JP2002351544A - 車両の操舵システム及び操舵方法 - Google Patents

車両の操舵システム及び操舵方法

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JP2002351544A JP2001153105A JP2001153105A JP2002351544A JP 2002351544 A JP2002351544 A JP 2002351544A JP 2001153105 A JP2001153105 A JP 2001153105A JP 2001153105 A JP2001153105 A JP 2001153105A JP 2002351544 A JP2002351544 A JP 2002351544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予め定められた軌道に沿って走行する車両にお
いて、操舵用のガイドレールを必要とせず、建設費及び
保守費のコストダウンを図れると共に、発生する振動や
騒音を低減することのできる車両の操舵システム及び操
舵方法を提供する。 【解決手段】車両が走行する軌道の全長に渡って当該車
両の運転に必要な情報を記憶、発信する複数の地上子を
敷設しておき、当該車両が走行する際に、当該車両に設
けられた制御装置が前記各地上子が発信する情報に基づ
いて、順次操舵指令を発し、当該操舵指令に従って車両
に設けられた操舵装置が操舵を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め定められた軌
道に沿って走行する車両の操舵システムに関し、特に、
操舵のためのガイドレールを必要としない車両の操舵シ
ステム及び操舵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムタイヤで車体を支持し、これを駆動
回転することによって走行する新交通システムの車両に
おいては、通常、レール上を走行する鉄道車両と異な
り、走行輪である前記ゴムタイヤを定められた軌道に沿
って転向するために、操舵用の案内用車輪が設けられて
いる。
【0003】図8は、かかる案内用車輪を設けた従来の
操舵システムの一例を示した図である。ここに示す操舵
システムは、2案内輪式走行輪ステアリング方式による
ものである。図の(a)は、全体の構成を、図の(b)
は、車輪とガイドレールの関係を示している。図に示す
ように、車両51は、各車両毎に、前後を各々2輪のゴ
ムタイヤ55a、55bで支持され、軌道52上を軌道
の両側に設けられたガイドレール53にガイドされて走
行する。
【0004】図示していないが、車両51の下面には台
車があり、その台車には車軸本体54が設けられ、車軸
本体54の両端にはゴムタイヤ55a、55bが水平方
向に転向自在に取り付けられている。かかるゴムタイヤ
55a、55bには、それらを転向させるためのてこ5
6a、56bが固定してあり、これらのてこ56a、5
6bは、一方の先端がタイロッド57で連結されてい
る。てこ56aのもう一方の先端には、ピン58aによ
って連結竿59が回転自在に連結されており、連結竿5
9の他方の先端は、ピン61aによってアーム60と連
結されている。アーム60は、その中央部においてピン
62aにより前記台車と回転自在に連結されており、ま
た先端部においてピン62bによって案内バー63に回
転自在に取り付けられている。そして、案内バー63の
両端には、案内輪64a、64bが取り付けられてい
る。
【0005】いま、車両51が図の矢印の方向へ走行中
に、図に示すようなカーブにさしかかると、案内輪64
aがガイドレール53にぶつかりガイドレール53から
押圧Fを受ける。すると、案内バー63が進行方向右側
に移動し、アーム60がピン62aを中心に右方向に回
転する。その結果、連結竿59が右方向に引っ張られ、
てこ56aを介してゴムタイヤ55aが右方向に転向さ
れると同時に、てこ56aにタイロッド57で連結され
ているてこ56bを介して他方のゴムタイヤ55bも右
方向に転向する。従って、車両51は、右方向に舵を切
って走行することになる。
【0006】また、車両51が逆方向(図の矢印の反対
方向)に進む場合には、図示していない前後進切替え装
置によって連結竿59とアーム60の連結をピン61b
の位置に切り換えて、案内バー63の移動方向とゴムタ
イヤ55a、55bの転向方向を逆方向にすることによ
り、操舵を行う。
【0007】従来の操舵システムには、このような2案
内輪式走行輪ステアリング方式の他に、4案内輪式ボギ
ー方式などがあるが、いずれの方式においても、ガイド
レール53と案内輪64a、64bが不可欠となってい
る。
【0008】また、図8の(b)に示したガイドレール
53は、側方案内方式と呼ばれる場合のものであり、他
にも図9に示すような方式のものがある。図9の(a)
に示すのは、中央案内方式と呼ばれるものであり、軌道
52の中央にガイドレール65を配設する。この方式で
は、駆動装置などの車両の床下機器の配置が制約される
ため、図に示すように、ガイドレール65を軌道52の
下部に配置する構造が取られる場合が多い。図9の
(b)に示すのは、中央溝案内方式と呼ばれるものであ
り、図に示すように、ガイドレール66を軌道52の下
部の側面に設ける構造となっている。
【0009】以上説明したように、従来の操舵システム
では、ガイドレールと案内輪が用いられていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の操舵システムでは、車両51側から案内輪64
a、64bを介して受取る作用力に対して十分な強度を
持つガイドレール53、65、66を、軌道52の全線
に渡って高い精度で設置する必要があり、軌道52の建
設費が高いものであった。図8に示した側方案内方式に
おいては、特に、軌道52の巾を広くする必要があると
共に、左右のガイドレール53の間隔を高精度に製作、
調整する必要があり、建設費が高くなった。一方、図9
の(a)及び(b)に示した方式では、特に、軌道52
の下部にガイドレール65、66を設けるため軌道52
の形状が複雑となり、軌道52の建設費が高いものとな
った。
【0011】また、車両51の案内輪64a、64b
は、走行中に断続的又は連続的に衝撃を伴ってガイドレ
ール53、65、66に接触するため、摩耗が激しく、
定期的に交換が必要となり、保守費がかかった。
【0012】更に、案内輪64a、64bとガイドレー
ル53、65、66の接触により、振動及び騒音が発生
し、乗心地や環境の面でも問題があった。
【0013】そこで、本発明の目的は、予め定められた
軌道に沿って走行する車両において、操舵用のガイドレ
ールを必要とせず、建設費及び保守費のコストダウンを
図れると共に、発生する振動や騒音を低減することので
きる車両の操舵システム及び操舵方法を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一つの側面は、車両が走行する軌道の全
長に亘って当該車両の運転に必要な情報を記憶、発信す
る複数の地上子を敷設しておき、当該車両が走行する際
に、当該車両に設けられた制御装置が前記各地上子が発
信する情報に基づいて、順次操舵指令を発し、当該操舵
指令に従って車両に設けられた操舵装置が操舵を行うこ
とである。従って、本発明によれば、操舵用のガイドレ
ールが不要となり、軌道の建設費が大幅に削減できると
共に、案内輪等の消耗部品が不要になるため保守費も低
減できる。また、ガイドレールと案内輪の接触に伴う騒
音や振動がなくなり、乗心地等が改善される。
【0015】上記の目的を達成するために、本発明の別
の側面は、予め定められた軌道に沿って走行する車両の
操舵システムであって、前記軌道の全長に亘って設置さ
れ、前記車両の運転に必要な運転情報を記憶する複数の
地上子と、前記車両に設置され、前記各地上子から発信
される前記運転情報を受信する受信装置と、前記車両に
設置され、前記受信装置で受信された運転情報に基づい
て、前記車両の操舵指令を発する制御装置と、前記車両
に設置され、前記操舵指令に従って、前記車両の車輪を
転向することにより、前記車両を操舵する操舵装置とを
有することを特徴とする。
【0016】上記の目的を達成するために、本発明の別
の側面は、予め定められた軌道に沿って走行する車両の
操舵システムであって、前記軌道の全長に亘って設置さ
れ、それぞれ識別情報を記憶する複数の地上子と、前記
車両に設置され、前記各地上子から発信される前記識別
情報を受信する受信装置と、前記車両に設置され、前記
車両の運転に必要な運転情報を、前記識別情報に対応し
て格納する記憶装置と、前記車両に設置され、前記受信
装置で受信された識別情報に対応する前記運転情報を前
記記憶装置から取得し、当該取得した運転情報に基づい
て、前記車両の操舵指令を発する制御装置と、前記車両
に設置され、前記操舵指令に従って、前記車両の車輪を
転向することにより、前記車両を操舵する操舵装置とを
有することを特徴とする。
【0017】更に、上記の発明において、その好ましい
態様は、前記識別情報が、前記地上子の位置を表す位置
情報及び/又は前記地上子の識別番号であることを特徴
とする。
【0018】上記の目的を達成するために、本発明の別
の側面は、予め定められた軌道に沿って走行する車両の
操舵システムであって、前記軌道の全長に亘って設置さ
れ、それぞれ識別情報を記憶する複数の地上子と、前記
車両に設置され、前記各地上子から発信される前記識別
情報を受信する受信装置と、前記軌道の全長に渡り前記
地上子と地上子の間に設置される複数の補助地上子と、
前記車両に設置され、前記車両が前記各補助地上子の上
を通過したことを検出し、検出信号を発する検出装置
と、前記車両に設置され、前記検出信号と前記受信装置
で受信された前記地上子の識別情報に基づいて、前記補
助地上子の識別情報を決定する演算装置と、前記車両に
設置され、前記地上子の識別情報及び前記補助地上子の
識別情報に対応する前記車両の運転情報を格納する記憶
装置と、前記車両に設置され、前記車両が前記地上子の
上を経過する際には、前記受信装置で受信された前記地
上子の識別情報に対応する前記運転情報を前記記憶装置
から取得して当該運転情報に基づく操舵指令を発し、前
記車両が前記補助地上子の上を経過する際には、前記演
算装置で決定された前記補助地上子の識別情報に対応す
る前記運転情報を前記記憶装置から取得して当該運転情
報に基づく操舵指令を発する制御装置と、前記車両に設
置され、前記操舵指令に従って、前記車両の車輪を転向
することにより、前記車両を操舵する操舵装置とを有す
ることを特徴とする。
【0019】更に、上記の発明において、その好ましい
態様は、前記地上子の識別情報及び前記演算装置で決定
された前記補助地上子の識別情報が、前記地上子及び前
記補助地上子の位置を表す位置情報、又は前記地上子及
び前記補助地上子を識別する識別番号であることを特徴
とする。
【0020】また、上記の発明において、別の態様は、
前記地上子が無電源であり、更に、前記車両に設置さ
れ、前記地上子に電力を供給する送信装置を有すること
を特徴とする。
【0021】上記の目的を達成するために、本発明の更
に別の側面は、予め定められた軌道に沿って走行する車
両の操舵方法であって、前記軌道には、全長に亘ってそ
れぞれ固有情報を記憶する複数の地上子が設けられ、前
記車両には、受信装置と制御装置と操舵装置が備えら
れ、前記受信装置が、前記車両が前記地上子の上を通過
した際に、当該地上子が発する前記固有情報を受信する
第一のステップと、前記制御装置が、前記受信装置が受
信した固有情報に基づいて、前記車両の操舵指令を発信
する第二のステップと、前記操舵装置が、前記操舵指令
に従って、前記車両の車輪を転向することにより、前記
車両を操舵する第三のステップとを有し、前記車両が、
前記各地上子の上を通過する度に、前記第一から第三の
ステップを、繰返し実行することを特徴とする。
【0022】更に、上記の発明において、その好ましい
態様は、前記地上子が記憶する固有情報が、前記車両の
運転に必要な運転情報であることを特徴とする。
【0023】更に、上記の発明において、別の態様は、
前記地上子が記憶する固有情報が、前記各地上子の識別
情報であり、前記車両には、更に、前記車両の運転に必
要な運転情報を前記識別情報に対応して格納する記憶装
置が備えられ、前記第二のステップにおける前記固有情
報に基づく操舵指令の発信が、前記制御装置が前記識別
情報に対応する前記運転情報を前記記憶装置から取得
し、当該取得した運転情報に基づいて前記操舵指令を発
信することであることを特徴とする。
【0024】また、上記の発明において、別の態様は、
更に、前記軌道の全長に亘り前記地上子と地上子の間に
複数の補助地上子が設置され、前記車両には、検出装置
と演算装置が備えられ、前記記憶装置には、前記補助地
上子の識別情報に対応して前記運転情報を格納し、前記
検出装置が、前記車両が前記補助地上子の上を通過した
際に、前記車両が前記補助地上子の上を通過したことを
検出し、検出信号を発する第四のステップと、前記演算
装置が、当該検出信号と前記地上子の識別情報に基づい
て、当該補助地上子の識別情報を決定する第五のステッ
プと、前記制御装置が、当該補助地上子の識別情報に対
応する前記運転情報を前記記憶装置から取得し、当該取
得した運転情報に基づいて前記車両の操舵指令を発信す
る第六のステップと、前記操舵装置が、前記操舵指令に
従って、前記車両の車輪を転向することにより、前記車
両を操舵する第七のステップとを有し、前記車両が、前
記各補助地上子の上を通過する度に、前記第四から第七
のステップを、繰返し実行することを特徴とする。
【0025】本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に
説明する発明の実施の形態から明らかになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照
番号又は参照記号を付して説明する。
【0027】図1は、本発明を適用した新交通車両の操
舵システムに係る第一の実施の形態例を示した構成図で
ある。図の(a)は側面図を、図の(b)は正面図を示
している。図の車両3が、新交通システムの車両であ
り、軌道1に沿って走行を行う。車両3は、各々前後に
空気バネを介して設けられた台車4に取り付けられたゴ
ムタイヤ5によって支持されており、駆動モータ6の回
転駆動により走行し、アクチュエータ7によって操舵を
行う。
【0028】第一の実施の形態例に係る操舵システム7
1は、地上子2、送信器8、受信器9、制御装置10及
び操舵装置80から構成され、前記ゴムタイヤ5を転向
することにより、車両3の操舵を行う。地上子2は、図
に示すように、前記軌道1の全長に亘り、軌道1に沿っ
て所定の間隔で複数敷設される無電源の地上子であり、
それぞれ固有の情報が設定されている。かかる固有の情
報には、各地上子2の識別番号と位置情報、軌道情報及
び制御情報が含まれている。位置情報とは、絶対位置座
標や基準点からの距離などその地上子2の位置に関する
情報である。更に、その地上子2の地点における勾配、
曲率、カント、及び分岐など軌道1の条件を示す軌道情
報、及び速度指令や加減速指令等の運転条件を示す制御
情報が、必要に応じて前記固有の情報として地上子2に
設定される。これら地上子2に設定される情報は、車両
3の運転に必要な情報であり、以下、まとめて運転情報
と呼ぶことにする。
【0029】かかる地上子2は、無電源であるが、電力
の供給を受けると、前記設定されている運転情報の信号
を発するように設けられている。地上子2は、例えば、
前記運転情報を記憶するROMを含む電子回路で構成さ
れる。
【0030】送信器8は、前記地上子2に電波によって
電力を供給する装置であり、また、受信器9は、電力の
供給を受けた地上子2から発せられる前記運転情報を受
信する装置である。制御装置10は、前記受信器9が受
信した運転情報に基づいて、所定のデータ処理を行い、
前記駆動モータ6及び前記アクチュエータ7に対して、
速度指令及び操舵指令を伝達する装置である。
【0031】操舵装置80は、前記操舵指令に従って動
作するアクチュエータ7を含む、前記ゴムタイヤ5を転
向するための装置であり、その具体例を図2に示す。図
に示すように、操舵装置80は、図8に基づいて説明し
た従来装置における案内輪64でガイドされる案内バー
63に代えて、アクチュエータ7が配設された構成とな
っている。即ち、台車4にその一端をピン12により回
転自在に取り付けられたアーム11、アーム11の先端
に連結された電気式、油圧式、あるいは空気圧式のアク
チュエータ7、連結竿59、左右のゴムタイヤ5用のて
こ56a、56b、及びそれらを連結するタイロッド5
7によって構成されている。
【0032】前記制御装置10からの操舵指令に従っ
て、アクチュエータ7が移動すると、それに伴ってアー
ム11がピン12を中心に回転し、その移動により、連
結竿59及びタイロッド57を介しててこ56a、56
bが動作し、ゴムタイヤ5が左右に転向される。
【0033】以上説明したような構成を有する本実施の
形態例に係る操舵システム71は、ガイドレールを用い
ずに、地上子2に記憶された運転情報に基づいて、車両
3の操舵を行おうとするものである。
【0034】図3は、本操舵システム71の構成要素間
の関係を示したブロック図である。以下、本操舵システ
ム71による操舵の手順について説明する。車両3があ
る地上子2の上を通過すると、まず、送信器8が電波に
よってその地上子2へ電力を供給する。電力の供給を受
けた地上子2は、前記設定されている運転情報の信号の
発信を開始する。発信された運転情報は、受信器9によ
って受信され、その情報が制御装置10へ入力される。
【0035】制御装置10では、入力された地上子2か
らの運転情報、即ち位置情報、軌道情報、及び制御情報
等に基づいて、当該車両3の運転制御に関するデータ処
理を実行し、速度指令と操舵指令を生成する。生成され
た速度指令は、前記駆動モータ6へ伝達され、その指令
に従って駆動モータ6が動作する。また、生成された操
舵指令は、アクチュエータ7へ伝達され、その指令に従
ってアクチュエータ7が作動する。アクチュエータ7が
作動すると操舵装置80が前述のように動作し、ゴムタ
イヤ5が操舵される。
【0036】以上説明した動作が、軌道1上に連続的に
敷設された各地上子2について順次実行され、従って、
車両3は、連続的に速度調整及び操舵制御を受けて、軌
道1に沿って自動的に目的地まで走行することになる。
【0037】以上説明したように、本実施の形態例に係
る操舵システム71により、操舵用のガイドレールを用
いずに車両3の操舵が行われ、操舵用のガイドレールが
不要となるため、軌道1の建設費を大幅に削減すること
が可能となる。また、案内輪を用いないので、それらの
消耗部品が不要となり保守費を低減できる。更に、案内
輪とガイドレールの接触がなくなり、振動や騒音の低減
が図れる。
【0038】なお、本実施の形態例では、地上子2を無
電源のものとしたが、電源を有する地上子として、送信
器8を削除した構成としても良い。この場合において
も、同様の機能と効果が得られる。
【0039】また、車両3の暴走や脱線防止のために、
保安上のガイドレールを設けるようにしても良いが、従
来の操舵用のガイドレールと比べ、操舵用でないため高
い設置精度が必要でなく、この場合においても、軌道1
の建設費を削減できる。また、この場合に、車両3側に
ガイド板などが必要となるが、案内輪よりも簡単な構造
であり、保守も殆ど不要となるため、従来の案内輪より
もコストを低減することができる。
【0040】次に、本発明を適用した操舵システムの第
二の実施の形態例について説明する。図4は、第二の実
施の形態例に係る構成図である。図に示す第二の実施の
形態例に係る操舵システム72は、第一の実施の形態例
に係る操舵システム71とほぼ同様の構成をしている
が、地上子2が地上子20となっている点と、記憶装置
30が追加されている点が異なる。
【0041】地上子20の地上子2との相違は、記憶す
る固有の情報が少ないという点である。具体的には、前
述した運転情報のうち、識別番号と位置情報のみを記憶
している。また、記憶装置30は、第一の実施の形態例
においては地上子2に記憶されていた前記軌道情報と制
御情報を格納した記憶装置であり、車両3に設置され
る。記憶される軌道情報及び制御情報は、地上子20に
記憶される識別番号及び位置情報と対応して格納され、
記憶装置30と接続された制御装置10から、識別番号
及び位置情報を基に読み出される。
【0042】かかる構成を有する第二の実施の形態例に
係る操舵システム72は、第一の実施の形態例の場合と
同様、地上子20に記憶された情報に基づいて、ガイド
レールを使用せずに、車両3の操舵を行おうとするもの
であるが、運転に必要とされる運転情報の全てを地上子
側に記憶しないことにより、地上子20の構造を第一の
実施の形態例の場合よりも簡単にしようとするものであ
る。
【0043】図5は、第二の実施の形態例に係る操舵シ
ステム72の構成要素間の関係を示したブロック図であ
る。本操舵システム72においても、車両3が地上子2
0の上を通過する際に、送信器8から地上子20に対し
て電力が供給され、その電力により地上子20が記憶し
ている運転情報(識別情報及び位置情報)の信号を発信
する。発信された情報は、受信器9によって受信され、
制御装置10へ渡される。
【0044】次に、制御装置10は、記憶装置30にア
クセスし、受取った識別情報及び位置情報に対応する軌
道情報及び制御情報を読み出し、地上子20から受け取
った情報と記憶装置30から読み出した情報に基づい
て、第一の実施の形態例の場合と同様に、データ処理を
実行する。その結果、制御装置10から速度指令と操舵
指令が発せられ、それらの指令に基づいて、駆動モータ
6とアクチュエータ7がそれぞれ動作し、車両3の速度
調整と操舵が行われる。
【0045】以上説明した動作が、軌道1上に連続的に
敷設された各地上子20について順次実行され、従っ
て、車両3は、第一の実施の形態例の場合と同様に、連
続的に速度調整及び操舵制御を受けて、軌道1に沿って
自動的に目的地まで走行することになる。
【0046】以上説明したように、第二の実施の形態例
に係る操舵システム72により、操舵用のガイドレール
を用いずに車両3の操舵が可能となり、第一の実施の形
態例と同様の効果が得られる。更に、本操舵システム7
2では、地上子20が記憶すべき情報が、第一の実施の
形態例より少ないため、地上子20を単純な構造とする
ことができ、第一の実施の形態例の場合よりも更に建設
費を軽減することができる。
【0047】なお、前述の例では、地上子20に記憶す
る情報を識別情報と位置情報としたが、それらのうちの
どちらか一方のみを記憶する様にしても良い。識別情報
のみを記憶する場合には、その識別情報に対応する各地
上子20の位置情報は、記憶装置30側に記憶され、他
の情報と共に制御装置10から読み出されて利用され
る。また、第一の実施の形態例の場合と同様に、地上子
20を電源を有するものとすることもできる。
【0048】次に、本発明を適用した操舵システムの第
三の実施の形態例について説明する。図6は、第三の実
施の形態例に係る構成図である。第三の実施の形態例に
係る操舵システム73は、第二の実施の形態例に係る操
舵システム72を更に改良したものであり、以下相違点
のみを説明する。
【0049】まず、図に示すように、第二の実施の形態
例よりも地上子20の敷設間隔を広く取り(例えば50
m間隔)、その間に等間隔で補助地上子21を敷設す
る。この補助地上子21は、何らの情報も記憶していな
い簡単な構造のものであり、例えば、近接スイッチに対
応する作動片のようなもので構成することができる。ま
た、本操舵システム73は、車両3がこの補助地上子2
1の上を通過したことを検出するための位置検出器22
を車両3側に有している。
【0050】また、本操舵システム73は、演算処理に
より前記補助地上子21の位置情報を出力する演算装置
31を有している。演算装置31は、地上子20から受
信器9を介して受け取った地上子20の位置情報を基
に、前記補助地上子21の位置情報を演算し、その結果
を制御装置10へ渡す。更に、本操舵システム73の記
憶装置30には、第二の実施の形態例と同様、地上子2
0の識別番号及び位置情報に対応する軌道情報、制御情
報を格納すると共に、地上子20の間においては、任意
の位置情報に対して軌道情報や制御情報が提供できるよ
うに情報が設定されている。例えば、「位置情報のX座
標がAからBの間では、速度を20km/hにする」な
どの情報を格納している。
【0051】以上説明したような構成を有する第三の実
施の形態例に係る操舵システム73は、第一及び第二の
実施の形態例と同様、ガイドレールを使用せずに、地上
子からの情報を基に車両3の操舵を行おうとするもので
あるが、補助地上子21の利用により、更にコストダウ
ンを図ろうとするものである。
【0052】図7は、第三の実施の形態例に係る操舵シ
ステム73の構成要素間の関係を示したブロック図であ
る。以下、操舵の手順について説明する。まず、車両3
が地上子20の上を通過した際には、第二の実施の形態
例の場合と同様な手順で操舵が行われる。即ち、送信器
8から供給される電力によって地上子20から発せられ
た位置情報等が、受信器9で受け取られ、制御装置10
へ入力される。制御装置10は、その位置情報等に対応
する運転情報を記憶装置30から読み出して、それらを
基に速度指令及び操舵指令を発信する。なお、この地上
子20の上を通過した際に、地上子20の位置情報が受
信器9から演算装置31へも送信される。
【0053】また、車両3が補助地上子21の上を通過
した際には、前記位置検出器22が補助地上子21を検
出し、その検出信号が前記演算装置31に入力される。
演算装置31では、前記地上子20の上を通過した際に
送信された地上子20の位置情報を基に、当該補助地上
子21の位置情報を演算処理して求める。本実施の形態
例では、補助地上子21が等間隔で配置されているの
で、直前に通過した地上子20から何番目の補助地上子
21であるかをカウントすることにより、地上子20か
らの距離が算出され、その距離から補助地上子21の位
置情報を求めることができる。
【0054】次に、求められた補助地上子21の位置情
報は、制御装置10へ入力される。前述のように、記憶
装置30では演算された任意の位置情報から運転情報を
取り出せるように情報が格納されているため、制御装置
10は、その受け取った位置情報に対応する運転情報を
記憶装置30から読み出す。そして、制御装置10は、
その運転情報等を基に、運転制御のためのデータ処理を
実行し、速度指令及び操舵指令を発する。発せられた速
度指令及び操舵指令に従って、駆動モータ6及びアクチ
ュエータ7による速度調整と操舵が実行される。
【0055】以上説明した動作が、軌道1上に連続的に
敷設された各地上子20及び各補助地上子21について
順次実行され、従って、車両3は、第一及び第二の実施
の形態例の場合と同様に、連続的に速度調整及び操舵制
御を受けて、軌道1に沿って自動的に目的地まで走行す
ることになる。なお、位置検出器22の検出ミスや、演
算装置31による演算ミスなどにより、地上子20の間
における補助地上子21の位置情報に誤差が生じても、
次の地上子20を通過した際に正しい位置情報に補正さ
れるので、適当な間隔で地上子20が配設されているこ
とにより、大きな誤差を生ずることなく走行が行われ
る。
【0056】以上説明した実施の形態例の変形例とし
て、各補助地上子21にもそれぞれ識別番号を与え、そ
の識別番号に対応する位置情報、軌道情報、及び制御情
報を地上子20と同様に記憶装置30に記憶させておく
態様としてもよい。この場合、前記演算装置31は、地
上子20から何番目の補助地上子21であるかのカウン
トによりその補助地上子21の識別番号を特定し、それ
を制御装置10へ渡す。制御装置10では、地上子20
の場合と同様に、その識別番号に対応する運転情報を記
憶装置30から読み出して制御することができる。
【0057】また、この場合に、各補助地上子21の表
面に、その補助地上子21の識別番号を表すバーコード
を表示し、そのバーコードを読むことにより、その補助
地上子21の識別番号を特定するようにしても良い。
【0058】更に、別の変形例として、補助地上子21
及びその位置検出器22を削除し、その代わりにゴムタ
イヤ5の回転数を検出する装置を取り付け、演算装置3
1がその装置で検出される回転数からその地点の位置情
報を演算する態様としても良い。この場合には、地上子
20の間では、予め定められた時間や回転数に達する度
に前記位置情報の演算が行われて、その位置情報に基づ
いて、制御装置10による制御が、前述した第三の実施
の形態例と同様に実行される。
【0059】以上説明したように、第三の実施の形態例
に係る操舵システム73により、操舵用のガイドレール
を用いずに車両3の操舵が可能となり、第一及び第二の
実施の形態例と同様の効果が得られる。更に、本操舵シ
ステム73では、第二の実施の形態例と比較し、大部分
の地上子20が更に単純な構造の補助地上子21になる
ため、更に建設費を軽減することができる。なお、第一
及び第二の実施の形態例の場合と同様に、地上子20を
電源を有するものとすることもできる。
【0060】本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
【0061】
【発明の効果】以上、本発明によれば、車両の走行に操
舵用のガイドレールが不要となり、軌道の建設費が大幅
に削減できると共に、案内輪等の消耗部品が不要になる
ため保守費も低減できる。また、ガイドレールと案内輪
の接触に伴う騒音や振動がなくなり、乗心地等が改善さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した新交通車両の操舵システムに
係る第一の実施の形態例を示した構成図である。
【図2】操舵装置80の具体例を示した図である。
【図3】第一の実施の形態例における操舵システム71
の構成要素間の関係を示したブロック図である。
【図4】第二の実施の形態例に係る構成図である。
【図5】第二の実施の形態例に係る操舵システム72の
構成要素間の関係を示したブロック図である。
【図6】第三の実施の形態例に係る構成図である。
【図7】第三の実施の形態例に係る操舵システム73の
構成要素間の関係を示したブロック図である。
【図8】案内用車輪を設けた従来の操舵システムの一例
を示した図である。
【図9】中央案内方式及び中央溝案内方式によるガイド
レールの例を示した図である。
【符号の説明】
1 軌道 2 地上子 3 車両 4 台車 5 ゴムタイヤ 6 駆動モータ 7 アクチュエータ 8 送信器 9 受信器 10 制御装置 11 アーム 12 ピン 20 地上子 21 補助地上子 22 位置検出器 30 記憶装置 31 演算装置 51 車両 52 軌道 53 ガイドレール 54 車軸本体 55a、55b ゴムタイヤ 56a、56b てこ 57 タイロッド 58 ピン 59 連結竿 60 アーム 61a、61b ピン 62a、62b ピン 63 案内バー 64a、64b 案内輪 65 ガイドレール 66 ガイドレール 71 操舵システム 72 操舵システム 73 操舵システム 80 操舵装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 浩幸 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 (72)発明者 殿元 健司 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社三原機械・交通システム工場内 Fターム(参考) 3D030 EA32 3D032 CC20 CC48 DA88 DB00 EC22 FF10 GG20 5H301 AA01 AA09 BB05 CC03 CC06 DD01 DD07 DD17 EE04 EE12 FF02 FF11 FF17 GG07 HH15 JJ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定められた軌道に沿って走行する車両
    の操舵システムであって、 前記軌道の全長に亘って設置され、前記車両の運転に必
    要な運転情報を記憶する複数の地上子と、 前記車両に設置され、前記各地上子から発信される前記
    運転情報を受信する受信装置と、 前記車両に設置され、前記受信装置で受信された運転情
    報に基づいて、前記車両の操舵指令を発する制御装置
    と、 前記車両に設置され、前記操舵指令に従って、前記車両
    の車輪を転向することにより、前記車両を操舵する操舵
    装置とを有することを特徴とする車両の操舵システム。
  2. 【請求項2】予め定められた軌道に沿って走行する車両
    の操舵システムであって、 前記軌道の全長に亘って設置され、それぞれ識別情報を
    記憶する複数の地上子と、 前記車両に設置され、前記各地上子から発信される前記
    識別情報を受信する受信装置と、 前記車両に設置され、前記車両の運転に必要な運転情報
    を、前記識別情報に対応して格納する記憶装置と、 前記車両に設置され、前記受信装置で受信された識別情
    報に対応する前記運転情報を前記記憶装置から取得し、
    当該取得した運転情報に基づいて、前記車両の操舵指令
    を発する制御装置と、 前記車両に設置され、前記操舵指令に従って、前記車両
    の車輪を転向することにより、前記車両を操舵する操舵
    装置とを有することを特徴とする車両の操舵システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記識別情報が、前記地上子の位置を表す位置情報及び
    /又は前記地上子の識別番号であることを特徴とする車
    両の操舵システム。
  4. 【請求項4】予め定められた軌道に沿って走行する車両
    の操舵システムであって、 前記軌道の全長に亘って設置され、それぞれ識別情報を
    記憶する複数の地上子と、 前記車両に設置され、前記各地上子から発信される前記
    識別情報を受信する受信装置と、 前記軌道の全長に亘り前記地上子と地上子の間に設置さ
    れる複数の補助地上子と、 前記車両に設置され、前記車両が前記各補助地上子の上
    を通過したことを検出し、検出信号を発する検出装置
    と、 前記車両に設置され、前記検出信号と前記受信装置で受
    信された前記地上子の識別情報に基づいて、前記補助地
    上子の識別情報を決定する演算装置と、 前記車両に設置され、前記地上子の識別情報及び前記補
    助地上子の識別情報に対応する前記車両の運転情報を格
    納する記憶装置と、 前記車両に設置され、前記車両が前記地上子の上を経過
    する際には、前記受信装置で受信された前記地上子の識
    別情報に対応する前記運転情報を前記記憶装置から取得
    して当該運転情報に基づく操舵指令を発し、前記車両が
    前記補助地上子の上を経過する際には、前記演算装置で
    決定された前記補助地上子の識別情報に対応する前記運
    転情報を前記記憶装置から取得して当該運転情報に基づ
    く操舵指令を発する制御装置と、 前記車両に設置され、前記操舵指令に従って、前記車両
    の車輪を転向することにより、前記車両を操舵する操舵
    装置とを有することを特徴とする車両の操舵システム。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記地上子の識別情報及び前記演算装置で決定された前
    記補助地上子の識別情報が、 前記地上子及び前記補助地上子の位置を表す位置情報、
    又は前記地上子及び前記補助地上子を識別する識別番号
    であることを特徴とする車両の操舵システム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれかにおい
    て、 前記地上子が無電源であり、 更に、前記車両に設置され、前記地上子に電力を供給す
    る送信装置を有することを特徴とする車両の操舵システ
    ム。
  7. 【請求項7】予め定められた軌道に沿って走行する車両
    の操舵方法であって、 前記軌道には、全長に亘ってそれぞれ固有情報を記憶す
    る複数の地上子が設けられ、前記車両には、受信装置と
    制御装置と操舵装置が備えられ、 前記受信装置が、前記車両が前記地上子の上を通過した
    際に、当該地上子が発する前記固有情報を受信する第一
    のステップと、 前記制御装置が、前記受信装置が受信した固有情報に基
    づいて、前記車両の操舵指令を発信する第二のステップ
    と、 前記操舵装置が、前記操舵指令に従って、前記車両の車
    輪を転向することにより、前記車両を操舵する第三のス
    テップとを有し、 前記車両が、前記各地上子の上を通過する度に、前記第
    一から第三のステップを、繰返し実行することを特徴と
    する車両の操舵方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記地上子が記憶する固有情報が、 前記車両の運転に必要な運転情報であることを特徴とす
    る車両の操舵方法。
  9. 【請求項9】請求項7において、 前記地上子が記憶する固有情報が、前記各地上子の識別
    情報であり、 前記車両には、更に、前記車両の運転に必要な運転情報
    を前記識別情報に対応して格納する記憶装置が備えら
    れ、 前記第二のステップにおける前記固有情報に基づく操舵
    指令の発信が、前記制御装置が前記識別情報に対応する
    前記運転情報を前記記憶装置から取得し、当該取得した
    運転情報に基づいて前記操舵指令を発信することである
    ことを特徴とする車両の操舵方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、更に、 前記軌道の全長に亘り前記地上子と地上子の間に複数の
    補助地上子が設置され、 前記車両には、検出装置と演算装置が備えられ、 前記記憶装置には、前記補助地上子の識別情報に対応し
    て前記運転情報を格納し、 前記検出装置が、前記車両が前記補助地上子の上を通過
    した際に、前記車両が前記補助地上子の上を通過したこ
    とを検出し、検出信号を発する第四のステップと、 前記演算装置が、当該検出信号と前記地上子の識別情報
    に基づいて、当該補助地上子の識別情報を決定する第五
    のステップと、 前記制御装置が、当該補助地上子の識別情報に対応する
    前記運転情報を前記記憶装置から取得し、当該取得した
    運転情報に基づいて前記車両の操舵指令を発信する第六
    のステップと、 前記操舵装置が、前記操舵指令に従って、前記車両の車
    輪を転向することにより、前記車両を操舵する第七のス
    テップとを有し、 前記車両が、前記各補助地上子の上を通過する度に、前
    記第四から第七のステップを、繰返し実行することを特
    徴とする車両の操舵方法。
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