイヤフラム5と集電板30Aとを溶接する前に、ダイヤフラム5の凸部5eは、集電板30Aの貫通孔31gに挿入される。これにより、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとが対向した状態になる。本実施形態では、ダイヤフラム5の凸部5eの下面と、集電板30Aの基部31の下面とが、段差なく面一になっている。
なお、ダイヤフラム5の凸部5eは、集電板30Aの貫通孔31gから突出させてもよい。より具体的には、ダイヤフラム5の凸部5eの下面を、集電板30Aの下面よりも下方側、すなわち電池容器10の内方側、又は集電板30Aの下面よりも電池蓋11から遠い位置に配置して、凸部5eの下面と集電板30Aの下面との間に段差を形成してもよい。また、ダイヤフラム5の凸部5eの下面を、集電板30Aの下面よりも上方側、すなわち電池容器10の外方側、又は集電板30Aの下面よりも電池蓋11に近い位置に配置して、凸部5eの下面と集電板30Aの下面との間に段差を形成してもよい。
いずれの場合も、集電板30Aの貫通孔31gにダイヤフラム5の凸部5eを挿入し、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとを対向させて、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとを溶接する。具体的には、集電板30Aの基部31に概ね垂直な方向から、貫通孔31gの内壁部31w及び凸部5eの側壁部5wに対して、例えば、レーザ光又は電子ビーム等の高エネルギービームを照射する。
これにより、図4Cに示すように、互いに対向する貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとが溶接されている。そして、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとの溶接によって、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間に溶接部Wが形成されている。また、貫通孔31gを囲む環状溝31fによって形成された薄肉部31hは、溶接部Wを囲むように設けられている。なお、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとは、貫通孔31gの全周に亘って溶接してもよいが、要求される接合強度に応じて、貫通孔31gの周方向に沿って間隔をあけて複数個所を溶接してもよい。
以上、電流遮断部50を有する正極側の構成を中心に説明したが、本実施形態の二次電池100は、図1及び図2に示すように、負極の外部端子20Bと集電板30Bとの間に電流遮断部50を有していない。負極の外部端子20Bは、図4Aに示す正極の外部端子20Aと同様の接続部22を有しているが、貫通孔23を有していない。負極の外部端子20Bの接続部22は、導電板6の代わりに集電板30Bの基部31の貫通孔を貫通し、先端に正極の外部端子20Aと同様のかしめ部22cが形成されている。
これにより、負極の外部端子20Bが集電板30Bの基部31に電気的に接続されると共に、外部端子20B及び集電板30Bが、絶縁部材2,3B及びガスケット4を介して電池蓋11に固定されている。この状態で、図4Aに示す正極側と同様に、負極の外部端子20B及び集電板30Bは、絶縁部材2,3B及びガスケット4によって、電池蓋11に対して電気的に絶縁されている。
以下、本実施形態の二次電池100の作用について説明する。本実施形態の二次電池100では、正極の外部端子20Aと電池容器10内の電極群40に接続された正極の集電板30Aとの間の電流経路にダイヤフラム5が配置され、当該電流経路を遮断する電流遮断部50が構成されている。
このような構成により、二次電池100は、定常時に、発電機等の電力供給源から供給された電力を、正負の外部端子20A,20B、電流遮断部50、及び正負の集電板30A,30Bを介して、電池容器10の内部に収容された電極群40に蓄積する。また、電極群40に蓄積された電力を、正負の集電板30A,30B、電流遮断部50、及び正負の外部端子20A,20Bを介して、電気モーター等の外部装置に供給する。
また、二次電池100は、例えば、過充電や過昇温等の異常が発生すると、電池容器10の内部にガスが発生して内圧が上昇する場合がある。このような場合、電池容器10の内圧が所定の圧力まで上昇すると、正極の外部端子20Aと集電板30Aとの間の電流経路に配置された電流遮断部50が当該電流経路を遮断する。
具体的には、電流遮断部50のダイヤフラム5が、電池容器10内のガスの圧力によって、電池蓋11に向けて変形し、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間の溶接部Wの周囲に設けられた薄肉部31hに応力が作用する。これにより、薄肉部31hが破断し、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間の接続が断たれ、正極の外部端子20Aと集電板30Aとの間の電流経路が遮断される。その後、さらに電池容器10の内部の圧力が上昇して所定値を超えると、ガス排出弁13が開裂して電池容器10の内部のガスを外部に放出し、電池容器10の内圧を低下させる。
このように、二次電池100に異常が発生して電池容器10の内圧が上昇したときに、設定された圧力で、確実に正極の外部端子20Aと集電板30Aとの間の電流経路を遮断するには、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間の溶接部Wの品質が重要になる。
例えば、前記特許文献1に記載された従来の非水電解質二次電池では、正極集電体の接続部形成用孔の縁部に設けられた凸部と、反転板とが、正極集電体の厚さ方向に互いに隣接して重なっているが、正極集電体に沿う方向において互いに対向していない。そのため、例えば、レーザ溶接を行う際に、反転板は、正極集電体の凸部に覆われた部分で溶接時に溶融し難くなり、凸部が溶融して反転板上に雪崩のように流れ広がった部分と、その部分に接して溶融した反転板の一部のみが混ざり合って一体化し、溶接される。
この場合、溶接される双方の部材が溶融して一体化することで溶接された部分は、全体の溶融肉に対して少なく、溶接強度不足や溶融部分固化後の収縮による溶接割れなどの品質不良が生じ易い。すなわち、溶接によって形成される接続部に、強度不足や割れ等が生じ、接続部の品質が低下する虞がある。この場合、定常時に非水電解質二次電池に作用する振動や慣性力によって、接続部が破断する虞がある。また、異常発生時に、接続部の強度が十分でなく、電流遮断機構が予め設定した圧力で正確に作動しない虞がある。
これに対し、本実施形態の二次電池100では、ダイヤフラム5が集電板30Aに向けて突出する凸部5eを有し、この凸部5eが集電板30Aに設けられた貫通孔31gに挿入され、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとが互いに対向して溶接されている。そのため、互いに対向する貫通孔31gの内壁部31wと凸部5eの側壁部5wとを溶融させ、双方の溶融金属を流れ広がらせることなく、相互間に溜めた状態で、均等に混合、固化、及び一体化させて、集電板30Aとダイヤフラム5とを溶接することができる。
これにより、集電板30Aとダイヤフラム5とを溶接する際に、双方が溶融、混合、及び固化して溶接された部分が、溶融肉すなわち溶接部Wの略全体を占めることになる。よって、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間に形成される溶接部Wの体積が比較的小さいレーザ溶接等の高エネルギービーム溶接において、溶接割れが防止されると共に、安定して高い溶接強度を得ることができる。したがって、本実施形態の二次電池100によれば、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間の溶接品質を、従来よりも向上させることができる。
また、本実施形態の二次電池100では、ダイヤフラム5の凸部5eは、中空であり、内側に空間を有している。そのため、例えば、プレス加工によって板材からダイヤフラム5を製作する際に、ダイヤフラム5の中央部に集める材料の量を少なくすることができる。したがって、ダイヤフラム5の製作を容易にして、材料の使用量を低減し、二次電池100の生産性及び歩留まりを向上させ、製造コストを低減することができる。
また、ダイヤフラム5の凸部5eの肉厚が、隣接する部分のダイヤフラム5の肉厚以下である場合には、隣接する部分のダイヤフラム5の肉厚よりも厚い場合と比較して、前記した材料使用量の低減、二次電池100の生産性及び歩留まりの向上、及び製造コスト低減等の効果を、より顕著にすることができる。
一方、ダイヤフラム5の凸部5eの肉厚が、隣接する部分のダイヤフラム5の肉厚よりも厚い場合には、隣接する部分のダイヤフラム5の肉厚以下である場合と比較して、溶接時の溶融金属の体積を増加させ、安定して高い溶接強度を得ることができ、溶接品質を向上させることができる。
また、集電板30Aは、ダイヤフラム5の変形によって破断する薄肉部31hを有し、薄肉部31hは、溶接部Wを囲むように設けられている。ダイヤフラム5は、電池容器10の内圧が所定の値を超えて変形する際に、集電板30Aの薄肉部31hに囲まれた部分に溶接部Wを介して電池蓋11を向く方向の力を加える。これにより、薄肉部31hに応力が作用して、薄肉部31hが破断する。このとき、薄肉部31hが溶接品質に優れた信頼性の高い溶接部Wを囲むことで、溶接部Wが先に破断することが防止され、薄肉部31hを所定の応力で確実に破断させることができる。したがって、電池容器10の内圧が所定の圧力に達した時に、外部端子20Aと集電板30Aとの間の電流経路を確実に遮断することができ、電流遮断部50の誤作動を防止して信頼性を向上させることができる。
また、ダイヤフラム5は、集電板30Aの基部31に向けて膨出する凸形状に形成されている。そのため、ダイヤフラム5が平板状である場合と比較して、ダイヤフラム5の表面積を大きくして、二次電池100の異常によって電池容器10の内部の圧力が上昇したときに、ダイヤフラム5を変形し易くして、より低圧で確実に電流遮断を行うことができる。また、ダイヤフラム5が平板状の場合と比較して、電池容器10の内部のガス圧が所定の圧力に達するまでの機械的強度を向上させ、ダイヤフラム5の誤作動を防止することができる。
また、ダイヤフラム5は、集電板30Aの基部31に向けて突出し、集電板30Aの基部31に当接する突起部5dを有している。そのため、二次電池100に振動や慣性力が作用したときに、ダイヤフラム5が集電板30Aの基部31に当接した突起部5dによって支持され、溶接部Wに作用する振動や慣性力を低減し、電流遮断部50の誤作動を防止することができる。また、突起部5dを集電板30Aの基部31に当接させることで、突起部5dに設けられた凸部5eを集電板30Aの貫通孔31g内に所定の深さで確実に挿入し、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間の溶接品質を向上させることができる。
また、集電板30Aは、電池蓋11に対向して配置されて貫通孔31gが設けられた基部31と、基部31から延びて電極群40に接続される端子部32と、を有している。そのため、集電板30Aの端子部32を電極群40に接続し、外部端子20Aに接続されたダイヤフラム5を基部31に接続することで、集電板30Aと外部端子20Aとの間の電流経路にダイヤフラム5を配置することができる。また、外部端子20Aに接続され、絶縁部材3Aを介して電池蓋11に固定されたダイヤフラム5を、集電板30Aの基部31に対向させて配置することができる。したがって、ダイヤフラム5の変形時に基部31の薄肉部31hを破断させて、集電板30Aと外部端子20Aとの間の電流経路を遮断することができる。
また、ダイヤフラム5は、正極の外部端子20Aと集電板30Aとの間に配置され、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって構成されている。そのため、負極の外部端子20Bと集電板30Bとの間に、銅または銅合金によって構成したダイヤフラムを配置する場合と比較して、ダイヤフラム5の強度を低下させ、ダイヤフラム5の変形を容易にすることができる。したがって、集電板30Aと外部端子20Aとの間の電流経路の遮断をより容易かつ確実に行うことが可能になる。なお、電流遮断部50は、負極側に設けることも可能である。
以上説明したように、本実施形態の二次電池100によれば、集電板30Aの貫通孔31gの内壁部31wとダイヤフラム5の凸部5eの側壁部5wとが、互いに対向した状態で溶接されていることで、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間の溶接品質を向上させることができる。
[実施形態2]
以下、本発明の実施形態2に係る二次電池について、図1から図5までを援用し、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る二次電池の図4Bに相当する拡大断面図である。なお、図6では、溶接部Wの図示を省略している。
前述の実施形態1の二次電池100では、ダイヤフラム5の凸部5eが中空であったのに対し、本実施形態の二次電池は、ダイヤフラム5の凸部5fが中実である点で、実施形態1の二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の点は、実施形態1の二次電池100と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態の二次電池では、例えば、板材をプレス加工してダイヤフラム5を成形する際に、周縁部の材料を中央部に寄せることで、内側に空間を有さず材料が詰まった中実の凸部5fを形成する。本実施形態の二次電池によれば、前述の実施形態1の二次電池100と同様の効果が得られるだけでなく、ダイヤフラム5の凸部5fが中実であるので、ダイヤフラム5の凸部5eが中空である場合と比較して、溶接時の溶融金属の体積を増加させることができる。
これにより、例えば、レーザ溶接による溶接痕が凸部5fに貫通した穴として形成されることが防止される。また、集電板30Aの貫通孔31gの内壁部31wと、それに対向するダイヤフラム5の凸部5fの側壁部5wとの間に隙間が発生したとしても、増加した溶融金属で隙間を埋めることができ、溶接強度の低下を防止すると共に、溶接割れを防止することができる。したがって、本実施形態の二次電池によれば、ダイヤフラム5と集電板30Aとの間で、安定して高い溶接強度を得ることができ、溶接品質を向上させることができる。
なお、本実施形態において、溶融金属の体積を増加させる観点から、凸部5fの下端は、集電板30Aの下面と段差なく面一であるか、又は、集電板30Aの下面よりも下方に突出していることが望ましい。
[実施形態3]
以下、本発明の実施形態3に係る二次電池について、図1から図5までを援用し、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る二次電池の図4Bに相当する拡大断面図である。なお、図7では、溶接部Wの図示を省略している。
前述の実施形態1の二次電池100では、ダイヤフラム5の凸部5eが有底筒状であるのに対し、本実施形態の二次電池は、ダイヤフラム5の凸部5gがリブ状である点で、実施形態1の二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の点は、実施形態1の二次電池100と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して、説明を省略する。
本実施形態の二次電池では、ダイヤフラム5の凸部5gが、側壁部5wと反対側に貫通孔31gの内側を向く内方側壁部5xを有し、貫通孔31gの周方向に沿って延在するリブ状に形成されている。凸部5gは、例えば、貫通孔31gの全周に亘って連続する中空の円筒状に形成することができる。また、内壁部31wに沿う複数の円弧状の凸部5gを、貫通孔31gの周方向に間隔をあけて設けてもよい。この場合、凸部5gは、内側に空間を有さない複数の中実のリブ状に形成される。なお、この場合には、複数の凸部5gに対応する複数の貫通孔31gを設けてもよい。
本実施形態の二次電池では、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5gの側壁部5wとの溶接時に、凸部5gを側壁部5wから内方側壁部5xまでの肉厚全体に亘って溶融させることができる。これにより、溶融金属が固化して収縮する際に、内方側壁部5xから収縮を妨げる力を受けることなく、溶融金属を貫通孔31gの内壁部31wに向けて自由に収縮させることができる。
したがって、本実施形態の二次電池によれば、互いに対向する貫通孔31gの内壁部31wの一部と、凸部5gの一部を溶融させる場合と比較して、溶接部Wの残留応力を低減し、溶接割れを防止して溶接品質を向上させることができる。
また、内壁部31wに沿う複数の円弧状の凸部5gを、貫通孔31gの周方向に間隔をあけて設けることで、個々の凸部5gの溶接長さを短くして、溶接品質を向上させることができる。なお、凸部5gを、貫通孔31gの全周に亘って連続する中空の円筒状に形成する場合にも、周方向に間隔をあけて複数の個所で溶接することで、個々の溶接長さを短くして、溶接品質を向上させることができる。
[実施形態4]
以下、本発明の実施形態4に係る二次電池について、図1から図5までを援用し、図8A及び図8Bを用いて説明する。図8Aは、本実施形態に係る二次電池の図4Bに相当する拡大断面図である。図8Bは、図8Aに示す8B−8B線に沿う断面図である。なお、図8Aは、図8Bに示す8A−8A線に沿う断面図である。また、図8A及び図8Bでは、溶接部Wの図示を省略している。
本実施形態の二次電池は、ダイヤフラム5が複数の中実の凸部5fを備え、集電板30Aが複数の貫通孔31gを備える点で、図6に示す実施形態2に係る二次電池と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の点は、前述の実施形態2に係る二次電池と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して、説明を省略する。
ダイヤフラム5の凸部5fは、例えば、円形の断面を有し、ダイヤフラム5の突起部5dから集電板30Aに向けて突出する柱状の部分である。また、集電板30Aの複数の貫通孔31gは、図8Bに示すように、電池蓋11に垂直な方向の平面視で、突起部5dの断面形状に対応する円形に形成されている。なお、凸部5fの断面形状及び貫通孔31gの形状は円形に限られず、例えば、多角形、楕円形、長円形であってもよい。
例えば、集電板30Aの貫通孔31gの数が3つ以上の複数である場合には、貫通孔31gを正多角形の各頂点を中心とする位置に配置することが好ましい。本実施形態では、3つの貫通孔31gが、それぞれ、正三角形の頂点aの位置を中心として配置されている。この場合、集電板30Aの薄肉部31hは、正多角形の重心を中心とする環状溝31fによって形成されることが好ましい。本実施形態では、正三角形の重心gを中心とする円形の環状溝31fによって薄肉部31hが形成されている。
本実施形態の二次電池によれば、ダイヤフラム5が複数の凸部5fを備えることで、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5fの側壁部5wとの溶接を複数の個所で行って、ダイヤフラム5と集電板30Aとの接合強度を向上させることができる。また、実施形態1の凸部5eよりも凸部5fの寸法を小さくし、個々の凸部5fにおける溶接長さを短くして溶接品質を向上させることができる。
また、集電板30Aが複数の貫通孔31gを備えることで、個々の貫通孔31gに凸部5fを挿入し、貫通孔31gの内壁部31wと凸部5fの側壁部5wとの溶接長さの合計を増加させ、接合強度を向上させることができる。また、実施形態1の貫通孔31gよりも貫通孔31gの径を小さくし、個々の溶接長さを短くして溶接品質を向上させることができる。
また、複数の貫通孔31gは、それぞれ正多角形の各頂点aを中心とする位置に配置され、薄肉部31hは、正多角形の重心gを中心とする環状溝31fによって形成されている。そのため、ダイヤフラム5が変形する際に、複数の貫通孔31gと凸部5fとの間の溶接部Wを介して、集電板30Aの環状溝31fの内側の部分により均等に力を作用させ、薄肉部31hにより均等な応力を作用させることができる。これにより、集電板30Aの環状溝31fの内側の部分に、ダイヤフラム5から偏った力が作用することが防止され、電流遮断部50の設定圧力よりも低い内圧や高い内圧で薄肉部31hが破断することが防止され、薄肉部31hを設定された内圧で正確に破断させることができる。したがって、ダイヤフラム5による電流遮断の信頼性及び精度を向上させることができる。
最後に、本実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
図9Aは、実施形態4の二次電池の変形例1を示す図8Bに対応する断面図である。実施形態4の二次電池では、3つの凸部5fと3つの貫通孔31gを備える例を示したが、本変形例の二次電池では、2つの凸部5fと2つの貫通孔31gを備える場合を示している。この場合、凸部5f及び貫通孔31gは、例えば、電池蓋11の長手方向に沿う環状溝31fの中心線CL1上、又は電池蓋11の短手方向に沿う環状溝31fの中心線CL2上に、均等に配置することができる。これにより、実施形態4の二次電池と同様に、ダイヤフラム5の変形時に薄肉部31hに均等な応力を作用させ、ダイヤフラム5による電流遮断の信頼性及び精度を向上させることができる。
(変形例2)
図9Bは、実施形態4の二次電池の変形例2を示す図8Bに対応する断面図である。変形例1の二次電池では、環状溝31fが円形である例を示したが、本変形例の二次電池では、環状溝31fは、楕円形である。また、貫通孔31gは、環状溝31fの焦点fの位置を中心として設けられている。本変形例においても、実施形態4の二次電池と同様に、ダイヤフラム5の変形時に薄肉部31hに均等な応力を作用させ、ダイヤフラム5による電流遮断の信頼性及び精度を向上させることができる。
また、前述のとおり、ダイヤフラム5の形状は、電池蓋11に垂直な平面視で、円形に限られず、例えば、長軸が電池蓋11の長手方向に平行な楕円形に形成される場合がある。この場合、楕円形の環状溝31fの長軸LAも電池蓋11の長手方向に平行であることが好ましい。これにより、ダイヤフラム5が変形する際に、ダイヤフラム5の表面積が大きく、より大きな力を作用せることが可能な、電池蓋11の長手方向両側の位置に溶接部Wを配置して、薄肉部31hを破断させやすくすることができる。なお、この場合、ダイヤフラム5の変形を容易にする観点から、ダイヤフラム5の突起部5dも、長軸が電池蓋11の長手方向に平行な楕円形に形成することが好ましい。
(変形例3)
図9Cは、実施形態4の二次電池の変形例3を示す図8Bに対応する断面図である。変形例2の二次電池では、環状溝31fが楕円形である例を示したが、本変形例の二次電池では、環状溝31fは、長手方向の両端の半円又は円弧状の部分を直線状の部分によって連続させたフィールドトラック形状を有している。また、貫通孔31gは、環状溝31fの半円又は円弧状の部分の中心c,cの位置と中心c,cの中間の位置に設けられている。本変形例においても、実施形態4の二次電池と同様に、ダイヤフラム5の変形時に薄肉部31hに均等な応力を作用させ、ダイヤフラム5による電流遮断の信頼性及び精度を向上させることができる。
また、前述のとおり、ダイヤフラム5の形状は、電池蓋11に垂直な平面視で、円形又は楕円形に限られず、例えば、長軸が電池蓋11の長手方向に平行な、フィールドトラック形に形成される場合がある。この場合、フィールドトラック形の環状溝31fの長軸LAも電池蓋11の長手方向に平行であることが好ましい。これにより、ダイヤフラム5が変形する際に、ダイヤフラム5の表面積が大きく、より大きな力を作用せることが可能な電池蓋11の長手方向両側の位置に溶接部Wを配置して、薄肉部31hを破断させやすくすることができる。なお、この場合、ダイヤフラム5の変形を容易にする観点から、ダイヤフラム5の突起部5dも、長軸が電池蓋11の長手方向に平行なフィールドトラック形に形成することが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。前述の実施形態は本発明を解りやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されない。
5 ダイヤフラム、5e,5f,5g 凸部、5w 側壁部、5x 内方側壁部、10 電池容器、11 電池蓋、12 電池缶、20A 外部端子、30A 集電板、31 基部、31f 環状溝、31g 貫通孔、31h 薄肉部、31w 内壁部、32 端子部、40 電極群(捲回電極群)、100 二次電池、c 中心、CL1 中心線、f 焦点、g 重心、W 溶接部

Claims (15)

  1. 電池容器内の捲回電極群に接続された集電板と外部端子との間の電流経路に配置され、前記電池容器の内圧上昇によって変形して前記電流経路を遮断するダイヤフラムを備えた二次電池であって、
    前記ダイヤフラムは、前記集電板に向けて突出する凸部を有し、
    前記集電板は、前記凸部が挿入される貫通孔を有し、
    互いに対向する前記貫通孔の内壁部と前記凸部の側壁部とが溶接されていることを特徴とする二次電池。
  2. 前記内壁部と前記側壁部との溶接によって、前記ダイヤフラムと前記集電板との間に溶接部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記凸部は、中空であることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記凸部は、前記側壁部と反対側に前記貫通孔の内側を向く内方側壁部を有するリブ状に形成され、前記貫通孔の周方向に沿って延在することを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  5. 前記凸部の肉厚は、前記凸部に隣接する部分の前記ダイヤフラムの肉厚以下であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の二次電池。
  6. 前記凸部の肉厚は、前記凸部に隣接する部分の前記ダイヤフラムの肉厚よりも厚いことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の二次電池。
  7. 前記凸部は、中実であることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  8. 前記ダイヤフラムは、複数の前記凸部を備えることを特徴とする請求項4又は請求項7に記載の二次電池。
  9. 前記集電板は、複数の前記貫通孔を備えることを特徴とする請求項8に記載の二次電池。
  10. 前記集電板は、前記溶接部を囲み前記ダイヤフラムの変形によって破断する薄肉部を有することを特徴とする請求項9に記載の二次電池。
  11. 複数の前記貫通孔は、それぞれ正多角形の各頂点を中心とする位置に配置され、
    前記薄肉部は、前記正多角形の重心を中心とする環状溝によって形成されていることを特徴とする請求項10に記載の二次電池。
  12. 前記電池容器は、扁平な前記捲回電極群を収容する扁平角形の電池缶と、該電池缶を封止する長方形の電池蓋とを備え、
    前記ダイヤフラムは、前記電池蓋の長手方向の寸法が前記電池蓋の短手方向の寸法よりも大きく、
    前記薄肉部は、複数の前記貫通孔を囲む環状溝によって形成され、
    複数の前記貫通孔は、前記長手方向に沿う前記環状溝の中心線上に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の二次電池。
  13. 前記環状溝は、楕円形であり、
    前記貫通孔は、前記環状溝の焦点の位置に設けられていることを特徴とする請求項12に記載の二次電池。
  14. 前記環状溝は、前記長手方向の両端の円弧状の部分を直線状の部分によって連続させたフィールドトラック形状を有し、
    前記貫通孔は、前記円弧状の部分の中心の位置に設けられていることを特徴とする請求項12に記載の二次電池。
  15. 前記集電板は、前記電池蓋に対向して配置されて前記貫通孔が設けられた基部と、前記基部から延びて前記捲回電極群に接続される端子部と、を有することを特徴とする請求項12に記載の二次電池。
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