JP7130573B2 - 移動体制御装置、移動体、移動体制御方法及びプログラム - Google Patents

移動体制御装置、移動体、移動体制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動体制御装置、移動体、移動体制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、軌道系交通システムにおいて、きめ細やかな操舵制御を可能とする自動操舵機構が開示されている。具体的には、特許文献1に記載のコントローラは、出発前に、出発地点から目的地点までの軌道条件、走行条件および車両条件から、軌道の変化点ごとに前後輪のパターン操舵角を表にしたパターン操舵角テーブルを作成し、出発点からの距離から当該パターン操舵角に基づいて舵角指令を算出している。
特開2009-023509号公報
従来技術においては、一定速での走行を前提とし、運動学(幾何学的関係)を用いた操舵角のみをフィードフォワード操舵角として演算しているものがある。この場合、予め記憶した移動経路の地図情報に基づいて操舵角指令を算出し、各輪の操舵角を制御するので、走行経路の変化点においても予め舵取りされるから、安定した舵取り乃至走行を行うことができる。しかしながら、このような算出方法では、例えば、移動体が加減速する場合など、動力学が必要な操舵には未対応のため、フィードフォワード操舵角の精度に誤差が生じることが想定される。
本発明の目的は、動力学を考慮した、より精度の高いフィードフォワード操舵角の演算が可能な移動体制御装置、移動体、移動体制御方法及びプログラム提供することにある。
本発明の一態様によれば、移動体制御装置は、予め定められた軌道に沿って走行する移動体を制御する移動体制御装置であって、台車位置及び車体質量を含む移動体固有情報、移動体位置、移動体速度、及び、前記軌道の位置ごとの曲率を含む軌道情報を取得する情報取得部と、前記移動体固有情報、前記移動体位置、前記移動体速度、及び、前記軌道情報を用いて操舵角を演算するフィードフォワード操舵角演算部と、を備え、前記フィードフォワード操舵角演算部は、前記台車位置と、前記移動体位置における前記軌道の曲率との幾何学的関係に基づいて算出される運動学成分と、前記台車位置、前記車体質量、前記移動体速度、及び、前記移動体位置における前記軌道の曲率及び曲率変化率を含む運動方程式に基づいて算出される動力学成分との和によって前記操舵角を演算する。
本発明の一態様によれば、移動体制御装置は、前記軌道情報は、更に、前記軌道の位置ごとのバンク角を含み、前記フィードフォワード操舵角演算部は、更に、前記バンク角に応じて前記移動体の左右方向に作用する力を用いて前記動力学成分を算出する。
本発明の一態様によれば、移動体制御装置は、現時点における前記軌道に対する前記移動体のずれ量を取得して、当該ずれ量が小さくなるような操舵角を演算するフィードバック操舵角演算部をさらに備える。
本発明の一態様によれば、前記フィードフォワード操舵角演算部は、後台車の位置における前記軌道の接線である第1接線に対し、前台車の位置における前記軌道の接線である第2接線がなす角度と、前記第1接線に直交する方向における前記後台車と前記前台車との間の距離とに基づいて、前記運動学成分を算出する。
本発明の一態様によれば、移動体は、上述の移動体制御装置を備える。
本発明の一態様によれば、移動体制御方法は、予め定められた軌道に沿って走行する移動体を制御する方法であって、台車位置及び車体質量を含む移動体固有情報、移動体位置、移動体速度、及び、前記軌道の位置ごとの曲率を含む軌道情報を取得するステップと、前記移動体固有情報、前記移動体位置、前記移動体速度、及び、前記軌道情報を用いて操舵角を演算するステップと、を有し、前記操舵角を演算するステップは、前記台車位置と、前記移動体位置における前記軌道の曲率との幾何学的関係に基づいて算出される運動学成分と、前記台車位置、前記車体質量、前記移動体速度、及び、前記移動体位置における前記軌道の曲率及び曲率変化率を含む運動方程式に基づいて算出される動力学成分との和によって前記操舵角を演算するステップを有する。
本発明の一態様によれば、プログラムは、予め定められた軌道に沿って走行する移動体を制御する移動体制御装置のコンピュータに、台車位置及び車体質量を含む移動体固有情報、移動体位置、移動体速度、及び、前記軌道の位置ごとの曲率を含む軌道情報を取得するステップと、前記移動体固有情報、前記移動体位置、前記移動体速度、及び、前記軌道情報を用いて操舵角を演算するステップと、を実行させる。前記操舵角を演算するステップは、前記台車位置と、前記移動体位置における前記軌道の曲率との幾何学的関係に基づいて算出される運動学成分と、前記台車位置、前記車体質量、前記移動体速度、及び、前記移動体位置における前記軌道の曲率及び曲率変化率を含む運動方程式に基づいて算出される動力学成分との和によって前記操舵角を演算するステップを有する。
上述の発明の各態様によれば、動力学を考慮した、より精度の高いフィードフォワード操舵角の演算が可能となる。
第1の実施形態に係る移動体の全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る移動体の機能構成を示す第1の図である。 第1の実施形態に係る移動体の機能構成を示す第2の図である。 第1の実施形態に係る移動体の機能構成を示す第3の図である。 第1の実施形態に係るコントローラの処理フローを示す図である。 第1の実施形態に係るコントローラの処理を詳細に説明するための図である。 第2の実施形態に係るコントローラの処理を詳細に説明するための図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る移動体制御装置、及び、これを備える移動体について、図1~図6を参照しながら説明する。
(移動体の全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る移動体の全体構成を示す図である。
移動体1は、軌道系交通システムに用いられる移動体(車両)であって、予め定められた軌道W1上を自動で走行する。軌道W1は、移動体1の現在位置から目的地までの移動経路Wに沿って予め規定されている。
図1に示すように、移動体1は、移動体筐体1Aと、前側の左右輪である前台車TFl、TFrと、後側の左右輪である後台車TRl、TRrとを備える。移動体1は、前台車TFl、TFr、及び、後台車TRl、TRrを個別に操舵可能とされている。
移動体筐体1Aは、コントローラ10(移動体制御装置)と、アクチュエータ11F、11Rと、操舵角センサ12F、12Rと、速度検知装置13と、位置検知装置14と、変位センサ15F、15Rとを有している。
コントローラ10は、移動体1の走行制御全体を司る。コントローラ10の機能の詳細については後述する。
アクチュエータ11Fは、前台車TFl、TFrの操舵機構である。アクチュエータ11Rは、後台車TRl、TRrの操舵機構である。アクチュエータ11F、11Rは、コントローラ10から出力される操舵角指令に従って動作する。
操舵角センサ12F、12Rは、アクチュエータ11F、11Rがなす操舵角を検出するセンサである。
速度検知装置13は、いわゆる速度センサであって、移動体1の走行速度を検知する。
位置検知装置14は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)によって提供される測位情報から移動体1の現在位置を検知する。
変位センサ15F、15Rは、それぞれ、移動体筐体1Aの前側及び後側に設置され、設置位置における軌道W1からのずれ量(変位)を検知するセンサである。
(移動体の機能構成)
図2~図4は、それぞれ、第1の実施形態に係る移動体の機能構成を示す図である。
図2に示すように、コントローラ10は、CPU100と、接続インタフェース101と、メモリ102と、ストレージ103とを備えている。
CPU100は、予め用意されたプログラムに従って動作するプロセッサである。CPU100が実行する処理については後述する。
接続インタフェース101は、上述した各種アクチュエータ、センサ類との接続インタフェースである。
メモリ102は、いわゆる主記憶装置であって、CPU100がプログラムに従って動作するための命令、データ等が展開される。
ストレージ103は、いわゆる補助記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。本実施形態においては、このストレージ103には、予め、移動体固有情報及び軌道情報が記録されている。
「移動体固有情報」とは、移動体1に関する固有の情報であって、当該移動体1の普遍的な値を示す情報である。具体的には、移動体固有情報には、移動体1の重さ(車体質量)が含まれる。また、移動体固有情報には、移動体筐体1Aの重心と、前台車TFl、TFrとの位置関係、及び、移動体筐体1Aの重心と、後台車TRl、TRrとの位置関係を示す情報(以下、「台車位置」とも表記する。)が含まれる。
「軌道情報」とは、軌道W1のスタートからゴールまでを所定の単位距離で分節してなる軌道W1上の位置ごとに紐づく情報群である。具体的には、図3に示すように、軌道情報は、軌道W1上の各位置(c0、c1、・・)における曲率(s0、s1、・・)、曲率変化率(sx0、sx1、・・)、及び、バンク角(φ0、φ1、・・)を示している。なお、曲率変化率とは、軌道W1における単位距離当たりの曲率(s0、s1、・・)の変化率である。他の実施形態に係るコントローラ10は、軌道上の位置(c0、c1、・・)と、曲率(s0、s1、・・)との関係から曲率変化率を演算して取得する態様であってもよい。
図4を参照しながら、CPU100が有する機能について詳しく説明する。
CPU100は、予め用意されたプログラムに従って動作することで、以下の、情報取得部1000、フィードフォワード操舵角演算部1001、フィードバック操舵角演算部1002、及び、操舵角指令出力部1003としての機能を発揮する。
情報取得部1000は、軌道W1を走行する移動体1に関する各種情報を逐次取得する。具体的には、情報取得部1000は、ストレージ103を参照して、移動体固有情報及び軌道情報を取得する。また、情報取得部1000は、速度検知装置13を介して移動体1の走行速度(以下、「移動体速度」とも表記する。)を取得する。また、情報取得部1000は、位置検知装置14を介して移動体1の現在位置(以下、「移動体位置」とも表記する。)を取得する。
また、情報取得部1000は、変位センサ15F、15Rを介して、各々の設置位置における現時点の軌道W1からのずれ量(変位)を取得する。また、情報取得部1000は、操舵角センサ12F、12Rを介して、アクチュエータ11F、11Rそれぞれにおける現時点の操舵角を取得する。
フィードフォワード操舵角演算部1001は、情報取得部1000が取得した各種情報(移動体固有情報、移動体位置、移動体速度、及び、軌道情報)を用いて、フィードフォワードで、アクチュエータ11F、11Rそれぞれに指令すべき操舵角を演算する。
図4に示すように、フィードフォワード操舵角演算部1001は、更に、運動学成分演算部1001aと、動力学成分演算部1001bとしての機能を有する。
運動学成分演算部1001aは、移動体固有情報に示される「台車位置」と、「移動体位置」における軌道W1の「曲率」との幾何学的関係に基づいて、指令すべき操舵角の運動学成分を算出する。
動力学成分演算部1001bは、移動体固有情報に示される「台車位置」、「車体質量」、「移動体速度」、及び、「移動体位置」における軌道W1の「曲率」を含む運動方程式に基づいて、指令すべき操舵角の動力学成分を算出する。
フィードバック操舵角演算部1002は、変位センサ15F、15R、及び、操舵角センサ12F、12Rを介して、現時点におけるずれ量と操舵角とを取得し、操舵角のフィードバック制御を行う。具体的には、フィードバック操舵角演算部1002は、現時点における軌道W1に対する移動体1のずれ量を取得し、次の時刻に適用すべき操舵角として当該ずれ量が小さくなるような操舵角を演算する。
操舵角指令出力部1003は、フィードフォワード操舵角演算部1001によって演算されたフィードフォワード操舵角と、フィードバック操舵角演算部1002によって演算されたフィードバック操舵角との合計を示す操舵角指令を、アクチュエータ11F、11Rに向けて出力する。
(移動体制御装置の処理フロー)
図5は、第1の実施形態に係るコントローラの処理フローを示す図である。
図6は、第1の実施形態に係るコントローラの処理の詳細な説明に用いる図である。
以下、図5、図6を参照しながら、コントローラが実行する各処理について詳しく説明する。
まず、CPU100の情報取得部1000は、ストレージ103及び速度検知装置13、位置検知装置14を通じて各種情報を取得する(ステップS01)。具体的には、情報取得部1000は、「移動体位置」、「移動体速度」、移動体固有情報に含まれる「台車位置」、「車体質量」、及び、軌道情報(図3)を取得する。
次に、CPU100のフィードフォワード操舵角演算部1001は、ステップS01に基づいて導出されるフィードフォワード操舵角を演算する(ステップS02)。このステップS02において、運動学成分演算部1001aは、フィードフォワード操舵角の運動学成分を演算し(ステップS02a)、動力学成分演算部1001bは、フィードフォワード操舵角の動力学成分を演算する(ステップS02b)。
ステップS02a及びステップS02bの処理の内容について、図6を参照しながら詳しく説明する。
図6は、移動体1が、軌道W1の一部をなす半径Rの円軌道上を走行している場合における、移動体1と軌道W1との幾何学的関係を示している。図6は、移動体1の前後方向を±X方向で表し、移動体1の左右方向(走行面において前後方向に直交する方向)を±Y方向で表し、移動体1の上下方向(走行面に直交する方向)を±Z方向で表している。
以下の説明において、移動体1の前側左右に設置された2つの前台車TFl、TFrは、各々の左右方向における中心(即ち、車両中心軸E上)に設置された単一の仮想的な前台車TFiに置き換えて説明する。また、以下の説明において、移動体1の後側左右に設置された2つの後台車TRl、TRrを、各々の左右方向における中心位置(即ち、車両中心軸E上)に設置された単一の仮想的な後台車TRiに置き換えて説明する。
なお、図6に示す前台車距離lfは、移動体筐体1Aの重心Cから前台車TFiまでの距離である。また、図6に示す後台車距離lrは、移動体筐体1Aの重心Cから後台車TFrまでの距離である。また、図6に示す台車間距離Lは、前台車TFiから後台車TFrまでの距離であって、本実施形態においては、前台車距離lfと後台車距離lrとの合計に一致する(L=lf+lr)。前台車距離lf及び後台車距離lrは、移動体固有情報として予めストレージ103に記録されている。
また、半径Rの円軌道上を走行する移動体1の旋回半径rは、円軌道の原点Oから移動体筐体1Aの重心Cまでの距離である。なお、旋回半径rは、円軌道の半径Rと、前台車距離lf又は後台車距離lrとの幾何学的関係から算出可能なパラメータである。更に、円軌道の半径Rは、当該円軌道の曲率sに基づいて算出可能である(R=1/s)。
一般に、台車の操舵角を“δ”とし、台車の取り付け位置における速度ベクトルが車両中心軸Eに対してなす角度を“δk”としたとき、操舵角δ、角度δkと、台車が発生する横力f(±Y方向に作用する力)との関係は、式(1)で表される。
Figure 0007130573000001
式(1)を変形すると、台車に指令すべき操舵角は、式(2)で表現できる。
Figure 0007130573000002
式(1)、(2)の“K”は、すべり角(δ-δk)に応じて一つの車輪が発生させる横力fの比例係数K(コーナリングパワー)である。本実施形態において、前台車、後台車は、それぞれ左右2つずつあるので式(1)、(2)では“2K”としている。なお、この比例係数Kは、移動体固有情報に含まれる情報の一つであって、予めストレージ103に記録されている既知の情報である。
前台車TFiについての操舵角δを“δf”とし、後台車TRiについての操舵角δを“δr”として式(2)に従えば、操舵角δf、δrは、式(3)で表される。
Figure 0007130573000003
式(3)における“δfk”は、前台車TFiの取り付け位置における速度ベクトルが車両中心軸Eに対してなす角度である。また、式(3)における“δrk”は、後台車TRiの取り付け位置における速度ベクトルが車両中心軸Eに対してなす角度である(図6参照)。
また、式(3)における“ff”は、前台車TFiがその取り付け位置に発生させる横力であり、式(3)における“fr”は、後台車TRiがその取り付け位置に発生させる横力である。式(3)に示すように、“ff/2K”を“δfd”とおき、“fr/2K”を“δrd”とおくと、前台車TFi、後台車TRiのそれぞれに与えるべき操舵角δf、δrは、力に依存しない成分(幾何学的関係から定まる成分)である運動学成分δfk、δrkと、力に依存する成分である動力学成分δfd、δrdとに分けることができる。
(運動学成分の算出手順)
運動学成分演算部1001aによる運動学成分δfk、δrkの算出手順(ステップS02a)について説明する。
運動学成分δfk、δrkは、移動体1が存在する位置における軌道W1の曲率s(=1/R)を用いて式(4)で表すことができる。
Figure 0007130573000004
そこで、運動学成分演算部1001aは、ステップS02aにおいて、軌道情報(図3)を参照し、位置検知装置14を介して取得した「移動体位置」(現在位置)に対応する曲率sを特定する。そして、運動学成分演算部1001aは、特定した曲率sと、既知の台車間距離Lとを式(4)に代入して運動学成分δfk、δrkを演算する。
(動力学成分の算出手順)
動力学成分演算部1001bによる動力学成分δfd、δrdの算出手順(ステップS02b)について説明する。
移動体1が図6に示す軌道W1に沿って移動するとき、移動体筐体1Aの左右方向(±Y方向)についての並進の運動方程式(式(5))と、重心C周りの回転の運動方程式(式(6))が成り立つ。なお、文章中においては、“θdes”に1つのドットが付された記号を“θdes(・)”と表記し、“θdes”に2つのドットが付された記号を“θdes(・・)”と表記する。
Figure 0007130573000005
Figure 0007130573000006
式(5)における“θdes(・)”は、移動体1のヨー角速度である。式(5)左辺の“mrθdes(・)”は、車体質量mの移動体筐体1Aが旋回半径rで旋回する際に、重心Cから原点Oに向かって発生する向心力である。即ち、式(5)に示すように、移動体筐体1Aに発生する向心力“mrθdes(・)”は、前台車TFiが発生させる横力ffと、後台車TRiが発生させる横力frとの合計と釣り合う。
式(6)における“θdes(・・)”は、移動体1のヨー角加速度である。また、式(6)における“I”は、移動体筐体1Aの慣性モーメントであり、車体質量m、旋回半径rより算出可能である(I=mr^2)。式(6)左辺の“Iθdes(・・)”は、移動体筐体1Aに作用するトルクである。即ち、式(6)に示すように、移動体筐体1Aを回転させるトルク“Iθdes(・・)”は、前台車TFiがその取り付け位置に作用させる横力ffに基づくトルク(lf・ff)と、後台車TRiがその取り付け位置に作用させる横力frに基づくトルク(-lr・fr)との合計と一致する。
更に、ヨー角速度θdes(・)、及び、ヨー角加速度θdes(・・)は、それぞれ、式(7)、式(8)で表される。
Figure 0007130573000007
Figure 0007130573000008
式(7)における“v”は、移動体速度(走行速度)である。動力学成分演算部1001bは、ステップS02bにおいて、軌道情報(図3)を参照し、位置検知装置14を介して取得した移動体位置(現在位置)に対応する曲率sを特定する。そして、動力学成分演算部1001bは、速度検知装置13を介して取得した移動体速度vと、軌道情報から特定した曲率sとを式(7)に代入することで、ヨー角速度θdes(・)を算出する。
式(8)における“sx”は、曲率変化率である。また、式(8)における“a”は、移動体加速度(走行方向の加速度)である。移動体加速度aは、速度検知装置13を介して取得した移動体速度vを時間微分することで算出可能である。
式(8)における“sx”は、曲率変化率である。動力学成分演算部1001bは、ステップS02bにおいて、軌道情報(図3)を参照し、位置検知装置14を介して取得した「移動体位置」(現在位置)に対応する曲率s及び曲率変化率sxを特定する。そして、動力学成分演算部1001bは、速度検知装置13を介して取得(算出)した移動体速度v(移動体加速度a)と、軌道情報から特定した曲率s、曲率変化率sxとを式(8)に代入することで、ヨー角加速度θdes(・・)を算出する。
式(5)及び式(6)で示した運動方程式を、前台車TFiの横力ff、及び、後台車TRiの横力frそれぞれについて解くと、式(9)となる。
Figure 0007130573000009
ただし、式(9)では、“lf+lr”を“L”とおいている。
次に、軌道W1のバンク角φを考慮して、前台車TFi及び後台車TRiのそれぞれが、実際に発生すべき力ffTire、frTireを求める。前台車TFi及び後台車TRiのそれぞれが実際に発生すべき力ffTire、frTireは、横力ff、frから、軌道W1のバンク角φによって発生する力ffBank、frBankを差し引くことで求められる。具体的には、前台車TFi及び後台車TRiのそれぞれが実際に発生すべき力ffTire、frTireは、式(10)のように表される。
Figure 0007130573000010
式(10)において、前台車TFiの取り付け位置における軌道W1のバンク角を“φf”とし、後台車TRiの取り付け位置における軌道W1のバンク角を“φr”としている。軌道W1のバンク角φによって発生する力ffBank、frBankは、移動体筐体1Aに作用する重力(車体質量mと重力加速度gとの積)に応じて発生する左右方向の力である。
滑り角(δ-δk)に、コーナリングパワー“2K”を乗じたものが、前台車TFi及び後台車TRiのそれぞれが発生すべき力ffTire、frTireである。したがって、前台車TFiに与えるべき操舵角の動力学成分δfd、及び、後台車TRiに与えるべき操舵角の動力学成分δrdは、それぞれ、式(11)で表される。
Figure 0007130573000011
動力学成分演算部1001bは、ステップS02bにおいて、更に、式(11)に、移動体1のヨー角速度θdes(・)(式(7))、及び、ヨー角加速度θdes(・・)(式(8))を代入することで、動力学成分δfd、δrdを演算する。このとき、動力学成分演算部1001bは、軌道情報(図3)を参照し、位置検知装置14を介して取得した「移動体位置」(現在位置)に対応する前台車TFiのバンク角φf及び後台車TRiのバンク角φrを特定する。
以上のようにして、フィードフォワード操舵角演算部1001は、式(4)に基づいて操舵角δf、δrの運動学成分δfk、δrkを算出し、式(11)に基づいて動力学成分δfd、δrdを算出する。
図5に戻り、次に、フィードバック操舵角演算部1002は、変位センサ15F、15Rを介して取得した変位と、操舵角センサ12F、12Rを介して取得した現時点の操舵角を取得して、フィードバック操舵角を演算する(ステップS03)。本実施形態に係るフィードバック操舵角演算部1002が実行するフィードバック制御は、既知の技術で実現可能であるため、詳細な説明を省略する。
次に、操舵角指令出力部1003は、フィードフォワード操舵角演算部1001によって算出されたフィードフォワード操舵角(δf、δd)と、フィードバック操舵角演算部1002によって算出されたフィードバック操舵角とを統合し、新たな操舵角指令として、アクチュエータ11F、11Rに向けて出力する(ステップS04)。
(作用、効果)
以上に説明した通り、第1の実施形態に係るコントローラ10(移動体制御装置)は、移動体固有情報(台車位置lf、lr、車体質量m、コーナリングパワーK)、移動体位置、移動体速度、及び、軌道情報(図3)を用いて、前台車TFi、後台車TRiそれぞれに与えるべき操舵角δf、δrを演算するフィードフォワード操舵角演算部1001を具備することを特徴とする。そして、このフィードフォワード操舵角演算部1001は、台車位置lf、lrと、移動体位置(現在位置)における軌道W1の曲率sとの幾何学的関係に基づいて算出される運動学成分と、台車位置、車体質量m、移動体速度v、及び、移動体位置(現在位置)における軌道の曲率s及び曲率変化率sxを含む運動方程式に基づいて算出される動力学成分との和によって操舵角δf、δdを演算する。
本実施形態に係るコントローラ10は、上記のような特徴を有することで、以下のような効果を奏する。即ち、運動学成分(幾何学的関係に基づく操舵角)だけでなく、移動体1に作用する力に応じた成分である動力学成分を考慮して操舵角を算出することができる。これにより、移動体1が加減速した場合や、軌道W1にバンク角が存在する場合も、加速度やバンク角に応じた適切な操舵角を算出することができる。また、通常の軌道は、直線軌道(曲率s=0)の軌道と、曲率s=s0(s0>0)の円軌道との境界には、曲率sを0からs0に緩やかに変化させるための緩和曲線が設けられる。本実施形態に係るコントローラ10によれば、この緩和曲線の特性(即ち、軌道情報曲率変化率sx)も動的に考慮される。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る移動体制御装置、及び、これを備える移動体について、図7を参照しながら説明する。なお、第2の実施形態に係る移動体1の機能構成等については第1の実施形態と同様であるため図示を省略する。
(運動学成分の算出手順)
図7は、第2の実施形態に係るコントローラ10の機能構成を説明するための図である。
第1の実施形態に係る運動学成分演算部1001aは、式(4)に基づいて操舵角の運動学成分δfk、δrkを算出するものとして説明した。しかし、式(4)は、曲率sが一定の円軌道(近似曲線)を走行することを前提としているため、実際の軌道W1における曲率sの変化点前後では誤差が生じ得る。そこで、第2の実施形態に係る運動学成分演算部1001aは、以下に説明する手順で運動学成分δfk、δrkを算出する。
図7に示すように、移動体筐体1Aの後台車TRiの取り付け位置を、xy座標の原点Oとする。xy座標のx軸は、原点Oにおける軌道W1の接線に一致する。また、xy座標のy軸は、x軸(原点Oにおける軌道W1の接線)に直交する。
また、移動体筐体1Aの前台車TFiの取り付け位置を示す点Pは、x軸の正の位置に存在するものとする。
軌道W1上の任意の位置を原点Oからの距離cで表すものとすると、軌道W1の軌道形状は、式(12)のように定義される。
Figure 0007130573000012
また、軌道W1上の任意の位置(x、y)における接線が原点Oにおける接線(x軸)に対してなす角度を“θ”とすると、式(13)が成り立つ。
Figure 0007130573000013
更に、この角度θを用いて、曲率変化率sxを式(14)で表すことができる。
Figure 0007130573000014
式(14)によれば、軌道情報に事前に記録されている曲率変化率sxを原点Oからの距離cで積分することで、その軌道W1上の任意の位置における角度θを算出することができる。
ここで、後台車TRiから前台車TFiまでの範囲では、軌道W1とx軸が接近しているので、“dx=dc”と近似できる。そうすると、式(13)に基づいて式(15)が成り立つ。
Figure 0007130573000015
式(15)によれば、式(15)の右辺“tanθ”を原点Oからの距離cで積分することで、その軌道W1上の任意の位置におけるy座標値を算出することができる。つまり、式(14)及び式(15)を用いることで、軌道情報(図3)の曲率変化率sxから、軌道W1上の任意の位置におけるy座標の値を算出することができる。
図7によれば、原点Oに位置する後台車TRiの操舵角の運動学成分δrkは、車体中心軸Eを基準として角度(-Ψ)で表される。したがって、運動学成分δrkは、式(16)のようにして求められる。
Figure 0007130573000016
式(16)における“yf”は、点P(前台車TFiの取り付け位置)のy座標値であって、式(15)より“tanθ”を原点Oからの距離c(=台車間距離L)で積分することにより得ることができる。
また、図7によれば、点Pに位置する前台車TFiの操舵角の運動学成分δfkは、車体中心軸Eを基準として角度(θf-Ψ)で表される。ここで、“θf”は、点Pにおける角度θであって、式(14)より曲率変化率sxを原点Oからの距離c(=台車間距離L)で積分することにより得ることができる。したがって、前台車TFiの運動学成分δfkは、式(17)で求められる。
Figure 0007130573000017
(作用、効果)
以上の通り、第2の実施形態に係るコントローラ10(運動学成分演算部1001a)は、後台車TRiの位置(原点O)における軌道W1の接線(x軸(第1接線))に対し前台車TFiの位置(点P)における軌道W1の接線(第2接線)がなす角度θfと、x軸に直交する方向(y軸方向)における後台車TRiと前台車TFiとの間の距離yfとに基づいて、運動学成分を算出する。
このようにすることで、軌道情報に記録された曲率変化率sxに基づいて、後台車の位置に対応する軌道W1の接線、及び、前台車の位置に対応する軌道W1の接線の方向が計算されるので、円軌道の近似曲線を用いずに操舵角の運動学成分が算出される。したがって、軌道W1における曲率sの変化点前後で生じる誤差を低減できる。
<第2の実施形態の変形例>
第2の実施形態の変形例に係る移動体制御装置、及び、これを備える移動体について説明する。
変形例に係るコントローラ10は、積分区間を分割して考える区分解析積分により、計算量を落として解くことを特徴とする。以下、詳細に説明する。
台車間距離Lの範囲でみれば角度θ(図7)は微小である。したがって、式(18)のように近似することができる。
Figure 0007130573000018
式(18)によれば、第2の実施形態で説明した微分方程式(式(14)、式(15))は、式(19)のように表される。
Figure 0007130573000019
つまり、曲率変化率sxを1回積分したものが“θ”であり、2回積分したものが“y”となる。
ところで、軌道W1を構成する形状要素は、「直線」、「曲線」(円軌道)、「緩和曲線」のいずれかであるから、各形状要素の形状区間iにおける曲率は、以下の一次式(式(20))で表すことができる。
Figure 0007130573000020
式(20)において、“ci”は各形状要素の区間入口からの相対距離であり、“ai”、“bi”は、形状要素に応じて定まる定数である。例えば、形状区間iの形状要素が「直線」である場合、“ai=0”、“bi=0”である。また、形状区間iの形状要素が「曲線」である場合、“ai=0”、“bi=bi1”(bi1=「曲線」の曲率に応じた定数)である。また、形状区間iの形状要素が「緩和曲線」である場合、“ai=ai1”(ai1=「緩和曲線」の曲率変化率に応じた定数)、“bi=bi1”(bi1=「緩和曲線」の区間入口の曲率sに応じた定数)である。
後台車から前台車までの間にN個の形状区間iがあるとすると、1番目の出口の“y”、“θ”は式(21)となる。
Figure 0007130573000021
後の区間も同様に計算して加算すれば良いから、全体の計算結果は以下の漸化式(式(22))で表される。
Figure 0007130573000022
ただし、“i”は1~Nであり、y0=0、θ0=0である。
上記変形例に係るコントローラ10によれば、各形状要素の形状区間iごとの計算でよくなるため、計算精度を維持しつつ、計算量を低減することができる。これにより、例えば、オンラインで精度の高い操舵角の計算ができる。
上述の第1~第2の実施形態において、上述したコントローラ10の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上のとおり、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 移動体
10 コントローラ(移動体制御装置)
100 CPU
1000 情報取得部
1001 フィードフォワード操舵角演算部
1001a 運動学成分演算部
1001b 動力学成分演算部
1002 フィードバック操舵角演算部
1003 操舵角指令出力部
101 接続インタフェース
102 メモリ
103 ストレージ
11F、11R アクチュエータ
12F、12R 操舵角センサ
13 速度検知装置
14 位置検知装置
15F、15R 変位センサ

Claims (7)

  1. 予め定められた軌道に沿って走行する移動体を制御する移動体制御装置であって、
    台車位置及び車体質量を含む移動体固有情報、移動体位置、移動体速度、及び、前記軌道の位置ごとの曲率を含む軌道情報を取得する情報取得部と、
    前記移動体固有情報、前記移動体位置、前記移動体速度、及び、前記軌道情報を用いて操舵角を演算するフィードフォワード操舵角演算部と、
    を備え、
    前記フィードフォワード操舵角演算部は、
    前記台車位置と、前記移動体位置における前記軌道の曲率との幾何学的関係に基づいて算出される運動学成分と、
    前記台車位置、前記車体質量、前記移動体速度、及び、前記移動体位置における前記軌道の曲率及び曲率変化率を含む運動方程式に基づいて算出される動力学成分と
    の和によって前記操舵角を演算する
    移動体制御装置。
  2. 前記軌道情報は、更に、前記軌道の位置ごとのバンク角を含み、
    前記フィードフォワード操舵角演算部は、更に、前記バンク角に応じて前記移動体の左右方向に作用する力を用いて前記動力学成分を算出する
    請求項1に記載の移動体制御装置。
  3. 現時点における前記軌道に対する前記移動体のずれ量を取得して、当該ずれ量が小さくなるような操舵角を演算するフィードバック操舵角演算部をさらに備える
    請求項1または請求項2に記載の移動体制御装置。
  4. 前記フィードフォワード操舵角演算部は、
    後台車の位置における前記軌道の接線である第1接線に対し、前台車の位置における前記軌道の接線である第2接線がなす角度と、前記第1接線に直交する方向における前記後台車と前記前台車との間の距離とに基づいて、前記運動学成分を算出する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の移動体制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の移動体制御装置を備える
    移動体。
  6. 予め定められた軌道に沿って走行する移動体を制御する方法であって、
    台車位置及び車体質量を含む移動体固有情報、移動体位置、移動体速度、及び、前記軌道の位置ごとの曲率を含む軌道情報を取得するステップと、
    前記移動体固有情報、前記移動体位置、前記移動体速度、及び、前記軌道情報を用いて操舵角を演算するステップと、
    を有し、
    前記操舵角を演算するステップは、
    前記台車位置と、前記移動体位置における前記軌道の曲率との幾何学的関係に基づいて算出される運動学成分と、
    前記台車位置、前記車体質量、前記移動体速度、及び、前記移動体位置における前記軌道の曲率及び曲率変化率を含む運動方程式に基づいて算出される動力学成分と
    の和によって前記操舵角を演算するステップを有する
    移動体制御方法。
  7. 予め定められた軌道に沿って走行する移動体を制御する移動体制御装置のコンピュータに、
    台車位置及び車体質量を含む移動体固有情報、移動体位置、移動体速度、及び、前記軌道の位置ごとの曲率を含む軌道情報を取得するステップと、
    前記移動体固有情報、前記移動体位置、前記移動体速度、及び、前記軌道情報を用いて操舵角を演算するステップと、
    を実行させ、
    前記操舵角を演算するステップは、
    前記台車位置と、前記移動体位置における前記軌道の曲率との幾何学的関係に基づいて算出される運動学成分と、
    前記台車位置、前記車体質量、前記移動体速度、及び、前記移動体位置における前記軌道の曲率及び曲率変化率を含む運動方程式に基づいて算出される動力学成分と
    の和によって前記操舵角を演算するステップを有する
    プログラム。
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