JP2000132230A - 無人車の走行制御装置 - Google Patents

無人車の走行制御装置

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JP2000132230A
JP2000132230A JP10304978A JP30497898A JP2000132230A JP 2000132230 A JP2000132230 A JP 2000132230A JP 10304978 A JP10304978 A JP 10304978A JP 30497898 A JP30497898 A JP 30497898A JP 2000132230 A JP2000132230 A JP 2000132230A
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JP
Japan
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unmanned vehicle
agv
absolute
cpu
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JP10304978A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Niihara
良美 新原
Koji Mitani
浩二 三谷
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】番地板の設置が困難なような走行ルートにおい
ても簡易な構成によって番地板を利用した絶対番地方式
による無人車の走行制御が達成できる。 【解決手段】無人車の移動経路に設けられ番地情報が記
録された番地手段13の情報を読取る番地情報検出手段
14と、無人車に対する動作内容を記憶した制御マップ
27とを備え、制御マップの内容に基づいて走行制御す
る無人車が移動する軌道上の所定位置に被検出体mを配
設する。無人車に被検出体の存在を検知する検知手段2
2を設ける一方、検知手段による検知回数をカウントす
る計数手段31の計数値Kaに応じて制御マップにおけ
る絶対番地Zを設定する番地設定手段32,33と、設
定された絶対番地に基づいて動作指令を行なう指令手段
50とを備え、番地情報検出手段により検出される番地
情報と、番地設定手段により設定される絶対番地情報と
を共通の制御マップ内に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床部に設けられ
たガイドテープ等のガイド手段に沿って工場内を走行
(移動)するオートガイドビークル(いわゆるAGV)
のような無人車の走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の無人車の走行制御装置と
しては、例えば特開平10−207539号公報(特願
平9−8119号)に記載の装置がある。
【0003】すなわち、無人車(AGV)の移動経路の
設けられ番地データ(番地情報)が記録された番地手段
としての番地板を設け、無人車側には番地板の番地デー
タを読取る番地情報検出手段として番地センサを設ける
一方、無人車の制御部には該無人車に対する動作内容
(直進、右折、左折、停止などの動作内容)をメモリの
番地に対応させて記憶した制御マップを備え、番地セン
サが番地板から読取った番地データに基づいて制御マッ
プの該当するメモリ番地から動作内容を解析し、この解
析結果に従って無人車を走行制御(直進、右折、左折、
停止などの制御)するように構成したものである。
【0004】しかし、上述の番地板は比較的大型である
関係上、無人車の移動経路(走行ルート)が複雑な場合
またはスペース的に狭小な場合には、床部に番地板を設
けることが困難となり、このような場合には番地板から
読取った番地データと、番地データに対応して動作内容
を記憶させた制御マップとに基づく無人車の走行制御が
不可能となる問題点があった。
【0005】特に、上述の番地センサで複数ビットたと
えば8ビットの番地データを読込み、この8ビットの番
地データに基づく絶対番地から制御マップの動作内容を
解析すべく構成すると、ビット数に対応して番地板が大
型化するので、この番地板の床部への設置が困難とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、無人車が移動する軌道側の所定位置には被
検出体を設け、無人車側にはこの被検出体を検知する手
段と、検知回数をカウントする手段と、カウント値(計
数値)に応じて制御マップの絶対番地を設定する手段と
を設けることで、番地板の設置が困難なような走行ルー
トにおいても簡易な構成によって番地板を利用した絶対
番地方式による無人車の走行制御が達成できる無人車の
走行制御装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、絶対番地を設定する
ところの番地設定手段が計数値に任意の規定数(基底
数)を加算して絶対番地を設定することで、絶対番地を
簡単に設定することができる無人車の走行制御装置の提
供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の被検出体を磁
気テープに設定することで、床部や路面の汚れの影響を
受けにくく、常に良好な磁気検出精度を確保することが
できる無人車の走行制御装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、無人車の移動経路に設けられ番地情報が記録
された番地手段と、上記番地手段の情報を読取る番地情
報検出手段と、無人車に対する動作内容を記憶した制御
マップとを備え、上記制御マップの内容に基づいて走行
制御を実行する無人車の走行制御装置であって、無人車
が移動する軌道上の所定位置に被検出体を配設し、無人
車に上記被検出体の存在を検知する検知手段を設ける一
方、上記検知手段による検知回数をカウントする計数手
段と、上記計数手段による計数値に応じて上記制御マッ
プにおける絶対番地を設定する番地設定手段と、設定さ
れた絶対番地に基づいて動作指令を行なう指令手段とを
備え、上記番地情報検出手段により検出される番地情報
と、上記番地設定手段により設定される絶対番地情報と
を共通の上記制御マップ内に設定した無人車の走行制御
装置であることを特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記番地設定手段は
計数値に任意の規定数を加算して絶対番地を設定する無
人車の走行制御装置であることを特徴とする。この発明
の請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構
成と併せて、上記被検出体が磁気テープに設定された無
人車の走行制御装置であることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、無人車に設けられた検知手段が軌道上の被検
出体を検知すると、計数手段はこの検知手段による検知
回数をカウントし、番地設定手段は計数手段による計数
値(カウント値)に応じて共通の制御マップにおける絶
対番地を設定する。
【0012】また指令手段は設定された絶対番地に基づ
いて無人車に対する動作指令を行なう。
【0013】このように被検出体の検知回数に対応して
絶対番地を設定し、番地情報検出手段(番地センサ)に
より検出される番地情報(番地データ)と、番地設定手
段による設定される絶対番地との共用の制御マップの内
容に基づいて無人車を走行制御するので、番地手段(番
地板)の設置が困難なような走行ルートにおいても、簡
易な構成によって番地板を利用した絶対番地方式による
無人車の走行制御を達成することができる効果がある。
【0014】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の番地設
定手段が計数手段による計数値に任意の規定数を加算し
て絶対番地を設定するので、この絶対番地を簡単に設定
することができる効果がある。
【0015】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の被検出
体を磁気テープに設定したので、床部や路面の汚れの影
響を受けにくく、常に良好な磁気検出精度を確保するこ
とができる効果がある。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。 (第1実施例)図面は無人車の走行制御装置を示し、図
1,図2において床部1には移動経路(走行ルート)に
沿ってガイド手段の一例としてのガイドテープ2が敷設
されており、このガイドテープ2で無人車3が移動する
軌道を構成している。
【0017】一方、無人車(自走車いわゆるAGVで、
以下単にAGVと略記する)3側には、図2に示すよう
に操舵センタ4を中心として水平回動可能な基台5を設
け、この基台5上に設置された左右の駆動モータ6,7
により左右独立して駆動される左右の駆動輪8,9を備
えている。
【0018】またAGV3には自在車輪構成もしくは非
自在車輪構成の左右の従動輪10,11を設けると共
に、上述のガイドテープ2と直交状に交差する方向に配
設されたガイドセンサ12を備えている。さらにAGV
3には床部1の所定箇所に配設された番地手段としての
番地板13を検出する番地センサ14(番地情報検出手
段)を取付けている。
【0019】ここで、上述のガイドセンサ12はガイド
テープ2と交差する方向に配列された複数たとえば16
個のポイントセンサを有し、これらの各ポイントセンサ
にてガイドテープ2およびAGV3の左右位置ずれ(横
ずれ)を検出すべく構成している。また上述のガイドテ
ープ2を磁気テープ(磁気記録媒体)に設定する一方、
上述の各ポイントセンサを磁気センサの一例としての磁
気ホール素子に設定して、床部1や路面の汚れの影響を
受けにくく、常に良好な磁気検出精度を確保すべく構成
している。
【0020】一方、上述のガイドテープ2は図3にその
平面レイアウトを示すように直線コース2aと、各位置
(各ステーション)の台車15〜21を牽引するため迂回
コース2b〜2hとを有し、直線コース2aから迂回コ
ース2b〜2hが分岐された分岐点直前には被検出体と
しての磁気テープm2,m4,m6,m8,m10,m
12,m14を配設し、これらの各磁気テープよりも手
前側の直線コース2a近傍にも同様に被検出体としての
磁気テープm1,m3,m5,m7,m9,m11,m
13を配設している。なお、これらの各自テープm1〜
m14はS極で、その検知により1ビット信号を出力す
る。
【0021】これらの各磁気テープm1〜m14(以下
単にマークと略記する)は番地板13を設けるスペース
がないような場合に、番地板13の代替として用いるも
のである。ここで各マークm1〜m14のうち奇数符号
のマークm1,m3,m5,m7,m9,m11,m1
3は台車15〜21の有無確認に用いられ、偶数符号の
マークm2,m4,m6,m8,m10,m12,m1
4はAGV13の直線、右折の判定に用いられる。
【0022】なお、各台車15〜21の有無は光電管等
の検出手段で検出され、この検出信号が付帯設備の制御
盤(図示せず)に出力され、AGV3はマークm1,m
3,m5,m7,m9,m11,m13の位置におい
て、制御盤との間で無線通信を実行し、台車が存在する
場合には右折して台車を牽引し、台車がない場合には直
進する。上述の各マークm1〜m14の存在を検知する
ためにAGV3には検知手段としてのマークビットセン
サ22(図2、図4参照)が設けられている。
【0023】図4はAGV3の制御回路を示し、番地セ
ンサ14の次段には2つの入力部23,24が接続さ
れ、番地センサ14からのデータストローブ信号(デー
タの読取指示信号)が入力部24に入力された時、番地
データ取込み部25は番地センサ14からの番地データ
(8ビットのデータ)を入力部23を介して取込むように
構成している。
【0024】番地データ取込み部25に取込まれた番地
データはAGV動作コード解析部26に出力され、この
解析部26が制御マップ27のメモリ番地の動作内容を
照合し、AGV動作制御信号を出力すべく構成してい
る。
【0025】一方、マークビットセンサ22は入力部を
介してビットマーク信号ゲート部29に接続され、この
ゲート部29のON(ゲート開)、OFF(ゲート閉)をビ
ットマークカウント制御部30でコントロールするよう
に構成している。
【0026】上述のビットマークカウント制御部30に
はAGV制御コード解析部26の解析結果によってマス
クセット信号、マスク解除信号、初期化信号が印加され
る。またビットマーク信号ゲート部29の次段にはマー
クビットセンサ22による検知回数をカウントする計数
手段としてのビットマークカウンタ31が接続され、こ
のビットマークカウンタ31に対してもAGV動作コー
ド解析部26の解析結果によって初期化信号が印加され
る。
【0027】しかも、このビットマークカウンタ31の
次段にはビートマークカウンタ31による計数値(カウ
ント値)Kaに応じて制御マップ27における絶対番地
Zを設定する絶対番地生成部32が接続されている。
【0028】この絶対番地生成部32には絶対番地基底
値Bを記憶させた絶対番地基底部33を接続しており、
上述の絶対番地生成部32はビットマークカウンタ31
による計数値Kaに対して絶対番地基底部33から読出
した絶対番地基底値Bを加算して、絶対番地Zを生成す
る。
【0029】上述の絶対番地生成部32はAGV動作コ
ード解析部26に接続され、生成された絶対番地Zに基
づいて該解析部26が制御マップ27のメモリ番地の動
作内容を照合し、AGV動作制御信号を出力する。
【0030】この実施例では、上述の制御マップ27内
のAGV動作内容はメモリ番地DTに対応して割付けら
れている。また上述のメモリ番地DTは次の[数1]によ
って示すことができる。
【0031】[数1] DT=B+Ka+A+X ここに、Bは絶対番地基底値でたとえばB=100に設
定される。
【0032】Kaはビットマークカウンタ31によるカ
ウント値(計数値)。
【0033】Aはアドレス番号で図3のルートの場合、
A=1000に設定される。
【0034】Xは動作コードである。
【0035】上述の動作コードXは動作コード1、動作
コード2、動作コード3の3種類を有し、動作コード1
の時にはX=0、動作コード2の時にはX=300、動
作コード3の時にはX=600に設定している。
【0036】図5、図6、図7は各動作コードに対応し
て予め登録設定されたAGV動作内容のデータを表示
し、図5に示す動作コード1(X=0)は分岐指示コード
34、速度指示コード35、障害物センサ(図示せず)の
エリア切換えコード36、センサ感度指示コード37を
有する。上述の分岐指示コード34はそのコード1に直
進、コード2に左折、コード3に右折のデータが予め登
録設定されている。
【0037】図6に示す動作コード2(X=300)はA
GV3が無線通信により付帯設備の制御盤(図示せず)に
対して問合せを行なう問合せモード用のコード38、問
合せ先コード39、センサ干渉コード40、停止・ステ
ーション一致・分岐用のコード41を有する。
【0038】図7に示す動作コード3(X=600)はス
テーションコード42、メロディ音量コード43、方向
指示・カウント番地・ルート選択用のコード44を有
し、各コードには図示の如きデータが予め登録設定され
ている。
【0039】ところで、CPU50は上述の各要素2
5,26,29〜33を有し、絶対番地生成部32で設
定された絶対番地Z(但しZ=B+Ka)に基づいてAG
V3に対して動作指令を行なう指令手段である。
【0040】この実施例では上述の絶対番地Zからメモ
リ番地DTを割出し、このメモリ番地DTに相当するA
GV動作内容を制御マップ27の各制御コード34〜4
4との照合によりAGV動作コード解析部26が解析し
て、AGV3に所定の動作制御信号を出力して、AGV
3に対して制御コード34〜44で予め設定した内容の
動作を実行させる。
【0041】このように構成したAGV3の走行制御装
置の作用を、図8に示すフローチャートを参照して、以
下に詳述する。第1ステップS1で、CPU50は全て
の制御システムを初期化する。次に第2ステップS2
で、CPU50はAGV起動用の起動スイッチ(図示せ
ず)がONか否かを判定し、YES判定時にのみ次の第
3ステップS3に移行する。この第3ステップS3で、
CPU50はAGV3を起動させる。
【0042】次に第4ステップS4で、CPU50はビ
ットマークカウントが有効か否かの判定を行なうが、A
GV3が図3に仮想線で示す原位置に存在する時にはマ
ークビットセンサ22は未だマークm1〜m14を検知
していないので、この場合には各ステップS5〜S8を
スキップして第9ステップS9に移行する。
【0043】この第9ステップS9で、CPU50は番
地センサ14が原位置の番位置板13を検出したか否か
を判定し、YES判定時には次の第10ステップS10
に移行する。この第10ステップS10で、CPU50
は番地データのコード解析によりビットマークカウント
初期化か否かを判定し、原位置の番地板13検出と、そ
のコード解析によりYES判定されると、次の第11ス
テップS11に移行する。
【0044】この第11ステップS11で、CPU50
はビットマークカウンタ31を初期化すると共に、ゲー
ト部39のゲートを開ける。次に第12ステップS12
で、CPU50はビットマークカウントを有効にする
が、この時点では未だマークm1〜m14が検知されて
いないので、回路の有効化処理を行なうことになる。
【0045】次に第13ステップS13で、CPU50
はビットマークマスクセットか否かを判定するが、この
時点ではNO判定により第17ステップS17にスキッ
プする。この第17ステップS17で、CPU50はA
GV動作コードを解析(この場合は番地板13の番地デ
ータ読込みに基づく動作コード解析)し、次の第18ス
テップS18で、CPU50はAGV3に対する動作設
定を実行する。このため、図3に仮想線で示す原位置の
AGV3は同図の矢印a方向へ走行を開始する。
【0046】次に第19ステップS19で、CPU50
はAGV3を停止させるための停止スイッチ(図示せず)
がONか否かを判定し、停止スイッチOFFの時には前
述の第3ステップS3にリターンする。
【0047】フローチャートの繰返しによる第3ステッ
プS3で、CPU50はAGV3の起動を継続させ、次
の第4ステップS4で、CPU50はビットマークカウ
ント有効か否かを判定する。この場合、ビットマークカ
ウント初期化に伴う処理で既にビットマークカウンタ3
1が有効とされている(各ステップS10〜S12参照)
ので、次の第5ステップS5に移行する。
【0048】この第5ステップS5で、CPU50はマ
ークビットセンサ22からの1ビット信号の有無に基づ
いてマークm(マークm1〜m14の何れかであるが、
AGV3の走行順により、この場合はマークm1とな
る)を検知したか否かを判定し、YES判定時には次の
第6ステップS6に移行する。
【0049】マークビットセンサ22がマークm1を検
知したことに対応して、上述の第6ステップS6で、C
PU50はビットマークカウンタ31の検知回数を+1
にする。つまりKa=1となる。次に第7ステップS7
で、CPU50は絶対番地基底部33から絶対番地基底
値(B=100)を読出す。
【0050】次に第8ステップS8で、CPU50はそ
の内蔵する絶対番地生成部32により絶対番地(Z=B
+Ka)を生成する。この場合、Z=100+1とな
る。次に第9ステップS9で、CPU50は番地検出か
否かを判定するが、先の第8ステップS8で生成された
絶対番地Zを既設の番地板13の検出と同等に扱うの
で、この第9ステップS9ではYES判定されて、次の
第10ステップS10に移行する。
【0051】この第10ステップS10で、CPU50
はビットマークカウント初期化か否かを判定するが、こ
の初期化はAGV3の原位置にて行われるので、この場
合にはNO判定されて、第13ステップS13に移行す
る。第13ステップS13から第16ステップS16の
処理は必要に応じて実行されるが、この場合(マークm
1検知時)には第17ステップS17にスキップする。
【0052】上述の第17ステップS17で、CPU5
0はZ=B+Ka(Z=100+1)の絶対番地(詳しく
は絶対番地Zを含むメモリ番地DTで、このメモリ番地
DTは先の数1によりCPU50で自動的に内部設定さ
れる)に基づいて制御マップ27からAGV動作コード
を解析し、次の第18ステップS18で、CPU50は
AGV3に対する動作設定を実行する。このため図3の
マークm1位置においてAGV3は制御盤との間で無線
通信を実行し、台車15の有無を確認することができ
る。
【0053】次の第19ステップS19で、CPU50
は停止スイッチがONが否かを判定し、停止スイッチO
FF時には再び第3ステップS3にリターンして上述の
如き処理を繰返すので、マークm2位置における絶対番
地Zは100+2=102となり、マークm3位置にお
ける絶対番地Zは100+3=103となり、以下同様
にしてマークm14位置における絶対番地Zは100+
14=114となる。
【0054】このようにマークビットセンサ22による
検知回数をビットマークカウンタ31で順次カウントア
ップし、この計数値Kaに絶対番地基底値(B=100)
を加算して絶対番地Zを求め、この絶対番地Zに基づい
てAGV3にCPU50が動作指令を行なう。
【0055】このため奇数符号のマークm1,m3,m
5,m7,m9,m11,m13位置では制御マップ2
7の動作内容に基づいてAGV3は付帯設備の制御盤
(図示せず)との間で無線通信を実行し、偶数符号のマー
クm2,m4,m6,m8,m10,m12,m14位
置ではAGV3は台車がある場合には右折(図5に示す
分岐指示コード34におけるコード3参照)して台車を
牽引し、台車がない場合には直進(図5に示す分岐指示
コード34におけるコード1参照)する。
【0056】このように図1〜図8で示した実施例(請
求項1,2,3に相当する実施例)によれば、無人車(A
GV3参照)に設けられた検知手段(マークビットセンサ
22参照)が軌道(ガイドテープ2参照)上の被検出体(マ
ークm1〜m14参照)を検知すると、計数手段(ビット
マークカウンタ31参照)はこの検知手段(マークビット
センサ22参照)による検知回数をカウントし、番地設
定手段(基底部33および生成部32参照)は計数手段
(ビットマークカウンタ31参照)による計数値(カウン
ト値)Kaに応じて共通の制御マップ27における絶対
番地Zを設定する。また指令手段(CPU50参照)は設
定された絶対番地Zに基づいて、無人車(AGV3参照)
に対する動作指令を行なう。
【0057】このように被検出体(マークm1〜m14
参照)の検知回数に対応して絶対番地Zを設定し、番地
情報検出手段(番地センサ14参照)により検出される番
地情報(番地データ)と、番地設定手段(基底部33およ
び生成部32参照)により設定される絶対番地Zとの共
用の制御マップ27の内容に基づいて無人車(AGV3
参照)を走行制御するので、番地手段(番地板13参照)
の設置が困難なような走行ルートにおいても、簡易な構
成によって番地板13を利用した絶対番地方式による無
人車(AGV3参照)の走行制御を達成することができる
効果がある。
【0058】さらに、上述の番地設定手段(基底部33
および生成部32参照)が計数手段(ビットマークカウン
タ31参照)による計数値Kaに任意の規定数(絶対番地
基底値B参照)を加算して絶対番地Zを設定するので、
この絶対番地Zを簡単に設定することができる効果があ
る。
【0059】加えて、上述の被検出体(マークm1〜m
14参照)を磁気テープに設定したので、床部や路面の
汚れの影響を受けにくく、常に良好な磁気検出精度を確
保することができる効果がある。
【0060】(第2実施例)図9、図10、図11は無人
車の走行制御装置の他の実施例を示し、この実施例にお
いても図1、図2で示したAGV3と、図5、図6、図
7で示したAGV動作内容のデータとを用いる。
【0061】この実施例では台車51〜57を順次1台
ずつ牽引して図9の直進コース2iを矢印C方向に走行
するAGV3を、走行毎に2j〜2rに順次左折分岐さ
せ、同図に仮想線で示す台車51〜57の位置において
該台車51〜57を1台ずつ順次切離すものである。
【0062】このため図9に平面レイアウトを示すガイ
ドテープ2の直線コース2iから分岐コース2j〜2r
が分岐する分岐点よりも手前側に番地板(番地手段)b1
〜b7をそれぞれ設け、これらの各番地板b1〜b7を
走行毎に番地センサ14で検出すべく構成している。ま
た分岐コースの2j〜2rのうちの最終分岐コース2r
における台車切離し点を超えた位置には最終初期化用の
番地板b8が設けられている。
【0063】図10はAGV3の制御回路を示し、番地
センサ14の次段には入力部23,24を介して番地デ
ータ取込み部25を接続し、この番地データ取込み部2
5の次段にはAGV動作コード解析部26を接続してい
る。
【0064】一方、番地センサ14による番地板b1〜
b7の検出回数をカウントする番地マークカウンタ(計
数手段)45と、AGV3が分岐コースの2j〜2rを
通った回数をカウントする番地マークカウント記憶用の
記憶カウンタ(記憶手段)47とを設け、これら両カウン
タ45,47を比較部(比較手段)46に接続している。
【0065】この比較部46は番地マークカウンタ45
のカウント値Kbと、記憶カウンタ47のカウント値K
cと比較して、Kb>Kcの時に絶対番地生成部32に
対して絶対番地生成指令信号を出力すると共に、記憶カ
ウンタ47に対してカウントアップ指令信号を出力す
る。
【0066】上述の絶対番地生成部32は絶対番地基底
部33から読出した絶対番地基底値B(この第2実施例
ではB=200)に番地マークカウンタ45によるカウ
ント値Kbを加算して、絶対番地(Z=B+Kb)を生成
する。
【0067】また上述の絶対番地生成部32で生成され
た絶対番地ZはAGV動作コード解析部26に印加さ
れ、このAGV動作コード解析部26は制御マップ27
内のデータを照合して、AGV3に対してAGV動作制
御信号を出力する。
【0068】ここで、上述のAGV動作コード解析部2
6は番地センサ14が原位置の番地板13を検出した時
には、動作コードの解析により番地マークカウント値K
bのみを零にし、番地センサ14が最終初期化用の番地
板b8を検出した時には量カウント値Kb,Kcを共に
零にする。なお、図9、図10において前図と同一部分
には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0069】このように構成したAGV3の走行制御装
置の作用を、図11に示すフローチャートを参照して、
以下に詳述する。第1ステップQ1(初期化手段)で、C
PU50は初期化用の番地板b8の検出に基づいて制御
システム全体を初期化する。この初期化にはKb=0、
Kc=0の処理が含まれている。
【0070】次に第2ステップQ2で、CPU50は起
動スイッチがONか否かを判定し、YES判定時にのみ
次の第3ステップQ3に移行する。この第3ステップQ
3で、CPU50はAGV3を起動する。次に第4ステ
ップQ4で、CPU50は番地板13、b1〜b7、b
8のうちの何れかを検出した否かを判定し、NO判定時
には第18ステップQ18に移行する一方、YES判定
時には次の第5ステップQ5に移行する。
【0071】この第5ステップQ5で、CPU50は番
地マークカウント初期化(番地マークカウンタ45の初
期化を意味し、番地センサに14が原位置の番地板13
を検出すると、初期化される)か否かを判定する。而し
て、YES判定時には第6ステップQ6で、CPU50
は番地マークカウントを初期化(Kb=0)し、次の第7
ステップQ7で、CPU50は番地マークカウントの有
効処理を実行するが、既に番地マークカウントの初期化
(Kb=0)および番地マークカウントの有効化処理がな
されている場合には上述の第5ステップQ5でNO判定
され、第8ステップQ8に移行する。
【0072】この第8ステップQ8で、CPU50は番
地板b1〜b7検出による番地マークカウントか否かを
判定し、NO判定時(番地板13,b8の検出時)には第
16ステップQ16に移行する一方、YES判定時には
次の第9ステップQ9に移行する。
【0073】この第9ステップQ9で、CPU50は番
地マークカウントが有効か否かを判定し、NO判定時に
は第16ステップQ16に移行する一方、YES判定時
には次の第10ステップQ10に移行する。
【0074】この第10ステップQ10で、CPU50
は番地マークカウンタ45のカウント値Kbをカウント
アップ+1する。つまりAGV3が図9の矢印C方向か
ら進入し、1つの番地板b1を検出した時点でKb=
1、2つの番地板b1,b2を検出した時点でKb=2
となり、以下同様に合計7つの番地板b1〜b7を検出
した時点ではKb=7となる。
【0075】次に第11ステップQ11で、CPU50
は番地マークカウンタ45のカウント値Kbと記憶カウ
ンタ47の記憶値としてのカウント値Kcとを比較し、
Kb=Kcの時およびKb<Kcの時(NO判定時)には
第16ステップQ16に移行する一方、Kb>Kcの時
(YES判定時)には次の第12ステップQ12に移行す
る。ここで、カウント値KcはKb>Kcになって始め
てカウントアップ(第13ステップQ13参照)されるも
のである。
【0076】次に第12ステップQ12で、CPU50
は番地マークカウント値Kbをリセット(Kb=0)し、
次の第13ステップQ13で、CPU50はKb>Kc
(第11ステップQ11のYES判定参照)に対応して、
記憶カウンタ47のカウント値Kcを+1(カウントア
ップ)する。次に第14ステップQ14で、CPU50
は絶対番地基底部33から絶対番地基底値(B=200)
を読出す。
【0077】次に第15ステップQ15で、CPU50
は絶対番地生成部32にてZ=B+Kbの式により絶対
番地Zを生成する。このカウント値Kbの値には第10
ステップQ10の値が反映される。例えばKb=1の時
には、Z=200+1=201となり、Kb=2の時に
は、Z=200+2=202となり、以下同様にKb=
7の時には、Z=200+7=207となる。
【0078】次に第16ステップQ16で、CPU50
は絶対番地Zに基づいてAGV動作コード解析部26に
てAGV動作コードを解析する。次に第17ステップQ
17で、CPU50は解析された動作コードに対応して
AGV動作設定を実行する。
【0079】したがって、Kb>Kcの条件成立時に絶
対番地Zに対応して制御マップ27に予めAGV3に対
して左折分岐を指示すべきデータを設定登録しておけ
ば、AGV3を分岐コース2j〜2rに沿って左折さ
せ、図9に仮想線で示す台車51〜57の位置に牽引し
てきた台車51〜57を切離すことができる。
【0080】次に第18ステップQ18で、CPU50
は停止スイッチがONか否かを判定して、NO判定時
(停止スイッチOFF時)には第3ステップQ3にリター
ンして上述の動作を繰返す一方、YES判定時には次の
第19ステップQ19に移行し、この第19ステップQ
19で、CPU50はAGV3を停止させる。上述のK
b>Kcの条件が成立した時のAGV3の動作をまとめ
ると、次の[表1]の如くなる。
【0081】
【表1】 つまり、1回目の走行時にAGV3が番地板b1を検出
すると、カウント値(Kb=1)、カウント値(Kc=0)
で、Kb>Kcとなり絶対番地Zが生成され、コード解
析によりAGV3は分岐コース2jに分岐し、台車51
を図9の仮想線位置で切離す。台車51切離し後のAG
V3が原位置に達するとカウント値Kbがリセット(K
b=0)される。
【0082】また2回目の走行時にAGV3が番地板b
1〜b2を2個検出すると、カウント値(Kb=2)、カ
ウント値(Kc=1)で、Kb>Kcとなり絶対番地Zが
生成され、コード解析によりAGV3は分岐コース2k
に分岐し、台車52を図9の仮想線位置で切離す。台車
52切離し後のAGV3が原位置に達するとカウント値
Kbがリセット(Kb=0)される。
【0083】以下同様にして、7回目の走行時にAGV
3が番地板b1〜b7を7個検出すると、カウント値
(Kb=7)、カウント値(Kc=6)で、Kb>Kcとな
り絶対番地Zが生成され、コード解析によりAGV3は
分岐コース2rに分岐し、台車57を図9の仮想線位置
で切離す。台車57切離し後のAGV3が番地板b8を
検出すると、両カウント値Kb,Kcは共にリセット
(Kb=0、Kc=0)される。
【0084】このように番地板b1〜b7の検出回数
(カウント値Kb)と分岐回数(カウント値Kc)とを比較
し、Kb>Kcの時に絶対番地Zを生成し、この絶対番
地Zのコード解析によりAGV3に対して所定動作を指
示すべく構成すると、簡単な構成により牽引台車51〜
57を順次切離し位置にて切離すことができる。
【0085】因に、図9に仮想線で示す台車51〜57
の切離し位置に台車の有無を検出する光電管等の検出手
段を設け、この検出手段を付帯設備の制御盤(図示せず)
に出力し、番地板61〜67設置位置において無線通信
手段にて台車の有無を確認する構成も考えられるが、こ
の場合には部品点数および配線工数ともに大となるが、
上記実施例により、このような問題点を解消することが
できる。なお、分岐コースす2j〜2rのコース数、台
車51〜57の台数、番地板61〜67の設置数は図9
の実施例のものに限定されるものではない。
【0086】(第3実施例)図12〜図15は無人車の走
行制御装置のさらに他の実施例を示し、この実施例にお
いても図1、図2で示したAGV3と、図5〜図7で示
したAGV動作内容のデータとを用いる。
【0087】この実施例では実台車61を牽引して図1
2、図13に実線矢印で示すルート1を通ってステーシ
ョンST1の黒丸位置(切離しポイント)で、実台車61
を切離し、白丸位置(ピックアップポイント)で空台車6
2を牽引して、この空台車62を図12の仮想線位置に
置く閉ループ構成の第1ルートコース2sと、実台車6
3を牽引して図12、図13に点線矢印で示すルート2
を通ってステーションST2の黒丸位置(切離しポイン
ト)で実台車63を切離し、白丸位置(ピックアップポイ
ント)で空台車64を牽引して、この空台車64を図1
2の仮想線位置に置く閉ループ構成の第2ルートコース
2tと、実台車65を牽引して図12、図13に仮想線
矢印で示すルート3を通ってステーションST3の黒丸
位置(切離しポイント)で実台車65を切離し、白丸位置
(ピックアップポイント)で空台車66を牽引して、この
空台車66を図12の仮想線位置に置く閉ループ構成の
第3ルートコース2uと、を備えている。
【0088】また図13には図12のコース2s,2
t,2uの終端、始端に相当するUターン部分を拡大し
て示すように直線コース2vの延長上のコーナ部2xに
はAGV3の停止用の番地板67を設ける一方、このA
GV停止位置もしくはAGV待機位置を迂回する迂回コ
ース2yを設けている。
【0089】さらに上述の直線コース2vにはその手前
側からコーナ部2x方向に向けて番地板68,69,7
0,71をこの順に設置している。上述の番地板68は
AGV3に対する直進指示用の番地板である。また上述
の番地板69はステーションST3選択時にAGV3に
対して迂回コース2yを通るべき右折指示用の番地板で
ある。
【0090】さらに上述の番地板70はステーションS
T2選択時にAGV3に対して迂回コース2yを通るべ
き右折指示用の番地板である。同様に上述の番地板71
はステーションST1選択時にAGV3に対して迂回コ
ース2yを通るべき右折指示用の番地板である。
【0091】図14はAGV3の制御回路を示し、CP
U50は番地センサ14、キースイッチボード72、起
動スイッチ73、停止スイッチ74からの入力に基づい
て,ROM75に格納されたプログラムに従って、制御
マップ27内のデータを照合して、AGV3を駆動制御
し、またRAM76は必要なデータやマップを記憶す
る。
【0092】ここで、上述のキースイッチボード72
は、そのON時にステーションST1に対するAGV3
の行先き指示を実行するスイッチ81と、ON時にステ
ーションST2に対する行先き指示を実行するスイッチ
82と、ON時にステーションST3に対する行先き指
示を実行するスイッチ83とを備えている。
【0093】上述の各スイッチ81,82,83はステ
ーションST1に対応するルート1での処理、ステーシ
ョンST2に対応するルート2での処理、ステーション
ST3に対応するルート3での処理のそれぞれの終了時
において自動的にOFFになるように構成されている。
【0094】この実施例では上述のスイッチ81,8
2,83の複数が同時に選択された時、AGV3が自動
的にルートを選択して走行するように構成したものであ
る。但しルート1に相当するスイッチ81と他のルート
2,3に相当する他のスイッチ82,83とが同時選択
された場合には、スイッチ81によるルート1の走行が
優先する。
【0095】このように構成したAGV3の走行制御装
置の作用を、図15に示すフローチャートを参照して、
詳述する。第1ステップU1で、CPU50は制御シス
テム全体を初期化する。次に、第2ステップU2で、作
業者がキースイッチボード72のスイッチ81〜83を
選択してON操作する。
【0096】次に第3ステップU3で、CPU50は起
動スイッチ73がONか否かを判定し、YES判定時
(ON時)にのみ次の第4ステップU4に移行する。この
第4ステップU4で、CPU50はAGV3を起動す
る。次に第5ステップU5で、CPU50は番地センサ
14が番地板67〜71の何れかを検出したか否かを判
定し、NO判定時には第18ステップU18にスキップ
する一方、YES判定時には次の第6ステップU6に移
行する。
【0097】この第6ステップU6で、CPU50は検
出された番地板のコード解析により右折指示、ステーシ
ョン番地一致か否かを判定(図5に示す分岐支持コード
34のコード3参照)し、YES判定時には次の第7ス
テップU7に移行し、NO判定時には第8ステップU8
にスキップする。
【0098】上述の第7ステップU7で、CPU50は
一致判定に対応してAGV3に対する右折制御を設定す
る。次に第8ステップU8で、CPU50は検出された
番地板のコード解析により左折指示、ステーション番地
一致か否かを判定(図5に示す分岐支持コード34のコ
ード2参照)し、YES判定時には次の第9ステップU
9に移行し、NO判定時には第10ステップU10にス
キップする。
【0099】上述の第9ステップU9で、CPU50は
一致判定に対応してAGV3に対する左折制御を設定す
る。但し、図12、図13に平面レイアウトで示したル
ート1、ルート2、ルート3の各コースでは上述の左折
を用いていないので、この実施例では第7ステップU7
から直ちに第10ステップU10にスキップされること
になる。
【0100】上述の第10ステップU10で、CPU5
0はルート1選択ステーション番地が一致するか否かを
判定する。つまり、キースイッチボード72のスイッチ
81はそのON時に、ルート1およびステーションST
1に対する行先き指示を実行し、番地板71の絶対番地
を例えばZ=101とすると、このZ=101に相当す
るデータは図16に示す制御マップ27の動作コード3
対応部に割付けられてているので、両者(図16のデー
タとスイッチ81のON情報)を照合して、一致か否か
を判定する。
【0101】而して、YES判定時には次の第11ステ
ップU11に移行する一方、NO判定時には第12ステ
ップU12にスキップする。上述の第11ステップU1
1で、CPU50は一致判定に対応してルート1選択を
設定する。
【0102】上述の第12ステップU12で、CPU5
0は ルート2選択ステーション番地が一致するか否か
を判定する。つまり、キースイッチボード72のスイッ
チ82はそのON時にルート2およびステーションST
2に対する行先き指示を実行し、番地板70の絶対番地
を例えばZ=102とすると、このZ=102に相当す
るデータは図17に示す制御マップ27の動作コード3
対応部に割付けられているので、両者(図17のデータ
とスイッチ82のON情報)を照合して、一致か否かを
判定する。
【0103】而して、YES判定時には次の第13ステ
ップU13に移行する一方、NO判定時には第14ステ
ップU14にスキップする。上述の第13ステップU1
3で、CPU50は一致判定に対応してルート2選択を
設定する。
【0104】上述の第14ステップU14で、CPU5
0はルート3選択ステーション番地が一致するか否かを
判定する。つまり、キースイッチボード72のスイッチ
83はそのON時にルート3およびステーションST2
に対する行先き指示を実行し、番地板69の絶対番地を
例えばZ=103とすると、このZ=103に相当する
データは図18に示す制御マップ27の動作コード3対
応部に割付けられているので、両者(図18のデータと
スイッチ83のON情報)を照合して、一致か否かを判
定する。
【0105】而して、YES判定時には次の第15ステ
ップU15に移行する一方、NO判定時には第16ステ
ップU16にスキップする。上述の第15ステップU1
5で、CPU50は一致判定に対応してルート3選択を
設定する。
【0106】次に第16ステップU16で、CPU50
は制御マップ27内のデータとの照合によりAGV動作
(右左折、ルート選択、ステーション番地の一致可否以
外の他の動作)のコード解析を実行する。
【0107】次に第17ステップU17で、CPU50
は第16ステップU16の解析結果に基づいてAGV動
作を設定する。次に第18ステップU18で、CPU5
0は停止スイッチ74がON,か否かを判定し、NO判
定時には第4ステップU4にリターンして、フローチャ
ートによる処理を繰返す一方、YES判定時には次の第
19ステップU19に移行する。
【0108】この第19ステップU19で、CPU50
はAGV3を停止させる。したがって、上述の第2ステ
ップU2で例えば、行先ステーション選択用の全てのス
イッチ81,82,83がON操作された場合には、A
GV3はまずルート1を優先的に選択(第11ステップ
U11参照、なおルート1走行中には各ステップU12
〜U15をスキップする)し、予めセットされた実台車
61を牽引して走行し、ステーションST1の黒丸位置
において実台車61を切離し、白丸位置において空台車
62を牽引する。
【0109】この空台車62を図12の仮想線位置にて
切離した後に、AGV3の番地センサ14は図13の直
線コース2vにおいて各番地板68,69,70,71
をこの順に検出するが、ルート1の処理終了時にスイッ
チ81は自動的にOFFになり、AGV走行制御にはス
イッチ82のONと一致する番地板70のデータが用い
られる。
【0110】このため、AGV3は右折(第7ステップ
U7参照)して、迂回コース2yを介してルート2を選
択(第13ステップU13参照、なおルート2走行中に
は各ステップU10,U11,U14,U15をスキッ
プする)し、予めセットされた実台車63を牽引して走
行し、ステーションST2の黒丸位置において実台車6
3を切離し、白丸位置において空台車64を牽引する。
【0111】この空台車64を図12の仮想線位置にて
切離した後に、AGV3の番地センサ14は図13の直
線コース2vにおいて各番地板68,69,70,71
をこの順に検出するが、ルート2の処理終了時にスイッ
チ82は自動的にOFFになり、AGV走行制御にはス
イッチ83ONと一致する番地板69のデータが用いら
れる。
【0112】このため、AGV3は右折(第7ステップ
U7参照)して、迂回コース2yを介してルート3を選
択(第15ステップU15参照、なおルート3走行中に
は各ステップU10〜U13をスキップする)し、予め
セットされた実台車65を牽引して走行し、ステーショ
ンST3の黒丸位置において実台車65を切離し、白丸
位置において空台車66を牽引する。
【0113】この空台車66を図12の仮想線位置にて
切離した後に、AGV3の番地センサ14は図13の直
線コース2vにおいて各番地板68,69,70,71
をこの順に検出するが、ルート3の処理終了時にスイッ
チ83は自動的にOFFになり、AGV走行制御には番
地板68のデータが用いられる。
【0114】この番地板68はAGV3に対する直進指
示用のものであるから、AGV3は直進してコーナ部2
xに至り、停止用の番地板67を検出すると、AGV3
は停止または停止待機(第17ステップU17参照)す
る。
【0115】このため、予め実台車61,63,65を
セットして、各スイッチ81,82,83を同時にON
にすると、AGV3はルート1、ルート2、ルート3の
順に走行して、合計3ルートの処理終了時において番地
板67の位置にて停止する。
【0116】なお、ルート1とルート2との2つのルー
トが選択された場合、ルート1とルート3との2つのル
ートが選択された場合またはルート2とルート3の2つ
のルートが選択された場合あるいは単一のルートのみが
選択された場合についても同一の回路装置および図15
のフローチャートにより上述同様に処理される。
【0117】したがって、一度に複数ルート乃至全ルー
トの選択指示を行なって、この指示に従ってAGV3を
走行制御させることができるので、各ルートの走行開始
の都度、スイッチ入力操作を行なうという煩雑な操作が
不要となる。
【0118】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の無人車は、実施例のAGV3(オ
ート・ガイド・ビークル)に対応し、以下同様に、番地
手段は、番地板13に対応し、番地情報検出手段は、番
地センサ14に対応し、軌道は、ガイドテープ2を含む
移動経路に対応し、被検出体は、磁気テープより成るマ
ークm1〜m14に対応し、検知手段は、マークビット
センサ22に対応し、計数手段は、ビットマークカウン
タ31に対応し、番地設定手段は、絶対番地基底部33
および絶対番地生成部32に対応し、指令手段は、CP
U50に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の走行制御装置を備えた無人車の側面
図。
【図2】 ガイドテープに対する無人車の関係を示す平
面図。
【図3】 ガイドテープの配置レイアウトを示す平面
図。
【図4】 本発明の無人車の走行制御装置の制御回路を
示すブロック図。
【図5】 制御マップ内のコード内容を示す説明図。
【図6】 制御マップ内のコード内容を示す説明図。
【図7】 制御マップ内のコード内容を示す説明図。
【図8】 無人車の走行制御を示すフローチャート。
【図9】 ガイドテープの配置レイアウトを示す平面
図。
【図10】 走行制御装置の制御回路を示すブロック
図。
【図11】 無人車の走行制御を示すフローチャート。
【図12】 ガイドテープの配置レイアウトを示す平面
図。
【図13】 図12の要部拡大平面図。
【図14】 走行制御装置の制御回路を示すブロック
図。
【図15】 無人車の走行制御を示すフローチャート。
【図16】 特定動作コードに対応するデータ内容を示
す説明図。
【図17】 特定動作コードに対応するデータ内容を示
す説明図
【図18】 特定動作コードに対応するデータ内容を示
す説明図
【符号の説明】
3…AGV(無人車) 13…番地板(番地手段) 14…番地センサ(番地情報検出手段) 22…マークビットセンサ(検知手段) 27…制御マップ 31…ビットマークカウンタ(計数手段) 32…絶対番地生成部(番地設定手段) 33…絶対番地基底部(番地設定手段) 50…CPU(指令手段) m1〜m14…マーク(被検出体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無人車の移動経路に設けられ番地情報が記
    録された番地手段と、上記番地手段の情報を読取る番地
    情報検出手段と、無人車に対する動作内容を記憶した制
    御マップとを備え、上記制御マップの内容に基づいて走
    行制御を実行する無人車の走行制御装置であって、無人
    車が移動する軌道上の所定位置に被検出体を配設し、無
    人車に上記被検出体の存在を検知する検知手段を設ける
    一方、上記検知手段による検知回数をカウントする計数
    手段と、上記計数手段による計数値に応じて上記制御マ
    ップにおける絶対番地を設定する番地設定手段と、設定
    された絶対番地に基づいて動作指令を行なう指令手段と
    を備え、上記番地情報検出手段により検出される番地情
    報と、上記番地設定手段により設定される絶対番地情報
    とを共通の上記制御マップ内に設定した無人車の走行制
    御装置。
  2. 【請求項2】上記番地設定手段は計数値に任意の規定数
    を加算して絶対番地を設定する請求項1記載の無人車の
    走行制御装置。
  3. 【請求項3】上記被検出体が磁気テープに設定された請
    求項1記載の無人車の走行制御装置。
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