JP5650160B2 - シートベルト装置用タング及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートベルト装置に適用されるシートベルト装置用タング及びその製造方法に関する。
特許文献1に開示されたシートベルト装置用のタング(特許文献1では「タングプレート」と称している)は、ウェビングが挿通されるウェビング挿通部(特許文献1では「挿通孔」と称している)が形成されている。このウェビング挿通部は一端がモールド部の厚さ方向一方の側で開口し、他端がモールド部における挿込部(特許文献1において「タングプレート芯材」と称している部分のうちモールドが施されていない部分)とは反対側へ開口している。
特開2007−76635号の公報
このような構成では、モールド部を成形するに際してウェビング挿通部における中間部よりも他端側(モールド部における挿込部とは反対側で開口している方)がアンダーカットになる。このような場合、樹脂成形用金型にスライド型を用いてアンダーカットの部分を成形するが、スライド型の上面にタングプレート芯材が載置されると、ウェビング挿通部の内側等でタングプレート芯材が露出してしまう。スライド型とタングプレート芯材との間でタングプレート芯にモールドを施すためには、スライド型とは反対側からタングプレート芯材を保持しなくてはならず、このためモールド部にはウェビング挿通部の一端とは反対側の面で開口してしまい、この開口を別体で構成されたカバー等で塞がなくてはならない。
本発明は上記事実を考慮して、ウェビング挿通部の一端がモールド部の厚さ方向一方の側で開口して他端がモールド部における挿込部とは反対側で開口したウェビング挿通部を有し、しかも、別部材で塞がなくてはならない不要な開口を形成せずにモールド部を成形できるシートベルト装置用タング及びその製造方法を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングは、ウェビングの通過が可能に厚さ方向に貫通した貫通孔が形成された芯金基部からバックルに挿し込み可能な挿込部が連続して形成された芯金と、前記貫通孔の周囲で前記芯金の前記芯金基部を合成樹脂材によって被覆することにより形成されたモールド部と、一端が前記モールド部における前記芯金基部の厚さ方向に沿った一方の面にて開口して他端が前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口し、貫通方向中間部にて前記貫通孔の内側を通過するウェビングの通過が可能なウェビング通過部と、前記モールド部を形成する際にスライド型の一部が前記芯金基部を支持するために形成された溝部であって、前記芯金基部と前記ウェビング通過部との間に形成され、前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口すると共に前記ウェビング通過部の内周面にて開口した溝部と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングでは、芯金の挿込部がバックルに挿し込まれる。この状態でウェビングがシートに着座した乗員の身体に掛け回されていれば、乗員の身体に対するウェビングの装着状態になり、乗員の身体がウェビングによって拘束される。
また、本発明に係るシートベルト装置用タングは、ウェビングが通過するウェビング通過部の一端がモールド部における芯金基部の厚さ方向に沿った一方の面にて開口しているのに対し、ウェビング通過部の他端はモールド部における挿込部とは反対側の端部にて開口している。このため、例えば、シートベルト装置が使用されていない状態でモールド部における芯金基部の厚さ方向に沿った他方の面が車両の幅方向中央側を向くように設定すれば、車両の幅方向中央側から本発明に係るシートベルト装置用タングを見るとウェビングが通過する開口が見えないので、見栄えがよい。
ところで、本発明に係るシートベルト装置用タングではモールド部における芯金基部とウェビング通過部との間に溝部が形成される。この溝部はモールド部の挿込部とは反対側の端部にて開口していると共にウェビング通過部の内周面にて開口している。このような溝部は、例えば、芯金基部にモールド部を形成するに際して、ウェビング通過部の貫通方向中間部よりも他端側を形成するためのスライド型に上記の溝部に対応した突起を設けることにより形成される。このため、モールド部を形成する際にスライド型の突起で芯金基部を支えることで良好にモールド部を成形できる。しかも、溝部の側方では芯金基部のウェビング通過部側も合成樹脂材により被覆されるので、ウェビング通過部を通過するウェビングに芯金が当接しない。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングの製造方法は、ウェビングの通過が可能に厚さ方向に貫通した貫通孔が形成された芯金基部からバックルに挿し込み可能な挿込部が連続して形成された芯金における前記芯金基部を合成樹脂材によってモールドしてモールド部を形成するに際して、前記芯金基部の厚さ方向一方の側からコアを前記貫通孔に入り込ませると共に前記芯金基部の厚さ方向他方の側にスライド型を設けることによって一端が前記モールド部における前記芯金基部の厚さ方向一方の側の面で開口して他端が前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口した前記ウェビングの通過が可能なウェビング通過部を形成すると共に、前記スライド型の前記芯金基部側の表面から突出した突起によって前記芯金基部を支持しつつ前記前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口した溝部を形成する。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置用タングの製造方法では、芯金を構成する芯金基部の厚さ方向一方の側から芯金基部に形成された貫通孔にコアを入り込ませると共に、芯金基部の厚さ方向他方の側にスライド型を配置した状態で合成樹脂材により芯金基部をモールド成形することで、芯金基部がモールド部により被覆される。さらに、このようにモールド成形されることにより、モールド部には一端がモールド部における芯金基部の厚さ方向一方の側の表面で開口して、中間部が芯金基部の貫通孔を通過、更に、他端がモールド部における芯金の挿込部とは反対側で開口したウェビング通過部が形成される。
このようにウェビング通過部が形成されたシートベルト装置用タングは、例えば、シートベルト装置が使用されていない状態でモールド部における芯金基部の厚さ方向に沿った他方の面が車両の幅方向中央側を向くように設定すれば、車両の幅方向中央側から本発明に係るシートベルト装置用タングを見るとウェビングが通過する開口が見えないので、見栄えがよい。
ところで、上記のスライド型の芯金基部側の表面からは突起が突出しており、この突起によって芯金基部を支持される。これにより、モールド成形の際に芯金が不用意に変位することを抑制でき、良好にモールドできる。また、このように突起が芯金基部を支持することでスライド型と芯金基部との間には隙間が形成される。
したがって、成形されたモールド部には突起に対応してモールド部における芯金の挿込部とは反対側の端部で開口し、更に、ウェビング通過部側にて開口した溝部が形成される。この溝部の側方では、上記の芯金基部とウェビング通過部との間の隙間にモールド部を構成する合成樹脂材が充填される。このため、溝部の側方では芯金基部のウェビング通過部側の面もモールド部により被覆される。このため、ウェビング通過部を通過するウェビングに芯金が当接しない。
以上、説明したように、本発明ではウェビング挿通部の一端がモールド部の厚さ方向一方の側で開口して他端がモールド部における挿込部とは反対側で開口したウェビング挿通部を有し、しかも、別部材で塞がなくてはならない不要な開口を形成せずにモールド部を成形できる。
本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タングを適用したシートベルト装置の構成を概略的に示す車両前方側からの正面図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タングの斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タングの側面図である。 本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タングの平面図である。 図4の5−5線に沿ったシートベルト装置用タングの断面図である。 図4の6−6線に沿ったシートベルト装置用タングの断面図である。 モールド部を成形する金型内に芯金をセットして合成樹脂材を充填した状態を示す図5に対応した断面図である。 モールド部を成形する金型内に芯金をセットして合成樹脂材を充填した状態を示す図6に対応した断面図である。 変形例を示す図8に対応した断面図である。 別の変形例を示す図8に対応した断面図である。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置用タング10(以下、単に「タング10」と称する)を用いたシートベルト装置12の全体構成の概略が正面図により示されている。
この図に示されるように、このシートベルト装置12はウェビング格納手段としてのウェビング巻取装置14を備えている。ウェビング巻取装置14は、例えば、車両のセンターピラーの下端側で、車両を構成する車体に固定されている。このウェビング巻取装置14には図示しないスプールが、例えば、車両の前後方向を軸方向とする軸周りに回転可能に設けられており、このスプールに可撓性を有する長尺帯状に形成されたウェビング16の長手方向基端側が係止されている。
ウェビング16の長手方向基端側は上記のスプールの外周部に巻取られた状態で格納されている。ウェビング16におけるスプールよりも先端側は、センターピラーに沿って車両の上方へ引出され、センターピラーの上端部近傍に設けられたショルダアンカ18を通過して、車両の下方へ折り返されている。車両下方へ折り返されたウェビング16の先端は、車両用のシート20の側方で車体に固定されたアンカ22に係止されている。
なお、本実施の形態は、車体側にウェビング巻取装置14やアンカ22が固定された構成である。しかしながら、例えば、ウェビング巻取装置14はシート20を構成するシートバック24に内蔵される構成であってもよいし、シートバック24の後方にウェビング巻取装置14が設けられる構成であってもよい。また、アンカ22も車体ではなく、シート20の骨格等を構成する部材に取り付けられる構成であってもよい。
本実施の形態に係るタング10は、ウェビング16の先端(アンカ22に係止される部分)とショルダアンカ18との間に設けられている。このタング10に対応してシート20を介してウェビング巻取装置14やアンカ22の配置位置とは反対側にはバックル26が車体又はシート20の骨格等を構成する部材に固定されている。
詳細に関しては後述するが、タング10はバックル26に装着できるようになっており、シート20のシートクッション28に着座した乗員30が、ウェビング巻取装置14のスプールからウェビング16を引出して、ウェビング16を前方から身体に掛け回した状態でタング10をバックル26に装着すると、乗員30の身体に対するウェビング16の装着状態になる。この状態では、ウェビング16におけるタング10とアンカ22との間がラップウェビング32とされて、乗員30の腰部を前方から拘束し、ウェビング16におけるショルダアンカ18とタング10との間がショルダウェビング34とされて、乗員30の肩部や胸部等を前方から拘束する。
なお、本実施の形態のシートベルト装置12は、例えば、車両の運転席や助手席等の一人掛のシート20に対応した構成であるが、例えば、車両の後部座席等に用いられる複数人掛のベンチシートに本発明を適用することができる。このようなベンチシートに本発明を適用する場合、ベンチシートにおける乗員30の着座位置に対してシート幅方向一方の側にウェビング巻取装置14やアンカ22が設けられ、他方の側にバックル26が設けられる。
<タング10の構成>
図2にはタング10の構成の概略が斜視図により示されており、図3にはタング10の側面図が示されている。さらに、図4にはタング10の平面図が示されている。
図2及び図3に示されるように、タング10は芯金42を備えている。芯金42は金属平板を打ち抜き、更に、曲げ成形することにより形成されている。この芯金42は挿込部44を備えている。タング10をバックル26に装着する際には、挿込部44がバックル26に形成された開口からバックル26に挿入される。挿込部44には透孔46が形成されている。挿込部44がバックル26に挿入されると、バックル26に設けられたラッチが透孔46に入り込む。挿込部44がバックル26から抜け出ようとすると、ラッチが透孔46の内周部に干渉してバックル26から抜け出る方向への挿込部44の移動が規制される。これにより、バックル26へのタング10の装着状態となる。
また、図5に示されるように、芯金42における挿込部44よりも基端側(タング10をバックル26に挿し込む際の挿込方向とは反対側)は芯金基部48とされている。芯金基部48は斜板部50を備えている。斜板部50は厚さ寸法が挿込部44の厚さ寸法に略等しい板状に形成されている。しかしながら、斜板部50は挿込部44からも芯金42の基端側へ向かうにつれて芯金42の厚さ方向一方の側へ変位するように挿込部44に対して傾斜している。
この斜板部50の挿込部44とは反対側の端部からは連続して平板部52が形成されている。斜板部50は厚さ寸法が挿込部44や斜板部50の厚さ寸法に略等しい板状に形成されており、斜板部50における挿込部44とは反対側の端部から挿込部44に対して略平行に延びている。すなわち、芯金42は全体的に基端側から先端側の向き(すなわち、挿込部44を上記のバックル26に挿し込む際の向き)に対してクランク状に屈曲している。
この芯金基部48の斜板部50には、平板部52の厚さ方向に貫通した貫通孔54が形成されている。上記の挿込方向及び挿込部44の厚さ方向の双方に対して直交する向き(以下、この向きを便宜上『タング幅方向』と称する)の貫通孔54の開口寸法は上述したウェビング16の幅寸法よりも大きく設定されている。
また、芯金基部48には後述するモールド成形によって形成されたモールド部60が形成されている。モールド部60は貫通孔54の内周部を含めて芯金基部48を被覆している。図5に示されるように、モールド部60において貫通孔54の内周部を被覆した部分は、ウェビング通過部62とされており、その内側をウェビング16が通過できるようになっている。図5に示されるように、ウェビング通過部62の一方の開口端64(特許請求の範囲における「ウェビング通過部の一端」に相当)はモールド部60における平板部52の厚さ方向一方の側の面で開口している。これに対して、ウェビング通過部62の他方の開口端66(特許請求の範囲における「ウェビング通過部の他端」に相当)は芯金基部48の平板部52よりも平板部52の厚さ方向他方の側に位置しており、モールド部60における挿込部44とは反対側の端部にて開口している。
このため、ウェビング巻取装置14のスプールから引き出されてショルダアンカ18にて折り返されたウェビング16は、開口端66からウェビング通過部62に入り込んでいる。さらに、ウェビング16は、ウェビング通過部62の開口端64から抜け出て、更に、その先端側がアンカ22に係止されている。
一方、図4に示されるようにモールド部60には一対の溝部72が形成されている。これらの溝部72はウェビング通過部62の開口端66側の部分と芯金基部48の平板部52との間でタング幅方向に並ぶように形成されている。図4及び図6に示されるように、これらの溝部72はウェビング通過部62の開口端66側におけるウェビング通過部62の内周面にて開口していると共に、モールド部60における挿込部44とは反対側にて開口している。
<モールド部60の成形方法>
次に、モールド部60の成形方法について説明する。
図7及び図8に示されるように、モールド部60の成形には下型92と上型94を含めて構成される金型90が用いられる。下型92及び上型94の双方には芯金42の挿込部44が嵌め込まれる嵌込部96が形成されており、この嵌込部96に芯金42の挿込部44が嵌め込まれることにより挿込部44がモールド部60を構成する合成樹脂材に被覆されないようになっている。
また、下型92及び上型94の各々には芯金基部48に対応してキャビティ部98が形成されており、このキャビティ部98に合成樹脂材が充填されることによりモールド部60が形成される。
さらに、上型94にはスライド孔102が形成されている。このスライド孔102は上端が上型94の上面(下型92とは反対側の面)にて開口していると共に、下端が下型92側におけるキャビティ部98にて開口している。このスライド孔102は下端側から上端側へ向けて開口形状が漸次大きくなっており、このスライド孔102の内側にはスライド型100が嵌め込まれる。
スライド型100はスライド孔102に嵌め込まれた状態でその先端がスライド孔102の下端からキャビティ部98の内側へ突出する。このキャビティ部98の内側へ突出したスライド型100の先端側は芯金基部48の貫通孔54に入り込む。このスライド型100の先端側によって貫通孔54の内周部にモールド部60によって被覆してウェビング通過部62が形成され開口端64がモールド部60における平板部52の厚さ方向一方の側にて開口する。
また、スライド型100はスライド孔102の上端側へ向けて(すなわち、図7、図8における右上方)へスライド可能である。これにより、アンダーカットとなるウェビング通過部62の開口端64側を形成できる。
さらに、金型90の内側にはスライド型112が設けられる。スライド型112は、その先端側が下型92のキャビティ部98と芯金基部48との間に介在し、更に先端は上述したスライド型100の先端に当接する。この金型90に合成樹脂材を充填した状態ではスライド型112の部分には合成樹脂材が充填されない。これにより、ウェビング通過部62において芯金基部48よりも平板部52の厚さ方向他方の側の部分が形成され、更に、この部分がウェビング通過部62において上記のスライド型100の先端により形成された部分と繋がる。また、スライド型112は、ウェビング通過部62の開口端66側(すなわち、図7、図8の左方)へスライド可能とされ、これにより、アンダーカットとなるウェビング通過部62の開口端66側を形成できる。
また、図8に示されるように、スライド型112の平板部52と対向する側の面には一対の突起114が形成されている。これらの突起114はブロック形状とされており、スライド型112と平板部52とが対向する部分では突起114が平板部52に接触している。これにより、上述した溝部72が形成される。なお、溝部72において平板部52が露出している構成(溝部72の内側では平板部52が合成樹脂材に覆われない構成)であってもよいし、突起114と平板部52との間に合成樹脂材が入り込んで溝部72の内側であっても平板部52の一部又は全部が合成樹脂材に覆われる構成であってもよい。
<本実施の形態の作用、効果>
以上のようにしてモールド部60が成形される本タング10では、芯金基部48の平板部52とウェビング通過部62との間に溝部72を形成するようにしている。このような構成にすることによって、溝部72を形成するためにスライド型112に形成した突起114が下型92側から芯金基部48の平板部52に当接し、モールド部60を成形するに際して芯金基部48を支持できる。これにより、モールド部60を成形する際に芯金42を安定させることができ、高い品質のモールド部60を成形できる。
また、突起114におけるタング幅方向両側ではスライド型112と芯金基部48の平板部52との間に合成樹脂材が充填されてモールド部60が形成される。このため、ウェビング通過部62の内側で芯金基部48にウェビング16が当接することを防止できる。
しかも、芯金基部48にウェビング16が当接することを防止しつつも、芯金基部48を全体的にモールド部60で被覆できる。このため、芯金42を支持するための構造を別に設けるために、モールド部60における芯金基部48の厚さ方向他方の側に開口等を形成しなくてもよく、更に、このような開口を塞ぐための部材が不要になり、コストを安価にできる。
なお、本実施の形態では、スライド型112に形成した一対(すなわち、2つ)の突起114を形成した構成であった。しかしながら、このような突起114は、スライド型112の本体部分(突起114を除いた部分)と平板部52とを離間させた状態で芯金基部48を支持できる構成であればよく、その数に関しては何ら限定されるものではない。したがって、突起114は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
さらに、本実施の形態では、スライド型112に形成した突起114によって下型92側から平板部52(芯金42)を支持する構成であったが、図9に示されるように、平板部52の突起114とは反対側の面へ向けてスライド型112から上側保持体としての支持片116を延出して、この支持片116と上記の突起114とによって平板部52を挟むようにして芯金42を保持する構成としてもよい。
また、図9に示されるようなスライド型112から延出された支持片116に代えて、図10に示されるように上型94のキャビティ部98に平板部52側へ向けて下型92側へ向けて上側保持体としての1又は複数の保持ピン118を形成し、この保持ピン118と上記の突起114とによって平板部52を挟むようにして芯金42を保持する構成としてもよい。
10 シートベルト装置用タング
16 ウェビング
42 芯金
44 挿込部
48 芯金基部
54 貫通孔
60 モールド部
62 ウェビング通過部
72 溝部
90 金型
112 スライド型
114 突起

Claims (2)

  1. ウェビングの通過が可能に厚さ方向に貫通した貫通孔が形成された芯金基部からバックルに挿し込み可能な挿込部が連続して形成された芯金と、
    前記貫通孔の周囲で前記芯金の前記芯金基部を合成樹脂材によって被覆することにより形成されたモールド部と、
    一端が前記モールド部における前記芯金基部の厚さ方向に沿った一方の面にて開口して他端が前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口し、貫通方向中間部にて前記貫通孔の内側を通過するウェビングの通過が可能なウェビング通過部と、
    前記モールド部を形成する際にスライド型の一部が前記芯金基部を支持するために形成された溝部であって、前記芯金基部と前記ウェビング通過部との間に形成され、前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口すると共に前記ウェビング通過部の内周面にて開口した溝部と、
    を備えるシートベルト装置用タング。
  2. ウェビングの通過が可能に厚さ方向に貫通した貫通孔が形成された芯金基部からバックルに挿し込み可能な挿込部が連続して形成された芯金における前記芯金基部を合成樹脂材によってモールドしてモールド部を形成するに際して、
    前記芯金基部の厚さ方向一方の側からコアを前記貫通孔に入り込ませると共に前記芯金基部の厚さ方向他方の側にスライド型を設けることによって一端が前記モールド部における前記芯金基部の厚さ方向一方の側の面で開口して他端が前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口した前記ウェビングの通過が可能なウェビング通過部を形成すると共に、
    前記スライド型の前記芯金基部側の表面から突出した突起によって前記芯金基部を支持しつつ前記前記モールド部における前記挿込部とは反対側の端部にて開口した溝部を形成するシートベルト装置用タングの製造方法。
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