JPWO2015092892A1 - スルーアンカ - Google Patents

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Abstract

スルーアンカ(10)では、車両の緊急時に乗員がウェビング(28)によって拘束された際に、ウェビング(28)が乗員の慣性移動によってガイドピース(18)の挿通孔(20)を車両前側に移動されて、ウェビング(28)の車両前側端面がガイドピース(18)の変位壁(26)に高荷重で接触される。ここで、ガイドピース(18)では、変位壁(26)の剛性が変位孔(24)によって低くされている。このため、ウェビング(28)によって変位壁(26)が車両前側に変形されて変位されることで、挿通孔(20)におけるウェビング(28)の車両前側への偏りの発生を抑制できる。

Description

本発明は、車両の乗員に装着されるウェビングが挿通されるスルーアンカに関する。
特開2013−91446号公報に記載のスルーアンカでは、金属板にウェビング挿通孔が貫通形成されており、樹脂モールド部が金属板のウェビング挿通孔周囲に固定されている。さらに、樹脂モールド部に挿通孔が形成されており、挿通孔にウェビングが長手方向に挿通されている。
ここで、このスルーアンカでは、挿通孔におけるウェビングの幅方向への偏り(所謂ジャミング)の発生を抑制できるのが好ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、挿通孔におけるウェビングの幅方向への偏りの発生を抑制できるスルーアンカを得ることが目的である。
本発明の第1態様のスルーアンカは、貫通孔が形成された本体部材と、前記本体部材の前記貫通孔周囲に固定されると共に、車両の乗員に装着されるウェビングが長手方向に挿通される挿通孔が形成され、前記ウェビングを摺動可能に支持する摺動支持部材と、前記摺動支持部材に設けられ、前記挿通孔の周面を構成する変位部と、前記摺動支持部材に設けられると共に、前記変位部の前記挿通孔とは反対側に配置され、前記ウェビングの幅方向端面が前記変位部に接触された際における前記変位部の変位を可能にする変位孔と、を備えている。
本発明の第2態様のスルーアンカは、本発明の第1態様のスルーアンカにおいて、前記変位孔が前記本体部材を通過する。
本発明の第3態様のスルーアンカは、本発明の第1態様又は第2態様のスルーアンカにおいて、前記変位孔が前記摺動支持部材を貫通する。
本発明の第4態様のスルーアンカは、本発明の第1態様〜第3態様の何れか1つのスルーアンカにおいて、前記挿通孔の前記ウェビング幅方向端部を前記ウェビング幅方向との交差方向に延伸させると共に、前記変位部及び前記変位孔を前記ウェビング幅方向との交差方向に延伸させている。
本発明の第1態様のスルーアンカでは、本体部材に貫通孔が形成されており、本体部材の貫通孔周囲に摺動支持部材が固定されている。さらに、摺動支持部材に挿通孔が形成されており、車両の乗員に装着されるウェビングが挿通孔に長手方向に挿通されて、摺動支持部材がウェビングを摺動可能に支持する。
ここで、摺動支持部材に設けられた変位部が挿通孔の周面を構成すると共に、摺動支持部材に設けられた変位孔が変位部の挿通孔とは反対側に配置されており、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際における変位部の変位を変位孔が可能にする。このため、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際に、変位部が変位されることで、挿通孔におけるウェビングの幅方向への移動範囲を広くでき、挿通孔におけるウェビングの幅方向への偏りの発生を抑制できる。
本発明の第2態様のスルーアンカでは、変位孔が本体部材を通過する。このため、変位孔の深さ寸法を大きくでき、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際に変位部が効果的に変位できる。
本発明の第3態様のスルーアンカでは、変位孔が摺動支持部材を貫通する。このため、変位孔の深さ寸法を大きくでき、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際に変位部が効果的に変位できる。
本発明の第4態様のスルーアンカでは、挿通孔のウェビング幅方向端部がウェビング幅方向との交差方向に延伸されている。
ここで、変位部及び変位孔がウェビング幅方向との交差方向に延伸されている。このため、ウェビングの幅方向端面が接触される変位部の範囲を大きくでき、挿通孔におけるウェビングの幅方向への偏りの発生を適切に抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るスルーアンカを示す車両取付状態における車幅方向内方から見た正面図である。 本発明の第1実施形態に係るスルーアンカを示す車両取付状態における車幅方向外方から見た背面図である。 本発明の第1実施形態に係るスルーアンカを示す断面図(図2の3−3線断面図)である。 本発明の第1実施形態に係るスルーアンカのアンカプレートを示す車両取付状態における車幅方向内方から見た正面図である。 本発明の第2実施形態に係るスルーアンカを示す車両取付状態における車幅方向内方から見た正面図である。 本発明の第2実施形態に係るスルーアンカを示す断面図(図5の6−6線断面図)である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るスルーアンカ10(ウェビング吊持具)が車両取付状態における車幅方向内方から見た正面図にて示されており、図2には、スルーアンカ10が車両取付状態における車幅方向外方から見た背面図にて示されている。さらに、図3には、スルーアンカ10が断面図(図2の3−3線断面図)にて示されている。なお、図面では、スルーアンカ10が車両に取り付けられた場合の車両前方を矢印FRで示し、車幅方向内方を矢印INで示し、上方を矢印UPで示している。
本実施形態に係るスルーアンカ10は、所謂スリップジョイント(ショルダアンカ)として所謂3点式シートベルト装置に用いられており、スルーアンカ10は、車両(自動車)の乗員着座用シート(図示省略)の車幅方向外側かつ車両後側における車体の上部に配置されている。
図1〜図3に示す如く、スルーアンカ10は、本体部材(強度部材)として金属(鋼材)製で板状のアンカプレート12(図4参照)を有しており、アンカプレート12は、プレス打抜き加工によって製作されている。アンカプレート12の上下中間部は、屈曲されており、アンカプレート12の屈曲部より下側部分は、下側へ向かうに従い車幅方向内側へ向かう方向に傾斜されている。
アンカプレート12の上部には、取付部としての円形状の固定孔14が貫通形成されており、アンカプレート12は、固定孔14に嵌入されたボルト(図示省略)によって、車体に固定される(取り付けられる)。このため、スルーアンカ10は、ボルトを中心として車両前後方向へ回動可能にされる。
アンカプレート12の上下方向中間部の屈曲部には、車幅方向から見てU字状の貫通孔16が貫通形成されている。貫通孔16の中央部は、中央貫通孔16Aにされており、中央貫通孔16Aは、車両前後方向に延伸されている。貫通孔16の車両前側端部及び車両後側端部は、端貫通孔16Bにされており、端貫通孔16Bは、中央貫通孔16Aに車両前後方向において連通されると共に、中央貫通孔16Aに対し上方(直交(交差)方向)へ延伸されている。
アンカプレート12の上下方向中間部には、摺動支持部材(挿通部)としての樹脂製のガイドピース18が一体成形(インサート成形)によって成形(固定)されており、ガイドピース18は、アンカプレート12の貫通孔16の全周(貫通孔16周方向全体の縁部及び内周面)を車幅方向内側、車幅方向外側及び貫通孔16側から被覆している。ガイドピース18は、貫通孔16の全周近傍のみに配置されており、ガイドピース18は、アンカプレート12の外周端面12A全体を被覆していない。
ガイドピース18の中央部は、中央支持部18Aにされており、中央支持部18Aは、車両前後方向に延伸されている。ガイドピース18の車両前側端部及び車両後側端部は、端支持部18Bにされており、端支持部18Bは、中央支持部18Aに車両前後方向において連結されると共に、中央支持部18Aに対し上方(直交(交差)方向)へ延伸されている。
ガイドピース18には、車幅方向から見てU字状の挿通孔20が貫通形成されており、挿通孔20は、アンカプレート12の貫通孔16内に配置されると共に、貫通孔16に対して小さい略相似形状にされている。挿通孔20の中央部は、中央挿通孔20Aにされており、中央挿通孔20Aは、車両前後方向に延伸されている。挿通孔20の車両前側端部及び車両後側端部は、端挿通孔20Bにされており、端挿通孔20Bは、中央挿通孔20Aに車両前後方向において連通されると共に、中央挿通孔20Aに対し上方(直交(交差)方向)へ延伸されている。
挿通孔20の下側面は、摺動面22(支持面)にされており、摺動面22は、車両前後方向から見て断面略半円弧状に凸状に湾曲されている。
ガイドピース18の各端支持部18Bには、端挿通孔20Bの中央挿通孔20Aとは反対側近傍において、変位孔24(肉盗み凹部)が形成されており、変位孔24は、車幅方向外側(ガイドピース18の裏面側)に開放されている。変位孔24は、上下方向から見て断面矩形状にされており、変位孔24は、アンカプレート12(貫通孔16の端貫通孔16B)を通過されて、ガイドピース18(端支持部18B)の車幅方向内側面の近傍まで到達することで、深さ寸法(車幅方向寸法)が大きくされている。変位孔24は、端挿通孔20Bに沿って上下方向に延伸されており、変位孔24は、端挿通孔20Bの上側及び下側まで到達している。変位孔24の周面は、アンカプレート12の端貫通孔16Bの周面から離間されており、変位孔24は、アンカプレート12(端貫通孔16Bの周面)を露出させていない。
ガイドピース18の各端支持部18Bには、端挿通孔20Bと変位孔24との間において、変位部としての変位壁26が形成されており、変位壁26は、端挿通孔20Bの中央挿通孔20Aとは反対側の周面全体を構成している。変位壁26の肉厚寸法(車両前後方向寸法)は、変位孔24によって小さくされており、変位壁26は、ガイドピース18の他の部分に比し強度が低くされている。なお、変位壁26は、変位孔24の底壁(車幅方向内側壁)と肉厚寸法が同一にされている。
ガイドピース18の挿通孔20の中央挿通孔20A(貫通孔16の中央貫通孔16A)には、長尺帯状のウェビング28が長手方向へ移動可能に挿通(通過)されている。ウェビング28の挿通孔20より車幅方向外側(車外側)の基端側は、スルーアンカ10の下側に延出されて、巻取装置(図示省略)に巻き取られており、巻取装置は、乗員着座用のシートの車幅方向外側かつ下側に固定されると共に、ウェビング28を巻取方向へ付勢している。ウェビング28の挿通孔20より車幅方向内側(車室側)の先端側は、スルーアンカ10の下側に延出されて、シートの車幅方向外側かつ下側に固定されている。このため、ウェビング28が巻取装置による付勢力によって挿通孔20の摺動面22に接触されて折り返し状態で支持(吊持)されており、ウェビング28が挿通孔20に対し長手方向へ移動される際には、ウェビング28が摺動面22を摺動して案内される。
ウェビング28は、スルーアンカ10(挿通孔20)より先端側において、タング(図示省略)に挿通されており、タングは、ウェビング28の長手方向に沿って移動可能とされている。シートの車幅方向内側かつ下側には、バックル(図示省略)が取り付けられており、ウェビング28が巻取装置から付勢力に抗して引き出されて、バックルにタングが係合されることで、ウェビング28がシートに着座した乗員(図示省略)に装着される。
ウェビング28が乗員に装着された際には、ウェビング28のスルーアンカ10(挿通孔20)より先端側がスルーアンカ10から車両前斜め下方へ延出されると共に、スルーアンカ10が車両前側へ回動される。さらに、車両の緊急時(衝突時等)には、ウェビング28の巻取装置からの引き出しが巻取装置によってロックされる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のスルーアンカ10では、ガイドピース18の挿通孔20(中央挿通孔20A)にウェビング28が長手方向に沿って移動可能に挿通されており、ガイドピース18の摺動面22にウェビング28が摺動可能に支持される。
車両の緊急時(衝突時等)には、乗員に装着されたウェビング28の巻取装置からの引き出しが巻取装置によってロックされて、乗員がウェビング28によって拘束される。この際には、ウェビング28が乗員の慣性移動によって挿通孔20(中央挿通孔20A及び端挿通孔20B)を車両前側(ウェビング28幅方向一側)に移動されて、ウェビング28の車両前側端面(幅方向一側端面)がガイドピース18の車両前側の変位壁26に高荷重で接触される。
ここで、ガイドピース18では、変位壁26の剛性が変位孔24によって低くされている。このため、上述の如くウェビング28の車両前側端面がガイドピース18の車両前側の変位壁26に高荷重で接触された際には、ウェビング28によって変位壁26が車両前側(変位孔24側)に変形(変位壁26の車幅方向内側端部を中心とした傾動変形)されて変位される。これにより、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への移動範囲を広くでき、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への偏り(所謂ジャミング)の発生を抑制できる。
また、ガイドピース18では、変位孔24がアンカプレート12を通過されて深さ寸法を大きくされることで、変位壁26の剛性が変位孔24によって効果的に低くされている。このため、上述の如くウェビング28の車両前側端面が車両前側の変位壁26に高荷重で接触された際には、ウェビング28によって変位壁26が車両前側に効果的に変形されて変位される。これにより、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への移動範囲を効果的に広くでき、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への偏り(所謂ジャミング)の発生を効果的に抑制できる。
さらに、ガイドピース18では、変位孔24及び変位壁26が挿通孔20の端挿通孔20Bに沿って上下方向に延伸されている。このため、上述の如くウェビング28が乗員の慣性移動によって挿通孔20を車両前側に移動された際には、ウェビング28の車両前側端面が接触される車両前側の変位壁26の範囲が大きくされて、ウェビング28によって変位壁26が車両前側に適切に変形されて変位される。これにより、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への移動範囲を適切に広くでき、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への偏り(所謂ジャミング)の発生を適切に抑制できる。
また、ガイドピース18では、変位孔24が車幅方向外側(裏面側)のみに開放されている。このため、スルーアンカ10の車幅方向内側に存在する乗員が変位孔24を視認しにくくでき、スルーアンカ10の見栄えの変位孔24による低下を抑制できる。
なお、本実施形態では、ウェビング28の幅方向端面がガイドピース18の変位壁26に高荷重で接触された際に、ウェビング28によって変位壁26が変形されて変位される。しかしながら、これと共に、又は、これに代えて、ウェビング28の幅方向端面がガイドピース18の変位壁26に高荷重で接触された際に、ウェビング28によって変位壁26の底壁(車幅方向内側壁)が変形(例えば傾動変形)されて変位されてもよい。
また、本実施形態では、変位孔24がアンカプレート12(貫通孔16の端貫通孔16B)を通過される。しかしながら、変位孔24は、アンカプレート12(貫通孔16の端貫通孔16B)に到達していればよく、例えば、アンカプレート12(貫通孔16の端貫通孔16B)の肉厚方向中間部まで到達してもよい。
[第2実施形態]
図5には、本発明の第2実施形態に係るスルーアンカ40(ウェビング吊持具)が車両取付状態における車幅方向内方から見た正面図にて示されており、図6には、スルーアンカ40が断面図(図5の6−6線断面図)にて示されている。
本実施形態に係るスルーアンカ40は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5及び図6に示す如く、本実施形態に係るスルーアンカ40では、ガイドピース18において、変位孔24(肉盗み貫通部)が、アンカプレート12(貫通孔16の端貫通孔16B)を通過されて、ガイドピース18の端支持部18Bを貫通されることで、深さ寸法(車幅方向寸法)が大きくされている。このため、変位孔24は、車幅方向外側(ガイドピース18の裏面側)及び車幅方向内側(ガイドピース18の表面側)に開放されている。
ここで、本実施形態に係るスルーアンカ40でも、変位孔24がガイドピース18の車幅方向外側のみに開放されることによる作用及び効果を除き、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
特に、車両の緊急時(衝突時等)にウェビング28の車両前側端面がガイドピース18の車両前側の変位壁26に高荷重で接触された際には、ウェビング28によって変位壁26が車両前側(変位孔24側)に変形(変位壁26の上下方向両端部を中心とした傾動変形)されて変位される。これにより、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への移動範囲を広くでき、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への偏り(所謂ジャミング)の発生を抑制できる。
さらに、ガイドピース18では、変位孔24がガイドピース18を貫通されて深さ寸法を一層大きくされることで、変位壁26の剛性が変位孔24によって一層効果的に低くされている。このため、上述の如くウェビング28の車両前側端面が車両前側の変位壁26に高荷重で接触された際には、ウェビング28によって変位壁26が車両前側に一層効果的に変形されて変位される。これにより、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への移動範囲を一層効果的に広くでき、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への偏り(所謂ジャミング)の発生を一層効果的に抑制できる。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態において、アンカプレート12の車幅方向内側にカバー(被覆部材)を取り付けて、アンカプレート12(ガイドピース18の変位孔24を含んでもよい)の車幅方向内側をカバーによって被覆してもよい。この場合、カバーに通過孔を貫通形成して、通過孔によってガイドピース18の挿通孔20を車幅方向内側に露出させることで、通過孔にウェビング28を通過(挿通)させてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、スルーアンカ10、40をスリップジョイントに適用した。しかしながら、スルーアンカ10、40をタングに適用してもよい。
10 スルーアンカ
12 アンカプレート(本体部材)
16 貫通孔
18 ガイドピース(摺動支持部材)
20 挿通孔
24 変位孔
26 変位壁(変位部)
28 ウェビング
40 スルーアンカ
本発明の第2態様のスルーアンカは、本発明の第1態様のスルーアンカにおいて、前記変位孔が前記摺動支持部材の前記貫通孔内側の部分において前記本体部材の肉厚方向位置を通過する。
本発明の第2態様のスルーアンカでは、変位孔が摺動支持部材の貫通孔内側の部分において本体部材の肉厚方向位置を通過する。このため、変位孔の深さ寸法を大きくでき、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際に変位部が効果的に変位できる。
本発明の第1態様のスルーアンカは、貫通孔が形成された本体部材と、前記本体部材の前記貫通孔周囲に固定されると共に、車両の乗員に装着されるウェビングが長手方向に挿通される挿通孔が形成され、前記ウェビングを摺動可能に支持する摺動支持部材と、前記摺動支持部材に設けられ、前記挿通孔の周面を構成する変位部と、前記摺動支持部材に貫通されない状態又は貫通された状態で設けられると共に、前記変位部の前記挿通孔とは反対側に配置され、前記ウェビングの幅方向端面が前記変位部に接触された際における前記変位部の変位を可能にする変位孔と、を備えている。
本発明の第2態様のスルーアンカは、本発明の第1態様のスルーアンカにおいて、前記変位孔が前記貫通孔内における前記摺動支持部材の部分を通過する。
本発明の第4態様のスルーアンカは、本発明の第1態様〜第3態様の何れか1つのスルーアンカにおいて、前記挿通孔の前記ウェビング幅方向端部を前記ウェビング幅方向との交差方向に延伸させると共に、前記変位部及び前記変位孔を前記ウェビング幅方向との交差方向が長手方向の長尺形状にしている
ここで、摺動支持部材に設けられた変位部が挿通孔の周面を構成すると共に、摺動支持部材に貫通されない状態又は貫通された状態で設けられた変位孔が変位部の挿通孔とは反対側に配置されており、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際における変位部の変位を変位孔が可能にする。このため、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際に、変位部が変位されることで、挿通孔におけるウェビングの幅方向への移動範囲を広くでき、挿通孔におけるウェビングの幅方向への偏りの発生を抑制できる。
本発明の第2態様のスルーアンカでは、変位孔が貫通孔内における摺動支持部材の部分を通過する。このため、変位孔の深さ寸法を大きくでき、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際に変位部が効果的に変位できる。
ここで、変位部及び変位孔がウェビング幅方向との交差方向が長手方向の長尺形状にされている。このため、ウェビングの幅方向端面が接触される変位部の範囲を大きくでき、挿通孔におけるウェビングの幅方向への偏りの発生を適切に抑制できる。
本発明の第2態様のスルーアンカは、本発明の第1態様のスルーアンカにおいて、前記変位孔が前記貫通孔内における前記摺動支持部材の部分を貫通すると共に前記摺動支持部材を貫通しない
本発明の第3態様のスルーアンカは、本発明の第1態様のスルーアンカにおいて、前記変位孔が前記摺動支持部材を貫通する。
本発明の第2態様のスルーアンカでは、変位孔が貫通孔内における摺動支持部材の部分を貫通すると共に、摺動支持部材を貫通しない。このため、変位孔の深さ寸法を大きくでき、ウェビングの幅方向端面が変位部に接触された際に変位部が効果的に変位できる。
ガイドピース18の各端支持部18Bには、端挿通孔20Bの中央挿通孔20Aとは反対側近傍において、変位孔24(肉盗み凹部)が形成されており、変位孔24は、車幅方向外側(ガイドピース18の裏面側)に開放されている。変位孔24は、上下方向から見て断面矩形状にされており、変位孔24は、アンカプレート12貫通孔16の端貫通孔16B内におけるガイドピース18の部分貫通されて、ガイドピース18(端支持部18B)の車幅方向内側面の近傍まで到達する(ガイドピース18を貫通しない)ことで、深さ寸法(車幅方向寸法)が大きくされている。変位孔24は、端挿通孔20Bに沿って上下方向に延伸されており、変位孔24は、端挿通孔20Bの上側及び下側まで到達している。変位孔24の周面は、アンカプレート12の端貫通孔16Bの周面から離間されており、変位孔24は、アンカプレート12(端貫通孔16Bの周面)を露出させていない。
また、ガイドピース18では、変位孔24がアンカプレート12の貫通孔16内におけるガイドピース18の部分貫通されて深さ寸法を大きくされることで、変位壁26の剛性が変位孔24によって効果的に低くされている。このため、上述の如くウェビング28の車両前側端面が車両前側の変位壁26に高荷重で接触された際には、ウェビング28によって変位壁26が車両前側に効果的に変形されて変位される。これにより、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への移動範囲を効果的に広くでき、挿通孔20におけるウェビング28の車両前側への偏り(所謂ジャミング)の発生を効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、変位孔24がアンカプレート12貫通孔16の端貫通孔16B内におけるガイドピース18の部分貫通される。しかしながら、変位孔24は、アンカプレート12(貫通孔16の端貫通孔16B)に到達していればよく、例えば、アンカプレート12(貫通孔16の端貫通孔16B)の肉厚方向中間部まで到達してもよい。
図5及び図6に示す如く、本実施形態に係るスルーアンカ40では、ガイドピース18において、変位孔24(肉盗み貫通部)が、アンカプレート12貫通孔16の端貫通孔16B内におけるガイドピース18の部分貫通されて、ガイドピース18の端支持部18Bを貫通されることで、深さ寸法(車幅方向寸法)が大きくされている。このため、変位孔24は、車幅方向外側(ガイドピース1の裏面側)及び車幅方向内側(ガイドピース18の表面側)に開放されている。

Claims (4)

  1. 貫通孔が形成された本体部材と、
    前記本体部材の前記貫通孔周囲に固定されると共に、車両の乗員に装着されるウェビングが長手方向に挿通される挿通孔が形成され、前記ウェビングを摺動可能に支持する摺動支持部材と、
    前記摺動支持部材に設けられ、前記挿通孔の周面を構成する変位部と、
    前記摺動支持部材に設けられると共に、前記変位部の前記挿通孔とは反対側に配置され、前記ウェビングの幅方向端面が前記変位部に接触された際における前記変位部の変位を可能にする変位孔と、
    を備えたスルーアンカ。
  2. 前記変位孔が前記本体部材を通過する請求項1記載のスルーアンカ。
  3. 前記変位孔が前記摺動支持部材を貫通する請求項1又は請求項2記載のスルーアンカ。
  4. 前記挿通孔の前記ウェビング幅方向端部を前記ウェビング幅方向との交差方向に延伸させると共に、前記変位部及び前記変位孔を前記ウェビング幅方向との交差方向に延伸させた請求項1〜請求項3の何れか1項記載のスルーアンカ。
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