JPWO2014171366A1 - 排ガス処理装置及び船舶 - Google Patents

排ガス処理装置及び船舶 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014171366A1
JPWO2014171366A1 JP2015512451A JP2015512451A JPWO2014171366A1 JP WO2014171366 A1 JPWO2014171366 A1 JP WO2014171366A1 JP 2015512451 A JP2015512451 A JP 2015512451A JP 2015512451 A JP2015512451 A JP 2015512451A JP WO2014171366 A1 JPWO2014171366 A1 JP WO2014171366A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
scrubber
liquid
gas treatment
scrubbers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015512451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5958645B2 (ja
Inventor
邦幸 高橋
邦幸 高橋
小松 正
正 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5958645B2 publication Critical patent/JP5958645B2/ja
Publication of JPWO2014171366A1 publication Critical patent/JPWO2014171366A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/50Sulfur oxides
    • B01D53/501Sulfur oxides by treating the gases with a solution or a suspension of an alkali or earth-alkali or ammonium compound
    • B01D53/504Sulfur oxides by treating the gases with a solution or a suspension of an alkali or earth-alkali or ammonium compound characterised by a specific device
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/18Absorbing units; Liquid distributors therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/346Controlling the process
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
    • B01D53/77Liquid phase processes
    • B01D53/78Liquid phase processes with gas-liquid contact
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H21/00Use of propulsion power plant or units on vessels
    • B63H21/32Arrangements of propulsion power-unit exhaust uptakes; Funnels peculiar to vessels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2251/00Reactants
    • B01D2251/30Alkali metal compounds
    • B01D2251/304Alkali metal compounds of sodium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2252/00Absorbents, i.e. solvents and liquid materials for gas absorption
    • B01D2252/10Inorganic absorbents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2252/00Absorbents, i.e. solvents and liquid materials for gas absorption
    • B01D2252/10Inorganic absorbents
    • B01D2252/103Water
    • B01D2252/1035Sea water
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2258/00Sources of waste gases
    • B01D2258/02Other waste gases
    • B01D2258/0283Flue gases
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2259/00Type of treatment
    • B01D2259/45Gas separation or purification devices adapted for specific applications
    • B01D2259/4566Gas separation or purification devices adapted for specific applications for use in transportation means

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

吸収塔1台あたりの直径を制限しつつも、大流量の排ガスを処理することが可能な排ガス処理装置を提供すること。気体と液体とを接触させてガス吸収を行う排ガス処理装置(100)は、内部空間が形成された吸収塔本体と、内部空間の上下方向の所定領域において液体を噴霧するスプレー装置(12)と、吸収塔本体に気体を導入するガス供給装置(13)と、を備える複数のスクラバ(10)と、排ガス処理装置(100)へ液体を供給する配管から分岐して各スクラバ(10)のスプレー装置(12)に接続された複数の第1の流路(103)と、排ガス処理装置(100)へ気体を供給する配管から分岐して各スクラバ(10)のガス供給装置(13)に接続された複数の第2の流路(101)と、を備えて構成される。

Description

本発明は、排ガス中の有害物質(主に、硫黄酸化物(SO))を除去するための排ガス処理装置、船舶及び排ガス処理方法に関する。
排ガス中の有害物質、たとえばSO,窒素酸化物(NO)や粒子状物質(PM:Particulate Matter)を除去するための除去装置として、サイクロンスクラバを用いた排ガス処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の排煙脱硫装置は、円筒状の塔の底部から旋回上昇するガスを、塔の中心軸上に垂直に設置されたスプレー配管に適宜な間隔で取り付けられたスプレーノズルから塔内半径方向に噴霧される液と接触させて、吸収または集塵を行う。
特許第3073972号公報
サイクロンスクラバにおいては、吸収液がスクラバの排ガス出口から飛散しないように、排ガス流の遠心力により、排ガスと吸収液とを分離する必要がある。ここで、遠心力は、次の式(1)のように表される。
F=mv/R (1)
一方、サイクロンスクラバにおいては、垂直方向のガス流速が遅いほど、排ガス中の有害物質の除去率は高くなる。ガス流速を遅くするためには、スクラバの断面積を大きくする必要がある。スクラバが円筒形状を有する場合には、その直径を増大することにより、スクラバの断面積を増大することができる。
上記式(1)において、スクラバの高さを固定して、直径を増大していくと、半径Rに反比例して遠心力Fは低下する。また、半径Rを増大すると、スプレーノズルからスクラバの内壁面までの距離が増大するため、スプレーノズルから噴射される吸収液がスクラバの内壁まで到達せずに、スクラバの排ガス出口から飛散する可能性が高くなる。そのため、サイクロンスクラバにおいては、条件に応じてその直径の上限値を設定する必要が生じる。
また、サイクロンスクラバは、想定される排ガスの最大流量を処理できるように機器を設計する必要がある。一方、サイクロンスクラバで処理する排ガス量は、排ガス発生装置の負荷変動に応じて変化する。たとえば排ガス発生装置の負荷が低下し、処理する排ガス量が減少した場合に、サイクロンスクラバで最大流量を処理できる量の吸収液を噴霧すると、能力過剰となり、吸収液のコストや動力のコストが無駄になる。したがって、サイクロンスクラバにおいては、負荷変動に応じて吸収液量を変化させることが望まれる。
しかしながら、サイクロンスクラバにおいて、吸収液を噴射するスプレーノズルの個数は変化しないため、吸収液量を減少させると、噴射圧が低下してスプレー性状が悪化する。そのため、サイクロンスクラバにおいては、処理する排ガス量の増減にかかわらず、スプレー性状を適正に保つよう構成する必要が生じる。
さらに、円筒形状を有するスクラバ1台で大流量の排ガスを処理する場合には、その直径が大きくなり、設置性が悪化する。特に、スクラバを船舶内などの、設置スペースに制限がある場所に設置する場合には、そのレイアウトが課題となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、スクラバ1台あたりの直径を制限しつつも、大流量の排ガスを処理することが可能な排ガス処理装置、船舶及び排ガス処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、気体と液体とを接触させてガス吸収を行う排ガス処理装置において、内部空間が形成された吸収塔本体と、前記内部空間の上下方向の所定領域において液体を噴霧するスプレー装置と、前記吸収塔本体に気体を導入するガス供給装置と、を備える複数のスクラバと、前記排ガス処理装置へ前記液体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記スプレー装置に接続された複数の第1の流路と、前記排ガス処理装置へ前記気体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記ガス供給装置に接続された複数の第2の流路と、を備えることを特徴とする。
上記排ガス処理装置によれば、スクラバを複数設置し、複数のスクラバへ被処理排ガスを分割して供給することができ、スクラバ1台あたりの直径を一定値以下としつつも、排ガス処理装置全体として、排ガス中の有害物質の除去率を高くすることが可能となる。また、スクラバ1台あたりの直径を一定値以下とすることができるため、吸収液の飛散を抑制することが可能となる。
また、排ガス処理装置におけるスクラバを分割して設置することができるため、たとえば船舶の機関室やデッキ内などの設置スペースに制限がある場所に排ガス処理装置を設置することができ、排ガス処理装置の設置性を向上することが可能となる。
上記排ガス処理装置において、前記第1の流路および前記第2の流路には開閉弁が設けられ、前記開閉弁の開閉を制御する制御装置を備えることが好ましい。
この場合には、開閉弁の開閉を制御することにより、スクラバのスプレー装置に供給する液体およびスクラバに導入する気体を制御することができるため、排ガスを発生する燃焼機器やエンジンの負荷変動に応じて、運転するスクラバの台数を変化させることが可能となる。すなわち、運転するスクラバの台数を処理する排ガス量に応じて調整することができるため、無駄な運転をなくして省エネ運転が可能となる。
また、上記排ガス処理装置において、前記制御装置は、エンジンの負荷指令に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御して前記スクラバの運転台数を制御することが好ましい。
この場合には、エンジンなどの負荷変動に応じて、運転するスクラバの台数と吸収液量を制御することができるため、適切なスプレー性状を保つことが可能となる。
また、上記排ガス処理装置において、前記制御装置は、前記エンジンの負荷率または排ガス処理量に応じて、予め定められた台数の前記スクラバを運転するように制御することが好ましい。
また、上記排ガス処理装置において、前記制御装置は、前記エンジンの負荷率または排ガス処理量に応じて、複数の前記スクラバにおける前記液体の噴霧量を制御することが好ましい。
また、上記排ガス処理装置において、複数の前記スクラバがサイクロンスクラバであり、各サイクロンスクラバの直径が一定値以下であるとよい。
また、上記排ガス処理装置において、前記吸収塔本体が周壁部を有し、該周壁部には、液返し部材が設けられ、該液返し部材は、前記周壁部から中心軸へ向けて環状に突出した折り返し面部と、該折り返し面部の中心軸側の先端から下方に折り返された折り曲げ片と、前記折り返し面部の先端から液溜まり部を形成するように上側に突出された液溜まり壁と、該液溜まり部に溜まった液体を落下させる貫通孔とを有することが好ましい。
また、上記排ガス処理装置において、前記貫通孔が、前記周壁部近傍に比べてガス流速の遅い位置に設けられることが好ましい。
また、上記排ガス処理装置において、前記気体が排ガスであり、前記液体が海水であり、前記排ガスと接触した前記海水を循環海水として貯留する海水タンクと、該海水タンクから前記スプレー装置に供給される前記循環海水にアルカリ剤を供給するアルカリポンプとをさらに備えることが好ましい。
また、本発明の船舶は、上記のいずれかの排ガス処理装置を備えることを特徴とする。
また、本発明の排ガス処理方法は、複数のスクラバに分割して気体を供給する工程と、複数の前記スクラバに分割して液体を供給する工程と、エンジンの負荷指令に基づいて、複数の前記スクラバの運転を制御する工程と、複数の前記スクラバにそれぞれ供給された気体と液体とを接触させることで、該気体中の有害物質を除去する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、排ガス処理装置において、吸収塔1台あたりの直径を制限しつつも、大流量の排ガスを処理することが可能となる。
本実施の形態に係るスクラバを中心とする排ガス処理システムを示す概略図である。 図2Aは、上記スクラバの上面模式図であり、図2Bは、上記スクラバの断面模式図である。 本実施の形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図である。 スクラバ運転台数とエンジン負荷または排ガス処理量との関係を示す図である。 スクラバ1台あたりの流量設定値とエンジン負荷または排ガス処理量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るスクラバを中心とする排ガス処理システムを示す概略図である。なお、本実施の形態に係る排ガス処理システムとしては、船舶に使用されるエンジンから排出される排ガス中に含まれる二酸化硫黄(SO)を除去するシステムを考える。ただし、これに限られず、本実施の形態に係る排ガス処理システムは、窒素酸化物や硫黄酸化物などの物質を含む種々の排ガスの処理に適用可能である。
図1に示すように、排ガス処理システムは、エンジン20から排ガスが供給されるスクラバ10と、海水加圧ポンプおよび海水引抜ポンプを備える海水ポンプユニット30と、排水タンク40と、排水をろ過するろ過器ユニット50と、から主に構成される。
エンジン20から排出された排ガスは、スクラバ10に導入される。この排ガスには、二酸化硫黄(SO)が50〜1500ppm含まれる。この排ガスがスクラバ10内を上昇する過程で、海水ポンプユニット30を介してスクラバ10に導入された海水を噴霧して、気液接触させる。
排ガス内の二酸化硫黄は、アルカリ性である海水によって、下記式(2)および(3)に示すように吸収除去される。
SO+NaHCO → NaHSO+CO↑ (2)
NaHSO+NaHCO+1/2O→NaSO+HO+CO↑(3)
排ガス内の二酸化硫黄を苛性ソーダ(NaOH)によって吸収除去する場合を下記式(4)および(5)に示す。
SO+NaOH → NaHSO (4)
NaHSO+NaOH+1/2O→NaSO+HO (5)
このようにして二酸化硫黄が除去された排ガスは、スクラバ10の上部から大気中へ排気される。
スクラバ10内に噴霧された海水は、スクラバ10の内壁面に沿って自重で落下し、スクラバ10下方の貯留部に貯留する。貯留した海水は、海水ポンプユニット30を介して排水タンク40に排水された後、ろ過器ユニット50でろ過されて海洋へ排水される。
続いて、本実施の形態に係るスクラバ10の構成について具体的に説明する。図2Aは、本実施の形態に係るスクラバ10の上面模式図であり、図2Bは、スクラバ10の断面模式図である。
図2に示すように、スクラバ10は、上下方向に内部空間が形成された吸収塔本体11と、吸収塔本体11の内部空間の上下方向の所定領域において液体を霧の状態にして噴射(噴霧)するスプレー装置12と、スプレー装置12が液体を噴霧する領域よりも下方位置から吸収塔本体11に気体を導入するガス供給装置13と、スプレー装置12が液体を噴霧する領域よりも上方位置に設けられ、吸収塔本体11の内壁面から中心軸へ向けて環状に突出するとともに、中心軸側の先端が少なくとも下方に折り返された液返し部材14と、スプレー装置12よりも下方位置に設けられたバッフル15と、を備えている。ここで、スプレー装置12は、図1に示す海水ポンプユニット30に接続され、ガス供給装置13は、図1に示すエンジン20に接続されている。
吸収塔本体11は、円筒形状の周壁部11aと円形状の底壁部11bと、で構成される。周壁部11aは、いずれの部分も同径に構成されている。周壁部11aの上端部は開口しており、開口部11cが形成されている。なお、本実施の形態において吸収塔本体11は円筒形状を有しているが、吸収塔本体11の形状はこれに限られず、たとえば、角筒形状であってもよい。
スプレー装置12は、吸収塔本体11の中心軸上に設置される。スプレー装置12は、吸収塔本体11外から吸収塔本体11内に挿入され、吸収塔本体11の中心位置まで延在する給水管12aと、この給水管12aの挿入端部に連結され、吸収塔本体11の内部空間の上下方向の所定領域にかけて延在する幹管としての水導管12bと、この水導管12bに連結され吸収塔本体11の周壁部11aに向けて伸びる枝管12cと、各枝管12cの先端に設けられ、枝管12cから供給される液体を所定範囲に噴霧するスプレーノズル12dと、を含んで構成される。これらのスプレーノズル12dは、詳細について後述するように、枝管12cの長手方向に対してスプレーノズル12dの噴射領域の中心線とのなる角が鋭角となるように取り付けられている。
上下方向に複数段並べて配置された枝管12cは、上下方向に隣接する枝管12cが直交するように交差している。なお、水導管12bに対する枝管12cの配置はこれに限られず、たとえば、水導管12bの同一円周上に、90度ごとに4本の枝管12cを配置する構成であってもよい。また、スプレーノズル12dの材質は、吸収液として海水を利用する場合の耐食性を得るためにオーステナイト系ステンレス材が好ましい。
ガス供給装置13は、吸収塔本体11の周壁部11aの接線方向にガス噴出方向が沿うように設けられている。したがって、ガス供給装置13から導入される排ガスは、周壁部11aの内周面に沿って水平方向に噴射される。なお、ガス供給装置13の配置位置は、図2Bに示すようなスプレー装置12が液体を噴霧する領域よりも下方に限られず、たとえば、スプレー装置12の下方に位置するスプレーノズル12dと同じ高さであってもよい。この場合には、排ガス中の有害物質の除去率を低下することなく反応長を確保することができるため、吸収塔本体11の高さを低減することが可能となる。
液返し部材14は、吸収塔本体11の周壁部11aから中心軸へ向けて環状に突出した折り返し面部14aと、折り返し面部14aの中心軸側の先端から下方に折り返された折り曲げ片14bと、折り返し面部14aの先端から液溜まり部14cを形成するように上側に突出された液溜まり壁14dと、液溜まり部14cに溜まった液体を落下させる貫通孔14eと、を有している。
吸収塔本体11に取り付けた液返し部材14の折り曲げ片14bおよび液溜まり壁14dで囲まれた中心軸側の領域は、開口部14gを構成する(図2B参照)。この開口部14gは、吸収塔本体11の開口部11cの5〜8割程度の内径を有するように構成される。この構成により、液返し部材14を吸収塔本体11に取り付けることによる圧力損失を抑制することが可能となる。
バッフル15は、円盤部15aと、円盤部15aと吸収塔本体11の周壁部11aとを連結する脚部15bと、で構成される。円盤部15aの外周部分と吸収塔本体11の周壁部11aとの間には、液滴を流すための隙間が形成されている。バッフル15は、吸収塔本体11内部を、スプレー装置12によって液体が噴霧される領域と、吸収塔本体11外に排水するための液体を貯留する領域を区切っている。バッフル15の下方には、吸収塔本体11外に液体を排水するための排水管16が設けられている。
このように構成されたスクラバ10における排ガス処理について説明する。エンジンから排出された排ガスは、ガス供給装置13によって、スプレー装置12が液体を噴霧する領域よりも下方位置に導入される。この排ガスは、周壁部11aに沿うように周回しながら吸収塔本体11内を上昇する。
一方、海水は、給水管12aを介して水導管12bに導入される。そして、海水は、複数段の枝管12cに設けられたスプレーノズル12dから、吸収塔本体11の周壁部11aに向けて噴霧される。
したがって、吸収塔本体11内を旋回上昇する排ガスは、各段に設置された枝管12cに設けられたスプレーノズル12dから噴霧される海水と気液接触し、排ガス内の二酸化硫黄が吸収除去される。二酸化硫黄が除去された排ガスは、吸収塔本体11の上部に設けられた開口部11cから大気中へ排気される。
液滴となった海水は、旋回流による遠心力によって周壁部11aに押し付けられて自重で落下する。しかし、一部の海水は、旋回上昇流によって吸収塔本体11内部をつたって上昇する。
吸収塔本体11の中心部はガス流速が0m/sまたはその近傍値であり、周壁部11a近傍は中心部と比較してガス流速が速いため、海水は遠心力によって周壁部11aに沿って上昇する。周壁部11aに沿って上昇した海水は、最下段の液返し部材14によって上昇を妨げられ、折り返し面部14aの下面と折り返し片14bの周辺に滞留する。滞留した液体が一定の大きさを超えると、液滴となって自重で落下する。
しかし、海水の一部は、液滴とならずにこの折り返し片14bを超えて、遠心力によって液返し部材14の折り曲げ片14bおよび液溜まり壁14dの内周面に沿って上昇し、液返し部材14と液返し部材14との間の周壁部11aをさらに上昇する。このように、次段の液返し部材14まで到達した海水は、この液返し部材14によって上昇を妨げられ、折り返し面部14aの下面と折り返し片14bの周辺に滞留する。滞留した液体が一定の大きさを超えると、液滴となって自重で落下する。落下した液滴は、下段の液溜まり部14cに集まり、一定量を超えると、貫通孔14eを通って吸収塔本体11の下方に落下する。
吸収塔本体11の周壁部11a近傍は、吸収塔本体11の中心部に比べてガス流速が速いため、貫通孔14eが周壁部11a近傍に設けられていると、上昇流の影響を受けて貫通孔14eから液滴が落下しない事態が起こり得る。そこで、貫通孔14eは、周壁部11a近傍に比べてガス流速の遅い、周壁部11aから離れた位置に設けることで、上昇流の影響を弱めて貫通孔14eから液滴を落下させることができる。
液返し部材14は上下方向に複数段設けられているため、液返し部材14による海水の上昇は複数回にわたって妨げられる。したがって、海水が上昇して吸収塔本体11の開口部11cから流出する事態を、効果的に防止することができる。
また、液返し部材14を吸収塔本体11に取り付けたとしても、液返し部材14は吸収塔本体11の周壁部11aから中心軸に向けて環状に突出した形状を有し、中心軸側には開口部14gが形成されていることから、液返し部材14を取り付けることによる圧力損失を軽減することができる。また、液返し部材14により詰まりが発生することもなく、煩雑なメンテナンスは不要である。
落下した液滴は、吸収塔本体11の下方に設置されたバッフル15でその旋回が止められた後、バッフル15および周壁部11aをつたって、吸収塔本体11の底壁部11bとその周囲の周壁部11aとで構成される貯留部に貯留する。貯留した液体は、排水管16を介して吸収塔本体11の外へ排水される。
続いて、図3を参照して、本実施の形態に係る排ガス処理装置の構成について具体的に説明する。図3は、本実施の形態に係る排ガス処理装置の構成を示す概略図である。
図3に示すように、排ガス処理装置100は、複数本(本実施の形態において3本)のスクラバ10(10a,10b,10c)を備えて構成される。
スクラバ10a(10b,10c)のガス供給装置13には、スクラバ10a(10b,10c)内に排ガスを導入するための排ガス流路(第2の流路)101a(101b,101c)が接続されている。排ガス流路101a(101b,101c)の途中には、排ガス流路101a(101b,101c)を開閉する開閉弁102a(102b,102c)が設けられている。
開閉弁102(102a,102b,102c)は、ゲート弁、ボール弁またはバタフライ弁などで構成することができる。特に、開閉弁102(102a,102b,102c)は、バタフライ弁で構成することが望ましい。
スクラバ10a(10b,10c)の給水管12aには、スプレー装置12に液体を供給するための給水流路(第1の流路)103a(103b,103c)が接続されている。給水流路103(103a,103b,103c)には、海水ポンプ107を介して海水タンク106から海水が供給される。
なお、船舶の運行海域によっては、規制により、スクラバ10から排出された海水を海洋に排水できない場合がある。この場合には、スクラバ10から後述する排水流路105に供給された海水を、循環海水として海水タンク106に貯留し、再度排ガス処理に使用することが考えられる。
ところが、循環海水は、スクラバ10においてSOを吸収することにより、海水中のアルカリ成分が消費されている。そのため、再度の排ガス処理においては、海水による排ガス中のSOの吸収反応が阻害され、スクラバ10から大気中へ排気される処理済み排ガスに含まれるSO濃度が排出規制値を超えるおそれがある。
そこで、給水流路103には、海水中のアルカリ成分を補償するために、アルカリポンプ109を介してアルカリタンク108からアルカリ剤が注入できるように構成されている。なお、アルカリ剤としては、苛性ソーダ(NaOH)溶液を用いることができる。
給水流路103a(103b,103c)の途中には、給水流路103a(103b,103c)を開閉する開閉弁104a(104b,104c)が設けられている。なお、開閉弁104(104a,104b,104c)は、ゲート弁またはボール弁で構成することができる。
開閉弁102,104は、手動式、電磁式または電動式、もしくは圧縮空気での駆動式などで構成することができる。特に、開閉弁102,104は、電磁式または電動式、もしくは圧縮空気での駆動式などで構成することが望ましく、防爆の観点から圧縮空気での駆動式とすることが最も望ましい。
開閉弁102,104は、制御装置110が出力する制御信号により、その開閉が制御される。制御装置110は、エンジンの負荷指令値に基づいて制御信号を演算し出力する。この構成により、エンジンの負荷が最大となるときには、すべてのスクラバ10を用いて排ガスを処理し、また、エンジンの負荷の減少に応じて排ガス処理に用いるスクラバ10の本数を低減することが可能となる。
スクラバ10a(10b,10c)の排水管16には、排水流路105が接続されている。スクラバ10から排水流路105に排出された海水は、海洋に排水されるか、あるいは循環海水として海水タンク106に貯留される。
排ガス処理装置100において、複数本のスクラバ10を並列に設置する構成とすることにより、排ガス導入の等配性が課題となる。しかしながら、スクラバ10のガス供給装置13におけるガス導入口において、約500Pa程度の圧力損失が発生するため、特段の考慮は必要ない。スクラバ10を低圧力損失化する場合には、排ガスの等配性を確保できる分配配管の設計を適宜行えばよい。
また、排ガス処理装置100において、複数本のスクラバ10を並列に設置する構成とすることにより、吸収液導入の等配性が課題となる。しかしながら、スクラバ10の給水管12aにおける吸収液導入口において、約0.05から0.2MPa程度の圧力損失が発生するため、特段の考慮は必要ない。
船舶のエンジンやボイラーなどの燃焼機関から排出される排ガスを処理するためにスクラバ10を設置する場合には、機関室やデッキ内にスクラバ10を設置することができるように、高さが7m以下、好ましくは5m以下となるように、スクラバ10の高さと直径との関係を設計する。ただし、スクラバ10をデッキ上に設置する場合には、高さ10m以上とすることも可能である。
スクラバ10に要求されるSOの除去率が98%である場合には、0℃,1atm,DRYの標準状態における排ガスの流量が、6m/s以下、好ましくは3m/s以下となるようにスクラバ10を設計すればよい。
また、スクラバ10に要求されるSOの除去率が90%である場合には、0℃,1atm,DRYの標準状態における排ガスの流量が、10m/s以下、好ましくは6m/s以下となるようにスクラバ10を設計すればよい。
スクラバ10の吸収塔本体11内における排ガスの滞留時間、より具体的には吸収液噴霧区域の高さ分領域における排ガスの滞留時間は、0.2秒から2秒とすればよく、好ましくは1秒である。
給水流路103からスクラバ10に供給する海水量は、スプレー装置12において、処理する排ガス中の二酸化硫黄(SO)を中和できる化学当量分を1とすると、0.5から1.5噴霧できる量であればよく、好ましくは化学当量分の1.2倍を噴霧できる量である。
スクラバ10は、海水やアルカリ溶液に対して耐久性が得られる材質で構成される。このような材質として、低コストのものとしてはSS400などの鉄材が挙げられる。また、耐海水材料としては、ネバール黄銅などの銅合金や、アルミブラスなどのアルミニウム合金や、キュープロニッケルなどのニッケル合金や、SUS316L材などのステンレスを採用することができる。
続いて、図3に示す排ガス処理装置100における多塔制御について説明する。排ガス処理装置100においては、エンジン負荷率に応じて排ガス流路101に設置された開閉弁102および給水流路103に設置された開閉弁104の開閉を制御することにより、運転するスクラバ10の台数を制御する。
排ガス処理装置100における多塔制御において、エンジン負荷率と使用するスクラバ数との関係を以下に示す。まず、定格条件の設定は、通常のエンジン負荷の最大値である85%に合わせてスクラバ10を設計する。
このようなスクラバ10において、エンジン負荷率が85%から100%となる過負荷運転時には、スクラバ10に供給する吸収液流量や、海水に対するアルカリ添加量を定格条件に対して上昇することにより対応する。
一方、エンジン負荷率が0%から30%、より好ましくは0%から15%の場合には、運転するスクラバ10が1台となるように制御する。また、エンジン負荷率が10%から70%、より好ましくは10%から55%の場合には、運転するスクラバ10が2台となるように制御する。さらに、エンジン負荷率が40%から100%、より好ましくは50%から100%の場合には、運転するスクラバ10が3台となるように制御する。
図4は、スクラバ運転台数とエンジン負荷または排ガス処理量との関係を示す図である。図4において、実線はスクラバ10の運転状態を示し、破線はスクラバ10の停止状態を示す。
図4に示すように、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)から(X)の間はスクラバ10が1台のみ運転しており、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)を超えると2台目のスクラバ10も運転を開始する。さらに、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)を超えると3台目のスクラバ10も運転を開始する。また、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)よりも減少すると3台目のスクラバ10は運転を停止し、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)よりも減少すると2台目のスクラバ10も運転を停止する。
図5は、スクラバ1台あたりの流量設定値とエンジン負荷または排ガス処理量との関係を示す図である。図5において、実線はスクラバ10の運転状態を示し、破線はスクラバ10の停止状態を示す。
図5に示すように、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)から(X)の間は1台目のスクラバ10のみが運転しており、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)から(X)に増大するにしたがって、1台目のスクラバ10における流量設定値も増大していく。エンジン負荷または排ガス処理量が(X)を超えると、2台目のスクラバ10も運転を開始する。このとき、2台目のスクラバ10の運転に伴って、1台目のスクラバ10の流量設定値は減少する。これにより、1台目のスクラバ10が能力過剰となり、吸収液のコストや動力のコストが無駄になることを防止できる。
エンジン負荷または排ガス処理量が(X)から(X)に増大するにしたがって、1台目のスクラバ10および2台目のスクラバ10における流量設定値も増大していく。
エンジン負荷または排ガス処理量が(X)を超えると、3台目のスクラバ10も運転を開始する。このとき、3台目のスクラバ10の運転に伴って、2台目のスクラバ10の流量設定値は減少する。エンジン負荷または排ガス処理量が(X)からに増大するにしたがって、2台目のスクラバ10および3台目のスクラバ10における流量設定値も増大していく。排ガス処理装置で処理可能な排ガス処理量の最大値に達したところで、3台目のスクラバ10の流量設定値が最大となる。
続いて、排ガス処理量が最大値から減少する場合について説明する。エンジン負荷または排ガス処理量が(X)に向けて減少するにしたがって、2台目のスクラバ10および3台目のスクラバ10における流量設定値も減少していく。エンジン負荷または排ガス処理量が(X)よりも減少すると、3台目のスクラバ10は運転を停止する。そして、3台目のスクラバ10の運転停止に伴って、2台目のスクラバ10の流量設定値は増加する。
さらに、エンジン負荷または排ガス処理量が(X)に向けて減少するにしたがって、1台目のスクラバ10および2台目のスクラバ10における流量設定値も減少していく。エンジン負荷または排ガス処理量が(X)よりも減少すると、2台目のスクラバ10は運転を停止する。そして、2台目のスクラバ10の運転停止に伴って、1台目のスクラバ10の流量設定値は増加する。
以上説明したように、本実施の形態に係る排ガス処理装置によれば、スクラバ10を複数設置し、複数のスクラバへ被処理排ガスを分割して供給することができ、スクラバ1台あたりの直径を一定値以下としつつも、排ガス処理装置100全体として、排ガス中の有害物質の除去率を高くすることが可能となる。また、スクラバ1台あたりの直径を一定値以下とすることができるため、吸収液の飛散を抑制することが可能となる。なお、上記の実施の形態では、エンジン負荷または排ガス処理量に基づき、スクラバ10の運転台数を制御している。しかし、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、エンジン負荷または排ガス処理量に基づいて、スクラバ10の運転台数の代わりに、スプレー装置12が噴霧する海水量を制御することもできる。また、エンジン負荷または排ガス処理量に基づいて、スクラバ10の運転台数及びスプレー装置12が噴霧する海水量の両方を制御することもできる。
また、排ガス処理装置100におけるスクラバ10を分割して設置することができるため、たとえば船舶の機関室やデッキ内などの設置スペースに制限がある場所に排ガス処理装置を設置することができ、排ガス処理装置の設置性を向上することが可能となる。
さらに、開閉弁102,104の開閉を制御することにより、スクラバ10のスプレー装置12に供給する液体およびスクラバ10に導入する気体を制御することができるため、排ガスを発生する燃焼機器やエンジンの負荷変動に応じて、運転するスクラバ10の台数を変化させることが可能となる。すなわち、運転するスクラバ10の台数を処理する排ガス量に応じて調整することができるため、無駄な運転をなくして省エネ運転が可能となる。
また、エンジンなどの負荷変動に応じて、運転するスクラバ10の台数と吸収液量を制御することができるため、適切なスプレー性状を保つことが可能となる。
本実施の形態に係るスクラバ10によれば、吸収塔本体11の高さを抑制して船舶の機関室やデッキ内にスクラバ10を設置することができるため、排ガス処理装置としてのスクラバ10の設置性が向上する。
また、スクラバ10の小型化に伴って、使用する部材数を低減することができるため、スクラバ10の低価格化を達成することが可能となる。さらに、スプレーノズル12dとして空円錐ノズルを用いることにより、ポンプ動力やメンテナンス費を低減することができるため、さらなる低価格化を達成することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
本出願は、2013年4月17日出願の特願2013−086290に基づく。この内容は、全てここに含めておく。
本発明は、排ガス中の有害物質(主に、硫黄酸化物(SOx))を除去するための排ガス処理装置及びに関する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、スクラバ1台あたりの直径を制限しつつも、大流量の排ガスを処理することが可能な排ガス処理装置及びを提供することを目的とする。
本発明は、気体と液体とを接触させてガス吸収を行う排ガス処理装置において、内部空間が形成された吸収塔本体と、前記内部空間の上下方向の所定領域において液体を噴霧するスプレー装置と、前記吸収塔本体に気体を導入するガス供給装置と、を備える複数のスクラバと、前記排ガス処理装置へ前記液体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記スプレー装置に接続された複数の第1の流路と、前記排ガス処理装置へ前記気体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記ガス供給装置に接続された複数の第2の流路と、前記第1の流路および前記第2の流路に設けられた開閉弁と、前記開閉弁の開閉を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、エンジンの負荷指令に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御して前記スクラバの運転台数を制御し、複数の前記スクラバの運転中には、所定の1つの前記スクラバへの前記気体の流量のみを制御することを特徴とする。
また、開閉弁の開閉を制御することにより、スクラバのスプレー装置に供給する液体およびスクラバに導入する気体を制御することができるため、排ガスを発生する燃焼機器やエンジンの負荷変動に応じて、運転するスクラバの台数を変化させることが可能となる。すなわち、運転するスクラバの台数を処理する排ガス量に応じて調整することができるため、無駄な運転をなくして省エネ運転が可能となる。
更に、エンジンなどの負荷変動に応じて、運転するスクラバの台数と吸収液量を制御することができるため、適切なスプレー性状を保つことが可能となる。
また、上記排ガス処理装置において、気体と液体とを接触させてガス吸収を行う排ガス処理装置において、内部空間が形成された吸収塔本体と、前記内部空間の上下方向の所定領域において液体を噴霧するスプレー装置と、前記吸収塔本体に気体を導入するガス供給装置と、を備える複数のスクラバと、前記排ガス処理装置へ前記液体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記スプレー装置に接続された複数の第1の流路と、前記排ガス処理装置へ前記気体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記ガス供給装置に接続された複数の第2の流路と、前記第1の流路および前記第2の流路に設けられた開閉弁と、前記開閉弁の開閉を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、エンジンの負荷指令に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御して前記スクラバの運転台数を制御し、前記エンジンの負荷率または排ガス処理量に応じて、複数の前記スクラバにおける前記液体の噴霧量を制御し、前記エンジンの負荷率または排ガス処理量が増加した場合には、前記スクラバの運転台数を増加させ、前記エンジンの負荷率または排ガス処理量が減少した場合には、前記スクラバの運転台数を減少させるように制御し、前記スクラバの運転台数を減少させたことに伴い、その後も運転する前記スクラバへの前記気体の流量を増加させ、制御中の前記スクラバへの前記気体の流量が下限流量値に達した場合に、当該スクラバへの前記気体の流量を前記下限流量値のままで運転させるとともに、別の運転中の前記スクラバへの前記気体の流量の制御を開始させ、さらに、前記別の運転中の前記スクラバへの前記気体の流量も前記下限流量値に達した際には、前記下限流量値で運転されている前記スクラバの運転を停止する一方、前記別の運転中の前記スクラバへの前記気体の流量を前記下限流量値分増加させることを特徴とする
また、上記排ガス処理装置において、前記吸収塔本体は、前記気体が旋回上昇する筒形状の周壁部を有し、該周壁部には、液返し部材が設けられ、該液返し部材は、前記周壁部から中心軸へ向けて環状に突出した折り返し面部と、該折り返し面部の中心軸側の先端から下方に折り返された折り曲げ片と、前記折り返し面部の先端から液溜まり部を形成するように上側に突出された液溜まり壁と、該液溜まり部に溜まった液体を落下させる貫通孔とを有することが好ましい。

Claims (11)

  1. 気体と液体とを接触させてガス吸収を行う排ガス処理装置において、
    内部空間が形成された吸収塔本体と、前記内部空間の上下方向の所定領域において液体を噴霧するスプレー装置と、前記吸収塔本体に気体を導入するガス供給装置と、を備える複数のスクラバと、
    前記排ガス処理装置へ前記液体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記スプレー装置に接続された複数の第1の流路と、
    前記排ガス処理装置へ前記気体を供給する配管から分岐して各スクラバの前記ガス供給装置に接続された複数の第2の流路と、
    を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 前記第1の流路および前記第2の流路には開閉弁が設けられ、
    前記開閉弁の開閉を制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 前記制御装置は、エンジンの負荷指令に基づいて、前記開閉弁の開閉を制御して前記スクラバの運転台数を制御することを特徴とする請求項2に記載の排ガス処理装置。
  4. 前記制御装置は、前記エンジンの負荷率または排ガス処理量に応じて、予め定められた台数の前記スクラバを運転するように制御することを特徴とする請求項3に記載の排ガス処理装置。
  5. 前記制御装置は、前記エンジンの負荷率または排ガス処理量に応じて、複数の前記スクラバにおける前記液体の噴霧量を制御することを特徴とする請求項3に記載の排ガス処理装置。
  6. 複数の前記スクラバの直径が一定値以下であることを特徴とする請求項3に記載の排ガス処理装置。
  7. 前記吸収塔本体が周壁部を有し、
    該周壁部には、液返し部材が設けられ、
    該液返し部材は、前記周壁部から中心軸へ向けて環状に突出した折り返し面部と、該折り返し面部の中心軸側の先端から下方に折り返された折り曲げ片と、前記折り返し面部の先端から液溜まり部を形成するように上側に突出された液溜まり壁と、該液溜まり部に溜まった液体を落下させる貫通孔とを有することを特徴とする請求項6に記載の排ガス処理装置。
  8. 前記貫通孔が、前記周壁部近傍に比べてガス流速の遅い位置に設けられることを特徴とする請求項7に記載の排ガス処理装置。
  9. 前記気体が排ガスであり、
    前記液体が海水であり、
    前記排ガスと接触した前記海水を循環海水として貯留する海水タンクと、
    該海水タンクから前記スプレー装置に供給される前記循環海水にアルカリ剤を供給するアルカリポンプとをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の排ガス処理装置。
  10. 前記請求項1ないし9のいずれか1項に記載の排ガス処理装置を備えることを特徴とする船舶。
  11. 複数のスクラバに分割して気体を供給する工程と、
    複数の前記スクラバに分割して液体を供給する工程と、
    エンジンの負荷指令に基づいて、複数の前記スクラバの運転を制御する工程と、
    複数の前記スクラバにそれぞれ供給された気体と液体とを接触させることで、該気体中の有害物質を除去する工程とを備えることを特徴とする排ガス処理方法。
JP2015512451A 2013-04-17 2014-04-08 排ガス処理装置及び船舶 Active JP5958645B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013086290 2013-04-17
JP2013086290 2013-04-17
PCT/JP2014/060177 WO2014171366A1 (ja) 2013-04-17 2014-04-08 排ガス処理装置、船舶及び排ガス処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5958645B2 JP5958645B2 (ja) 2016-08-02
JPWO2014171366A1 true JPWO2014171366A1 (ja) 2017-02-23

Family

ID=51731310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015512451A Active JP5958645B2 (ja) 2013-04-17 2014-04-08 排ガス処理装置及び船舶

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9550145B2 (ja)
EP (1) EP2987549A4 (ja)
JP (1) JP5958645B2 (ja)
KR (1) KR101733167B1 (ja)
CN (1) CN104703675A (ja)
WO (1) WO2014171366A1 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5979269B1 (ja) * 2015-03-16 2016-08-24 富士電機株式会社 排ガス処理装置
JP5958594B1 (ja) * 2015-04-15 2016-08-02 富士電機株式会社 排ガス処理装置および排ガス処理装置のメンテナンス方法
PL3085911T3 (pl) * 2015-04-22 2018-07-31 Wärtsilä Moss As Skruber z podwójnym układem wodnym
CN104826441B (zh) * 2015-05-26 2016-06-29 银川博聚工业产品设计有限公司 一种空气净化装置
JP2017019415A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 三井造船株式会社 洗浄水供給システム
JP6596280B2 (ja) * 2015-09-14 2019-10-23 三菱重工業株式会社 脱硫システム及び排ガス処理装置
JP5910785B1 (ja) 2015-09-14 2016-04-27 富士電機株式会社 排ガス処理装置および排ガス処理装置のメンテナンス方法
CN112373667A (zh) * 2017-03-28 2021-02-19 三菱动力株式会社 船舶用脱硫装置及船舶
KR102273455B1 (ko) * 2017-05-26 2021-07-07 삼성중공업 주식회사 선박의 배기가스 처리 시스템
MX2017008528A (es) 2017-06-14 2019-02-08 Jiangnan Environmental Prot Group Inc Sistema y método de adición automatica de amoniaco para dispositivo de desulfuración basado en amoniaco.
JP7117100B2 (ja) * 2017-12-22 2022-08-12 三菱重工マリンマシナリ株式会社 船舶用脱硫システム
KR102005185B1 (ko) * 2018-04-23 2019-07-29 목포해양대학교 산학협력단 외부공기를 이용한 마찰저항저감장치 및 이를 구비한 단차형 선박
KR102047013B1 (ko) * 2018-05-29 2019-11-20 이대호 플라즈마를 이용한 선박용 배기 가스 처리 장치
KR102071005B1 (ko) * 2018-06-19 2020-01-29 삼성중공업(주) 배기가스 스크러버 장치 및 이를 갖는 선박
JP7058565B2 (ja) * 2018-06-26 2022-04-22 三菱化工機株式会社 固形成分分離装置の制御装置、固形成分分離装置、舶用排気ガススクラバーシステム、および舶用ディーゼルエンジン
WO2020143578A1 (zh) * 2019-01-10 2020-07-16 彭斯干 海船清洁航行方法及船舶
JP2020168596A (ja) * 2019-04-02 2020-10-15 三菱日立パワーシステムズ株式会社 海水脱硫装置
US20200384405A1 (en) * 2019-06-05 2020-12-10 Jung-Tsung Wei Exhaust gas purification system
CN110486198A (zh) * 2019-07-31 2019-11-22 上海中船三井造船柴油机有限公司 船用egr主机的含碱洗涤水供给装置及方法
KR102298025B1 (ko) * 2019-10-23 2021-09-08 한국철도기술연구원 지하철 양방향 초미세먼지 제거 모듈
AT523153B1 (de) 2020-02-06 2021-06-15 Avl List Gmbh Nasswäscher für gase
AT523037B1 (de) 2020-02-07 2021-05-15 Avl List Gmbh Nasswäscher für gase
CN113198294B (zh) * 2021-05-21 2021-11-19 华能国际电力股份有限公司大连电厂 一种海水脱硫控制方法和设备

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5222951B1 (ja) * 1971-02-24 1977-06-21
US3693557A (en) * 1971-07-08 1972-09-26 Combustion Eng Additive feed control for air pollution control systems
US3897540A (en) * 1973-03-07 1975-07-29 American Air Filter Co Method of controlling reaction conditions in a sulfur dioxide scrubber
US4164547A (en) * 1977-05-06 1979-08-14 American Air Filter Company, Inc. Process for removing sulfur dioxide in a wet scrubber
JPH0373972A (ja) 1989-05-12 1991-03-28 Sanyo Electric Co Ltd 情報入出力記録装置
JPH09150030A (ja) * 1995-12-01 1997-06-10 Maezawa Ind Inc 脱臭装置
JPH09192447A (ja) * 1996-01-12 1997-07-29 Nobuo Suzuki 気体浄化装置
JP3349158B2 (ja) * 1998-09-18 2002-11-20 三菱重工業株式会社 湿式ガス処理装置
JP3073972B2 (ja) 1999-01-22 2000-08-07 日本鋼管株式会社 排煙脱硫装置
JP3656895B2 (ja) * 2000-02-10 2005-06-08 株式会社荏原製作所 排ガスの生物処理方法及び装置
JP2002136829A (ja) 2000-11-07 2002-05-14 Fuji Photo Film Co Ltd 気液接触装置及び気液接触方法
FI117890B (fi) * 2004-11-01 2007-04-13 Kvaerner Power Oy Menetelmä ja pesuri savukaasuvirtojen pesemiseksi
JP2009240908A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Babcock Hitachi Kk 湿式二段排煙脱硫装置及び湿式二段排煙脱硫装置の運用方法
CN101314106A (zh) * 2008-06-13 2008-12-03 彭斯干 海船排烟脱硫方法及装置
US8883106B2 (en) * 2008-09-05 2014-11-11 Alstom Technology Ltd Method and a device for removing nitrogen oxides and sulphur trioxide from a process gas
US20100224070A1 (en) * 2009-03-05 2010-09-09 Patterson Ronald G Shipboard Vessel Having a Vertically Aligned Scrubber and Process Component
DE102009059773A1 (de) * 2009-12-21 2011-06-22 Bayer Technology Services GmbH, 51373 Anlage und Verfahren zur Reinigung von Schiffsdieselabgasen
DE102010042419A1 (de) * 2010-10-13 2012-04-19 Wolfgang Bengel Verfahren und Vorrichtung zur Reinigung von schwefelhaltigem Abgas aus schwerölgefeuerten Schiffsantrieben
CN202191840U (zh) * 2011-02-17 2012-04-18 大连海事大学 镁基—海水法船用脱硫工艺中监测和自动控制系统
WO2012128721A2 (en) * 2011-03-22 2012-09-27 Keppel Offshore & Marine Technology Centre Pte Ltd Systems and methods for exhaust gas cleaning and/or ballast water treatment
EP2738364A1 (en) * 2012-11-29 2014-06-04 Alfa Laval Corporate AB Exhaust gas scrubber, system for treatment of scrubber water and use of an exhaust gas scrubber
JP5998915B2 (ja) * 2012-12-19 2016-09-28 富士電機株式会社 排ガス処理装置
CN103007694B (zh) * 2012-12-27 2014-09-24 上海海事大学 船舶柴油机尾气海水脱硫装置
JP5940482B2 (ja) 2013-04-04 2016-06-29 小池酸素工業株式会社 水スクラバ及び排ガスの処理装置
CA2898757C (en) * 2013-06-14 2016-08-23 Ionada Inc. Membrane-based exhaust gas scrubbing method and system

Also Published As

Publication number Publication date
US20150209723A1 (en) 2015-07-30
KR101733167B1 (ko) 2017-05-08
CN104703675A (zh) 2015-06-10
US9550145B2 (en) 2017-01-24
JP5958645B2 (ja) 2016-08-02
WO2014171366A1 (ja) 2014-10-23
EP2987549A4 (en) 2016-11-23
EP2987549A1 (en) 2016-02-24
KR20150140622A (ko) 2015-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5958645B2 (ja) 排ガス処理装置及び船舶
KR101570466B1 (ko) 배기 가스 처리 장치
JP5958563B2 (ja) スクラバの海水量制御装置、スクラバの海水量制御方法、アルカリ量制御装置及びアルカリ量制御方法
KR102377446B1 (ko) 배기가스 중의 황 산화물의 양을 감소시키는 시스템 및 방법
KR102191153B1 (ko) 해상 배기가스 스크러버
WO2016208273A1 (ja) 排ガス処理装置
TWI392539B (zh) Exhaust treatment device
WO2014014002A1 (ja) ガス吸収塔
JPWO2008087769A1 (ja) 湿式排煙脱硫装置
KR20140103742A (ko) 유수식 세정집진장치
KR101782786B1 (ko) 습식 탈황 장치
JP2006255629A (ja) 排煙脱硫装置
KR20140073280A (ko) 선박용 배기 가스 정화장치
WO2016053190A1 (en) Apparatus and method for treatment of exhaust gas
WO2014196458A1 (ja) 海水脱硫装置及び海水脱硫システム
CN205441515U (zh) 一种用于超临界水处理系统的高温流体紧急泄放装置
KR101928669B1 (ko) 탈황반응을 향상시키는 습식 배연탈황 설비
KR102109593B1 (ko) 기체정화시스템
JP2008086454A (ja) 泡消火設備及びその発泡方法
KR101948275B1 (ko) 연도 가스 정화 장치
KR20210066881A (ko) 드레인 배출 장치
JP2006231117A (ja) 脱硝装置及び脱硝方法、エゼクタードレン排出装置
FI125628B (fi) Pakokaasupesuri ja laiva
KR20130033883A (ko) 배가스 처리 장치
KR20120002983U (ko) 저장탱크의 유증기 제거장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5958645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250