JP2001068163A - 捲回式二次電池 - Google Patents

捲回式二次電池

Info

Publication number
JP2001068163A
JP2001068163A JP23926099A JP23926099A JP2001068163A JP 2001068163 A JP2001068163 A JP 2001068163A JP 23926099 A JP23926099 A JP 23926099A JP 23926099 A JP23926099 A JP 23926099A JP 2001068163 A JP2001068163 A JP 2001068163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating member
core
battery
wound
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23926099A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Yamada
和博 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP23926099A priority Critical patent/JP2001068163A/ja
Publication of JP2001068163A publication Critical patent/JP2001068163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐振性が向上し、集電用タブを容器から絶縁
することができる捲回式二次電池を提供する。 【解決手段】 絶縁部材14の大径部の外周部は円筒容
器38の内周、周縁は蓋32にそれぞれ当接しており、
中径部の周縁は捲芯16の端面に当接しており、小径部
の外周は捲芯16の端部内周に挿入されている。絶縁部
材14の小径部及び中径部の内周にはマイナス端子22
のOリング28を圧接している側とは反対側の鍔部から
突出した円柱状の突出部が挿入されており、この鍔部は
絶縁部材14の大径部裏面の一部に当接している。捲芯
16は、その端部が蓋32に固定されたマイナス端子3
2と絶縁部材14とにより固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、捲回式二次電池に
係り、特に中心部に捲芯を有し正極板及び負極板をセパ
レータを介して捲回した捲回群を電池容器に収容した捲
回式二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯機器等に使用される二次電池
はエネルギー容量が小さかったので、捲回群の重量も小
さく、また、大きな衝撃にさらされることも少なかっ
た。従って、例えば、実公昭第58−14525号公報
に開示されているように、二次電池内部の捲回群は、捲
回群から取り出した集電用タブを蓋や容器に溶接して固
定する構造が用いられている。
【0003】ところで、自動車産業界においては環境問
題に対応すべく、動力源を完全に電池のみとした電気自
動車や内燃機関エンジンと電池との両方を動力源とする
ハイブリッド自動車の開発が急速に進められており、電
気自動車の電源となる二次電池には、従来の携帯機器用
電源に比べてエネルギー容量にして10〜70倍の高エ
ネルギーが要求されている。
【0004】このような電気自動車用電源では、高エネ
ルギー容量を確保するために正極及び負極の活物質重量
が増加するので、捲回群全体の重量が増加する。また、
電気自動車に車載する場合には、二次電池に常に振動が
加えられ、加速、減速時には2〜3Gの重力加速度が捲
回群に加えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、実公昭第58
−14525号公報の技術のように、捲回群から取り出
した集電用タブを蓋や容器に溶接する構造では、重量の
増加した捲回群から取り出した集電用タブを容器と絶縁
することができない、という問題がある。また、振動に
より、捲回群から延出された集電タブが容器と接触する
ことにより内部短絡が発生する、という問題が発生す
る。
【0006】本発明は、上記欠点を改善するもので、耐
振性が向上し、集電用タブを容器から絶縁することがで
きる捲回式二次電池を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、中心部に捲芯を有し正極板及び負極板を
セパレータを介して捲回した捲回群を電池容器に収容し
た捲回式二次電池において、前記捲回群を前記電池容器
で支持するように前記捲芯の両端を固定したことを特徴
とする。本発明では、捲回群を電池容器で支持するよう
に捲芯の両端を固定したので、端子のみで捲回群を支持
する場合よりも捲芯のたわみを小さくすることができ、
捲回群が電池容器に衝突することによって生じる内部短
絡を減少させることができる。
【0008】この場合において、捲芯の両端を、該捲芯
の内周に一側が挿入され捲回群を電池容器から電気的に
絶縁する絶縁部材と、一端が電池容器に固定され他端が
絶縁部材の内周に挿入された端子と、で電池容器に支持
するようにすれば、絶縁部材により捲回群が電池容器か
ら電気的に絶縁されると共に、捲芯には絶縁部材が挿入
されて固定され、更に、端子により絶縁部材が支持され
るので、捲芯の両端を確実に固定することができる。こ
のとき、絶縁部材の他側を、電池容器の内壁に当接して
固定すれば、電池容器に加わる力を分散させることがで
きるので、電池容器の一部に荷重が集中することもなく
電池容器を薄肉化することが可能となる。更に、絶縁部
材を、電池容器の内壁に当接して固定される第1の周部
と、端面が捲芯の端面に当接し第1の周部より縮径され
た第2の周部と、捲芯の内周に挿入され第2の周部より
縮径された第3の周部と、を有した部材とすれば、捲回
群と絶縁部材及び絶縁端子と端子とによる嵌合により振
動によるガタツキを排除することができる。そして、絶
縁部材に捲回群から延出されたリードを端子に案内する
リード案内穴を形成すれば、捲回群と電池容器とで絶縁
状態を保持しつつリードを端子に案内することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る捲回式二次電池を車載用リチウムイオン二次電池に
適用した実施の形態について説明する。
【0010】(構成)図1に示すように、車載用リチウ
ムイオン二次電池(以下、リチウム電池という。)10
は、ステンレス製で外径が67mm、厚さが0.5mm
のリチウム電池10の容器となり電池容器の一部として
の円筒容器38を備えている。円筒容器38の中心部に
は、外径14mm、厚さ1mm、長さ290mmのステ
ンレス製の円筒状捲芯16が配置されている。この捲芯
16の周囲には、帯状の正極板及び負極板がセパレータ
を介して断面渦巻状に捲回された捲回群12が配置され
ている。
【0011】正極板は、厚さ20μm、寸法200mm
×5000mmのアルミニウム箔等の金属箔よりなる正
極集電体と、この正極集電体に塗布された正極活物質層
と、で構成されている。正極活物質層は、平均粒径15
μmのコバルト酸リチウム(LiCoO)粉末を90
重量部、導電剤としてグラファイト7重量部、結着剤と
してフッ化ビニリデン樹脂3重量部をN−メチルピロリ
ドンに分散して得られたスラリーを、正極集電体の両面
に180mm×4900mmに亘って、この厚さが10
0μmとなるように塗布したものである。一方、負極板
は、厚さ20μm、寸法200mm×5000mmの銅
箔等の金属箔よりなる負極集電体と、この負極集電体に
塗布された負極活物質層と、で構成されている。負極活
物質層は、平均粒径20μmの炭素90重量部と結着剤
としてフッ化ビニリデン樹脂10重量部とをN−メチル
ピロリドンに分散して得られたスラリーを、正極集電体
と同様、負極集電体の両面に180mm×4900mm
に亘って、厚さが100μmとなるように塗布したもの
である。また、セパレータは、厚さ20μmの微多孔性
のポリエチレンフィルムからなり、正極板及び負極板の
接触を避けるために、寸法が両極板より大きい205m
m×5100mmとされている。
【0012】円筒容器38の両端部は、外径が67m
m、厚さが3mmのステンレス製円盤状で電池容器の一
部としての蓋32によりそれぞれ封口されている。蓋3
2には、後述する電解液を注液するための円筒状の注液
口が蓋32の中心部より円筒容器38寄りの位置にネジ
穴を螺設することにより形成されている。注液口が形成
された蓋38の裏面(内壁)側にはこの注液口と連通し
て捲回群12方向に向かって電解液を案内する電解液案
内管40が配置されている。注液口には注液栓18が螺
着され、更に、メタルシール20により電解液がリチウ
ム電池10の外部に漏出しないように密閉されている。
【0013】蓋32の中心部には、中央部が拡径され鍔
部が形成されたマイナス端子22が、図示しない金属ワ
ッシャ及びセラミックワッシャ42を介して鍔部とナッ
ト24間で締め付けられて蓋32に固定されている。鍔
部と蓋32の裏面との間には、セラミック製の絶縁リン
グ26とゴム(EPDM)製で弾性を有するOリング2
8が介在している。このOリング28が鍔部と蓋38の
裏面とに圧接されることにより、電池容器38内部の発
電要素は外気から遮断されると共に、Oリング28と絶
縁リング26の介在により、マイナス端子22と蓋32
とは電気的に絶縁されている。マイナス端子22にはネ
ジ孔22Aが形成されており、図示しないブスバ固定ネ
ジが螺着できるようになっている。更に、蓋32のマイ
ナス端子22を跨いだ注液栓18の反対側には、円盤状
でステンレス箔からなる蓋32より薄肉の開裂弁30が
蓋32に形成された穴を塞ぐように溶着されている。
【0014】図1及び図2に示すように、捲芯16の両
端部内周には、ポリプロピレン樹脂製の絶縁部材14の
外周14Caが挿入されている。絶縁部材14は、筒状
で外径が順次縮径された第1の周部としての大径部14
A、第2の周部としての中径部14B及び第3の周部と
しての小径部14Cが一体に成形されている。大径部1
4Aの外周14Aaは円筒容器38の内周(内壁)に、
大径部14Aの周縁14Abは蓋32の裏面(内壁)
に、それぞれ当接している。
【0015】大径部14Aの鍔部14Acと捲回群12
との間(図1参照)には、捲回群12の負極板から延出
された図示しない集電タブ及びこの集電タブから3群の
リード群に分けて取り出した図示しない負極リードが収
納されている。鍔部14Acには、図示しない負極リー
ドをマイナス端子22へ案内するためのリード案内穴1
4Dが3箇所形成されている。この3群の負極リードは
それぞれ幅10mm、厚さ0.1mmとされており、リ
ード案内穴14Dを挿通して、その先端部が蓋32と絶
縁部材14との間でマイナス端子22の拡径部に超音波
溶接により溶着されている。また、鍔部14Acには、
注液口から注液された電解液を電解液案内管40を経て
捲回群12側へ導く電解液案内穴14Eが形成されてい
る。端面としての中径部14Bの周縁14Bbは捲芯1
6の端面に当接してしている。そして、上述したよう
に、中径部14Bから更に縮径された小径部14Cの外
周部14Caが捲芯16の端部内周に挿入されている。
【0016】図1に示すように、絶縁部材14の小径部
14C及び中径部14Bの内周には、マイナス端子22
のOリング28を圧接している側と反対側の鍔部から突
出形成された円柱状の突出部が挿入されており、このマ
イナス端子22のOリング28を圧接している側とは反
対側の鍔部全面が絶縁部材14の鍔部14Acの裏面
(蓋38側)の一部に当接している。
【0017】従って、捲芯16の端部は、大径部14A
が円筒容器38及び蓋32に当接固定され外周14Ca
が捲芯16に挿入された絶縁部材14と、この絶縁部材
14の中央部を、拡径部の鍔部と突出部とにより絶縁部
材14の裏面側から蓋32に固定するマイナス端子22
と、により支持・固定されている。なお、プラス端子3
4側も上述したマイナス端子側と同様に構成されてい
る。
【0018】(作製方法)まず、正極板及び負極板を両
者が接触しないようにセパレータを介して捲芯16の周
囲に渦巻状に捲回して電極板の捲回体を形成し、この捲
回体を両極板を痛めないようにするためにインシュレー
タを被せて捲回群12を作製して円筒容器38内に挿入
し、捲回群12から負極リードをそれぞれ3群のリード
群に分けて取り出しリード貫通穴14Dにそれぞれ挿通
した後、絶縁部材14の外周14Caを捲芯16の内周
に挿入する。
【0019】次に、マイナス端子22の突出部をマイナ
ス端子22のOリング28を圧接している側とは反対側
の鍔部が絶縁部材14の外周14Acの裏面に当接する
まで絶縁部材14の小径部14C及び中径部14Bの内
周に挿入した後、前記3群の負極リードをマイナス端子
22の拡径部に溶着し、マイナス端子22をナット24
により蓋32に固定する。なお、本実施形態では、マイ
ナス端子22の突出部の挿入作業終了後に、突出部の先
端面と小径部14Cの周縁端面とが同一面となるように
各寸法が定められている。その後、円筒容器38と蓋3
2との境界部をレーザ溶接により溶着する。プラス端子
34側も同様である。
【0020】更に、注液口からエチレンカーボネート、
ジエチルカーボネートの混合溶液中に6フッ化リン酸リ
チウム(LiPF)を1モル/リットルの割合で溶解
した非水電解液(有機電解液)を注液して正極活物質及
び負極活物質間に充填し、注液栓18及びメタルシール
20で注液口を封口する。そして、所定時間、所定定電
圧・定電流で充電してリチウム電池10を完成させる。
【0021】(作用等)このようにして完成させたリチ
ウム電池10の捲回群12は電解液で膨潤し、その重量
は3kgf程度となる。今、捲回群12の重量を3kg
fであると想定すると、この捲回群12を、例えば、幅
10mm、厚さ0.1mmの集電用タブを従来技術のよ
うに蓋や容器に溶接して固定するのは困難であり、車載
用の二次電池として使用するためには、振動による重力
加速度も考慮しなければならない。このため、本実施形
態では、この捲回群12を支持するために、上述したよ
うに、ステンレス製で外径14mm、厚さ1mm、長さ
290mmの捲芯16を支柱として使用した。また、こ
の捲芯16を端子(マイナス端子22、プラス端子3
4)のみで固定した場合には、捲回群12に振動が加わ
ると、捲芯16と端子との接続部分を支点として捲芯1
6が単純支持された状態でたわむことになる。そこで、
本実施形態では、絶縁部材14と蓋32に固定された端
子とで捲芯16を固定することにより、捲芯16の両側
で捲芯16を固定し捲芯16のたわみを小さくしてい
る。
【0022】次に、本実施形態のたわみの程度を定量的
に把握するために、図3に示すように、捲芯16の両端
を単純支持した場合と、図4に示すように、捲芯16の
両端を固定した場合と、について比較解析する。捲芯1
6には等分布荷重Wが作用しており、捲芯16の長さを
L、捲芯16の縦弾性係数をE、断面二次モーメントを
I、支点からの最大たわみ箇所までの距離をYとする
と、両端を単純支持した場合のたわみV及び両端を固
定した場合のたわみVは次式(1)及び式(2)で与
えられる。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、支点からの最大たわみ箇所までの
距離Yは次式(3)で与えられる。
【0025】
【数2】
【0026】従って、たわみV及びVのそれぞれの
たわみの最大値Vmax及びVmaxは、式(1)〜
(3)により次式(4)及び(5)で与えられる。
【0027】
【数3】
【0028】式(4)及び(5)から、たわみは捲芯1
6にかかる等分布荷重W及び捲芯16の長さLに比例す
ることが分かる。更に、式(4)、(5)を比較する
と、捲芯16の両端を端子のみで単純支持するより、端
子と絶縁部材14とにより捲芯16の両端を固定する方
が捲芯16のたわみを5分の1まで小さくすることがで
きることが分かる。
【0029】(試験)次に、本実施形態に従って作製し
た実施例のリチウム電池と、捲芯16を端子のみで単純
支持した構造の比較例のリチウム電池と、とをそれぞれ
50個作製し、これらを表1に示す条件で振動試験を行
った。
【0030】
【表1】
【0031】振動試験の試験結果を表2に示す。なお、
表2において、振動試験の結果、内部短絡が発生したリ
チウム電池を不良とした。
【0032】
【表2】
【0033】振動試験の結果から明らかなように、実施
例のリチウム電池の不良率は比較例のリチウム電池に比
べて著しく低下している。従って、上述した解析結果及
び振動試験結果から、捲芯16の両端を固定した方が単
純支持するより振動したときの捲芯16のたわみが減
り、捲回群12が円筒容器38等に衝突することによっ
て生じる内部短絡を減少させることができることが判明
する。
【0034】以上のように、本実施形態のリチウム電池
10は、ポリプロピレン樹脂製の絶縁部材14によっ
て、捲回群12から延出された集電タブ及びリードと、
端子(マイナス端子22、プラス端子34)、円筒容器
38及び蓋32と、を絶縁したので、振動によって生じ
る内部短絡の可能性を未然に防止することができる。
【0035】また、本実施形態では、捲芯16の両端が
絶縁部材14及び端子により固定されているので、リチ
ウム電池10を車載し捲芯16に振動が加わっても、解
析結果で示したように、たわみを小さく抑えることがで
きる。従って、試験結果で示したように、集電タブと円
筒容器38等との内部短絡を低減させることができる。
更に、捲芯16がたわむことによる集電タブに加わるテ
ンションも小さくなるので、車載した場合の集電タブの
疲労による切断も回避することができる。
【0036】また、絶縁部材14の外周14Aaを円筒
容器38の内周(内壁)に、周縁14Abを蓋32の裏
面(内壁)に当接して絶縁部材14を固定したので、マ
イナス端子22(プラス端子34)を固定する蓋32の
中心部に捲回群12を支持する力が集中することなく分
散させることができるので、振動による重力加速度に耐
えて蓋32の肉厚を薄くすることができる。
【0037】また、捲芯16の内周には絶縁部材14の
外周14Acが挿入され、絶縁部材14の小径部14C
及び中径部14Bの内周側にはマイナス端子22の突出
部が挿入されると共に大径部14Aの裏面とマイナス端
子の突出部が当接し、更に、周部14Abが円筒容器3
8と蓋32に当接しているので、捲芯16の両端が完全
に固定され、芯材16、絶縁部材14及び端子間にはガ
タツキが生じない。
【0038】更に、本実施形態では、絶縁部材14にリ
ード案内穴14Dを形成したので、絶縁を図りつつ極板
と端子との配線とが可能となる。また、幅10mm、厚
さ0.1mmの負極リードに対して十分大きいリード案
内穴14Dを絶縁部材14に3箇所形成したので、例え
ば、リチウム電池14が充電器の故障等により過充電状
態となっても、リード案内穴14Dを介して内圧が開裂
弁30に掛かるので、開裂弁30の機能を損なうことも
ない。更に、電解液案内管40と連通する電解液案内穴
14Dを絶縁部材14に形成したので、電解液を捲回群
12へ容易に注液することができる。
【0039】なお、本実施形態では、電解液案内管40
を絶縁部材14と別部材として説明したが、これらを一
体とした一部材としてもよい。このようにすれば、部品
点数を少なくすることができるので、コストダウン及び
部品管理の点で好ましい。また、負極リードに対して更
に大きいリード案内穴を形成するようにすれば、電解液
はこの更に大きいリード案内穴により捲回群12に案内
されるので、本実施形態のように電解液案内管40や電
解液案内穴14Eを設けなくてもよい。
【0040】また、本実施形態では、各部材の寸法、材
質、形状及びリチウム電池10の製造方法等の一実施形
態について説明したが、本発明はこれらに限定されるも
のではなく、上述した特許請求の範囲内において他の種
々の実施形態を採ることができることはいわゆる当業者
にとって明らかである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
捲回群を電池容器で支持するように捲芯の両端を固定し
たので、端子のみで捲回群を支持する場合よりも捲芯の
たわみを小さくすることができ、捲回群が電池容器に衝
突することによって生じる内部短絡を減少させることが
できる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る捲回式二次電池を適用した実施形
態のリチウム電池の断面図であり、(B)はリチウム電
池をマイナス端子側から見たときの側面図である。
【図2】絶縁部材の外観を示す外観斜視図である。
【図3】両端を単純支持した捲芯に等分布荷重を加えた
場合の捲芯のたわみを示す説明図である。
【図4】両端を固定した捲芯に等分布荷重を加えた場合
の捲芯のたわみを示す説明図である。
【符号の説明】
10 リチウム電池 12 捲回群 14 絶縁部材 16 捲芯 22 マイナス端子 32 蓋(電池容器の一部) 34 プラス端子 38 円筒容器(電池容器の一部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H014 AA06 BB08 EE05 EE08 EE10 5H022 AA09 AA18 BB03 CC03 CC12 CC14 EE03 EE04 5H028 AA01 AA07 BB01 CC05 CC08 CC12 CC21 CC24 CC26 EE01 EE06 5H029 AJ11 AJ12 AK03 AL06 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ05 CJ07 DJ02 DJ05 DJ14 EJ01 EJ12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に捲芯を有し正極板及び負極板を
    セパレータを介して捲回した捲回群を電池容器に収容し
    た捲回式二次電池において、前記捲回群を前記電池容器
    で支持するように前記捲芯の両端を固定したことを特徴
    とする捲回式二次電池。
  2. 【請求項2】 前記捲芯の両端は、該捲芯の内周に一側
    が挿入され前記捲回群を前記電池容器から電気的に絶縁
    する絶縁部材と、一端が前記電池容器に固定され他端が
    前記絶縁部材の内周に挿入された端子と、で前記電池容
    器に支持されたことを特徴とする請求項1に記載の捲回
    式二次電池。
  3. 【請求項3】 前記絶縁部材の他側は、前記電池容器の
    内壁に当接して固定されたことを特徴とする請求項2に
    記載の捲回式二次電池。
  4. 【請求項4】 前記絶縁部材は、前記電池容器の内壁に
    当接して固定される第1の周部と、端面が前記捲芯の端
    面に当接し前記第1の周部より縮径された第2の周部
    と、前記捲芯の内周に挿入され前記第2の周部より縮径
    された第3の周部と、を有することを特徴とする請求項
    2又は請求項3に記載の捲回式二次電池。
  5. 【請求項5】 前記絶縁部材には、前記捲回群から延出
    されたリードを前記端子に案内するリード案内穴が形成
    されたことを特徴する請求項2乃至請求項4に記載の捲
    回式二次電池。
JP23926099A 1999-08-26 1999-08-26 捲回式二次電池 Pending JP2001068163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23926099A JP2001068163A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 捲回式二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23926099A JP2001068163A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 捲回式二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001068163A true JP2001068163A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17042128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23926099A Pending JP2001068163A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 捲回式二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001068163A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005149861A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 非水電解液二次電池
JP2005243521A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Sony Corp 非水電解質二次電池
WO2009091091A1 (en) * 2008-01-17 2009-07-23 Nesscap Co., Ltd. Electric energy storage device and method of manufacturing the same
JP2011054380A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Hitachi Vehicle Energy Ltd 円筒型電池
JP2011054379A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Hitachi Vehicle Energy Ltd 円筒型電池
CN102064339A (zh) * 2010-12-21 2011-05-18 王正伟 一种锂电池及其装配方法
JP2016009607A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 新神戸電機株式会社 リチウムイオン二次電池及び非水電解質二次電池

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005149861A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 非水電解液二次電池
JP4581378B2 (ja) * 2003-11-14 2010-11-17 新神戸電機株式会社 非水電解液二次電池
JP2005243521A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Sony Corp 非水電解質二次電池
WO2009091091A1 (en) * 2008-01-17 2009-07-23 Nesscap Co., Ltd. Electric energy storage device and method of manufacturing the same
US20100279162A1 (en) * 2008-01-17 2010-11-04 Kyung Sang Chun Electric energy storage device and method of manufacturing the same
JP2011510446A (ja) * 2008-01-17 2011-03-31 ネスキャップ カンパニー,リミテッド 電気エネルギー保存装置およびその製造方法
JP2011054380A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Hitachi Vehicle Energy Ltd 円筒型電池
JP2011054379A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Hitachi Vehicle Energy Ltd 円筒型電池
CN102064339A (zh) * 2010-12-21 2011-05-18 王正伟 一种锂电池及其装配方法
JP2016009607A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 新神戸電機株式会社 リチウムイオン二次電池及び非水電解質二次電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5556629B2 (ja) 密閉型電池
US20150287970A1 (en) Cell and assembled battery
KR100696821B1 (ko) 리튬 이차 전지 및 그의 제조 방법
JP2010287408A (ja) 角形電池及びこれを用いた組電池
JP7140899B2 (ja) 電極群
US20240128604A1 (en) Battery cell, battery, electrical device, and manufacturing method and device for battery cell
JP2010205535A (ja) 電池および組電池
JP7251686B2 (ja) 二次電池、電子機器及び電動工具
JP5353339B2 (ja) 電池システム、及び、ハイブリッド自動車
JP2014056716A (ja) 密閉型二次電池
US20220149490A1 (en) Secondary battery, battery pack, electronic device, electric tool, and electric vehicle
EP2424007A1 (en) Rechargeable battery
JP2001068163A (ja) 捲回式二次電池
JP4826245B2 (ja) 捲回式二次電池
US20230335805A1 (en) Secondary battery, electronic equipment, and electric tool
JP4929619B2 (ja) 円柱状リチウム二次電池
WO2023197768A1 (zh) 供电装置以及用电装置
EP3731310B1 (en) Positive electrode for lithium ion secondary cell, and lithium ion secondary cell using same
JP2003059493A (ja) リチウム二次電池
JP2003051340A (ja) リチウム二次電池
JP2003243037A (ja) リチウムイオン電池
JP3407699B2 (ja) 捲回式二次電池
US20230299436A1 (en) Secondary battery, electronic equipment, and electric tool
US20230335780A1 (en) Secondary battery, electronic equipment, and electric tool
CN216331872U (zh) 一种汽车启动电源