JP2006255629A - 排煙脱硫装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排煙脱硫装置において、ノズルから噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきを抑制することで排煙の浄化性能の向上を図る。
【解決手段】排煙導入側吸収塔12及び排煙排出側吸収塔13に、一端部が閉塞された複数のスプレーパイプ17,18を水平方向に沿って並設し、このスプレーパイプ17,18の他端部から循環ポンプ21,22により吸収スラリを供給可能とし、各スプレーパイプ17,18に所定間隔をもって吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射する複数のノズル19,20を設け、吸収スラリと排煙とを接触させることで排煙中の硫黄酸化物を吸収可能に構成し、ノズル19,20における噴射方向の下流側にスプレーパイプ17,18から流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド板52を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、上下方向に流動する排煙に対して吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射して接触させることで、排煙中の硫黄酸化物を吸収する排煙脱硫装置に関するものである。
従来、火力発電設備等における排煙処理のために設けられる排煙脱硫装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された排煙脱硫装置は、上部から未処理の排煙を導入する開口部を有する排煙導入側吸収塔と、上部から処理済みの排煙を排出する開口部を有する排煙排出側吸収塔とを並設し、所定間隔でノズルを有するスプレーパイプを各吸収塔内に水平方向に複数平行をなすように設け、各スプレーパイプに吸収スラリを供給する循環ポンプを連結したものである。
従って、排煙は、排煙導入側吸収塔の開口部から導入されて下方に向かって流れ、この排煙導入側吸収塔から排煙排出側吸収塔に移動した後、この排煙排出側吸収塔を上方に向かって流れることとなり、このとき、各吸収塔で下方または上方に流れる排煙に対して、各ノズルから吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射すると、排煙と吸収スラリとが接触することで排煙中の硫黄酸化物を吸収することができ、排煙排出側吸収塔の開口部から処理済みの排煙が排出される。
特許第3207433号公報
上述した排煙脱硫装置では、循環ポンプにより吸収スラリを所定の圧力でスプレーパイプに供給することで、各噴射ノズルから上方に向かって吸収スラリを液柱状に噴射し、上下方向に流動する排煙と接触させて硫黄酸化物を吸収している。この場合、上下方向に流動する排煙に対して確実に吸収スラリを接触させることで、吸収塔内のどの位置でも排煙を均一に浄化処理することが重要であり、そのためには、各噴射ノズルから上方に向かって噴射される液柱状の吸収スラリの高さを所定の高さで、且つ、均一に維持することが必要である。ところが、吸収スラリは、循環ポンプから複数の配管を通してスプレーパイプに供給されるため、途中で乱流が発生し、この乱流の影響を受けて各噴射ノズルから噴射される液柱状の吸収スラリの高さがばらついてしまうことがある。
図9は、従来の排煙脱硫装置による吸収スラリの噴射状態を表す概略図である。従来の排煙脱硫装置において、図9に示すように、図示しない吸収塔内には、水平方向に沿ったスプレーパイプ001が配設され、このスプレーパイプ001にはその上面部に所定間隔でノズル002が取付けられている。そして、このスプレーパイプ001は、一端部が閉塞され、他端部に屈曲した連結パイプ003を介して循環ヘッダ004が連結され、この循環ヘッダ004に図示しない循環ポンプが連結されている。従って、循環ポンプを駆動すると、図示しないタンクに貯留された吸収スラリを循環ヘッダ004及び連結パイプ003を介してスプレーパイプ001に供給され、各ノズル002から吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射することができる。
ところが、吸収スラリがタンクから循環ヘッダ004に送られ、この循環ヘッダ004から連結パイプ003を介してスプレーパイプ001に供給される間、吸収スラリは多数の配管屈曲部を通過するため、スプレーパイプ001に到達したときには、その入口部で縦方向に旋回する渦S1が生成される。すると、スプレーパイプ001の入口部に近いノズル002は、この縦方向に旋回する渦S1の影響を受け、吸収スラリがスプレーパイプ001からノズル002に流れ込むときに水平方向に旋回する渦S2が生成され、ノズル002から噴射される吸収スラリの噴射圧力が低減し、液柱状の吸収スラリの高さが変動してしまう。その結果、各ノズル002から噴射される液柱状の吸収スラリの高さが水平方向でばらついてしまい、吸収塔内で排煙を均一に浄化処理することができず、十分な処理性能を確保することができないおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、ノズルから噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきを抑制することで排煙の浄化性能の向上を図った排煙脱硫装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の排煙脱硫装置は、箱型形状をなして上下方向に沿って排煙が流動する吸収塔と、該吸収塔内に水平方向に沿って並設されて一端部が閉塞された複数のスプレーパイプと、該スプレーパイプの他端部に連結されて内部に吸収スラリを供給する吸収スラリ供給手段と、前記各スプレーパイプに所定間隔をもって設けられて吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射する複数のノズルとを有し、吸収スラリと排煙とを接触させることで排煙中の硫黄酸化物を吸収する排煙脱硫装置において、前記ノズルにおける噴射方向の下流側に前記スプレーパイプから流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド部材を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の発明の排煙脱硫装置では、前記スプレーパイプにノズルホルダが形成され、該ノズルホルダにフランジを介して前記ノズルが固定され、前記ガイド部材は、基端部が前記ノズルホルダに固定されて先端部が前記スプレーパイプ内に延出することを特徴としている。
請求項3の発明の排煙脱硫装置では、前記スプレーパイプにノズルホルダが形成され、該ノズルホルダにフランジを介してスペーサが固定され、該スペーサにフランジを介して前記ノズルが固定され、前記ガイド部材は、基端部が前記ノズルホルダまたは前記スペーサに固定されて先端部が前記スプレーパイプ内に延出することを特徴としている。
請求項4の発明の排煙脱硫装置では、前記ノズルは内径が噴射方向の下流側に向かって拡大し、前記ノズルの下部から所定間隔をあけて前記ガイド部材が設けられたことを特徴としている。
請求項5の発明の排煙脱硫装置では、前記ガイド部材は1枚のガイド板であり、前記ノズルの下部から前記スプレーパイプ内に延出し、且つ、該スプレーパイプ内を流動する吸収スラリの流動方向に沿って設けられたことを特徴としている。
請求項6の発明の排煙脱硫装置では、前記ガイド部材は互いに交差した複数のガイド板であり、前記ノズルの下部から前記ノズルホルダまたは前記スペーサ内に延出し、且つ、前記ノズルホルダまたは前記スペーサ内を流動する吸収スラリの流動方向に沿って設けられたことを特徴としている。
請求項1の発明の排煙脱硫装置によれば、上下方向に沿って排煙が流動する吸収塔内に一端部が閉塞された複数のスプレーパイプを水平方向に沿って並設し、このスプレーパイプの他端部に吸収スラリ供給手段を連結し、各スプレーパイプに所定間隔をもって吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射する複数のノズルを設け、吸収スラリと排煙とを接触させることで排煙中の硫黄酸化物を吸収可能に構成し、ノズルにおける噴射方向の下流側にスプレーパイプから流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド部材を設けたので、吸収スラリ供給手段により吸収スラリがスプレーパイプに供給されるとき、その間に配管屈曲部があると、このスプレーパイプの入口部で縦方向に旋回する渦が生成されるが、吸収スラリがスプレーパイプからノズルに流れ込むときに、ガイド部材により吸収スラリの流れが整流され、この縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制されることとなり、ノズルから噴射される吸収スラリは所定の噴射圧力が確保され、ノズルから噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制されることで、排煙の浄化性能を向上することができる。
請求項2の発明の排煙脱硫装置によれば、スプレーパイプにノズルホルダを形成し、このノズルホルダにフランジを介してノズルを固定し、ガイド部材の基端部をノズルホルダに固定して先端部をスプレーパイプ内に延出したので、ガイド部材を事前にノズルホルダに固定してからノズルホルダにフランジを介してノズルを固定することとなり、組立性を向上することができると共に、吸収スラリがスプレーパイプからノズルに流れ込む前に水平方向に旋回する渦の発生を抑制することができる。
請求項3の発明の排煙脱硫装置によれば、スプレーパイプにノズルホルダを形成し、このノズルホルダにフランジを介してスペーサを固定し、このスペーサにフランジを介してノズルを固定し、ガイド部材の基端部をノズルホルダまたはスペーサに固定して先端部をスプレーパイプ内に延出したので、吸収スラリがスプレーパイプからノズルに流れ込む前に水平方向に旋回する渦の発生を抑制することができると共に、スプレーパイプからノズル先端部までに十分な長さを確保して直進性を確保することで、ノズルから噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきを確実に抑制することができる。
請求項4の発明の排煙脱硫装置によれば、ノズルの内径を噴射方向の下流側に向かって拡大させ、ノズルの下部から所定間隔をあけてガイド部材を設けたので、スプレーパイプからノズル先端部までにおける吸収スラリの直進性を確保することで、ノズルから噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきを確実に抑制することができる。
請求項5の発明の排煙脱硫装置によれば、ガイド部材を1枚のガイド板とし、ノズルの下部からスプレーパイプ内に延出し、且つ、スプレーパイプ内を流動する吸収スラリの流動方向に沿って設けたので、簡単な構成でノズルから噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきを確実に抑制することができる。
請求項6の発明の排煙脱硫装置によれば、ガイド部材を互いに交差した複数のガイド板とし、ノズルの下部からノズルホルダまたはスペーサ内に延出し、且つ、ノズルホルダまたはスペーサ内を流動する吸収スラリの流動方向に沿って設けたので、複数のガイド板により確実にノズルから噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきを確実に抑制することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る排煙脱硫装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図、図2は、本発明の実施例1の排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す平面図、図3は、実施例1の排煙脱硫装置の概略構成図、図4は、実施例1の排煙脱硫装置における気液接触装置の概略構成図である。
実施例1の排煙脱硫装置において、図3及び図4に示すように、吸収スラリを排煙と気液接触させると共に、酸化のために空気とも接触させるための気液接触装置11を有している。この気液接触装置11は、排煙導入側吸収塔12と、排煙排出側吸収塔13と、貯留タンク14とから構成されている。
即ち、貯留タンク14は、吸収剤スラリ(カルシウム含有スラリ、この場合、石灰石スラリ)を含む吸収スラリ貯留するものである。排煙導入側吸収塔12は、この貯留タンク14の一側部から上方に延設されて箱型形状をなすように形成され、上部に未処理の排煙Aを導入するための導入開口部15が形成されることで、内部に導入した排煙が下方に向って流れるようになっている。排煙排出側吸収塔13は、貯留タンク14の他側部から上方に延設されて箱型形状をなすように形成され、上部に処理済みの排煙(浄化ガス)Bを排出するための排出開口部16が形成されることで、貯留タンク14の上方を経由した排煙Aが上方に向って流れるようになっている。
各吸収塔12,13には、一端部が閉塞されたスプレーパイプ17,18が水平方向に沿って平行に複数設けられており、各スプレーパイプ17,18には、吸収スラリを上方に向って液柱状に噴射する複数のノズル19,20が取付けられている。また、各吸収塔12,13の両側には、貯留タンク14内の吸収スラリをスプレーパイプ17,18に供給する循環ポンプ(吸収スラリ供給手段)21,22が設けられ、この各循環ポンプ21,22は供給パイプ23.24を介してU字形状をなす循環ヘッダ25,26に連結されている。そして、各循環ヘッダ25,26は連結パイプ27,28を介して各スプレーパイプ17,18に連結されている。なお、各スプレーパイプ17,18は、先端部が閉塞されると共に、この先端部の内部に図示しない傾斜板が固定されることで、この閉塞された一端側に向って流路断面積が低下するような先細りの形状となっており、内部に流れる吸収スラリの平均流速が長手方向に略一定となるように設定されている。
また、貯留タンク14内には空気供給装置29が設けられている。この空気供給装置29は、スプレーパイプ17,18から吹上げられて排煙中の亜硫酸ガスを吸収しつつ流下する吸収スラリを、貯留タンク14内にて吹込んだ空気により酸化し、副生品として石膏を得る構成となっている。本実施例にて、この空気供給装置29は、アーム回転式のものであって、貯留タンク14内に中空回転軸30により支持されてモータ31により水平回転するアーム32と、中空回転軸30から伸びて開口端がアーム32の下側に延長された空気供給管33と、中空回転軸30の基端側を空気源に供給するためのロータリージョイント34とから構成されている。従って、ロータリージョイント34から空気を圧入しながら中空回転軸30を回転することで、空気供給管33よりアーム32の回転方向背面側に生じる気相域に空気を供給し、アーム32の回転により生じる渦力によりこの気相域終縁部の千切れ現象を起こして略均一な微細気泡を多数発生させ、貯留タンク14内で亜硫酸ガスを吸収した吸収スラリ溶液と空気とを効率良く接触させることができる。
なお、貯留タンク14の内部のスラリ(石膏と吸収剤である少量の石灰石が懸濁又は溶存したもの)は、スラリ抜出ポンプ35により排出されて固液分離機36に供給され、この固液分離機36でろ過されて水分の少ない石膏(通常、水分含有率10%程度)として取り出される。一方、固液分離機36からのろ液はろ液タンク37に送られ、そして、ろ液抜き出しポンプ38より抜き出されたろ液の一部が図示しない排水処理装置へ抜き出され、残りのろ液が吸収剤スラリ調整タンク39に送られる。その後、吸収剤スラリ調整タンク39で補給水と共に石灰石が加えられ、吸収剤スラリとして吸収剤スラリ供給ポンプ40により再び貯留タンク14内に供給される構成となっている。
このように構成された実施例1の排煙脱硫装置では、各吸収塔12,13にて、スプレーパイプ17,18に供給された吸収スラリの渦が、各ノズル19,20から噴射される液柱状の吸収スラリの噴射高さに悪影響を及ぼさないように、各ノズル19,20の下部に吸収スラリの渦を打ち消すためのガイド部材が設けられている。
即ち、図1及び図2に示すように、スプレーパイプ17,18の上面部には円形をなす貫通孔41が形成され、この貫通孔41に円筒形状をなすノズルホルダ42が溶接により固定されている。このノズルホルダ42には、上部外周にリング形状をなす取付フランジ43が一体に形成されており、この取付フランジ43に複数の取付孔44が形成されている。一方、ノズル19,20は、内部に上下方向に貫通する噴射孔45が形成され、この噴射孔45は内周面の下端部が湾曲することで、拡大する形状となっている。そして、ノズル19,20の外周部にリング形状をなす取付フランジ46が一体に形成されており、この取付フランジ46に複数の取付孔47が形成されている。
従って、ノズル19,20の下部がノズルホルダ42の内周面に嵌合し、各取付フランジ43,46同士が密着した状態で、複数の締結ボルト48が各取付孔44,47に挿通してナット49に螺合することで、ノズル19,20がノズルホルダ42を介してスプレーパイプ17,18に固定されることとなる。
また、ノズル19,20における噴射方向の下流側、つまり、下方には、ガイド板50がスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込む吸収スラリの流動方向に沿って設けられている。このガイド板50は、基端部がノズルホルダ42の下端部に溶接により固定される一方、先端部がスプレーパイプ19,20内に延出しており、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動方向に沿ったものとなっている。
ここで、上述した実施例1の排煙脱硫装置による排煙の脱硫処理について説明する。
図3及び図4に示すように、貯留タンク14内の吸収スラリは、循環ポンプ21,22によりそれぞれ供給パイプ23,24を通って循環ヘッダ25,26に供給され、更に連結パイプ27,28を通って各スプレーパイプ17,18に供給される。一方、排煙は、まず、導入開口部15を通って排煙導入側吸収塔12内に導入され、内部を下降する。そして、排煙導入側吸収塔12にて、スプレーパイプ17に供給された吸収スラリは、このスプレーパイプ17から各ノズル19に分岐して供給され、噴射孔45を通って上方へ噴射され、上方に吹き上げられた吸収スラリは、頂部で分散した後に微細化して落下する。そして、粒子状の吸収スラリは排煙導入側吸収塔12内に分散して存在するようになり、排ガスを浄化しながら落下する。
この場合、貯留タンク14内の吸収スラリは、循環ポンプ21により供給パイプ23、循環ヘッダ25、連結パイプ27を通って各スプレーパイプ17に供給されるが、この吸収スラリが配管屈曲部を通過するため、スプレーパイプ17の入口部で縦方向に旋回する渦が生成される。ところが、ノズル19の下方にガイド板50が設けられているため、吸収スラリがスプレーパイプ17からノズル19に流れ込むときに、このガイド部材50によりこの縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制される。そのため、ノズル19から噴射される吸収スラリは直進性が減衰されることなく、所定の噴射圧力が確保されてノズル19から噴射されることとなり、吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制され、吸収スラリの吹上げは水平方向全域にわたって均一で、且つ、安定的なものとなる。
そして、排煙導入側吸収塔12にて、亜硫酸ガスを含む排煙が、粒子状の吸収スラリが存在する領域を流下するため、体積当たりの気液接触面積が大きくなる。また、ノズル19の近傍では、排煙が吸収スラリが吹き上げられる流れに効果的に巻き込まれるため、吸収スラリと排煙とは効果的に混合し、排煙導入側吸収塔12にてかなりの量の亜硫酸ガスが除去される。
次に、排煙導入側吸収塔12の内部を流下した排煙は、貯留タンク14の上部を横方向に流れた後、排煙排出側吸収塔13に下部から入り、この排煙排出側吸収塔13を上昇する。排煙排出側吸収塔13では、スプレーパイプ18に供給された吸収スラリは、このスプレーパイプ18から各ノズル20に分岐して供給され、噴射孔45を通って上方へ噴射され、上方に吹き上げられた吸収スラリは、頂部で分散した後に微細化して落下する。そして、粒子状の吸収スラリは排煙排出側吸収塔13内に分散して存在するようになり、排ガスを浄化しながら落下する。
この場合、前述と同様に、貯留タンク14内の吸収スラリは、循環ポンプ22により供給パイプ24、循環ヘッダ26、連結パイプ28を通って各スプレーパイプ18に供給されるが、この吸収スラリが配管屈曲部を通過するため、スプレーパイプ18の入口部で縦方向に旋回する渦が生成される。ところが、ノズル20の下方にガイド板50が設けられているため、吸収スラリがスプレーパイプ18からノズル20に流れ込むときに、このガイド部材50によりこの縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制される。そのため、ノズル20から噴射される吸収スラリは直進性が減衰されることなく、所定の噴射圧力が確保されてノズル20から噴射されることとなり、吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制され、吸収スラリの吹上げは水平方向全域にわたって均一で、且つ、安定的なものとなる。
そして、排煙排出側吸収塔13にて、亜硫酸ガスを含む排煙が、粒子状の吸収スラリが存在する領域を上昇するため、体積当たりの気液接触面積が大きくなり、吸収スラリと排煙とは効果的に混合し、最終的に残りのほとんどの亜硫酸ガスが除去される。
なお、貯留タンク14内では、前述したように、送り込まれた空気が、空気供給装置29により微細な気泡として吸収スラリ中に吹込まれ、各吸収塔12,13にて、亜硫酸ガスを吸収して流下した吸収スラリがこれら空気と接触して酸化され、石膏が得られる。
このように実施例1の排煙脱硫装置にあっては、排煙導入側吸収塔12及び排煙排出側吸収塔13に、一端部が閉塞された複数のスプレーパイプ17,18を水平方向に沿って並設し、このスプレーパイプ17,18の他端部から循環ポンプ21,22により吸収スラリを供給可能とし、各スプレーパイプ17,18に所定間隔をもって吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射する複数のノズル19,20を設け、吸収スラリと排煙とを接触させることで排煙中の硫黄酸化物を吸収可能に構成し、ノズル19,20における噴射方向の下流側にスプレーパイプ17,18から流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド板50を設けている。
従って、吸収スラリがスプレーパイプ17,18に供給されるとき、その間に配管屈曲部があるため、このスプレーパイプ17,18の入口部で縦方向に旋回する渦が生成されるが、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込むときに、ガイド板50により吸収スラリの流れが整流され、この縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制されることとなり、ノズル19,20から噴射される吸収スラリは、直進性を有して所定の噴射圧力が確保され、ノズル19,20から噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制されることで、排煙の浄化性能を向上することができる。
また、スプレーパイプ17,18にノズルホルダ42を固定し、このノズルホルダ42に取付フランジ43,46を介してノズル19,20を締結し、ガイド板50の基端部をこのノズルホルダ42に固定して先端部をスプレーパイプ17,18内に延出している。従って、ガイド板50を事前にノズルホルダ42に固定してからノズルホルダ42にノズル19,20を固定することとなり、組立性を向上することができる。また、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込む前に水平方向に旋回する渦の発生を抑制することができ、ノズル19,20から噴射される吸収スラリの吹上げ高さを所定の高さに維持することができる。
更に、ガイド部材を1枚のガイド板50とし、ノズル19,20の下部からスプレーパイプ17,18内に延出し、且つ、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動方向に沿って設けている。従って、簡単な構成で、ノズル19,20から噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきを確実に抑制することができる。
図5は、本発明の実施例2に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の排煙脱硫装置において、図5に示すように、スプレーパイプ17,18の上面部に貫通孔41が形成され、この貫通孔41にノズルホルダ42が固定され、上部外周に取付フランジ43が一体に形成されている。スペーサ51は、上部外周及び下部外周にリング形状をなす取付フランジ52,53が一体に形成され、各取付フランジ52,53に複数の取付孔54,55が形成されている。そして、ノズル19,20は、内部に噴射孔45が形成され、外周部に取付フランジ46が一体に形成されている。
そして、まず、スペーサ51がノズルホルダ42の上面に接触し、各取付フランジ53,43同士が密着した状態で、複数の締結ボルト56が各取付孔55,44に挿通してナット57に螺合することで、スペーサ51がノズルホルダ42に固定される。次に、ノズル19,20の下部がスペーサ51の内周面に嵌合し、各取付フランジ46,52同士が密着した状態で、複数の締結ボルト58が各取付孔47,54に挿通してナット59に螺合することで、ノズル19,20がスペーサ51に固定されることとで、ノズルホルダ42を介してスプレーパイプ17,18に固定されることとなる。
また、ノズル19,20における噴射方向の下流側、つまり、下方には、ガイド板60がスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込む吸収スラリの流動方向に沿って設けられている。このガイド板60は、基端部がノズルホルダ42内に侵入して溶接により固定される一方、先端部がスプレーパイプ19,20内に延出しており、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動方向に沿ったものとなっている。
従って、図3及び図5に示すように、貯留タンク14内の吸収スラリは、循環ポンプ21,22により供給パイプ23,24、循環ヘッダ25,26、連結パイプ27,28を通って各スプレーパイプ17,18に供給されるが、この吸収スラリが配管屈曲部を通過するため、スプレーパイプ17、18の入口部で縦方向に旋回する渦が生成される。ところが、ノズル19の下方にガイド板60が設けられているため、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からスペーサ51を通してノズル19,20に流れ込むときに、このガイド部材60によりこの縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制される。そのため、ノズル19,20から噴射される吸収スラリは直進性が減衰されることなく、所定の噴射圧力が確保されてノズル19,20から噴射されることとなり、吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制され、吸収スラリの吹上げは水平方向全域にわたって均一で、且つ、安定的なものとなる。
このように実施例2の排煙脱硫装置にあっては、各スプレーパイプ17,18に所定間隔をもってノズルホルダ42を固定し、このノズルホルダ42にスペーサ51を介してノズル19,20を固定すると共に、ノズル19,20における噴射方向の下流側にスプレーパイプ17,18から流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド板60を設けている。
従って、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込むとき、ガイド板60により吸収スラリの流れが整流され、この縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制されることとなり、ノズル19,20から噴射される吸収スラリは、直進性を有して所定の噴射圧力が確保され、ノズル19,20から噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制されることで、排煙の浄化性能を向上することができる。
また、スプレーパイプ17,18のノズルホルダ42にスペーサ51を介してノズル19,20を固定し、ガイド板60の基端部をノズル19,20の下部から所定間隔をあけてノズルホルダ42に固定して先端部をスプレーパイプ17,18内に延出している。従って、スプレーパイプ17,18からノズル19,20の先端部までに十分な長さを確保することで、吸収スラリの流れの直進性を確保することができ、ノズル17,18から噴射される吸収スラリの吹上げ高さを所定の高さに維持することができる。
図6は、本発明の実施例3に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の排煙脱硫装置において、図6に示すように、スプレーパイプ17,18は、一端部が閉塞板61により閉塞されると共に内部に傾斜板62が固定されることで、この閉塞された一端側に向って流路断面積が低下するような先細りの形状となり、内部に流れる吸収スラリの平均流速が長手方向に略一定となるように設定されている。そして、このスプレーパイプ17,18に形成された貫通孔41にノズルホルダ42が固定され、ノズルホルダ42の上面にスペーサ51が載置された状態で、各取付フランジ53,43同士が複数の締結ボルト56により固定され、スペーサ51にノズル19,20の下部が嵌合した状態で、各取付フランジ46,52同士が複数の締結ボルト58により固定することで、ノズル19,20がスペーサ51、ノズルホルダ42を介してスプレーパイプ17,18に固定されている。
また、ノズル19,20における噴射方向の下流側、つまり、下方には、ガイド板63がスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込む吸収スラリの流動方向に沿って設けられている。このガイド板63は、基端部がノズルホルダ42及びスペーサ51内に侵入し、ノズル19,20の下端部に近接した位置で溶接により固定される一方、先端部がスプレーパイプ19,20内に延出しており、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動方向に沿ったものとなっている。
従って、図3及び図6に示すように、貯留タンク14内の吸収スラリは、循環ポンプ21,22により供給パイプ23,24、循環ヘッダ25,26、連結パイプ27,28を通って各スプレーパイプ17,18に供給されるが、この吸収スラリが配管屈曲部を通過するため、スプレーパイプ17、18の入口部で縦方向に旋回する渦が生成される。ところが、ノズル19の下方にガイド板64が設けられているため、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からスペーサ51を通してノズル19,20に流れ込むときに、このガイド部材64によりこの縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制される。そのため、ノズル19,20から噴射される吸収スラリは直進性が減衰されることなく、所定の噴射圧力が確保されてノズル19,20から噴射されることとなり、吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制され、吸収スラリの吹上げは水平方向全域にわたって均一で、且つ、安定的なものとなる。
このように実施例3の排煙脱硫装置にあっては、各スプレーパイプ17,18に所定間隔をもってノズルホルダ42を固定し、このノズルホルダ42にスペーサ51を介してノズル19,20を固定すると共に、ノズル19,20における噴射方向の下流側にスプレーパイプ17,18から流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド板64をノズルホルダ42及びスペーサ51内に位置するように設けている。
従って、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込むとき、ガイド板63により吸収スラリの流れが整流され、この縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制されることとなり、ノズル19,20から噴射される吸収スラリは、直進性を有して所定の噴射圧力が確保され、ノズル19,20から噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制されることで、排煙の浄化性能を向上することができる。
図7は、本発明の実施例4に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図、図8は、図7のVIII−VIII断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4の排煙脱硫装置において、図7及び図8に示すように、スプレーパイプ17,18に形成された貫通孔41にノズルホルダ42が固定され、ノズルホルダ42の上面にスペーサ51が載置された状態で、各取付フランジ53,43同士が複数の締結ボルト56により固定され、スペーサ51にノズル19,20の下部が嵌合した状態で、各取付フランジ46,52同士が複数の締結ボルト58により固定することで、ノズル19,20がスペーサ51、ノズルホルダ42を介してスプレーパイプ17,18に固定されている。
また、ノズル19,20における噴射方向の下流側、つまり、下方には、ガイド板70がスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込む吸収スラリの流動方向に沿って設けられている。このガイド板70は、第1板材71の両面に、この第1板材71にほぼ直行する第2板材72がそれぞれ溶接により固定されてなり、第1板材71に対して第2板材の長さが短いものとなっている。そして、このガイド板70は、基端部がノズルホルダ42内に侵入して溶接により固定される一方、先端部がスプレーパイプ19,20内に延出している。この場合、ガイド板70における第1板材71は、ノズルホルダ42からスプレーパイプ19,20内に延出し、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動方向に沿ったものであり、第2板材72は、ノズルホルダ42内に位置し、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動方向に直行したものであって、スプレーパイプ19,20内には延出していない。
従って、図3及び図7に示すように、貯留タンク14内の吸収スラリは、循環ポンプ21,22により供給パイプ23,24、循環ヘッダ25,26、連結パイプ27,28を通って各スプレーパイプ17,18に供給されるが、この吸収スラリが配管屈曲部を通過するため、スプレーパイプ17、18の入口部で縦方向に旋回する渦が生成される。ところが、ノズル19の下方にガイド板70が設けられているため、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からスペーサ51を通してノズル19,20に流れ込むときに、このガイド部材70によりこの縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制される。そのため、ノズル19,20から噴射される吸収スラリは直進性が減衰されることなく、所定の噴射圧力が確保されてノズル19,20から噴射されることとなり、吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制され、吸収スラリの吹上げは水平方向全域にわたって均一で、且つ、安定的なものとなる。
このように実施例4の排煙脱硫装置にあっては、各スプレーパイプ17,18に所定間隔をもってノズルホルダ42を固定し、このノズルホルダ42にスペーサ51を介してノズル19,20を固定すると共に、ノズル19,20における噴射方向の下流側にスプレーパイプ17,18から流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド板70を設け、このガイド板70を第1板材71の両面にほぼ直行する第2板材72を固定して形成している。
従って、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込むとき、ガイド板70により吸収スラリの流れが整流され、この縦方向に旋回する渦が水平方向に旋回する渦に変換されるのが抑制されることとなり、ノズル19,20から噴射される吸収スラリは、直進性を有して所定の噴射圧力が確保され、ノズル19,20から噴射される吸収スラリの吹上げ高さのばらつきが抑制されることで、排煙の浄化性能を向上することができる。
また、ガイド板70を、第1板材71の両面にほぼ直行する第2板材72を固定したものとしている。従って、吸収スラリがスプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込むときの整流作用を向上することで、ノズル19,20から噴射される吸収スラリの吹上げ高さを所定の高さに確実に維持することができる。この場合、第1板材71をノズルホルダ42からスプレーパイプ19,20内に延出し、且つ、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動方向に沿ったものとする一方、第2板材72をスプレーパイプ17,18内における吸収スラリの流動方向に直行したものとし、且つ、ノズルホルダ42内に位置させてスプレーパイプ19,20内には延出させていない。従って、第1板材71は、吸収スラリの整流作用に寄与することができると共に、第2板材72は、吸収スラリの整流作用に寄与すると共に、スプレーパイプ17,18内を流動する吸収スラリの流動に悪影響を与えることはない。
なお、上述した各実施例にて、本発明のガイド部材をガイド板50,60,63,70により構成したが、板形状に限るものではなく、ノズル19,20における噴射方向の下流側にスプレーパイプ17,18から流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったものであって、スプレーパイプ17,18からノズル19,20に流れ込む吸収スラリを整流することができれば、いずれの形状であっても良い。
また、上述した各実施例では、排煙脱硫装置に気液接触装置11を設け、この気液接触装置11を、排煙導入側吸収塔12及び排煙排出側吸収塔13の下部が貯留タンク14により連結されている構造としたが、この構造に限定されるものではなく、吸収塔を一つだけとしても良い。
本発明に係る排煙脱硫装置は、ノズル19,20における噴射方向の下流側に渦を整流するガイド部材を設けたものであり、いずれの分野の排煙脱硫装置にも適用することができる。
本発明の実施例1に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図である。 本発明の実施例1の排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す平面図である。 実施例1の排煙脱硫装置の概略構成図である。 実施例1の排煙脱硫装置における気液接触装置の概略構成図である。 本発明の実施例2に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図である。 本発明の実施例3に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図である。 本発明の実施例4に係る排煙脱硫装置におけるノズルの取付状態を表す縦断面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 従来の排煙脱硫装置による吸収スラリの噴射状態を表す概略図である。
符号の説明
11気液接触装置
12 排煙導入側吸収塔
13 排煙排出側吸収塔
14 貯留タンク
15 導入開口部
16 排出開口部
17,18 スプレーパイプ
19,20 ノズル
21,22 循環ポンプ(吸収スラリ供給手段)
42 ノズルホルダ
50,60,64,70 ガイド板(ガイド部材)
51 スペーサ

Claims (6)

  1. 箱型形状をなして上下方向に沿って排煙が流動する吸収塔と、該吸収塔内に水平方向に沿って並設されて一端部が閉塞された複数のスプレーパイプと、該スプレーパイプの他端部に連結されて内部に吸収スラリを供給する吸収スラリ供給手段と、前記各スプレーパイプに所定間隔をもって設けられて吸収スラリを上方に向かって液柱状に噴射する複数のノズルとを有し、吸収スラリと排煙とを接触させることで排煙中の硫黄酸化物を吸収する排煙脱硫装置において、前記ノズルにおける噴射方向の下流側に前記スプレーパイプから流れ込む吸収スラリの流動方向に沿ったガイド部材を設けたことを特徴とする排煙脱硫装置。
  2. 請求項1に記載の排煙脱硫装置において、前記スプレーパイプにノズルホルダが形成され、該ノズルホルダにフランジを介して前記ノズルが固定され、前記ガイド部材は、基端部が前記ノズルホルダに固定されて先端部が前記スプレーパイプ内に延出することを特徴とする排煙脱硫装置。
  3. 請求項1に記載の排煙脱硫装置において、前記スプレーパイプにノズルホルダが形成され、該ノズルホルダにフランジを介してスペーサが固定され、該スペーサにフランジを介して前記ノズルが固定され、前記ガイド部材は、基端部が前記ノズルホルダまたは前記スペーサに固定されて先端部が前記スプレーパイプ内に延出することを特徴とする排煙脱硫装置。
  4. 請求項1に記載の排煙脱硫装置において、前記ノズルは内径が噴射方向の下流側に向かって拡大し、前記ノズルの下部から所定間隔をあけて前記ガイド部材が設けられたことを特徴とする排煙脱硫装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の排煙脱硫装置において、前記ガイド部材は1枚のガイド板であり、前記ノズルの下部から前記スプレーパイプ内に延出し、且つ、該スプレーパイプ内を流動する吸収スラリの流動方向に沿って設けられたことを特徴とする排煙脱硫装置。
  6. 請求項2または3に記載の排煙脱硫装置において、前記ガイド部材は互いに交差した複数のガイド板であり、前記ノズルの下部から前記ノズルホルダまたは前記スペーサ内に延出し、且つ、前記ノズルホルダまたは前記スペーサ内を流動する吸収スラリの流動方向に沿って設けられたことを特徴とする排煙脱硫装置。
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