JP4374424B2 - 足の健康装具 - Google Patents

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Description

本発明は、快適で健康的な歩行方法を支援する足の健康装具に関し、更に詳しくは、例えば、扁平化した足の三つのアーチを補強して再形成し、複合的に組み合わせ、耐荷重性のある中空の土踏まずを再生することで、歩行時の衝撃緩衝とあおり歩行という理想的な足底の重心移動を支援する足の健康装具に関する。
足は全体重がのしかかる場所であるが、健全な足の裏は、地面と接触しない凸型に湾曲した「土踏まず」という中空部を有する。足の骨格と土踏まずの骨組みを図5に示す。凸型に湾曲した中空の土踏まずは足の横アーチと内側の縦アーチ、外側の縦アーチの三つの中空のアーチが複合的に組み合わさり、前後左右に弓なりに湾曲して全体重に耐える耐荷重性のある凸型の中空部をつくっている。図6(a)は、中空の土踏まずを形成するアーチ形状の重要な点M,N,Oの三点を示す。土踏まずでは、通常、図6(a)の点M,N,Oをアーチ立脚点とする。すなわち、MとNとの間では横アーチ、MとOの間では内側の縦アーチ、NとOの間では外側の縦アーチがあり、それらが複合的に組み合わさることで中空の土踏まずを形成している。図5(a)は足の甲を上から見た図である。図5(a−X),(a−Y),(a−Z)は横アーチの構造を説明する図である。図5(b)は内側の縦アーチ、図5(c)は外側の縦アーチを示す。図6(b)は足裏の接地面と地面と接地しない土踏まず1の位置を示す。図6(b)に示すように、足の裏は、土踏まずという地面と接触しない凸型に湾曲した中空部分があるので、足が接地した時、土踏まずがバネ板の役割りをして接地の衝撃を緩衝するはたらきがある。また、図6(c)は、直立二足歩行をする人にとって最も健康によい理想的な足底の重心移動を示す。足底重心は、足の裏の矢印のように、足の3つの中空のアーチによって形成された「土踏まず」という文字通りの非接地部を迂回するように、踵から小趾球を経由し、母趾球へ移動し、母趾のつま先へと曲線を描いて移動し、地面を離れる。これを「あおり歩行」という。あおり歩行は、歩行時、足、膝、腰等の諸関節や筋肉に無理がかからず、エネルギー効率の一番良い歩行方法であり、また、あおり歩行は足膝腰の関節のつながりを修復する重要なはたらきがあるしかし、土踏まず1の形状が不十分な人は少なくない。何らかの理由により、いずれかのアーチが歪むと、足には全体重がのしかかるので土踏まずが扁平化をきたすようになります。つまり、土踏まずが扁平化すると、板バネとしての機能が低下するため歩行時の衝撃が吸収できなくなり、きちんとした非接地部にならないため、足底の重心の移動は、図6(d)のP,Q,Rのような曲線になる。このような本来と反する歩行が繰り返されると、身体の諸筋群や関節に無理が募り、やがて足や膝、股関節や腰等の関節を歪ませ疲労や痛みをきたすようになる。このようなアーチ形状が扁平化した足でも、健康によい理想的なあおり歩行ができるようにするためには、全体重がのしかかっても接地しない土踏まず、足底の迂回路として機能するような土踏まずを再生しなければなりません。そのためには、扁平化した横アーチや内側の縦アーチ、外側の縦アーチを合理的に補強して再形成し、複合的に組み合わせ、全体重に耐える中空の土踏まずを再生する装具が必要になります。
足の裏の扁平化を緩和し、あるいは改善を目的とした足の装具については、これまでも幾つか提案が出ている。例えば、靴の中敷きや足底板やアーチサポータとして、土踏まず1の部分に凸型のゴムやスポンジなどのクッション材を挿入して扁平化した足の縦と横のアーチを押し上げることで、足の立体化を図っているものもあります。また、足を足幅方向に伸縮性のある筒状のサポーターや靴下で締め、足の横アーチを補強、再形成するという方法も採られています図13は、特開2004−329452号公報には、外反母趾及び内反小趾矯正用サポーターが開示してあります。図13(a)は、矯正用サポーター101の装着状態である。図13(b)は、外観を示す。この矯正用サポーター101は、土踏まず部位にクッション材102を設け、甲部分を含む足の前側部位を、伸縮性のある弾力的な筒状部材103で覆い、足の横幅を締めることができるようになっている。第1中足関節部、及び第5中足骨基底には、クッション材104,105を設け、ここを押圧する。さらに筒状部材103は、踵(かかと)を経由するズレ防止ベルト106を連結している。図14は、特開昭63−119760号公報は、足関節固定具111を公開しています。図14(a)はその装着状態、図14(b)はその外観を示す。足関節固定具111は、足踵115を包む袋状部113を有し、袋状部113は湾曲した内面を有して4本のベルト112を延設している。ベルト112は、使用時、足首及び足の甲を捲回し、面ファスナ114で固定するようになっている。ベルト112は、足の甲部に事実上、ランダムな方向の力を加えるように捲回する。
特開2004−329452号公報 特開昭63−119760号公報
従来の足の健康装具、例えばサポーターや足固定具などは、足のアーチの形状の扁平化の緩和、改善、さらに快適な歩行の支援には必ずしも十分に役立たなかった。つまり、足の裏の扁平化が原因の治療困難な足や膝、股関節や腰等の疲れや痛み、だるさなどは、なかなか改善しないという問題点があった。なぜならば、凸型の中空部として再生すべき土踏まずを安易に凸型の固体で「中実」に埋めてしまうと、着地時、土踏まずは突き上げられてバネ板とはなり難いうえに、接地部になってしまい迂回路とはなり難い。そのため体力を消耗し易く、足膝腰の関節のつながりを修復するあおり歩行は再現しにくいという問題点があった。特開昭63−119760号公報開示の固定具は、事実上、足の甲部をランダムに捲回固定するため、足の甲部の関節にはランダムな方向から力が加わることになる。足の甲部は、比較的小さな骨がたくさん精密に密集しているので、ここを帯などで拘束する場合、とりわけ慎重な配慮が必要となる。特に関節部をねじるような剪断力などは加えてはいけない。足甲部を2本の帯などでランダムに捲回すると、小さな骨にそのような剪断力が加わる。この場合には、治る変形も治らないだけでなく、症状を悪化しかねない恐れがある。また、この場合、歩行時、足首の動きの自由度が少なくなるので、足底重心の移動を束縛し、その結果歩きにくく、足膝腰の関節のつながりを修復するあおり歩行がしにくいという問題点があった。また、筒状の弾性サポータで横方向のアーチだけを単独に再形成しても縦方向のアーチも再形成しないと耐荷重性のある中空の土踏まずは再生できないという問題点があった。つまり、従来の技術は、扁平化した足の横アーチや内側の縦アーチ、外側の縦アーチを三つの中空のアーチとして補強し、複合的に組み合わせしめ、土踏まずを全体重に耐える凸型の中空部として再生することができないという問題点があった。
そこで本発明は、上記のような問題点を考慮し、扁平化した足の横アーチや内側の縦アーチ、外側の縦アーチを三つの中空のアーチとして補強して再形成し、複合的に組み合わせしめることで、土踏まずを全体重に耐える凸型の中空部として再生することで、着地時の衝撃を緩衝し、理想的なあおり歩行を実現し、足の扁平化が原因となる足や膝、股関節や腰等の疲れや痛み、だるさなどを効果的に改善できる足の健康装具を提供することを課題とする。
本願発明は上記の課題を達成するため、アーチ式石橋構築の原理を採用した。まずは、その概要を述べます。一般に、アーチ式石橋の構造は、図7に示すように、両脚部の間にクサビ形の石を挟んでいるため、図7(a)に示すように、アーチの両端(脚)部には、石材の荷重によって常に外側に開こうとする力(スラストi)がはたらいています(アーチ式石橋は、常に扁平化しようとしています)が、これを食い止めているのが丈夫な両岸です。つまり、丈夫な両岸は、常に扁平化しようとするアーチの両端(脚)部を、常にアーチの底辺の中心方向に押し返し、アーチが扁平化する力と均衡を保っているので、アーチ式石橋は、永い歳月、中空を保持しているのです。このアーチの両端(脚)部を常にアーチの底辺の中心方向に押し返す(誘導する)力が「アーチ反力J」です。ですから、アーチ反力が減衰すると、図7(b)のように、アーチ式石橋は扁平化し、やがて崩落してしまいます。本願発明者は、このアーチ式石橋を構築する技術を、中空の土踏まずを再生する技術と重ねて考えました。そして、足の骨を詳細に検討した結果、土踏まずを構成する三つのアーチには、予想通り、アーチ式石橋と同じくクサビ形の骨が1つ以上その両脚間にはさまれていることに気づきました。足のアーチもクサビ形の骨をもっているのだから、アーチが扁平化した場合には、扁平化する力を押し戻すだけのアーチ反力Jをアーチの両端部に加え、均衡を保つように施せば、耐荷重性のある中空のアーチを再生できるのではないかと考えました。そして、扁平化した三つのアーチにそれぞれ「アーチ反力」が加わるような帯状部の形状を研究し、固定ひも部との結合の仕方や固定の仕方を考慮し、三つのアーチを複合的に組み合わせて耐荷重性のある中空の土踏まずの再生する装具を開発しました。以下、足の骨を詳細に検討した内容を述べます。健全な土踏まずは図5(a)で示す足根骨51〜57、および全趾の中足骨58〜62の12個の骨からなる横アーチと内側の縦アーチ、外側の縦アーチの三つの中空のアーチが複合的に組み合わさることで、前後左右に弓なりに湾曲して全体重に耐える耐荷重性のある凸型の中空部をつくっていますこれらの骨のうち、足根骨52,54,55,56と、中足骨59,60,61の底部、合計7個の骨はクサビ形をしています。横アーチは、図5(a−Y),(a−Z)に示すように、足根骨55,56、中足骨58,59,60の底部はクサビ形です。図5の(b)は、図5(a)で示すK方向から骨格を見た内側の縦アーチを示します。内側の縦アーチでは足根骨52は補助線で示したようにクサビ形です。図5の(c)は、図5(a)で示すT方向から骨格を見た外側の縦アーチを示します。外側の縦アーチでは足根骨54が補助線で示したようにクサビ形です。本願発明者は、アーチ式石橋構築の原理をもとに、三つの足のアーチがそれぞれクサビ形の骨を有することに着目し、アーチ構造を保持する丈夫な両岸の代わりに帯状部と固定ひも部とを連結使用することで、横、内側の縦、外側の縦の三つのアーチの両脚部にアーチ反力を加え、三つのアーチを補強して再形成し、複合的に組み合わせることで、耐荷重性のある中空の土踏まずを再生する足の健康装具を完成しました。横アーチ部では、装着手順を示す図8、図9に示すように、横アーチの両脚端部に相当する骨58,62、及び骨54,57に足の裏側の中心方向に向かうアーチ反力が加わるよう、帯状部の足の裏に当接する部位に貫通孔を設けました。これにより、土踏まず位置に凸型のクッション材がなくても、合理的に横方向にアーチ形状を形成することができます。また、内側の縦アーチ部、外側の縦のアーチ部の両脚部が前後方向に開くスラストを抑止するために、固定ひも部を設け、帯状部と踵骨を近接させるようにしました。これにより、内側の縦アーチ部と外側の縦のアーチ部の両脚部にアーチ反力を加えられるようになり、土踏まず位置に凸型のクッション材がなくても、足の裏では合理的に内側の縦アーチと外側の縦のアーチは本来のアーチ形状を形成できるようになりました。つまり、帯状部と固定ひも部とを連結使用することで、扁平化した足の横、内側の縦、外側の縦の三つのアーチの両脚部にアーチ反力を加え、三つのアーチを補強して再形成し、複合的に組み合わせ、耐荷重性のある中空の土踏まずを再生することが可能になりました。本願発明は上記の課題を達成するため、下記の手段を採りました。
(1)帯状部と固定ひも部とを有し、帯状部は、リスフラン関節の左右両側端部とその両側間の足甲部とを共に含むリスフラン関節部周囲を、捲回可能で、左右両側から中心方向に拘束可能に、実質的に柔軟なシート状の非伸縮性の素材で形成してあり、帯状部帯幅は、舟状骨と立方骨と外側楔状骨と中間楔状骨と内側楔状骨との内の、いずれか1以上の足根骨の前側部位から、全趾それぞれの中足骨底部までの範囲を包み、足のに当接可能な部位には、帯状部材の左右の端部少なくともどちらかが挿通自在な1以上の貫通孔を設け、挿通する端部部位の裏面と帯状部材の表面部とは、引き剥がし自在に接着可能に形成してあり、別体の固定ひも部の両端を随時連結可能な結合部材が設けてあり、固定ひも部は、踵骨体後部を経由して該帯状部に連結し、帯状部を踵骨方向に誘導し、帯状部を保持可能に、実質的に柔軟な非伸縮性の素材で形成してあることを特徴とする足の健康装具。
)固定ひも部は、その根元端側が帯状部の一部から連続的一体的に延設しており、先端側を帯状部に連結可能に形成してあることを特徴とする請求項1に記載の足の健康装具。()帯状部は、一部にサンダル底、又は靴底が接合していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の足の健康装具。()伸縮性の素材で母趾を包む袋体を併設しており、袋体の一部は帯状部にまで伸縮自在に延設し、帯状部に結合している請求項1又は請求項2に記載の足の健康装具。
上記の足の健康装具は、次のように作用します。上記(1)〜(5)の足の健康装具には、リスフラン関節部を左右両側から拘束する帯状部の足の裏に当接する部位に貫通孔を設けたので、挿通した端部と反対側の端部とをそれぞれ左右の手で別々に掴み、引くと、帯状部10がつくるループの内径は狭くなりますが、とくに、足の裏に貫通孔を設け、挿通した端部と反対側の端部とをそれぞれ左右の手で別々に掴み、引くと、帯状部がリスフラン関節部周囲の両端部を足の裏側の中心方向に誘導するから、土踏まず位置にクッション材がなくても、足の裏の土踏まずに、容易に横方向のアーチ形状を形成することができる。また、非伸縮性の部材を使用しているので、弾力的にのび縮みする伸縮性の部材を使用した場合に比べ、足が地面を離れた瞬間の形状と、着地した瞬間の形状との間で、拘束幅に変動がありません。すなわち、足を上下させて歩行する際、土踏まず部位のアーチ形状に崩れが生じにくくなりました。また、締結した際の拘束幅より広がりを狭くする力も生じないので、装着部位に過度な血行不良も招きません。また、図10に示すように、足部は、つま先側が細く、足首側が太い形をしているので、足に装着した帯状部10は、横から見ると、ちょうど円錐の尖端部を切った漏斗状の筒体をなしています。漏斗状の筒体は、細い足先方向へ引っ張ると、容易に足から抜けてしまいますが、踵方向へ引っ張ると、筒体はさらに足にフィットして、しっかりとリスフラン関節周囲、つまり横アーチ部を締めつけます。この漏斗形の帯状部は横アーチを再形成しましたが、図6(a)に示されているように、リスフラン関節部は、内側、及び外側の縦アーチの前脚部を内蔵しているので、内側、及び外側の縦アーチの前脚部の骨を整列させて再形成したのです。この内側、及び外側の縦アーチの後脚部は踵骨Oが兼ねているので、踵骨体後部に固定ひもの踵あてを当接し、固定ひもの両端を漏斗状の帯状部に連結し、固定ひもの両端で帯状部を踵骨方向に誘導することで、内側、及び外側の縦アーチには、アーチ反力が作用します。殊に、図10、13に示したように、帯状部の側面下部に結合部材を設けると、内側、及び外側の縦アーチの両脚部には一層効果的なアーチ反力が作用し、リスフラン関節やショパール関節、足根間関節などの締結も強くなるので、土踏まず部位にクッション材を設けなくても、合理的に内側、及び外側の縦アーチを補強して再形成することができます。また、帯状部と固定ひも部は足首を拘束しないので、理想的なあおり歩行に必要な足首の自由度は守られている。
上記(2)の手段では、固定ひも部が帯状部から一体的に延設しているから、両者が別体の場合に比べると製造が簡単で保管管理も装着手順も容易となる。上記()の手段は、サンダル底、又は靴底を有しているから、屋外を歩行でき、装着した状態で屋外での活動が可能になる。上記()の手段は、外反した母趾に内反力が作用する。母趾の形状負担が減り、炎症が減る。土踏まずの形状の異常と因果関係にある場合、土踏まずの形状不良と母趾の形状不良という二つの異常が同時並行的に合理的に是正する。
以下、従来の足の扁平化対策の装具と更に比較する。本来、足の土踏まずは凸型の中空部です。足底の土踏まずに、凸型のゴム、又はスポンジ等のクッション材を挿入する従来の方法の場合、本来、地面を踏まないはずの土踏まずの中空部に凸型の固体を埋める。このため事実上、土踏まずは「中実」になり、間接的には接地部位になる。これでは足の裏の重心が土踏まずを迂回するような歩き方にはならない。つまり、あおり歩行にならない。また、土踏まずには本来あってはならない突き上げ力、すなわち着地時の地面からの衝撃力が加わる危険性がある。土踏まずに突き上げ力が加わると、歩行時、体全体に定常的に衝撃が伝わる。事実上、モザイクのように緻密に組まれている足の小骨の微妙なバランスが崩れると、ひいては体の随所に不具合を引き起こすという支障がある。上記(1)から(5)の手段では、土踏まずは中空になり、歩行時に、接地することがほとんどない。すなわち、足の裏が歩行時の衝撃を吸収し、理想に近いようなあおり歩行が可能となり、従来技術のような支障が生じない。
また、特開昭63−119760号公報開示の足関節固定具の場合、図14(a)に示したように、足の甲部の関節をベルトで足首や足の甲部をランダムに捲回固定するため、あおり歩行がしにくいという問題点があった。また、足の甲部の小骨群に剪断力が加わるため、足のアーチを歪ませる恐れがあったが本願発明に関わる足の健康装具はそのような支障を防止している。また、筒状の弾性サポータで横方向のアーチだけを単独に再形成しても耐荷重性のある中空の土踏まずは再生できないという問題点があったが、本願発明に関わる足の健康装具はそのような問題を解決している。
発明の(1)〜()の手段は、扁平化した足の横アーチや内側、外側の縦アーチを補強して再形成し、複合的に組み合わせることで、全体重に耐える中空の土踏まずを再生することで、歩行時に足が着地した時の衝撃緩衝と、理想的なあおり歩行を実現し、足の扁平化が原因となる足や膝、股関節や腰等の疲れや痛み、だるさなどを効果的に改善する効果があります。また、足の裏側に貫通孔を設けたことにより、この帯状部は、事実上、同一線のループで横アーチ部を締めることになるので、横アーチを形成する小骨群に剪断力を与えることがないので、安全にアーチ形状を補強することが可能となります。()の手段では、固定ひも部の一端が帯状部から延設してあるので、装着手順をひとつ省略することができます。)の手段では、気軽な外出でもあおり歩行を実現できます。()の手段では、外反母趾の変形を抑止し、共通原因的変形を同時に合理的に矯正できます。
以下、本発明の実施の一形態を、図面を参照して具体的に説明する。図1は、主として右足用と考えている足の健康装具40の全体を組み立て状態で示す外観図である。なお、左足用は右足用の左右がおおよそ逆になる。この健康装具は、帯状部10と固定ひも部30とで形成している。図1(a)は、帯状部10の外観図である。図1(b)は、固定ひも部30の外観図である。図2は、おもて側から見た足の健康装具40の通常時の外観図である。図2(a)は帯状部10、図2(b)は固定ひも部30である。図3は、それらそれぞれの断面図を示す。図4はうら側から見たその分解図である。
足の健康装具40の帯状部10は、本体部11と第一,第二の細ベルト締結部12a,12bと左端締結部13とを有する。本体部11は、横方向が約35cm、縦方向が最大幅約7cmの横方向に長い概ね矩形のシートで形成してある。この矩形のシートは、図2で示すように、まえ側とうしろ側とに長辺が左右方向に延びている。まえ側の長辺はほぼ直線、おもて側の面から見て中央部よりやや左寄り部分がわずかに後方に退き、これがかすかに弓なりのまえ側縁を形成している。うしろ側の長辺は、帯状部10のおもて側の面から見て中央部よりやや左寄りに偏った部位が大きくうしろ側方向に引いており、弓なりのうしろ側縁を形成している。本体部11の左側よりの箇所には、おもて側の面からうら側の面に貫通するボタン穴状の第一,第二の貫通孔14a,14bがうしろ側とまえ側とに約1cmの間隔を離して開口している。なお、この第一,第二の貫通孔14a,14bは、本体部11を足に捲回した際、その位置が右足の裏側にくるよう、本体部11の左右端との距離の関係で調整してある。本体部11のおもて側の表面ほぼ中央部には、面ファスナの一方の側を形成する雄型面ファスナ15が横長に取りつけてある。
矩形の本体部11の左側端からは左端締結部13が先細り形状で約8cm程度、左方向に延長してある。左端締結部13は、雄型面ファスナ15に重なると互いに接着する第一の雌型面ファスナ13aをうら側の面に有している。本体部11の右側端からは、上記の第一,第二の貫通孔14a,14bに先端部が挿通可能な第一,第二の細ベルト締結部12a,12bが計2本、うしろ側とまえ側に、右側方向に平行に延びている。これが、帯状部10の右側端部を形成している。この第一,第二の細ベルト締結部12a,12bは、それぞれ幅は約10mm、長さは約12cmの丈夫な柔軟テープで形成してある。この第一,第二の細ベルト締結部12a,12bは、うら側の面に、雄型面ファスナ15と重なると締結する第二の雌型面ファスナ12c,12dを有している。本体部11のうしろ側縁には、雄型面ファスナ15の両側に当たる位置に、内径20mmの第一,第二の8の字環16a,16bが設けてある。さらに、本体部11には、前後方向に本体部11を横断する取り付けテープ17a,17bが設けてある。第一,第二の8の字環16a,16bは、取り付けテープ17a,17bで保持するように、取り付けテープ17a,17bのうしろ側の端部に結合してある。
本体部11は、図3(a)に断面図で示すように、実質的に柔軟でかつ非伸縮性に四層のシート状に形成してある。柔軟とは、力を加える意思が働いていない状態下での手の動き、あるいは生地の自重で自然に自在に屈曲変形する硬さを言う。非伸縮性とは、人が素手の日常的な力では牽引しても事実上、伸張、破断しない強度を有することをいう。四層とは、うら側層と中間層とおもて側層とおもて側取り付け層とである。うら側層はうら側の表面シート21で形成してある。おもて側層はおもて側の表面シート20で形成してある。また、おもて側取り付け層は、おもて側の表面シート20の上に縫いつけ、雄型面ファスナ15と取り付けテープ17a,17bとで構成してある。
おもて側層とうら側層の間、すなわち中間層は、図4(a)の分解図で示すように、長尺の第一,第二の補強テープ18a,18bと、3本の短尺の孔補強テープ19a,19b,19cとで形成してある。なお、図4は、図2の状態に対し、表裏左右を反転させてある。右端側と左端側との間には長尺の第一,第二の補強テープ18a,18bをほぼ平行に渡し、おもて側の表面シート20とうら側の表面シート21で挟むように縫いつけてある。長尺の第一,第二の補強テープ18a,18bは、本体部11が弓なりに形成してあることから、それに合わせて、かすかに弓なりに配置してある。長尺の第一,第二の補強テープ18a,18bは、左側端(図2(a)では右側)で細ベルト締結部12a,12bに一線で直結している。また、第一,第二の貫通孔14a,14bに該当する部位では、開口している第一,第二の貫通孔14a,14bの開口幅分の距離を開けて分断している。すなわち、第一,第二の貫通孔14a,14bは、長尺の第一,第二の補強テープ18a,18bの線上に開口している。第一,第二の貫通孔14a,14bの両側、長尺の第一の補強テープ18aと長尺の第二の補強テープ18bの間、及び長尺の第一,第二の補強テープ18a,18bの両側には、短尺の孔補強テープ19a,19b,19cが設けてある。第一の貫通孔14aと第二の貫通孔14bとの間、長尺の第一の補強テープ18aと第二の補強テープ18bとの間の短尺の孔補強テープ19bは、幅約10mm、長さ3cmほどである。外側の短尺の孔補強テープ19a,19cは、幅約5mm〜10mm、長さ約3cm程である。これらはいずれも第一,第二の貫通孔14a,14bの周囲を補強している。
おもて側の表面シート20としては、例えば、ブロード生地、シャーク生地、などの綿素材を用いている。長尺の第一,第二の補強テープ18a,18b、短尺の孔補強テープ19a,19b,19cはナイロンを使用している。うら側の表面シート21には、ポリエチレン製のメッシュ材などをあてている。おもて側の表面シート20とうら側の表面シート21は、縁取り22a,22bを施して折り返し、結合している。本体部11は、非伸縮性のシート状であり、事実上薄くて、丈夫で、さらに通気性、透湿性などが確保できれば特に好ましい。その構造は、上記の内容に限定されない。例えば、上記のような綿、又はナイロンテープなどの代わりに綿の芯地をあててもよい。うら側の表面シート21は、メッシュの代わりに吸湿性の良い綿パイルをあててもよい。発明の目的を損なわない限り、素材には特に制限がない。左端締結部13(図4(a)中では右側に表示している)は、おもて側の表面シート20、うら側の表面シート21、長尺の第一,第二の補強テープ18a,18bのいずれとも端部で直接結合して縫いつけてある。
上記の帯状部10は、固定ひも部30と共に足の健康装具40を構成している。固定ひも部30の正面図を図2(b)、断面図を図3(b)に示す。固定ひも部30は、非伸縮性の丈夫で柔軟なナイロンテープ31で形成してある。長さ約30cm、幅約2cm、両端部は8字環16a,16bの輪の中を挿通自在の幅に形成してある。固定ひも部30の片側面には、雌雄混植型の第一の面ファスナ32が裏打ちしてある。固定ひも部30の中央部には、長さ5cm、幅3cm程の綿生地が長さ方向を合わせて縫着してあり、踵あて33を形成している。雌雄混植の面ファスナ32としては、例えばクラレ社のフリーマジック(R)が丈夫で好ましい。踵あて33の中には、例えば薄手のスポンジなどをいれると肌などとのあたりが優しくなり、フィット感が高まって良い。
このような足の健康装具40は、次のようにして使用する。
図8〜図10は、足の健康装具40の装着方法を示す図である。図8は本体部11の締め付け前、図9は本体部11の締め付け後、図10は装着完成図である。図4(a)の状態の帯状部の第一の細ベルト締結部12aを第一の貫通孔14aに通し、第二の細ベルト締結部12bを第二の貫通孔14bに通す。こうして図1(a)のように、帯状部10に足形のループを形成する。そして、図8(a)に示すように足形のループに右足を挿入する。帯状部10リスフラン関節L周囲を包むようにする。本体部11のまえ側縁は足の指側とし、うしろ側縁すなわち8の字環16a,16bの側は足首に近い方になる。第一,第二の貫通孔14a,14bを足の裏で踏むような位置に合わせ、足根骨の前側部位から、全趾の中足骨底部までの前後方向の範囲を本体部11の幅方向で覆う。足根骨の前側部位には、前後に延びる舟状骨と立方骨と外側楔状骨と中間楔状骨と内側楔状骨とをできるかぎり含める。
そして、図9(a)の矢印に示すように、左に延びる第一,第二の細ベルト締結部12a,12bと、右に延びる左端締結部13とをそれぞれ左右の手で引く。第一,第二の細ベルト締結部12a,12bと左端締結部13を引くほど、帯状部10がつくるループの内径は狭くなる。とくに貫通孔がある側の内径が有意に狭くなる。つまり、扁平化した横アーチ部の両脚部は、その内径が有意に狭くなる帯状部の力(アーチ反力に相当する力)を受けて足の裏側の中心方向に誘導されるので、横アーチは合理的に再形成される。足の裏側に帯状部の貫通孔が当接するように限定した理由はここにあります。足にアーチ反力が加わり、横アーチが再形成されたらば、足の裏で第一,第二の貫通孔14a,14bを強く踏んで位置を固定する。そして、細ベルト部12a,12bの第二の雌型面ファスナ12c,12dと左端締結部13の第一の雌型面ファスナ13aとを本体部11の雄型面ファスナ15に係合し、土踏まずの横アーチを保持固定する。
この時、帯状部の下で起こっていることを説明します。図8は、帯状部10をリスフラン関節L周囲と当接させただけで、まだ細ベルト締結部12a,12bと左端締結部13を強く引く前の段階、すなわち、土踏まずで横アーチを形成するはずの骨群は、図8(b)(c)で示すように横アーチを形成する骨のうち、中足骨59〜61、足根骨55,56はくさび形をしており、まだ骨組みは扁平で開いた状態になっている。次いで、図9(a)のように、第一,第二の細ベルト締結部12a,12bと左端締結部13を引くと、帯状部10がつくるループの内径は狭くなるが、足の甲側よりも、貫通孔を設けた側の方が有意に狭くなる。、つまり足の裏側の方が有意に狭くなる。これが扁平化した横アーチを再形成するアーチ反力として作用する。図9(b)のように、帯状部10は、リスフラン関節L周辺にある中足骨58〜62を締結させながら、とくに横アーチの両脚にあたる中足骨基底部58,62を外に開いている状態から、矢印に沿って内側に閉じる状態に誘導する。図9(c)のように、帯状部10は、足根骨54〜57を締結させながら、とくに横アーチの両脚にあたる足根骨54,57を外に開いている状態から矢印に沿って内側に閉じる状態に誘導するこのように、クサビ形の骨を有する横アーチの両脚部は、横アーチの補強して再形成するのに不可欠なアーチ反力を帯状部から合理的に受けることになり、扁平化した足の横アーチは、合理的に本来の横アーチ形状に整列、締結しなおし、本来の形状を再生する。
そして、固定ひも部30の両端31a,31bを8の字環16a,16bに通し、固定ひも部の踵あて33が踵骨体後縁にしっかり当接した状態で、本体部11を踵骨側に強く引き戻す感じで固定ひも部30の両端31a,31bを踵側にしっかり引き、雌雄混植型の第一の面ファスナ32に係合する。こうした手順で本体部11が行う横アーチの補強、再形成と共に、内、外側の縦アーチは補強され、再形成される。内側の縦アーチは、図6(a)のMO線に現れる。外側の縦アーチは、同じくNO線に現れる。この足の健康装具40によれば、このように3つの複合アーチが合理的に補強、再生できる。帯状部10は横アーチを補強、再生し、固定ひも部30は、帯状部10と踵骨を近づけ、縦アーチMO,NOにアーチ反力を与え、内側、外側の縦アーチを補強、再生する。
なお、本体部11は、まえ側縁とうしろ側縁がともに弓なりに形成してあるので、足の形状に沿った形状を的確に形成している。固定ひも部30には、足の横アーチ部を補強、再生した帯状部を踵側に誘導し、リスフラン関節L、及びショパール関節S、および足根骨同士の関節など、足の長手方向の締結を強化し、足の内側、および外側の縦アーチを補強、再形成する働きがある。帯状部10と固定ひも部30からなる足の健康装具40を使用すると、中空で、地面からの衝撃を吸収する土踏まず部の三つの複合アーチを合理的に補強、再形成することができる。足の健康装具40は、足関節の動きを妨げないので、健全なあおり歩行を実現できる。この実施の形態では、細ベルト部12a,12b、左端締結部13、固定ひも30の固定に主に面ファスナを使用している。左端締結部13、固定ひも30の面ファスナは使用者が装着して長すぎる部分をハサミで切り、使用してもらうとよい。しかし、面ファスナに限らず、ホック、ボタンなど、この発明の目的を達成する上で支障のないものであれば、面ファスナに代えて使用できることは言うまでもない。 本体部11をを貫通する端部は、細ベルト部12a,12bと、二本設けてあるが、これは、一本でもよく、三本以上でもよい
図11はこの発明の実施例1を示す図である。第一,第二の細ベルト締結部12a,12bの先端には抜き止め片63を接着している。これにより、第一,第二の細ベルト締結部12a,12bは常に挿入した状態で、第一,第二の貫通孔14a,14bから抜けないようになっているので、装着するごとに、挿通端部をに通すという手間を省略することができる。取り付けテープ17aと第一の8の字環16aを欠く。さらに固定ひも部30に代え、本体部第一の8の字環16aの位置から、第二の固定ひも65の根元部が、直接、一体的にT字型に延長しているので、固定ひも30の装着は簡便になる。第二の固定ひも65の先端は、雌雄混植型の第二の面ファスナ65aで第二の8の字環16bに結合可能になっている。本体部11のうら側の表面シート21には、第一,第二の貫通孔14a,14bを覆うように、被覆シート64が設けてある。被覆シート64は第一,第二の細ベルト締結部12a,12bの挿入側を除き、三方を縫いつけてある。上記の外は、実施の態様と同じである。
実施例2は、第一,第二の貫通孔14a,14bは、装着時、足のに当接するようにしてある。取り付けテープ17bと第二の8の字環16bを欠く。その代わり、固定ひも部65には、裏面に第三の雌型面ファスナ65bが設けてあり、本体部11には第二の雄型ファスナ66が設けてある。第二の雄型ファスナ66と第三の雌型面ファスナ65bとが係合する。
実施例3は、第一,第二の貫通孔14a,14bは足のに当接するようにし、固定ひも30とは、第一,第二の8の字環16a,16bを介して連結するようにして帯状部を形成してある。帯状の一部は、サンダル底67と連結している。このように形成した足の健康装具であれば、外出時、気軽にあおり歩行の効果が得られる。また、靴底の場合は、スキーブーツのように、足の健康装具を靴のインナーに採用する。又は、機能性シューズとして足の健康装具をアウターと兼ねて採用することも可能である。靴の中敷きはフラットなものにする。足の健康装具を装備する靴を履くことで、長時間快適に、健康的に歩くことができる。
図12はこの発明の実施例4を示す図である。第一,第二の貫通孔14a,14bは足底側にあり、固定ひも30とは、第一,第二の8の字環16a,16bを介して連結するようにして本体部を形成してある。さらに、伸縮性の素材で母趾全体を包み込む袋体70を設けてある。この伸縮性の袋体70の一部は、本体部まで延長し、結合している。袋体70の外周には、母趾内側面から第一中足骨内側面に沿い、非伸縮性の連結帯71が筋状に延びて縫いつけてある。その外は実施の形態と同じである。袋体70は、本体部に着脱可能に形成してあってもよい。着脱手段は、面ファスナでもよく、ホック、あるいはボタンでもよい。伸縮性の袋体70は、母趾をやさしく中枢方向へ誘導し、一節一節の関節に長軸方向の圧力を与え、第1中足骨から母趾までの関節の整復を図る。また、母趾内側面から第一中足骨内側面に沿って縫いつけた非伸縮性の連結帯71は、母趾を反対側へ誘導(内反)する。いずれも土踏まずの複合アーチの歪みを治しながら、外反母趾の治療を並行的に実施する。外反母趾を有する人の場合、多くは土踏まずの内側の縦アーチも同時に崩れている。母趾の外反変形が強い場合は、3つの複合アーチの完全な扁平化を伴う外反扁平足になる。母趾は内側の縦アーチの先端にある。内側の縦アーチは、3つのアーチの中で最も高く、実長のあるアーチである。高さと長さのあるアーチが扁平化して地面に横たわると、他の趾(ゆび)より断然長くなる。しかし、母趾だけ真っ直ぐに伸びているわけにはいかない。皮膚に包まれ、他の骨や趾と靱帯や筋腱、筋肉などでつながっているため、力学的に足の中心側に引っ張られ、捻られる。その応力が母趾を外反し、ねじる。換言すれば、外反母趾の治療は、外反した母趾を内反方向に矯正するだけで成果がでるものではない。図(b)(c)に矢印で示すように、第1中足骨58,内側楔状骨57のねじれを修正しながら、母趾の根元部を整え、母趾をやさしく中枢方向へ誘導し、さらには3つの複合アーチを補強、再形成することで、より合理的で効果的な成果をおさめることができる。この実施例4はそのような効果的な是正、治療を可能にし、外反母趾の鎮静、改善に大きな効果がある。
実施の形態で示す足の健康装具の全体を組み立て状態で示す外観図である。 足の健康装具の通常時の外観図である。 足の健康装具の通常時の断面図である。 足の健康装具のうら側の分解図である。 正常な足の骨格と土踏まずの複合アーチの骨組みを示す図である。 アーチとあおり歩行に関係する足の裏の様子を示す図である。 アーチ式石橋の力学的図である。 装着時の本体部の締め付け前を示す図である。 装着時の本体部の締め付け後を示す図である。 装着完成時の状態を示す図である。 実施例1の足の健康装具の全体を示す図である。 実施例4の足の健康装具の全体を示す図である。 足のアーチを補強、再生する従来の矯正用サポーターを示す図である。 足のアーチを補強、再生する従来の足関節固定具を示す図である。
符号の説明
10 帯状部
11 本体部
12a 第一の細ベルト締結部
12b 第二の細ベルト締結部
13 左端締結部
14a 第一の貫通孔
14b 第二の貫通孔
30 固定ひも部
40 足の健康装具
67 サンダル底
70 袋体
71 連結帯

Claims (4)

  1. 帯状部と固定ひも部とを有し、
    帯状部は、
    リスフラン関節の左右両側端部とその両側間の足甲部とを共に含むリスフラン関節部周囲を、捲回可能で、左右両側から中心方向に拘束可能に、実質的に柔軟なシート状の非伸縮性の素材で形成してあり、
    帯状部帯幅は、舟状骨と立方骨と外側楔状骨と中間楔状骨と内側楔状骨との内の、いずれか1以上の足根骨の前側部位から、全趾それぞれの中足骨底部までの範囲を包み、
    足のに当接可能な部位には、帯状部材の左右の端部少なくともどちらかが挿通自在な1以上の貫通孔を設け、挿通する端部部位の裏面と帯状部材の表面部とは、引き剥がし自在に接着可能に形成してあり、別体の固定ひも部の両端を随時連結可能な結合部材が設けてあり、
    固定ひも部は、
    踵骨体後部を経由して該帯状部に連結し、帯状部を踵骨方向に誘導し、帯状部を保持可能に、実質的に柔軟な非伸縮性の素材で形成してあることを特徴とする足の健康装具。
  2. 固定ひも部は、その根元端側が帯状部の一部から連続的一体的に延設しており、先端側を帯状部に連結可能に形成してあることを特徴とする請求項1に記載の足の健康装具。
  3. 帯状部は、一部にサンダル底、又は靴底が接合していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の足の健康装具。
  4. 伸縮性の素材で母趾を包む袋体を併設しており、袋体の一部は帯状部にまで伸縮自在に延設し、帯状部に結合している請求項1又は請求項2に記載の足の健康装具。
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