JP2020063525A - フットカバー - Google Patents

フットカバー Download PDF

Info

Publication number
JP2020063525A
JP2020063525A JP2018194362A JP2018194362A JP2020063525A JP 2020063525 A JP2020063525 A JP 2020063525A JP 2018194362 A JP2018194362 A JP 2018194362A JP 2018194362 A JP2018194362 A JP 2018194362A JP 2020063525 A JP2020063525 A JP 2020063525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heel
silicone resin
foot cover
foot
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018194362A
Other languages
English (en)
Inventor
真悟 川原崎
Shingo Kawarazaki
真悟 川原崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP2018194362A priority Critical patent/JP2020063525A/ja
Publication of JP2020063525A publication Critical patent/JP2020063525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Socks And Pantyhose (AREA)

Abstract

【課題】シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止する。【解決手段】このフットカバー100は、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、爪先部102A、足底部104、側辺部102Bおよび踵部106で形成され、側辺部102Bと踵部106とは踵側方左右2本の縫合線110で接合され、足底部104に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部が設けられ、踵部106の肌当接側に、繰り返し形状のシリコーン樹脂を含むシリコーン滑り止め部116を備え、繰り返し形状は、閉じた図形を構成する曲線状または直線状のシリコーン樹脂により形成されるとともに、閉じた図形の内側にシリコーン樹脂を備えない。【選択図】図1

Description

本発明は、着用するとパンプス(履き口である甲部分が大きく開いている主として婦人用の靴)等の靴の内側に隠れて見えなくなるフットカバーに関し、特に、履きやすく歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれすることが少なく特定の化学物質(より詳しくは後述するシリコーン樹脂に代表される)に対する耐性が弱い人にも好ましいフットカバーに関する。
素足にパンプス等の靴を履くことが、ファッションとして定着している。この場合、パンプスと足裏とが直接接していると、足に発生した汗により靴の中が蒸れてしまい不快感がある。
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
なお、このような足装着具を、本明細書ではフットカバーと記載するが、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス等と記載される場合もある。
このようなフットカバーはパンプスから露出しないよう履き口が大きくカットされているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、脱げたりすすることがある。一方、履き口を小さくしてしまうとパンプスから露出してしまう。このような問題点に鑑みて開発されたフットカバーが、以下の先行技術文献に開示されている。
特開平10−292206号公報(特許文献1)は、歩行時におけるパンプスとフットカバーとの摩擦によってフットカバーが素足から脱げてしまったり、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止するために、踵当接部内面に摩擦付与体を取り付けたフットカバーを開示する。
実用新案登録第3165733号公報(特許文献2)は、特許文献1に開示されたフットカバーの開口部の周縁に沿ってゴム紐を設けたのでは、ゴム紐が足に食い込むため、足にゴム紐の型が付いてしまったり、痛みを感じたり、履き心地が良くないという問題があったことに鑑み、開口部の周縁に沿って平ゴムを設けて一面が足に接するようにした帯状伸縮部を形成したフットカバーを開示する。
特開平10−292206号公報 実用新案登録第3165733号公報
ここで、特許文献1に開示されたフットカバーの摩擦付与体だけでは十分でない場合があり、この場合には、歩行時、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする。特許文献2に開示された平ゴムでは、開口部の周縁の全体に亘って平ゴムを設けているため(平ゴムの伸縮性にもよるが)、フットカバーを履くときに開口部が十分に開かないで履きにくい場合があることに加えて、特許文献1に開示されたフットカバーと同じく、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題もある。
さらに、摩擦付与体として特定の化学物質であるシリコーン樹脂が好適に採用されることが多く、このシリコーン自体の密着する特性を用いて足の皮膚とシリコーン樹脂とを直接密着させることにより、フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題を解決する。
しかしながら、このような問題を解決するためにシリコーン樹脂は好適である一方、(
このようなフットカバーは素足には履くために)特定の化学物質であるシリコーン樹脂に対する耐性が弱い(足の皮膚が特定の化学物質に対して弱い)等の理由によりシリコーン樹脂に密着する足の皮膚が化学物質であるシリコーン樹脂にかぶれてしまう(まけてしまう)可能性がある。フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題を解決するためにはシリコーン樹脂を多く設けて足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積が大きい方が好ましいが、このように密着面積を大きくすると足の皮膚がより多く(よりひどく)シリコーン樹脂にかぶれてしまう可能性がある。
また、特許文献1および特許文献2に開示されたいずれのフットカバーにおいても、踵部には1本の縫合線が存在する。この部分は縫合されているために(接着等でも構わないので接合されているために)他の生地よりも伸縮性が良くないために(伸びにくいために)特許文献2に開示された平ゴムのようにフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを抑制できている可能性がある。しかしながら、踵部における縫合線が1本しかないために、フットカバーを着用して歩行しているときに(人間の踵部分の左右非対称性等に起因して)着用者の踵中心線から縫合線が(当然のように)ずれてしまい、折角のズレ抑制作用が発現しづらくなる可能性がある。すなわち、足底部から開口部へ向かう縦方向の踵部の1本の縫合線が略鉛直方向(足底部から開口部へ向かう縦方向)に維持されていれば縫合線の伸びにくさからズレ抑制作用を発現するものの、縫合線が略鉛直方向から少しずれて斜め方向になると、ズレ抑制作用が発現しづらくなるばかりか、場合によってはズレを促進するような方向へ縮んでしまう可能性さえ存在する。このように、踵部における縫合線が1本しかないために、歩行時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することのできるフットカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るフットカバーは以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係るフットカバーは、足甲および足底を被覆するとともに足首を露出するフットカバーであって、爪先部、足底部、側辺部および踵部で形成され、前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、前記踵部は前記フットカバーの前記側辺部を構成する生地とは別の踵生地で構成され、前記踵生地は、前記側辺部を構成する生地と、踵部側方の左右2ヶ所において、前記足底部から前記開口部へ向かう縦方向の接合線により接合され、前記踵部の肌当接側に、繰り返し形状のシリコーン樹脂を含むシリコーン滑り止め部を備え、前記繰り返し形状は、閉じた図形を構成する曲線状または直線状のシリコーン樹脂により形成されるとともに、前記閉じた図形の内側にシリコーン樹脂を備えないことを特徴とする。
好ましくは、前記シリコーン滑り止め部は、前記シリコーン樹脂と、前記シリコーン樹脂が塗布された踵重ね生地とにより構成され、前記踵重ね生地は足幅方向長さが前記踵生地と略同じであって、前記縦方向の接合線は、前記踵生地と前記踵重ね生地と前記側辺部を構成する生地とを接合するように構成することができる。
本発明のフットカバーによれば、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することのできるフットカバーを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るフットカバーについての(A)全体斜視図、(B)踵が上がった状態の背面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係るフットカバーの踵部の肌当接側に設けられるシリコーン滑り止め部を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係るフットカバーを、図面に基づき詳しく説明する。なお、フットカバーの構造には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではなく、後述する特徴を備えたものであれば、どのようなフットカバーの構造であっても、フットカバーを形成する生地の種類、生地の型紙およびその生地の接合方法がどのようなものであっても基本的には構わない。そのため、以下に示すフットカバーの構造自体は単なる例示でしかない。
なお、このフットカバーを形成する生地は、ベア天(ベア天竺:ポリウレタン糸を軸にして他の素材の糸(綿、ウール等)を巻きつけた糸(カバード・ヤーン等)を用いて編んだ平編みの生地)、トリコット(経編み機の一種であるトリコット機で編んだ経編みの生地)、パンティストッキング用の生地(ポリウレタン糸とナイロン糸とを含む編地)等が好ましく用いられる。特に、これらの中でもベア天は、(1)伸縮性にすぐれている点、(2)形状安定性がよく洗濯後の形状変化が少ない点、(3)風合いが柔らかくフィット感にすぐれている点、(4)シワや折り目がつきにくい点、(5)多孔性の構造なので通気性がある点、(6)綿を含む場合には肌触りおよび吸湿性がよい点、でフットカバーに好ましい。
また、このフットカバーを形成する生地は、その生地の切断面(端面)は無縫製で端部処理されていない切りっぱなし生地を採用することが好ましい。このような切りっぱなし生地を採用すると、後述する開口部の上端が無縫製で端部処理されていない端面を形成することができるので、履き心地が好ましい。
さらに、本実施の形態に係るフットカバーは、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および爪先を覆う爪先部で形成される。また、限定されるものではないが、以下に示すフットカバーは左右共用であって、左右共用であるために左右を履き間違いすることがない点で好ましい。なお、フットカバーが左右共用でない場合には、左足用と右足用とは左右対称の形状を備える。
そして、特徴的であるのは、踵部の肌当接側に、繰り返し形状のシリコーン樹脂を含むシリコーン滑り止め部を備え、この繰り返し形状は、閉じた図形を構成する曲線状または直線状のシリコーン樹脂により形成されるとともに、閉じた図形の内側にシリコーン樹脂を備えない点である。なお、本実施の形態に係るフットカバーは複数の生地(爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地(側部102を形成する生地)、足底部104を形成する生地ならびに踵部106を形成する生地の3つの生地)により構成されているが、これらの生地どうしの接合については限定されるものではない。たとえば、縫合により生地どうしを接合するものであっても構わないし、帯状部材の一面に接着材が塗布された接着テープを用いて加熱することにより接着材が溶融して生地を熱接着して生地どうしを接合するものであっても構わない。ここで、この接合には、熱圧着によるもの、熱溶着によるもの、熱融着によるもの等を含む。
図1(A)に本発明の実施の形態に係るフットカバー100の全体斜視図を図1(B)に踵が上がった状態のフットカバー100を背面側から見た斜視図を、それぞれ示す。また、図2はフットカバー100の踵部の肌当接側に設けられるシリコーン滑り止め部を説明するための図であって、図2(A)にシリコーン滑り止め部116の全体を示す図を、図2(B)に繰り返し形状116B1を説明するための拡大図を、図2(C)に(シリコーン滑り止め部116とは別の)シリコーン滑り止め部216の全体を示す図を、図2(D)に(繰り返し形状116B1とは別の)繰り返し形状216B1を説明するための拡大図を、それぞれ示す。図2(A)および図2(B)と図2(C)および図2(D)とでは、繰り返し形状である閉じた図形を構成する曲線(曲線状の図形を意味する)または直線(直線状の図形を意味する)が異なるが、閉じた図形の内側にシリコーン樹脂を備えない点は共通する。ここで、図1(A)および図1(B)は、着用者の足Fにフットカバー100を着用している状態を想定している。すなわち、本発明の実施の形態に係るフットカバー100は、トリコット等の伸縮性生地で形成されているために、このように想定し
て図示しない場合には縮んだ状態となり、形状を理解することが困難なため、上述のように想定している。
これらの図に示すように、このフットカバー100は、着用者の足Fの爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーである。このフットカバー100は、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口である開口部が大きくカットされた薄手の伸縮性生地(トリコット等の生地)で形成されている。ここで、着用時にパンプスから露出することのないとは、フットカバー100がパンプスに隠れて、見えなくなることも、見えにくくなることも含む。
フットカバー100は、爪先部102A、足底部104、側辺部102Bおよび踵部106で形成されている。上述したように、フットカバー100は、爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地(側部102を形成する生地)、足底部104を形成する生地ならびに踵部106を形成する生地(踵生地)の3つの生地が、縫合されて接合されている。より詳しくは、爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地と踵部106を形成する生地(踵生地)とが左右2ヶ所の縦方向の縫合線110により、爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地および踵部106を形成する生地(踵生地)と足底部104を形成する生地とが足底外周に沿った縫合線112により、それぞれ縫合されている。
さらに詳しく、この縫合線110について説明する。上述したように、踵部106はフットカバー100の側辺部を構成する生地(爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地(側部102を形成する生地))とは別の踵生地で構成されている。そして、この踵生地は側辺部を構成する生地と、踵部106の側方の左右2ヶ所において、足底部104から開口部へ向かう縦方向の縫合線により接合されている。この場合において、縫合以外の接着等の接合方法であっても構わないのは上述した通りである。
このようにこのフットカバー100においては、踵部106の側方の左右2ヶ所において縫合線110が存在する。この縫合線110の部分は縫合されているために(接着等でも構わないので接合されているために)他の生地よりも伸縮性が良くなく伸びにくいために、フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを抑制できる。すなわち、このように踵の側方の左右2ヶ所において縫合線が存在するので、これら2本の縫合線が(上述したようにこの縫合線の部分は伸縮性が良くなく伸びにくいために)踵を左右両側から包み込むように保持(ホールド)して、フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを抑制できる。さらに、踵部における縫合線が1本しかない場合に比較して、フットカバーを着用して歩行した場合に、人間の左右非対称な踵部分の形状をそれぞれの縫合線110が左右のそれぞれの位置でズレ抑制作用を発現させることができる。すなわち、左右2ヶ所の縫合線が人間の左右非対称な踵形状に対応できて、踵部106の踵生地とともに2本の縫合線が踵形状に合致してしっかりと踵を保持することができるので、歩行時にフットカバー100が脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを好適に抑制することができる。
さらに好ましくは、踵部滑り止め(シリコーン滑り止め部)116は、後述する特徴(中抜き繰り返し形状)を備えたシリコーン樹脂と、シリコーン樹脂が塗布された伸縮性生地(踵重ね生地)116Aとにより構成され、伸縮性生地(踵重ね生地)116Aは足幅方向長さが踵部106の踵生地と略同じである。縦方向の縫合線110は、踵部106の踵生地と伸縮性生地(踵重ね生地)116Aと側辺部を構成する生地(爪先部102Aおよび側辺部102Bを形成する生地(側部102を形成する生地))を構成する生地とを縫合している。このように3つの生地を重ねて縫合しているために(接着等でも構わないので接合されているために)他の生地よりも伸縮性がさらに良くなく伸びにくいために、フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることをさらに抑制できる。なお、このようにこれら3つの生地を縫合する前に、伸縮性生地(踵重ね生地)116Aは踵部106の踵生地と接合(接着)させておくことが好ましい。この場合において、伸縮性生地(踵重ね生地)116Aの上端線と踵部106の踵生地の上端線とは、その形状を略同じにしておいて、上端線を一致させて接合することが、履き心地を損なわない
点で好ましい。
そして、足底部104に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部が設けられている。この開口部において、このフットカバーを形成する生地としてその生地の切断面(端面)は無縫製で端部処理されていない切りっぱなし生地を採用した場合には、開口部の上端が無縫製で端部処理されていない端面を形成することができるので、履き心地が好ましい。なお、この開口部の上縁の全周に亘ってフットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側)に伸縮性細幅生地を設けても構わない。このフットカバー100を履くときに開口部の伸縮性細幅生地を伸張させると開口部が大きく開くために履きやすく、かつ、このフットカバー100を履いた後は伸縮性細幅生地が収縮して開口部が小さくなるために歩行時にフットカバー100が脱げることがない。なお、この開口部の上縁の全周に亘ってフットカバー100の外側(足Fが接する側とは逆側:靴側)に伸縮性細幅生地を設けるようにしても構わない。なお、この伸縮性細幅生地は、開口部の上縁の全周ではなく上縁の一部に設けるようにしても構わないし、連続的ではなく断続的に設けるようにしても構わないし、開口部に設けなくても構わない。いずれであっても、この伸縮性細幅生地を設けると、このフットカバー100が履きやすく、フットカバー100は歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれすることが少ない。この伸縮性細幅生地の一例として、ナイロン製テープを挙げることができる。このように開口部の上縁の肌当接側(フットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側))に伸縮性細幅生地を設けることにより、伸縮性細幅生地の1枚分の段差が開口部に発生してしまうが、その段差が発生しても開口部の好ましい伸縮作用を実現させたい場合に、このように開口部の肌当接側に伸縮性細幅生地を設けることが好ましい。
また、爪先部102Aの肌当接側に爪先補強生地118を設けることも好ましい。この爪先補強生地118により、足爪による爪先部102Aの生地が破損することを防止することができる。なお、爪先部102Aの肌当接側に爪先補強生地118を設ける理由は爪先補強生地118を目立たせないためであって、さらにこの爪先補強生地118は爪先部102A(および側辺部102B)を形成する生地に縫着ではなく接着で接合することがより好ましい。このように爪先部102Aの肌当接側に爪先補強生地118を設けることにより、爪先補強生地118の1枚分の段差が爪先部102Aの肌当接側に発生してしまうが、その段差が発生しても爪先補強作用を実現させたい場合に、このように爪先部102Aの肌当接側に爪先補強生地118を設けることが好ましい。
そして、このフットカバー100の特徴は、踵部106の上縁におけるフットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側)には、(中抜き)繰り返し形状のシリコーン樹脂を含む踵部滑り止め116が設けられている点である。これにより、足Fの踵との密着性を高めてフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることを防止することができるとともに、シリコーン樹脂により足の皮膚がかぶれることを抑制することができる。
この踵部滑り止め116について、図2(A)および図2(B)を参照して、詳しく説明する。
この踵部滑り止め116は、台紙となる伸縮性生地(踵重ね生地)116Aに、後述する繰り返し形状を備えるように、シリコーン樹脂を塗布したり、裏面に接着剤が塗布されたシリコーンテープを貼付したりすることにより形成される。なお、台紙となる伸縮性生地116Aを備えないで、踵部106を形成する生地に直接シリコーン樹脂を設けるようにしても構わない。
この踵部滑り止め116における繰り返し形状は、直線状のシリコーン樹脂により閉じた図形として形成されるとともに、閉じた図形の内側にシリコーン樹脂を備えない。より詳しくは、図2(B)に示すように、シリコーン樹脂Sが、直線状で、かつ、繰り返し形状を備えるように形成され、閉じた図形の内側の領域Zにシリコーン樹脂を備えない。なお、この直線状には、屈曲点Pで連続性を維持するために曲線状(R形状)になっているものを含む。
このような繰り返し形状(波形状、ジグザグ形状)を備えるシリコーン樹脂を、踵の上方から踵の下方へ従ってその繰り返し長さが短くなるように、かつ、その繰り返し方向が
略左右方向(略横方向)になるように、シリコーン樹脂116B1、シリコーン樹脂116B2およびシリコーン樹脂116B3が設けられている。さらに、踵の側方にはその繰り返し方向が略上下方向(略縦方向)になるようにシリコーン樹脂116B4が設けられている。
このような略左右方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂116B1、シリコーン樹脂116B2およびシリコーン樹脂116B3は、踵の上下方向の動きに対して強いグリップ力を発生する。さらに、これに加えて、このような略上下方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂116B4は、踵の上下方向の動きに対してさらに強いグリップ力を発生することができる。その結果、これらの、略左右方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂116B1、シリコーン樹脂116B2およびシリコーン樹脂116B3、ならびに、略上下方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂116B4により、踵全体を包み込むようにホールドして、足Fの踵との密着性を高めてフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることを防止することができる。
そして、シリコーン樹脂Sが、直線状で、かつ、繰り返し形状を備えるように形成され、閉じた図形の内側の領域Zにシリコーン樹脂を備えないために、足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積を少なくすることができるので、足の皮膚がシリコーン樹脂にかぶれてしまうことを抑制することができる。この場合において、上述したように、略左右方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂116B1、シリコーン樹脂116B2およびシリコーン樹脂116B3、ならびに、略上下方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂116B4により、踵が踵全体を包み込むようにホールドされるので、たとえ、足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積を少なくても、その硬いホールド能力によりフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることを防止することができる。
その結果、このような踵部滑り止め116を備えたフットカバー100によると、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止することができる。
次に、繰り返し形状が異なるシリコーン樹脂から形成される踵部滑り止め216について、図2(C)および図2(D)を参照して、詳しく説明する。
図2(C)が図2(A)に対応し、図2(D)が図2(B)に、それぞれ対応する。
この踵部滑り止め216は、踵部滑り止め116と同様に、台紙となる伸縮性生地216Aに、後述する繰り返し形状を備えるように、シリコーン樹脂を塗布したり、裏面に接着剤が塗布されたシリコーンテープを貼付したりすることにより形成される。なお、台紙となる伸縮性生地216Aを備えないで、踵部106を形成する生地に直接シリコーン樹脂を設けるようにしても構わない点も踵部滑り止め116と同様である。
この踵部滑り止め216における繰り返し形状は、曲線状のシリコーン樹脂により閉じた図形として形成されるとともに、閉じた図形の内側にシリコーン樹脂を備えない。より詳しくは、図2(D)に示すように、シリコーン樹脂Sが、曲線状で、かつ、繰り返し形状を備えるように形成され、閉じた図形の内側の領域Zにシリコーン樹脂を備えない。
踵部滑り止め116と同様に、このような繰り返し形状(ドーナツ形状、連続楕円形状)を備えるシリコーン樹脂を、踵の上方から踵の下方へ従ってその繰り返し長さが短くなるように、かつ、その繰り返し方向が略左右方向(略横方向)になるように、シリコーン樹脂216B1、シリコーン樹脂216B2およびシリコーン樹脂216B3が設けられている。さらに、踵の側方にはその繰り返し方向が略上下方向(略縦方向)になるようにシリコーン樹脂216B4が設けられている。
このような略左右方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂216B1、シリコーン樹脂216B2およびシリコーン樹脂216B3は、踵の上下方向の動きに対して強いグリップ力を発生する。さらに、これに加えて、このような略上下方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂216B4は、踵の上下方向の動きに対し
てさらに強いグリップ力を発生することができる。その結果、これらの、略左右方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂216B1、シリコーン樹脂216B2およびシリコーン樹脂216B3、ならびに、略上下方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂216B4により、踵全体を包み込むようにホールドして、足Fの踵との密着性を高めてフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることを防止することができる。
そして、踵部滑り止め116と同様に、シリコーン樹脂Sが、直線状で、かつ、繰り返し形状を備えるように形成され、閉じた図形の内側の領域Zにシリコーン樹脂を備えないために、足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積を少なくすることができるので、足の皮膚がシリコーン樹脂にかぶれてしまうことを抑制することができる。この場合において、上述したように、略左右方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂216B1、シリコーン樹脂216B2およびシリコーン樹脂216B3、ならびに、略上下方向に繰り返される繰り返し形状を備えるシリコーン樹脂216B4により、踵が踵全体を包み込むようにホールドされるので、たとえ、足の皮膚とシリコーン樹脂との密着面積を少なくても、その硬いホールド能力によりフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることを防止することができる。
その結果、このような踵部滑り止め216を備えたフットカバー100によると、踵部滑り止め116を備えたフットカバー100と同様に、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止することができる。
また、繰り返し形状は、曲線状または直線状のシリコーン樹脂により閉じた図形として形成されるために、シリコーン樹脂216B1のように曲線状のみのシリコーン樹脂により形成されるものも、シリコーン樹脂116B1のように直線状のみのシリコーン樹脂により形成されるものも、例示しないが曲線状および直線状を組み合わせたシリコーン樹脂により形成されるものも、含まれる。
なお、このフットカバー100において、このフットカバー100を形成する、足底部104以外の生地(側部102を形成する生地および踵部106を形成する生地)が同じ共生地で形成されていても構わない。すなわち、足底部104を形成するメッシュ生地を除いて、このフットカバー100は、全て同じ伸縮性生地(トリコット等)で形成されていても構わない。なお、このフットカバー100において、開口部に伸縮性細幅生地を設ける場合には、生地に、熱プレス装置により加熱することにより伸縮性細幅生地に塗布された接着材が溶融して生地と熱接着して接合されている。また、フットカバー100において、このフットカバー100を形成する足底部104以外の生地と伸縮性細幅生地とが同じ生地で形成されていても構わない。
以上のようにして、本実施の形態に係るフットカバー100によると、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時に脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止できるフットカバーに好適であり、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制できる点で特に好ましい。
100 フットカバー
102 側部
102A 爪先部
102B 側辺部
104 足底部
106 踵部
116、216 踵部滑り止め
118 爪先補強生地
F 足

Claims (1)

  1. 足甲および足底を被覆するとともに足首を露出するフットカバーであって、爪先部、足底部、側辺部および踵部で形成され、
    前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、
    前記踵部は前記フットカバーの前記側辺部を構成する生地とは別の踵生地で構成され、
    前記踵生地は、前記側辺部を構成する生地と、踵部側方の左右2ヶ所において、前記足底部から前記開口部へ向かう縦方向の接合線により接合され、
    前記踵部の肌当接側に、繰り返し形状のシリコーン樹脂を含むシリコーン滑り止め部を備え、
    前記繰り返し形状は、閉じた図形を構成する曲線状または直線状のシリコーン樹脂により形成されるとともに、前記閉じた図形の内側にシリコーン樹脂を備えないことを特徴とするフットカバー。
JP2018194362A 2018-10-15 2018-10-15 フットカバー Pending JP2020063525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194362A JP2020063525A (ja) 2018-10-15 2018-10-15 フットカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018194362A JP2020063525A (ja) 2018-10-15 2018-10-15 フットカバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020063525A true JP2020063525A (ja) 2020-04-23

Family

ID=70386880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018194362A Pending JP2020063525A (ja) 2018-10-15 2018-10-15 フットカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020063525A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3182636U (ja) * 2013-01-22 2013-04-04 株式会社Toscom パンプス用ソックス
JP2018024954A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 グンゼ株式会社 フットカバー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3182636U (ja) * 2013-01-22 2013-04-04 株式会社Toscom パンプス用ソックス
JP2018024954A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 グンゼ株式会社 フットカバー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7352701B2 (ja) フットカバー
JP2015158031A (ja) フットカバー
JP6972451B2 (ja) フットカバー
JP6335072B2 (ja) フットカバー
JP6701494B2 (ja) フットカバー
WO2021039156A1 (ja) フットカバー
JP6944676B2 (ja) フットカバー
JP6759505B2 (ja) フットカバー
WO2021193888A1 (ja) フットカバー
JP2017014669A (ja) フットカバー
JP2020063525A (ja) フットカバー
JP7362720B2 (ja) フットカバー
JP6077859B2 (ja) フットカバー
JP7342331B2 (ja) フットカバー
JP2021011659A (ja) フットカバー
JP7069462B2 (ja) フットカバーの製造方法
JP2019126695A (ja) 外反母趾用サポータおよびサポータ兼用靴下
JP2023009461A (ja) フットカバー
JP2020172712A (ja) フットカバー
JP6940091B2 (ja) フットカバー
JP2021011658A (ja) フットカバー
JP7150395B2 (ja) フットカバー
JP2021011657A (ja) フットカバー
JP7205040B2 (ja) 足被覆具
JP6918316B2 (ja) フットカバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221220