JPWO2014168202A1 - 蛍光材料、シンチレータ、並びに放射線変換パネル - Google Patents

蛍光材料、シンチレータ、並びに放射線変換パネル Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014168202A1
JPWO2014168202A1 JP2015511296A JP2015511296A JPWO2014168202A1 JP WO2014168202 A1 JPWO2014168202 A1 JP WO2014168202A1 JP 2015511296 A JP2015511296 A JP 2015511296A JP 2015511296 A JP2015511296 A JP 2015511296A JP WO2014168202 A1 JPWO2014168202 A1 JP WO2014168202A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent material
emission intensity
scintillator
oxide
fibrous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015511296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6103042B2 (ja
Inventor
謙弥 田中
謙弥 田中
良平 中村
良平 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Publication of JPWO2014168202A1 publication Critical patent/JPWO2014168202A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6103042B2 publication Critical patent/JP6103042B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7766Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals
    • C09K11/7774Aluminates
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K4/00Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K4/00Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens
    • G21K2004/06Conversion screens for the conversion of the spatial distribution of X-rays or particle radiation into visible images, e.g. fluoroscopic screens with a phosphor layer

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

組成式が(Gd1-α-β-γLαCeβTbγ)3+a(Al1-u-vGauScv)5-bO12(LはY、Luから選択される少なくとも一つの元素)で表され、下記範囲を満足することを特徴とする蛍光材料。0≦a≦0.1、0≦b≦0.1、0≦α≦0.3、0.0003≦β≦0.005、0.02≦γ≦0.2、0.27≦u≦0.75、0≦v≦0.02を満す。好ましくは、0<a≦0.07、0<b≦0.07、0<α≦0.15、0.0003≦β≦0.004、0.03≦γ≦0.15、0.35≦u≦0.70、0≦v≦0.02とする。

Description

本発明は、少なくともGd、Al、Gaを含む組成のガーネット型の酸化物である蛍光材料、シンチレータ、並びに放射線変換パネルに関するものである。
被写体に放射線を照射し、被写体を透過した放射線を画像化する放射線画像撮影システムは、歯科用、マンモグラフィー及び胸部X線撮影装置として広汎に使用されている。放射線検出部には、放射線を直接デジタルデータに変換できるフラットパネル検出器(Flat Panel Detector:以下FPDと言う)が実用化されている。FPDは、従来のイメージングプレートを用いる方式に比べて、即時に画像を確認できるといったメリットがあり、急速に普及が進んでいる。
FPDには、代表的なものとして、アモルファスSeを用いて、放射線を直接電気信号に変換する直接変換方式のものと、放射線を一度CsI:TlやGd22S:Tbなどのシンチレータで光に変換し、変換した光をCCD等の光検出器で電気信号に変換する間接変換方式のものがある。直接変換方式は画像に含まれるノイズ成分が多いという問題がある。そのため、現状では間接変換方式の方がより多く用いられている。
FPDの放射線変換パネルは、例えば板状の光電変換器と光電変換器上に配置された板状のシンチレータとからなっている。この放射線変換パネルは、被検体を透過したX線がシンチレータに入射し、シンチレータで発光した光がX線照射側から光電変換器側に導かれる構造をもつ。シンチレータは、光を光電変換器側に導くために、複数の繊維状に形成された蛍光材料(以下、繊維状蛍光体)が並列に配置された構造を持っている。
特許文献1では、板状のシンチレータとして柱状結晶と非柱状結晶を組み合わせ、柱状結晶とその間隙との屈折率の差を利用して柱状結晶の内部で光を反射し、光電変換器まで光を導く放射線変換パネルが提案されている。
また、酸化物や酸硫化物からなる蛍光材料を紡糸して繊維状蛍光体とし、この繊維状蛍光体を接着材料により束状にまとめる構造が知られている(特許文献2、3)。
特開2011−17683号公報 特開2004−333489号公報 特開2005−54178号公報
間接変換方式のFPDは、人体に対する放射線被爆を極力小さくし、且つ高解像度の画像が得られるように、シンチレータに使用する蛍光材料として少ない放射線でも高い発光強度をもつものが求められる。また、X線照射を停止してから数10ms経過後の残光が0.1%以下と小さいものが求められる。
特許文献1の柱状結晶を用いる放射線変換パネルには、板状のシンチレータとして蒸着法で柱状に結晶成長したCsI:Tlが使用されているが、X線照射を停止してから20ミリ秒(20ms)後の残光が大きく、特に動画撮影に要望される残光0.1%以下のシンチレータとすることは難しい。また、毒劇物であるTlを使用していることや、潮解性が高く取り扱いが困難であること、放射線劣化が大きいことなども問題である。
特許文献2の(LuTbCe)3Al512で構成されるガーネット型の酸化物である蛍光材料は、発光強度が低く、Gd22S:Tbの発光強度を100%として、せいぜい70%のものしか得られない。
また、特許文献3は、Gd22S:Tbを含む(MLn)22S(式中MはY,La,Sc,Lu及び/又はGdの群から選択した少なくとも一つの元素、またLnはEu,Ce,Pr,Tb,Yb,Dy,Sm及び/又はHoの群から選択した少なくとも一つの元素)からなる蛍光材料が記載されているが、さらに高い発光強度の蛍光材料が望まれている。
本発明は、発光強度が高く、かつ残光が十分に小さい蛍光材料の提供を目的とする。また、この蛍光材料を用いたシンチレータ、並びに放射線変換パネルの提供を目的とする。
本発明の蛍光材料は、(Gd1-α-β-γαCeβTbγ3+a(Al1-u-vGauScv5-b12(LはY、Luから選択される少なくとも一つの元素)で表される組成式を有し、a、b、α、β、γ、u、vが0≦a≦0.1、0≦b≦0.1、0≦α≦0.3、0.0003≦β≦0.005、0.02≦γ≦0.2、0.27≦u≦0.75、0≦v≦0.02を満足する。
前記a、b、α、β、γ、u、vは、0<a≦0.07、0<b≦0.07、0<α≦0.15、0.0003≦β≦0.004、0.03≦γ≦0.15、0.35≦u≦0.70、0≦v≦0.02を満足することが好ましい。また、前記βは0.0005≦β≦0.003であることがより好ましい。
前記vは、0.003≦v≦0.02を満足することが好ましい。
前記a、bはa=bであることが好ましい。
上記の蛍光材料は多結晶の焼結体であり、焼結体の結晶の平均粒径が0.05μm以上5μm以下であってもよい。
上記の蛍光材料は、平均繊維径が1μm以上50μm以下であってもよい。
本発明のシンチレータは、上記の蛍光材料を含み、板形状を有するシンチレータであって、前記蛍光材料の繊維形状の長手方向が板形状の厚さ方向となるように、前記蛍光材料が並列に配置されていてもよい。
本発明の放射線変換パネルは、上記のシンチレータと、光を電気信号に変換する光電変換器とを備える。
本発明によれば、発光強度が高く、かつ残光が十分に小さい蛍光材料を提供できる。
また、本発明の蛍光材料によれば、繊維状にしても破損の少ない蛍光材料を得ることができる。
Ce量βと相対発光強度の関係を示す図である。 Tb量γと相対発光強度の関係を示す図である。 L元素量αと相対発光強度の関係を示す図である。 Ga量uと相対発光強度の関係を示す図である。 (Gd1-α-β-γαCeβTbγ3+a(Al1-u-vGauScv5-b12の組成におけるa量と相対発光強度の関係を示す図である。 Sc量vと相対発光強度の関係を示す図である。 Sc量vと平均結晶粒径の関係を示す図である。 X線照射後の時間と残光の関係を示す図である。 実施例における放射線変換パネルの一例を示す概略図である。 図9の部分拡大図である。
本発明は、(Gd1-α-β-γαCeβTbγ3+a(Al1-u-vGauScv5-b12(LはY、Luから選択される少なくとも一つの元素)で表される組成式を有する蛍光材料である。ここで、a、b、α、β、γ、u、vはそれぞれ、以下の関係を満たしている。
0≦a≦0.1、
0≦b≦0.1、
0≦α≦0.3、
0.0003≦β≦0.005、
0.02≦γ≦0.2、
0.27≦u≦0.75、
0≦v≦0.02
ガーネット型の酸化物からなる蛍光材料は、放射線に対して安定な金属酸化物で、高い発光強度をもつ蛍光材料として知られている。蛍光材料の発光は、X線励起により生成した電子と正孔が発光イオンにおいて結合することにより生じる。Gd、Al、Gaを含むガーネット型の酸化物において、発光イオンとしてCeおよびTbを添加することで、Ce単独、Tb単独の組成とするよりも発光強度が向上する。CeとTbのどちらかのみを添加すると、ある程度の添加量までは発光強度が高まるが、以下において説明するように、多量に添加しすぎると濃度消光が起こって発光強度が下がる。本発明は、Gd、Al、Gaを含む組成のガーネット型の酸化物を母材とし、かつ、CeとTbの発光元素の両方を微量に共添加することで発光強度が高い蛍光材料を実現した。また、従来のTlが添加されたCsIからなる蛍光材料に比べて残光は十分に小さい。
Ceの量を示すβは、0.0003≦β≦0.005の範囲とする。βが0.0003未満の場合には、発光元素であるCe原子の数が少なすぎるために、吸収したX線のエネルギーを効率良く光エネルギーに変換することができない。βが0.005よりも大きいと、Ce原子間の距離が小さくなりすぎるために、エネルギーの回遊が起こり(いわゆる濃度消光が起こり)発光強度が低下する。特に高い発光強度を得るには、βを0.0003≦β≦0.004の範囲内にすることが好ましい。より好ましくは0.0005≦β≦0.003である。
同様に、Tbの量を示すγは、0.02≦γ≦0.2の範囲とする。γが0.02未満の場合には、発光元素であるTb原子の数が少なすぎるために、吸収したX線のエネルギーを効率よく光エネルギーに変換することができない。γが0.2よりも大きいと、Tb原子間の距離が小さくなりすぎるために、エネルギーの回遊が起こり(いわゆる濃度消光が起こり)発光強度が低下する。特に高い発光強度を得るには、γを0.03≦γ≦0.15の範囲内にすることがより好ましい。さらに好ましくは0.03≦γ≦0.1である。
本発明者の詳細な検討によれば、CeまたはTbのいずれかを単独で、Gd、Al、Gaを含むガーネット型の酸化物に添加した場合、CeまたはTbは、β=0.001またはγ=0.05の割合まで、添加量の増大とともに蛍光強度が増大し、これらの値より添加量が増えると、発光強度は逆に減少する。しかし、この場合でも、TbとCeの両方を添加することによって、さらに発光強度を高められることが分かった。これは、TbとCeとでは、蛍光が生じる電子の遷移状態が異なるため(Tbは4f−4f電子の遷移、Ceは、4f−5d遷移)、異なる遷移エネルギーの発光元素を共添加することで、X線励起により生成された電子と正孔を無駄なく結合させることができるからであると考えられる。
以下、他の元素の添加量について説明する。
a、bの範囲は共に、0≦a≦0.1、0≦b≦0.1とする。
aとbは同じ値をとることが好ましいが、素原料などに含まれるSiやFe等の不純物元素の固溶や秤量誤差などにより、異なる値をとる場合もある。a≠bのときは結晶中に酸素欠陥が生じ易く、発光強度が低下する場合がある。
aが0未満の負の数であると、希土類元素が占有する(Gd1-α-β-γαCeβTbγ)サイトにイオンの空孔が生成し残光が増加する。また、発光強度が極端に低下する。よってaは0以上とする。量産においては組成のバラツキを考慮して0<a、0<bさらには0.0001≦a、0.0001≦bとすることが好ましい。但し、a、bが0.1を超えるとガーネット型ではない異相(ペロブスカイト相GdAlO3)が生成されやすくなる。この異相は母材のガーネット型の相と屈折率が異なるため光散乱が生じ発光強度が低下する。
特に高い発光強度と低い残光特性を両立するには、aを0<a≦0.07、bを0<b≦0.07の範囲内にすることがより好ましく、さらには0.0001≦a≦0.05、0.0001≦b≦0.05の範囲内にすることが特に好ましい。
L元素(Y及び/又はLu)の量を示すαは、0≦α≦0.3とする。
Gdをイオン半径の小さいLで置換することで、異相(ペロブスカイト相GdAlO3)が析出することを低減でき発光強度の低下を抑制できる、Lが0.3を超えるとバンドギャップが大きくなり発光強度が低下する。特に高い発光強度を得るには、αを0<α≦0.15の範囲内にすることがより好ましい。
Gaの量を示すuは、0.27≦u≦0.75とする。
uが0.27未満の場合には上記のペロブスカイト相が出て、発光強度が低くなる。また、焼結性も低下する。例えば、u≦0.2では焼結性が低下し、ボイドが多くなる。一方、uが0.75を超える場合は発光強度が低下し、残光が大幅に増加する。特に高い相対発光強度を得るには、uを0.35≦u≦0.70の範囲内にすることが好ましく、0.4≦u≦0.6の範囲内にすることがより好ましい。
Scの量を示すvは、0≦v≦0.02とする。
Scは、発光強度を向上させ残光を低減させる添加元素である。
Gaは+3価イオンであるが、+1価に価数変動しやすい性質を持つ。ガーネット型の構造の中でGaが+1価になると、発光強度が低下し残光が増加する。Sc3+のイオン半径は、Al3+及びGa3+のイオン半径よりも大きく、Ga3+の価数変化を抑制するものと考えられる。特に高い相対発光強度比を得るには、vを0≦v≦0.02の範囲内にすることがより好ましい。
また、Scを添加することで、蛍光材料の機械的強度(特に破壊靭性)を高くすることができ、繊維状の蛍光材料を得るのに適する。これは、Scの添加により蛍光材料を焼結する際に結晶の粒成長が抑制されることに起因する。
例えば、多結晶の焼結体からなる蛍光材料を製造する場合、Scを添加することで焼結後の蛍光材料は内部に微細な結晶が密に存在するものとなる。一般に多結晶セラミックは、内部のどこかで破壊が生じても、破壊による亀裂の拡大が結晶粒で止められる確率が高くなるので微細な結晶ほど破壊靭性が高まり、その結果として機械的強度も高くなる。蛍光材料もセラミックであり、同様の傾向がある。
焼結体の結晶の平均粒径は、0.05μm以上5μm以下であることが好ましい。0.05μm以上であればScによる結晶の粒径制御が容易である。5μm以下であれば、機械的強度を高める効果が十分に得られる。結晶の平均粒径は、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。
Sc量を示すvが0.003以上であると蛍光材料の平均結晶粒径を5μm以下まで小さくできる。vが0.02以下であれば、発光強度はGd22S:Tbの蛍光材料と同等かもしくはそれ以上とすることができる。
なお、vが0.015以上であれば、平均粒径が2μm以下の蛍光材料を製造することができる。
また、本発明の蛍光材料は、硫黄を含まない。このためGd22S系の蛍光材料と異なり、硫化物を原料として用いないことにより、高い密度の焼結体を得ることができ、これによって透過率が上がり高い発光強度を実現し得る。
なお本発明の蛍光材料の組成式において、酸素の組成比は12であると定めている。これは、本発明の蛍光材料がガーネット構造を備えているとし、酸素を基準として組成比を決定しているからである。しかし、本発明の蛍光材料は完全なガーネット構造を備えていなくてもよい。上述したようにaおよびbの値によっては、本発明の蛍光材料は、酸素欠損または酸素過剰であるガーネット構造を備えていることもある。つまり、酸素欠損や酸素過剰であるかどうかにかかわらず、酸素の組成比を12であるとして組成式を定めた場合に、組成式の組成比a、b、α、β、γ、u、vが上述した関係を満たしていればよい。
以下の説明は蛍光材料の製造方法の一例であるが、本発明はこれに限定されない。
<無機塩法>
無機塩法とは、原料を酸などにより溶解した前駆体を乾燥し、焼結する方法である。
例えば原料として、目標の組成に秤量した、硝酸ガドリニウム、硝酸イットリウムまたは硝酸ルテチウム、硝酸セリウム、硝酸テルビウム、硝酸アルミニウム、硝酸ガリウム、硝酸スカンジウム等を純水に溶かし、前駆体溶液を形成する。代替的には、出発物質すべてを酢酸塩、ギ酸塩、乳酸塩など、またはこれらの組合せにしてもよい。または、酸化物原料を硝酸水溶液や塩酸水溶液に溶かしてもよい。さらに、クエン酸を加えて、60℃〜80℃に加熱しながら撹拌を行い重合により粘度を高めることができる。この際、粘度の調整としてポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどを少量添加してもよい。これによって成形に適した粘度に調整されたゲル状の前駆体が得られる。
この前駆体をドクターブレード法等でシート状に成形することができるが、紡糸する場合は、この前駆体をノズルなどを通して、所定の直径の繊維に紡糸する。
この繊維を約100℃〜150℃で乾燥し、その後、酸素中で1100℃〜1500℃、0.5〜5.0時間にて焼結を行う。
上記製造方法によりガーネット型の酸化物の蛍光材料が得られる。
無機塩法は、後述のスラリー法、分散混錬法よりも、繊維径や断面形状、密度の制御が容易であり、蛍光材料を繊維状にするうえで好ましい。
<スラリー法>
スラリー法とは、スラリー状にした原料をバインダーと混ぜた後に乾燥し、焼結する方法である。
例えば原料として、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化ルテチウム、酸化セリウム、酸化テルビウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを適宜目的組成に秤量した平均粒径1μm以下の酸化物原料の微粉を、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を行い、スラリーを作製する。この際、発光イオンであるセリウムとテルビウムなどの少量添加する物質は、硝酸塩などを用いてもよい。作製したスラリーにクエン酸およびバインダーとしてポリビニルピロリドンなどを加え、100℃に加熱しながら撹拌を行いスラリーにしてから成形する。このスラリーを用いてシート成形体を得ることができる。紡糸する場合は、このスラリーをノズルなどを通して、所定の直径の繊維に紡糸する。この繊維を約100℃〜150℃で乾燥し、その後、酸素中で1100℃〜1500℃、0.5〜5.0時間にて焼結を行う。
上記製造方法によりガーネット型の酸化物の蛍光材料が得られる。
<分散混錬法>
分散混錬法とは、粉末状の蛍光材料を接着材料中に分散して固化する製造方法である。
例えば原料として、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化ルテチウム、酸化セリウム、酸化テルビウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを適宜目的組成に秤量した粒径1μm以下の酸化物原料の微粉を、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を行い、スラリーを作製する。
作製したスラリーを乾燥後、酸素中にて焼成を行うことで粉末状の蛍光材料が得られる。
この粉末状の蛍光材料を樹脂やガラス等の接着材料と混錬し、必要によりシート成形したり繊維状に紡糸し、固化することで蛍光体が得られる。
分散混錬法においても、Scを添加することで、粉末の粒成長が抑制され、得られる粉末状の蛍光材料の平均粒径が小さくなる。粉末の平均粒径が小さくなると、樹脂と混ぜて固化した蛍光体を製造する場合、外部から応力が加わっても蛍光体の内部で局所的な応力集中を緩和でき、その結果として機械的強度が高くなる。
粉末の平均粒径は、0.05μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。0.05μm以上であればScによる結晶の粒径制御が容易である。5μm以下であれば、繊維状蛍光体の機械的強度を高める効果が十分に得られる。
Sc量を示すvが0.003以上であると粉末状の蛍光材料の平均粒径を5μm未満まで小さくできる。但し、vが0.02を超えると発光強度が低下する。
また、本発明の蛍光材料から繊維状蛍光体を作製する場合、蛍光材料が高い密度を有し、緻密であるため、Gd22S系の蛍光材料と異なり、HIP(熱間等方圧加圧法)などの焼結法を用いる必要がない。このため、繊維状蛍光体を製造するコストを低減することができる。
[シンチレータ]
上記の蛍光材料をシンチレータとして使用できる。板状のシンチレータとしたり粉体のシンチレータとして用いることもできる。また、複数の蛍光材料を組合わせてシンチレータとすることができ、例えば繊維状蛍光体を並列に配置したシンチレータとすることができる。
例えば、FPDでは繊維状蛍光体を並列に配置したシンチレータが用いられる。高い解像度を得るために、繊維状蛍光体は上記の蛍光材料を用いて極力細い糸状に紡糸される。細い繊維状蛍光体を用いることで単位面積あたりで配置できる繊維状蛍光体の本数を増やせるので、FPDの検出分解能が向上する。
しかし繊維状蛍光体は細くするほど折れやすくなり、取り扱いが困難になる。例えば、板状シンチレータを作製する際には繊維状蛍光体を密に纏めて接着材料で固める必要があり、その際に繊維状蛍光体が折れて破損してしまうという問題がある。このような理由から機械的強度の高い繊維状蛍光体が求められるが、上述したようにSc添加することで、細くとも機械的強度の高い繊維状蛍光体が得られる。
平均繊維径が1μm未満の場合は、機械的強度が不足して破損しやすい。また、繊維状蛍光体を並列に配置してFPD用のシンチレータにする場合、繊維の充填密度が上がりにくい。一方、平均繊維径が50μmを超えると、FPD用のシンチレータとしての解像度が低下してしまう。
平均繊維径は、2μm以上30μm以下、さらには3μm以上15μm以下がより好ましいく、充填密度が上がり易く、且つ繊維が破壊し難い。
繊維状蛍光体を並列に配置する際、結束のために樹脂(以下、結束用樹脂)を用いることが好ましい。この樹脂は、蛍光材料の内部で発光した光を後述の光電変換器に導くために、蛍光材料との屈折率の差が大きいものを選定する。本発明の蛍光材料を用いた多結晶の蛍光材料は屈折率が1.80以上2.00以下にできるため、結束用樹脂は屈折率が1.50以下のものを用いることが好ましく、例えばエポキシ系、フッ素系、シリコン系の樹脂を用いることができる。
結束用樹脂は、粘度が50mPa・s以上、1000mPa・s以下のものが好ましい。50mPa・s未満の粘度では、結束する際の加圧力により樹脂の大部分が吐き出されてしまい、接着能力が低下してしまう。1000mPa・sより大きい粘度では、樹脂を繊維間に均一に充填することが難しい。
また、結束用樹脂はX線に対する放射線劣化の小さい(変色、脆化しない)ものが好ましい。これらの点から、前記熱硬化性樹脂はエポキシ系樹脂であることが最も好ましい。
分散混錬法で繊維状蛍光体を製造する場合は、紡糸用の接着材料は屈折率が1.65以上のものを用いることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレートを用いることができる。
[放射線変換パネル]
シンチレータと、光を電気信号に変換する光電変換器を組み合わせることによって、高感度、高解像度かつ放射線劣化の小さい放射線変換パネルを作製することができる。
図9は、本発明の実施形態による放射線変換パネル10の模式図である。図9のように本発明による放射線変換パネル10は、板状のシンチレータ1と光電変換器2から構成される。光電変換器2は、例えば、2次元に配列された複数のフォトダイオードを含む。フォトダイオードには、例えば、シリコンフォトダイオードを用いることができる。
図10は、図9の部分拡大図である。板状のシンチレータとして、繊維状蛍光体3を板厚方向が長手方向と並行になるように、並列に配置したものを用いている。繊維状蛍光体3(平均繊維径1〜50μm、長さ0.5〜1.5mm)の間(斜線部)には結束用樹脂4が充填され、繊維状蛍光体3は放射線が入射する方向と平行かつほぼ均一な密度になるよう整列されている。繊維状蛍光体3がX線を吸収して放出された光は、繊維状蛍光体3と結束用樹脂4の屈折率差による反射で繊維状蛍光体3の内部から散光せずに光電変換器2に導かれるので、光の拡散が抑制され検出画像を高解像度化することが出来る。
(実施例1)
Ce量、Tb量と相対発光強度の関係を調べた。
シンチレータの発光は、X線励起により生成した電子と正孔が発光イオンにおいて結合することにより生じる。本発明の組成系では、発光イオンはCeおよびTbの2元素である。
Ce量βと相対発光強度の関係を述べる。表1に示す組成式になるように、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化テルビウム、硝酸セリウム(酸化セリウムでもよい。以下同様)、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを秤量した。その際、Ce量βが下記組成式で、0、0.00033、0.00066、0.0010、0.0017、0.0033、0.0050、0.0066となるようにした。樹脂製のポットにこれらの原料粉を入れ、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を40時間行い、原料スラリーを作製した。作製したスラリーを乾燥後、平板状にプレス成型し、酸素中にて焼成を行った。焼成は1660℃で12時間保持にて行った。これにより得られた蛍光材料をICP−AES分析(高周波誘導結合プラズマ発光分光分析法、パーキンエルマー製:OPTIMA−3300XL)により組成を特定したところ、表1に示す組成の蛍光材料であることが確認できた。平均結晶粒径は約3μmであった。
Ce量βと相対発光強度の関係を図1に示す。
Figure 2014168202
図1の相対発光強度はGd22S:Tbの発光強度を100%とした場合の値(%)である。発光強度はシリコンフォトダイオード(浜松ホトニクス製S2281)を用いて測定した。以下の実施例の発光強度も同様に測定した。
図1よりβの値が0.0003≦β≦0.005の範囲で100%より大きい相対発光強度が得られた。Ceは微量でも発光強度を向上させるため、βが0.0003以上であれば十分に発光強度を高めることができる。βの値が0.0003≦β≦0.004の範囲で、105%以上の相対発光強度が得られ、0.0005≦β≦0.003の範囲で、110%以上の相対発光強度が得られた。
Tb量γと相対発光強度の関係を述べる。表2に示す組成式になるように、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化テルビウム、硝酸セリウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを秤量した。その際、Tb量γが下記組成式で、0、0.01、0.017、0.033、0.05、0.066、0.10、0.13、0.20となるようにした。樹脂製のポットにこれらの原料粉を入れ、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を40時間行い、原料スラリーを作製した。作製したスラリーを乾燥後、平板状にプレス成型し、酸素中にて焼成を行った。焼成は1660℃で12時間保持にて行った。これにより得られた蛍光材料をICP−AES分析により組成を特定したところ、表2に示す組成の蛍光材料であることが確認できた。平均結晶粒径は約3μmであった。
Tb量γと相対発光強度の関係を図2に示す。
Figure 2014168202
γの値が0.02≦γ≦0.2の範囲で発光強度が十分に高いものが得られた。γの値が0.03≦γ≦0.15の範囲とすることでさらに発光強度を高くすることができる。
表2に示すように、図2の結果は、Ceの添加量βが0.001である場合を示しており、図1から、Ceの添加量βが0.001である場合、Ceについては、蛍光材料の最も発光強度が高くなる。したがって、図2は、最も発光強度が高くなる条件でCeが含まれている場合でも、Tbを添加することにより、発光強度をさらに高めることができ、Tbの添加量γが0.05程度で発光強度が最も高くなることを示している。
同様に、図1の結果は、Tbの添加量γが0.05である場合を示しているため、図1は、最も発光強度が高くなる条件でTbが含まれている場合でも、Ceを添加することにより、発光強度をさらに高めることができ、Ceの添加量βが0.001程度で発光強度が最も高くなることを示している。
これらの結果から、CeおよびTbを単独で蛍光材料に添加する場合に比べて、CeおよびTbの合計の添加量を高めることができ、これによって、CeおよびTbを単独で蛍光材料に添加する場合に比べて、より高い発光強度を得ることが得できることが分かる。
(実施例2)
Y量と相対発光強度の関係を調べた。表3に示す組成式になるように、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化テルビウム、硝酸セリウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを秤量した。その際、Y量αが下記組成式で、0、0.033、0.10、0.20、0.30、0.40となるようにした。樹脂製のポットにこれらの原料粉を入れ、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を40時間行い、原料スラリーを作製した。作製したスラリーを乾燥後、平板状にプレス成型し、酸素中にて焼成を行った。焼成は1660℃で12時間保持にて行った。これにより得られた蛍光材料をICP−AES分析により組成を特定したところ、表3に示す組成の蛍光材料であることが確認できた。平均結晶粒径は約3μmであった。
Y量と相対発光強度の関係を図3に示す。
Figure 2014168202
Y量を示すαの値が0≦α≦0.3であれば、発光強度の低下を防ぐことができる。αの値は0<α≦0.15とすることでさらに発光強度を高くすることができる。また、図3からαが0.3よりも大きいと発光強度は低下する傾向がみられる。これは、Yの含有量が増えることにより、バンドギャップが増大し、X線照射による電子−正孔対の生成が少なくなるからと考えられる。
(実施例3)
Ga量と相対発光強度の関係を調べた。表4に示す組成式になるように、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化テルビウム、硝酸セリウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを秤量した。その際、Ga量uが下記組成式で、0.232、0.293、0.333、0.373、0.413、0.453、0.493、0.573、0.593、0.693、0.754、0.794となるようにした。樹脂製のポットにこれらの原料粉を入れ、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を40時間行い、原料スラリーを作製した。作製したスラリーを乾燥後、平板状にプレス成型し、酸素中にて焼成を行った。焼成は1660℃で12時間保持にて行った。これにより得られた蛍光材料をICP−AES分析により組成を特定したところ、表4に示す組成の蛍光材料であることが確認できた。平均結晶粒径は約3μmであった。
Ga量と相対発光強度の関係を図4に示す。
Figure 2014168202
図よりGa量を示すuの値が0.27≦u≦0.75の範囲であれば、相対発光強度の低下を防ぐことができ、0.35≦u≦0.70の範囲であれば高い発光強度が得られる。特に、uが0.4≦u≦0.6を満たす場合、更に高い発光強度を得ることができる。
(実施例4)
(Gd1-α-β-γαCeβTbγ3+a(Al1-u-vGauScv5-b12の組成において、a、bの値と相対発光強度の関係を調べた。なお、aとbは同じ値とした。表5に示す組成式となるように、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化テルビウム、硝酸セリウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを秤量した。その際、a、bが下記組成式で、−0.01、0、0.01、0.02、0.05、0.1、0.15、0.20となるようにした。樹脂製のポットにこれらの原料粉を入れ、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を40時間行い、原料スラリーを作製した。作製したスラリーを乾燥後、平板状にプレス成型し、酸素中にて焼成を行った。焼成は1660℃で12時間保持にて行った。これにより得られた蛍光材料をICP−AES分析により組成を特定したところ、表5に示す組成の蛍光材料であることが確認できた。平均結晶粒径は約3μmであった。
aの値と相対発光強度の関係を図5に示す。
Figure 2014168202
図よりa<0、b<0の場合、発光イオンであるCeおよびTbのサイトに空孔が生じることで、X線励起で生成した電子が捕捉され、発光強度が低下する。0≦a、0≦bとすることで、空孔が抑制され、良好な発光強度を示す。一方、aとbとが共に0.1より大きくなると、シンチレータ中にガーネット型とは異なるペロブスカイト相GdAlO3が異相として形成されやすくなる。この異相は、母材のガーネット型の相と屈折率が異なる為に、ペロブスカイト相で光散乱が生じ、発光強度が低下する。0≦a≦0.1、0≦b≦0.1の範囲であれば、相対発光強度の低下を防ぐことができる。0<a≦0.07、0<b≦0.07であればさらに高い発光強度が得られ、0.0001≦a≦0.05、0.0001≦b≦0.05であれば、さらに高い発光強度が得られる。
(実施例5)
Yの代わりにLuを用いた場合とY及びLuの両方を用いた場合について、αの値と相対発光強度の関係を調べた。
表6に示す3種の組成式となるように、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化ルテチウム、酸化テルビウム、硝酸セリウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを秤量した。樹脂製のポットにこれらの原料粉を入れ、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を40時間行い、原料スラリーを作製した。作製したスラリーを乾燥後、平板状にプレス成型し、酸素中にて焼成を行った。焼成は1660℃で12時間保持にて行った。これにより得られた蛍光材料をICP−AES分析により組成を特定したところ、表6に示す組成の蛍光材料であることが確認できた。平均結晶粒径は約3μmであった。表6には、実施例1で得られたYを用いた試料の結果も示している。
表6より、この3種の実施例による蛍光材料は、他の実施例の蛍光材料と同様に、Gd22S:Tbを100%としたときの相対発光強度で95%以上の高い発光強度が得られることを確認した。
Figure 2014168202
(実施例6)
Sc量と相対発光強度の関係を調べた。表7に示す組成式となるように、酸化ガドリニウム、酸化イットリウム、酸化テルビウム、硝酸セリウム、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化スカンジウムを秤量した。その際、Sc量vが下記組成式で、0、0.003、0.006、0.012、0.020、0.025となるようにした。樹脂製のポットにこれらの原料粉を入れ、アルミナボールを用いて湿式ボールミル混合を40時間行い、原料スラリーを作製した。作製したスラリーを乾燥後、平板状にプレス成型し、酸素中にて焼成を行った。焼成条件は1660℃で12時間保持にて行った。これにより蛍光材料を得た。
これにより得られた蛍光材料をICP−AES分析により組成を特定したところ、表7に示す組成の蛍光材料であることが確認できた。
Sc量vと相対発光強度の関係を図6に示す。
Figure 2014168202
また、Sc量と蛍光材料における平均結晶粒径の関係を調べた。上記で得た蛍光材料のSc量と平均結晶粒径との関係を図7に示す。
表8はSc量と平均結晶粒径、発光強度、靭性について調べたものである。図7、表8より、Sc量を示すvの値が0.02以下であれば、発光強度の低下を防ぐことができる。また、vを0.003以上とすれば結晶粒成長が抑制され平均結晶粒径を十分に小さくすることができる。vの値は0.010以上とすることが靭性の面でさらに好ましい。Scの原料は高価であることから多量の添加はコストを増大させることや、発光強度を高める効果を考慮すればvの上限値を0.02とすることが好ましく、0.015とすることがより好ましい。
Figure 2014168202
表8における靭性は、この組成の蛍光材料からなる繊維状蛍光体を作成し、JIS−R−1601に準拠した3点曲げ強さ試験方法により評価したものである。表中、△は試験によって試料が折れたことを示し、○はある程度折れにくかったことを示し、◎は折れにくかったことを示す。
繊維状蛍光体は、以下のように作製した。上記の蛍光材料を得た後、平均粒径100nmの粉砕粉とし、この粉砕粉に、純水、クエン酸及びポリビニルピロリドンを添加し、加熱しながら粘度調整を行った。次に、得られた蛍光材料を乾式紡糸装置を用いて乾式紡糸を行い、繊維状に紡糸した。得られた繊維を大気中、昇温速度100℃/h、900℃、1時間で脱脂を行い、続いて、酸素中1550℃で10分間保持する焼結を行い繊維状蛍光体を得た。得られた繊維状蛍光体の平均繊維径は10μmである。Scが添加されていない繊維状蛍光体よりも、Scが添加された方が靭性が向上することで、高い屈折強度を持つことが確認された。但し、Scが添加されない場合でも蛍光材料としては有効であって、例えば粉状蛍光体やシート状蛍光体として活用できる。
(実施例7)
本発明の蛍光材料を用いて繊維状蛍光体を製造し、さらにこの繊維状蛍光体が並列に配置されたシンチレータを製造した。
繊維状蛍光体としてスラリー法により製造したものを用いた。
Gd2.7550.1Tb0.15Ce0.005Al3.00Ga1.96Sc0.0312組成となるように、Y23を2.57g、Gd23を113.72g、CeO2を0.196g、Tb47を6.39g、Al23を34.83g、Ga23を41.83g、Sc23を0.471g秤量し、容量1リットルの樹脂製ポットにこれらの素原料と、直径5mmの高純度アルミナボール1300g及びエタノール200ccを一緒に入れ、20時間混合した。その後、乾燥し、大気中1400℃、2時間の焼成を行った。この焼成粉を、直径0.1mmのアルミナビーズを用いたビーズミル粉砕により、平均粒径100nmの粉砕粉を得た。この粉末に、純水、クエン酸及びポリビニルピロリドンを添加し、加熱しながら粘度調整を行った。
次に、得られた蛍光材料を乾式紡糸装置を用いて乾式紡糸を行い、直径約1〜50μmにある数種類の繊維状蛍光体を紡糸した。得られた繊維を大気中、昇温速度100℃/h、900℃、1時間で脱脂を行い、続いて、酸素中1550℃で10分間保持する焼結を行い繊維状蛍光体を得た。この繊維状蛍光体の平均繊維径は1〜50μmであった。
外面に熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)を塗布した複数本の繊維状蛍光体を準備した。これらの繊維状蛍光体を、円筒状の圧力容器の内部に、繊維状蛍光体の長手方向が容器の軸方向に沿うように、並列に配置した。次に、円筒状の容器の軸方向の両端開口部に蓋をそれぞれ被せて密閉した。その後、円筒状の容器の径方向に等しく圧がかかるように加圧した。加圧圧力は10MPaから300MPaの間で行った。個々の繊維状蛍光体を長手方向と直交する方向のみに加圧し、繊維状蛍光体の隙間に熱硬化性樹脂を充填した。このとき、余剰の樹脂は蓋に形成された孔部から外部に排出するようにした。
次に、圧力容器から樹脂が充填された繊維状蛍光体の束を取り出し、熱を加えて樹脂を完全に硬化させ成形体とした。その後、この成形体を切削加工して板状のシンチレータとした。
シンチレータにおける繊維状蛍光体の充填率は80%であった。実施例1〜6と同様の発光強度を測定したところ、約90%の相対発光強度が得られた。
図8に作製したシンチレータにX線を照射して残光特性を調べた結果を示す。比較のため、Tlが添加されたCsIからなる蛍光材料を用いて作製したシンチレータの残光特性も示す。図8から分かるように、本実施例のシンチレータは、X線の照射後、10ms程度でほぼ発光強度が0となることが分かった。X線で動画を撮影する場合、フレームレートは、30fps(フレーム/s)であり、1フレーム期間は33msである。したがって、本実施例のシンチレータにおける残光は、1フレーム期間に比べて十分短く、本実施例のシンチレータを用いて動画を撮影しても、残像がほとんど問題にはならないと考えられる。
これに対し、CsIからなる蛍光材料を用いて作製したシンチレータでは、最大発光強度の10%程度の残光が100ms以上も続くため、X線で動画を撮影する場合には残光が目立つ。このように、本実施例の蛍光材料を用いたシンチレータは、例えば、X線で動画を撮影するのに好適に用いられることが分かった。
次にこのシンチレータの光検出器側の一面を除く5面の表面に、エポキシ樹脂にTiO2粉を混合した光反射材を塗布した。この板状のシンチレータにX線(Wターゲット、管電圧120kV、管電流20mA)照射し、発光強度をシリコンフォトダイオードを用いて測定したところ、十分な発光強度を持つことが確認できた。
1:シンチレータ
2:光電変換器
3:繊維状蛍光体
4:結束用樹脂
10:放射線変換パネル

Claims (9)

  1. (Gd1-α-β-γαCeβTbγ3+a(Al1-u-vGauScv5-b12(LはY、Luから選択される少なくとも一つの元素)で表される組成式を有し、a、b、α、β、γ、u、vが下記範囲を満足する蛍光材料。
    0≦a≦0.1、
    0≦b≦0.1、
    0≦α≦0.3、
    0.0003≦β≦0.005、
    0.02≦γ≦0.2、
    0.27≦u≦0.75、
    0≦v≦0.02
  2. 前記a、b、α、β、γ、u、vは下記範囲を満足する請求項1に記載の蛍光材料。
    0<a≦0.07、
    0<b≦0.07、
    0<α≦0.15、
    0.0003≦β≦0.004、
    0.03≦γ≦0.15、
    0.35≦u≦0.70、
    0≦v≦0.02
  3. 前記βは下記範囲を満足する請求項1または2に記載の蛍光材料。
    0.0005≦β≦0.003
  4. 前記vは下記範囲を満足する請求項1から3のいずれかに記載の蛍光材料。
    0.003≦v≦0.02
  5. 前記a、bはa=bである請求項1から4のいずれかに記載の蛍光材料。
  6. 前記蛍光材料は多結晶の焼結体であり、焼結体の結晶の平均粒径が0.05μm以上5μm以下である請求項1から5のいずれかに記載の蛍光材料。
  7. 平均繊維径が1μm以上50μm以下である請求項1から6のいずれかに記載の蛍光材料。
  8. 請求項7に記載の蛍光材料を含み、板形状を有するシンチレータであって、前記蛍光材料の繊維形状の長手方向が板形状の厚さ方向となるように、前記蛍光材料が並列に配置されたシンチレータ。
  9. 請求項8に記載のシンチレータと、
    光を電気信号に変換する光電変換器と
    を備えた放射線変換パネル。
JP2015511296A 2013-04-12 2014-04-10 蛍光材料、シンチレータ、並びに放射線変換パネル Active JP6103042B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013083646 2013-04-12
JP2013083646 2013-04-12
PCT/JP2014/060396 WO2014168202A1 (ja) 2013-04-12 2014-04-10 蛍光材料、シンチレータ、並びに放射線変換パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014168202A1 true JPWO2014168202A1 (ja) 2017-02-16
JP6103042B2 JP6103042B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=51689606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015511296A Active JP6103042B2 (ja) 2013-04-12 2014-04-10 蛍光材料、シンチレータ、並びに放射線変換パネル

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9556380B2 (ja)
EP (1) EP2985333B1 (ja)
JP (1) JP6103042B2 (ja)
CN (1) CN105008487A (ja)
WO (1) WO2014168202A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6394705B2 (ja) 2014-09-30 2018-09-26 日立金属株式会社 蛍光材料、シンチレータ、シンチレータアレイ、並びに放射線検出器
DE102014225541A1 (de) * 2014-12-11 2016-06-16 Siemens Healthcare Gmbh Detektionsschicht umfassend Perowskitkristalle
JP6589723B2 (ja) * 2016-03-31 2019-10-16 信越化学工業株式会社 蛍光材料及びその製造方法
RU2646407C1 (ru) 2017-06-02 2018-03-05 Открытое акционерное общество "ФОМОС-МАТЕРИАЛС" Монокристалл со структурой граната для сцинтилляционных датчиков и способ его получения
DE102017008863A1 (de) * 2017-09-21 2018-05-30 Daimler Ag Verfahren zum Betrieb eines autonom fahrenden Fahrzeugs mit einer an den Verkehr angepassten Fahrweise
DE102017008868A1 (de) * 2017-09-21 2019-03-21 Giesecke+Devrient Currency Technology Gmbh Optischer Speicherleuchtstoff, Verfahren zum Prüfen eines Echtheitsmerkmals, Vorrichtung zum Durchführen eines Verfahrens, Echtheitsmerkmal und Wertdokument
JP7097998B2 (ja) * 2018-05-25 2022-07-08 サン-ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド 残光を低減するためのアンチモン及びその他のマルチバランスカチオンを含むCsI(Tl)シンチレータ結晶、ならびにシンチレーション結晶を含む放射線検出装置
CN112281215B (zh) 2020-09-30 2021-06-15 中国电子科技集团公司第二十六研究所 Ce掺杂钆铝镓石榴石结构闪烁晶体提高发光均匀性、降低余晖的方法及晶体材料和探测器

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6254786A (ja) * 1985-07-26 1987-03-10 Hitachi Ltd 蛍光体
JP2004333489A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 非ピクセル型シンチレータ・アレイを有する計算機式断層写真法(ct)検出器アレイ
JP2005120251A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Nichia Chem Ind Ltd 蛍光ランプ及び蛍光ランプ用蛍光体
JP2005146172A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置および発光装置用蛍光体
JP2005350672A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 General Electric Co <Ge> シンチレータ・アレイ用組成物及び方法
JP2010174211A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Toshiba Corp 固体シンチレータ、放射線検出器、放射線検査装置、固体シンチレータ製造用粉末および固体シンチレータの製造方法
JP2012072331A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toshiba Corp 固体シンチレータ用材料、固体シンチレータ、およびそれを用いた放射線検出器並びに放射線検査装置
WO2012057133A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 日立金属株式会社 軟x線検出用多結晶シンチレータ
JP2013112818A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Chi Mei Corp 蛍光材料およびこれを用いた発光装置
WO2013136804A1 (ja) * 2012-03-15 2013-09-19 株式会社 東芝 固体シンチレータ、放射線検出器、および放射線検査装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1101442C (zh) * 1998-11-23 2003-02-12 中国科学院长春物理研究所 稀土石榴石绿色荧光体及制备方法
CN1190997C (zh) * 1999-07-23 2005-02-23 电灯专利信托有限公司 光源的发光物质及其相关的光源
US7008558B2 (en) * 2001-10-11 2006-03-07 General Electric Company Terbium or lutetium containing scintillator compositions having increased resistance to radiation damage
US20040173807A1 (en) * 2003-03-04 2004-09-09 Yongchi Tian Garnet phosphors, method of making the same, and application to semiconductor LED chips for manufacturing lighting devices
DE10335125B4 (de) 2003-07-31 2007-09-13 Siemens Ag Verfahren zur Herstellung eines Leuchtstoffkörpers für einen Röntgendetektor
US7442326B2 (en) * 2003-10-29 2008-10-28 Lumination Llc Red garnet phosphors for use in LEDs
US7094362B2 (en) * 2003-10-29 2006-08-22 General Electric Company Garnet phosphor materials having enhanced spectral characteristics
KR100563363B1 (ko) * 2003-12-22 2006-03-22 요업기술원 엘이디용 형광체 분말의 제조방법
CN101084290B (zh) * 2004-12-21 2012-07-18 日立金属株式会社 荧光材料以及其制造方法,使用荧光材料的放射线检测器,与x射线ct装置
JP5521412B2 (ja) 2008-07-31 2014-06-11 日立金属株式会社 蛍光材料およびそれを用いたシンチレータ並びに放射線検出器
US8377335B2 (en) * 2009-02-23 2013-02-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid scintillator, radiation detector, and tomograph
JP2011017683A (ja) 2009-07-10 2011-01-27 Fujifilm Corp 放射線画像検出器及びその製造方法
US9133392B2 (en) * 2010-07-22 2015-09-15 Osram Opto Semiconductors Gmbh Garnet material, method for its manufacturing and radiation-emitting component comprising the garnet material
JP5311241B2 (ja) 2011-02-16 2013-10-09 日立金属株式会社 多結晶シンチレータ及びその製造方法並びに放射線検出器
CN102168307B (zh) * 2011-03-28 2012-11-21 蔡鸿 铈钇铝石榴石晶体生长方法
JP6113662B2 (ja) * 2011-12-01 2017-04-12 株式会社東芝 シンチレータアレイとそれを用いたx線検出器およびx線検査装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6254786A (ja) * 1985-07-26 1987-03-10 Hitachi Ltd 蛍光体
JP2004333489A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 非ピクセル型シンチレータ・アレイを有する計算機式断層写真法(ct)検出器アレイ
JP2005120251A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Nichia Chem Ind Ltd 蛍光ランプ及び蛍光ランプ用蛍光体
JP2005146172A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置および発光装置用蛍光体
JP2005350672A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 General Electric Co <Ge> シンチレータ・アレイ用組成物及び方法
JP2010174211A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Toshiba Corp 固体シンチレータ、放射線検出器、放射線検査装置、固体シンチレータ製造用粉末および固体シンチレータの製造方法
JP2012072331A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toshiba Corp 固体シンチレータ用材料、固体シンチレータ、およびそれを用いた放射線検出器並びに放射線検査装置
WO2012057133A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 日立金属株式会社 軟x線検出用多結晶シンチレータ
JP2013112818A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Chi Mei Corp 蛍光材料およびこれを用いた発光装置
WO2013136804A1 (ja) * 2012-03-15 2013-09-19 株式会社 東芝 固体シンチレータ、放射線検出器、および放射線検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6103042B2 (ja) 2017-03-29
EP2985333A1 (en) 2016-02-17
US9556380B2 (en) 2017-01-31
CN105008487A (zh) 2015-10-28
EP2985333B1 (en) 2019-10-30
EP2985333A4 (en) 2016-10-12
US20160017223A1 (en) 2016-01-21
WO2014168202A1 (ja) 2014-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6103042B2 (ja) 蛍光材料、シンチレータ、並びに放射線変換パネル
US8431042B2 (en) Solid state scintillator material, solid state scintillator, radiation detector, and radiation inspection apparatus
US9193903B2 (en) Solid scintillator, radiation detector, and radiation examination device
RU2375330C2 (ru) Способ получения флуоресцентной керамики
US8377335B2 (en) Solid scintillator, radiation detector, and tomograph
JPS5930883A (ja) 希土類添加イツトリア−ガドリニアセラミツクシンチレ−タおよびその製法
US8083968B2 (en) Solid scintillator, radiation detector, and X-ray tomographic imaging apparatus
JP5022600B2 (ja) セラミックシンチレータとそれを用いた放射線検出器および放射線検査装置
JP5241979B2 (ja) セラミックシンチレータ材料とその製造方法、およびそれを用いた放射線検出器と放射線検査装置
JP6296323B2 (ja) 板状シンチレータの製造方法
JP2018194396A (ja) シンチレータアレイ、並びにそれを用いた放射線検出器、並びに放射線検査装置、およびシンチレータアレイの製造方法
CN106715646B (zh) 荧光材料、闪烁体、闪烁体阵列以及放射线检测器
JP5572049B2 (ja) 固体シンチレータ用材料、固体シンチレータ、およびそれを用いた放射線検出器並びに放射線検査装置
JP2005095514A (ja) 放射線検出器及びそれを用いたx線ct装置
WO2021132494A1 (ja) シンチレータおよび放射線検出器
WO2021149670A1 (ja) シンチレータおよび放射線検出器
JP7300127B2 (ja) シンチレータ及び撮像装置
JP2021098820A (ja) シンチレータ用セラミックス組成物、シンチレータおよび放射線検出装置
JP2021147277A (ja) シンチレータ用セラミックス組成物、シンチレータ及び放射線検出装置
WO2018193838A1 (ja) シンチレータ用セラミックス組成物、シンチレータ及び放射線検出装置、並びにシンチレータの製造方法
JP2021102716A (ja) シンチレータおよび放射線検出器
JP2021102715A (ja) シンチレータおよび放射線検出器
JP2020012038A (ja) シンチレータ及び放射線検出装置
JP2018178070A (ja) シンチレータ用セラミックス組成物、シンチレータ及び放射線検出装置、並びにシンチレータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6103042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350