JP3213101U - ストッキング止めテープ - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくともテープの長手方向に直交する幅方向に伸縮性を備えているストッキング止めテープを提供する。【解決手段】ストッキング止めテープは、基材10と、基材10の一面に貼り付けられた粘着剤層とから構成され、粘着剤層を内側にして所定幅でロール状に巻き取られている。基材10は、縦糸11と横糸12との組み合わせからなる織布により形成され、この内少なくともテープの幅方向に延びる横糸12は伸縮性の糸により構成されている。これにより、ストッキング止めテープは、少なくともテープの長手方向に直交する幅方向に伸縮性を備えたものとなる。なお、テープの長手方向に延びる縦糸11をも伸縮性の糸とし、テープの長手方向にも伸縮性を付与することもできる。【選択図】図3

Description

本考案は、スポーツ用に使用されるストッキング止めテープに関し、特にはサッカーなどで足に履くソックスと、その上に被せるように膝下まで履くストッキングとの間を結ぶなどの用途に使用されるストッキング止めテープに関する。
球技などを主体として、スポーツ競技によっては膝下まで覆うストッキングが使用されている。サッカー、ラグビーなどのほか、野球でもストッキングが使用されている。ストッキングが使用される場合、足の部分から膝下まで一体に形成されたものもあるが、足の部分と脚の部分を別物としてこの両者を使い分けているものもある。
ここで用語として足(foot)、脚(leg)、ソックス、ストッキングなどの用語はごく普通に使用されているが、広狭の意味合いがあってその定義は必ずしも明確ではない。ロングソックスやロングストッキングなどの用語もあって両者の意味合いが重複したように、あるいは互換性をもつように理解されるケースも考えられる。そこで本明細書では、便宜的に「足」は足首の領域を含んでそれより爪先側(下側)の部分をいい、当該部分を覆って履くものを「ソックス」と呼ぶものとする。また「脚」は、足首の領域を含んでそこから膝までの部分をいい、当該部分を覆って履くものを「ストッキング」と呼び、これらをそれぞれ区別するものとする。
ソックスとストッキングを別物としてこの両者を使い分ける理由は、それぞれの目的に対して最適な素材が選べることにある。特にサッカーの場合では、足に履くソックスは球のコントロールがし易いように滑りにくく、必要であれば滑り止め部材を貼り付けたものや、足指の微妙な感覚が掴めるよう五本の指が個別に分離した形式のものなど見られ、かつ通常は比較的薄手の生地が使用される。一方のストッキングは、接触などの衝撃時に脚部分をより確実に保護するよう、一般には比較的厚手の生地が使用されている。サッカーでは、これに加えて脚部を保護するすね当て(シンガード)を付けることが義務付けられることがあり、ストッキングはこれを保持する機能をも果たすべく丈夫な生地が選択されるものとなる。
ソックスとストッキングをこのように別物として使用する場合、この両者が分離したままでは競技中にソックスが爪先側にずれ落ちたり、ストッキングでは下側がめくれたりたくし上げられたりする不具合が生じ得る。このため、何らかの手段を用いてこのような分離を防ぐ方策が必要となる。野球などの例では、脚の部分を覆っているストッキングの下側で筒状部分の左右から下方向に延びる一対の帯状部分が足裏で結ばれることでずれ上がりを防いでいる。しかしながらサッカーなどの足先でボールをコントロールするような競技では、足の微妙な感覚が生かせるようこのように足裏に異物を通す手段は好まれない。
ソックスとストッキングを別物とした場合に、この両者をつなぎとめる他の方策が従来技術でも開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、足に履かれたソックスの上端と脚に履かれたストッキングの下端を足首の部分で縫合することによりこの両者の結合を図るもので、これによってソックスとストッキングのそれぞれに最適な生地の使用を可能にしている。
しかしながら特許文献1に示すような縫合による連結では、一旦縫合すると両者が一体となってしまうため、今度はその両者の分離に手間がかかる。一般的にストッキングに比べてソックスの方が耐久寿命が短く、例えば足の裏やかかとの部分に穴があいて使い物にならなくなっても、ストッキングの部分はまだ十分に使用に耐える場合が多く、両部分を同時に廃却するのは無駄になる。もし両部分が縫合されていると、ストッキング部分のみの再利用を図るにはこの縫合を一旦解き、組み合わせを改めて再縫合する手間が必要となる。近年ではこのような煩雑さを回避するため、ストッキング止めテープ(以下、単に「テープ」とも呼ぶ。)を使用することによってこの両者を結ぶことが一般化しており、これによってソックスとストッキングの組み合わせ変更などを楽に行えるようにしている。
図1は、サッカーなどの競技者が行うストッキング止めテープの使用手順と使用状態を示している。競技者はまず図1(a)に示すように、足の部分に被せるソックス51を履く。次に(b)に示すように、破線で示すソックス51の一部を覆いつつ、脚の部分に被せる筒状のストッキング52を履く。その後、(c)に示すようにソッスクとストッキングの境界線を覆うようにストッキング止めテープ1を巻き付けることで両者を結んでいる。図1(c)に示す例では、すね当て53が配置されており、ストッキング52はこれを保持する機能をも果たすものとなる。
図2は、ストッキング止めテープ1の概略構造を示している。ストッキング止めテープ1は一般に、図2(a)に示すようにロール状に巻き取った状態で市販され、競技者はこのロールからテープを巻き出しながら使用箇所の周囲を巡って貼り付け、適切な量を巻き付けた後に切断して使用している。用途に応じて各種の幅のものが用意されており、また、特にサッカーではストッキングと同色のテープを使用することが義務付けられことがあるため、ストッキング止めテープ1自身もこれに沿うよう各種の色が準備されている。
図2(b)は、図2(a)に示すA−Aで切断したストッキング止めテープ1の断面を拡大して示している。ストッキング止めテープ1は、基材10と粘着剤層20との2層から形成され、粘着剤層20を内側にしてロール状に巻き取られている。ここで「内側」とは、ロールの中心に向かう側をいう。基材10としては、従来技術では織布もしくは不織布が使用される場合が多く、テープの長手方向に伸縮性を備えた物が見られる。粘着剤層20としては、これも従来技術で各種のものが知られているが、特にはアクリル系合成樹脂からなる粘着剤が広く使用されている。ただし、これらの材質は単なる例示目的であって、本考案がこれらに限定されるものではない。
特開2002−161402号公報 特開2011−166号公報 特開2002−35196号公報 特開2016−168333号公報
ところで、従来技術で知られたストッキング止めテープには改善の余地があった。従来のストッキング止めテープは、テープの巻き出し方向である長手方向とこれに直交する幅方向のいずれもが非伸縮性であるか、あるいはテープの長手方向のみに伸縮性が設けられているかのいずれかであり、テープの幅方向に伸縮性が設けられているものは見られなかった。テープの長手方向および幅方向ともに非伸縮性であるテープとしては、例えば絆創膏やガムテープなどが存在しており、従来技術に見られる両方向共に非伸縮性のストッキング止めテープはこれらを念頭に置いて開発されたものである。また、テープの長手方向のみに伸縮性が設けられたテープは、後述するキネシオロジーテープの影響を受けたものと思われる。いずれにせよ、従来技術で知られたストッキング止めテープには、テープの長手方向に伸縮性を有するものはあっても、幅方向に伸縮性を有するものは見られなかった。なお、本明細書でいう「伸縮性」とは1.4程度の伸縮比を有するものをいい、たとえば柔軟性のあるビニールテープやセロハンテープなどの限定された伸びはこれに含まれないものとする。
ここで、ストッキング止めテープ1の幅方向とは、図1(c)に示す状態でソックス51とストッキング52とが分離しないよう結び止める方向、すなわち脚に沿う上下(縦)方向に対応している。サッカーなどの激しい競技の間に足、脚の動きによってテープにはこの方向にも引張り力(圧縮力とも)が作用することになるが、この方向に伸縮性のない従来のストッキング止めテープが使用されている場合にはこの時に作用する繰り返しの引張り力に追従することができない。競技者にとってはこれが足・脚の動きに対する抵抗力となることを意味し、余分な負荷が加わるものともなり得た。また、ソックス51が足の爪先方向に移動した場合、この方向の伸縮性のない従来のストッキング止めテープではその移動が引っ張り力として直接ストッキングに伝わり、ストッキングを膝から引き下げる力を及ぼすものともなるため、競技者にそれを引き上げるための煩わしさや気障りを発生させ得た。あるいは、テープに幅方向の伸縮性がないことから極端には競技中の引張り力によってソックスとストッキングとが分離してしまうこともあり得た。競技者からこのような不具合を解放させるため、テープの幅方向(脚に沿う上下(縦)方向)にも伸縮性を持たせたストッキング止めテープを求める声が挙がっていた。
本考案は、上述した従来技術にあるこのような課題を解消し、少なくともテープの長手方向に直交する幅方向(脚に沿う方向)に伸縮性を備えたストッキング止めテープを提供することを目的としている。
本考案は、ストッキング止めテープを構成する織布からなる基材の縦糸と横糸の内、少なくともテープの幅方向に延びる横糸を伸縮性のある糸で構成し、テープの幅方向に伸縮性を付与することによって上述した従来技術にある課題を解消するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、本考案の1つの態様は、基材と、該基材の一面に貼り付けられた粘着剤層とから構成され、前記粘着剤層を内側にして所定幅でロール状に巻き取られたストッキング止めテープであって、前記基材が、いずれもが伸縮性の糸である縦糸と横糸との組み合わせからなる織布により形成され、これによってテープの長手方向およびこれと直交する幅方向の双方に伸縮性を備えていることを特徴とするストッキング止めテープに関する。
本考案の他の態様は、同じく基材と、該基材の一面に貼り付けられた粘着剤層とから構成され、前記粘着剤層を内側にして所定幅でロール状に巻き取られたストッキング止めテープであって、前記基材が、非伸縮性の糸である縦糸と、伸縮性の糸である横糸との組み合わせからなる織布により形成され、これによってテープの長手方向は非伸縮性であり、これと直交する幅方向に伸縮性を備えていることを特徴とするストッキング止めテープに関する。
前記の伸縮性の糸は、ポリウレタン糸、またはポリウレタン糸を芯糸としてポリエステル系などの合成繊維糸でカバーリングした糸のいずれかとすることができる。また、前記の非伸縮性の糸は、合成繊維糸を芯糸として綿糸でカバーリングした糸とすることができる。
本考案の実施により、テープの幅方向に伸縮性を備えたストッキング止めテープの提供が可能となり、激しい運動時においてもソッスクやストッキングに不要な引張力が作用することがなくなり、競技者に不快感を及ぼすことなく競技に集中できる環境が提供できるという効果を奏する。
ソッスク止めテープの使用手順、使用状態を示す説明図である。 図1に示すソックス止めテープの概要を示す全体斜視図(a)とその断面図(b)である。 本考案の実施の形態に係るソッスク止めテープに使用される基材の部分拡大平面図である。
本考案の第1の実施の形態に係るストッキング止めテープにつき、図面を参照して説明する。図3は、本実施の形態に係るストッキング止めテープ1に使用される基材10の構造を一部拡大して示している。本実施の形態で使用される基材10は、縦糸11と横糸12と組み合わせて製編された織布で形成されており、かつ縦糸11と横糸12とが、双方とも伸縮性の糸(弾性糸)の組み合わせであることを特徴としている。図3に示す例では、いずれもが伸縮性糸である縦糸11と横糸12が平織りされた基材11を示しており、テープ製作時にはこのようにして製編された織布に、図示しない接着剤層12(図2(b)参照)が貼付けられた後、縦糸1に沿った方向に所定幅で切断されて短冊状とされ、これをそれぞれロール状に巻いて図2(a)に示すような製品としている。
なお、ロール状となるテープの製編方法によっては、実際の編立て時に横糸となる糸に沿って所定幅で短冊状に加工されることも考えられないこともないが、本明細書ではこのような場合があっても便宜的にテープの長手方向に沿って延びる糸を「縦糸」と呼び、これに直交するテープの幅方向に沿って延びる糸を「横糸」と呼ぶものとする(図3参照)。また、織布の製編には平編のほかにもゴム編、両面編、ハーフ編等の織り方が知られており、本考案の基材10が平織りに限定されるものではない。
ここで、基材10の織布に使用される伸縮性を備えた糸としては、ポリウレタン糸、あるいはポリウレタン糸を芯糸としてポリエステル系などの合成繊維糸でカバーリングした糸などが知られている。また、非伸縮性糸(非弾性糸)としては、合成繊維糸を芯糸として綿糸でカバーリングした糸などが知られている。ただし、これらの素材はいずれも例示であって、本考案がこれらのものに限定されるものではない。
図3の上方に示す白抜き矢印は、ストッキング止めテープ1の巻き出し方向(テープの長手方向)を示している。上述のように縦糸11、横糸12のいずれも伸縮性糸により形成された基材10を備える本実施の形態に係るストッキング止めテープ1によれば、テープの長手方向に加えてこれと直交するテープの幅方向にも伸縮性を有するものとなる。この内、テープの長手方向に関していえば、図1に示すソッスク51とストッキング52とを結ぶ部位において、テープ貼付け後はその伸縮性によって一定の締め付け力を及ぼすことが期待できるほか、ソックス51やストッキング52の表面の凹凸が粗い場合においてもこれに追従してしっかりとした粘着力を付与できるものとなる。
これに加えてテープの長手方向に直交する幅方向、すなわちソックス51とストッキング52を結ぶ部位において脚の延びる上下方向に沿っても伸縮性を付与する結果、急な反転、急停止を含む激しい運動時にもソックス・ストッキングが引きつられることはなく、特には引張り力に対して柔軟に追従することが可能になり、結果的に競技者に余分な負担を掛けることが避けられるため、当該方向に伸縮性のない従来技術におけるストッキング止めテープで見られる技術的課題を解消するものとなる。
さらに加えて、本実施の形態にかかるストッキング止めテープ1によれば、テープの長手方向とそれに直交する方向の双方に伸縮性があることから、結果的にテープの斜め方向を始めテープの全周囲の方向に対しても伸縮性を備えるものとなる。本願発明者らが行った実験によれば、この全方位の伸縮性が生かされることでストッキング止めテープ1で止められたソックス51とストッキング52をそのままの状態で脱ぐことができ、かつそのままの状態で足(脚)に再装着して再使用できるという副次的な効果を得られることが確認できた。これにより、使用する都度テープを剥がし、次の使用時には再度巻き付けるという手間を省くことができる。実験によればさらに、テープで止められたままの状態で1、2度の洗濯をしてもストッキング止めテープ1が外れないことも確認できた。これら特有の効果は、従来技術によるストッキング止めテープでは得られないことである。
次に、本考案の第2の実施の形態に係るストッキング止めテープについて説明する。本実施の形態にかかるストッキング止めテープは、先の実施の形態で示した同じ図3において、縦糸11と横糸12の組み合わせ内容が改められ、縦糸11は非伸縮性の糸、横糸12は伸縮性の糸と、異なる糸の組み合わせにより製編された織布で構成された基材1が使用されている。この結果、本実施の形態に係るストッキング止めテープ1は、図3の白抜き矢印に示すテープの長手方向には伸縮性を示さず、テープの幅方向(脚の延びる方向)にのみ伸縮性が付与されるものとなる。
このような構成を備えた本実施の形態に係るストッキング止めテープ1の特徴として、まずテープの幅方向に関しては伸縮性を有するものとなるが、これによる利点は、テープ止めされたままで着脱できることを除いて、先の第1の実施の形態で述べた内容がそっくり当てはまる。従来技術で知られ、市販されているストッキング止めテープにはこのような特徴を有するものは見られない。
次に、テープの長手方向に関しては先の実施の形態とは異なって基材1がこの方向の伸縮性を有していない。このため、本実施の形態に係るストッキング止めテープ1をソックス51とストッキング52の結び目に貼り付ける際(図1(c)参照)、伸縮性を欠くことによって、貼り付ける場合の動作においては逆にこれが使用者に快適さを提供するメリットにつながる。すなわち、テープの長手方向に伸縮性がない分、貼り付ける際にロールからのテープの巻き出しが思いのままになり、ロールを持ったままで足首部の所定貼付位置の周囲に旋回させるだけできっちりとした貼付けが可能になる。これは貼り付け動作を楽にし、貼り付け時間を短縮させることにつながる。また競技後に貼り付けたテープを剥がす場合にも、長手方向に伸縮性がないため引っ張り動作に遅れが生ずることがなく、剥がし動作も容易になるというメリットが得られる。
以上、本考案に係るストッキング止めテープの構成と特徴について、主に従来技術で知られたストッキング止めテープとの比較で述べてきたが、ここで、同じスポーツ用テープとして従来技術でも知られているキネシオロジーテープとの比較について述べるものとする。キネシオロジーテープとは、キネシオロジー(医学を基礎にした身体の運動に関する筋肉の運動機能を専門とする学問)に基づいて筋肉の保護、疲労軽減などを目的として使用されるもので、これに関連する幾つかの先行技術が開示されている(例えば、特許文献2、3、4参照。)。
キネシオロジーテープと本考案に係るストッキング止めテープとを比較すると以下のような顕著な相違が見られる。
1.使用目的の相違
上述したようにキネシオロジーテープは主に医学的見地から筋肉保護を目的として使用されるものであり、本考案にかかるテープは単にソックスとストッキングとを物理的に結ぶ目的で使用するものであることから、両者は使用目的を異にしている。例えば、キネシオロジーテープではその目的から皮膚に直接貼り付けられるため、皮膚に接する粘着剤には抗菌性、皮膚荒れやかぶれ防止、発汗時の粘着力低下防止などの諸対応が要求される(例えば、特許文献2参照。)。これに対し、単なる結合を目的としたストッキング止めテープにそのような要求がされることはない。ただし、本考案に係るストッキング止めテープ1に同様な要求に応える構成とすることは自由である。
2.構造上の相違
次に、本考案に係るストッキング止めテープ1は、図2(b)に示すように基材1と粘着剤層2とから構成され、粘着剤層2を内側にしてロール状に巻いて提供される。これに対してキネシオロジーテープでは、基材と粘着剤層に加えて粘着剤層をカバーするセパレータ層(剥離層)を加えた少なくとも3層からなるロールとして提供される点で相違している(例えば、特許文献2、3参照。)。当該セパレータ層は、シリコーン樹脂などで剥離処理されたポリエステル等のフィルムや上質紙から形成され、粘着剤層をカバーするように貼り付けられている。筋肉の位置に合わせて皮膚に直接貼り付けて使用されるキネシオロジーテープでは、貼付け箇所に合わせて予め所定長さのテープをロールから捲き出して切断し、その後セパレータ層を剥がして粘着剤層を皮膚に貼り付ける。この際、用途に応じて(例えば膝頭や肘などを部分的に避けるために)テープにY字状やH字状などの切り込みを入れてから貼り付けることがあり、このような切り込み加工を容易にするためにセパレータ層が不可欠となる(例えば、特許文献4参照。)。他の用途として、所定長さのテープを両側から引っ張ることで伸縮性のないセパレータ層のみをテープ長手方向の中央部分で切断し、その切断した中央部分から先にセパレータ層を剥がしつつ両端側に向かってテープを貼り付ける方法も利用される。このような使用方法においてもセパレータ層は不可欠な要素となる。単にソックス51とストッキング52を止めるための本考案に係るストッキング止めテープ1にはこのようなセパレータ層の機能は不要である。むしろセパレータ層があると、ストッキングの周囲を巡られてテープを貼付ける際の邪魔にもなることから、ストッキング止めテープ1には図2(b)の構成に示すようにセパレータ層は初めから存在していない。
3.伸縮方向の相違
キネシオロジーテープでは、テープの長手方向の伸縮性は不可欠である。なぜなら、キネシオロジーテープは筋肉の伸び縮みの動きに追従できるよう特にテープを貼る長手方向へは伸縮性を有することが最も重要な要素となるからである(例えば、特許文献2参照。)。逆にこの方向に伸縮性がない場合には、筋肉の伸縮時に筋肉に余分な負担を掛けることにもなり、使用目的にも反するものとなる。さらにキネシオロジーテープでは、予めテープに引張り力を加えて皮膚に貼り付けることで筋肉のずれを修復したり、必要以上に筋肉が伸びることを防止するために使用されることもある。このようにキネシオテープに要求される長手方向の伸縮性は、単にソックス51とストッキング52を止めための本考案にかかるテープでは、第2の実施の形態に示すように必ずしも必要な要素ではなく、この点で両者は相違している。
以上、本願に係るストッキング止めテープにつき、主にサッカーで使用される例を想定して説明してきたが、当該テープが使用される競技はサッカーに限定されず、フットサル、ラグビー、フィールドホッケー、ソフトボール、野球など、膝下までの高さの脚部を覆うソックスが使用されるあらゆる競技において使用することができる。また、本願に係るストッキング止めテープの使用は、上述したソックス51とストッキング52を結ぶ箇所への使用に限定されることなく、図1(c)にも示すようなストッキング52の上方でガータ代わりに使用されてもよい。この場合、図では分かり易いよう便宜的にストッキング52の上端の折り返し部分の外側に貼り付けて描かれているが、折り返し部分内側に貼り付けられてもよい。この他にも、例えばふくらはぎ近傍ですね当て保持のためにストッキングの外周周囲に巡らすよう貼り付けてもよい。これらの用途への使用も「ストッキング止め」の概念に含まれるものとする。
本考案に係るストッキング止めテープは、当該テープを製造、販売する産業分野、サッカー等の競技を管理、運営する産業分野において広く利用することができる。
1.ストッキング止めテープ、
10.基材
11.縦糸
12.横糸
20.粘着剤層、
51.ソックス、
52.ストッキング、
53.すね当て、

Claims (4)

  1. 基材と、該基材の一面に貼り付けられた粘着剤層とから構成され、前記粘着剤層を内側にして所定幅でロール状に巻き取られたストッキング止めテープにおいて、
    前記基材が、いずれもが伸縮性の糸である縦糸と横糸との組み合わせからなる織布により形成され、
    これによってテープの長手方向およびこれと直交する幅方向の双方に伸縮性を備えていることを特徴とするストッキング止めテープ。
  2. 基材と、該基材の一面に貼り付けられた粘着剤層とから構成され、前記粘着剤層を内側に向けて所定幅でロール状に巻き取られたストッキング止めテープにおいて、
    前記基材が、非伸縮性の糸である縦糸と、伸縮性の糸である横糸との組み合わせからなる織布により形成され、
    これによってテープの長手方向は非伸縮性であり、これと直交する幅方向に伸縮性を備えていることを特徴とするストッキング止めテープ。
  3. 前記伸縮性の糸が、ポリウレタン糸、またはポリウレタン糸を芯糸としてポリエステル系などの合成繊維糸でカバーリングした糸のいずれかである、請求項1に記載のストッキング止めテープ。
  4. 前記非伸縮性の糸が、合成繊維糸を芯糸として綿糸でカバーリングした糸である、請求項2に記載のストッキング止めテープ。
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