JP2012119183A - 密閉型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 過充電となった場合に、安全機構を確実に作動させることのできる密閉型電池を提供する。
【解決手段】 密閉型電池1は、正極板21を含む電極体20と、電池ケース10と、この電池ケースの内圧が所定の作動圧を越えた場合に作動して、所定の安全確保動作を行う安全機構SDとを備え、電極体外に配置され、自身の電位が正極板の正極電位となる正極電位部材10と、自身の電位が所定のガス発生電位以上の値にされた場合にガスを発生し、正極電位部材に接して配置されてなり、ガス発生電位が、電池が過充電とされた場合の正極電位である過充電正極電位の範囲内にあるガス発生剤GSと、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、所定の安全確保動作を行う安全機構を備えた密閉型電池(以下、単に電池ともいう)に関する。
近年、ハイブリッド自動車、電気自動車などの車両や、ノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源に、充放電可能な電池が利用されている。
このような電池として、例えば、特許文献1には、電流遮断機構(安全機構)を備え、正極板の正極合剤に炭酸リチウム(ガス発生剤)を含んだ非水電解質電池(密閉型電池)が開示されている。この電池では、過充電になると、正極合剤中の炭酸リチウムが分解してガスが発生し、電池ケースの内圧が上昇するため、電流遮断機構を作動させることができるとされている。
特開2008−159536号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電池では、過充電となり、正極合剤からガスが発生したときでも、発生したガスの一部が電極体内に保持され続けて電極体外に抜け出ないため、電池(電池ケース)の内圧の上昇が十分でない場合がある。このために、既に過電圧となってガスが発生しているにも拘わらず、電流遮断弁(安全機構)の作動が困難であったり、作動が遅れる場合がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、過充電となった場合に、安全機構を確実に作動させることのできる密閉型電池を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、正極板及び負極板を含む電極体と、上記電極体を収容してなる電池ケースと、上記電池ケースの内圧が所定の作動圧を越えた場合に作動して、所定の安全確保動作を行う安全機構と、を備える密閉型電池であって、上記電極体外に配置され、上記正極板に電気的に導通して、自身の電位が上記正極板の正極電位となる正極電位部材と、自身の電位が所定のガス発生電位以上の値にされた場合に、ガスを発生させるガス発生剤であって、上記電池ケース内において、上記正極電位部材に接して配置されてなり、上記ガス発生電位が、上記密閉型電池が過充電とされた場合の上記正極電位である過充電正極電位の範囲内にある過充電ガス発生剤と、を備える密閉型電池である。
上述の電池は、電極体外に配置された正極電位部材と過充電ガス発生剤とを備える。しかも、この過充電ガス発生剤は、電池ケース内において、正極電位部材に接して配置されている。このため、電池が過充電となり、正極板、及び、この正極板に導通した正極電位部材の電位が過充電正極電位以上になると、この正極電位部材に接する過充電ガス発生剤がガスを発生させる。このガスは、電極体内に保持されることがないので、電池ケース内の内圧を直ちに上昇させることができる。従って、上述の電池は、過充電となった際に、安全機構を確実に作動させることができる。
なお、正極電位部材は、正極板と導通して正極電位となる部材であり、例えば、正極板に接続する正極集電端子部材が挙げられる。また、正極電位部材としては、電池ケース内で、過充電ガス発生剤との接触を図るために、正極集電端子部材とは別に設けられた部材、あるいは、正極集電端子部材から伸延させた部分を用いることもできる。さらに、電池ケース自身を正極板に導通させた場合には、この電池ケースを正極電位部材として用いることもできる。即ち、電池ケースに、電池ケースと正極電位部材とを兼ねさせることもできる。
また、正極電位部材の形状としては、例えば、板状、棒状、メッシュ状、多孔質形状が挙げられる。特に、正極電位部材が板状や棒状の形状の場合、この正極電位部材のうち、過充電ガス発生剤が接触する被接触部位について、この被接触部位の表面積を増大させる表面積増大加工が施されていると良い。
また、過充電ガス発生剤の配置形態としては、例えば、過充電ガス発生剤を含むペーストを正極電位部材に塗布するとか、正極電位部材上に過充電ガス発生剤を堆積させるなど、正極電位部材の表面上に、過充電ガス発生剤を膜状に形成する形態が挙げられる。また、過充電ガス発生剤を電解液に混ぜる一方、正極電位部材を電池ケース内に貯まった貯留電解液と接触する形態とすることで、過充電ガス発生剤が正極電位部材に接触する形態としても良い。
また、正極電位部材の表面上に膜状に配置する過充電ガス発生剤としては、例えば、炭酸リチウム(酸化分解電位4.5V vs.Li+/Li)が挙げられる。また、電解液に混ぜ得る過充電ガス発生剤としては、例えば、シクロヘキシルベンゼン(酸化分解電位4.7V vs.Li+/Li)、トランスブチルシクロヘキシルベンゼン(4.7V vs.Li+/Li)、4−フルオロフェニルアセテート(4.8V vs.Li+/Li)、ビスターシャリーブチルフェニルカーボネート(4.8V vs.Li+/Li)、トリス−4−ターシャリーブチルフェニルホスフェイト(4.9V vs.Li+/Li)、メチルフェニルカーボネート(4.9V vs.Li+/Li)、ジフェニルカーボネート(5.0V vs.Li+/Li)、フェニルフルオライド(5.0V vs.Li+/Li)が挙げられる。なお、過充電ガス発生剤を電解液に混ぜる場合には、電池が通常取る姿勢を考慮して、正極電位部材の表面のうち、できるだけ多くが貯留電解液に通常接触する形態に、この正極電位部材を配置すると良い。正極電位部材のうちでも、過充電ガス発生剤入りの電解液が接触している部位から、過充電時にガスが発生するからである。
また、上述した配置形態を併用することもできる。例えば、正極電位部材のうち、通常の姿勢としたときに貯留電解液が接触する部位は、正極電位部材の表面を露出させて過充電ガス発生剤入りの電解液と接触させる一方、これ以外の部位の表面には過充電ガス発生剤を膜状に形成する。このようにして、2種類の過充電ガス発生剤を正極電位部材に接して配置することもできる。
また、安全機構としては、例えば、過充電等により電池ケースの内圧が作動圧以上となった場合に、電極体を流れる電流を遮断する安全確保動作を行う電流遮断機構、その電流の遮断と共に、ガスを電池の外部に放出して内圧を低下させる安全確保動作を行う電流遮断兼用内圧低下機構が挙げられる。
また、過充電時に、正極電位部材と過充電ガス発生剤との接触によるガス発生と並行して、電極体内における正極板と過充電ガス発生剤との接触によるガス発生が行われるようにしても良い。例えば、正極板の正極活物質層(正極合剤層)に過充電ガス発生剤を含ませても良い。また、電解液に過充電ガス発生剤を混ぜた場合には、電極体外に貯留された貯留電解液と正極電位部材との接触によるガス発生と並行して、電極体内に保持された保持電解液と正極板との接触によるガス発生も起きる。
さらに、上述の密閉型電池であって、前記正極電位部材のうち、前記過充電ガス発生剤が接触する被接触部位は、その被接触部位の表面積を増大させる表面積増大加工が施されてなる密閉型電池とすると良い。
上述の電池では、正極電位部材のうち、過充電ガス発生剤が接触する被接触部位について、表面積増大加工が施されている。このため、このような加工をされていない被接触部位を有する正極電位部材を用いた電池に比して、正極電位にさらされる過充電ガス発生剤の量を多くすることができる。従って、電池が過充電となった場合には、正極電位部材に接触する過充電ガス発生剤から、より多くのガスを効率的に発生させることができる。
なお、正極電位部材の被接触部位に施す表面積増大加工としては、例えば、正極電極部材の被接触部位に櫛歯形状やスリットなど凹凸形状を設ける加工や、サンドブラスト、粗化エッチング、針状メッキなどの表面粗化処理により、被接触部位の表面粗さを粗くして表面積を増大させる加工が挙げられる。
さらに、上述のいずれかの密閉型電池であって、前記電池ケースは、金属からなり、前記正極電位部材を兼ねる密閉型電池とすると良い。
上述の電池では、電池ケースが金属からなり、正極電位部材を兼ねるので、正極電位部材を別途設ける必要がなく、構造の簡単な電池とすることができる。あるいは、既にある正極電位部材に加えて、容易に正極電位部材を増やすことができる。
なお、電池ケースを正極板と導通させる手法としては、例えば、外部に取り出す正極集電端子部材を電池ケースと、直接接触導通させる手法、この両者を導通材を介して導通させる手法が挙げられる。
さらに、上述のいずれかの密閉型電池であって、電解液を備え、上記電解液は、前記過充電ガス発生剤を含み、前記電極体内に保持された保持電解液と、上記電極体外で前記電池ケース内に貯留された貯留電解液とからなり、前記正極電位部材は、上記密閉型電池を通常取る姿勢にした場合に、上記貯留電解液に接触する形態とされてなる密閉型電池とすると良い。
上述の電池が過充電となった場合、正極電位部材に接触する貯留電解液中の過充電ガス発生剤がガスを発生させる。加えて、電極体内の正極板に接触する保持電解液中の過充電ガス発生剤もガスを発生させることができる。従って、過充電となった場合に、安全機構を確実に作動させることのできる電池とすることができる。
実施形態にかかる電池の斜視図である。 実施形態にかかる電池の部分破断平面図である。 実施形態にかかる電池の部分拡大断面図(図2のA部)である。 実施形態の電流遮断装置の説明図である。 実施形態にかかる電池の部分拡大断面図(図2のB部)である。 過充電試験における、電池の温度、正極電位、及び、電池ケースの内圧の経時変化を示すグラフである。 実施形態にかかる電池の製造方法の説明図である。 実施形態にかかる電池の製造方法の説明図である。 実施形態にかかる電池の製造方法の説明図である。 電池の他の形態を例示する説明図である。 電池のさらに他の形態を例示する説明図である。 電池のさらに他の形態を例示する説明図である。 電池のさらに他の形態を例示する説明図である。 電池のさらに他の形態を例示する説明図である。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態にかかる電池1について説明する。この電池1は、正極板21及び負極板22を含む電極体20と、シクロヘキシルベンゼンからなるガス発生剤GSと、このガス発生剤GSを含有する電解液30と、これら電極体20及び電解液30(ガス発生剤GS)を収容してなる電池ケース10とを有する密閉型のリチウムイオン二次電池である(図1,2参照)。また、この電池1は、負極端子構造体70と、正極端子構造体60と、この正極端子構造体60に、電極体20を流れる電流の遮断(安全確保動作)を行う電流遮断装置SDを備える(図1,2参照)。
このうち、電池ケース10は、開口を含むケース本体部材11及び封口蓋12を有する。このうち封口蓋12は、矩形板状であり、ケース本体部材11の開口を閉塞して、このケース本体部材11に溶接されている。
電極体20は、帯状の正極板21及び負極板22が、ポリエチレンからなる帯状のセパレータ(図示しない)を介して扁平形状に捲回されてなる(図1参照)。なお、この電極体20の正極板21及び負極板22はそれぞれ、後述する正極内部端子構造体63(正極集電部材64)又は負極内部端子部材73と接合されている(図2参照)。
電極体20の正極板21は、帯状のアルミ箔のうち、一方辺に沿う正極リード部21fを残して、その両面に図示しない正極活物質層を担持してなる。また、負極板22は、帯状の銅箔のうち、一方辺に沿う負極リード部22fを残して、その両面に図示しない負極活物質層を担持してなる。
電解液30は、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを、体積比でEC:EMC=3:7に調整した混合有機溶媒に、溶質としてLiPF6を添加し、リチウムイオンを1.0mol/lの濃度とした有機電解液である。また、この電解液30には、シクロヘキシルベンゼン(ガス発生剤)GSが2wt%添加されている。
なお、本実施形態では、この電解液30を、保持される部位の違いにより分類する。即ち、上述の電極体20に含浸されて、電極体20内に保持された電解液を保持電解液30Hと呼ぶ。また、電極体20に含浸、保持させるよりも多くの電解液を電池ケース10に注入したことにより、図2に示すように、電極体20外で電池ケース10内に貯留された電解液を貯留電解液30Sと呼ぶこととする。
本実施形態の電池1では、電池1では、保持電解液30Hと貯留電解液30Sとの液量の割合が、保持電解液30H:貯留電解液30S=90:10になっている。
シクロヘキシルベンゼン(ガス発生剤)GSは、酸化分解電位が4.7V vs.Li+/Liである。このため、ガス発生剤GS自身の電位が4.7V vs.Li+/Li以上になると、酸化分解反応が生じて自身からガスを発生する。
このガス発生剤GSの酸化分解電位は、本実施形態にかかる電池1の満充電(充電状態(SOC)でSOC100%)時における、正極板21の正極電位(4.15V vs.Li+/Li)よりも高い。つまり、ガス発生剤GSからガスが発生する電位(酸化分解電位:本実施形態では4.7V vs.Li+/Li)は、電池1がSOC100%を超え、過充電状態となった場合の、正極板21の正極電位である過充電正極電位(本実施形態では4.15V vs.Li+/Li超)の範囲内にある。
また、負極端子構造体70は、アルミニウムからなる負極外部端子部材71、同じくアルミニウムからなり、主として電池ケース10の内部に位置する負極内部端子部材73、及び、絶縁性樹脂からなるガスケット72からなる(図2参照)。
このうち、負極内部端子部材73は、電池ケース10内で、負極板22の負極リード部22fと接合する一方、他方で、電池ケース10の封口蓋12を貫通して、負極外部端子部材71及びガスケット72を封口蓋12にかしめると共に、負極外部端子部材71に導通している。
また、クランク状に屈曲してなる負極外部端子部材71は、先端側にバスバ等をボルト締結する貫通孔71Hを有する。なお、この負極外部端子部材71及び負極内部端子部材73と電池ケース10との間には、ガスケット72が介在しており、これらを絶縁している。
一方、正極端子構造体60は、銅からなる正極外部端子部材61、主として電池ケース10の内部に位置する正極内部端子構造体63、及び、絶縁性樹脂からなるガスケット62からなる。
このうち、クランク状に屈曲してなる正極外部端子部材61は、先端側にバスバ等をボルト締結する貫通孔61Hを有する。なお、この正極外部端子部材61及び正極内部端子構造体63と電池ケース10との間には、ガスケット62が介在しており、これらを絶縁している。
また、正極内部端子構造体63は、図2,3に示すように、いずれも銅からなる、矩形凹状の中継部材66と、かしめ部材65と、正極集電部材64と、概平板状のダイヤフラム67とを有している。このうち、かしめ部材65は、封口蓋12の貫通孔12Hを貫通して、中継部材66、正極外部端子部材61及びガスケット62を封口蓋12にかしめる。しかも、中継部材66と正極外部端子部材61とを導通している。また、正極集電部材64は、正極板21の正極リード部21fに接合されている。さらに、ダイヤフラム67は、正極集電部材64と中継部材66との間に介在して、両者間の導通をON/OFFする。
また、この正極内部端子構造体63は、ポリプロピレンからなり、正極集電部材64のうち平板状の本体部64Xを包囲する包囲部材68を有している。
この正極内部端子構造体63のうち、中継部材66は、その周縁部66Eにおいて、ダイヤフラム67の周縁部67Eと気密に接合している。これにより、中継部材66とかしめ部材65とダイヤフラム67とは、空間Cを形成している。なお、本実施形態では、この空間Cは、かしめ部材65の貫通孔65Hを通じて、電池ケース10の外部と連通しているため、この空間Cの気圧は、大気圧になっている(図3参照)。
一方、正極集電部材64は、図7(a)に示すような、矩形板状の本体部64Xと、この本体部64Xから図7(a)中、下方に、クランク状に屈曲して延出している帯板状の集電部64Yとからなる。このうち、本体部64Xには、この本体部64X自身を貫通する2つの貫通孔64H,64Hが形成されている。さらに、図7(b)に示すように、この本体部64Xを包囲部材68で包囲した状態で、2つの貫通孔64H、64Hの間には、本体部64Xの一部である露出部64Aが包囲部材68から露出している。また、正極集電部材64は、集電部64Yにおいて、正極板21の正極リード部21fに接合されている。
また、包囲部材68は、正極集電部材64の貫通孔64Hを被覆してなる貫通孔68Hを有している(図3参照)。このため、貫通孔68Hを通じて、ダイヤフラム67には電池ケース10の内圧がかかる。
ダイヤフラム67は、上述した本体部64X側に突出して、図3に示す電池ケース10の内圧が低いときに、正極集電部材64の露出部64Aに当接する接触部67Aと、U字状に屈曲してなり、包囲部材68の貫通孔68Hよりも外側で接触部67Aを環状に囲む屈曲部67Dとを有する(図3,4,8参照)。
なお、正極集電部材64、ダイヤフラム67及び包囲部材68は、電池ケース10の内圧が上がったときに、電極体20を流れる電流の遮断(安全確保動作)を行う電流遮断装置SDをなしている。具体的には、例えば、電池1の過充電により、電池ケース10の内圧が上昇して作動圧(本実施形態では450kPa)以上となった場合に、図4に示すように、包囲部材68の貫通孔68Hと本体部64Xの貫通孔64Hを通じて、ダイヤフラム67の図中下面に電池1の内圧Fがかかる。この内圧Fが作動圧を超えた場合(F>450kPa)には、空間Cとの気圧差により、ダイヤフラム67が、図4中、上方へ持ち上がる。これにより、ダイヤフラム67の接触部67Aが、正極集電部材64の露出部64Aから離間するので、正極外部端子部材61−かしめ部材65−中継部材66−ダイヤフラム67−正極集電部材64の経路で電極体20に流れる電流が遮断されて、電池1の充電(過充電)が停止される。
加えて、図2に示すように、正極内部端子構造体63の正極集電部材64と電極体20外に配置された電池ケース10とは、導線CLを介して接続している。このため、電池ケース10は、この導線CLを通じて、電極体20の正極板21に電気的に導通している。従って、本実施形態の電池1では、電池ケース10の電位は正極板21の正極電位に等しくされている。
また、図2、及び、この図2のB部の拡大断面図である図5に示すように、電池ケース10は、その内周面に貯留電解液30S中のシクロヘキシルベンゼン(ガス発生剤)GSに接触する接触部16を有する。この接触部16は、電池1を通常取る姿勢(具体的には、図2,5中の電池1において、図中、上方から下方に重力が働く姿勢)にした場合に、貯留電解液30S(ガス発生剤GS)に接触する部位である。このため、過充電時に、正極板21の正極電位(電池ケース10の電位)がガス発生剤GSの酸化分解電位(4.7V vs.Li+/Li)以上となった場合には、接触部16に接触するガス発生剤GSからガスが生じる。
しかも、この接触部16には、貯留電解液30Sに接する表面積を増大させる表面積増大加工が施されている。具体的には、サンドペーパーによる面粗し加工を用いて、接触部16の十点平均粗さRz(JIS規格 B0601 附属書1)が、通常(2.0μm)よりも粗い、6.0μmにしてある。このため、本実施形態の電池1では、このような加工をされていない接触部を有する電池ケースを用いた電池に比して、貯留電解液30Sが接触部16に接する表面積を大きくでき、従って、正極電位にさらされるガス発生剤GSの量を多くすることができる。
ところで、本発明者らは、上述の電池1と、この電池1の比較電池C1とを用意して、各電池に過充電試験を行った。そして、各電池について、過充電試験を開始してから、電流遮断装置SDが作動するまでの時間を測定し、比較した。
なお、比較電池C1は、正極集電部材64と電池ケース10とを接続する導線CLを有さず、電池ケースが正極板に電気的に導通していない(絶縁している)点で電池1と異なる。
具体的には、充電状態(SOC)をSOC0%にそれぞれした各電池1,C1について、一定の電流値(2C)で定電流充電を行った。
各電池1,C1の過充電試験開始からの時刻と、各電池の温度、正極電位及び、電池ケースの内圧との関係について、図6のグラフに示す。
各電池1,C1とも、時刻が約900秒の付近で、正極電位が4.7V vs.Li+/Liとなり、各電池1,C1の内圧が当初の100kPaから上昇し始めている。このことから、正極電位が4.7V vs.Li+/Liとなったことで、各電池1,C1とも、電解液30中のガス発生剤GSが分解して、そこからガスが発生していることが判る。
しかしながら、各電池1,C1の内圧が電流遮断装置SDの作動圧(450kPa)に到達するまでに要する時間は異なる。具体的には、比較電池C1の内圧が電流遮断装置SDの作動圧に到達するまでに要する時間は、試験開始から約1700秒後であった。これに対し、電池1の内圧が電流遮断装置SDの作動圧に到達するのに要する時間は、約1100秒後であり、比較電池C1よりも早い。
比較電池C1では、電解液30のうちでも、電極体20中の保持電解液30Hに含まれるガス発生剤GSが分解してガスが発生している。これに対し、電池1では、保持電解液30H中のガス発生剤GSの分解に加えて、貯留電解液30S中のガス発生剤GSでも分解が進むため、この分だけ多くのガスが発生する。
また、保持電解液30Hのガス発生剤GSからガスが発生しても、電極体20ではセパレータに正極板21及び負極板22が密着しているため、発生したガスの一部が電極体20内に保持され続けて電極体20外に抜け出がたい。なお、電極体20内に保持され続けるガスは、保持電解液30Hのガス発生剤GSと正極板21との接触を妨げるので、正極板21の正極電位が酸化分解電位を超えていても、保持電解液30Hのガス発生剤GSの分解が進行しがたい場合が考えられる。
従って、貯留電解液30S中のガス発生剤GSでも分解が進む電池1は、比較電池C1よりも内圧上昇が早く、電流遮断装置SDの作動圧により早く到達することが判る。
なお、電流遮断装置SDの作動圧に到達した時点での、比較電池C1の電池温度は約100℃であったのに対し、電池1の電池温度は約60℃であった。このことから、電流遮断装置SDを早く作動させることで、電池温度の上昇を早期に抑制することができる。
以上に記載したように、本実施形態の電池1は、電極体20外に配置された電池ケース10とガス発生剤GSとを備える。しかも、このガス発生剤GSは、電池ケース10の接触部16に接して配置されている。このため、電池1が過充電となり、正極板21、及び、この正極板21に導通した電池ケース10の電位が過充電正極電位(4.7V vs.Li+/Li)以上になると、この電池ケース10に接するガス発生剤GSがガスを発生させる。このガスは、電池ケース10に接する貯留電解液30S中のガス発生剤GSから発生するので、電極体20内に保持されることがなく、電池ケース10内の内圧を直ちに上昇させることができる。従って、この電池1は、過充電となった際に、電流遮断装置SDを確実に作動させることができる。
また、電池ケース10のうち、ガス発生剤GSが接触する接触部16について、表面積増大加工が施されている。このため、このような加工をされていない接触部16を有する電池ケースを用いた電池に比して、正極電位にさらされるガス発生剤GSの量を多くすることができる。従って、電池1が過充電となった場合に、電池ケース10に接触するガス発生剤GSから、より多くのガスを効率的に発生させることができる。
また、電池ケース10が金属からなり、正極電位部材を兼ねているので、正極電位部材を別途設ける必要がなく、構造の簡単な電池1とすることができる。
また、電池1が過充電となった場合、電池ケース10に接触する貯留電解液30Sに対向中のガス発生剤GSからガスが発生する。加えて、電極体20内の正極板21に接触する保持電解液30H中のガス発生剤GSからもガスを発生させることができる。従って、過充電となった場合に、電流遮断装置SDを確実に作動させることのできる電池1とすることができる。
次に、実施形態にかかる電池1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず、アルミニウム箔の両面に、コバルト酸リチウムからなる正極活物質粒子(図示しない)を含む正極ペーストを塗布し、その後に乾燥させ、これをプレスして、正極板21を形成した。一方、銅箔の両面に、天然黒鉛からなる負極活物質粒子(図示しない)を含む負極ペーストを塗布し、その後乾燥、プレスして、負極板22を形成した。
このように作製した正極板21と負極板22との間に、セパレータ(図示しない)を介在させて捲回し、電極体20とする。
一方で、図7(a)に示す正極集電部材64の本体部64Xを、絶縁樹脂部材からなる包囲部材68で被覆する。具体的には、正極集電部材64の本体部64Xを2つの板状の絶縁樹脂部材68A,68Bで挟み、これらを接着して固定する。なお、2つの板状の絶縁樹脂部材68A,68Bには、本体部64Xの貫通孔64Hに重なる位置、及び、これらの中間の位置に、それぞれ貫通孔を有している。このため、できあがった包囲部材68が2つの貫通孔68H,68Hを有すると共に、正極集電部材64の露出部64Aがその包囲部材68から露出する(図7(b)参照)。
また、図8に示すように、ガスケット62を配置した封口蓋12において、金属部材66、正極外部端子部材61及びガスケット62を封口蓋12にかしめる。具体的には、一方の先端が径方向に拡げられていない、銅製のリベット65Bを、金属部材66、ガスケット62(封口蓋12)及び正極外部端子部材61の順で挿通させた。そして、公知の手法を用いて、リベット65Bの先端を径方向に拡げて、これら金属部材66、正極外部端子部材61及びガスケット62を封口蓋12にかしめた。
その後、金属部材66の周縁部66Eとダイヤフラム67の周縁部67Eとを重ね合わせて、これらを溶接した。
次いで、前述した正極集電部材64の集電部64Yを、電極体20の正極板21の正極リード部21fに溶接した。一方、負極内部端子部材73を、負極板22の負極リード部22fに溶接した。
このようにしてできた電極体20を封口蓋12に接続する。具体的には、正極側では、正極集電部材64の露出部64Aが、ダイヤフラム67の接触部67Aに接触するように接続させる。そして、ダイヤフラム67の周縁部67Eを包囲部材68に接着し固定した。一方、負極側では、負極内部端子部材73のうち、先端が径方向に拡げられていない円筒形状のリベット部73Bを、ガスケット72(封口蓋12)及び負極外部端子部材71の順で挿通させて、このリベット部73Bの先端を径方向に拡げた。これにより、これら負極外部端子部材71及びガスケット72を封口蓋12にかしめつつ、負極内部端子部材73と負極外部端子部材71とを導通させる。
そのほか、金属線からなる導線CLを介して、正極集電部材64とケース本体部材11とを電気的に接続させる。具体的には、予め導線CLの一方の先端を正極集電部材64に、他方の先端をケース本体部材11の内周面にそれぞれ溶接する。
次いで、電極体20をケース本体部材11に収容し、封口蓋12でケース本体部材11を封口する。なお、ケース本体部材11の接触部16に、予め表面積増大加工を施しておく。具体的には、接触部16について、サンドペーパーによる面粗し加工を施し、その十点平均粗さRzを6.0μmにしておく。
その後、封口蓋12の注液孔12Jから電解液30を注液し、その注液孔12Jを封止して、電池1が完成する(図1参照)。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態では、安全機構に、過充電等により電池ケース10(電池1)の内圧が作動圧以上となった場合に、電極体20を流れる電流を遮断する安全確保動作を行う電流遮断装置SDを示した。しかし、これに限らず、電極体の電流の遮断する動作と、開弁するなど、ガスを電池ケースの外部に放出して電池ケースの内圧を低下させる動作の2つの安全確保動作を行う電流遮断兼用内圧低下機構としても良い。
また、実施形態では、過充電ガス発生剤の配置形態として、ガス発生剤GS(シクロヘキシルベンゼン)を電解液30に混ぜて、正極電位部材である電池ケース10を貯留電解液30Sと接触する配置形態を示した。しかし、例えば、過充電ガス発生剤を含むペーストを正極電位部材に塗布して、正極電位部材上に過充電ガス発生剤を堆積させるなど、正極電位部材の表面上に、過充電ガス発生剤を膜状に形成して配する形態としても良い。また、例えば、開口したかご形状等の収容部を有する正極電位部材において、その収容部内に過充電ガス発生剤を配置した形態が挙げられる。
また、電解液に混ぜる過充電ガス発生剤としてシクロヘキシルベンゼンを用いたが、例えば、トランスブチルシクロヘキシルベンゼン、4−フルオロフェニルアセテート、ビスターシャリーブチルフェニルカーボネート、トリス−4−ターシャリーブチルフェニルホスフェイト、メチルフェニルカーボネート、ジフェニルカーボネート、フェニルフルオライドを用いても良い。また、過充電ガス発生剤のうち、正極電位部材の表面上に膜状に配置させる場合に用いる過充電ガス発生剤としては、例えば、炭酸リチウムが挙げられる。また、過充電ガス発生剤のうち、収容部を有する正極電位部材において、その収容部内に配置させる場合に用いる過充電ガス発生剤としては、例えば、炭酸リチウムが挙げられる。
また、実施形態では、電池ケース10に、電池ケースと正極電位部材とを兼ねた形態を示した。しかし、正極電位部材を、例えば、正極板21(正極リード部21f)に接合された正極集電部材164としても良い(図10参照)。なお、このような場合の過充電ガス発生剤の配置形態としては、例えば、正極集電部材164(正極電位部材)の表面上に、過充電ガス発生剤を膜状に形成して配置する形態が挙げられる。具体的には、電池101において、上述した炭酸リチウムからなる過充電ガス発生剤GS1を結着材及び溶媒と共に混練したペーストを、正極集電部材164の表面に塗布し、その後乾燥させて、正極集電部材164の表面上に塗膜WPを形成して配置させる。この電池101が過充電となり、正極板21、及び、正極板21に導通した正極集電部材164の電位が過充電正極電位以上になると、この正極集電部材164に接する塗膜WP内の過充電ガス発生剤GS1がガスを発生させる。
また、例えば、上述した正極集電部材とは別に設けた部材を用いても良い。具体的には、図11に示すように、貯留電解液30Sに浸漬して配置された、金属からなる平板状の正極電位部材240を備える電池201が挙げられる。この電池201では、正極集電部材264と正極電位部材240とが、導線CLを通じて電気的に導通している。このため、電池201が過充電となり、正極板21に導通した正極電位部材240の電位が過充電正極電位以上になると、この正極電位部材240に接する貯留電解液30S中のガス発生剤GSがガスを発生させる。
また、例えば、上述した正極集電部材から伸延させた部分を、正極電位部材に用いても良い。具体的には、図12に示すように、正極集電部材364から伸延してなる伸延部A10を有する電池301が挙げられる。この電池301の伸延部A10の表面上には、炭酸リチウムからなる過充電ガス発生剤GS1を含む塗膜WPが配置されている。このため、電池301が過充電になり、伸延部A10の電位が過充電正極電位以上になると、この伸延部A10に接する塗膜WP内の過充電ガス発生剤GS1がガスを発生させる。
また、例えば、図13に示すように、正極集電部材464から伸延してなる伸延部A20が、貯留電解液30Sに浸漬された形態の電池401も挙げられる。この電池401が過充電となった場合に、伸延部A20の接触部A21に接するガス発生剤GSがガスを発生させる。
また、例えば、2種類の過充電ガス発生剤(シクロヘキシルベンゼンからなるガス発生剤GS、及び、炭酸リチウムからなる過充電ガス発生剤GS1)を正極電位部材に接して配置しても良い。具体的には、正極集電部材564から伸延してなる伸延部A30(正極電位部材)を備える電池501が挙げられる(図14参照)。この伸延部A30は、貯留電解液30Sに浸漬した接触部A31と、この接触部A31と正極集電部材564との間に位置する中間部A32とを有する。
このうち、中間部A32は、電池501を通常の姿勢(具体的には、図14中の電池501において、図中、上方から下方に重力が働く姿勢)にした場合に、貯留電解液30Sには接しない。また、この中間部A32の表面上には、炭酸リチウムからなる過充電ガス発生剤GS1を含む塗膜WPが配置されている。このため、電池501が過充電になり、伸延部A30の電位が過充電正極電位以上になると、接触部A31に接する貯留電解液30S中のガス発生剤GSと共に、中間部A32に配置された塗膜WP内の過充電ガス発生剤GS1がガスを発生させる。
なお、正極電位部材の形状としては、例えば、板状、棒状、メッシュ状、多孔質形状とすることができる。特に、正極電位部材が板状や棒状の形状の場合、この正極電位部材のうち、過充電ガス発生剤が接触する被接触部位について、この被接触部位の表面積を増大させる表面積増大加工を施しておくと良い。
また、実施形態では、電池ケース10の被接触部位(接触面16)に、サンドペーパーによる面粗し加工により、十点平均粗さRzを6.0μmとする表面積増大加工を施したが、例えば、被接触部位に櫛歯形状やスリットなど凹凸形状を設ける加工や、サンドブラスト、粗化エッチング、針状メッキなどの表面粗化処理により、被接触部位の表面粗さを粗くして表面積を増大させる加工を施しても良い。
1,101,201,301,401,501 電池(密閉型電池)
10 電池ケース(正極電位部材)
16 接触部(被接触部位)
20 電極体
21 正極板
22 負極板
30 電解液
30H 保持電解液
30S 貯留電解液
164 正極集電部材(正極電位部材)
240 正極電位部材
A10,A20,A30 伸延部(正極電位部材)
A21,A31,A32 接触部(被接触部位)
GS,GS1 ガス発生剤(過充電ガス発生剤)
SD 電流遮断装置(安全機構)

Claims (4)

  1. 正極板及び負極板を含む電極体と、
    上記電極体を収容してなる電池ケースと、
    上記電池ケースの内圧が所定の作動圧を越えた場合に作動して、所定の安全確保動作を行う安全機構と、を備える
    密閉型電池であって、
    上記電極体外に配置され、上記正極板に電気的に導通して、自身の電位が上記正極板の正極電位となる正極電位部材と、
    自身の電位が所定のガス発生電位以上の値にされた場合に、ガスを発生させるガス発生剤であって、上記電池ケース内において、上記正極電位部材に接して配置されてなり、上記ガス発生電位が、上記密閉型電池が過充電とされた場合の上記正極電位である過充電正極電位の範囲内にある過充電ガス発生剤と、を備える
    密閉型電池。
  2. 請求項1に記載の密閉型電池であって、
    前記正極電位部材のうち、前記過充電ガス発生剤が接触する被接触部位は、その被接触部位の表面積を増大させる表面積増大加工が施されてなる
    密閉型電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の密閉型電池であって、
    前記電池ケースは、
    金属からなり、前記正極電位部材を兼ねる
    密閉型電池。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の密閉型電池であって、
    電解液を備え、
    上記電解液は、
    前記過充電ガス発生剤を含み、
    前記電極体内に保持された保持電解液と、上記電極体外で前記電池ケース内に貯留された貯留電解液とからなり、
    前記正極電位部材は、
    上記密閉型電池を通常取る姿勢にした場合に、上記貯留電解液に接触する形態とされてなる
    密閉型電池。
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