JP2016121970A - エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラム - Google Patents

エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラム Download PDF

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仁 前野
恭夫 伊藤
Yasuo Ito
恭夫 伊藤
有吾 久保田
Yugo Kubota
有吾 久保田
明大 肥野
Akita Hino
明大 肥野
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Abstract

【課題】ビーム・サイドローブ偽像を、より確実に抑制できる、エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】エコー信号処理装置の偽像低減処理部21は、しきい値設定部28を含むフィルタ処理部26を、有している。しきい値設定部28は、フィルタ処理用のしきい値Th[i1,j1]を設定する。フィルタ処理部26は、送信信号に対する反射波を観測することで得られた受信信号Sn(θ)を、しきい値Th[i1,j1]を用いてフィルタ処理する。エコー信号の観測位置を基準とする距離方向に対して交差する方向を、交差方向とした場合、しきい値設定部28は、交差方向に関して平滑化されたしきい値Th[i1,j1]を、設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エコー信号を用いて物標を検出する、エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラムに関する。
物標探知装置の一例として、レーダ装置が知られている。レーダ装置は、アンテナを有している。アンテナは、電磁波からなるビームを送信信号として出力する。この送信信号は、物標で反射され、エコー信号として、アンテナで受信される。エコー信号は、例えば、アンテナを中心とする距離方向に沿った信号である。レーダ装置は、エコー信号を処理する処理部を有している。この処理部は、エコー信号を処理することにより、物標を検出する。処理部は、物標を検出する際に、不要な信号を除去するための処理を行う場合がある。このような処理として、CFAR(Constant False Alarm Rate)処理(例えば、特許文献1参照)、STC(Sensitivity Time Control)処理を例示することができる。
特開平10−148667号公報
ところで、上記アンテナは、メインローブによるビーム以外にも、サイドローブによるビームを発射する。その結果、サイドローブによるビームに起因する偽像(以下、ビーム・サイドローブ偽像ともいう)が生じる。
具体的には、平面図である、図12を参照して、アンテナ100のメインローブ101と、サイドローブ102,103とは、図12のように示される。アンテナ100は、矢印に示すように、時計回りに回転する。
アンテナ100のメインローブ101の位置が、物標104(104a)と向かい合う位置である場合、メインローブ101によるビームは、物標104で反射する。この場合、図13に示す、レーダ装置のPPI画面(Plan Position Indicator scope)105には、物標104のエコー像106が、正しく表示される。
一方、図12及び図13を参照して、アンテナ100のサイドローブ102の位置が、物標104(104b)と向かい合う場合、サイドローブ102によるビームは、物標104で反射する。このため、PPI画面105には、サイドローブ偽像107が生じてしまう。上記と同様に、アンテナ100のサイドローブ103の位置が、物標104(104c)と向かい合う場合、PPI画面105には、サイドローブ偽像108が生じてしまう。このような、サイドローブに起因する偽像107,108は、PPI画面105上で、例えば、アンテナ100の位置109を中心とする、円弧状の像として現れる。
このような偽像を抑制するために、上述のCFAR処理、又はSTC処理等を用いることが考えられる。しかしながら、従来のCFAR処理は、距離方向に沿ったエコー信号の信号レベルの関係に着目しているに過ぎなかった。同様に、従来のSTC処理は、距離方向に沿ったエコー信号の信号レベルの関係に着目しているに過ぎなかった。
このため、ビーム・サイドローブ偽像は、従来のCFAR処理、及びSTC処理では、十分に抑制することができなかった。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、ビーム・サイドローブ偽像を、より確実に抑制できる、エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるエコー信号処理装置は、しきい値設定部と、フィルタ処理部と、を備えている。前記しきい値設定部は、所定のしきい値を設定する。前記フィルタ処理部は、送信信号に対するエコー信号である反射波を観測することで得られた受信信号を、前記しきい値を用いてフィルタ処理する。前記受信信号の観測位置を基準とする距離方向に対して交差する方向を、交差方向とした場合、前記しきい値設定部は、前記交差方向に関して平滑化された前記しきい値を設定する。
(2)好ましくは、前記交差方向は、前記観測位置回りの方位方向である。
(3)好ましくは、所定の第1位置での前記受信信号の信号レベルに関する前記しきい値としての、第1しきい値を設定する。
(4)より好ましくは、前記エコー信号処理装置は、前記第1しきい値の設定に用いられる補正値を設定する、補正値設定部を更に備える。前記第1位置とは前記交差方向に並ぶ所定の位置を第2位置とした場合、前記補正値設定部は、前記第2位置での前記信号レベルを用いて、前記補正値を設定する。
(5)より好ましくは、前記エコー信号処理装置は、前記第1しきい値の設定に用いられる補正値を設定する、補正値設定部を更に備える。前記第1位置とは前記交差方向に並ぶ所定の位置を第2位置とした場合、前記補正値設定部は、前記第2位置での前記信号レベルに関する前記しきい値を用いて、前記補正値を設定する。
(6)好ましくは、前記しきい値設定部は、前記受信信号が観測される環境のうち、前記受信信号に影響を及ぼす環境に関する情報を用いて、前記しきい値を設定する。
(7)より好ましくは、前記環境に関する情報は、前記受信信号を観測するアンテナの周囲に配置された装備を特定する情報を含む。
(8)好ましくは、前記交差方向に並ぶ所定の2つの位置を第1位置及び第2位置とし、前記第1位置とは前記距離方向に並ぶ所定の位置を第3位置とする。この場合、前記しきい値設定部は、前記第2位置での前記信号レベルに関する処理値と、前記第3位置での前記信号レベルに関する処理値とを、前記環境に関する情報に基づいて設定された割合で関連づけることで、前記第1位置での前記受信信号の信号レベルに関する前記しきい値としての第1しきい値を設定する。
(9)好ましくは、前記しきい値設定部は、前記距離方向に関して平滑化された前記しきい値を設定する。
(10)好ましくは、前記フィルタ処理部は、所定の第1位置での前記受信信号の信号レベルから、前記しきい値としての補正用しきい値を減算する。前記補正用しきい値は、前記第1位置と前記観測位置との間の所定の位置における、前記信号レベルに関する前記しきい値である。
(11)好ましくは、前記送信信号による複数スキャン間のスキャン相関処理を行う、スキャン相関処理部を更に備える。前記スキャン相関処理部は、前記フィルタ処理部の処理結果に対して、前記スキャン相関処理を行う。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるエコー信号処理方法は、しきい値設定ステップと、フィルタ処理ステップと、を含む。前記しきい値設定ステップでは、所定のしきい値を設定する。前記フィルタ処理ステップでは、送信信号に対するエコー信号である反射波を観測することで得られた受信信号を、前記しきい値を用いてフィルタ処理する。前記受信信号の観測位置を基準とする距離方向に対して交差する方向を、交差方向とした場合、前記しきい値設定ステップでは、前記交差方向に関して平滑化された前記しきい値を設定する。
(13)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるプログラムは、コンピュータに、しきい値設定ステップと、フィルタ処理ステップと、を実行させる。前記しきい値設定ステップでは、所定のしきい値を設定する。前記フィルタ処理ステップでは、送信信号に対するエコー信号である反射波を観測することで得られた受信信号を、前記しきい値を用いてフィルタ処理する。前記受信信号の観測位置を基準とする距離方向に対して交差する方向を、交差方向とした場合、前記しきい値設定ステップでは、前記交差方向に関して平滑化された前記しきい値を設定する。
(14)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるレーダ装置は、アンテナと、前記のエコー信号処理装置と、を備えている。前記アンテナは、水平面上を回転しながら送信信号を放射し、前記送信信号に対する反射波を受信するように構成されている。
本発明によると、ビーム・サイドローブ偽像を、より確実に抑制できる。
レーダ装置の構成を示すブロック図である。 レーダ装置のエコー信号処理装置のブロック図である。 エコー信号処理装置の偽像低減処理部のブロック図である。 受信信号の受信信号レベルを説明するための、模式図である。 自船においてアンテナの周囲に設置された装備を説明するための、自船の一部の模式的な平面図である。 電磁界シミュレータを示すブロック図である。 補正値設定部で行われる処理、及びしきい値設定部で行われる処理を説明するための、模式的な平面図である。 信号処理装置における動作を説明するためのフローチャートである。 実施例を説明するためのブロック図である。 比較例の処理結果を示す図である。 実施例の処理結果を示す図である。 従来技術の概要を説明するための模式的な平面図である。 従来技術におけるエコー像の表示の一例を説明するための模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明は、エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラムとして広く適用することができる。以下では、図中同一または相当部分には、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、レーダ装置1の構成を示すブロック図である。図2は、レーダ装置1のエコー信号処理装置3のブロック図である。図3は、エコー信号処理装置3の偽像低減処理部21のブロック図である。
図1に示すように、レーダ装置1は、例えば、漁船などの船舶に備えられる舶用レーダであり、他船等の物標の探知に用いられる。以下では、レーダ装置1が備えられている船舶を、自船という。
レーダ装置1は、アンテナユニット2と、エコー信号処理装置3と、操作・表示装置4とを備えている。以下では、エコー信号処理装置3を、単に信号処理装置3という。
アンテナユニット2は、アンテナ5と、送受切替部6と、送信部7と、受信部8と、A/D変換部9と、を備えている。
アンテナ5は、指向性を有するパルス状電波を送信信号として送信するとともに、当該送信信号に対するエコー信号である反射波を、受信信号として受信する。このように、アンテナ5は、信号送信機能と、信号観測機能と、を有している。アンテナ5は、自船を平面視した状態において、水平方向に送信信号を出力する。レーダ装置1は、アンテナ5がパルス状電波を送信してからエコーを受信するまでの時間を測定することにより、物標までの距離を知ることができる。また、アンテナ5は、水平面上において360度回転可能に構成されており、送信信号の送信方向を変えながら(アンテナ5回りの角度θを変えながら)、電波の送受信を繰り返し行うように構成されている。アンテナユニット2は、角度(=方位角)θを示す角度信号を、信号処理装置3に出力する。以上の構成で、レーダ装置1は、自船周囲の物標を、自船回りの360度にわたり探知することができる。アンテナ5としては、例えば、スロットアレイアンテナ、パッチアンテナ、及びパラボラアンテナ等を挙げることができる。レーダ装置1は、1スキャン毎に、本実施形態に示す処理を繰り返し行うように構成されている。
尚、以下の説明では、送信信号を送信してから次の送信信号を送信するまでの動作を「スイープ」という。また、信号の送受信を行いながらアンテナを360°回転させる動作を「スキャン」と呼ぶ。
送受切替部6は、例えば、サーキュレータである。送受切替部6は、送信信号の送信時には、送信部7からアンテナ5に送信信号を送る。また、送受切替部6は、受信信号の受信時には、アンテナ5が受信した受信信号をアンテナ5から受信部8に送る。
送信部7は、マイクロ波を発振する電子素子として、例えば、D/Aコンバータ、周波数変換器、及び電力増幅器を有している。送信部7は、送信信号としてのパルス状電波を生成し、このパルス状電波を、アンテナ5に送出する。
受信部8は、アンテナ5が受信した信号を検波して増幅し、増幅した受信信号をA/D変換部9に出力する。
A/D変換部9は、受信部8から出力された受信信号を、所定の時間間隔でサンプリングする。このように、A/D変換部9は、受信部8から出力された受信信号を、デジタル信号に変換することで、受信信号Sn(θ)を生成する。受信信号Sn(θ)は、アンテナ5回りの任意の角度θにおける、受信信号である。この受信信号Sn(θ)は、離散信号である。
図4は、受信信号Sn(θ)の信号レベルEcho[i,j]を説明するための、模式図である。図4では、一例として、5回のスイープ動作によって得られた各受信信号Sn(θ)の信号レベルEcho[i,j]が、図示されている。各スイープ動作において、所定時間毎、即ち、所定距離毎に、サンプリング位置が設定される。図4では、各スイープにおける角度θについての変数が、iとして規定されている。また、アンテナ5からの距離方向D2のサンプリング番号が、j(jは、自然数)として規定されている。変数jは、受信信号Sn(θ)の受信開始からの時刻を示しており、アンテナ5からの距離に比例する。
アンテナ5の位置P0が、基準位置として規定されている。この位置P0から、直線的に進む方向が、距離方向D2として規定されている。距離方向D2は、受信信号Sn(θ)の観測位置を基準とする方向である、ともいえる。また、距離方向D2に交差する交差方向として、方位方向D1が規定されている。方位方向D1は、アンテナ5の位置P0を中心とする円周方向である。方位方向D1及び距離方向D2は、何れも、平面視における方向である。
図4に示すように、本実施形態では、第1位置P1[i1,j1]、第2位置P2[i1−1,j1]、及び第3位置P3[i1,j1−1]が定義される。第1位置P1[i1,j1]は、受信信号Sn(θ)における任意のサンプリング点のうちの1つの点の位置である。第2位置P2[i1−1,j1]は、第1位置P1[i1,j1]が規定される受信信号Sn(i1)の1スイープ前の受信信号Sn(i1−1)における、サンプリング点での位置である。
第2位置P2[i1−1,j1]は、第1位置P1[i1,j1]と方位方向D1に並んでいる。第1位置P1[i1,j1]と第2位置P2[i1−1,j1]とは、距離方向D2の位置が揃えられており、方位方向D1に並んでいる。第3位置P3[i1,j1−1]は、第1位置P1[i1,j1]と距離方向D2に隣接するサンプリング点の位置であり、第1位置P1[i1,j1]とアンテナ5の位置P0との間に位置している。本実施形態では、第1位置P1[i1,j1]における信号レベルEcho[i1,j1]がフィルタ処理される際の構成を説明する。また、以下では、第1位置P1[i1,j1]、第2位置P2[i1−1,j1]、及び第3位置P3[i1,j1−1]を、それぞれ、単に第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3という場合がある。
受信信号Sn(θ)の各サンプリング点(P1[i1,j1],P2[i1−1,j1],P3[i1,j1−1]等)での受信信号レベルは、Echo[i,j]で示される。図4では、信号レベルEcho[i,j]が、大きいほど、受信信号Sn(θ)の波形の位置が高くなるように図示されている。図4では、一例として、各受信信号Sn(θ)で特定される第1エコー像11と、第2エコー像12と、を図示している。第1エコー像11は、方位方向D1に細長いエコー像である。第2エコー像12は、方位方向D1に短いエコー像である。図1〜図3に示すように、A/D変換部9は、受信信号Sn(θ)を、信号処理装置3へ出力する。
信号処理装置3は、受信信号Sn(θ)を処理することで、物標を表示するための表示用データDspを生成し、この表示用データDspを、操作・表示装置4へ出力する。この表示用データDspは、各受信信号Sn(θ)で特定されるエコー像11、12の画像データを含む。
信号処理装置3は、偽像低減処理部21と、スキャン相関処理部22と、ビデオカーブ処理部23と、を有している。
信号処理装置3は、例えば図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を含むデバイスで構成されている。例えば、上記のCPUが、RAMからプログラムを読み出して実行することにより、偽像低減処理部21と、スキャン相関処理部22と、ビデオカーブ処理部23と、が構成される。
偽像低減処理部21は、ビーム・サイドローブ偽像を低減するために設けられている。偽像低減処理部21は、偽像関連情報取得部24と、重畳部25と、フィルタ処理部26と、を有している。
偽像関連情報取得部24は、自船においてアンテナ5の周囲に設置された装備に起因する、偽像についての情報を取得及び記憶するために設けられている。即ち、偽像関連情報取得部24は、受信信号Sn(θ)が観測される環境の情報のうち、受信信号Sn(θ)に影響を及ぼす環境の情報を、装備起因偽像に関する情報fiから取得し、かつ、記憶する。装備起因偽像に関する情報fiは、フィルタ処理部26において、後述するしきい値Th[i1,j1]を設定するために、用いられる。
図5は、自船50においてアンテナ5の周囲に設置された装備51を説明するための、自船50の一部の模式的な平面図である。図5に示すように、本実施形態では、アンテナ5は、自船50の屋根52上に装着されている。また、屋根52には、装備51が配置されている。装備51は、アンテナ5の周囲に配置された、複数の柱53,54,55を含んでいる。これらの柱53,54,55が存在していることにより、アンテナ5からの送信信号は、これらの柱53,54,55で反射され、その結果、装備51に起因するエコー信号が生じる。このエコー信号は、装備51に起因する偽像(装備起因偽像)の原因となる。装備起因偽像は、柱53,54,55の位置、形状等、装備51の特性に応じて生じる。装備起因偽像に関する情報fiは、アンテナ5の周囲に配置された装備51を特定する情報を含んでいる。
図6は、電磁界シミュレータ60を示すブロック図である。図5及び図6を参照して、装備起因偽像に関する情報fiは、例えば、コンピュータシミュレーションによって生成される。具体的には、情報fiを生成するために、電磁界シミュレータ60が用いられる。電磁界シミュレータ60は、コンピュータに、電磁界に関する演算処理を実行させるプログラムを有している。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、電磁界シミュレータ60を実現することができる。本実施形態では、電磁界シミュレータ60は、信号処理装置3とは別個に設けられている。
電磁界シミュレータ60は、アンテナ5と装備51とが図5に示すように配置された環境に相当する環境を、仮想の環境として構築する。電磁界シミュレータ60は、この仮想の環境下で、偽像が生じる方位と、偽像の信号レベルと、装備51に起因して変化する、アンテナ5のビームパターンと、を算出する。電磁界シミュレータ60は、算出結果を、情報fiとして生成する。例えば、自船50の周囲に物標が存在していない状態に相当する仮想の環境下で、上記のシミュレーションが行われることにより、情報fiが取得される。図3を参照して、情報fiは、例えば、信号処理装置3の製造時に、偽像関連情報取得部24に格納される。
尚、情報fiに関するデータベースを、偽像関連情報取得部24に格納してもよい。この場合、データベースは、装備起因偽像に関する情報を、複数種類格納している。そして、データベースの情報のうち、装備51が設置されている場合と最も近いパターンの情報が、情報fiとして、偽像関連情報取得部24によって選択される。また、情報fiは、オペレータが操作・表示装置4を操作することで、偽像関連情報取得部24へ与えられてもよい。偽像関連情報取得部24は、情報fiを、重畳部25へ出力する。
図1〜図3を参照して、重畳部25は、受信信号Sn(θ)に、情報fiを重畳するために設けられている。重畳部25は、受信信号Sn(θ)に、情報fiが重畳された信号としての、処理用信号Sn1(θ)を生成する。この処理用信号Sn1(θ)は、フィルタ処理部26へ出力される。
フィルタ処理部26は、受信信号Sn(θ)に含まれる偽像信号を低減するために設けられている。尚、偽像信号とは、操作・表示装置4に偽像を表示させる原因となる信号をいう。本実施形態では、フィルタ処理部26は、IIRフィルタ(Infinite Impulse Response Filter)を用いて形成されている。フィルタ処理部26は、所定のしきい値Th[i1,j1]を用いて、処理用信号Sn1(θ)に偽像低減処理を施すことにより、処理用信号Sn2(θ)を生成する。より具体的には、フィルタ処理部26は、処理用信号Sn1(θ)に含まれる受信信号Sn(θ)の、各信号レベルEcho[i,j]に、演算処理を施す。
フィルタ処理部26は、補正値設定部27と、しきい値設定部28と、減算器29と、を有している。
図7は、補正値設定部27で行われる処理、及びしきい値設定部28で行われる処理を説明するための、模式的な平面図である。図3及び図7に示すように、補正値設定部27は、第1位置P1での信号レベルEcho[i1,j1]に関する、補正値Cb[i1,j1]を設定するために設けられている。この補正値Cb[i1,j1]は、しきい値Th[i1,j1]を算出する際に用いられる。
補正値設定部27は、第1位置P1と方位方向D1に並ぶ位置としての第2位置P2における、信号レベルEcho[i1−1,j1]に基づいて、補正値Cb[i1,j1]を設定する。具体的には、補正値設定部27は、補正値Cb[i1,j1]を、下記式(1)によって算出する。
Cb[i1,j1]=Th[i1−1,j1]+α{Echo[i1−1,j1]−Th[i1−1,j1]}・・・・・(1)
但し、αは、補正係数であり、偽像の信号レベル等を考慮して、適宜設定される。本実施形態では、係数αは、信号処理装置3の製造時に設定される。尚、係数αは、オペレータによって手動で変更可能であってもよい。
また、Th[i1−1,j1]は、第2位置P2での信号レベルEcho[i1−1,j1]に関するしきい値である。即ち、Th[i1−1,j1]は、しきい値Th[i1,j1]の算出対象である第1位置P1と方位方向D1に隣接する位置でのしきい値であり、当該第2位置P2での信号レベルEcho[i1−1,j1]を用いて設定される。尚、しきい値Th[i1−1,j1]の初期値は、受信信号Sn(θ)をアンテナ5で観測することで得られる、ノイズレベルに相当する。補正値設定部27は、算出した補正値Cb[i1,j1]を、しきい値設定部28へ出力する。
しきい値設定部28は、第1位置P1での信号レベルEcho[i1,j1]に関する、しきい値Th[i1,j1]を設定するために設けられている。しきい値Th[i1,j1]は、本発明の「所定のしきい値」の一例であり、「第1しきい値」の一例である。しきい値設定部28は、しきい値Th[i1,j1]を、下記式(2)によって算出する。
Th[i1,j1]=(1−α)×Th[i1,j1−1]+α×Cb[i1,j1]・・・・・(2)
但し、αは、所定の重み付け係数であり、0<α<1に設定される。Th[i1,j1−1]は、第1位置P1[i1,j1]とは距離方向D2に隣り合う第3位置P3[i1,j1−1]での、信号レベルEcho[i1,j1−1]に関する、しきい値である。
上記式(2)から明らかなように、しきい値Th[i1,j1]は、第3位置P3でのしきい値Th[i,j1−1]と、補正値Cb[i1,j1]とを、重み付け係数αを用いた加重平均計算することで、求められる。
重み付け係数αが大きくなるに従い、しきい値Th[i1,j1]に占める補正値Cb[i1,j1]の割合は、大きくなる。即ち、重み付け係数αが大きくなるに従い、第2位置P2での信号レベルEcho[i1−1,j1]が、しきい値Th[i1,j1]に与える影響は、大きくなる。この場合、しきい値Th[i1,j1]は、ビーム・サイドローブ偽像を抑圧する効果がより高くなるような、値となる。
一方、重み付け係数αが小さくなるに従い、しきい値Th[i1,j1]に占める補正値Cb[i1,j1]の割合は、小さくなる。この場合、しきい値Th[i1,j1]は、メインローブによる送信信号によって得られる、受信信号の、過度の抑圧を防ぐような値となる。
本実施形態では、重み付け係数αは、装備起因偽像に関連する情報fiに基づいて決定される。具体的には、補正値設定部27は、上記の情報fiを基に、受信信号Sn(i1)の到来方向が、装備51(図5参照)の影響を受ける方向であるか否かを判定する。補正値設定部27は、上記到来方向が、装備51の影響を受ける方向であるか否かに応じて、重み付け係数αを変更する。
受信信号Sn(i1)の到来方向が、装備51の影響を受ける方向である場合、補正値設定部27は、重み付け係数αを、装備51の影響に応じた比較的大きな第1の値α21に設定する。即ち、補正値設定部27は、偽像低減効果がより大きくなるように(フィルタが軽くなるように)、しきい値Th[i1,j1]を設定する。一方、受信信号Sn(i1)の到来方向が、装備51の影響を実質的に受けない方向である場合、補正値設定部27は、重み付け係数αを、比較的小さな第2の値α22に設定する。α21>α22である。この場合、補正値設定部27は、エコーの抑圧度合いが小さくなるように(フィルタが重くなるように)、しきい値Th[i1,j1]を設定する。
尚、重み付け係数αは、オペレータが、操作・表示装置4を操作することにより、変更可能に構成されていてもよい。また、重み付け係数αは、固定値であってもよい。重み付け係数αの調整により、操作・表示装置4の表示画面における、偽像抑圧効果と、所望エコー抑圧防止効果と、が調整される。しきい値設定部28は、しきい値Th[i1,j1]を、減算器29へ出力する。
減算器29は、第1位置P1における信号レベルEcho[i,j]から、補正用しきい値Th[i1,jx]を減算する。この減算処理を、式として表すと、式(3)となる。
Out1[i1,j1]=Echo[i1,ji]−Th[i1,jx]・・・・・(3)
但し、Out1[i1,j1]は、減算器29における減算結果であり、第1位置P1での信号レベルを示している。このOut1[i1,j1]は、処理用信号Sn2(θ)で特定される出力値である。補正用しきい値Th[i1,jx]は、角度θ=i1の受信信号Sn(θ)における、所定位置Px[i1,jx]に関するしきい値であり、jx<j1である。この位置Px[i1,jx]は、第1位置P1とアンテナ5の位置P0との間に位置している。式(3)のEcho[i1,ji]から減ずるしきい値が、第1位置P1でのしきい値Th[i1,j1]ではなく、補正用しきい値Th[i1,jx]である理由は、下記の通りである。
即ち、フィルタ処理部26では、上記式(2)が用いられることで、距離方向D2に関する平滑化が行われる。その結果、ビーム・サイドローブ偽像を発生させる信号レベルが生じた位置と、当該信号レベルに対応するしきい値Th[i,j]が設定される位置とは、ずれを生じる。このずれの度合いは、平滑化の度合い、即ち、重み付け係数αの影響を受ける。そこで、しきい値Th[i,j]を距離方向D2に関して補正する必要がある。この補正を行うために、前述したように、信号レベルEcho[i1,j1]から減ずる値は、第1位置P1でのしきい値Th[i1,j1]ではなく、補正用しきい値Th[i1,jx]となる。所定位置[i1,jx]は、式(2)における平滑化の度合いに応じて、適宜設定される。
図2及び図3に示すように、減算器29は、信号レベルOut1[i1,j1]の情報を含む処理用信号Sn2(θ)を、スキャン相関処理部22へ出力する。スキャン相関処理部22は、送信信号を用いた複数回のスキャン動作結果間の、相関処理を行うために設けられている。この場合のスキャン相関処理は、1スキャン前の時刻におけるスキャン相関処理部22の算出結果としての、処理用信号Sn3(θ)pastと、最新時刻における処理用信号Sn2(θ)と、を相関させる処理をいう。具体的には、スキャン相関処理部22が処理用信号Sn2(θ)を処理する時刻から1スキャンぶん前の時刻を(t−1)とした場合、スキャン相関処理部22は、下記式(4)を演算する。
Out2[i1,j1]=(1−α)Out2[i1,j1]t−1+α×Out1[i1,j1]・・(4)
但し、Out2[i1,j1]は、スキャン相関処理後の、第1位置P1での信号レベルである。また、Out2[i1,j1]t−1は、時刻(t−1)における、スキャン相関処理後の、第1位置P1での信号レベルである。αは、所定の重み付け係数であり、0<α<1に設定される。
上記式(4)から明らかなように、信号レベルOut2[i1,j1]は、1スキャン前の時刻で算出された信号レベルOut2[i1,j1]t−1と、最新の信号レベルOut1[i1,j1]と、の加重平均を、重み付け係数αを用いた加重平均計算することで求められる。
重み付け係数αが大きくなるに従い、信号レベルOut2[i1,j1]に占める、偽像低減処理部21での最新の処理結果(信号レベルOut1[i1,j1]の割合が大きくなる。これにより、物標の変位を、迅速に探知できる。一方、重み付け係数αが小さくなるに従い、信号レベルOut2[i1,j1]に占める、信号レベルOut2[i1,j1]t−1の割合が大きくなる。これにより、クラッタの発生を、抑制できる。スキャン相関処理部22は、信号レベルOut2[i1,j1]を特定する処理用信号Sn3(θ)を、ビデオカーブ処理部23へ出力する。
図1及び図2を参照して、ビデオカーブ処理部23は、処理用信号Sn3(θ)に、所定の処理を施す。これにより、操作・表示装置4の表示画面における、エコー像の見え方が適宜調整される。ビデオカーブ処理部23は、上記の処理を施すことで得られた表示用データDspを、操作・表示装置4へ出力する。
操作・表示装置4は、信号処理装置3から出力された表示用データDspに応じた映像を、表示画面に表示する。操作・表示装置4は、表示画面において、自船50の位置を原点とした直交座標系の画像を表示する。この際、表示画面において、第1位置P1に対応する画素は、第1位置P1についての信号レベルOut2[i1,j1]に応じた表示を行う。
信号処理装置3は、受信信号の各サンプリング点を、順次、第1位置P1として設定し、上記の処理を行う。その結果、表示用データDspを与えられた操作・表示装置4は、表示画面において、アンテナ5を中心とするPPI画像を表示する。また、この操作・表示装置4は、種々の入力キー等の入力手段を備えており、電波の送受信、信号処理、及び映像表示に必要な種々の設定を入力できるように構成されている。
次に、信号処理装置3における信号レベルOut1[i1,j1]の算出の流れを、フローチャートを用いて説明する。図8は、信号処理装置3における信号レベルOut1[i1,j1]の算出の流れを説明するためのフローチャートである。以下では、図8のフローチャートに加えて、適宜図1〜図7を参照する。信号処理装置3の重畳部25は、まず、受信信号Sn(i1)を、A/D変換部9から読み出す(ステップS1)。
次に、重畳部25は、装備起因偽像に関する情報fiを、偽像関連情報取得部24から、読み出し、当該情報fiを、受信信号Sn(θ)に重畳する(ステップS2)。重畳部25は、情報fiが重畳された処理用信号Sn1(θ)を、フィルタ処理部26へ出力する。
次に、フィルタ処理部26の補正値設定部27は、前述の式(1)を用いて、補正値Cb[i1,j1]を設定する(ステップS3)。補正値設定部27は、算出した補正値Cb[i1,j1]を、しきい値設定部28へ出力する。
次に、しきい値設定部28は、前述の式(2)を用いて、しきい値Th[i1,j1]を設定する(ステップS4)。この際、しきい値設定部28は、処理用信号Sn1(θ)に含まれる情報fiを基に、重み付け係数αを設定する。しきい値設定部28は、算出したしきい値Th[i1,j1]を、減算器29へ出力する(ステップS5)。
次に、減算器29は、演算対象のサンプリング点について、信号レベルEcho[i1,j1]、及び対応するしきい値Th[i1,jx]を用いて、信号レベルOut1[i1,j1]を算出する(ステップS6)。具体的には、減算器29は、式(3)を演算する。減算器29は、サンプリング点での信号レベルOut1[i1,j1]を含む処理用信号Sn2(i1)を、スキャン相関処理部22へ出力する。
ステップS6で信号レベルOut1[t1,j1]が算出されたサンプリング点と同一スイープにおける、他のサンプリング点についての信号レベルOut1[t1,j1]の算出が未だである場合(ステップS7でNO)、信号処理装置3は、第1位置P1の設定位置を、距離方向D2の外側へ1つずらす(ステップS8)。次いで、信号処理装置3は、ステップS3〜S6の処理を再び行う。ステップS3〜S6の処理は、同一スイープの全てのサンプリング点における信号レベルOut1[i1,j1]の算出が完了する(ステップS7でYES)まで、繰り返される。
[プログラム]
本実施形態に係るプログラムは、コンピュータに、図1〜図3に示す信号処理装置3の処理を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施形態における信号処理装置3と、エコー信号処理方法と、を実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、偽像関連情報取得部24、重畳部25及びフィルタ処理部26として機能し、処理を行う。なお、信号処理装置3は、このようにソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよいし、ハードウェアによって実現されてもよい。
以上説明したように、信号処理装置3によると、しきい値設定部28は、方位方向D1に関して平滑化されたしきい値Th[i1,j1]を設定する。これにより、フィルタ処理部26は、第1位置P1とは方位方向D1に並ぶ第2位置P2からの受信信号Sn(i1−1)を考慮した態様で、しきい値Th[i1,j1]を設定できる。よって、しきい値設定部28は、方位方向D1に連続するエコーに対応したしきい値Th[i1,j1]を、設定できる。即ち、しきい値設定部28は、ビーム・サイドローブ偽像を効果的に抑圧できるしきい値Th[i1,j1]を、設定できる。その結果、フィルタ処理部26は、しきい値Th[i1,j1]を用いたフィルタ処理によって、ビーム・サイドローブ偽像を生じさせるエコー信号を、低減できる。これにより、レーダ装置1は、ビーム・サイドローブ偽像が低減されたエコー像を、操作・表示装置4の表示画面に表示させることができる。しかも、フィルタ処理部26が、方位方向D1に平滑化を行うという簡易な処理によって、このような優れた効果を発揮できる。以上より、信号処理装置3は、ビーム・サイドローブ偽像を、より確実に抑制できる。
また、信号処理装置3によると、補正値設定部27は、第1位置P1と方位方向D1に隣接する第2位置P2での信号レベルEcho[i1−1,j1]を用いて、補正値Cb[i1,j1]を設定する。これにより、ビーム・サイドローブ偽像を確実に抑圧できるしきい値Th[i1,j1]の設定に適した補正値Cb[i1,j1]を、補正値設定部27によって設定できる。また、補正値設定部27は、しきい値Th[i1,j1]の設定の前準備として、補正値Cb[i1,j1]を設定する。これにより、しきい値設定部28での演算処理を、より簡素に且つ高速にできる。
また、信号処理装置3によると、補正値設定部27は、第2位置P2での信号レベルEcho[i1−1,j1]に関するしきい値Th[i1−1,j1]を用いて、補正値Cb[i1,j1]を設定する。これにより、補正値設定部27は、信号レベルEcho[i1−1,j1]を考慮した補正値Cb[i1,j1]を設定できる。その結果、補正値Cb[i1,j1]を用いたしきい値Th[i1,j1]の算出結果を、より安定させることができる。
また、信号処理装置3によると、しきい値設定部28は、受信信号Sn(θ)が観測される環境のうち、受信信号Sn(θ)の観測結果に影響を及ぼす環境の情報fiに基づいて、しきい値Th[i1,j1]を設定する。より具体的には、上記情報fiは、アンテナ5の周囲に配置された装備51の情報を含む。このような構成であれば、アンテナ5の周囲の装備51によって、受信信号Sn(θ)に与えられる影響を考慮した上で、しきい値設定部28が、しきい値Th[i1,j1]を設定できる。その結果、しきい値設定部28は、装備51に起因する偽像をより確実に抑制できる、しきい値Th[i1,j1]を設定できる。
ここで、仮に、ビーム・サイドローブ偽像を抑制するために、アンテナのビームパターンを基に、フィルタ処理用のしきい値を設定する場合を考える。この場合、アンテナのビームパターンに起因するビーム・サイドローブ偽像は、フィルタ処理部によって抑圧できる。しかしながら、アンテナの周囲の装備に起因してビームパターンが変化した場合、フィルタ処理で想定されているビームパターンと、実際のビームパターンとが整合しない。この場合、ビーム・サイドローブ偽像の低減効果が、低下してしまう。
これに対し、本実施形態の信号処理装置3によると、しきい値設定部28は、ビーム・サイドローブ偽像に影響を与える環境に応じて、しきい値Th[i1,j1]を設定できる。このため、アンテナ5のビームパターンが、アンテナ5の周囲の装備51に起因してビームパターンが変化した場合でも、しきい値設定部28は、現実のビームパターンを考慮したしきい値Th[i1,j1]を設定できる。よって、信号処理装置3によると、ビーム・サイドローブ偽像の低減効果を、より確実に維持できる。
また、仮に、ビーム・サイドローブ偽像を抑制するために、想定される偽像のエコーパターンを基に、しきい値を設定する場合を考える。この場合、アンテナの観測によって得られた受信信号に含まれる偽像の成分を判別するには、判別手段が必要である。判別手段は、受信信号に含まれる偽像の成分から、想定される偽像のパターンを検出しなければならない。よって、判別手段の構成は、複雑となる。また、偽像を確実に抑制するためには、多数の偽像のパターンに対応できなければならない。このため、受信信号から、偽像の成分のみを的確に抑制することは、難しい。
これに対し、本実施形態の信号処理装置3によると、装備51がアンテナ5の観測結果{受信信号Sn(θ)}に与える影響を基に、しきい値設定部28が、しきい値Th[i1,j1]を設定する。その結果、受信信号Sn(θ)に含まれる偽像の成分を判別するための判別手段が不要である。よって、信号処理装置3の構成を、より簡素にできる。また、信号処理装置3は、多数の偽像のパターンを考慮する必要がない。
また、信号処理装置3によると、しきい値設定部28は、式(2)において、第2位置P2での信号レベルEcho[i1−1,j1]に関する処理値(補正値Cb[i1,j1])と、第3位置P3での信号レベルEcho[i1,j1−1]に関する処理値(しきい値Th[i1,j1−1])とを、装備起因偽像に関する情報fiに基づいて設定された割合α,(1−α)で、関連づける。その結果、しきい値設定部28は、しきい値Th[i1,j1]を算出する。このような構成であれば、しきい値設定部28は、方位方向D1に関する平滑化に加えて、距離方向D2に関する平滑化が行われた、しきい値Th[i1,j1]を算出できる。このように、距離方向D2に関する平滑化が行われる。その結果、メインローブによるビームで得られたエコーのうちの、信号レベルの弱いエコーが、フィルタ処理部26によって過度に抑圧されることを、抑制できる。これにより、上記信号レベルの弱いエコーについても、操作・表示装置4で表示させることができる。これにより、操作・表示装置4で表示されるべきエコーが、抑圧されてしまうことを、抑制できる。
より具体的には、アンテナユニット2によるスキャン動作により、図4に示す第1エコー像11及び第2エコー像12が捻出された場合を考える。第2エコー像12の形状は、方位方向D1に比較的短い。第2エコー像12は、方位方向D1に短いエコーとしての、孤立エコー像ということもできる。一方、第1エコー像11は、方位方向D1に細長い。よって、フィルタ処理部26は、第1エコー像11に関する信号レベルEcho[i1,j1]を処理する場合、式(1)を用いて、方位方向D1に十分に平滑化されたしきい値Th[i1,j1]を設定できる。
これに対して、フィルタ処理部26は、方位方向D1に短い第2エコー像12に関する信号レベルEcho[i1,j1]を処理する場合、式(1)を用いても、方位方向D1への平滑化を十分に行えないことがある。しかしながら、この場合でも、フィルタ処理部26は、距離方向D2に関する平滑化を行う式(2)を用いて、しきい値Th[i1,j1]を設定している。これにより、フィルタ処理部26は、第2エコー像12のうちの信号レベルEcho[i1,j1]の小さい部分が抑圧されることを防止するように、十分に平滑化されたしきい値Th[i1,j1]を、設定できる。
その上、信号処理装置3では、方位方向D1に関する平滑化の度合いと、距離方向D2に関する平滑化の度合いとを、調整可能である。具体的には、式(2)において、重み付け係数αを調整することで、上記の平滑化の度合いを調整できる。これにより、ビーム・サイドローブ偽像を抑圧する度合いと、メインローブからのビームによって生じたエコーの抑圧を防止する度合いと、のバランスを、良好にできる。
また、信号処理装置3によると、フィルタ処理部26は、第1位置P1での信号レベルEcho[i1,j1]から、補正用しきい値Th[i1,jx]を減算して得られた値を、Out1[i1,j1]として出力する。このしきい値Th[i1,jx]は、信号レベルEcho[i1,j1]が観測された第1位置P1[i1,j1]とは異なる位置Px[i1,jx]における、しきい値である。このような構成により、フィルタ処理部26は、距離方向D2に平滑化されたしきい値Th[i,j]の応答遅れを考慮した、適切なしきい値Th[i1,jx]を設定できる。これにより、信号処理装置3は、ビーム・サイドローブ偽像が発生する位置に合わせた、適切なしきい値Th[i1,j1]の設定を通じて、ビーム・サイドローブ偽像を、より確実に抑圧できる。
また、信号処理装置3によると、スキャン相関処理部22は、クラッタ等の偶発的なエコーを抑圧できる。また、スキャン相関処理部22は、フィルタ処理部26からの処理用信号Sn2(θ)に対して、スキャン相関処理を行う。これにより、スキャン相関処理部22は、ビーム・サイドローブの発生が抑圧されるように、偽像低減処理が施された信号を、処理できる。その結果、スキャン相関処理部22での処理において、ビーム・サイドローブ偽像が強調されることを、抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)例えば、上述の実施形態において、自船の装備に起因して生じる偽像に関する情報をオペレータに通知する構成が、採用されていてもよい。この場合、例えば、偽像関連情報取得部が取得した情報は、操作・表示装置へ出力される。操作・表示装置は、与えられた情報を、表示画面に表示する。具体的には、操作・表示装置は、表示画面の特定の領域について、自船の装備に起因した偽像が生じ易い旨の表示を行う。このような構成であれば、オペレータは、表示画面の表示を基に、偽像と、物標からのエコー像とを、より確実に識別できる。この場合、偽像関連情報取得部からの情報は、フィルタ処理部に与えられてもよいし、与えられなくてもよい。この情報がフィルタ処理部に与えられない場合、重み付け係数αは、固定値として設定される。
(2)上述の実施形態では、フィルタ処理部が、交差方向としての方位方向に関して平滑化されたしきい値を、設定する形態を説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、フィルタ処理部は、方位方向とは異なる交差方向に関してしきい値を平滑化してもよい。この場合でも、信号処理装置は、ビーム・サイドローブ偽像を低減する効果を発揮できる。
(3)また、上述の実施形態では、補正値設定部で補正値を算出した後、しきい値設定部でしきい値を設定する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、しきい値設定部で、補正値及びしきい値の双方を設定してもよい。
(4)また、上述の実施形態では、しきい値設定部は、距離方向に関して平滑化されたしきい値を設定する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。しきい値設定部は、しきい値の設定に際して、距離方向の平滑化を行わなくてもよい。
(5)また、上述の実施形態では、しきい値設定の一例を説明したけれども、この通りでなくてもよい。距離方向と交差する交差方向に関して平滑化されたしきい値を、受信信号のフィルタ処理に用いる構成であれば、具体的な構成は、限定されない。
(6)また、上述の実施形態では、フィルタ処理部が、IIRフィルタ(Infinite Impulse Response Filter)を用いて形成されている形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、フィルタ処理部は、FIRフィルタ(Finite Impulse Response Filter)等の、他のローパスフィルタを用いて形成されていてもよい。
(7)また、本発明は、マグネトロン式のレーダ装置であるか、固体化レーダ式のレーダ装置であるかを問わず、用いることができる。
(8)また、上述の実施形態では、船舶用のレーダ装置を例に説明したけれども、この通りでなくてもよい。例えば、本発明は、船舶以外に設置されるレーダ装置に適用することができる。
(9)また、本発明は、スキャニングソナー等の超音波式探知装置に備えられるエコー信号処理装置として用いてもよい。
実施例として、エコー信号処理装置を作製した。実施例は、図9に示す偽像低減処理部21Aを有している。偽像低減処理部21Aは、図3に示す偽像低減処理部21から、偽像関連情報取得部24、及び重畳部25を省略した構成に相当する。実施例のしきい値設定部28で用いられる重み付け係数αは、所定値に固定されている。また、比較例として、エコー信号処理装置を作成した。比較例は、偽像を抑制するために、公知のCFAR処理を行うように構成されている。
実施例に、所定の受信信号を与え、この受信信号の処理結果を、表示画面に表示させた。また、実施例に与えたのと同一の受信信号を、比較例に与え、この受信信号の処理結果を、表示画面に表示させた。比較例の処理結果を、図10に示す。また、実施例の処理結果を、図11に示す。
図10に示すように、比較例の処理結果において、互いに離隔した物標についてのエコー像61,62は、ビーム・サイドローブ偽像によって互いに融合しており、見分けがつかない。また、互いに離隔した物標についてのエコー像63,64,65,66,67,68は、ビーム・サイドローブ偽像によって互いに融合しており、見分けがつかない。このように、比較例は、しきい値を、方位方向に平滑化していない結果、ビーム・サイドローブ偽像を十分に低減できていない。
一方、図11に示すように、実施例を用いた信号処理結果において、互いに離隔した物標についてのエコー像61A,62Aは、互いに離隔しており、明確に識別され得る。また、互いに離隔した物標についてのエコー像63A,64A,65A,66A,67A,68Aは、互いに離隔しており、明確に識別され得る。このように、実施例は、しきい値を、方位方向に平滑化している結果、ビーム・サイドローブ偽像を十分に低減できることが実証された。
本発明は、エコー信号処理装置、レーダ装置、エコー信号処理方法、及びプログラムとして、広く適用することができる。
1 レーダ装置
3 エコー信号処理装置
5 アンテナ
22 スキャン相関処理部
26 フィルタ処理部
27 補正値設定部
28 しきい値設定部
51 装備
Cb[i1,j1] 補正値(第2位置での信号レベルに関する処理値)
D1 方位方向(交差方向)
D2 距離方向
Echo[i1,j1] 第1位置での信号レベル
Echo[i1−1,j1] 第2位置での信号レベル
fi 装備起因偽像に関する情報(環境に関する情報)
P0 アンテナの位置(観測位置)
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置
Px 所定位置
Sn(θ) 受信信号
Th[i1,j1] しきい値(第1しきい値)
Th[i1−1,j1] 第2位置でのしきい値
Th[i1,j1−1] 第3位置でのしきい値(第3位置での信号レベルに関する処理値)
Th[i1−1,j1] 第2位置での信号レベルに関するしきい値
Th[i1,jx] しきい値(補正用しきい値)

Claims (14)

  1. 所定のしきい値を設定する、しきい値設定部と、
    送信信号に対するエコー信号である反射波を観測することで得られた受信信号を、前記しきい値を用いてフィルタ処理する、フィルタ処理部と、を備え、
    前記受信信号の観測位置を基準とする距離方向に対して交差する方向を、交差方向とした場合、前記しきい値設定部は、前記交差方向に関して平滑化された前記しきい値を設定することを特徴とする、エコー信号処理装置。
  2. 請求項1に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記交差方向は、前記観測位置回りの方位方向であることを特徴とする、エコー信号処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記しきい値設定部は、所定の第1位置での前記受信信号の信号レベルに関する前記しきい値としての、第1しきい値を設定することを特徴とする、エコー信号処理装置。
  4. 請求項3に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記第1しきい値の設定に用いられる補正値を設定する、補正値設定部を更に備え、
    前記第1位置とは前記交差方向に並ぶ所定の位置を第2位置とした場合、前記補正値設定部は、前記第2位置での前記信号レベルを用いて、前記補正値を設定することを特徴とする、エコー信号処理装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記第1しきい値の設定に用いられる補正値を設定する、補正値設定部を更に備え、
    前記第1位置とは前記交差方向に並ぶ所定の位置を第2位置とした場合、前記補正値設定部は、前記第2位置での前記信号レベルに関する前記しきい値を用いて、前記補正値を設定することを特徴とする、エコー信号処理装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記しきい値設定部は、前記受信信号が観測される環境のうち、前記受信信号に影響を及ぼす環境に関する情報を用いて、前記しきい値を設定することを特徴とする、エコー信号処理装置。
  7. 請求項6に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記環境に関する情報は、前記受信信号を観測するアンテナの周囲に配置された装備を特定する情報を含むことを特徴とする、エコー信号処理装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記交差方向に並ぶ所定の2つの位置を第1位置及び第2位置とし、前記第1位置とは前記距離方向に並ぶ所定の位置を第3位置とした場合、
    前記しきい値設定部は、前記第2位置での前記信号レベルに関する処理値と、前記第3位置での前記信号レベルに関する処理値とを、前記環境に関する情報に基づいて設定された割合で関連づけることで、前記第1位置での前記受信信号の信号レベルに関する前記しきい値としての第1しきい値を設定することを特徴とする、エコー信号処理装置。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記しきい値設定部は、前記距離方向に関して平滑化された前記しきい値を設定することを特徴とする、エコー信号処理装置。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記フィルタ処理部は、所定の第1位置での前記受信信号の信号レベルから、前記しきい値としての補正用しきい値を減算し、
    前記補正用しきい値は、前記第1位置と前記観測位置との間の所定の位置における、前記信号レベルに関する前記しきい値であることを特徴とする、エコー信号処理装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のエコー信号処理装置であって、
    前記送信信号による複数スキャン間のスキャン相関処理を行う、スキャン相関処理部を更に備え、
    前記スキャン相関処理部は、前記フィルタ処理部の処理結果に対して、前記スキャン相関処理を行うことを特徴とする、エコー信号処理装置。
  12. 所定のしきい値を設定する、しきい値設定ステップと、
    送信信号に対するエコー信号である反射波を観測することで得られた受信信号を、前記しきい値を用いてフィルタ処理する、フィルタ処理ステップと、を含み、
    前記受信信号の観測位置を基準とする距離方向に対して交差する方向を、交差方向とした場合、前記しきい値設定ステップでは、前記交差方向に関して平滑化された前記しきい値を設定することを特徴とする、エコー信号処理方法。
  13. コンピュータに、
    所定のしきい値を設定する、しきい値設定ステップと、
    送信信号に対するエコー信号である反射波を観測することで得られた受信信号を、前記しきい値を用いてフィルタ処理する、フィルタ処理ステップと、を実行させ、
    前記受信信号の観測位置を基準とする距離方向に対して交差する方向を、交差方向とした場合、前記しきい値設定ステップでは、前記交差方向に関して平滑化された前記しきい値を設定することを特徴とする、プログラム。
  14. 水平面上を回転しながら送信信号を放射し、前記送信信号に対する反射波を受信するように構成されたアンテナと、
    請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のエコー信号処理装置と、を備えていることを特徴とする、レーダ装置。
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