JP2013171817A - 密閉型電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイヤフラムと破断部材との溶接不良を抑制することができる密閉型電池の製造方法、及び、ダイヤフラムと破断部材との溶接不良が抑制された密閉型電池を提供する。
【解決手段】破断部材63Xは、エネルギービーム溶接によって、ダイヤフラム64に溶接される溶接部63Fを有する。エネルギービーム溶接によってダイヤフラム64に破断部材63Xを溶接する溶接工程では、エネルギービーム(ファーバーレーザービームLB)のプロファイルを溶接部63Fの全体の形状(リング状)にした状態で破断部材63Xにエネルギービームを照射することにより、溶接部63Fの全体を一括して同時に溶接する。
【選択図】図14

Description

本発明は、電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに電極体に流れる電流を遮断する電流遮断機構を備えた密閉型電池、及び、その製造方法に関する。
近年、ハイブリッド自動車、電気自動車などの車両や、ノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源として、充放電可能な密閉型電池が利用されている。密閉型電池として、過充電等によって電池ケースの内圧が上昇し、電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに、電極体に流れる電流を遮断する電流遮断機構を備える電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−066254号公報
特許文献1の電流遮断機構は、ダイヤフラムと破断部材(脆弱部である金属薄膜)とを有している。ダイヤフラムは、外部端子に電気的に接続され、電池ケースの内圧が上昇したときに電池ケースの外方に変形する。破断部材(金属薄膜)は、電極体に電気的に接続され、且つ、ダイヤフラムに溶接されることによって電気的に接続され、電池ケースの内圧上昇に伴って変形するダイヤフラムと共に変形し、電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに自身が破断することによって、ダイヤフラムへの通電を遮断する。
ところで、特許文献1では、破断部材(金属薄膜)にレーザースポット溶接を行うことで、ダイヤフラムと破断部材(金属薄膜)とを溶接している。しかしながら、スポット溶接では、一点を溶接したとき、溶接熱により破断部材(金属薄膜)に歪みが発生し、この熱歪みにより、ダイヤフラムと破断部材との間に隙間が生じることがある。破断部材の溶接部(レーザービームを照射してスポット溶接する部位)とダイヤフラムとの間に隙間が生じた状態で、破断部材の当該溶接部にレーザービームを照射すると、破断部材(レーザービームを照射した箇所)に穴あきが発生し、溶接不良となることがあった。これは、破断部材の溶接部がダイヤフラムと離間することで、当該箇所において熱容量が大きく低下するためである。
また、スポット溶接により、ダイヤフラムと破断部材との間を数点溶接しただけでは、十分な溶接強度が得られない虞もあった。
また、十分な溶接強度を確保するために、ダイヤフラムと破断部材とを全周溶接する場合でも、溶接開始点から溶接終了点にわたってレーザービーム等を照射している間に、破断部材が徐々に加熱されてゆき、破断部材に歪みが発生することがあった。この熱歪みによりダイヤフラムと破断部材との間に隙間が生じた状態でレーザービーム等を照射した場合も、破断部材(レーザービーム等を照射した箇所)に穴あきが発生し、溶接不良となることがあった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、ダイヤフラムと破断部材との溶接不良を抑制することができる密閉型電池の製造方法、及び、ダイヤフラムと破断部材との溶接不良が抑制された密閉型電池を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、外部端子と、電極体と、上記電極体を収容する電池ケースと、上記電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに上記電極体に流れる電流を遮断する電流遮断機構と、を備え、上記電流遮断機構は、上記外部端子に電気的に接続され、上記電池ケースの内圧上昇に伴って変形するダイヤフラムと、上記電極体に電気的に接続され、且つ、上記ダイヤフラムに溶接されることによって電気的に接続され、上記電池ケースの内圧上昇に伴って変形する上記ダイヤフラムと共に変形し、上記電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに自身が破断することによって、上記ダイヤフラムと上記電極体との間の通電を遮断する破断部材と、を有する密閉型電池の製造方法において、上記破断部材は、エネルギービーム溶接によって、上記ダイヤフラムに溶接される溶接部を有し、エネルギービーム溶接によって上記ダイヤフラムに上記破断部材を溶接する溶接工程では、エネルギービームのプロファイルを上記溶接部全体の形状にした状態で上記破断部材に上記エネルギービームを照射することにより、上記溶接部全体を一括して同時に溶接する密閉型電池の製造方法である。
上述の製造方法では、溶接工程において、エネルギービーム溶接によって、ダイヤフラムに破断部材を溶接する。この溶接工程では、エネルギービームのプロファイル(エネルギービームの断面形状、進んでくるエネルギービームを正面視したときの形状)を溶接部全体の形状にした状態で破断部材にエネルギービームを照射することにより、溶接部全体を一括して同時に溶接する。換言すれば、溶接工程において、破断部材に照射するエネルギービームのプロファイルを溶接部全体の形状にすることにより、溶接部全体を一括して同時に溶接する。ここで、溶接部とは、破断部材のうち、エネルギービーム溶接によってダイヤフラムに溶接される部位である。
このように、溶接部全体を一括して同時に溶接することにより、破断部材における熱歪みの発生が抑制され、ダイヤフラムと破断部材との溶接不良(穴あき)が発生するのを抑制することができる。
なお、エネルギービームとしては、例えば、レーザービームや電子ビームなどを挙げることができる。
さらに、上記の密閉型電池の製造方法であって、前記溶接工程では、回折光学素子レンズを通じて、前記エネルギービームのプロファイルを前記溶接部全体の形状にする密閉型電池の製造方法とすると良い。
上述の製造方法では、回折光学素子レンズ(DOEレンズ)を用いることで、エネルギービームのプロファイルを、(中実丸形状から)適切に、溶接部全体の形状に変更することができる。溶接部全体の形状としては、例えば、リング状やリングの一部が欠けた形状(例えば、複数の円弧が等間隔に円周上に並んだ形状)を挙げることができる。
さらに、上記いずれかの密閉型電池の製造方法であって、前記エネルギービームは、ファイバーレーザービームである密閉型電池の製造方法とすると良い。
ファイバーレーザービームにより、ダイヤフラムと破断部材とを溶接することで、両部材を適切に溶接することができる。
さらに、上記いずれかの密閉型電池の製造方法であって、前記溶接部全体の形状はリング状であり、前記溶接工程では、前記エネルギービームのプロファイルを上記リング状にした状態で、前記破断部材に上記エネルギービームを照射する密閉型電池の製造方法とすると良い。
上述の製造方法では、溶接部全体の形状をリング状としている。このため、溶接工程では、エネルギービームのプロファイルをリング状にした状態で、破断部材にエネルギービームを照射する。ダイヤフラムに破断部材をリング状に溶接することで、点付け溶接する場合等に比べて、ダイヤフラムと破断部材とを強固に溶接することができる。
本発明の他の態様は、前記いずれかの密閉型電池の製造方法によって製造されてなる密閉型電池である。
上述の密閉型電池は、前述のいずれかの製造方法により製造されている。すなわち、破断部材の溶接部全体を一括して同時にダイヤフラムに溶接している。このため、上述の密閉型電池は、ダイヤフラムと破断部材との溶接不良が抑制された密閉型電池となる。
実施形態にかかる密閉型電池の斜視図である。 同電池の縦断面図である。 同電池の正極板の斜視図である。 同電池の負極板の斜視図である。 図2のA部拡大図である。 図5のB部拡大図である。 図6の下面図である。 電流遮断機構の作用を説明する図である。 実施形態にかかる密閉型電池の製造方法を説明する図である。 同製造方法を説明する他の図である。 同製造方法の溶接工程を説明する図である。 同溶接工程を説明する他の図である。 同溶接工程を説明する他の図である。 同溶接工程を説明する他の図である。 実施形態にかかる密閉型電池の製造方法を説明する他の図である。 変形形態にかかる密閉型電池の製造方法を説明する図である。 同製造方法を説明する図である。
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態にかかる密閉型電池1について説明する。本実施形態の密閉型電池1は、図1及び図2に示すように、電極体10と、この電極体10を収容する電池ケース80とを備える。なお、電極体10には、電解液50が含浸している。
電池ケース80は、ケース本体部材81と封口蓋82とを有する(図1、図2参照)。ケース本体部材81は、金属からなり、矩形箱形状をなしている。封口蓋82は、金属からなり、矩形板状をなしている。この封口蓋82は、ケース本体部材81の開口を閉塞して、このケース本体部材81に溶接されている。
電極体10は、帯状の正極板20と負極板30とが、ポリエチレンからなる帯状のセパレータ(図示しない)を間に介在させて、扁平形状に捲回された捲回型の電極体である(図1参照)。正極板20は、図3に示すように、帯状の正極集電箔28と、この正極集電箔28の両主面上に形成した正極活物質層21,21とを有する。正極活物質層21は、正極活物質を含む層で、正極集電箔28の長手方向DAに延びる一方長辺に沿って配置されている。
正極板20のうち、正極活物質層21が塗工されている部位を、正極活物質層塗工部20bという(図3参照)。一方、正極活物質層21を有することなく、正極集電箔28のみからなる部位を、正極活物質層未塗工部20cという。正極活物質層未塗工部20cは、正極板20の他方長辺に沿って、正極板20の長手方向DAに帯状に延びている。この正極活物質層未塗工部20cは、捲回されて渦巻き状をなし、電極体10の軸線方向(図2において左右方向)一方端部(図2において右端部)に位置している。
負極板30は、図4に示すように、帯状の負極集電箔38と、この負極集電箔38の両主面上に形成した負極活物質層31,31とを有する。負極活物質層31は、負極活物質を含む層で、負極集電箔38の長手方向DAに延びる一方長辺に沿って配置されている。
負極板30のうち、負極活物質層31が塗工されている部位を、負極活物質層塗工部30bという(図4参照)。一方、負極活物質層31を有することなく、負極集電箔38のみからなる部位を、負極活物質層未塗工部30cという。負極活物質層未塗工部30cは、負極板30の他方長辺に沿って、負極板30の長手方向DAに帯状に延びている。この負極活物質層未塗工部30cは、捲回されて渦巻き状をなし、電極体10の軸線方向(図2において左右方向)一方端部(図2において左端部)に位置している。
電極体10のうち正極板20の正極活物質層未塗工部20cには、正極端子構造体60が溶接されることによって電気的に接続している(図2参照)。この正極端子構造体60は、電池ケース80の外部に位置する正極外部端子部材68を有している。また、負極板30の負極活物質層未塗工部30cには、負極端子構造体70が溶接されることによって電気的に接続している。この負極端子構造体70は、電池ケース80の外部に位置する負極外部端子78を有している。
また、正極端子構造体60は、電流遮断機構62を含んでいる。電流遮断機構62は、電池ケース80の内圧が作動圧を超えた場合に、電極体10に流れる電流を遮断する機構である。なお、電流遮断機構62については、後に詳しく説明する。
負極端子構造体70は、負極内部端子部材71と、負極外部端子部材78と、ガスケット79とを有している(図2参照)。
負極内部端子部材71は、銅からなり、主として電池ケース80の内部に位置している。この負極内部端子部材71は、電池ケース80内で、負極板30の負極活物質層未塗工部30cに接合している一方、電池ケース80の封口蓋82を貫通して、負極外部端子部材78及びガスケット79を封口蓋82にかしめると共に、負極外部端子部材78に導通している。
また、負極外部端子部材78は、銅からなり、クランク状に屈曲した形状をなし、電池ケース80の外部に位置している。この負極外部端子部材78は、その先端側に、バスバ等をボルト締結する貫通孔78Hを有している。また、ガスケット79は、電気絶縁性樹脂からなり、負極外部端子部材78及び負極内部端子部材71と電池ケース80との間に介在し、これらを電気的に絶縁している。
一方、正極端子構造体60は、正極内部端子構造体61と、正極外部端子部材68と、ガスケット69とを有している(図2参照)。正極内部端子構造体61は、主として電池ケース80の内部に位置している。なお、正極内部端子構造体61は、電流遮断機構62を含んでいる。
正極外部端子部材68は、アルミニウムからなり、クランク状に屈曲した形状をなし、電池ケース80の外部に位置している。この正極外部端子部材68は、その先端側に、バスバ等をボルト締結する貫通孔68Hを有している。また、ガスケット69は、電気絶縁性樹脂からなり、正極外部端子部材68及び正極内部端子構造体61と電池ケース80との間に介在し、これらを電気的に絶縁している。
また、正極内部端子構造体61は、図2、図5に示すように、正極集電端子部材63と、包囲部材66と、平板状のダイヤフラム64と、矩形凹状の中継部材65と、かしめ部材67とを有する。正極集電端子部材63、ダイヤフラム64、中継部材65、及びかしめ部材67は、いずれもアルミニウム製である。また、包囲部材66は、電気絶縁性樹脂からなり、正極集電端子部材63の破断部材63Xを包囲している。
かしめ部材67は、封口蓋82の貫通孔82Hを貫通してかしめ変形されて、中継部材65、正極外部端子部材68、及びガスケット69を、封口蓋82に結合している(図5参照)。このかしめ部材67を通じて、中継部材65と正極外部端子部材68とが電気的に接続する。さらには、中継部材65に接続するダイヤフラム64が、正極外部端子部材68に電気的に接続する。なお、本実施形態では、正極外部端子部材68が、特許請求の範囲に記載の「外部端子」に相当する。
また、正極集電端子部材63は、図9に示すように、矩形板状の破断部材63Xと、この破断部材63Xから下方に延出している細長板状の集電接続部材63Yとが一体に形成されてなる。このうち、集電接続部材63Yは、正極板20の正極活物質層未塗工部20cに接合している(図2参照)。これにより、破断部材63Xが、電極体10(詳細には正極板20)に電気的に接続する。また、破断部材63Xには、この破断部材63Xの中央部を貫通する貫通孔63Gと、この貫通孔63Gの両側に位置する2つの貫通孔63H,63Hが形成されている。
また、破断部材63Xは、貫通孔63Gの周縁の位置に、ダイヤフラム64に溶接される溶接部63Fを有している(図6、図9参照)。この溶接部63Fの全体の形状は、貫通孔63Gの周縁に沿ったリング状をなしている。さらに、破断部材63Xには、溶接部63Fの径方向外側の位置に、リング状の切り欠き部63Eが形成されている(図6参照)。この切り欠き部63Eは、破断部材63Xにおける脆弱部(破断部)となっている。
また、包囲部材66は、板状の絶縁樹脂部材66Aと、板状の絶縁樹脂部材66Bとからなる(図5参照)。この包囲部材66には、この包囲部材66の中央部を貫通する貫通孔66Gと、この貫通孔66Gの両側に位置する2つの貫通孔66H,66Hが形成されている。
図10に示すように、この包囲部材66によって破断部材63Xを包囲したとき、破断部材63Xの貫通孔63Hと包囲部材66の貫通孔66Hとが重なり、さらに、破断部材63Xの貫通孔63Gと包囲部材66の貫通孔66Gとが重なる。さらに、包囲部材66の貫通孔66G内に、破断部材63Xの溶接部63Fと切り欠き部63Eが露出する(図6、図10、図13参照)。
また、ダイヤフラム64は、自身の中央の位置に、正極集電端子部材63の破断部材63X側に突出する突出部64Aを有している。さらに、ダイヤフラム64は、環状で、断面がU字状に屈曲した形状をなし、突出部64Aの径方向外側に位置する環状屈曲部64Dを有している(図5、図15参照)。ダイヤフラム64のうち、環状屈曲部64Dに囲まれた部位(突出部64Aを含む部位)は、環状屈曲部64Dの変形により、電池ケース80の外方(図5において上方)に変形可能となっている。
なお、ダイヤフラム64には、破断部材63Xが溶接されている。詳細には、図6に示すように、ダイヤフラム64の突出部64Aに、破断部材63Xの溶接部63Fが溶接されている。より詳細には、図7に示すように、破断部材63Xの溶接部63Fはリング状(円環状)であり、破断部材63Xとダイヤフラム64とがリング状に溶接されている。これにより、破断部材63Xとダイヤフラム64とが電気的に接続される。なお、図6、図7では、破断部材63Xの溶接部63Fとダイヤフラム64の突出部64Aとが溶接された部位を、溶接導通部Wとして、クロスハッチングで示している。
また、中継部材65は、その周縁部65Eにおいて、ダイヤフラム64の周縁部64Eと気密に接合している。これにより、中継部材65とダイヤフラム64とかしめ部材67とによって、空間Cが形成される(図5参照)。なお、本実施形態では、この空間Cは、かしめ部材67の貫通孔67Hを通じて、電池ケース80の外部と連通しているため、この空間Cの気圧は大気圧になっている。
また、本実施形態にかかる密閉型電池1では、上述した正極内部端子構造体61のうち、正極集電端子部材63、ダイヤフラム64、中継部材65、及び包囲部材66が、電流遮断機構62をなしている(図2参照)。この電流遮断機構62は、電池ケース80の内圧が作動圧を超えたときに、電極体10に流れる電流を遮断する。
具体的には、例えば、密閉型電池1の過充電により、電池ケース80の内圧が上昇して作動圧(例えば、750kPa)以上となったとき、以下のようにして電極体10に流れる電流を遮断する。
図5に示すように、ダイヤフラム64には、包囲部材66の貫通孔66H,66Hと、包囲部材66の貫通孔66G及び破断部材63Xの貫通孔63Gを通じて、図5の下方から上方に向かって、電池ケース80の内圧Fがかかる。そして、電池ケース80の内圧Fの上昇に伴って、空間Cとの気圧差により、ダイヤフラム64が、電池ケース80の外方(図5において上方)に変形する。このとき、ダイヤフラム64の突出部64Aに溶接されている破断部材63Xのうち、包囲部材66の貫通孔66G内に露出している部位(溶接部63F及び切り欠き部63Eが含まれる部位)も、ダイヤフラム64の突出部64Aと共に、電池ケース80の外方(図5において上方)に変形する。
そして、電池ケース80の内圧Fが所定の作動圧を超えると、図8に示すように、破断部材63Xが切り欠き部63Eの位置で破断し、ダイヤフラム64と正極集電端子部材63とが切り離される。これにより、ダイヤフラム64と電極体10との間の通電が遮断される。詳細には、(正極外部端子部材68)→(かしめ部材67)→(中継部材65)→(ダイヤフラム64)→(正極集電端子部材63)の経路で電極体10に流れる電流が遮断される。これにより、密閉型電池1の充電(過充電)が停止する。
次に、実施形態にかかる密閉型電池の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
まず、公知の手法により、正極板20及び負極板30をそれぞれ作製する。そして、これら正極板20と負極板30との間にセパレータ(図示しない)を介在させ、これらを捲回して扁平捲回型の電極体10とする(図1参照)。
また、正極集電端子部材63(図9参照)を用意する。そして、図10に示すように、正極集電端子部材63の破断部材63Xを、絶縁樹脂部材からなる包囲部材66で包囲する。具体的には、正極集電端子部材63の破断部材63Xを、板状の絶縁樹脂部材66Aと絶縁樹脂部材66Bとで挟み、これらを接着して固定する。これにより、絶縁樹脂部材66Aと絶縁樹脂部材66Bとが一体となって包囲部材66を形成すると共に、この包囲部材66によって破断部材63Xが包囲される。
なお、2つの板状の絶縁樹脂部材66A,66Bには、それぞれ、破断部材63Xの貫通孔63G,63Hに重なる位置に貫通孔が形成されている。これらの貫通孔は、上述のように、絶縁樹脂部材66A,66B(包囲部材66)によって破断部材63Xを包囲したとき、貫通孔66G,66Hを構成する。このため、包囲部材66によって破断部材63Xを包囲したとき、破断部材63Xの貫通孔63Hと包囲部材66の貫通孔66Hとが重なり、さらに、破断部材63Xの貫通孔63Gと包囲部材66の貫通孔66Gとが重なる。そして、包囲部材66の貫通孔66G内に、破断部材63Xの溶接部63Fと切り欠き部63Eが露出する(図6、図10、図13参照)。
次に、溶接工程に進み、エネルギービーム溶接によって、ダイヤフラム64に正極集電端子部材63の破断部材63Xを溶接する。なお、本実施形態では、エネルギービームとして、ファイバーレーザービームLBを使用している。従って、エネルギービーム溶接として、ファイバーレーザービーム溶接を行う。以下に、本実施形態の溶接工程について、詳細に説明する。
図11は、本実施形態の溶接工程の概要を説明する図である。図11に示すように、レーザー溶接機7のレーザーヘッド2の下方に、包囲部材66によって包囲された破断部材63Xを配置する。なお、包囲部材66の貫通孔66Gから破断部材63Xの溶接部63Fが、レーザーヘッド2側に露出する向きで、包囲部材66によって包囲された破断部材63Xを配置する。
さらに、包囲部材66によって包囲された破断部材63Xの下にダイヤフラム64を配置して、破断部材63Xの溶接部63Fの全体にダイヤフラム64の突出部64Aが接触した状態とする。この状態で、図示しないレーザー発振機で発振されたファイバーレーザービームLBを、レーザーヘッド2を通じて、破断部材63Xの溶接部63Fに照射する。
レーザーヘッド2内には、図示しないレーザー発振機側から順に、入射側レンズ3、反射板4、回折光学素子レンズ5(DOEレンズ)、及び、出射側レンズ6が配置されている(図11参照)。従って、レーザー発振機(図示なし)で発振されたファイバーレーザービームLBは、入射側レンズ3→反射板4→回折光学素子レンズ5→出射側レンズ6の順に進行して、破断部材63Xの溶接部63Fに照射される(図11、図13参照)。
ところで、回折光学素子レンズ5は、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、リング状に変更する。従って、回折光学素子レンズ5に進入する前のファイバーレーザービームLBのプロファイルは中実円状であるが、回折光学素子レンズ5を通過することで、ファイバーレーザービームLBのプロファイルがリング状(円環状)になる。その後、ファイバーレーザービームLBが出射側レンズ6を通過しても、そのプロファイルはリング状(円環状)を保つ(図12参照)。
なお、図12は、回折光学素子レンズ5を通過したファイバーレーザービームLBのプロファイルを示す図であり、図11のC−C断面図、D−D断面図に相当する。ファイバーレーザービームLBのプロファイルとは、ファイバーレーザービームLBの断面形状、すなわち、進んでくるファイバーレーザービームLBを正面視したときの形状である。
従って、本実施形態では、回折光学素子レンズ5を通じて、ファイバーレーザービームLBのプロファイルをリング状(円環状)にした状態で、破断部材63Xの溶接部63FにファイバーレーザービームLBを照射することができる。詳細には、破断部材63Xの溶接部63Fに照射されるファイバーレーザービームLBのプロファイルを、破断部材63Xの溶接部63Fの全体形状(リング状)にした状態で、破断部材63Xの溶接部63Fに照射することができる(図13、図14参照)。このように、本実施形態では、回折光学素子レンズ5を通じて、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、溶接部63Fの全体形状にすることができる。なお、図14は、図13の平面図に相当する。
ところで、従来、ダイヤフラムと破断部材とをリング状に全周溶接する場合、溶接開始点から溶接終了点にわたってレーザービーム等を照射している間に、破断部材が徐々に加熱されてゆき、破断部材に歪みが発生することがあった。この熱歪みにより、ダイヤフラムと破断部材の溶接部との間に隙間が生じ、この状態で、破断部材の当該溶接部にレーザービームを照射すると、破断部材(レーザービームを照射した箇所)に穴あきが発生し、溶接不良となることがあった。これは、破断部材の溶接部がダイヤフラムと離間することで、当該箇所において熱容量が大きく低下するためである。
これに対し、本実施形態では、上述のように、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、破断部材63Xの溶接部63Fの全体形状(リング状)にした状態で、破断部材63Xの溶接部63Fに照射する(図13、図14参照)。従って、本実施形態では、ダイヤフラム64(突出部64A)に対し、破断部材63Xの溶接部63Fの全体を、一括して同時に溶接することができる。
このように、ダイヤフラム64(突出部64A)に対し、溶接部63Fの全体を一括して同時に溶接することにより、破断部材63Xにおける熱歪みの発生が抑制され、ダイヤフラム64(突出部64A)と破断部材63Xとの溶接不良(穴あき)が発生するのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、破断部材63Xの溶接部63Fに対するファイバーレーザービームLBの照射時間を、0.02秒間としている。また、ダイヤフラム64の突出部64Aは、アルミニウム製であり、その板厚は0.3mmである。また、破断部材63Xは、アルミニウム製であり、その板厚は0.2mmである。また、破断部材63Xの溶接部63Fの内径は、2mmである。従って、破断部材63Xの溶接部63Fに照射するファイバーレーザービームLBの内径も、2mmとしている。
また、図15に示すように、中継部材65、正極外部端子部材68、及び、ガスケット69を、封口蓋82にカシメ固定する。具体的には、一方の先端が径方向に拡げられていないアルミニウム製のリベット67Bを、中継部材65、封口蓋82、ガスケット69、、正極外部端子部材68の順で、これらの貫通孔に挿通させる。次いで、公知の手法を用いて、リベット67Bの先端を径方向に拡げて、中継部材65、正極外部端子部材68、及び、ガスケット69を、封口蓋82に加締める。その後、中継部材65の周縁部65Eとダイヤフラム64の周縁部64Eとを重ね合わせて、これらを溶接する。これにより、正極端子構造体60が完成する。
さらに、負極内部端子部材71、負極外部端子部材78、及び、ガスケット79を、封口蓋82に加締める。これにより、負極端子構造体70が形成される(図2参照)。
次いで、正極集電端子部材63の集電接続部材63Yを、電極体10の正極板20の正極活物質層未塗工部20cに溶接する。これにより、正極内部端子構造体61(正極集電端子部材63,ダイヤフラム64,中継部材65,かしめ部材67)を通じて、電極体10の正極板20と正極外部端子部材68とが電気的に接続する(図1、図2参照)。
さらに、負極内部端子部材71を、電極体10の負極板30(負極活物質層未塗工部30c)に溶接する。これにより、負極内部端子部材71を通じて、電極体10の負極板30と負極外部端子部材78とが電気的に接続する(図1、図2参照)。
なお、この時点で、電極体10は、正極端子構造体60、負極端子構造体70、及び、封口蓋82と、一体になる。
次いで、電極体10を電池ケース80内に収容する。具体的には、封口蓋82、正極端子構造体60、及び、負極端子構造体70と一体になった電極体10を、ケース本体部材81内に挿入する。そして、封口蓋82でケース本体部材81の開口を塞いだ状態で、レーザ溶接により、ケース本体部材81と封口蓋82とを全周溶接する。これにより、内部に電極体10を収容した電池ケース80が完成する。
続いて、電池ケース80(封口蓋82)の注液孔(図示なし)を通じて、電解液50を電池ケース80内に注入し、電池ケース80内の電極体10に含浸させる。その後、注液孔(図示なし)を封止することで、本実施形態にかかる密閉型電池1が完成する(図1、図2参照)。
(溶接試験)
次に、本実施形態の溶接工程の溶接信頼性を確認するため、溶接試験を行った。具体的には、溶接サンプル(正極集電端子部材63の破断部材63Xとダイヤフラム64)を50組用意し、前述した溶接工程により、破断部材63Xとダイヤフラム64(突出部64A)とを溶接した。そして、ダイヤフラム64(突出部64A)と破断部材63Xとの溶接不良(穴あき)の有無を調査した。
また、比較形態1として、本実施形態の溶接工程とは異なり、YAGレーザーのパルス照射により、ダイヤフラム64と破断部材63Xとをリング状に全周溶接した。この比較形態1でも、50組の溶接サンプルについて溶接を行い、ダイヤフラム64(突出部64A)と破断部材63Xとの溶接不良(穴あき)の有無を調査した。
なお、比較形態1でも、全周溶接の内径は、実施形態と同様に2mmとしている。また、比較形態1では、溶接時間(照射開始から終了までの時間)を0.5秒としている。
また、比較形態2として、本実施形態の溶接工程とは異なり、ファイバーレーザーのCW照射(連続照射)により、ダイヤフラム64と破断部材63Xとをリング状に全周溶接した。この比較形態2でも、50組の溶接サンプルについて溶接を行い、ダイヤフラム64(突出部64A)と破断部材63Xとの溶接不良(穴あき)の有無を調査した。
なお、比較形態2でも、全周溶接の内径は、実施形態と同様に2mmとしている。また、比較形態2では、溶接時間(照射開始から終了までの時間)を0.05秒としている。
ここで、実施形態及び比較形態1,2の試験結果を、表1に示す。
Figure 2013171817
表1に示すように、実施形態の溶接方法では、ダイヤフラム64(突出部64A)と破断部材63Xとの溶接不良(穴あき)は発生しなかった。
これに対し、比較形態1の溶接方法では、50個中5個の溶接不良(破断部材63Xの穴あき)が発生した。また、比較形態2では、50個中2個の溶接不良(破断部材63Xの穴あき)が発生した。
比較形態1,2の溶接方法では、以下の理由により、溶接不良が発生したと考えられる。具体的には、溶接開始点から溶接終了点にわたってレーザービームを照射している間に、破断部材63Xが徐々に加熱されてゆき、破断部材63Xに歪みが発生する。この熱歪みは、破断部材63Xの溶接部の溶接開始点から溶接終了点までの各点において、レーザービームが照射されるタイミングにズレ(タイムラグ)があるために生じるものである。
この熱歪みにより、ダイヤフラム64と破断部材63Xの溶接部63Fの一部との間に隙間が生じ、この状態で、破断部材63Xの当該溶接部63Fにレーザービームを照射することで、破断部材63X(レーザービームを照射した箇所)に穴あきが発生し、溶接不良となったと考えられる。これは、破断部材63Xの溶接部63Fの一部がダイヤフラム64と離間することで、当該箇所において熱容量が大きく低下するためである。
これに対し、実施形態の溶接方法では、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、破断部材63Xの溶接部63Fの全体形状(リング状)にした状態で、破断部材63Xの溶接部63Fに照射することで、ダイヤフラム64(突出部64A)に対し、破断部材63Xの溶接部63Fの全体を、一括して同時に溶接する(図13、図14参照)。このように、ダイヤフラム64(突出部64A)に対し、溶接部63Fの全体を一括して同時に(タイムラグなく)溶接することにより、破断部材63Xにおける熱歪みの発生が抑制され、ダイヤフラム64(突出部64A)と破断部材63Xとの溶接不良(穴あき)が発生するのを抑制することができたと考えられる。
(変形形態)
次に、本発明の変形形態について説明する。本変形形態は、実施形態と比較して、破断部材63Xの溶接部63Fの形状、及び、溶接工程におけるファイバーレーザービームLBのプロファイルが異なり、その他については同様である。
具体的には、実施形態では、破断部材63Xの溶接部63Fの全体形状をリング状(円環状)とした(図7参照)。これに対し、本変形形態では、破断部材163Xの溶接部163Fの全体形状を、リングの一部が欠けた形状(詳細には、4つの円弧が隙間を空けて等間隔に円周上に並んだ形状)としている(図17参照)。なお、図17は、実施形態の図7に対応する図である。
さらに、本変形形態の溶接工程では、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、破断部材163Xの溶接部163Fの全体形状と同様に、リングの一部が欠けた形状(詳細には、4つの円弧が隙間を空けて等間隔に円周上に並んだ形状)とした状態で、ファイバーレーザービームLBを破断部材163Xの溶接部163Fに照射する(図16参照)。
なお、図16は、回折光学素子レンズ105を通過したファイバーレーザービームLBのプロファイルを示す図であり、図11のC−C断面図、D−D断面図に相当する。本変形形態では、回折光学素子レンズ105を内蔵するレーザーヘッド102を有するレーザー溶接機107を用いて、溶接工程を行う(図11参照)。本変形形態のレーザーヘッド102は、実施形態のレーザーヘッド2と比較して、回折光学素子レンズ5を回折光学素子レンズ105に変更した点のみが異なっている。なお、図11では、変形形態において実施形態と異なる箇所を、括弧書きの符号で記載している。
回折光学素子レンズ105は、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、(中実円状から)「4つの円弧が隙間を空けて等間隔に円周上に並んだ形状」に変更する。従って、本変形形態では、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、破断部材163Xの溶接部163Fの全体形状と同様の「4つの円弧が隙間を空けて等間隔に円周上に並んだ形状」とした状態で、ファイバーレーザービームLBを破断部材163Xの溶接部163Fに照射することができる。
本変形形態でも、ファイバーレーザービームLBのプロファイルを、破断部材163Xの溶接部163Fの全体形状にした状態で、破断部材163Xの溶接部163Fに照射することで、ダイヤフラム64(突出部64A)に対し、破断部材163Xの溶接部163Fの全体を、一括して同時に溶接することができる。このように、ダイヤフラム64(突出部64A)に対し、溶接部163Fの全体を一括して同時に溶接することにより、破断部材163Xにおける熱歪みの発生が抑制され、ダイヤフラム64(突出部64A)と破断部材163Xとの溶接不良(穴あき)が発生するのを抑制することができる。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
1 密閉型電池
2,102 レーザーヘッド
5,105 回折光学素子レンズ(DOEレンズ)
7,107 レーザー溶接機
10 電極体
20 正極板
28 正極集電箔
30 負極板
50 電解液
60 正極端子構造体
61 正極内部端子構造体
62 電流遮断機構
63,163 正極集電端子部材
63F 溶接部
63X,163X 破断部材
63Y 集電接続部材
64 ダイヤフラム
66 包囲部材
68 正極外部端子部材(外部端子)
70 負極端子構造体
71 負極内部端子部材
78 負極外部端子部材
80 電池ケース
81 ケース本体部材
82 封口蓋
LB ファイバーレーザービーム(エネルギービーム)

Claims (5)

  1. 外部端子と、電極体と、上記電極体を収容する電池ケースと、上記電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに上記電極体に流れる電流を遮断する電流遮断機構と、を備え、
    上記電流遮断機構は、
    上記外部端子に電気的に接続され、上記電池ケースの内圧上昇に伴って変形するダイヤフラムと、
    上記電極体に電気的に接続され、且つ、上記ダイヤフラムに溶接されることによって電気的に接続され、上記電池ケースの内圧上昇に伴って変形する上記ダイヤフラムと共に変形し、上記電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに自身が破断することによって、上記ダイヤフラムと上記電極体との間の通電を遮断する破断部材と、を有する
    密閉型電池の製造方法において、
    上記破断部材は、エネルギービーム溶接によって、上記ダイヤフラムに溶接される溶接部を有し、
    エネルギービーム溶接によって上記ダイヤフラムに上記破断部材を溶接する溶接工程では、エネルギービームのプロファイルを上記溶接部全体の形状にした状態で上記破断部材に上記エネルギービームを照射することにより、上記溶接部全体を一括して同時に溶接する
    密閉型電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の密閉型電池の製造方法であって、
    前記溶接工程では、回折光学素子レンズを通じて、前記エネルギービームのプロファイルを前記溶接部全体の形状にする
    密閉型電池の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の密閉型電池の製造方法であって、
    前記エネルギービームは、ファイバーレーザービームである
    密閉型電池の製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の密閉型電池の製造方法であって、
    前記溶接部全体の形状はリング状であり、
    前記溶接工程では、前記エネルギービームのプロファイルを上記リング状にした状態で、前記破断部材に上記エネルギービームを照射する
    密閉型電池の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の密閉型電池の製造方法によって製造されてなる
    密閉型電池。
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