JPWO2014142087A1 - 探知装置、レーダ装置、探知方法、および探知プログラム - Google Patents

探知装置、レーダ装置、探知方法、および探知プログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014142087A1
JPWO2014142087A1 JP2015505475A JP2015505475A JPWO2014142087A1 JP WO2014142087 A1 JPWO2014142087 A1 JP WO2014142087A1 JP 2015505475 A JP2015505475 A JP 2015505475A JP 2015505475 A JP2015505475 A JP 2015505475A JP WO2014142087 A1 JPWO2014142087 A1 JP WO2014142087A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
doppler frequency
frequency component
region
unit
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015505475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6290178B2 (ja
Inventor
仁 前野
仁 前野
彩衣 竹元
彩衣 竹元
哲 奥西
哲 奥西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Publication of JPWO2014142087A1 publication Critical patent/JPWO2014142087A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6290178B2 publication Critical patent/JP6290178B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/02Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
    • G01S13/50Systems of measurement based on relative movement of target
    • G01S13/52Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds
    • G01S13/522Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves
    • G01S13/524Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves based upon the phase or frequency shift resulting from movement of objects, with reference to the transmitted signals, e.g. coherent MTi
    • G01S13/5246Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves based upon the phase or frequency shift resulting from movement of objects, with reference to the transmitted signals, e.g. coherent MTi post processors for coherent MTI discriminators, e.g. residue cancellers, CFAR after Doppler filters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
    • G01S7/28Details of pulse systems
    • G01S7/285Receivers
    • G01S7/292Extracting wanted echo-signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/02Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
    • G01S13/50Systems of measurement based on relative movement of target
    • G01S13/52Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds
    • G01S13/522Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves
    • G01S13/524Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves based upon the phase or frequency shift resulting from movement of objects, with reference to the transmitted signals, e.g. coherent MTi
    • G01S13/53Discriminating between fixed and moving objects or between objects moving at different speeds using transmissions of interrupted pulse modulated waves based upon the phase or frequency shift resulting from movement of objects, with reference to the transmitted signals, e.g. coherent MTi performing filtering on a single spectral line and associated with one or more range gates with a phase detector or a frequency mixer to extract the Doppler information, e.g. pulse Doppler radar

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】大物標が抑圧されない探知画像を得る。【解決手段】ドップラ処理部20は、スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、CFAR処理部24A−24N、合成部25、大物標識別部26、および合成部27を備える。ドップラフィルタバンク22は、スイープバッファ21からの複数のスイープデータから複数のドップラ周波数成分を生成する。CFAR処理部24A−24Nは、Log検波後の複数のドップラ周波数成分を用いてCFAR処理を行う。合成部25はCFAR処理後のドップラ周波数成分を合成し、CFAR処理後スイープデータを生成する。大物標識別部26はスイープデータのデータ値から大物標を検出し、検出結果に応じてデータ値を補正した補完スイープデータを生成する。合成部27はCFAR処理後スイープデータと補完スイープデータとを合成(MAX抽出処理)し、出力する。【選択図】図3

Description

本発明は、パルス状の探知信号を送信し、物標からの反射による受信信号から物標探知データを生成する探知装置に関する。特に、ドップラ処理を用いて物標探知データを生成する探知装置に関する。
従来、特許文献1に示すようなパルスドップラレーダが各種考案されている。このようなパルスドップラレーダは、例えば、所定の相対速度で移動する移動体等の目的物標の周波数成分は抑圧せず、他の周波数成分を抑圧する処理を実行している。これにより、目的物標のみが残る物標探知データを得ている。
また、従来、クラッタの抑圧には、所謂CFAR(Constant False Alarm Rate)処理が利用されている。CFAR処理では、受信信号の移動平均値を算出し、当該受信信号から移動平均値を減算する。これにより、広い範囲で受信信号の振幅(強度)が平均的に高いクラッタを抑圧し、局所的に受信信号の振幅(強度)が高い目的の物標を抑圧しないようにしている。
特開2001−91644号公報
しかしながら、上述のパルスドップラレーダにおいてCFAR処理を行った場合、広い範囲で受信信号の振幅(強度)が平均的に高い陸地等の大物標も抑圧されてしまう。
したがって、本発明の目的は、大物標が抑圧されない探知装置を提供することにある。
この発明は、送信信号の反射信号から得られた受信信号に基づいて物標を探知する探知装置に関するものであり、次の特徴を有する。探知装置は、ドップラ周波数成分生成部、領域識別部、第2のドップラ周波数成分抑圧部、および、合成部を備える。ドップラ周波数成分生成部は、受信信号に基づいて、少なくとも一つのドップラ周波数に対する、受信信号の振幅レベルを示すドップラ周波数成分を取得する。領域識別部は、振幅レベルの増加率と振幅レベルの値に基づいて、第1の領域と該第1の領域以外の第2の領域に識別する。第2のドップラ周波数成分抑圧部は、第2の領域に対応するドップラ周波数成分のうち、不要信号のドップラ周波数成分を抑圧する。合成部は、領域識別部から出力される第1の領域に対応するドップラ周波数成分と、第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する。
この構成では、抑圧処理が必要な第2の領域と、該第2の領域で行う抑圧処理を行うべきでない第1の領域とを、領域識別部で確実に識別できる。そして、この領域識別部による領域の識別結果を用いることで、抑圧したくない第1の領域の受信信号を不要に抑圧せず、第2の領域の受信信号に含まれる抑圧すべき不要信号成分を抑圧できる。
また、この発明の探知装置は、さらに、第1の領域に対応するドップラ周波数成分に対して、第2の領域に対する抑圧よりも、より小さく抑圧する第1のドップラ周波数成分抑圧部を備える。合成部は、第1のドップラ周波数成分抑圧部の出力と第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する。
この構成では、第1の領域のドップラ周波数成分に対する具体的な処理を実現するための構成例を示している。このような構成とすることで、第1の領域のドップラ周波数成分は不要に抑圧されない。
また、この発明の探知装置では、領域識別部は、ドップラ周波数成分の振幅レベルの増加率が所定値以上となる位置を検出し、位置またはその近傍位置からより遠方に向かって振幅レベルが所定範囲にわたってあらかじめ定めた値以上である場合、この位置を第1の領域と第2の領域を識別する、第1の近端位置として検出する。
この構成では、第1の領域と第2の領域を識別する第1の領域の近端位置を確実に検出できる。
また、この発明の探知装置では、領域識別部は、互いに時定数の異なる第1のフィルタと第2のフィルタを備え、ドップラ周波数成分の該第1のフィルタと該第2のフィルタそれぞれからの出力レベルの差分値に基づいて第1の領域の端部を検出する第1の領域検出部を有する。
この構成では、近端位置のより具体的な検出の構成を示しており、この構成により、さらに確実に近端位置を検出できる。
また、この発明の探知装置のドップラ周波数成分抑圧部は、ドップラ周波数成分の値に対してCFAR処理をするCFAR処理部を有する。
この構成では、抑圧処理の具体的例を示しており、この抑圧処理を用いることで、抑圧すべき不要信号成分を確実に抑圧できる。
また、この発明の探知装置では、領域識別部は、ドップラ周波数成分の振幅レベルと近端位置のドップラ周波数成分の振幅レベルを比較して、第1の領域の遠端位置を検出する。
この構成では、第1の領域の遠端位置を確実に検出できる。
また、この発明の探知装置では、ドップラ周波数成分は複数成分である。
この構成では、より高精度な抑圧処理および抑圧回避処理を行うことができる。
また、この発明の探知装置では、領域識別部は、第1ドップラ周波数成分抑圧部に第1の領域を与える。第1ドップラ周波数成分抑圧部は、領域識別部からの第1の領域のドップラ周波数成分に対して第1抑圧処理を行う。第2ドップラ周波数成分抑圧部は、全ての領域のドップラ周波数成分に対して第2抑圧処理を行う。合成部は、第1領域に対しては第1抑圧処理されたドップラ周波数成分を選択するように、第1抑圧処理されたドップラ周波数成分と第2抑圧処理されたドップラ周波数成分を合成する。
また、この発明の探知装置では、ドップラ周波数成分毎に、第1ドップラ周波数成分抑圧部と第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する抑圧処理部を備える。各抑圧処理部は、第1の領域では第1抑圧処理を行い、第2の領域では第2抑圧処理を行う。
また、この発明の探知装置では、ドップラ周波数成分毎に、領域識別部と第1ドップラ周波数成分抑圧部と第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する領域識別機能付き抑圧処理部を備える。各領域識別機能付きの抑圧処理部は、個別に第1の領域および第2の領域の識別を行い、第1の領域では第1抑圧処理を行い、第2の領域では前記第2抑圧処理を行う。
また、この発明の探知装置では、特定のドップラ周波数成分に対しては、領域識別部と第1ドップラ周波数成分抑圧部と第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する領域識別機能付き抑圧処理部を備える。特定のドップラ周波数成分以外のドップラ周波数成分に対しては、第2ドップラ周波数成分抑圧部を備える。
また、この発明の探知装置では、特定のドップラ周波数成分に対しては、第1ドップラ周波数成分抑圧部と第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する抑圧処理部を備える。特定のドップラ周波数成分以外のドップラ周波数成分に対しては、第2ドップラ周波数成分抑圧部を備える。
これらの構成では、探知装置の具体的な構成例を示している。
また、この発明のレーダ装置は、所定回転周期で回転するアンテナと、該回転周期よりも短い繰り返し周期で探知信号をアンテナから外部へ送信する送信部と、アンテナが外部から受信した信号を反射信号として受信する探知装置と、を備える。
この構成では、上述の探知装置を備えていることにより、レーダ探知性能が向上する。
この発明によれば、クラッタを抑圧しながら、陸地等の大物標や移動体が抑圧されない探知画像を形成することができる。
本発明の第1の実施形態に係る探知装置を含むレーダ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る探知装置の受信部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る探知装置のドップラ処理部の構成を示すブロック図である。 1スイープ上に並ぶエコーデータ値の変化とフィルタ処理後のエコーデータ値の変化を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る探知画像生成方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る探知装置のドップラ処理部の構成を示すブロック図である。 スイープデータ(エコーレベル)SE、大物標検出フラグSF、閾値Sth、補完スイープデータSoutの波形を示す図である。 第2の実施形態に係るドップラ処理部を用いた場合のスイープデータのデータ値の遷移状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る探知画像生成方法を示すフローチャートである。 大物標用の補完スイープデータの形成方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図、および大物標識別部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。 本発明の第7の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係る探知装置1について、図を参照して説明する。なお、本実施形態および後述の各実施形態に示す探知装置は、レーダ装置やスキャニングソナーに適用できる。また、探知領域に探知信号を送信し、探知領域内の物標等からの反射信号を極座標系で受信してエコーデータを生成し、当該エコーデータから探知画像データを生成する他の装置にも適用することができる。
図1は第1の実施形態に係る探知装置1を含むレーダ装置2の構成を示すブロック図である。レーダ装置2は、探知装置1、送信部3、送受切替部4、アンテナANTを備える。
送信部3は、探知信号を、方位分解能に応じて設定された繰り返し周期(1/PRF(送信の繰り返し周波数))で、順次出力する。探知信号は、所定のパルス長およびパルスの高さからなるパルスバースト信号で構成されている。パルス長およびパルスの高さは、距離分解能、探知距離等に応じて設定されている。探知信号は、送受切替部4を介してアンテナANTへ供給される。
アンテナANTは、船舶上の所定位置に設置されており、前記繰り返し周期(1/PRF)よりも十分に長い周期(スキャン周期)で回転しながら、探知信号(探知波)を外部(探知領域)へ送波する。アンテナANTは、探知波が探知領域内の物標(陸等の大物標や高速で移動する移動物標等)や海面等に反射して得られる反射波を受波する。アンテナANTは、送受切替部4を介して受信信号を探知装置1へ出力する。この際、アンテナANTは、送受波方向を示すスイープ角度データを、受信信号とともに探知装置1へ出力する。
探知装置1は、受信部10、ドップラ処理部20、画像データ生成部30を備える。
図2は受信部10の構成を示すブロック図である。受信部10は、増幅部101、A/D変換部102、パルス圧縮部103を備える。増幅部101は、受信信号をAGC(Auto Gain Control)等で増幅し、A/D変換部102へ出力する。A/D変換部102は、アナログ信号である受信信号を所定のサンプリング周波数fsでサンプリングして、デジタルデータであるエコーデータを生成し、パルス圧縮部103へ出力する。エコーデータは、時間軸上に離散的に受信信号の振幅に応じたデータ値が並ぶデータである。パルス圧縮部103は、既知の方法を用いて受信信号のパルス幅を狭くする処理をする。なお、パルス圧縮部103は省略することもできる。探知信号に周波数変調パルスを用いる場合には、パルス圧縮部103を使用し、探知信号に無変調パルスを用いる場合には、パルス圧縮部103を使用しない。このようにパルス圧縮処理されたエコーデータは、1スイープ分を一つのデータグループとするスイープデータとしてドップラ処理部20へ出力される。ここで、1スイープ分のスイープデータとは、1回の探知信号による受信信号から得られたエコーデータ群のことを意味する。
ドップラ処理部20は、具体的な構成および処理は後述するが、注目位置を含む注目スイープのスイープデータと当該注目スイープ近傍のスイープデータとからなる複数のスイープデータを複数のドップラ周波数成分に分解する。ドップラ処理部20は、複数のドップラ周波数成分を用いてCFAR処理を行う。これにより、注目スイープのスイープデータは、クラッタ等エコーが抑圧され移動物標のエコーが残るように補正される。
さらに、ドップラ処理部20は、CFAR処理で抑圧されてしまう陸等の大物標のエコーを検出する。言い換えれば、ドップラ処理部20は、領域識別処理を行う。ドップラ処理部20は、当該大物標のエコーが存在する注目スイープに対しては、大物標のエコーが残るようにスイープデータを補正する。このように、ドップラ処理部20は、大物標の領域とそれ以外の領域でスイープデータに対して異なる処理を行う。ドップラ処理後の注目スイープのスイープデータは、画像データ生成部30へ出力される。画像データ生成部30は、既知の方法により、探知画像データを生成する。
次に、ドップラ処理部20の具体的な構成および処理について説明する。図3はドップラ処理部20の構成を示すブロック図である。
ドップラ処理部20は、ドップラ周波数成分生成部220、ドップラ周波数成分抑圧部240、領域識別部260、および合成部270を備える。ドップラ周波数成分生成部220は、注目位置のドップラ周波数成分を生成する。具体的には、ドップラ周波数成分生成部220は、注目位置を含む注目スイープのスイープデータと当該注目スイープ近傍のスイープデータとからなる複数のスイープデータを取得する。ドップラ周波数成分生成部220は、これら複数のスイープデータからフーリエ変換を行うことで、注目スイープの注目位置のエコーデータを複数のドップラ周波数成分に分解する。ドップラ周波数成分生成部220は、生成したドップラ周波数成分を、ドップラ周波数成分抑圧部240に出力する。
ドップラ周波数成分抑圧部240は、CFAR処理等を行うことで、各ドップラ周波数成分に含まれる不要信号成分を抑圧する。なお、このCFAR処理では、不要信号成分にはクラッタによるエコーが含まれるが、大物標によるエコーも含まれてしまう。したがって、ドップラ周波数成分抑圧部240から出力されるデータは、移動体等の小型物標のエコーが残るものとなる。ドップラ周波数成分抑圧部240は、抑圧処理後のデータを合成部270に出力する。このように、本実施形態のドップラ周波数成分抑圧部240は、本発明の「第2のドップラ周波数成分抑圧部」として機能する。
領域識別部260は、次に示す方法を用いて、大物標の領域(本発明の「第1の領域」に相当する。)とそれ以外の領域を識別する。
領域識別部260は、時定数の異なる第1フィルタおよび第2フィルタと演算部とを備える。第1フィルタと第2フィルタは、例えば特性の異なるローパスフィルタからなる。第1フィルタは、エコーデータをフィルタ処理して、第1フィルタデータF1OUTを出力する。第1フィルタデータF1OUTは、第1フィルタの時定数(応答速度)に応じた波形となる。第2フィルタは、エコーデータをフィルタ処理して、第2フィルタデータF2OUTを出力する。第2フィルタデータF2OUTは、第2フィルタの時定数(応答速度)に応じた波形となる。
第1フィルタデータF1OUTと第2フィルタデータF2OUTは、演算部に入力される。演算部は、この第1フィルタデータの波形と第2フィルタデータの波形とが、物標の種類に応じて異なることを利用し、大物標を検出する。
図4は、1スイープ上に並ぶエコーデータ値の変化とフィルタ処理後のエコーデータ値の変化を示す図である。図4(A)は大物標の場合、図4(B)は移動する船舶等の小型の移動体の場合、図4(C)はクラッタ(レインクラッタ)の場合を示している。
大物標の場合、図4(A)に示すように、スイープデータは、データ値が急峻に高くなり、大物標の距離方向の長さに応じて、データ値が一定して高い期間が続き、急峻に低下する。この場合、第1フィルタから出力されるスイープデータは、第1フィルタの時定数に応じて遅れながらデータ値が高くなり、その後データ値が高い期間が継続する。第2フィルタから出力されるスイープデータは、第2フィルタの時定数に応じて遅れながらデータ値が高くなり、その後データ値が高い期間が継続する。この際、第2フィルタから出力される第2フィルタデータF2OUTは、第1フィルタから出力される第1フィルタデータF1OUTよりも立ち上がり速度が遅くなる。
したがって、図4(A)に示すように、スイープデータの立ち上がりタイミングから所定時間後で、両方のフィルタから出力されるスイープデータが安定したデータ値になるまでの期間では、第1フィルタから出力されるスイープデータの値と、第2フィルタから出力されるスイープデータの値との差ΔLf1は大きくなる。
小型の移動体の場合、図4(B)に示すように、スイープデータは、データ値が急峻に高くなり、すぐに急峻に低下する。この場合、第1フィルタから出力されるスイープデータは、第1フィルタの時定数に応じて遅れながらデータ値が高くなり、移動体の距離方向の長さに応じた非常に短い時間で頭打ちし、データ値は比較的に高くならない。第2フィルタから出力されるスイープデータは、第2フィルタの時定数に応じて遅れながらデータ値が高くなり、移動体の距離方向の長さに応じた非常に短い時間で頭打ちし、データ値は比較的に高くならない。この際、第2フィルタから出力される第2フィルタデータF2OUTは、第1フィルタから出力される第1フィルタデータF1OUTよりも立ち上がり速度が遅くなるが、データ値が上昇する時間が短いため、到達するデータ値は大物標の場合ほど大きく変わらない。
したがって、図4(B)に示すように、スイープデータの立ち上がりタイミングから所定時間後では、第1フィルタから出力されるスイープデータの値と、第2フィルタから出力されるスイープデータの値との差ΔLf2は、大物標の場合の差ΔLf1よりも小さくなる。すなわち、ΔLf1>ΔLf2の関係となる。
クラッタの場合、図4(C)に示すように、スイープデータは、データ値が緩やかに高くなり、緩やかに低下する。この場合、第1フィルタから出力されるスイープデータは、第1フィルタの時定数に応じて遅れながらデータ値が高くなる。第2フィルタから出力されるスイープデータは、第2フィルタの時定数に応じて遅れながらデータ値が高くなる。この際、第2フィルタから出力されるスイープデータは、第1フィルタから出力されるスイープデータよりも立ち上がり速度が遅くなる。しかしながら、入力されるスイープデータの立ち上がりが緩やかなため、第1フィルタから出力される第1フィルタデータF1OUTの立ち上がりも、第2フィルタから出力される第2フィルタデータF2OUTの立ち上がりも同じように緩やかになる。
したがって、図4(C)に示すように、スイープデータの立ち上がりタイミングから所定時間後では、第1のフィルタ回路から出力されるスイープデータの値と、第2のフィルタ回路から出力されるスイープデータの値との差ΔLf3は非常に小さくなる。すなわち、ΔLf1>ΔLf2>ΔLf3の関係となる。
このような関係を利用し、領域識別部260は、第1フィルタデータF1OUTの値と第2フィルタデータF2OUTの値との差ΔLfに閾値を設定する。閾値は、ΔLf1とΔLf2との間に設定する。これは、事前に実験等により適宜設定することができる。
領域識別部260は、第1フィルタデータF1OUTの値と第2フィルタデータF2OUTとの差ΔLfが閾値以上になったタイミング以降のエコーデータを、大物標のエコーであると判断する。すなわち、領域識別部260は、このタイミングのエコーデータの位置を、当該エコーデータを含むスイープデータにおける大物標の領域の近端位置として検出する。そして、この第1のフィルタ回路および第2のフィルタ回路を含む領域識別部260が、本発明の「第1の領域検出部」として機能する。
領域識別部260は、第1フィルタデータF1OUTの値と第2フィルタデータF2OUTとの差ΔLfが閾値以上になったタイミングのエコーデータのレベル(エコーレベル)SEを判定値LvDとして記憶する。そして、領域識別部261は、同じスイープ上のこのタイミング以降のエコーデータに対しては、エコーレベルSEと判定値LvDとを比較する。領域識別部260は、エコーレベルSEが判定値LvD以下になったことを検出すると、大物標のエコーではなくなったと判断する。すなわち、領域識別部260は、このタイミングのエコーデータの位置を、当該エコーデータを含むスイープデータにおける大物標の領域の遠端位置として検出する。
領域識別部260は、スイープデータをそのまま合成部270に出力するとともに、大物標の領域と大物標以外の領域を識別する情報を、合成部270に出力する。
合成部270は、領域識別部260からの領域識別情報に基づいて、ドップラ周波数成分抑圧部240から抑圧処理後のデータと、領域識別部260からのスイープデータとを合成して出力する。具体的には、合成部270は、大物標の領域(本発明の「第1の領域」に相当する。)に対しては、領域識別部260から出力されたスイープデータが選択され、大物標領域以外の領域(本発明の「第2の領域」に相当する。)に対しては、ドップラ周波数成分抑圧部240から出力された抑圧処理後のデータが選択されるように合成処理される。言い換えれば、大物標の領域(第1の領域)のスイープデータが大物標領域以外の領域(第2の領域)のスイープデータに対して優先されるように、合成処理が行われる。
このような構成とすることで、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧した探知画像データを得ることができる。
以上のようなドップラ処理を含む探知画像生成処理はプログラム化してコンピュータで実行することも可能である。図5は、本発明の第1の実施形態に係る探知画像生成方法を示すフローチャートである。
まず、注目スイープを含む所定数(複数)のスイープのスイープデータを取得し、それぞれに異なる周波数帯域に対応する複数のドップラ周波数成分を算出する(S11)。
次に、各ドップラ周波数成分に対してCFAR処理を行う(S12)。これにより、小物標(移動物標等)のエコーのデータ値のみが抑圧されず、クラッタや大物標(陸地等)のエコーのデータ値が抑圧される。このようなCFAR処理が行われた複数のドップラ周波数成分を合成して、注目スイープのCFAR処理後のスイープデータを生成する。
このようなCFAR処理とは別に、注目スイープのスイープデータを構成する各エコーデータのデータ値に基づいて大物標の領域を識別する(S13)。
次に、大物標の領域の識別結果を用い、CFAR処理後のスイープデータと、受信信号そのままのスイープデータとを合成して、探知画像データを生成する(S14)。具体的には、大物標の領域では受信信号そのままのスイープデータを用い、大物標の領域以外ではCFAR処理後のスイープデータを用いる。
このような処理を実行することで、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧した探知画像データを得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る探知装置のドップラ処理部について、図を参照して説明する。図5は本発明の第2の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。
ドップラ処理部20Aは、スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、CFAR処理部24A−24N、合成部25、補完データ生成部26、および合成部27を備える。スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22が、本発明の「ドップラ周波数成分生成部」に相当する。CFAR処理部24A−24Nが、本発明の「ドップラ周波数成分抑圧部」、特に「第2のドップラ周波数成分抑圧部」に相当する。
スイープバッファ21は、予め設定したスイープ数のスイープデータを記憶するメモリである。スイープバッファ21は、受信部10から出力されたスイープデータを順次記憶する。スイープバッファ21は、記憶した複数のスイープデータを、ドップラフィルタバンク22へ出力する。
ドップラフィルタバンク22は、複数のスイープデータに対して離散フーリエ変換処理(DFT処理)を実行し、複数のドップラ周波数成分に分解する。なお、本実施形態では、N(Nは必要とする速度分解能に応じた整数)個のドップラ周波数成分に分解する例を示す。N個のドップラ周波数成分は、それぞれLog検波部23A−23Nにそれぞれ出力される。
Log検波部23A−23Nは、入力されたドップラ周波数成分をLog検波し、それぞれにCFAR処理部24A−24Nへ出力する。Log検波とは、入力されたドップラ周波数成分のデータ値を対数変換して検波する方法である。
CFAR処理部24A−24Nは、Log検波されたドップラ周波数成分の値の移動平均値を算出する。CFAR処理24A−24Nは、ドップラ周波数成分の値から移動平均値を減算することで、CFAR処理を実行する。このようなCFAR処理を用いれば、広い範囲においてデータ値(ドップラ周波数成分の値)が殆ど変動しない場合や変動が少ない場合には、これらの範囲のデータ値が抑圧される。これにより、例えば、クラッタや陸地等の大物標のデータ値が抑圧される。そして、このようなCFAR処理を用いれば、データ値が局所的に急激に変動する場合には、この変動するデータ値を抑圧しない。これにより、クラッタや陸等と異なる速度からなる比較的小さな物標(移動物標等)のデータ値を抑圧することなく残すことができる。
合成部25は、CFAR処理部24A−24Nのそれぞれから出力された各CFAR処理後のドップラ周波数成分を合成して、注目スイープのCFAR処理後のスイープデータを生成する。CFAR処理後のスイープデータは、移動体等の小型物標のデータ値(エコーレベル)は抑圧されず、陸等の大物標やクラッタのデータ値(エコーレベル)は抑圧されたデータとなる。
補完データ生成部26は、大物標の範囲を検出し、当該大物標の範囲でデータ値(エコーレベル)が抑圧されないように、スイープデータの処理を行い、補完スイープデータを出力する。なお、補完データ生成部26の具体的な構成、および、補完スイープデータの具体的な生成方法については、後述する。
合成部27は、CFAR処理後のスイープデータの各エコーデータと補完スイープデータとに対してMAX抽出処理を行い、MAX抽出処理後のスイープデータを、探知画像データの生成用のスイープデータとして、画像データ生成部30へ出力する。ここで、MAX処理とは、同じ距離位置にあるCFAR処理後のスイープデータのエコーデータと補完スイープデータのエコーデータとを比較し、データ値の高い方を採用して出力する処理である。
このような処理を行うことで、移動物標等の小物標のエコーのみが残されたCFAR処理後のスイープデータと、大物標のエコーが残された補完スイープデータとが合成される。これにより、クラッタ等の不要成分は抑圧され、移動物標等の小物標のエコーと大物標のエコーとがともに残る画像データを得ることができる。
次に、補完データ生成部の具体的な構成、および補完スイープデータの具体的な生成方法について説明する。
補完データ生成部26は、領域識別部261、閾値生成部262、減算器(加算器)263を備える。領域識別部261にはエコーデータが入力され、領域識別部261は、入力されたエコーデータに基づいて、大物標検出フラグSFを出力する。
領域識別部261は、上述の第1の実施形態と同様の方法を用いて、スイープデータから大物標の領域を検出する。領域識別部261は、大物標が検出されていない範囲では"Low"の大物標検出フラグSFを閾値生成部262に出力し、大物標が検出されていない範囲では"Hi"の大物標検出フラグSFを閾値生成部262に出力する。また、領域識別部261は、大物標検出フラグSFが"Low"から"Hi"に切り替わったタイミングのエコーレベルSEすなわち判定値LvDを閾値生成部262に出力する。
閾値生成部262は、大物標検出フラグSFが"Low"の場合には、エコーレベルSEを、閾値Sthとして出力する。閾値生成部262は、大物標検出フラグSFが"Hi"の場合には、領域識別部261からの判定値LvDを、閾値Sthとして出力する。そして、閾値生成部262は、大物標検出フラグSFが"Hi"から"Low"に切り替わると、このタイミングのエコーレベルSEを閾値Sthとして出力する。
減算器263は、エコーレベルSEから閾値Sthを減算して、補完スイープデータSoutを生成し、出力する。このような構成により、閾値生成部262と減算器263の組み合わせが本発明の「第1のドップラ周波数成分抑圧部」として機能する。そして、これにより、単にエコーレベルSEを閾値Sthで減算するだけの処理になるので、本発明の「第1のドップラ周波数成分抑圧部」で行われる抑圧処理は、CFAR処理を用いた本発明の「第2のドップラ周波数成分抑圧部」で行われる抑圧処理よりも、低い抑圧効果が得られる。したがって、必要以上にエコーレベルSEが抑圧されない。
このような構成および処理を行うことで、大物標を含む補完スイープデータは、図7次に示すように、生成される。図7は、スイープデータ(エコーレベル)SE、大物標検出フラグSF、閾値Sth、補完スイープデータSoutの波形を示す図である。
図7(A)、(B)に示すように、大物標が存在しない範囲から大物標が存在する範囲に移る時、大物標検出フラグSFは"Low"から"Hi"に移行する。また、大物標が存在する範囲から大物標が存在しない範囲に移る時、大物標検出フラグSFは"Hi"から"Low"に移行する。
図7(A)、(B)、(C)に示すように、大物標検出フラグSFが"Low"の期間(大物標の範囲外)は、閾値SthはエコーレベルSEとなる。大物標検出フラグSFが"Hi"の期間(大物標の範囲内)は、閾値Sthは判定値LvDとなる。
補完スイープデータSoutは、エコーレベルSEから閾値Sthを減算したものである。したがって、図7(A)、(C)、(D)に示すように、大物標検出フラグSFが"Low"の期間(大物標の範囲外)は、エコーレベルSEと閾値Sthが同じであるので、エコーが抑圧される。一方、大物標検出フラグSFが"Hi"の期間(大物標の範囲内)は、閾値SthがエコーレベルSEよりも大幅に低いので、エコーレベルSEが抑圧されず大物標のエコーが残る。
このように本実施形態の補完データ生成部26を用いることで、補完スイープデータは、大物標のエコーのみが残るスイープデータとなる。なお、大物標の検出処理や閾値設定処理は、上述のようなフィルタ係数の異なるフィルタ回路を用いたものに限らない。たとえば、自船位置を取得する機能を有し、海図がある場合には、陸等の大物標の位置が予め分かるので、この大物標の位置情報から閾値の設定や補完スイープデータの形成を行ってもよい。また、高いデータ値が連続するスイープを検出できる他の方法を用いてもよい。
図8は第2の実施形態に係るドップラ処理部を用いた場合のスイープデータのデータ値の遷移状態を示す図である。図8において、細い実線はLog検波後のスイープデータを示し、細い破線はCFAR処理後のスイープデータを示す。太い破線は補完スイープデータを示し、太い実線は探知画像データの生成用のスイープデータを示す。
図8に示すように、本実施形態のドップラ処理部20Aを用いれば、海面反射を抑圧し、海面反射内の移動物標(小物標)を抑圧しない。また、本実施形態のドップラ処理部20を用いれば、陸地等の大物標も抑圧しない。
このように本実施形態の構成を用いれば、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方が抑圧されず、クラッタが抑圧されたスイープデータを得ることができる。
以上のようなドップラ処理を含む探知画像生成処理はプログラム化してコンピュータで実行することも可能である。この処理をフローで表すと、図9、図10に示すようなフローになる。図9は、本発明の第2の実施形態に係る探知画像生成方法を示すフローチャートである。
まず、注目スイープを含む所定数(複数)のスイープのスイープデータを取得する(S101)。次に、複数のスイープデータに対して離散フーリエ変換処理を実行する(S102)。これにより、それぞれに異なる周波数帯域に対応する複数のドップラ周波数成分が算出される。
次に、各ドップラ周波数成分に対してLog検波処理を実行する(S103)。次に、Log検波後のドップラ周波数成分に対して、上述のCFAR処理を行う(S104)。これにより、小物標(移動物標等)のエコーのデータ値のみが抑圧されず、クラッタや大物標(陸地等)のエコーのデータ値が抑圧される。
このようなCFAR処理が行われた複数のドップラ周波数成分を合成して、注目スイープのCFAR処理後のスイープデータを生成する。
このようなCFAR処理とは別に、注目スイープのスイープデータに対してLog検波処理を実行する(S111)。次に、Log検波後のスイープデータを構成する各エコーデータのデータ値に基づいて大物標の領域を識別し、大物標用の補完スイープデータを生成する(S112)。
ここで、大物標用の補完スイープデータを生成方法について、図10を参照して説明する。図10は、大物標用の補完スイープデータの形成方法を示すフローチャートである。
まず、大物標検出フラグSFが"Low"であるかを確認する。大物標検出フラグSFが"Low"であれば(S331:Yes)、第1フィルタデータF1OUTと第2フィルタデータF2OUTとを取得する(S332)。第1フィルタデータF1OUTと第2フィルタデータF2OUTとの差ΔLfを算出する。
差ΔLfが大物標検出に用いる差分閾値Thよりも大きければ(S333:Yes)、大物標検出フラグSFを"Hi"に設定する(S334)。そして、差ΔLfが差分閾値Thより大きくなったタイミングでのエコーレベルSEを判定値LvDに設定する(S335)。さらに、この判定値LvDを閾値Sthに設定する(S336)。すなわち、大物標の近端を検出すると、これより遠方の大物標の範囲では閾値Sthを判定値LvDに設定する。
差ΔLfが大物標検出に用いる差分閾値Th以下であれば(S333:No)、大物標検出フラグSFを"Hi"に変更することなく、エコーレベルSEを閾値Thに設定する(S337)。すなわち、大物標の範囲でなければ(大物標を検出するまでは)、閾値ThをエコーレベルSEで設定する。
大物標検出フラグSFが"Hi"の場合、すなわち大物標検出フラグSFが"Low"の場合(S331:No)、エコーレベルSEが判定値LvDよりも小さくなったかどうかを確認する。
エコーレベルSEが判定値LvD以上であれば(S341:No)、判定値LvDを閾値Sthに設定する(S345)。すなわち、まだ大物標の範囲内であれば、閾値Sthを判定値LvDのまま維持する。
エコーレベルSEが判定値LvD未満であれば(S341:Yes)、大物標検出フラグSFを"Low"に設定し(S342)、判定値LvDを0で初期化する(S343)。そして、エコーレベルSEが判定値LvD未満になったタイミングでのエコーレベルSEを閾値Sthに設定する(S344)。すなわち、大物標の遠端を検出すると、これより遠方の大物標の範囲では閾値SthをエコーレベルSEに設定する。
このように場合分けされた閾値SthをエコーレベルSEから減算することで、補完スイープデータSoutを生成する(S350)。これにより、大物標のエコーのみが抑圧されることなく残るスイープデータとなる。
次に、CFAR処理後のスイープデータ(CFAR結果)のデータ値と補完スイープデータのデータ値とを比較する(S120)。この際、同じ距離位置のデータ値を比較する。
CFAR処理後のスイープデータ(CFAR結果)のデータ値が補完スイープデータのデータ値以上であれば(S121:YES)、エコーデータ値に、CFAR結果のデータ値を採用する(S122)。CFAR処理後のスイープデータ(CFAR結果)のデータ値が補完スイープデータのデータ値未満であれば(S121:NO)、エコーデータ値に、補完スイープデータのデータ値を採用する(S123)。
このような処理により、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧したスイープデータを得ることができる。
次に、第3の実施形態に係る探知装置について、図を参照して説明する。図11は、本発明の第3の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。
本実施形態の探知装置は、ドップラ処理部20Bの構成および処理が、第2の実施形態に示したドップラ処理部20Aと異なるものであり、他の構成および処理は同じである。したがって、異なる箇所(ドップラ処理部20B)の構成および処理についてのみ詳細に説明する。
ドップラ処理部20Bは、スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、補完機能付きCFAR処理部241A−241N、合成部25A、および領域識別部261を備える。スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23Nの構成および処理は第1の実施形態と同じであり説明は省略する。補完機能付きCFAR処理部241A−241Nが、本発明の「第1のドップラ周波数成分抑圧部」および「第2のドップラ周波数成分抑圧部」として機能する。合成部25Aが、本発明の「合成部」に相当する。
領域識別部261は、第1の実施形態に示した領域識別部と同じ構成および同じ処理を行い、大物標検出フラグSFを生成する。領域識別部261は、大物標検出フラグSFを、補完機能付きCFAR処理部241A−241Nに出力する。
補完機能付きCFAR処理部241A−241Nは、大物標検出フラグSFが"Low"の場合には、Log検波されたドップラ周波数成分の値の移動平均値を算出する。
補完機能付きCFAR処理部241A−241Nは、大物標検出フラグSFが"Hi"の場合には、移動平均値の算出を一時停止し、大物標検出フラグSFが"Hi"の場合には、大物標検出フラグSFが"Low"から"Hi"に切り替わったタイミングのドップラ周波数成分の値を閾値Sthに設定する。
補完機能付きCFAR処理部241A−241Nは、大物標検出フラグSFが"Low"の期間ではドップラ周波数成分の値から移動平均値を減算(CFAR処理)する。補完機能付きCFAR処理部241A−241Nは、大物標検出フラグSFが"Hi"の期間ではドップラ周波数成分の値から閾値Sthを減算する。減算結果は、合成部25に出力される。
このような補完機能付きCFAR処理を用いれば、広い範囲においてデータ値(ドップラ周波数成分の値)が殆ど変動しない大物標(陸地等)の場合、ドップラ周波数成分の値を低い閾値Sth(Lowレベル)で減算することになる。したがって、大物標のエコーのデータ値は抑圧されない。また、データ値が局所的に急激に変動する小物標(移動物標等)の場合、ドップラ周波数成分の値を低い値の移動平均値で、減算することになる。したがって、小物標のエコーのデータ値も抑圧されない。さらに、クラッタの場合、ドップラ周波数成分の値を、クラッタの大きさに応じた値の移動平均値で減算することになる。したがって、クラッタのエコーのデータ値は抑圧される。
合成部25は、補完機能付きCFAR処理部241A−241Nのそれぞれから出力されたドップラ周波数成分に対して逆フーリエ変換処理を実行し、注目スイープのスイープデータを生成する。このスイープデータが探知画像形成用のスイープデータとなり、画像データ生成部30へ出力される。
本実施形態に示すドップラ処理を含む探知画像生成処理もプログラム化してコンピュータで実行することも可能である。この処理をフローで表すと、図12に示すようなフローになる。図12は、本発明の第3の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。
まず、各ドップラ周波数成分の算出から移動平均値の算出までは、第2の実施形態と同様の方法で行われる。
このような移動平均値の算出処理とは別に、注目スイープのスイープデータに対してLog検波処理を実行し、Log検波後のスイープデータを構成する各エコーデータのデータ値に基づいて大物標の領域を識別する(S201)。
大物標の範囲内でなければ(S202:NO)、ドップラ周波数成分の値から移動平均値を減算する(S203)。この処理により、大物標の検出されていない領域において、小物標(移動物標)のエコーのデータ値を抑圧することなく、クラッタのエコーのデータ値を抑圧することができる。
大物標の範囲内であれば(S202:YES)、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを設定する(S204)。そして、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを減算する(S205)。この処理により、大物標の検出されている領域において、大物標(陸地等)のエコーのデータ値を抑圧しないようにすることができる。
このようなドップラ周波数成分の値に対して減算する値を選択しながら実行するCFAR処理を、補完機能付きCFAR処理と称する。
そして、補完機能付きCFAR処理後の複数のドップラ周波数成分を合成することで、注目スイープの補完機能付きCFAR処理後のスイープデータが得られる(S206)。
このような処理を用いることにより、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧したスイープデータを得ることができる。
このように、第3の実施形態の構成および処理を用いることにより、第2の実施形態と同様に、移動物標等の比較的小さな物標と陸等の大物標のエコーを抑圧せず、クラッタを抑圧することができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る探知装置について、図を参照して説明する。図13は、本発明の第4の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。本実施形態の探知装置は、ドップラ処理部20Cの構成および処理が、第1、第2の実施形態に示したドップラ処理部20A,20Bと異なるものであり、他の構成および処理は同じである。したがって、異なる箇所(ドップラ処理部20C)の構成および処理についてのみ詳細に説明する。
ドップラ処理部20Cは、スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、識別機能付きCFAR処理部242A−242N、および合成部25Aを備える。スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23Nの構成および処理は第2、第3の実施形態と同じであり説明は省略する。識別機能付きCFAR処理部242A−242Nのそれぞれが、本発明の「領域識別部」、「第1のドップラ周波数成分抑圧部」、および「第2のドップラ周波数成分抑圧部」として機能する。
識別機能付きCFAR処理部242A−242Nは、Log検波されたドップラ周波数成分の値の移動平均値を算出する。識別機能付きCFAR処理部242A−242Nは、大物標の領域を検出する。識別機能付きCFAR処理部242A−242Nは、大物標の領域外では、ドップラ周波数成分の値から移動平均値を減算する。識別機能付きCFAR処理部242A−242Nは、大物標の領域内では、ドップラ周波数成分の値に基づいて決定された閾値Sthをドップラ周波数成分から減算する。閾値Sthの決定方法は、上述の第2、第3の実施形態のドップラ処理部と同じである。
この処理により、大物標の領域外では、移動物標等の小物標のエコーのデータ値が抑圧されず、クラッタのエコーのデータ値が抑圧される。また、大物標の領域内では、陸地等の大物標のエコーのデータ値が抑圧されずに残る。このように、大物標を検出して検出結果に応じて実行したCFAR処理を、識別機能付きCFAR処理と称する。
合成部25は、識別機能付きCFAR処理部242A−242Nのそれぞれから出力された各識別機能付きCFAR処理後のドップラ周波数成分を合成して、注目スイープのスイープデータを生成する。このスイープデータが探知画像形成用のスイープデータとなり、画像データ生成部30へ出力される。
本実施形態に示すドップラ処理を含む探知画像生成処理もプログラム化してコンピュータで実行することも可能である。この処理をフローで表すと、図14に示すようなフローになる。図14は、本発明の第4の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。
まず、各ドップラ周波数成分の算出から移動平均値の算出までは、第2、第3の実施形態と同様の方法で行われる。
このような移動平均値の算出処理とともに、各ドップラ周波数成分の値に基づいて大物標の領域を識別する(S301)。
大物標の範囲内でなければ(S302:NO)、ドップラ周波数成分の値から移動平均値を減算する(S303)。この処理により、大物標の検出されていない領域において、小物標(移動物標)のエコーのデータ値を抑圧することなく、クラッタのエコーのデータ値を抑圧することができる。
大物標の範囲内であれば(S302:YES)、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを設定する(S304)。そして、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを減算する(S305)。この処理により、大物標の検出されている領域において、大物標(陸地等)のエコーのデータ値を抑圧しないようにすることができる。
このような処理を用いても、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧したスイープデータを得ることができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る探知装置について、図を参照して説明する。図15は、本発明の第5の実施形態に係るドップラ処理部の構成を示すブロック図である。本実施形態の探知装置は、ドップラ処理部20Dの構成および処理が、第4の実施形態に示したドップラ処理部20Cと異なるものであり、他の構成および処理は同じである。したがって、異なる箇所(ドップラ処理部20D)の構成および処理についてのみ詳細に説明する。
ドップラ処理部20Dは、スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、識別機能付きCFAR処理部242A、CFAR処理部24B−24N、および合成部25Aを備える。
スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、CFAR処理部24B−24Nの構成および処理は第2、第4の実施形態と同じである。識別機能付きCFAR処理部242Aおよび合成部25の構成おび処理は第4の実施形態と同じである。
すなわち、本実施形態のドップラ処理部20Dは、特定のドップラ周波数成分に対してのみ識別機能付きCFAR処理を実行し、他のドップラ周波数成分に対しては通常のCFAR処理を実行するものである。
この際、特定のドップラ周波数成分は、自船に対する大物標(陸地)の相対速度に対応するドップラ周波数成分に設定されている。
このような構成を用いることで、大物標の相対速度に対応したドップラ周波数成分にのみ大物標の識別機能付きCFAR処理が実行されるので、上述の移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧したスイープデータを得るという効果とともに、リソースを低減することができる。
なお、図15では、一つのドップラ周波数成分に対してのみ識別機能付きCFAR処理部を設定する例を示したが、複数のドップラ周波数成分に識別機能付きCFAR処理部を設定するようにしてもよい。例えば、相対速度のドップラ周波数の範囲がドップラフィルタバンクの周波数分解能に基づく一つのドップラ周波数成分の周波数範囲よりも広ければ、連続する複数のドップラ周波数成分に亘り識別機能付きCFAR処理部を設定すればよい。また、陸地でない大物標、すなわち通常のCFAR処理で抑圧されてしまう程度の大きさを有する物標が異なる速度で存在するような場合には、それぞれの速度に応じたドップラ周波数成分に識別機能付きCFAR処理部を設定すればよい。
本実施形態に示すドップラ処理を含む探知画像生成処理もプログラム化してコンピュータで実行することも可能である。この処理をフローで表すと、図16に示すようなフローになる。図16は、本発明の第5の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。
まず、各ドップラ周波数成分の算出から移動平均値の算出までは、第2、第3、第4の実施形態と同様の方法で行われる。
特定のドップラ周波数成分でない場合(S401:No)、移動平均値を用いたCFAR処理を行う(S402)。
特定のドップラ周波数成分の場合(S401:Yes)、特定ドップラ周波数成分の値に基づいて大物標の領域を識別する(S403)。
大物標の範囲内でなければ(S404:NO)、ドップラ周波数成分の値から移動平均値を減算する(S405)。この処理により、大物標の検出されていない領域において、小物標(移動物標)のエコーのデータ値を抑圧することなく、クラッタのエコーのデータ値を抑圧することができる。
大物標の範囲内であれば(S404:YES)、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを設定する(S406)。そして、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを減算する(S407)。この処理により、大物標の検出されている領域において、大物標(陸地等)のエコーのデータ値を抑圧しないようにすることができる。
次に、このように生成されたCFAR処理もしくは閾値Sthによる減算処理を用いた特定のドップラ周波数成分とその他の通常のCFAR処理後のドップラ周波数成分とを合成する(S408)。これにより、注目スイープの識別機能付きCFAR処理後のスイープデータが得られる。
このような処理を用いても、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧したスイープデータを得ることができる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る探知装置について、図を参照して説明する。図17は、本発明の第6の実施形態に係るドップラ処理部20Eの構成を示すブロック図である。本実施形態の探知装置は、ドップラ処理部20Eの構成および処理が、第3の実施形態に示したドップラ処理部20Bと異なるものであり、他の構成および処理は同じである。したがって、異なる箇所(ドップラ処理部20E)の構成および処理についてのみ詳細に説明する。
ドップラ処理部20Eは、スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、補完機能付きCFAR処理部241A、CFAR処理部24B−24N、および合成部25Aを備える。
スイープバッファ21、ドップラフィルタバンク22、Log検波部23A−23N、CFAR処理部24B−24Nの構成および処理は第2、第3の実施形態と同じである。補完機能付きCFAR処理部242Aおよび合成部25の構成および処理は第3の実施形態と同じである。
すなわち、本実施形態のドップラ処理部20Eは、特定のドップラ周波数成分に対してのみ補完機能付きCFAR処理を実行し、他のドップラ周波数成分に対しては通常のCFAR処理を実行するものである。
この際、特定のドップラ周波数成分は、自船に対する大物標(陸地)の相対速度に対応するドップラ周波数成分に設定されている。なお、自船に対する大物標の相対速度は、適宜設定すればよい。
このような構成を用いることで、大物標の相対速度に対応したドップラ周波数成分にのみ補完機能付きCFAR処理が実行されるので、上述の移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧したスイープデータを得るという効果とともに、リソースを低減することができる。
なお、図17では、一つのドップラ周波数成分に対してのみ補完機能付きCFAR処理部を設定する例を示したが、複数のドップラ周波数成分に亘り補完機能付きCFAR処理部を設定するようにしてもよい。例えば、相対速度のドップラ周波数の範囲がドップラフィルタバンクの周波数分解能に基づく一つのドップラ周波数成分の周波数範囲よりも広ければ、連続する複数のドップラ周波数成分に亘り補完機能付きCFAR処理部を設定すればよい。また、陸地でない大物標、すなわち通常のCFAR処理で抑圧されてしまう程度の大きさを有する物標が異なる速度で存在するような場合には、それぞれの速度に応じたドップラ周波数成分に補完機能付きCFAR処理部を設定すればよい。
本実施形態に示すドップラ処理を含む探知画像生成処理もプログラム化してコンピュータで実行することも可能である。この処理をフローで表すと、図18に示すようなフローになる。図18は、本発明の第6の実施形態に係る探知画像生成フローを示すフローチャートである。
まず、各ドップラ周波数成分の算出から移動平均値の算出までは、第2、第3、第4、第5の実施形態と同様の方法で行われる。
このような移動平均値の算出処理とは別に、注目スイープのスイープデータに対してLog検波処理を実行し、Log検波後のスイープデータを構成する各エコーデータのデータ値に基づいて大物標の領域を識別する(S501)。
特定のドップラ周波数成分でない場合(S502:No)、移動平均値を用いたCFAR処理を行う(S503)。
特定のドップラ周波数成分の場合(S502:Yes)、大物標の範囲内であるかどうかを確認する。
大物標の範囲内でなければ(S504:NO)、ドップラ周波数成分の値から移動平均値を減算する(S505)。この処理により、大物標の検出されていない領域において、小物標(移動物標)のエコーのデータ値を抑圧することなく、クラッタのエコーのデータ値を抑圧することができる。
大物標の範囲内であれば(S504:YES)、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを設定する(S506)。そして、ドップラ周波数成分の値から閾値Sthを減算する(S507)。この処理により、大物標の検出されている領域において、大物標(陸地等)のエコーのデータ値を抑圧しないようにすることができる。
次に、このように生成されたCFAR処理もしくは閾値Sthによる減算処理を用いた特定のドップラ周波数成分とその他の通常のCFAR処理後のドップラ周波数成分とを合成する(S508)。これにより、注目スイープの補完機能付きCFAR処理後のスイープデータが得られる。
このような処理を用いることにより、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧したスイープデータを得ることができる。
次に、本発明の本発明の第7の実施形態に係る探知装置について、図を参照して説明する。図19は、本発明の第7の実施形態に係るドップラ処理部20Fの構成を示すブロック図である。本実施形態の探知装置は、ドップラ処理部20Fの構成および処理が、第1の実施形態に示したドップラ処理部20と異なるものであり、他の構成および処理は同じである。したがって、異なる箇所(ドップラ処理部20F)の構成および処理についてのみ詳細に説明する。
ドップラ処理部20Fでは、受信信号に基づくスイープデータが領域識別部260に入力される。領域識別部260は、上述の方法を用いて、注目位置を含む注目スイープのスイープデータから、当該スイープデータ上で大物標の領域と大物標以外の領域を識別し、ドップラ周波数成分抑圧部240Fに与える。また、領域識別部260は、入力されたスイープデータをそのままドップラ周波数成分抑圧部220に出力する。
ドップラ周波数成分生成部220は、これら複数のスイープデータからフーリエ変換を行うことで、注目スイープの注目位置のエコーデータを複数のドップラ周波数成分に分解する。ドップラ周波数成分生成部220は、生成したドップラ周波数成分を、ドップラ周波数成分抑圧部240Fに出力する。
ドップラ周波数成分抑圧部240Fは、領域識別部260からの領域識別情報に基づいて、大物標の領域と大物標以外の領域で、ドップラ周波数成分に対して異なる処理を行う。具体的には、ドップラ周波数成分抑圧部240Fは、大物標の領域では、ドップラ周波数成分(ドップラ周波数成分のデータ値)を、そのまま合成部270に出力する。ドップラ周波数成分抑圧部240Fは、大物標以外の領域では、ドップラ周波数成分(ドップラ周波数成分のデータ値)に対してCFAR処理を行って、合成部270に出力する。このような構成により、ドップラ周波数成分抑圧部240Fは、本発明の「第1のドップラ周波数成分抑圧部」および「第2のドップラ周波数成分抑圧部」として機能する。
合成部270は、ドップラ周波数成分抑圧部240Fから出力される各ドップラ周波数成分の合成処理を行う。
このような構成であって、第1の実施形態と同様に、移動物標等の小物標と陸等の大物標との両方を抑圧せず、クラッタを抑圧した探知画像データを得ることができる。
なお、上述の各実施形態では、大物標の領域(第1の領域)では、ドップラ周波数成分のデータ値をそのまま出力する例を示したが、大物標以外の領域(第2の領域)で行うCFAR処理よりも、不要信号の抑圧効果が低い処理を行って出力するようにしてもよい。
1:探知装置、
10:受信部、
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F:ドップラ処理部、
21:スイープバッファ、
22:ドップラフィルタバンク、
23A−23N:Log検波部、
24A−24N:CFAR処理部、
241A−241N:補完機能付きCFAR処理部、
242A−242N:識別機能付きCFAR処理部、
25,25A,27,270:合成部、
26:大物標識別部、
30:画像データ生成部、
40:描画アドレス発生部、
50:画像メモリ、101:増幅部、
102:A/D変換部、
103:パルス圧縮部、
220:ドップラ周波数成分生成部、
240,240F:ドップラ周波数成分抑圧部、
260,261:領域識別部、
262:閾値生成部、
263:減算器

Claims (26)

  1. 送信信号の反射信号から得られた受信信号に基づいて物標を探知する探知装置であって、
    前記受信信号に基づいて、少なくとも一つのドップラ周波数に対する、受信信号の振幅レベルを示すドップラ周波数成分を取得するドップラ周波数成分生成部と、
    前記振幅レベルの増加率と前記振幅レベルの値に基づいて、第1の領域と該第1の領域以外の第2の領域に識別する領域識別部と、
    前記第2の領域に対応する前記ドップラ周波数成分のうち、不要信号のドップラ周波数成分を抑圧する第2のドップラ周波数成分抑圧部と、
    前記領域識別部から出力される第1の領域に対応する前記ドップラ周波数成分と、前記第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する合成部と、
    を備えた探知装置。
  2. 請求項1に記載の探知装置であって、さらに、
    前記第1の領域に対応する前記ドップラ周波数成分に対して、前記第2の領域に対する抑圧よりも、より小さく抑圧する第1のドップラ周波数成分抑圧部を備え、
    前記合成部は、前記第1のドップラ周波数成分抑圧部の出力と前記第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する、探知装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の探知装置であって、
    前記領域識別部は、前記ドップラ周波数成分の振幅レベルの増加率が所定値以上となる位置を検出し、前記位置またはその近傍位置からより遠方に向かって前記振幅レベルが所定範囲にわたってあらかじめ定めた値以上である場合、前記位置を前記第1の領域と前記第2の領域を識別する、前記第1の近端位置として検出する、探知装置。
  4. 請求項3記載の探知装置であって、
    前記領域識別部は、
    互いに時定数の異なる第1のフィルタと第2のフィルタを備え、前記ドップラ周波数成分の該第1のフィルタと該第2のフィルタそれぞれからの出力レベルの差分値に基づいて前記第1の領域の端部を検出する第1の領域検出部を有する、
    探知装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の探知装置であって、
    前記ドップラ周波数成分抑圧部は、前記ドップラ周波数成分の値に対してCFAR処理をするCFAR処理部を有する、
    探知装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載の探知装置であって、
    前記領域識別部は、ドップラ周波数成分の振幅レベルと近端位置のドップラ周波数成分の振幅レベルを比較して、第1の領域の遠端位置を検出する、
    探知装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の探知装置であって、
    前記ドップラ周波数成分は複数成分である、探知装置。
  8. 請求項2に記載の探知装置であって、
    ドップラ周波数成分毎に、前記第1ドップラ周波数成分抑圧部と前記第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する抑圧処理部を備え、
    前記領域識別部は、前記第1の領域と前記第2の領域の区分を各抑圧処理部に与え、
    各抑圧処理部は、前記第1の領域では前記第1抑圧処理を行い、前記第2の領域では前記第2抑圧処理を行う、探知装置。
  9. 請求項2に記載の探知装置であって、
    ドップラ周波数成分毎に、前記領域識別部と前記第1ドップラ周波数成分抑圧部と前記第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する領域識別機能付き抑圧処理部を備え、
    各領域識別機能付きの抑圧処理部は、個別に前記第1の領域および前記第2の領域の識別を行い、前記第1の領域では前記第1抑圧処理を行い、前記第2の領域では前記第2抑圧処理を行う、探知装置。
  10. 請求項2に記載の探知装置であって、
    特定のドップラ周波数成分に対しては、前記領域識別部と前記第1ドップラ周波数成分抑圧部と前記第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する領域識別機能付き抑圧処理部を備え、
    前記特定のドップラ周波数成分以外のドップラ周波数成分に対しては、前記第2ドップラ周波数成分抑圧部を備える、探知装置。
  11. 請求項2に記載の探知装置であって、
    特定のドップラ周波数成分に対しては、前記第1ドップラ周波数成分抑圧部と前記第2ドップラ周波数成分抑圧部とを有する抑圧処理部を備え、
    前記領域識別部は、前記第1の領域と前記第2の領域の区分を、前記特定のドップラ周波数成分に対する抑圧処理部に与え、
    前記特定のドップラ周波数成分以外のドップラ周波数成分に対しては、前記第2ドップラ周波数成分抑圧部を備える、探知装置。
  12. 所定回転周期で回転するアンテナと、
    該回転周期よりも短い繰り返し周期で、前記探知信号を前記アンテナから外部へ送信する送信部と、
    前記アンテナが外部から受信した信号を前記反射信号として受信する請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の探知装置と、を備えたレーダ装置。
  13. 送信信号の反射信号から得られた受信信号に基づいて物標を探知する探知方法であって、
    前記受信信号に基づいて、少なくとも一つのドップラ周波数に対する、受信信号の振幅レベルを示すドップラ周波数成分を取得するドップラ周波数成分生成工程と、
    前記振幅レベルの増加率と前記振幅レベルの値に基づいて、第1の領域と該第1の領域以外の第2の領域に識別する領域識別工程と、
    前記第2の領域に対応する前記ドップラ周波数成分のうち、不要信号のドップラ周波数成分を抑圧する第2のドップラ周波数成分抑圧工程と、
    前記領域識別部から出力される第1の領域に対応する前記ドップラ周波数成分と、前記第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する合成工程と、
    を有する探知方法。
  14. 請求項13に記載の探知方法であって、さらに、
    前記第1の領域に対応する前記ドップラ周波数成分に対して、前記第2の領域に対する抑圧よりも、より小さく抑圧する第1のドップラ周波数成分抑圧工程を有し、
    前記合成工程は、前記第1のドップラ周波数成分抑圧部の出力と前記第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する、探知方法。
  15. 請求項13または請求項14に記載の探知方法であって、
    前記領域識別工程は、前記ドップラ周波数成分の振幅レベルの増加率が所定値以上となる位置を検出し、前記位置またはその近傍位置からより遠方に向かって前記振幅レベルが所定範囲にわたってあらかじめ定めた値以上である場合、前記位置を前記第1の領域と前記第2の領域を識別する、前記第1の近端位置として検出する、探知方法。
  16. 請求項15に記載の探知方法であって、
    前記領域識別工程は、
    互いに時定数の異なる第1のフィルタと第2のフィルタを備え、前記ドップラ周波数成分の該第1のフィルタと該第2のフィルタそれぞれからの出力レベルの差分値に基づいて前記第1の領域の端部を検出する第1の領域検出工程を有する、
    探知装置。
  17. 請求項13乃至請求項16のいずれかに記載の探知方法であって、
    前記ドップラ周波数成分抑圧工程は、前記ドップラ周波数成分の値に対してCFAR処理をするCFAR処理部を有する、
    探知方法。
  18. 請求項13乃至請求項17のいずれかに記載の探知方法であって、
    前記ドップラ周波数成分は複数成分である、探知方法。
  19. 請求項15または請求項16に記載の探知方法であって、
    前記領域識別工程は、ドップラ周波数成分の振幅レベルと近端位置のドップラ周波数成分の振幅レベルを比較して、第1の領域の遠端位置を検出する、
    探知方法。
  20. 送信信号の反射信号から得られた受信信号に基づいて物標を探知する探知処理をコンピュータに実行させる探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記受信信号に基づいて、少なくとも一つのドップラ周波数に対する、受信信号の振幅レベルを示すドップラ周波数成分を取得するドップラ周波数成分生成処理と、
    前記振幅レベルの増加率と前記振幅レベルの値に基づいて、第1の領域と該第1の領域以外の第2の領域に識別する領域識別処理と、
    前記第2の領域に対応する前記ドップラ周波数成分のうち、不要信号のドップラ周波数成分を抑圧する第2のドップラ周波数成分抑圧処理と、
    前記領域識別部から出力される第1の領域に対応する前記ドップラ周波数成分と、前記第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する合成処理と、
    を実行する、探知プログラム。
  21. 請求項20に記載の探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    さらに、
    前記第1の領域に対応する前記ドップラ周波数成分に対して、前記第2の領域に対する抑圧よりも、より小さく抑圧する第1のドップラ周波数成分抑圧処理を実行し、
    前記合成処理で、前記第1のドップラ周波数成分抑圧部の出力と前記第2のドップラ周波数成分抑圧部の出力とを合成する、探知プログラム。
  22. 請求項20または請求項21に記載の探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記領域識別処理で、前記ドップラ周波数成分の振幅レベルの増加率が所定値以上となる位置を検出し、前記位置またはその近傍位置からより遠方に向かって前記振幅レベルが所定範囲にわたってあらかじめ定めた値以上である場合、前記位置を前記第1の領域と前記第2の領域を識別する、前記第1の近端位置として検出する、探知プログラム。
  23. 請求項22に記載の探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記領域識別処理において、
    互いに時定数の異なる第1のフィルタと第2のフィルタを備え、前記ドップラ周波数成分の該第1のフィルタと該第2のフィルタそれぞれからの出力レベルの差分値に基づいて前記第1の領域の端部を検出する第1の領域検出処理を実行する、
    探知プログラム。
  24. 請求項20乃至請求項23のいずれかに記載の探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記ドップラ周波数成分抑圧処理として、前記ドップラ周波数成分の値に対してCFAR処理を実行する、
    探知プログラム。
  25. 請求項20乃至請求項24のいずれかに記載の探知プログラムであって、
    前記コンピュータが処理する前記ドップラ周波数成分は複数成分である、探知プログラム。
  26. 請求項22または請求項23に記載の探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記領域識別処理として、ドップラ周波数成分の振幅レベルと近端位置のドップラ周波数成分の振幅レベルを比較して、第1の領域の遠端位置を検出する、
    探知プログラム。
JP2015505475A 2013-03-12 2014-03-11 探知装置、レーダ装置、探知方法、および探知プログラム Active JP6290178B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013048782 2013-03-12
JP2013048782 2013-03-12
PCT/JP2014/056236 WO2014142087A1 (ja) 2013-03-12 2014-03-11 探知装置、レーダ装置、探知方法、および探知プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014142087A1 true JPWO2014142087A1 (ja) 2017-02-16
JP6290178B2 JP6290178B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=51536743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015505475A Active JP6290178B2 (ja) 2013-03-12 2014-03-11 探知装置、レーダ装置、探知方法、および探知プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10120070B2 (ja)
JP (1) JP6290178B2 (ja)
WO (1) WO2014142087A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104502899B (zh) * 2014-12-27 2017-11-21 长安大学 一种自适应的恒虚警率目标检测方法
JP6835781B2 (ja) * 2018-09-28 2021-02-24 株式会社タムラ製作所 生体情報検出装置
JP6835782B2 (ja) * 2018-09-28 2021-02-24 株式会社タムラ製作所 生体情報検出装置
KR102156660B1 (ko) * 2020-02-27 2020-09-16 한화시스템 주식회사 이동 속도 검출 방법 및 이동 속도 검출 장치
CN111665483B (zh) * 2020-05-07 2023-08-15 隔空(上海)智能科技有限公司 多普勒雷达的运动目标检测方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145829A (ja) * 1995-11-28 1997-06-06 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理装置
JP2000230972A (ja) * 1999-02-08 2000-08-22 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理装置
US20130038479A1 (en) * 2010-04-27 2013-02-14 Technion Research & Development Foundation Ltd. Multi-Channel Sampling of Pulse Streams at the Rate of Innovation

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148873A (ja) 1985-12-23 1987-07-02 Nec Corp レ−ダ装置
JPS63145978A (ja) 1986-12-09 1988-06-18 Mitsubishi Electric Corp レ−ダ信号処理装置
JPH02296173A (ja) 1989-05-10 1990-12-06 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理装置
JP2750191B2 (ja) 1990-02-27 1998-05-13 富士通株式会社 レーダ信号処理方式
US5499030A (en) * 1994-03-18 1996-03-12 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Expert system constant false alarm rate (CFAR) processor
US5485157A (en) * 1994-10-11 1996-01-16 Long; Maurice W. Doppler radar detection system
JP3094057B2 (ja) 1994-10-12 2000-10-03 防衛庁技術研究本部長 目標検出装置
US5748142A (en) * 1996-12-20 1998-05-05 Northrop Grumman Corporation Pulse doppler radar system which identifies and removes electromagnetic interference
JP3287784B2 (ja) 1997-03-18 2002-06-04 三菱電機株式会社 レーダ装置
JP2001091644A (ja) 1999-09-20 2001-04-06 Toshiba Corp パルスドップラレーダ装置及び同レーダ装置におけるクラッタ抑圧方法
JP5325361B2 (ja) * 2009-02-06 2013-10-23 古野電気株式会社 レーダ装置
JP2011002425A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Furuno Electric Co Ltd レーダ装置
JP5697910B2 (ja) * 2010-07-06 2015-04-08 古野電気株式会社 閾値設定方法、物標探知方法、閾値設定装置、物標探知装置、閾値設定プログラム、および物標探知プログラム
JP2012154887A (ja) 2011-01-28 2012-08-16 Furuno Electric Co Ltd クラッタ除去器、レーダ装置、クラッタ除去方法およびクラッタ除去用プログラム
JP6031268B2 (ja) 2012-06-21 2016-11-24 古野電気株式会社 レーダ装置、物標検出方法及び物標検出プログラム
JP5980587B2 (ja) 2012-06-21 2016-08-31 古野電気株式会社 レーダ装置及び反射信号処理方法
JP6008640B2 (ja) 2012-07-31 2016-10-19 古野電気株式会社 探知画像生成装置、レーダ装置、探知画像生成方法、および探知画像生成プログラム、
JP6226516B2 (ja) * 2012-09-05 2017-11-15 古野電気株式会社 ドップラ処理装置、レーダ装置、ドップラ処理方法及びドップラ処理プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09145829A (ja) * 1995-11-28 1997-06-06 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理装置
JP2000230972A (ja) * 1999-02-08 2000-08-22 Mitsubishi Electric Corp レーダ信号処理装置
US20130038479A1 (en) * 2010-04-27 2013-02-14 Technion Research & Development Foundation Ltd. Multi-Channel Sampling of Pulse Streams at the Rate of Innovation

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014142087A1 (ja) 2014-09-18
US10120070B2 (en) 2018-11-06
US20160018518A1 (en) 2016-01-21
JP6290178B2 (ja) 2018-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6290178B2 (ja) 探知装置、レーダ装置、探知方法、および探知プログラム
EP3173812B1 (en) A vehicle radar system arranged for reducing interference
KR102204839B1 (ko) 레이더를 이용한 표적 검출 장치 및 표적을 검출하는 방법
JP6744478B2 (ja) レーダ装置
JP5697910B2 (ja) 閾値設定方法、物標探知方法、閾値設定装置、物標探知装置、閾値設定プログラム、および物標探知プログラム
JP6226516B2 (ja) ドップラ処理装置、レーダ装置、ドップラ処理方法及びドップラ処理プログラム
JP5847423B2 (ja) レンジサイドローブ除去装置、信号処理装置、同信号処理装置を備えたレーダ装置、レンジサイドローブ除去方法及びプログラム
JP2011095215A (ja) 信号処理装置、レーダ装置、信号処理プログラム及び信号処理方法
US8760340B2 (en) Processing radar return signals to detect targets
US20120280854A1 (en) Signal processing system and method
CN110632587A (zh) 一种基于快速fmcw雷达的弱运动物体监测方法
JP5301882B2 (ja) パルス信号の送受信装置
US9568599B2 (en) Radar signal processing device, radar apparatus, and method of processing radar signal
JP2007322331A (ja) レーダ装置
JP4533813B2 (ja) 目標検出装置
JP2018159552A (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
JP5650420B2 (ja) 信号処理装置、レーダ装置、信号処理方法、および信号処理プログラム
JP5607424B2 (ja) パルス圧縮装置、レーダ装置、パルス圧縮方法、およびパルス圧縮プログラム
JP5574907B2 (ja) レーダ装置
JP6321471B2 (ja) 信号処理装置、水中探知装置、レーダ装置、信号処理方法、及び信号処理プログラム
JP2006349471A (ja) レーダ装置とその信号処理方法
JP4284197B2 (ja) レーダ装置
JP6321472B2 (ja) 信号処理装置、水中探知装置、レーダ装置、信号処理方法、及び信号処理プログラム
JP2013205268A (ja) レーダ信号処理装置
JP2016121970A (ja) エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6290178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250