JPWO2015133478A1 - 足関節用バンデージ - Google Patents

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Abstract

足関節の安定性を向上して、着用者の歩行性を高めることができるテーピング機能を具備する足関節用バンデージを提供する。足関節用バンデージ100は、面ファスナーのループ面10cを有する織物で織成され、着用者の足首に巻回される巻回部11、着用者の足甲から足首まで配置される第1の支持部12、並びに、着用者の足甲の上部で第1の支持部12に交差して着用者の足首から足甲まで配置される第2の支持部13からなる帯状の本体部10と、本体部10の一端10aに接合され、面ファスナーのループ面23を有する織物で織成され、着用者の中足骨に対応する部分に締結するアンカー部20と、本体部10の他端10bに接合され、アンカー部20のループ面23に脱着する面ファスナーのフック面33を有する係着部30と、を備える。

Description

この発明は、着用者の日常動作を支援することのできる足関節用バンデージに関し、特に、足関節の安定性を向上して、下腿三頭筋(ふくらはぎ)の疲労を減少すると共に、アキレス腱、下腿三頭筋及び足関節外側(靭帯)の疼痛を緩和するテーピング機能を具備する足関節用バンデージに関するものである。
従来、手関節、足関節若しくは膝関節の捻挫などの外傷予防、これらの外傷を受傷したときの応急処置、受傷後から完全回復までのリハビリテーションの補助、又は、外傷等の再発予防などの医療用の目的に対応するために、帯状のテーピングテープ(身体の部分に貼着して使用する伸縮性又は非伸縮性粘着布テープ)又はバンデージや丸編で編成された略筒状のサポーターなどが使用されている。
これらのうち、テーピングテープは、使い切りで経済的ではなく、使用者の体質によっては粘着剤で使用者の皮膚にかぶれを生じさせるうえに、高齢者などの皮膚の弱い使用者にはテーピングテープを剥がす際に表皮剥離を生じさせる虞があるという課題がある。
また、丸編のサポーターは、略筒状であるため、受傷した部位を無理に曲げて挿入にする場合に痛みを伴う虞があるうえに、テーピングテープと比較して固定力が劣るという課題がある。
これに対し、バンデージは、経糸方向に伸縮性を有する帯状織物であるため、患部に追従し易く、着用者自身で固定力を調整しながら巻回させることができ、着用者の体の動きに対して無理な力が掛からず、安定した固定力が得られ、反復使用が可能なために経済的である。
例えば、従来の足首矯正具は、足の親指又はその他の指に係止される係止部と、足首に環状に巻回されて固定され、当該巻回の方向に沿って伸縮する可撓性を有する帯状の環状巻回部と、これら係止部と環状巻回部とを繋ぎ、足の親指又はその他の指から足首にかけて螺旋状に巻回され、当該巻回の方向に沿って伸縮する可撓性を有する帯状の螺旋巻回部と、環状巻回部及び螺旋巻回部と係止部との間で折れ曲がった折曲螺旋巻回部とを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−45628号公報
従来の足首矯正具は、足の親指又はその他の指を挿入する係止部をアンカーとするもので、足の指から足首にかけて螺旋状に巻回され、足首の外旋又は内旋を矯正するものであり、足首の関節全体を安定させるためのテーピング(フィギュアエイト)を意図したものではない。
また、従来の足首矯正具は、足の親指又はその他の指のうち1本の足指だけに係止部を挿入するため、他の指と比較して係止部の生地の厚さ分だけ係止部を挿入した足指が高くなり、足首矯正具を装着して歩行する際に足裏に違和感を生じさせるという課題がある。
また、従来の足首矯正具は、ゴム板の表裏面に布(面ファスナー布、通常布)が接合固定されている素材を環状巻回部に用いており、環状巻回部の厚みが厚くなるという課題がある。
また、特許文献1には、折曲螺旋巻回部、環状巻回部及び螺旋巻回部の最大伸度の具体的な開示はない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、足関節の安定性を向上して、着用者の歩行性を高めることができるテーピング機能を具備する足関節用バンデージを提供することを目的とする。
この発明に係る足関節用バンデージにおいては、織物で織成され、着用者の足首に巻回される巻回部、着用者の足甲から足首まで配置される第1の支持部、並びに、着用者の足甲の上部で第1の支持部に交差して着用者の足首から足甲まで配置される第2の支持部からなる帯状の本体部と、本体部の一端に接合され、面ファスナーのループ面を有する織物で織成され、着用者の中足骨に対応する部分に締結するアンカー部と、本体部の他端に接合され、アンカー部のループ面に脱着する面ファスナーのフック面を有する係着部と、を備えるものである。
なお、この発明において、「配置」とは「者(着用者の部位)に対する所定の位置に当てて止めて置くこと」を意味し、「配設」とは「物(足関節用バンデージ)に対する所定の位置に設けたこと」を意味する。
この発明に係る足関節用バンデージにおいては、足関節の安定性を向上して、下腿三頭筋の疲労を減少すると共に、アキレス腱、下腿三頭筋及び足関節外側(靭帯)の疼痛を緩和することができる。
(a)は第1の実施形態に係る右足内反捻挫予防用の足関節用バンデージの概略構成を示す正面図であり、(b)は図1(a)に示す足関節用バンデージの背面図である。 (a)は図1に示す本体部及びアンカー部に紋様を形成した足関節用バンデージの概略構成を示す正面図であり、(b)は図2(a)に示す足関節用バンデージの背面図である。 (a)は図1(a)に示す足関節用バンデージの左側面図であり、(b)は図1(a)に示す足関節用バンデージの右側面図であり、(c)は図1(a)に示す足関節用バンデージの平面図であり、(d)は図1(a)に示す足関節用バンデージの底面図である。 (a)は図1(a)に示す足関節用バンデージの本体部を環状に表した左側面図であり、(b)は図1(a)に示す足関節用バンデージの本体部を環状に表した右側面図である。 (a)は図1に示すアンカー部のセンターマークを正面中央に位置させた正面図であり、(b)は図1に示す足関節用バンデージの斜視図である。 (a)は図1及び図4に示す足関節用バンデージの着用状態を左側前方からみた説明図であり、(b)は図1及び図4に示す足関節用バンデージの着用状態を正面側からみた説明図であり、(c)は図1及び図4に示す足関節用バンデージの着用状態を左側後方からみた説明図であり、(d)は図1及び図4に示す足関節用バンデージの着用状態を右側前方からみた説明図である。 (a)は図1及び図4に示す足関節用バンデージのアンカー部に右足のつま先を挿入した状態を示す説明図であり、(b)は本体部を右足の内踝から足首に半回転させた状態を示す説明図であり、(c)は図7(b)に示す状態から足首にさらに半回転させた状態を示す説明図であり、(d)は右足の外踝から第1指側にかけて足甲で本体部を配置させた状態を示す説明図である。 (a)は第1の実施形態に係る左足内反捻挫予防用の足関節用バンデージの概略構成を示す正面図であり、(b)は図8(a)に示す足関節用バンデージの背面図である。 (a)は図8(a)に示す足関節用バンデージの左側面図であり、(b)は図8(a)に示す足関節用バンデージの右側面図であり、(c)は図8(a)に示す足関節用バンデージの平面図であり、(d)は図8(a)に示す足関節用バンデージの底面図である。 (a)は図8(a)に示す足関節用バンデージの本体部を環状に表した左側面図であり、(b)は図8(a)に示す足関節用バンデージの本体部を環状に表した右側面図である。 (a)は図1に示す本体部及びアンカー部のループ面の織物組織の一例を説明するための説明図であり、(b)は図11(a)に示す織物組織の矢視A−A’線の断面図である。 (a)は図2に示す本体部及びアンカー部のループ面及び紋様部分の織物組織の一例を説明するための説明図であり、(b)は図12(a)に示す織物組織の矢視B−B’線の断面図である。 図1に示す本体部の最大伸度の違いによる効果感の評価結果を示す表である。 (a)は第1の実施形態に係る右足内反捻挫予防用の他の足関節用バンデージの概略構成を示す正面図であり、(b)は図14(a)に示す足関節用バンデージの背面図である。 (a)は図14(a)及び図14(b)に示す本体部の表地面の織物組織の一例を説明するための説明図であり、(b)は図15(a)に示す織物組織の矢視C−C’線の断面図である。 (a)は面ファスナーのループ面を有しない本体部の紋様部分の織物組織の一例を説明するための説明図であり、(b)は図16(a)に示す織物組織の矢視D−D’線の断面図である。
(本発明の第1の実施形態)
本発明において、バンデージとは「経糸方向に伸縮性を有する帯状織物を主材とし、当該帯状織物が身体の一部に巻回されることで、当該身体の機能を補助することができるもの」を意味し、このような効力を有するものであれば、バンデージと表現されていなくても(例えば、テーピングサポーター、サポーターバンドなど)本発明のバンデージの範囲内である。
本発明の足関節用バンデージ100は、図1〜図10に示すように、面ファスナーのループ面10cを有する織物で織成され、着用者の足首に巻回される巻回部11、着用者の足甲から足首まで張った状態で配置される第1の支持部12、並びに、着用者の足甲の上部で第1の支持部12に交差して着用者の足首から足甲まで張った状態で配置される第2の支持部13からなる帯状の本体部10と、本体部10の一端10aに接合され、面ファスナーのループ面23を有する織物で織成され、着用者の中足骨に対応する部分に締結するアンカー部20と、本体部10の他端10bに接合され、アンカー部20のループ面23に着脱する面ファスナーのフック面33を有する係着部30と、を備える。
アンカー部20は、着用者の中足骨に対応する部分に締結することにより、着用者の足関節に対して足関節用バンデージ100を位置決めすると共に、フィギュアエイトを構成する本体部10の下部アンカーとなる。
本体部10及びアンカー部20は、帯状であって、ニードル織機やジャカードニードル織機などの力織機により、経糸1及び緯糸2を組み合わせて織成され、経糸方向(長手方向L、周方向)に伸縮性を有し、緯糸方向(幅方向W)の伸縮性を抑制した細幅の伸縮織物からなる。
また、本体部10は、着用者の足首に巻回される巻回部11、着用者の足甲から足首まで張った状態で配置される第1の支持部12、並びに、着用者の足甲の上部で第1の支持部12に交差して着用者の足首から足甲まで張った状態で配置される第2の支持部13から構成され、第1の支持部12が本体部10の一端10a側に配設され、第2の支持部13が本体部10の他端10b側に配設され、巻回部11が第1の支持部12及び第2の支持部13間に配設され、かつ、第1の支持部12、巻回部11及び第2の支持部13が同幅の直線状である。
また、本体部10及びアンカー部20の経糸1は、図11に示すように、緯糸2と共に織物の一の面(例えば、裏地面)を構成する経地糸1aと、経糸方向で隣り合う複数の緯糸2上に浮いて織物の他の面(例えば、表地面)にループを形成するパイル糸1bと、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸1cと、を備える。以後、本明細書において、本体部10のループ面10c及びアンカー部20のループ面23を有する面を「表地面」と称し、その背面を「裏地面」と称する。
緯糸2は、経地糸1aと共に織物の裏地面を構成する緯地糸2aと、緯地糸2aに並設される熱融着性を有する融着糸2bと、を備え、1本の緯地糸2a及び1本の融着糸2bを並設して1本の緯糸2として構成される。なお、図11及び図12においては、1本の緯地糸2a及び1本の融着糸2bを1本の緯糸2として図示している。また、図11(b)及び図12(b)においては、並設される緯糸2を基準にして、上側が表地面となり、下側が裏地面となる。
また、本体部10及びアンカー部20は、ジャカードニードル織機を用いることにより、経糸方向(長手方向L)で隣り合う複数の緯糸2に対して、経糸1の経地糸1aを表地面側に浮かせ、経糸1のパイル糸1bを裏地面側に沈ませて、図2に示すように、自由に開口するジャガード組織にて、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合からなる紋様14を表地面に部分的に形成することができ、紋様14の領域を除き、表地面の略全面にループ(ループ面10c、ループ面23)を有することになる。
次に、図11を用いて本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の織物組織の一例を説明する。すなわち、ループ面10c(ループ面23)をなす経地糸1aは、図11(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との1−3の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、ループ面10c(ループ面23)をなすパイル糸1bは、図11(b)に示すように、隣り合う6本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈み、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との6−2−2−2の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、ループ面10c(ループ面23)をなす弾性糸1cは、図11(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との1−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図11に示す経地糸1a、パイル糸1b及び弾性糸1cによる織物組織は、一例であり、表地面にループ(ループ面10c、ループ面23)を有することができるのであれば、この織物組織に限られるものではない。
続いて、図12を用いて本実施形態に係る本体部10に形成する紋様14の織物組織の一例を説明する。すなわち、紋様14をなす経地糸1aは、図12(b)に示すように、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との3−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、紋様14をなすパイル糸1bは、図12(b)に示すように、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈み、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮く、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との2−2の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、紋様14をなす弾性糸1cは、図12(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との1−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図12に示す経地糸1a、パイル糸1b及び弾性糸1cによる織物組織は、一例であり、表地面のループ面10c,23の間に紋様14を形成することができるのであれば、この織物組織に限られるものではない。
また、本体部10及びアンカー部20は、経糸1及び緯糸2の材質(特に、弾性糸1c及び緯地糸2aの太さ)並びに緯糸2の打込み回数(本数)により、経糸方向(長手方向L)の最大伸度を自在に調整することが可能である。本発明において最大伸度とは、「最高荷重で引き伸ばしたときの最長の長さ(伸び寸法)と元の長さ(置き寸法)との差の、元の長さに対する百分率」を示す。
特に、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の経糸方向(長手方向L)の最大伸度は、後述の官能評価の総合的判断の結果から、40%〜80%に設定することが好ましく、45%〜75%がより好ましく、60%が最も好ましい。
ここで、最大伸度を60%に設定した本体部10及びアンカー部20の実施形態について説明する。本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の経地糸1aは、太さ100番手のウーリーナイロン双糸が好ましく、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20には、132本のウーリーナイロン双糸を用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20のパイル糸1bは、10本のナイロンフィラメントを撚り合わせて熱を加えて、さらに10本のナイロンフィラメントの撚り方向と反対方向に撚り加工した太さ210デニールの特殊加工糸(210D−10F)であり、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20には、132本の特殊加工糸(210D−10F)を用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の弾性糸1cは、太さ560デニールのポリウレタン糸が好ましく、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20には、36本のポリウレタン糸を用いるのが好ましい。
すなわち、前述の経糸1の材質における本体部10及びアンカー部20は、例えば、幅が5cmであれば、経糸1(経地糸1a、パイル糸1b、弾性糸1c)による経密度が、1485.6D/mm(=((210D×132本)+(100D×2本×132本)+(560D×36本))/50mm)である。
なお、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20のパイル糸1bは、フィラメントカウントが10本であることにより、フィラメントカウントがローカウント(例えば、7本)の場合と比較して、密集するフィラメントの接着力が高く、織物(本体部10、アンカー部20)の風合いが柔らかいという利点がある。
また、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の弾性糸1cは、太さを560デニールにすることにより、太い弾性糸(例えば、1120デニール)の場合と比較して、織物(本体部10、アンカー部20)の厚みを薄くして織物自体を柔らかくすることができる。
さらに、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の緯地糸2aは、太さ150デニールのポリエステルウーリー糸(EW:polyester woolly)1本を用いることが好ましい。
また、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の融着糸2bには、太さ100デニールのナイロン熱融着糸(例えば、東レ株式会社製「エルダー(登録商標)」)1本を用いることが好ましい。
また、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20には、力織機により1本の緯地糸2a及び1本の融着糸2bが緯糸2として同時に打込まれ、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)の打込み回数(本数)が2.54cm(1インチ)当り36.9回(各36.9本)である。
すなわち、前述の緯糸2の材質及び打込み回数(本数)における本体部10及びアンカー部20は、緯糸2(ポリエステルウーリー糸、ナイロン熱融着糸)による緯密度が、9225D/インチ(=(150D+100D)×36.9回/インチ)である。
なお、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20の緯糸2の緯地糸2aは、太さを150デニールにすることにより、太い緯糸の緯地糸(例えば、300デニール)の場合と比較して、織物(本体部10、アンカー部20)の厚みを薄くすることができる。
このように、本実施形態に係る本体部10及びアンカー部20は、前述の経糸1及び緯糸2の材質(特に、弾性糸1c及び緯地糸2aの太さ)並びに緯糸2の打込み回数(本数)により、経糸方向(長手方向L、周方向)の最大伸度を60%に設定することができる。
なお、本実施形態に係る弾性糸1cの太さについては、560デニールを一例として挙げてきたが、本発明において、入手(量産)可能な1ランク下の太さの420デニールや1ランク上の太さの1120デニールを選択し、前述の緯糸2の太さ及び打込み回数(本数)を変更してもよい。すなわち、本実施形態に係る弾性糸1cの太さは、420デニール〜1120デニールであれば、本体部10及びアンカー部20の経糸方向の最大伸度を前記範囲内の最大伸度に設定することが可能である。
また、本実施形態に係る緯糸2の緯地糸2aの太さについては、150デニールを一例として挙げてきたが、本発明において、入手(量産)可能な1ランク下の太さの100デニールや1ランク上の太さの300デニールを選択し、前述の弾性糸1cの太さ及び緯糸2の打込み回数(本数)を変更してもよい。すなわち、本実施形態に係る緯糸2の緯地糸2aの太さは、100デニール〜300デニールであれば、本体部10及びアンカー部20の経糸方向の最大伸度を前記範囲内の最大伸度に設定することが可能である。
また、本実施形態に係る緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)の打込み回数(本数)については、2.54cm(1インチ)当り36.9回(各36.9本)を一例として挙げてきたが、本発明において、2.54cm当り32.8回(各32.8本)〜41.0回(各41.0本)を選択し、前述の弾性糸1c及び緯糸2の太さを変更してもよい。すなわち、本実施形態に係る緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)の打込み回数(本数)は、2.54cm当り32.8回(各32.8本)〜41.0回(各41.0本)であれば、本体部10及びアンカー部20の経糸方向の最大伸度を前記範囲内の最大伸度に設定することが可能である。
なお、本体部10の厚みは、厚すぎる場合に、着用者の足首にバンデージを巻回する際に嵩張り巻き難くなり、薄すぎる場合に、バンデージの織物自体が折れ易く所望の固定力が得られない。このために、本体部10の厚みは、バンデージを巻回し易く、所望の固定力が得られる厚みに設定することが好ましく、例えば、本体部10の経糸方向(長手方向L)の最大伸度が60%であれば、3mm以下に設定することが好ましい。
また、アンカー部20の厚みは、厚すぎる場合に、着用者の足裏に違和感を生じさせ、薄すぎる場合に、バンデージの織物自体が折れ易く所望の固定力が得られない。このために、アンカー部20の厚みは、着用者の足裏に違和感を生じさせず、所望の固定力が得られる厚みに設定することが好ましく、例えば、アンカー部20の経糸方向(長手方向L)の最大伸度が60%であれば、3mm以下に設定することが好ましい。
また、本実施形態に係るアンカー部20には、着用者の中足骨に対応する部分にアンカー部20を締結した場合に外側となる面(表地面)にループ(ループ面23)を配設しているので、本体部10に配設した係着部30(フック面33)は、脱着の容易性及び係着位置の自由度から、本体部10の他端20bの裏地面側に配設する。
また、本体部10は、フィギュアエイト及び上方アンカー部を構成するために、着用者の足甲で交差する部分(第1の支持部12及び第2の支持部13)の長さと、着用者の足首を少なくとも一周する部分(巻回部11)の長さが必要であり、性別や年齢等により足首の大きさに個人差はあるが、例えば、46cm〜48cmの長さに設定することが考えられる。また、本体部10は、着用者の足関節の固定を効果的に行なうために、ある程度の幅を要し、例えば、3cm〜7cmに設定することが好ましい。また、アンカー部20は、着用者の足部との接触面積を増やして摩擦力を増加させ、着用者の足部に対するアンカー部20の位置ずれを防止するために、ある程度の幅を要し、例えば、3cm〜7cmに設定することが好ましい。
また、本実施形態に係る本体部10は、アンカー部20と同じ生地を用いて、面ファスナーのループ面10cを有する織物で織成されているが、経糸方向(長手方向L)の最大伸度が所望の最大伸度であれば、面ファスナーのループ面10cは必ずしも必要ではない。
しかしながら、本体部10は、面ファスナーのループ面10cを有する織物で織成されていることにより、ループ面10cを有しない場合と比較して、未使用時に足関節用バンデージ100を丸めて係着部30のフック面33を本体部10のループ面10cに係着させてコンパクトに保管することができると共に、着用者によっては、係着部30のフック面33を本体部10に係着させて足関節用バンデージ100を使用する場合もあり、足関節用バンデージ100の使用方法(係着位置)に自由度を持たせることができる。
また、本実施形態に係るアンカー部20は、伸縮織物である帯状体の両端を互いに接合(例えば、縫合)して環状に形成され、特に、両端の接合前の帯状体が等脚台形状であり、両端(台形の脚同士)を接合することにより、両端の接合後の帯状体が略円錐筒状となる。
これにより、足関節用バンデージ100は、着用者の足のつま先がアンカー部20に挿入された場合に、アンカー部20の内側面が足甲の傾斜にフィットして、アンカー部20の略円錐筒の大径部21及び小径部22における浮きや皺の発生を抑制することができる。
なお、アンカー部20は、着用者の足のつま先を挿入して中足骨に対応する部分に締結するために、例えば、両端接合前の帯状体における台形の下底の長さ(両端接合後の略円錐筒の大径部21の円周長)を17cm〜21cmに設定し、両端接合前の帯状体における台形の上底の長さ(両端接合後の略円錐筒の小径部22の円周長)を14cm〜18cmに設定することが好ましい。
ここで、アンカー部20は、両端接合後の略円錐筒の大径部21と小径部22との円周長の差が4cm以上である場合に、大径部21を着用者の足にフィットさせても小径部22の円周長が小さいために着用者の足を圧迫することになり、逆に、小径部22を着用者の足にフィットさせても大径部21の円周長が大きいために着用者の足と大径部21との間に間隙を生じさせることになる。
このため、アンカー部20は、両端接合後の略円錐筒の大径部21と小径部22との円周長の差が4cm未満、好ましくは2.5cm〜3.5cmに設定することが好ましく、特に、本実施形態に係るアンカー部20は、両端接合後の略円錐筒の大径部21と小径部22との円周長の差を3cmに設定している。
なお、縫製の種類には、フラットシーマ(四本針縫製)、オーバーロック、三点千鳥などがあるが、本実施形形態に係るアンカー部20の両端同士の縫製は、合わせ部分が薄くなり、縫い目を抑え込む力で縫い目が平らで丈夫に仕上がり、山型裁断により立体に沿い易く、生地裏面に縫い代がないために肌に縫製箇所が当たらず着用感が良好であるというメリットを有するフラットシーマで縫製される。
また、アンカー部20は、帯状体の両端を縫製して円周長の長さ調整不可能な環状に形成しているが、帯状体の両端同士を縫製することなく、帯状体の一端の裏地面に面ファスナーのフック面を縫製し、アンカー部20の円周長を長さ調整可能にしてもよい。
しかしながら、アンカー部20に面ファスナーのフック面を縫製することは、部材点数の増加により足関節用バンデージ100の製造コストの上昇を招くと共に、面ファスナー部分におけるアンカー部20の厚みが厚くなり、足関節用バンデージ100の着用感及び美感を損なうために、帯状体の両端同士を縫製することが好ましい。
また、本実施形態に係るアンカー部20及び本体部10は、図1に示すように、アンカー部20の周方向と本体部10の長手方向Lとのなす角θを155°として接合されているが、足関節用バンデージ100を着用した場合に、本体部10がフィギュアエイトを構成することができるのであれば、このなす角θに限られるものではない。
なお、本体部10を一端10aから他端10b側に牽引した場合には、なす角θが180°に近いほど、アンカー部20の周方向(長手方向)に力が働いてアンカー部20が回転することになり、なす角θが90°に近いほど、アンカー部20の幅方向に力が働いてアンカー部20が足甲に沿ってずり上がることになる。このため、なす角θの範囲は、本体部10を一端10aから他端10b側に牽引した場合に、アンカー部20に浮きが生じず、接合部40近傍で本体部10が捩れない状態で、アンカー部20に対して本体部10を斜め後方に牽引できるように、足関節用バンデージ100の使用方法の簡便さを考慮して、145°〜165°に設定することが好ましい。
また、アンカー部20と本体部10の一端10aとの接合部40は、本体部10の幅方向Wの長さよりも長く本体部10の他端10b側を凸にして縫製される。
このように、足関節用バンデージ100は、接合部40が本体部10の他端10b側に向けて凸状に縫製されることにより、足関節用バンデージ100を着用者の足関節に巻回する場合に、本体部10の巻回(牽引)方向に対応して、接合部40での捩れを吸収し、接合部40近傍の浮きや皺の発生を抑制することができる。
なお、接合部40が略三角形状である場合には、着用者が足関節用バンデージ100を着用する際に、本体部10からの引張り応力により、三角形の頂点に応力が集中し、その頂点部分の生地が弱くなり、縫製箇所が崩壊する虞がある。
このため、本実施形態に係る接合部40は、略半円形状にすることにより、本体部10からの引張り応力に対しても、応力が集中することなく、縫製箇所の崩壊を抑制することができ、本体部10の牽引方向の個人差にも対応できると共に、接合部40近傍の浮きや皺の発生を抑制することができる。
また、アンカー部20と本体部10の一端10aとの接合では、本体部10の両側辺で縫製しないことにより、本体部10の両側辺がアンカー部20に固定されず、本体部10の接合部40近傍の両側辺における織物が伸長できる。
このため、本実施形態に係る足関節用バンデージ100は、着用者の足首に対する本体部10の巻き付け角度が多少変化しても、本体部10の接合部40近傍の各辺における織物の歪みを吸収して、本体部10の接合部40近傍の各辺における生地の浮きや皺の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る足関節用バンデージ100は、図5(a)に示すように、着用者の足の正しい位置にアンカー部20を締結させ、本体部10がフィギュアエイトを構成する着用者の足関節への正しい巻き方となるように、目印としての縫い目によるセンターマーク24をアンカー部20の接合部40近傍に縫製することができる。
本実施形態に係る係着部30は、例えば、図1(b)に示すように、長方形と等脚台形とを組み合わせた平面形状であり、長方形部分31が本体部10の裏地面に縫製され、等脚台形部分32が本体部10の他端10bから突出している。このように、係着部30は、等脚台形部分32が本体部10の他端10bから突出していることにより、本体部10と重畳しない分だけ薄くなり、等脚台形部分32を着用者の手の指で把持させ易くし、アンカー部20のループ面23に対してフック面33を容易に脱着することができる。
つぎに、図1、図3及び図4に示す足関節用バンデージ100の着用方法について、図6及び図7を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、着用者の右足に足関節用バンデージ100を着用する場合について説明するが、着用者の左足に足関節用バンデージ100を着用する場合は、図8、図9及び図10に示す足関節用バンデージ100を用いて、以下の説明の「右足」及び「左手」を「左足」及び「右手」にそれぞれ読み替えて、着用する。
着用者は、図7(a)に示すように、足関節用バンデージ100のアンカー部20に右足のつま先を挿通し、中足骨に対応する部分まで押し込み、アンカー部20のセンターマーク24を足甲の中央に合わせる。
そして、着用者は、左手で本体部10の他端10bを把持しながら本体部10を牽引し、右足の第5指側から内踝にかけて足甲で伸長状態の本体部10(第1の支持部12)を配置させる。なお、伸長状態とは、着用者が足関節用バンデージ100を着用後に巻回位置を微調整可能にする伸び代を有する状態を示す。
つぎに、着用者は、図7(b)及び図7(c)に示すように、両手を用いて、伸長状態の本体部10(巻回部11)を右足の内踝からアキレス腱に対応する部分を介して外踝の方向に足首に対して1周半だけ周回させる。
そして、着用者は、図7(d)に示すように、左手で本体部10の他端10bを把持しながら、外踝から右足の第1指側にかけて足甲で伸長状態の本体部10(第2の支持部13)を配置させる。
最後に、着用者は、図6に示すように、土踏まずに位置するアンカー部20のループ面23に本体部10の他端10bにある係着部30のフック面33を係着させて、完了する。
このように、足関節用バンデージ100は、着用者の土踏まずに位置するアンカー部20に係着部30を係着させることにより、着用者の土踏まずを押し上げることができ、着用者の着用感及び効果感を向上させることができる。
なお、図1、図3及び図4に示す足関節用バンデージ100は、前述の足関節用バンデージ100の着用方法において、本体部10(第1の支持部12)を右足の第5指側から内踝にかけて配置させたうえで足首に対して反時計回りに本体部10(巻回部11)を巻回している。このため、図1、図3及び図4に示す足関節用バンデージ100は、右足に着用した場合に、アンカー部20からの本体部10(第1の支持部12)の巻き始めの方向が右足の外側から足甲を介して内側となり、足部の外反方向に予め力を与え、足関節を内側に捻ることにより発症する内反捻挫を予防することができる。
また、必要に応じて、図1、図3及び図4に示す足関節用バンデージ100は、左足に着用した場合に、アンカー部20からの本体部10(第1の支持部12)の巻き始めの方向が左足の内側から足甲を介して外側となり、足部の内反方向に予め力を与え、足関節を外側に捻ることにより発症する外反捻挫を予防することもできる。
これに対し、図8、図9及び図10に示す足関節用バンデージ100については、左足に着用する場合に、本体部10(第1の支持部12)を左足の第5指側から内踝にかけて配置させたうえで足首に対して時計回りに本体部10(巻回部11)を巻回することになる。これにより、図8、図9及び図10に示す足関節用バンデージ100は、左足に着用した場合に、アンカー部20からの本体部10(第1の支持部12)の巻き始めの方向が左足の外側から足甲を介して内側となり、足部の外反方向に予め力を与え、足関節を内側に捻ることにより発症する内反捻挫を予防することができる。
また、必要に応じて、図8、図9及び図10に示す足関節用バンデージ100は、右足に着用した場合に、アンカー部20からの本体部10(第1の支持部12)の巻き始めの方向が右足の内側から足甲を介して外側となり、足部の内反方向に予め力を与え、外反捻挫を予防することもできる。
なお、図8、図9及び図10に示す足関節用バンデージ100は、図1、図3及び図4に示す足関節用バンデージ100の本体部10の一端10aを、アンカー部20におけるセンターマーク24を基準にして線対称の位置に接合したものである。
つぎに、本実施形態に係る足関節用バンデージ100の本体部10における経糸方向の最大伸度の最適な範囲について、試用試験の試験結果に基づいて説明する。
なお、試用試験には、図1に示すように、下記の表1に示す経糸1及び緯糸2の材質並びに緯糸2の打込み回数(本数)により織成された最大伸度が45%、60%又は75%である本体部10(長さ:50cm、幅:5cm)と、アンカー部20と、係着部30と、を備えた足関節用バンデージ100(以下、実施例1、実施例2及び実施例3とそれぞれ称す)を作製して使用した。
また、最大伸度が35%又は90%である本体部10(長さ:50cm、幅:5cm)を用いて、上記実施例と同様に足関節用バンデージ(以下、比較例1及び比較例2とそれぞれ称す)を作製して、試用試験に使用した。
Figure 2015133478
試用試験は、図6に示すように、着用者の右足に足関節用バンデージを着用し、図13の評価項目における着用者の効果感の官能評価(計5人)を実施した。評価方法は、先ずは各着用者にて各評価項目に対する官能評価を3段階(3:とても良い、2:良い、1:悪い)で点数化して、各評価項目における着用者全員(5人)の平均点を算出した。その後、実施例1〜3及び比較例1〜2について、各評価項目の合計点及び平均点を算出して、総合的に平均点が2点以上を及第点と判断した。
なお、図13の評価項目「固定力」は、足関節の底屈又は背屈の可動域抑制力であれば、歩行、走行、階段の上り下りなどの動作における必要以上に力を使う足関節の底屈又は背屈の可動域の抑制を想定している。また、足部の内がえし及び外がえしの可動域抑制力であれば、スポーツ時のサイドステップやダッシュ時のストップ動作、段差などの不安定な場所での踏ん張りなどの日常の動作時における必要以上の力を使う場合、又は可動域の限界を超える動きの抑制を想定している。
さらに、図13の評価項目「痛み」について、織物の圧迫力による痛みであれば、織物の最大伸度が小さい場合は、筋肉又は関節の動きや皮膚の伸び縮みに織物が追従できず、圧迫力をより強く感じて痛みを覚え易いと考えられ、織物の最大伸度が大きい場合は、可動域を抑制する固定力が弱くなると考えられる。
また、織物の硬さによる擦れの痛みであれば、織物の最大伸度が小さい場合は、筋肉や皮膚の動きに追従できないため、織物と皮膚が擦れて痛みを感じ易いと考えられ、織物の最大伸度が大きい場合は、筋肉や肌に対して添うように織物が伸びるため、肌へのトラブルが少ないと考えられる。
また、図13の評価項目「面ファスナーの剥がし易さ」について、面ファスナーが剥がし易いということは、非力な着用者にも面ファスナーの着脱使用に支障が無いと共に、面ファスナーのループ面を有する織物自体が硬くて型崩れし難いことになる。
また、面ファスナーが剥がし難いということは、着用者の運動時に、バンデージの着用部位における関節の可動や筋肉の膨張により、面ファスナーのフック面がループ面から外れることが無い反面、面ファスナーのフック面及びループ面間の強い係着力により、面ファスナーのループ面を有する織物からパイル糸を引っ張り出し、面ファスナーを剥がした場合に、パイル糸が織物から突出して織物の毛羽立ちを生じさせることになる。
さらに、図13の評価項目「織物の密着性」について、織物の最大伸度が小さい場合は、筋肉や皮膚の動きに追従できないため、生地が密着せずに肌抵抗が減少し、バンデージの効果を弱めると考えられ、織物の最大伸度が大きい場合は、生地と肌が密着して固定され易く、肌や筋肉の動きにフィットし、バンデージの効果を得易いと考えられる。
また、図13の評価項目「巻き易さ」について、織物の最大伸度が小さい場合は、肌の曲面に沿い難く、本体部10の巻回が困難である。また、織物の最大伸度が大きい場合は、織物と肌が密着して固定され易く、肌や筋肉の動きにフィットし易いが、効果的に着用するためには、本体部10を十分に伸ばしながら巻く必要がある。しかし、本体部10を十分に伸ばすと、本体部10の他端10bを持つ手とアンカー部20との距離が長く離れるため、足関節への着用及び巻付けが困難となる。更に、本体部10の他端10bをアンカー部20の所定位置に固定することが困難になることから、所定位置に固定できるように模索しながら巻く動作が生じてくる。
また、図13の評価項目「固定力の調整のし易さ」について、織物の最大伸度が小さい場合は、強固な固定に適しているが、固定力の調整可能な範囲が狭いため、非力な着用者にとって固定力の調整が難しくなる。
さらに、図13の評価項目「織物の折れ難さ」について、織物の最大伸度が小さい場合は、織目が詰まっているため、織物の腰も有り、織物が折れ難い。また、織物の最大伸度が大きい場合は、織目が空いているため、織物が折れ易い織組織であり、織物が折れることで本体部10の構造が弱くなると考えられる。
以上のような評価項目において、実施例2は、図13に示すように、ほぼ全ての評価項目において良好な評価結果を得ている。
また、実施例3は、固定力が弱いものの、他の評価項目において良好な評価結果を得ている。
また、実施例1は、痛みが有り、織物の密着性が悪いものの、他の評価項目において良好な評価結果を得ている。これに対し、比較例1及び比較例2は、ほとんどの評価項目において悪い評価結果を得ている。
以上より、総合的な評価結果としては、平均点が2点以上である実施例1(最大伸度45%)、実施例2(最大伸度60%)及び実施例3(最大伸度75%)が、本体部10として、最適であることがわかる。
すなわち、本実施形態に係る足関節用バンデージ100の本体部10における経糸方向の最大伸度は、40%〜80%が好ましく、45%〜75%がより好ましく、60%が最も好ましい。
つぎに、本実施形態に係る足関節用バンデージ100のアンカー部20ついて、面ファスナーの耐久性試験(はく離強さ)の試験結果に基づいて説明する。
なお、面ファスナーの耐久性試験(はく離強さ)では、前述の官能評価の評価結果により、最も好ましい結果であった実施例2(経糸方向の最大伸度が60%のアンカー部20)を基準にして、他の伸縮織物と比較した。また、比較例としては、下記の表2に示す経糸1及び緯糸2の材質並びに緯糸2の打込み回数(本数)からなる市販の伸縮織物(以下、比較例3、比較例4及び比較例5とそれぞれ称す)を用いた。なお、比較例3は、面ファスナーとしてのループ面を有していないため、経糸におけるパイル糸及び緯糸における融着糸を備えていない。
Figure 2015133478
なお、実施例2と比較例3〜5との大きな相違点は、パイル糸のフィラメントカウントの相違であり、実施例2の10本に対し、比較例4が7本であり、比較例5が15本であり、比較例3がパイル糸を使用していない(面ファスナーのループ面を有していない)。
面ファスナーの耐久性試験(はく離強さ)は、日本工業規格のJIS L3416「面ファスナ」の7.4.2「はく離強さ」に準拠し、1000回の接着・はく離の繰り返しを行なった実験結果を下記の表3に示す。
Figure 2015133478
実施例2は、表3に示すように、保持率(初期のはく離強さに対する耐久試験後のはく離強さの百分率)が比較例3〜5と比較して最も高く、足関節に巻回して面ファスナーのフックで係着させる足関節用バンデージ100に使用するアンカー部20として最適であることがわかる。
特に、実施例2は、耐久試験後のはく離強さが初期のはく離強さに対して大きくなっている(保持率が100%を超える)ため、足関節用バンデージ100として長期間継続的に使用するうえで有利である。
なお、パイル糸のフィラメントカウントが多いことは、面ファスナーのフックがループに係着し易くなり、保持率が高くなる一方、最大伸度が低くなる。
比較例5は、パイル糸のフィラメントカウントが実施例2のパイル糸のフィラメントカウントよりも多いのであるが、外観の毛羽立ちを防ぐために樹脂加工が施されているため、面ファスナーのフックがループに係着し難くなり、初期のはく離強さ及び保持率が、実施例2の初期のはく離強さ及び保持率よりも低くなっている。
以上のように、足関節用バンデージ100は、本体部10でフィギュアエイトを構成することにより、着用者の距腿関節を固定し、関節適合性を図り、足関節を安定させ、歩行時における着用者の足首の振れを抑制(ヒールロック)して、内反捻挫の防止や片足立ち時の不安定性などを解消して、着用者による安定した歩行を補助することができる。
また、本体部10によるフィギュアエイトは、足関節の背屈制動を補助することにより、着用者の重心を爪先立ち方向へ誘導し、着用者の歩行を補助することができる。また、本体部10によるフィギュアエイトは、着用者の足関節を安定させ、立脚期(歩行中の足が接地している期間)の初期における地面(床)からの衝撃を吸収するための補助をなすことができる。
特に、足関節用バンデージ100は、立脚期の初期における衝撃吸収及び立脚期の中期から後期にかけての推進力に寄与することができると共に、左右(内外反)の制動により足関節の安定性を得ることができるという作用効果を奏する。
また、足関節用バンデージ100は、着用者の足関節を補助することにより、アキレス腱の疼痛、下腿三頭筋の疲労及び疼痛、並びに、足関節外側(靭帯)の疼痛を緩和するができるという作用効果を奏する。
また、図2に示す足関節用バンデージ100は、例えば、本体部10及びアンカー部20の経糸1の経地糸1aに緑色の糸を使用し、本体部10及びアンカー部20の経糸1のパイル糸1bに黒色の糸を使用し、本体部10及びアンカー部20の経糸1の弾性糸1cに黒色の糸を使用し、本体部10及びアンカー部20の緯糸2に黒色の糸を使用すると共に、図12に示すように、共通の緯糸2に対して経地糸1aを浮かせパイル糸1bを沈ませることにより、黒色の表地面に緑色の紋様14が形成され、本体部10及びアンカー部20の表地面の紋様14に対応する本体部10及びアンカー部20の裏地面の部分が黒色として本体部10及びアンカー部20の緑色の裏地面に表れる。
なお、足関節用バンデージ100は、これらの色彩に限られるものではなく、例えば、本体部10及びアンカー部20の経糸1のパイル糸1bに虹色の七色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)のいずれか一色の糸を使用し、本体部10及びアンカー部20の紋様14を除く表地面を虹色のいずれか一色にすることが考えられる。これにより、足関節用バンデージ100は、七色のカラーバリエーションの商品群により、需要者の購買意欲を発揮させることができる。
また、足関節用バンデージ100は、例えば、本体部10及びアンカー部20の経糸1のパイル糸1bに蛍光色の糸を使用して本体部10及びアンカー部20の紋様14を除く表地面を蛍光色にすることにより、需要者の購買意欲を発揮させると共に、夜間の外出時に着用することで、自動車等のヘッドライトに照らされて目立ち、安全防災面にも寄与することが期待できる。
なお、本実施形態に係る本体部10は、面ファスナーのループ面10cを有する場合について説明したが、図14に示すように、面ファスナーのループ面10cを有しない伸縮織物であってもよい。
この場合に、本体部10は、ループ面10cをなすパイル糸1bを必要とせず、パイル糸1bによるループを保持する融着糸2bを必要としない。
特に、本実施形態に係る本体部10は、経糸1を構成するパイル糸1bの替わりに、前述の経地糸1a(以下、第1の経地糸1aと称す)に対して緯糸2との交差浮沈を逆に対応させた経地糸1a(以下、第2の経地糸1dと称す)を用いている。
すなわち、経糸1は、図15に示すように、緯糸2と共に織物の一の面(例えば、裏地面)を構成する第1の経地糸1aと、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸1cと、緯糸2と共に織物の他の面(例えば、表地面)を構成する第2の経地糸1dと、を備える。
また、緯糸2は、第1の経地糸1aと共に織物の裏地面を構成する緯地糸2aを備える。
なお、図15(b)及び図16(b)においては、並設される緯糸2を基準にして、上側が表地面となり、下側が裏地面となる。
また、本体部10は、ジャカードニードル織機を用いることにより、経糸方向(長手方向L)で隣り合う複数の緯糸2に対して、経糸1の第1の経地糸1a(例えば、緑色の糸)を表地面側に浮かせて(第2の経地糸1d(例えば、黒色の糸)を裏地面側に沈ませて)、自由に開口するジャガード組織にて、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合からなる紋様14を表地面に部分的に形成することができる。
次に、図15を用いて本実施形態に係る織物組織の一例を説明する。すなわち、第1の経地糸1aは、図15(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して上側を通って浮き、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a)との1−3の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、弾性糸1cは、図15(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a)との1−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、第2の経地糸1dは、図15(b)に示すように、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a)との3−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図15に示す第1の経地糸1a、弾性糸1c及び第2の経地糸1dによる織物組織は、一例であり、この織物組織に限られるものではない。
続いて、図16を用いて本実施形態に係る紋様部分の織物組織の一例を説明する。すなわち、紋様14をなす第1の経地糸1aは、図16(b)に示すように、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a)との3−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、紋様14をなす弾性糸1cは、図16(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a)との1−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、紋様14をなす第2の経地糸1dは、図16(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a)に対して上側を通って浮き、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a)との1−3の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図16に示す第1の経地糸1a、弾性糸1c及び第2の経地糸1dによる織物組織は、一例であり、表地面に紋様14を形成することができるのであれば、この織物組織に限られるものではない。
ここで、本体部10が面ファスナーのループ面11を有しない伸縮織物であり、本体部10の最大伸度を60%(1.60倍±0.1)に設定した実施形態について説明する。
本実施形態に係る本体部10の第1の経地糸1a及び第2の経地糸1dは、太さ100デニールのウーリーナイロン双糸が好ましく、本実施形態に係る本体部10には、152本のウーリーナイロン双糸を第1の経地糸1a及び第2の経地糸1dにそれぞれ用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係る本体部10の弾性糸1cは、太さ560デニールのポリウレタン糸(例えば、東レ・オペロンテックス株式会社のポリウレタン弾性繊維「ライクラ(登録商標)ファイバー」)に2本の太さ150デニールのポリエステルウーリー(EW:polyester woolly)単糸をカバーリングしたカバーリング糸が好ましく、本実施形態に係る本体部10には、41本のカバーリング糸を用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係る本体部10の緯地糸2aは、太さ150デニールのポリエステルウーリー糸(EW)1本を用いるのが好ましい。
さらに、本実施形態に係る本体部10には、力織機により1本の緯地糸2aが緯糸2として打込まれ、緯糸2(緯地糸2a)の打込み回数(本数)が2.54cm(1インチ)当り33.6回(33.6本)である。
このように、本実施形態に係る本体部10は、前述の経糸1及び緯糸2の材質(特に、弾性糸1c及び緯地糸2aの太さ)並びに緯糸2の打込み回数(本数)により、経糸方向(長手方向L)の最大伸度を60%に設定することができる。
なお、本実施形態に係る本体部10は、ナイロン47%、ポリエステル44%、ポリウレタン9%の混率であるが、この混率に限られるものではない。
また、本実施形態に係る足関節用バンデージ100は、素肌に直接巻回する場合について説明したが、例えば、国際公開第2011/090193号パンフレットに開示される足関節サポーターやくつ下(フートカバー類、ソックス類、ストッキング類、タイツ及びパンティ・ストッキング類)を着用した足関節に対して、足関節サポーター上やくつ下上に巻回することにより、素肌に対する足関節用バンデージ100の滑りを無くし、足関節用バンデージ100の作用効果を向上することができる。
なお、足関節用バンデージ100をくつ下上に巻回する場合には、足関節用バンデージ100とくつ下とをセットにすることもできる。
また、足関節用バンデージ100をくつ下(最大伸度が低いくつ下が好ましい)上に巻回する場合には、足関節用バンデージ100の一態様として、足関節用バンデージ100のアンカー部20を本体部10から取り除き、くつ下の足甲部及び足底部の境界における外側面又は内側面に本体部10の一端10aを縫製することにより、くつ下の爪先部をアンカー部20として機能させることができる。
1 経糸
1a 経地糸(第1の経地糸)
1b パイル糸
1c 弾性糸
1d 第2の経地糸 2 緯糸
2a 緯地糸
2b 融着糸
10 本体部
10a 一端
10b 他端
10c ループ面
11 巻回部
12 第1の支持部
13 第2の支持部
14 紋様
20 アンカー部
21 大径部
22 小径部
23 ループ面
24 センターマーク
30 係着部
31 長方形部分
32 等脚台形部分
33 フック面
40 接合部
100 足関節用バンデージ

Claims (7)

  1. 織物で織成され、着用者の足首に巻回される巻回部、前記着用者の足甲から足首まで配置される第1の支持部、並びに、前記着用者の足甲の上部で前記第1の支持部に交差して前記着用者の足首から足甲まで配置される第2の支持部からなる帯状の本体部と、
    前記本体部の一端に接合され、面ファスナーのループ面を有する織物で織成され、前記着用者の中足骨に対応する部分に締結されるアンカー部と、
    前記本体部の他端に接合され、前記アンカー部のループ面に着脱する面ファスナーのフック面を有する係着部と、
    を備えることを特徴とする足関節用バンデージ。
  2. 請求項1に記載の足関節用バンデージにおいて、
    前記第1の支持部が前記本体部の一端側に配設され、前記第2の支持部が前記本体部の他端側に配設され、前記巻回部が前記第1の支持部及び第2の支持部間に配設され、かつ、前記第1の支持部、巻回部及び第2の支持部が同幅の直線状であることを特徴とする足関節用バンデージ。
  3. 請求項1又は2に記載の足関節用バンデージにおいて、
    前記本体部の長手方向の最大伸度が、40%〜80%であることを特徴とする足関節用バンデージ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の足関節用バンデージにおいて、
    前記アンカー部及び本体部が、前記アンカー部の周方向と前記本体部の長手方向とのなす角を145°〜165°として接合されることを特徴とする足関節用バンデージ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の足関節用バンデージにおいて、
    前記アンカー部と前記本体部の一端との接合部が、前記本体部の幅方向の長さよりも長く前記本体部の他端側を凸に縫製されることを特徴とする足関節用バンデージ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の足関節用バンデージにおいて、
    前記アンカー部が、略円錐筒状であることを特徴とする足関節用バンデージ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の足関節用バンデージにおいて、
    文字、図形若しくは記号又はこれらの結合からなる紋様が、前記本体部の表地面に形成されることを特徴とする足関節用バンデージ。
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