JPWO2014128889A1 - 軌道式車両、および、その車体傾斜制御方法 - Google Patents

軌道式車両、および、その車体傾斜制御方法 Download PDF

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Abstract

車体と、該車体を下方から支持するとともに、軌道に垂直な軸線回りに旋回可能な枠体を有する台車とを備え、該台車が、進行方向の左右への前記車体の傾斜を行う車体傾斜部と、前記枠体の旋回量を検出する検出部と、該検出部が検出する旋回量に基づいて、前記車体傾斜部に前記車体の傾斜を行わせる傾斜制御部と、を備える。

Description

本発明は、軌道に沿って走行可能な軌道式車両に関するものであり、特に車体を内軌側に傾斜可能な軌道式車両および、その車体傾斜制御方法に係る。
バスや鉄道以外の新たな交通手段として、ゴムタイヤを装着した走行輪によって軌道を走行する軌道系交通システムが知られている。この種の軌道系交通システムは、一般に、「新交通システム」や「APM(Automated People Mover)」等と呼ばれている。軌道系交通システムは、車両の両側部などに配された案内輪が軌道に沿って設けられたガイドレールに案内される。
上記軌道系交通システムの車両は、一般的な鉄道車両と比較して車体長が短いため、自動車やバスと同様に、車体の前後に一軸式の台車を備えている場合が多い。さらに、軌道系交通システムの車両は、一軸式の台車を用いている場合、簡易な懸架機構として、自動車等と同様の平行リンク方式が採用されている場合が多い。また、上記軌道系交通システムの車両は、軌道の凹凸を吸収して乗り心地を向上させるために、車体と台車との間に空気ばねを設けている場合がある。
ところで、上記軌道系交通システムの車両にあっては、移動時間の短縮や輸送力アップのために、更なる走行速度の向上が要望されている。しかし、軌道の曲線部を走行する際に走行速度の向上に応じて超過遠心力が増加してしまうため、乗り心地が悪化するとともに安全性が低下する可能性がある。
ここで、一般的な鉄道車両においては、曲線部において生じる超過遠心力を打ち消すために、車体を軌道内側に傾斜させる車体傾斜装置を備えたものが実用化されている。
例えば、特許文献1〜5には、空気ばねの高さ調整機構を利用して左右一対の空気ばねの長さをそれぞれ異ならせることで車体を内軌側に傾斜させる技術が記載されている。この技術によれば、簡易な構成で、車体を内軌側に傾斜させることが可能となる。
特開2012−232718号公報 特開2012−176657号公報 特開2011−016441号公報 特開2010−173354号公報 特開2011−184027号公報
上記空気ばねを用いた車体傾斜を行う場合、予め設定された運行計画(ランカーブ)や自車位置などに基づき、軌道の曲線部に進入するタイミングで空気ばねの給排気制御を開始する必要がある。そのため、正確に自車位置を検出する必要がある。しかしながら、上記自車位置検出にずれが生じた場合、曲線部に進入したにもかかわらず車体が内軌側に傾斜せずに、遠心力によって車体が外軌側に傾斜してしまうことが考えられる。この場合、乗客が実際の遠心力による加速度よりも大きな加速度を感じることとなり、乗り心地が悪化してしまう。
上記外軌側への車体傾斜を防止するためには、例えば、軌道の曲線部において、ローリング剛性を増加させて車体のロール方向への傾斜を抑制するアンチローリング装置を車両に設けることも考えられる。しかし、ローリング剛性を増加させて車体の傾斜を抑制した場合、走行路上の凹凸などによる振動が車体に伝達されて乗り心地が悪化してしまう。
さらに、超過遠心力を打ち消す方法として、一般的な鉄道車両の振り子はり方式の車体傾斜機構を用いることも考えられる。しかし、上記軌道系交通システムの車両に振り子はり方式の車体傾斜機構を採用した場合、車体に対して台車が大きくなり過ぎてしまう。そのため、車体の重心位置が高くなり、乗り心地が改善されない可能性がある。
本発明は、軌道の曲線部を走行する際に、より確実に乗り心地の悪化を防止することができる軌道式車両および、その車体傾斜制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る軌道式車両の第一態様は、車体と、前記車体を下方から支持する台車と、を備え、前記台車は、前記車体を車幅方向に傾斜させる車体傾斜機構と、軌道に沿って設けられたガイドレールに案内されて旋回する案内枠と、を備えている。また、前記案内枠の旋回量を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記車体傾斜機構による前記車体の傾斜を制御する傾斜制御部と、を備えている。
本発明に係る軌道式車両の第二態様では、上記第一態様の軌道式車両における前記検出部が、前記案内枠の旋回方向への変位を、直線方向の変位に変換するリンク機構と、前記リンク機構によって変換された直線方向の変位を検出する変位センサと、を備えていてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第三態様では、上記第一又は第二態様の軌道式車両において、前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、前記緩衝装置の高さを個別に調整可能な高さ調整装置と、前記高さ調整装置を操作して前記緩衝装置の高さを予め設定された高さ範囲内に保持する自動高さ調整機構と、を備えていてもよい。また、前記車体傾斜機構が、前記高さ調整装置を高さ方向に移動可能な高さ調整装置移動機構と、前記高さ調整装置移動機構を駆動する駆動装置と、を備えていてもよい。さらに、前記傾斜制御部が、前記検出部の検出結果に基づいて前記駆動装置の駆動制御を行い、前記高さ調整装置移動機構を介して前記高さ調整装置の高さ方向の位置を移動させてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第四態様では、上記第一又は第二態様の軌道式車両において、前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、前記緩衝装置の高さを個別に調整可能な高さ調整装置と、前記高さ調整装置を操作して前記緩衝装置の高さを予め設定された高さ範囲内に保持する自動高さ調整機構と、を備えていても良い。さらに、前記車体傾斜機構が、前記車体を傾斜させる際に、前記高さ調整装置を迂回して前記緩衝装置の高さを変化させる傾斜量制御装置と、前記高さ調整装置による前記緩衝装置の高さ調整を規制する傾斜調整装置と、を備えていてもよい。また、前記傾斜制御部が、前記検出部の検出結果に基づいて、前記傾斜量制御装置を駆動制御して前記緩衝装置の高さを調整してもよい。
本発明に係る軌道式車両の第五態様では、上記第一又は第二態様の軌道式車両において、前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、前記緩衝装置の高さを個別に調整可能な高さ調整装置と、前記高さ調整装置を操作して前記緩衝装置の高さを予め設定された高さ範囲内に保持する自動高さ調整機構と、を備えていてもよい。また、前記車体傾斜機構が、前記緩衝装置を下方から支持し、前記緩衝装置の位置を上下方向に移動可能な車体上昇下降装置と、前記高さ調整装置による前記緩衝装置の高さ調整を規制する傾斜調整装置と、を備えていてもよい。さらに、前記傾斜制御部が、前記検出部の検出結果に基づいて、前記車体上昇下降装置を介して前記緩衝装置の上下方向の位置を変位させてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第六態様では、上記第一又は第二態様の軌道式車両において、前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、車幅方向に延びるトーションバーを具備し、前記トーションバーのねじり方向の復元力を利用して前記車体の傾斜を規制するアンチローリング装置と、を備えていてもよい。さらに、前記車体傾斜機構が、ねじり方向における前記トーションバーの中立位置を変位させるロッド伸縮装置を備えていてもよい。さらに、前記傾斜制御部が、前記検出部の検出結果に基づいて、前記ロッド伸縮装置を駆動制御して、前記トーションバーの中立位置を変位させるようにしてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第七態様では、上記第五又は第六態様の軌道式車両において、前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置を備えていてもよい。さらに、前記台車が、前記車体の床部に固定された懸架枠を備えていてもよい。また、前記車体傾斜機構が、前記車体の床部の車幅方向中央部に配されて前記車体の車幅方向への傾斜を許容しつつ、前記車体の車幅方向へのスライドを規制する左右ストッパーと、前記懸架枠に対して車幅方向への力を作用させる車体傾斜駆動装置と、を備えていてもよい。また、前記傾斜制御部が、前記検出部の検出結果に基づいて、前記車体傾斜駆動装置を駆動制御して、前記懸架枠に対して車幅方向への力を作用させるようにしてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第八態様では、上記第一から第七態様の何れか一つに係る軌道式車両の前記傾斜制御部が、走行条件として少なくとも車両速度の情報を取得する走行条件取得部と、前記検出部によって検出された旋回量から前記軌道の曲線半径を算出する曲線半径算出部と、を備えても良い。さらに、前記傾斜制御部が、前記車両速度の情報、および、前記曲線半径に基づき車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める定常加速度算出部と、前記車幅方向定常加速度に基づき前記車体の車幅方向への傾斜角度を算出する傾斜角度算出部と、を備えていていもよい。
本発明に係る軌道式車両の第九態様では、上記第八態様に係る軌道式車両において、車両速度を検出する速度検出部を備えていていもよい。また、前記走行条件取得部が、前記速度検出部から車両速度の情報を取得してもよい。さらに、前記定常加速度算出部が、前記車両速度の情報、および、前記曲線半径の情報に基づき車幅方向定常加速度を算出するようにしてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第十態様では、上記第八態様に係る軌道式車両の前記傾斜制御部が、前記軌道のカント、および、前記車両速度の情報が予め記憶される記憶部を備えていてもよい。さらに、前記走行条件取得部が、前記記憶部の記憶情報から前記カント、および、車両速度の情報を取得するようにしてもよい。また、前記定常加速度算出部が、前記カントの情報、および、前記車両速度の情報と、前記曲線半径の情報とに基づき車幅方向定常加速度を算出するようにしてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第十一態様では、上記第十態様に係る軌道式車両において、車幅方向定常加速度を検出する加速度検出部を備えていてもよい。さらに、前記走行条件取得部が、前記加速度検出部によって検出された車幅方向定常加速度の情報を取得するようにしてもよい。また、前記傾斜制御部が、前記定常加速度算出部により算出された車幅方向定常加速度と、前記加速度検出部により検出された車幅方向定常加速度と、を比較する加速度比較部を備えていていもよい。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十二態様においては、軌道に沿って設けられたガイドレールに案内されて旋回する案内枠を備えた軌道式車両の車体傾斜制御方法であって、前記案内枠の旋回量を検出する検出工程と、前記案内枠の旋回量に基づいて車体の傾斜を制御する傾斜制御工程と、を備える。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十三態様では、上記第十二態様に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法において、前記傾斜制御工程が、走行条件として少なくとも車両速度の情報を取得する走行条件取得工程と、前記案内枠の旋回量から前記軌道の曲線半径を算出する曲線半径算出工程と、前記車両速度、および、前記曲線半径に基づき車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める定常加速度算出工程と、前記車幅方向定常加速度に基づき前記車体の車幅方向への傾斜角度を算出する傾斜角度算出工程と、を備え、算出された前記傾斜角度となるように前記車体の傾斜を制御するようにしても良い。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十四態様では、上記第十三態様に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法において、前記走行条件取得工程が、カント、および、前記車両速度の情報を取得し、前記定常加速度算出工程が、前記カント、および、前記車両速度と、前記曲線半径とに基づき前記車幅方向定常加速度を算出するようにしてもよい。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十五態様では、上記第十四態様に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法において、車幅方向定常加速度を検出する加速度検出工程を備え、前記走行条件取得工程では、前記加速度検出工程によって検出された車幅方向定常加速度の情報を取得し、前記傾斜制御工程が、前記定常加速度算出工程により算出された車幅方向定常加速度と、前記加速度検出工程により検出された車幅方向定常加速度と、を比較する加速度比較工程を備えていてもよい。
本発明の上記態様に係る軌道式車両によれば、軌道の曲線部を走行する際に、より確実に乗り心地の悪化を防止することができる。
本発明の一実施形態における軌道式車両の台車を示す平面図である。 同実施形態における軌道式車両の台車を拡大した側面図である。 同実施形態における軌道式車両の台車を拡大した正面図である。 同実施形態における傾斜制御部の構成を示すブロック図である。 同実施形態における前後の曲線走行時の台車の状態を示す平面図である。 同実施形態における傾斜制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態における図2に相当する側面である。 同実施形態における図3に相当する正面図である。 同実施形態における車体傾斜機構の構成を示す液圧回路図である。 同実施形態における図4に相当するブロック図である。 本発明の第三実施形態における図1に相当する側面図である。 同実施形態における図2に相当する側面図である。 同実施形態における図3に相当する正面図である。 同実施形態における図4に相当するブロック図である。 同実施形態における図9に相当する液圧回路図である。 本発明の第四実施形態における図1に相当する平面図である。 同実施形態における図2に相当する側面図である。 同実施形態における図3に相当する正面図である。 本発明の第五実施形態における図3に相当する正面図である。 本発明の第六実施形態における図4に相当するブロック図である。 本発明の第七実施形態における図4に相当するブロック図である。 本発明の第六実施形態における図6に相当するフローチャートである。 本発明の第七実施形態における図6に相当するフローチャートである。
以下、本発明の第一実施形態に係る軌道式車両1について説明する。
図1〜図3は、第一実施形態の軌道式車両1を示している。第一実施形態における軌道式車両1は、軌道2の幅方向両側部に配されるいわゆるサイドガイド型のガイドレール3によって案内されて走行路4上を走行する。
図1〜図3に示すように、軌道式車両1は、車体5と、台車6とを備えている。
車体5(図2、図3参照)は、前後方向に長い中空の直方体状に形成されている。この車体5の内部空間は、乗客を収容する空間となっている。
台車6は、走行路4上を走行可能とされ、車体5の前部、および、車体5の後部を下方から支持する。台車6は、一対の走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、車体傾斜機構11と、検出部12と、傾斜制御部13(図4参照)と、を備えている。なお、車体5の前部に配置される台車6と、車体5の後部に配置される台車6とは、前後配置が異なるだけであるため、以下の説明においては、前部に配置される台車6についてのみ説明する(以下、第二実施形態から第五実施形態も同様)。
一対の走行輪7は、ゴムタイヤが装着されたタイヤ付きホイールである。これら走行輪7は、車幅方向内側に向かって延びる車軸14を介してギヤボックスなどの駆動装置15に連係されている。走行輪7には、車軸14を介して駆動装置15からの駆動力が伝達される。また、走行輪7は、台車フレーム(図示せず)の車幅方向両端部に配されたキングピン16回りに揺動可能に支持されている。
案内操向装置8は、軌道式車両1が軌道2上を走行する際に、ガイドレール3から受ける反力を利用して走行輪7を操舵する装置である。図1に示すように、案内操向装置8は、ステアリングアーム17と、ステアリングロッド18と、案内枠19と、を備えている。
ステアリングアーム17は、走行輪7をキングピン16回りに揺動させるための部材である。ステアリングアーム17は、走行輪7と共に揺動可能とされ、例えば、走行方向に延びるようにして形成されている。
ステアリングロッド18は、案内枠19からステアリングアーム17へ力を伝達するための部材である。ステアリングロッド18の車幅方向内側の端部は、案内枠19の車幅方向の中央部に連結されている。また、ステアリングロッド18の車幅方向外側の端部は、ステアリングアーム17の端部に連結されている。ステアリングロッド18は、例えば、案内枠19およびステアリングアーム17に対して、上下方向に延びる軸線回りに回動可能にピン結合されている。
案内枠19は、ガイドレール3の反力を受けて、軌道2の曲線部の円弧形状に応じて旋回する部材である。案内枠19は、一対の横梁20と、一対の縦梁21と、複数の案内輪22と、を備えている。
一対の横梁20は、走行輪7の前方および後方に、車幅方向に延びるように配されている。横梁20は、車幅方向におけるガイドレール3間の距離よりも僅かに短く形成されている。横梁20は、各端部に、案内輪支持部23を有している。
一対の縦梁21は、進行方向に延びて上述した一対の横梁20を進行方向で接合する。縦梁21は、それぞれ横梁20の車幅方向の中央部同士を接続している。また、一対の縦梁21には、その長手方向の中央部に軸受を支持する軸受支持部24(図1参照)が形成されている。縦梁21は、軸受支持部24に支持された軸受25を介して後述する台車枠26に対して上下方向を向く軸線回りに旋回可能に取り付けられている。ここで、上述した上下方向とは、軌道2の走行路4に対して垂直な方向である。
案内枠19は、上述したステアリングロッド18の車幅方向内側の端部が連結される案内枠結合部27を備えている。案内枠結合部27は、一対の縦梁21の間に配されるとともに、横梁20と軸受支持部24との間に渡るようにして設けられている。なお、図1中、符号「28」は、縦梁21と横梁20との間に設けられた補強材である。
案内輪22は、ガイドレール3に接触してガイドレール3から車幅方向内側に向かう反力を横梁20へ伝達する部材である。これら案内輪22は、それぞれ横梁20の案内輪支持部23に対して上下方向を向く軸線回りに回転自在に取り付けられている。案内輪22は、軌道式車両1が走行している際に、ガイドレール3と接触して回転する。
上述した案内操向装置8によれば、軌道式車両1が軌道2の曲線部を走行する際に、案内枠19の横梁20がガイドレール3から反力を受けて、案内枠19が曲線部の円弧に応じて旋回する。これにより、案内枠19に取り付けられたステアリングロッド18が、案内枠19の旋回方向と同方向にステアリングアーム17の端部を押し引きする。すると、ステアリングアーム17が揺動されて、走行輪7がステアリングアーム17と共にキングピン16回りに揺動される。
懸架装置9は、車体5に対する走行輪7の上下方向への変位を許容しつつ、走行輪7に生じる駆動力や制動力(以下、単に「走行方向の力」と呼ぶ)を車体5に伝達するための装置である。この懸架装置9は、一対の台車枠26と、一対の懸架枠29と、平行リンク装置30とを備えている。
一対の台車枠26は、走行方向の力を平行リンク装置30に伝達するとともに、緩衝装置10の後述する空気ばね31を下方から支持する部材である。これら台車枠26は、車幅方向に離間して配され、車軸14および車軸カバー(図示せず)を上下で挟み込むように形成されている。
一対の懸架枠29は、平行リンク装置30を介して伝達される走行方向の力を車体5に伝達する。図2に示すように、これら懸架枠29は、車体取付固定部32と平行リンク受部33とからなる。車体取付固定部32は、車体5の車両床面34に沿う車体長手方向に延びるように形成された車体台枠35に対して、ボルト等の締結部材(図示せず)によって固定される。
平行リンク受部33は、車体取付固定部32の車体長手方向内側の端部から垂直下方に向かって延びるように形成されている。また平行リンク受部33は、それぞれ一対の台車枠26よりも車体長手方向内側に配置されている。平行リンク受部33は、台車枠26と同様に、車幅方向に離間されるとともに、進行方向から見て台車枠26と重なる位置に配されている。ここで、一対の台車枠26は、それぞれ車幅方向に延びる台車枠39(図1参照)によって結合されている。
平行リンク装置30は、懸架枠29に対して台車枠26の上下方向への変位を許容しつつ、台車枠26から懸架枠29に対して走行方向への力を伝達する。また、平行リンク装置30は、台車枠26に対して懸架枠29が車幅方向に傾動可能な状態で、台車枠26と懸架枠29とを連結する。この平行リンク装置30は、車幅方向に離間して配される各上下一対の平行リンク36を備えている。
平行リンク36は、それぞれ対を成す上側リンク部材37と下側リンク部材38とを備えている。上側リンク部材37と下側リンク部材38とは、互いに平行な状態で、台車枠26と懸架枠29とに渡るように取り付けられている。より具体的には、上側リンク部材37は、車軸14よりも上側の台車枠26と懸架枠29とを連結し、下側リンク部材38は、車軸14よりも下側の台車枠26と懸架枠29とを連結している。上側リンク部材37と下側リンク部材38とは、台車枠26および懸架枠29に対して上下方向に揺動可能なように各端部が結合されるとともに、台車枠26と懸架枠29との何れか一方に対して左右方向に揺動可能となっている。
緩衝装置10は、主に車体5に対して台車6の上下方向の振動が伝達されることを防止する。この実施形態における緩衝装置10は、空気ばね31である。空気ばね31は、一つの台車6に対して少なくとも一対設けられ、車幅方向に離間して配される。空気ばね31は、その内部に圧縮空気を溜めることができるゴム等の弾性体からなる。これら空気ばね31は、各台車枠26と車体5との間に挟まれるようにして配置されている。これら空気ばね31には、それぞれ高さ調整装置40が接続されている。
高さ調整装置40は、空気ばね31に対する圧縮空気の給排気を行う装置である。高さ調整装置40は、高さ調整弁41と、空気溜め(図示せず)と、圧縮空気を吸気するための配管(図示せず)と、を備えている。ここで、空気溜めには、圧縮機(図示せず)などにより圧縮された所定圧の圧縮空気が貯留される。また、上記配管は、空気溜めと空気ばね31との間の流路を形成する。なお、図1においては、図示都合上、高さ調整弁41と、後述する調整弁支持バー42との図示を省略している。
高さ調整弁41は、空気ばね31の高さが所定の高さ範囲内となるように空気ばね31の内圧を調整するための制御弁である。ここで、空気ばね31の高さは、軌道式車両1の乗客数の変化など、車体5の荷重変化に伴い変化する。そのため、高さ調整弁41は、その主目的として、車幅方向両側に配置された各空気ばね31の高さを揃えて、車体5が傾かないようにしている。
高さ調整弁41は、空気ばね31と空気溜めとの間の給気路を開閉するとともに、空気ばね31と外部との間の排気路を開閉する。高さ調整弁41は、空気ばね31毎に設けられている。これら高さ調整弁41は、車幅方向に延びる棒状の調整弁支持バー(高さ調整装置移動機構)42を介して車体5に支持されている。調整弁支持バー42は、車幅方向に離間された各空気ばね31の間隔よりも十分長く形成されている。調整弁支持バー42は、その車幅方向の中央部が、車両床面34から下方に向かって延びるブラケット43(図3参照)によって回動可能に支持されている。
さらに、高さ調整弁41は、上記給気路および上記排気路を開閉操作するためのレバー44(図3中、破線で示す)を備えている。レバー44は、例えば、車幅方向に向かって延びている。レバー44の端部は、ばね下に配置される台車枠26又は車軸カバー等との上下方向の位置関係が一定に保たれるように調整弁ロッド(自動高さ調整機構)45を介して連結されている。ここで、一つの空気ばね31と、この空気ばね31に対応する高さ調整弁41との相対位置が変化しないと仮定した場合、一つの空気ばね31の高さが変化すると、調整弁ロッド45によりレバー44が揺動操作される。
より具体的には、空気ばね31が予め設定された所定長さよりも短くなった場合には、高さ調整弁41が上下方向で台車枠26等のばね下の部材に近づく方向に変位する。すると、調整弁ロッド45がレバー44の端部を相対的に上方に押し上げて、高さ調整弁41により給気路が開弁され空気ばね31に圧縮空気が供給される。一方で、空気ばね31が、予め設定された所定長さよりも長くなった場合には、高さ調整弁41が上下方向で台車枠26等のばね下の部材から遠ざかる方向に変位する。すると、調整弁ロッド45がレバー44の端部を相対的に下方に引き下げて、高さ調整弁41により排気路が開弁され空気ばね31から圧縮空気が排気される。つまり、上述した高さ調整弁41と調整弁ロッド45とにより本発明の自動高さ調整機構が構成されている。なお、高さ調整弁41は、給気路が開弁されると排気路を閉弁し、排気路が開弁されると給気路を閉弁するようになっている。
検出部12は、案内枠19の旋回量を検出する。検出部12は、変位センサ46と、リンク部(リンク機構)47と、を備え、車幅方向に離間配置された懸架枠29毎に設けられている。
リンク部47は、案内枠19の旋回方向への変位を直線方向、より具体的には上下方向の変位として変位センサ46へ伝達する。
図3に示すように、リンク部47は、水平ロッド48と、水平検知リンク49と、垂直ロッド50と、を備えている。
水平ロッド48は、軌道式車両1が軌道2の直線部を走行しているとき(以下、単に直線走行時と呼ぶ)に、案内枠19の横梁20よりも上方で車幅方向に延びるように配される。水平ロッド48の車幅方向外側の端部は、案内枠19の横梁20に結合されている。これにより、水平ロッド48は、横梁20に対して揺動可能とされている。また、水平ロッド48の車幅方向内側の端部は、水平検知リンク49の下端部に結合されている。つまり、水平ロッド48は、水平検知リンク49に対しても揺動可能とされている。
水平検知リンク49は、懸架枠29に対して、車体長手方向を向く軸線回りに回動自在に支持されている。水平検知リンク49は、直線走行時に回動中心から下方に延びる第一アーム部51と、同じく直線走行時に回動中心から車幅方向外側に延びる第二アーム部52とを備えている。つまり、水平検知リンク49は、第一アーム部51と第二アーム部52とによってL字状に形成され、第一アーム部51の端部の車幅方向の変位を、第二アーム部52の端部の上下方向の変位に変換する。第一アーム部51の下端部には、上述した水平ロッド48の車幅方向内側の端部が揺動可能に結合されている。
垂直ロッド50は、上記第二アーム部52の端部の上下方向への変位を変位センサ46に伝達する。垂直ロッド50は、上下方向に延びる棒状に形成されている。垂直ロッド50の下端部は、第二アーム部52の端部に揺動可能に結合され、垂直ロッド50の上端部は、変位センサ46に接続されている。ここで、水平検知リンク49と垂直ロッド50とは、互いに車幅方向に揺動可能に結合されていればよく、例えば、車体長手方向に延びるピンを介して結合する結合方法や、自在継手を用いた結合などを用いることができる。また、水平ロッド48は、水平検知リンク49に対する案内枠19の車体長手方向への変位を許容するべく、例えば、ボールジョイント等の自在継手などを用いて結合される。
変位センサ46は、垂直ロッド50の上下方向への変位量を検知するセンサである。変位センサ46は、例えば、車体5の車両床面34や、車体5に取り付けられた懸架枠29などに固定されて、車体5に対して上下方向に相対変位しないようになっている。
ここで、上記垂直ロッド50の上下方向への変位量は、案内枠19の旋回量に応じて変化し、例えば、軌道2の曲率が大きくなるほど増加する。換言すれば、案内枠19の旋回量は、軌道2の曲線半径が小さくなるほど増加する。つまり、旋回量と曲率との関係を予め求めておくことで、変位センサ46による変位量の大きさから案内枠19の旋回量を求めることができる。変位センサ46の検出結果の情報は、傾斜制御部13に入力される。
車体傾斜機構11は、台車6に対して車体5を車幅方向に傾斜させる装置である。この車体傾斜機構11は、傾斜駆動部53と、上述した調整弁支持バー42とを備えている。
傾斜駆動部53は、検出部12の検出結果に基づいて車体5を傾斜させる動力を発生させる。この傾斜駆動部53は、例えば、動力源として伸縮可能なアクチュエータ54を備えている。
アクチュエータ54は、調整弁支持バー42の回動中心よりも車幅方向外側において、台車枠26と調整弁支持バー42との間に渡るように取り付けられている。アクチュエータ54は、その取付位置において台車枠26と調整弁支持バー42との上下方向の間隔を変位させることで、上記調整弁支持バー42を傾動させることが可能となっている。
アクチュエータ54は、直線位置と左傾斜位置との間、および、直線位置と右傾斜位置との間でそれぞれ伸縮される。ここで、アクチュエータ54が直線位置とされた場合、調整弁支持バー42は、車幅方向に延びる状態で保持される。また、アクチュエータ54が左傾斜位置とされた場合、調整弁支持バー42は、直線位置よりも車幅方向の左側に傾斜した状態とされる。さらに、アクチュエータ54が右傾斜位置とされた場合、調整弁支持バー42は、直線位置よりも車幅方向の右側に傾斜した状態とされる。
上述したアクチュエータ54としては、様々な直動機構を用いることができる。直動機構としては、例えば、作動流体を用いたシリンダーや、モータ駆動により動作するボールネジ、ラックアンドピニオンなどを用いることができる。
傾斜制御部13は、検出部12の検出結果に基づいて、車体傾斜機構11の傾斜駆動部53を駆動制御する。
図4に示すように、傾斜制御部13は、走行条件取得部55と、曲線半径算出部56と、定常加速度算出部57と、傾斜角度算出部58と、を備えている。
走行条件取得部55は、速度発電機などの速度検出部59から、走行条件として車両速度の情報を取得する。
曲線半径算出部56は、検出部12によって検出された案内枠19の旋回量から軌道2の曲線半径を算出する。ここで、図5に示すように、軌道式車両1のホイールベースを「L」(m)、曲線半径を「R」(m)とした場合、案内枠の旋回量「θ」(deg)は(1)式で表すことができる。
θ=Sin−1(L/2)/R)・・・(1)
ここで、ホイールベース「L」は、軌道式車両1毎に予め決まっており、この実施形態にあっては、前後の台車6の案内枠19の旋回中心間の距離である。
よって、曲線半径「R」は、以下の(2)式で求めることができる。
R=(L/2)/Sinθ・・・(2)
定常加速度算出部57は、車両速度、および、曲線半径に基づき車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める。ここで、軌道式車両1が曲線を通過する際の車両速度を「V」(km/h)とすると、超過遠心加速度「αs」(G)は以下の(3)式で求めることができる。
αs=(V)/(127R)・・・(3)
さらに、曲線通過時の超過遠心加速度によって、軌道式車両1の緩衝装置10のばね系により車体5が外軌側に傾斜する角度を「k」(rad)とすると、曲線通過時に乗客が受ける車幅方向定常加速度「αp」(G)は、以下の(4)式で求めることができる。なお、(4)式で求めた車幅方向定常加速度は、車体5を車体傾斜機構11によって内軌側へ傾斜させない場合に乗客が受ける車幅方向の定常加速度である。
αp=αs+k・・・(4)
傾斜角度算出部58は、車幅方向定常加速度に基づき車体5の車幅方向への傾斜角度を算出する。言い換えれば、乗客に作用する車幅方向定常加速度を打ち消すために必要な車体5の傾斜角度を算出する。傾斜制御部13は、この傾斜角度算出部58により算出された傾斜角度に基づき、上述した傾斜駆動部53を駆動制御する。
ここで、乗客が不快と感じる車幅方向定常加速度は、一般に0.08(G)以上といわれている。車幅方向定常加速度は、「0」を目指すことが理想的ではあるが、算出結果に含まれる誤差なども考慮して0.00〜0.02(G)程度を目標として設定する。すると、曲線通過時に車体5を内軌側に傾斜させる最適な傾斜量「ξ」(rad)は、以下の(5)式のように表すことができる。
ξ−αp=0.0〜0.02
ξ=αp+(0.0〜0.02)・・・(5)
次に、軌道式車両1が軌道2の曲線部を走行する際の車体傾斜機構11の動作について説明する。
まず、軌道式車両1が曲線部に進入すると、傾斜制御部13が、一対の変位センサ46の検知結果に基づいて、車体5の傾斜角度を求める傾斜制御工程を実施する。
より具体的には、まず、速度検出部59が車両速度を検出するとともに、変位センサ46が案内枠19の旋回量を検出する(検出工程)。次いで、図6に示すように、傾斜制御部13は、速度検出部59によって検出された車両速度を走行条件取得部55により取得する(ステップS01;走行条件取得工程)。さらに、これと並行して変位センサ46によって検出された案内枠19の旋回量を曲線半径算出部56により取得する(ステップS02)。
次いで、傾斜制御部13は、曲線半径算出部56によって、案内枠19の旋回量から軌道2の曲線半径を算出する(ステップS03;曲線半径算出工程)。
さらに、傾斜制御部13は、定常加速度算出部57によって、車両速度、および、曲線半径の情報に基づいて、車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める(ステップS04;定常加速度算出工程)。
次いで、傾斜制御部13は、傾斜角度算出部58によって、上記定常加速度算出部57で求めた車幅方向定常加速度に基づき、車体5の車幅方向への傾斜角度を算出する(ステップS05;傾斜角度算出工程)。
そして、傾斜制御部13は、上記算出された傾斜角度となるように傾斜駆動部53の駆動制御を行う(ステップS06)。
ここで、傾斜制御部13は、傾斜駆動部53のアクチュエータ54を直線位置から、左傾斜位置又は右傾斜位置に変位させて、曲線の内軌側に向かって調整弁支持バー42を傾動させる。この際、傾斜制御部13は、調整弁支持バー42が傾斜角度算出部58で算出した傾斜角度となるように傾斜駆動部53のアクチュエータ54を駆動制御する。これにより、調整弁支持バー42の両端部と、台車枠26等のばね下の部材との間の上下方向の間隔が変化する。そのため、調整弁支持バー42の傾斜量および傾斜向きに応じて、高さ調整弁41のレバー44が調整弁ロッド45によって操作される。調整弁支持バー42の両端部うち、相対的に上方に配置される高さ調整弁41は、給気側に操作され、相対的に下方に配置される高さ調整弁41は、排気側に操作される。その結果、車幅方向で離間配置された空気ばね31の高さに差が生じ、この差分だけ車体5が内軌側に傾斜される。
したがって、上述した第一実施形態の軌道式車両1によれば、案内枠19がガイドレール3から反力を受けて旋回した場合に、この旋回量を検出部12によって検出することができる。さらに、傾斜制御部13によって、案内枠19の旋回量に基づきアクチュエータ54を駆動制御して車体5を車幅方向に傾斜させることができる。その結果、ローリング剛性が高くなったり、台車6が大きくなり過ぎたりすることなく、より確実に、軌道2の曲線部を走行する際の乗り心地悪化を防止することができる。
また、検出部12によって、走行輪7を操舵するための案内枠19の旋回量を、垂直ロッド50の上下方向への変位量に変換して変位センサ46で検出することができる。その結果、部品点数の増加を抑制しつつ、簡単な構成で曲線部への進入を検出することができる。
さらに、傾斜制御部13によって傾斜駆動部53のアクチュエータ54を駆動制御して調整弁支持バー42の傾斜角度を変化させることで、車幅方向に離間配置された各空気ばね31の高さ調整弁41の高さ位置を変化させることができる。そのため、車体5の高さを一定に保つための空気ばね31の高さ調整機構を有効利用して、車幅方向に離間配置された各空気ばね31の長さを異ならせることができる。その結果、一つのアクチュエータ54を駆動制御するだけで容易に車体5を傾斜させることが可能となる。
次に、この発明の第二実施形態における軌道式車両について説明する。この第二実施形態の軌道式車両は、上述した第一実施形態の軌道式車両1と車体傾斜機構の構成が異なるだけであるため、同一部分に同一符号を付して説明する。
図7,図8に示すように、第二実施形態の軌道式車両は、車体5と台車6とを備えている。台車6は、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、車体傾斜機構211と、検出部12と、傾斜制御部213と、を備えている。なお、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、検出部12と、傾斜制御部213と、については、上述した第一実施形態と同様の構成であるため詳細説明を省略する。また、図示都合上、図7、図8においては、車体5の高さを自動調整するための高さ調整弁41および調整弁ロッド45を省略している。
検出部12は、第一実施形態と同様に、変位センサ46と、リンク部47と、を備え、案内枠19の旋回量を垂直ロッド50の直線方向の変位量に変換して検出する。検出部12は、車幅方向に離間配置された懸架枠29毎に設けられている。変位センサ46の検出結果は、傾斜制御部213に入力される。
図9に示すように、この第二実施形態における緩衝装置10は、上述した第一実施形態と同様に空気ばね31からなる。空気ばね31には、高さ調整装置40が接続されている。高さ調整装置40は、高さ調整弁41と、空気溜め(図示せず)と圧縮空気を吸気するための配管62とを備えている。
車体傾斜機構211は、台車6に対して車体5を車幅方向に傾斜させる。この車体傾斜機構211は、傾斜量制御装置60と、傾斜調整装置61と、を備えている。傾斜量制御装置60は、調整弁ロッド45によって操作される高さ調整弁41を迂回して空気ばね31の高さを調整する。傾斜調整装置61は、傾斜量制御装置60により空気ばね31の高さを調整する際に、上記高さ調整弁41を介して空気ばね31の高さが調整されることを規制(禁止)する。
傾斜量制御装置60は、第一の3方電磁切換弁63と、迂回配管65と、第二の3方電磁切換弁64と、を備えている。これら第一の3方電磁切換弁63と第二の3方電磁切換弁64とは、それぞれ傾斜制御部13からの制御指令に基づいて開閉動作を行う制御弁である。また、傾斜調整装置61は、上述した第一の3方電磁切換弁63と、第二の3方電磁切換弁64とからなる。
第一の3方電磁切換弁63は、空気溜めに連通される配管66と、高さ調整弁41に接続される配管62と、が連通される状態と、配管66と迂回配管65とが連通される状態とを切り替え可能となっている。
第二の3方電磁切換弁64は、空気ばね31に接続される配管69と高さ調整弁41に接続される配管68とが連通される状態と、配管69と上述した迂回配管65とが連通される状態とを切り替え可能となっている。また、第二の3方電磁切換弁64は、空気ばね31内の圧縮空気を排気させることが可能となっている。配管69には、空気ばね31に収容される圧縮空気の圧力を検出するための圧力センサ70がそれぞれ取り付けられている。これら圧力センサ70の検出結果は、傾斜制御部13に向けて送信される。
さらに、上述した2つの配管68間には、差圧弁71が取り付けられている。この差圧弁71は、車幅方向に離間された2つの空気ばね31内の圧力差が予め設定された所定の圧力差を超えた場合に2つの配管68間を連通させる。この差圧弁71は、例えば、2つの空気ばね31のうち何れか一方がパンクした場合などに動作して、2つの空気ばね31内の圧力が近づく方向に調整される。これにより、パンク時の輪重抜けなどを抑制することができる。
図10に示すように、傾斜制御部213は、車体傾斜機構211による車体5の傾斜角度を制御する。より具体的には、検出部12の検出結果に基づいて、傾斜量制御装置60を駆動制御して空気ばね31の高さを調整する。この際、傾斜制御部213は、高さ調整弁41による空気ばね31の自動高さ調整を無効にした状態で、傾斜調整装置61による空気ばね31の高さ調整を行う。ここで、傾斜量制御装置60を経由して流すことができる圧縮空気の流量は、高さ調整弁41を経由して流すことができる圧縮空気の流量よりも大きく設定され、迅速な吸排気が可能となっている。
傾斜制御部213は、第一実施形態の傾斜制御部13と同様に、走行条件取得部55と、曲線半径算出部56と、定常加速度算出部57と、傾斜角度算出部58とを備えている。車体傾斜機構211は、傾斜角度算出部58の算出結果に基づいて、例えば、数式、テーブル、マップなどに基づき各空気ばね31の圧力目標値を求める。そして、傾斜制御部213は、空気ばね31の圧力が目標の圧力となるように、第二の3方電磁切換弁64による圧縮空気の流量を制御する。
したがって、上述した第二実施形態の軌道式車両によれば、通常時は、高さ調整弁41および調整弁ロッド45によって車体5が傾斜しないように空気ばね31の高さを自動的に調整することができる。一方で、車体5を傾斜させる場合には、迂回配管65および、第二の3方電磁切換弁64により各空気ばね31の高さを個別に調整することができる。
また、高さ調整弁41による空気ばね31の高さ調整を規制した状態で、迂回配管65および第二の3方電磁切換弁64により各空気ばね31の高さを調整するため、高さ調整弁41の動作により、車体5の傾斜が妨げられることを防止できる。その結果、各空気ばね31の高さを異ならせて車体5を傾斜させて、軌道2の曲線部を走行する際に、より確実に乗り心地の悪化を防止することができる。
さらに第二実施形態の軌道式車両は、配管62、高さ調整弁41、および、配管68を介して空気ばね31に圧縮空気を供給する場合よりも、迂回配管65および第二の3方電磁切換弁64(傾斜量制御装置60)を介して空気ばね31に圧縮空気を供給する場合の方が流量を大きくすることができる。そのため、迅速に車体5を傾斜させることができ、傾斜タイミングの遅れによる乗り心地の悪化を防止することができる。
次に、この発明の第三実施形態における軌道式車両について説明する。この第三実施形態の軌道式車両は、上述した第二実施形態の軌道式車両と車体傾斜機構の一部が異なるだけであるため、同一部分に同一符号を付して説明する。
図11〜図13に示すように、第三実施形態の軌道式車両は、車体5と台車6とを備えている。台車6は、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、車体傾斜機構311と、検出部12と、傾斜制御部313(図15参照)と、を備えている。なお、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、検出部12と、傾斜制御部313と、については、上述した第一実施形態と同じ構成であるため詳細説明を省略する。また、図示都合上、図11〜図13においては、車体5の高さを自動調整するための高さ調整弁41および調整弁ロッド45を省略している。
検出部12は、第一実施形態と同様に、変位センサ46と、リンク部47と、を備え、案内枠19の旋回量を垂直ロッド50の直線方向の変位量に変換して検出する。検出部12は、車幅方向に離間配置された懸架枠29毎に設けられている。変位センサ46の検出結果は、傾斜制御部313に入力される。
車体傾斜機構311は、車体上昇下降装置74と、傾斜調整装置61(図14参照)と、を備えている。
車体上昇下降装置74は、緩衝装置10の空気ばね31を上下方向に移動可能に下方から支持する。車体上昇下降装置74は、アクチュエータ75を備える。アクチュエータ75は、上下方向に伸縮可能な直動機構を備える。アクチュエータ75は、台車枠26の上面と空気ばね31の下面との間に挟み込まれ、台車枠26と空気ばね31との間の距離を変化させることが可能となっている。これらアクチュエータ75は、例えば、流体圧などを用いて駆動されるシリンダーなどを用いることができる。
図14に示すように、傾斜調整装置61は、第一の電磁切換弁76と、第二の電磁切換弁77とを備えている。
第一の電磁切換弁76は、空気溜め(図示せず)と高さ調整弁41とを繋ぐ配管66の途中に設けられている。第一の電磁切換弁76は、配管66の流路が遮断される状態と開放される状態との間を、傾斜制御部313によって切り換え可能となっている。
第二の電磁切換弁77は、高さ調整弁41と空気ばね31とを繋ぐ配管68の途中に設けられている。第二の電磁切換弁77は、第一の電磁切換弁76と同様に、配管68の流路が遮断される状態と開放される状態との間を、傾斜制御部313によって切り換え可能となっている。ここで、第一の電磁切換弁76、および、第二の電磁切換弁77としては、2方電磁切換弁又は電磁締切弁等を用いることができる。上述した2つの配管68間には、上述した第一実施形態と同様に、差圧弁71が取り付けられている。
図15に示すように、傾斜制御部313は、第一実施形態の傾斜制御部13と同様に、走行条件取得部55と、曲線半径算出部56と、定常加速度算出部57と、傾斜角度算出部58とを備えている。車体傾斜機構311は、傾斜角度算出部58の算出結果に基づいて、例えば、数式、テーブル、マップなどに基づき、傾斜角度算出部58の算出結果と車体5の傾斜角度とが一致するように車体上昇下降装置74の各アクチュエータ75の伸縮制御を行う。
したがって、上述した第三実施形態の軌道式車両によれば、上述した第二実施形態の軌道式車両と同様に、通常時は、高さ調整弁41および調整弁ロッド45によって車体5が傾斜しないように空気ばね31の高さを自動的に調整することができる。一方で、車体5を傾斜させる場合には、高さ調整弁41による空気ばね31の高さ調整を規制した状態で、アクチュエータ75によって各空気ばね31を下方から支持する支持位置を上下方向に変化させることができる。これにより、各空気ばね31の高さを個別に調整する場合と同様に台車枠26に対する車体5の高さ位置を調整することができる。その結果、車体5の車幅方向の高さを異ならせて車体5を傾斜させて、軌道の曲線部を走行する際に、より確実に乗り心地の悪化を防止することができる。
次に、この発明の第四実施形態における軌道式車両について説明する。この第四実施形態の軌道式車両は、上述した第三実施形態の軌道式車両1と車体傾斜機構の構成が異なるだけであるため、図15を援用するとともに、同一部分に同一符号を付して説明する。
図16〜図18に示すように、第四実施形態の軌道式車両は、車体5と台車6とを備えている。台車6は、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、車体傾斜機構411と、検出部12と、傾斜制御部313(図15参照)と、アンチローリング装置80と、を備えている。なお、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、検出部12と、傾斜制御部313と、については、上述した第三実施形態と同様の構成であるため詳細説明を省略する。また、図示都合上、図16〜図18においては、車体5の高さを自動調整するための高さ調整弁41および調整弁ロッド45の図示を省略している。
検出部12は、第一実施形態と同様に、変位センサ46と、リンク部47と、を備え、案内枠19の旋回量を垂直ロッド50の直線方向の変位量に変換して検出する。検出部12は、車幅方向に離間配置された懸架枠29毎に設けられている。変位センサ46の検出結果は、傾斜制御部313に入力される。
アンチローリング装置80は、車幅方向に延びるトーションバー81を有している。アンチローリング装置80は、トーションバー81のねじり方向の復元力を利用して車体5の傾斜、換言すればローリング方向への変位を規制する。トーションバー81は、両端部が車体5に固定されたトーションバー回転支持軸受部82に回転可能に支持されている。さらにトーションバー81は、その両端部に、車体長手方向に延びるアーム部83(図17参照)を備えている。アーム部83は、その端部に下方へ延びる調整ロッド84が揺動可能に取り付けられている。調整ロッド84は、その下端部が、後述するアクチュエータ87を介して調整ロッド下受部85に揺動可能に取り付けられている。調整ロッド下受部85は、台車枠26から車体長手方向の前方側に延びるように形成されている。
車体傾斜機構411は、ロッド伸縮装置86と、傾斜調整装置61と、を備えている。ロッド伸縮装置86は、アクチュエータ87を有している。
アクチュエータ87は、調整ロッド84にねじり方向の復元力が生じない中立位置を変位させる。具体的には、アクチュエータ87は、上下方向に伸縮可能な直動機構などにより構成され、アーム部83の端部と調整ロッド下受部85の端部との距離を変化可能となっている。
例えば、アクチュエータ87が動作しておらず、車体5がローリング方向に変位した場合、車体5のローリングにより下方に変位する側に配されたアーム部83の端部が調整ロッド84によってトーションバー81よりも相対的に上方に持ち上げられる。すると、トーションバー81がねじれて、その復元力により、アーム部83の端部が相対的に下方に戻ろうとして、上記トーションバー81の端部が上方に変位しようとする。つまり、トーションバー81の端部側に配されたトーションバー回転支持軸受部82を介して車体5が下方から押圧されるため、車体5の車幅方向への傾斜が規制されることとなる。
例えば、車幅方向における何れか一方のアーム部83の端部と調整ロッド下受部85の端部との距離が長くなる方向にアクチュエータ87が動作されると、アーム部83が上方に揺動する。すると、トーションバー81がねじれて、その復元力によりトーションバー81の車幅方向における一方側が上方に変位しようとする。この際、トーションバー81の復元力により車幅方向に離間配置された一対の空気ばね31のうち、一方側の空気ばね31に圧縮方向の力が作用し、他方の空気ばね31に伸長方向の力が作用する。これらの力によって、各空気ばね31が弾性変形して、車体5が車幅方向に傾斜される。
ここで、この第四実施形態における傾斜制御部313は、車幅方向に離間された一対のアクチュエータ87の上下方向の伸縮により車体5を傾斜させる点で共通している。すなわち、第四実施形態における傾斜制御部313は、制御対象が図15の「車体上昇下降装置74」から「ロッド伸縮装置86」に入れ替わっただけであるため、ここでの詳細説明は省略する。
したがって、第四実施形態の軌道式車両によれば、上述した第三実施形態と同様に、通常時は、高さ調整弁41および調整弁ロッド45によって車体5が傾斜しないように空気ばね31の高さを自動的に調整することができる。一方で、車体5を傾斜させる場合には、高さ調整弁41による空気ばね31の高さ調整を規制した状態で、アクチュエータ87によってトーションバー81をねじることで、トーションバー81の中立位置を変化させることができる。これにより、各空気ばね31の高さを個別に調整する場合と同様に台車枠26に対する車体5の高さ位置を調整することができる。その結果、車体5の車幅方向の高さを異ならせて車体5を傾斜させて、軌道の曲線部を走行する際に、より確実に乗り心地の悪化を防止することができる。
次に、この発明の第五実施形態における軌道式車両について説明する。この第五実施形態の軌道式車両は、上述した第三実施形態の軌道式車両と車体傾斜機構の一部が異なるだけであるため、同一部分に同一符号を付して説明する。
図19に示すように、第五実施形態の軌道式車両は、車体5と台車6とを備えている。台車6は、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、車体傾斜機構511と、検出部12と、傾斜制御部313と、を備えている。なお、走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、検出部12と、傾斜制御部313と、については、上述した第三実施形態と同様の構成であるため詳細説明を省略する。また、図示都合上、図19においては、車体5の高さを自動調整するための高さ調整弁41および調整弁ロッド45の図示を省略している。
検出部12は、第一実施形態と同様に、変位センサ46と、リンク部47と、を備え、案内枠19の旋回量を垂直ロッド50の直線方向の変位量に変換して検出する。検出部12は、車幅方向に離間配置された懸架枠29毎に設けられている。変位センサ46の検出結果は、傾斜制御部313に入力される。
車体傾斜機構511は、左右ストッパー90と、車体傾斜駆動装置91とを備えている。
左右ストッパー90は、車体5の床部の車幅方向中央部に配されて、台車6に対する車体5の車幅方向への傾斜を許容しつつ、台車6に対する車体5の車幅方向へのスライドを規制する。左右ストッパー90は、懸架枠横梁92と、ストッパー受93と、ストッパーゴム取付受94と、ストッパーゴム95と、を備えている。
懸架枠横梁92は、空気ばね31の上面間を渡るように配される平板状の部材である。ストッパー受93は、上記懸架枠横梁92の下面から垂直下方に向かって延びて互いに対向する一対の支持面を形成する。
ストッパーゴム取付受94は、車幅方向で上記ストッパー受93の支持面の間に配され、台車枠26又はギヤボックス(図示せず)等、ばね下の構造物に固定されている。
ストッパーゴム95は、上記ストッパーゴム取付受94の車幅方向外側面にそれぞれ取り付けられ、上記ストッパー受93との間にわずかな隙間を介して配される。ストッパーゴム95は、例えば、ゴムや樹脂などストッパー受93よりも軟らかい材料を用いることが好ましい。
車体傾斜駆動装置91は、懸架枠29に対して車幅方向への力を作用させる。車体傾斜駆動装置91は、一対のアクチュエータ96と、旋回軸受支持部97とを備えている。
アクチュエータ96は、傾斜制御部313の制御指令に基づき車幅方向に伸縮可能とされている。アクチュエータ96は、その車幅方向外側の端部がそれぞれ懸架枠29の下部に結合されている。一方で、アクチュエータ96の車幅方向内側の端部は、旋回軸受支持部97に支持されている。
旋回軸受支持部97は、各台車枠26の下部間を渡るように配されるとともに、走行方向(図11の紙面表裏方向)に延びるように形成される。
すなわち、一対のアクチュエータ96のうち、一方のアクチュエータ96を伸ばし、他方のアクチュエータ96を縮めると、懸架枠29が車幅方向で他方のアクチュエータ96側にスライドしようとする。すると、ストッパー受93にストッパーゴム95が突き当たる。そして、このストッパー受93とストッパーゴム95とが突き当たった位置を傾動中心(支点)として、懸架枠横梁92が傾斜する。これにより、一対の空気ばね31のうち一方のアクチュエータ96側に配される空気ばね31が伸長され、他方のアクチュエータ96側に配される空気ばね31が圧縮される。そして、一対の空気ばね31の高さに差が生じて車体5が傾斜することとなる。
ここで、この第五実施形態における傾斜制御部313は、車幅方向に離間された一対のアクチュエータ96の伸縮により車体5を傾斜させる点で共通している。すなわち、第五実施形態における傾斜制御部313は、制御対象が図15の「車体上昇下降装置74」から「車体傾斜駆動装置91」に入れ替わっただけであるため、ここでの詳細説明は省略する。
したがって、上述した第五実施形態の軌道式車両によれば、上述した第三実施形態と同様に、通常時は、高さ調整弁41および調整弁ロッド45によって車体5が傾斜しないように空気ばね31の高さを自動的に調整することができる。一方で、車体5を傾斜させる場合には、高さ調整弁41による空気ばね31の高さ調整を規制した状態で、アクチュエータ96によって懸架枠29を車幅方向に押圧することで、一対の空気ばね31の高さを変化させることができる。これにより、各空気ばね31の高さを個別に調整する場合と同様に台車枠26に対する車体5の高さ位置を調整することができる。その結果、車体5の車幅方向の高さを異ならせて車体5を傾斜させて、軌道の曲線部を走行する際に、より確実に乗り心地の悪化を防止することができる。
次に、この発明の第六実施形態における軌道式車両について説明する。この第六実施形態の軌道式車両は、上述した第三実施形態の軌道式車両と一部の構成が異なるだけであるため、同一部分に同一符号を付して説明する。この第六実施形態における軌道式車両は、車体5と台車6とを備えており、台車6は、一対の走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、車体傾斜機構11と、検出部12と、傾斜制御部413と、を備えている。
図20に示すように、第六実施形態における軌道式車両は、さらに、上述した第三実施形態の軌道式車両が具備する速度検出部59に代えて記憶部101を備えている。
記憶部101は、軌道2のカント、および、車両速度の情報を予め記憶する。より具体的には、記憶部101は、軌道式車両が走行する路線線形とランカーブとを予め記憶している。
傾斜制御部413は、検出部12の検出結果と、記憶部101の記憶情報とに基づいて、車体傾斜機構11の駆動制御を行う。傾斜制御部413は、走行条件取得部455と、曲線半径算出部56と、定常加速度算出部457と、傾斜角度算出部58と、を備えている。
走行条件取得部455は、記憶部101の記憶情報から軌道2のカント、および、車両速度の情報を取得する。ここで、カント、および、車両速度の情報は、軌道2における走行位置、又は、走行時間の情報と関連付けされて記憶されている。つまり、記憶部101から、軌道式車両の走行位置に応じたカント、および、車両速度の情報を取得することができる。
曲線半径算出部56は、上述した第一実施形態の曲線半径算出部56と同様に、変位センサ46の検出結果から曲線半径を上述した(2)式より算出する。
定常加速度算出部457は、カント、車両速度、および、曲線半径の情報に基づき車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める。ここで、曲線に設けられたカントを「C」(%)、曲線半径を「R」(m)、軌道式車両が曲線を通過する際の車両速度を「V」(km/h)とすると、超過遠心加速度「αs」(G)は以下の(6)式で求めることができる。
αs=(V)/(127R)−C・・・(6)
さらに定常加速度算出部457は、上述した(4)式により、曲線通過時に乗客が受ける車幅方向定常加速度「αp」(G)を求める。
傾斜角度算出部58は、上述した(5)式により、曲線通過時に車体5を内軌側に傾斜させる最適な傾斜量を算出する。そして、傾斜制御部413は、この傾斜角度算出部58により算出された傾斜角度に基づき、車体傾斜機構11による車体5の傾斜制御を行う。
次に、この第六実施形態における軌道式車両が軌道2の曲線部を走行する際の車体傾斜機構11の動作について説明する。なお、この第六実施形態における傾斜制御部413の動作は、第一実施形態の傾斜制御部13の図6に示すと動作と、走行条件の種類および取得方法が異なるだけである。よって、同一の工程には同一符号を付して説明する。
図22に示すように、まず、傾斜制御部413は、記憶部101に記憶された軌道式車両の車両速度、および、カントの情報を、走行条件取得部55によって取得する(ステップS11)。さらに、これと並行して変位センサ46によって検出された案内枠の19の旋回量を取得する(ステップS02)。
次いで、傾斜制御部413は、曲線半径算出部56によって、案内枠19の旋回量から軌道2の曲線半径を算出する(ステップS03)。
さらに、傾斜制御部413は、定常加速度算出部457によって、車両速度、カント、および、曲線半径の情報に基づいて、車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める(ステップS14)。
次いで、傾斜制御部413は、傾斜角度算出部58によって、上記定常加速度算出部457で求めた車幅方向定常加速度に基づき、車体5の車幅方向への傾斜角度を算出する(ステップS05)。
そして、傾斜制御部413は、上記算出された傾斜角度となるように傾斜駆動部53の駆動制御を行う(ステップS06)。
したがって、第六実施形態における軌道式車両によれば、軌道2のカントを考慮した車幅方向定常加速度を算出することができる。そのため、曲線通過時に車体5を内軌側に傾斜させるより最適な傾斜量を算出することができる。
次に、この発明の第七実施形態における軌道式車両について説明する。この第七実施形態の軌道式車両は、上述した第三実施形態の軌道式車両と一部の構成が異なるだけであるため、同一部分に同一符号を付して説明する。この第七実施形態における軌道式車両は、車体5と台車6とを備えており、台車6は、一対の走行輪7と、案内操向装置8と、懸架装置9と、緩衝装置10と、車体傾斜機構11と、検出部12と、傾斜制御部513と、を備えている。
傾斜制御部513は、検出部12の検出結果と、記憶部101の記憶情報とに基づいて、車体傾斜機構11の駆動制御を行う。
図21に示すように、第七実施形態における軌道式車両は、加速度検出部103を備えている。加速度検出部103は、車体5に取り付けられて、車幅方向定常加速度を検出する。
また、傾斜制御部513は、走行条件取得部455と、曲線半径算出部56と、定常加速度算出部457と、加速度比較部104と、傾斜角度算出部58と、を備えている。走行条件取得部455と、曲線半径算出部56と、定常加速度算出部457とは、上述した第六実施形態と同一構成であるため、詳細説明を省略する。
加速度比較部104は、加速度検出部103の検出結果と、定常加速度算出部457による算出結果とを比較する。より具体的には、定常加速度算出部457による算出結果を、加速度検出部103による検出結果により確認する。例えば、加速度比較部104は、定常加速度算出部457の算出結果と加速度検出部103の検出結果との差分が予め設定された閾値を超えた場合に、定常加速度算出部457による算出結果がフェール状態と判定して、車体5の傾斜制御を行わないようにする。
傾斜角度算出部58は、上述した(5)式により、曲線通過時に車体5を内軌側に傾斜させる最適な傾斜量を算出する。そして、傾斜制御部413は、この傾斜角度算出部58により算出された傾斜角度に基づき、車体傾斜機構11による車体5の傾斜制御を行う。
次に、この第七実施形態における軌道式車両が軌道2の曲線部を走行する際の車体傾斜機構11の動作について説明する。なお、この第七実施形態における傾斜制御部513の動作は、加速度比較部104による加速度比較工程を行う点でのみ第六実施形態の傾斜制御部413の動作と異なるため、同一の工程には同一符号を付して説明する。
図23に示すように、まず、傾斜制御部513は、記憶部101に記憶された軌道式車両の車両速度、および、カントの情報を、走行条件取得部55によって取得する(ステップS11)。さらに、これと並行して変位センサ46によって検出された案内枠の19の旋回量を取得する(ステップS02)。
次いで、傾斜制御部513は、曲線半径算出部56によって、案内枠19の旋回量から軌道2の曲線半径を算出する(ステップS03)。
さらに、傾斜制御部513は、定常加速度算出部457によって、車両速度、カント、および、曲線半径の情報に基づいて車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める(ステップS14)。
また、傾斜制御部513は、加速度検出部103により検出された車幅方向定常加速度を取得する(ステップS21;加速度検出工程および走行条件取得工程)。さらに、傾斜制御部513は、加速度比較部104によって、定常加速度算出部457により算出された車幅方向定常加速度と、定常加速度検出部104により検出された車幅方向定常加速度と、を比較する(ステップS22;加速度比較工程)。ここで、上述したように、加速度検出部103は、定常加速度算出部457の算出結果と加速度検出部103の検出結果との差分が予め設定された閾値を超えたと判定された場合には、車体5の傾斜制御を行わないように、例えば、フェールである旨の情報を傾斜角度算出部58に出力する。
次いで、傾斜制御部513は、加速度比較部104を経由して上記定常加速度算出部457で求めた車幅方向定常加速度の情報が入力された場合には、傾斜角度算出部58によって、当該車幅方向定常加速度に基づいて、車体5の車幅方向への傾斜角度を算出する(ステップS05)。そして、傾斜制御部13は、上記算出された傾斜角度となるように傾斜駆動部53の駆動制御を行う(ステップS06)。
したがって、上述した第七実施形態の軌道式車両によれば、実際に乗客に作用する車幅方向定常加速度を加速度検出部103によって検出することができる。そのため、定常加速度算出部457により算出された車幅方向定常加速度の値が異常である場合であっても、この異常を検出して最適な車体5の傾斜制御を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、緩衝装置10が空気ばね31を備える場合を一例に説明したが、車体の高さ調整が可能な緩衝装置10であれば空気ばね31に限られるものではない。また、空気ばね31が車幅方向に2つ離間して配置される一例を説明したが、車幅方向に配列される空気ばね31の数は2つに限られず3つ以上の空気ばね31を配列しても良い。
上述した第一実施形態においては、案内枠19の旋回量に応じて、車体5の傾斜角度を変化させる場合について説明した。しかし、軌道2の曲線部が予め設定された所定の曲率よりも大きい場合に、車体5を予め設定された所定角度だけ傾斜させるようにしても良い。この場合、軌道式車両1が曲線部に進入した状態であることを検出部12によって検出する。
さらに、第一実施形態においては、アクチュエータ54により台車枠26と調整弁支持バー42との上下間隔を変位させる場合を一例に説明したが、この構成に限られるものではない。例えば、モータの回転動力を、減速機構などを介して調整弁支持バー42の回転軸に伝達して調整弁支持バー42を回動させるようにしても良い。
さらに、上述した各実施形態においては、それぞれ異なる形式の車体傾斜機構11,211,311、411について個別に説明した。しかしながら、これら車体傾斜機構11,211,311、411を少なくとも一つ備えていればよく、適宜組み合わせて車体5を傾斜させるようにしても良い。
また、上述した各実施形態の曲線半径算出部56においては、数式を用いて曲線半径を求める場合について説明したが、この構成に限られるものではない。例えば、変位センサの検出結果と曲線半径とのテーブルやマップを参照して曲線半径を求めるようにしても良い。
同様に、数式により、定常加速度算出部57,457において車幅方向定常加速度を求め、傾斜角度算出部58において傾斜角度を求める場合について説明した。しかし、定常加速度算出部57,457においては、曲線半径、走行条件(車両速度、カント)、および、定常加速度のマップに基づいて車幅方向定常加速度を求めても良い。傾斜角度算出部58においては、車幅方向定常加速度と傾斜角度とのテーブルやマップに基づいて車体5の傾斜角度を求めても良い。
さらに、上述した各実施形態においては、案内枠19の旋回量を直線方向の変位量に変換して変位センサ46により検出する場合について説明した。しかし、旋回量を検出可能な検出装置であればよく、上記変位センサ46に限られるものではない。例えば、ロータリーエンコーダ、可変抵抗器、画像処理装置など種々の検出装置を用いて案内枠19の旋回量を検出するようにしても良い。
さらに、上述した第六実施形態において、傾斜角度の情報を記憶させる傾斜角度記憶部を設けてもよい。この傾斜角度記憶部には、記憶部101の例えば路線線形およびランカーブ等の記憶情報に基づいて予め傾斜角度算出部58により算出された傾斜角度の情報が記憶される。傾斜制御部413は、この傾斜角度記憶部に記憶された傾斜角度に基づき車体傾斜機構11による車体5の傾斜制御を行うようにすればよい。
また、上述した各実施形態においては、案内枠19の横梁20を走行輪7の前方および後方にそれぞれ配置して、案内輪22を4つ設ける場合について説明した。しかし、走行輪7の前方にのみ横梁20を配しても良い。また、案内枠19に回転自在な案内輪22を設ける場合について説明したが、案内輪22に代えて回転不能な摺動部材を配置しても良い。
本発明は、ガイドレールに案内されて軌道を走行可能な軌道式車両について広く適用可能である。
1 軌道式車両
2 軌道
3 ガイドレール
4 走行路
5 車体
6 台車
7 走行輪
8 案内操向装置
9 懸架装置
10 緩衝装置
11,211 車体傾斜機構
12 検出部
13,213,313,413,513 傾斜制御部
14 車軸
15 駆動装置
16 キングピン
17 ステアリングアーム
18 ステアリングロッド
19 案内枠
20 横梁
21 縦梁
22 案内輪
23 案内輪支持部
24 軸受支持部
25 軸受
26 台車枠
27 案内枠結合部27
28 補強材
29 懸架枠
30 平行リンク装置
31 空気ばね
32 固定部
33 平行リンク受部
34 車両床面
35 車体台枠
36 平行リンク
37 上側リンク部材
38 下側リンク部材
39 台車枠
40 高さ調整装置
41 高さ調整弁
42 調整弁支持バー
43 ブラケット
44 レバー
45 調整弁ロッド
46 変位センサ
47 リンク部
48 水平ロッド
49 水平検知リンク
50 垂直ロッド
51 第一アーム部
52 第二アーム部
53 傾斜駆動部
54 アクチュエータ
55 走行条件取得部
56 曲線半径算出部
57 定常加速度算出部
58 傾斜角度算出部
59 速度検出部
60 傾斜量制御装置
61 傾斜調整装置
62 配管
63 第一の3方電磁切換弁
64 第二の3方電磁切換弁
65 迂回配管
66 配管
68 配管
69 配管
70 圧力センサ
71 差圧弁
74 車体上昇下降装置
75 アクチュエータ
76 第一の電磁切換弁
77 第二の電磁切換弁
80 アンチローリング装置
81 トーションバー
82 トーションバー回転支持軸受部
83 アーム部
84 調整ロッド
85 調整ロッド下受部
86 ロッド伸縮装置
87 アクチュエータ
90 左右ストッパー
91 車体傾斜駆動装置
92 懸架枠横梁
93 ストッパー受
94 ストッパーゴム取付受
95 ストッパーゴム
96 アクチュエータ
97 旋回軸受支持部
101 記憶部
103 加速度検出部
本発明に係る軌道式車両の第一態様は、車体と、前記車体を下方から支持する台車と、を備え、前記台車は、前記車体を車幅方向に傾斜させる車体傾斜機構と、軌道に沿って設けられたガイドレールに案内されて旋回する案内枠と、前記案内枠の旋回量を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記車体傾斜機構による前記車体の傾斜を制御する傾斜制御部と、を備え、前記検出部は、前記案内枠の旋回方向への変位を、直線方向の変位に変換するリンク機構と、前記車両の床面、又は前記車両に固定された懸架枠に固定され、前記前記リンク機構によって変換された直線方向の変位を検出する変位センサと、を有する。
本発明に係る軌道式車両の第二態様では、上記第一態様の軌道式車両における前記リンク機構が、前記案内枠の旋回方向への変位を、上下方向の変位に変換するように構成されていてもよい。
本発明に係る軌道式車両の第十一態様では、上記第十態様に係る軌道式車両において、車幅方向定常加速度を検出する加速度検出部を備えていてもよい。さらに、前記走行条件取得部が、前記加速度検出部によって検出された車幅方向定常加速度の情報を取得するようにしてもよい。また、前記傾斜制御部が、前記定常加速度算出部により算出された車幅方向定常加速度と、前記加速度検出部により検出された車幅方向定常加速度と、を比較する加速度比較部を備えていていもよい。
さらに、本発明に係る軌道式車両の第十二態様では、上記第一から第十一態様の何れか一つに係る軌道式車両において、前記台車は、前記車両の車幅方向に配置された一対の走行輪と、前記走行輪を回転可能に支持するキングピンを有する台車枠を備え、前記走行輪は、前記案内枠の旋回に伴って操舵されるように構成されていてもよい。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十三態様においては、上記第一から第十二態様の何れか一つに係る軌道式車両の車体の傾斜を制御する軌道式車両の車体傾斜制御方法であって、前記案内枠の旋回量を検出する検出工程と、前記案内枠の旋回量に基づいて車体の傾斜を制御する傾斜制御工程と、を備える。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十四態様では、上記第十三態様に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法において、前記傾斜制御工程が、走行条件として少なくとも車両速度の情報を取得する走行条件取得工程と、前記案内枠の旋回量から前記軌道の曲線半径を算出する曲線半径算出工程と、前記車両速度、および、前記曲線半径に基づき車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める定常加速度算出工程と、前記車幅方向定常加速度に基づき前記車体の車幅方向への傾斜角度を算出する傾斜角度算出工程と、を備え、算出された前記傾斜角度となるように前記車体の傾斜を制御するようにしても良い。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十五態様では、上記第十四態様に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法において、前記走行条件取得工程が、カント、および、前記車両速度の情報を取得し、前記定常加速度算出工程が、前記カント、および、前記車両速度と、前記曲線半径とに基づき前記車幅方向定常加速度を算出するようにしてもよい。
本発明に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法の第十六態様では、上記第十五態様に係る軌道式車両の車体傾斜制御方法において、車幅方向定常加速度を検出する加速度検出工程を備え、前記走行条件取得工程では、前記加速度検出工程によって検出された車幅方向定常加速度の情報を取得し、前記傾斜制御工程が、前記定常加速度算出工程により算出された車幅方向定常加速度と、前記加速度検出工程により検出された車幅方向定常加速度と、を比較する加速度比較工程を備えていてもよい。

Claims (15)

  1. 車体と、
    前記車体を下方から支持する台車と、を備え、
    前記台車は、
    前記車体を車幅方向に傾斜させる車体傾斜機構と、
    軌道に沿って設けられたガイドレールに案内されて旋回する案内枠と、
    前記案内枠の旋回量を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記車体傾斜機構による前記車体の傾斜を制御する傾斜制御部と、
    を備える軌道式車両。
  2. 請求項1に記載した軌道式車両であって、
    前記検出部は、
    前記案内枠の旋回方向への変位を、直線方向の変位に変換するリンク機構と、
    前記リンク機構によって変換された直線方向の変位を検出する変位センサと、を備える軌道式車両。
  3. 請求項1又は2に記載した軌道式車両であって、
    前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、
    前記緩衝装置の高さを個別に調整可能な高さ調整装置と、
    前記高さ調整装置を操作して前記緩衝装置の高さを予め設定された高さ範囲内に保持する自動高さ調整機構と、を備え、
    前記車体傾斜機構は、
    前記高さ調整装置を高さ方向に移動可能な高さ調整装置移動機構と、
    前記高さ調整装置移動機構を駆動する駆動装置と、を備え、
    前記傾斜制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記駆動装置の駆動制御を行い、前記高さ調整装置移動機構を介して前記高さ調整装置の高さ方向の位置を移動させる軌道式車両。
  4. 請求項1又は2に記載した軌道式車両であって、
    前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、
    前記緩衝装置の高さを個別に調整可能な高さ調整装置と、
    前記高さ調整装置を操作して前記緩衝装置の高さを予め設定された高さ範囲内に保持する自動高さ調整機構と、を備え、
    前記車体傾斜機構は、
    前記車体を傾斜させる際に、前記高さ調整装置を迂回して前記緩衝装置の高さを変化させる傾斜量制御装置と、
    前記高さ調整装置による前記緩衝装置の高さ調整を規制する傾斜調整装置と、を備え、
    前記傾斜制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記傾斜量制御装置を駆動制御して前記緩衝装置の高さを調整する軌道式車両。
  5. 請求項1又は2記載した軌道式車両であって、
    前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、
    前記緩衝装置の高さを個別に調整可能な高さ調整装置と、
    前記高さ調整装置を操作して前記緩衝装置の高さを予め設定された高さ範囲内に保持する自動高さ調整機構と、を備え、
    前記車体傾斜機構は、
    前記緩衝装置を下方から支持し、前記緩衝装置の位置を上下方向に移動可能な車体上昇下降装置と、
    前記高さ調整装置による前記緩衝装置の高さ調整を規制する傾斜調整装置と、を備え、
    前記傾斜制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記車体上昇下降装置を介して前記緩衝装置の上下方向の位置を変位させる軌道式車両。
  6. 請求項1又は2に記載した軌道式車両であって、
    前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置と、
    車幅方向に延びるトーションバーを具備し、前記トーションバーのねじり方向の復元力を利用して前記車体の傾斜を規制するアンチローリング装置と、を備え、
    前記車体傾斜機構は、
    ねじり方向における前記トーションバーの中立位置を変位させるロッド伸縮装置を備え、
    前記傾斜制御部は、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記ロッド伸縮装置を駆動制御して、前記トーションバーの中立位置を変位させる軌道式車両。
  7. 請求項5又は6に記載した軌道式車両であって、
    前記台車と前記車体との間に車幅方向に離間して配される緩衝装置を備え、
    前記台車は、
    前記車体の床部に固定された懸架枠を備え、
    前記車体傾斜機構は、
    前記車体の床部の車幅方向中央部に配されて前記車体の車幅方向への傾斜を許容しつつ、前記車体の車幅方向へのスライドを規制する左右ストッパーと、
    前記懸架枠に対して車幅方向への力を作用させる車体傾斜駆動装置と、を備え、
    前記傾斜制御部は、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記車体傾斜駆動装置を駆動制御して、前記懸架枠に対して車幅方向への力を作用させる軌道式車両。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載した軌道式車両であって、
    前記傾斜制御部は、
    走行条件として少なくとも車両速度の情報を取得する走行条件取得部と、
    前記検出部によって検出された旋回量から前記軌道の曲線半径を算出する曲線半径算出部と、
    前記車両速度の情報、および、前記曲線半径に基づき車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める定常加速度算出部と、
    前記車幅方向定常加速度に基づき前記車体の車幅方向への傾斜角度を算出する傾斜角度算出部と、を備える軌道式車両。
  9. 請求項8に記載した軌道式車両であって、
    車両速度を検出する速度検出部を備え、
    前記走行条件取得部は、前記速度検出部から車両速度の情報を取得し、
    前記定常加速度算出部は、前記車両速度の情報、および、前記曲線半径の情報に基づき車幅方向定常加速度を算出する軌道式車両。
  10. 請求項8に記載した軌道式車両であって、
    前記軌道のカント、および、前記車両速度の情報が予め記憶される記憶部を備え、
    前記走行条件取得部は、前記記憶部の記憶情報から前記カント、および、車両速度の情報を取得し、
    前記定常加速度算出部は、前記カントの情報、および、前記車両速度の情報と、前記曲線半径の情報とに基づき車幅方向定常加速度を算出する軌道式車両。
  11. 請求項10に記載した軌道式車両であって、
    車幅方向定常加速度を検出する加速度検出部を備え
    前記走行条件取得部は、前記加速度検出部によって検出された車幅方向定常加速度の情報を取得し、
    前記傾斜制御部は、
    前記定常加速度算出部により算出された車幅方向定常加速度と、前記加速度検出部により検出された車幅方向定常加速度と、を比較する加速度比較部を備える軌道式車両。
  12. 軌道に沿って設けられたガイドレールに案内されて旋回する案内枠を備えた軌道式車両の車体傾斜制御方法であって、
    前記案内枠の旋回量を検出する検出工程と、
    前記案内枠の旋回量に基づいて車体の傾斜を制御する傾斜制御工程と、
    を備える軌道式車両の車体傾斜制御方法。
  13. 請求項12に記載した軌道式車両の車体傾斜制御方法であって、
    前記傾斜制御工程は、
    走行条件として少なくとも車両速度の情報を取得する走行条件取得工程と、
    前記案内枠の旋回量から前記軌道の曲線半径を算出する曲線半径算出工程と、
    前記車両速度、および、前記曲線半径に基づき車内の乗客が受ける車幅方向定常加速度を求める定常加速度算出工程と、
    前記車幅方向定常加速度に基づき前記車体の車幅方向への傾斜角度を算出する傾斜角度算出工程と、を備え、
    算出された前記傾斜角度となるように前記車体の傾斜を制御する軌道式車両の車体傾斜制御方法。
  14. 請求項13に記載した軌道式車両の車体傾斜制御方法であって、
    前記走行条件取得工程では、
    カント、および、前記車両速度の情報を取得し、
    前記定常加速度算出工程では、
    前記カント、および、前記車両速度と、前記曲線半径とに基づき前記車幅方向定常加速度を算出する軌道式車両の車体傾斜制御方法。
  15. 請求項14に記載した軌道式車両の車体傾斜制御方法であって、
    車幅方向定常加速度を検出する加速度検出工程を備え、
    前記走行条件取得工程では、
    前記加速度検出工程によって検出された車幅方向定常加速度の情報を取得し、
    前記傾斜制御工程は、
    前記定常加速度算出工程により算出された車幅方向定常加速度と、前記加速度検出工程により検出された車幅方向定常加速度と、を比較する加速度比較工程を備える軌道式車両の車体傾斜制御方法。
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