JP2001225744A - 無人搬送車両の舵取り制御装置 - Google Patents

無人搬送車両の舵取り制御装置

Info

Publication number
JP2001225744A
JP2001225744A JP2000041494A JP2000041494A JP2001225744A JP 2001225744 A JP2001225744 A JP 2001225744A JP 2000041494 A JP2000041494 A JP 2000041494A JP 2000041494 A JP2000041494 A JP 2000041494A JP 2001225744 A JP2001225744 A JP 2001225744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheels
wheel
steering
steering angle
virtual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000041494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Fukuya
康隆 福家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000041494A priority Critical patent/JP2001225744A/ja
Publication of JP2001225744A publication Critical patent/JP2001225744A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導経路を走行する無人搬送車両のカーブ走
行時の安定性を向上する。 【解決手段】 少なくとも前輪左右輪及び後輪左右輪を
備え、前記各輪が舵取りされる無人搬送車両の前記舵取
り制御装置40は、予め記憶された誘導経路の地図情報
に基づいて前記前軸の仮想輪及び前記後軸の仮想輪の操
舵角指令値を出力するフィードフォワード部41と、誘
導経路とのずれから操舵角の補正値を算出して出力する
フィードバック部43と、前記両出力から前記各輪の個
別の操舵角指令値を算出する演算部45とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気などを利用し
た誘導方式により所定の経路を走行する無人搬送車両の
舵取り制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場などの設備において、予め決められ
た位置間で物品例えば製品、半製品、素材などを搬送す
るために無人搬送車両が使用されている。そして、地面
乃至路面の下に案内用ケーブルを埋設し、そこから発生
される磁界を感知して車両を誘導案内される搬送車両
は、レールなどを設ける搬送車両に比して設置コストな
どで有利であるが、カーブの部分などで予定通路からず
れる恐れがある。而して、このような無人搬送車両は一
般に次のような舵取り方式で操向が行われている。
【0003】搬送車両としては、その積載重量に対応し
て多数の車軸を備えるものがあるが、典型的には図10
に示すように、前後2輪ずつの4輪車両として認識でき
る。そして、搬送車両の操向方式の一つとして、各輪に
それぞれ操舵角乃至舵取り角を付与するものがある。図
10は全輪舵取り方式の一例を示し、旋回時の前軸内輪
1a及び前軸外輪1b並びに後軸内輪3a及び後軸外輪
3bの操舵角の関係を示している。矢印は車両の進行方
向を示し、前軸内輪1a及び前軸外輪1bは前輪旋回中
心を中心にして角度設定されるようにリンク結合或いは
制御的に連結規制され、他方後軸内輪3a及び後軸外輪
3bは後輪旋回中心を中心にして角度設定される。即
ち、前軸内輪1a、前軸外輪1b、後軸内輪3a及び後
軸外輪3bは、その旋回軌跡上を横滑り無く転動すると
仮定し、各旋回中心と各輪とを結ぶ線は、各輪の進行方
向に対し直角に交差するという幾何学的関係が与えられ
る。尚、図において、符号θ1は前軸仮想輪の舵取り
角、符号θ2は後軸仮想輪の操舵角を示している。この
仮想輪は演算処理の都合上、内外輪の中心に仮想的に置
かれていると想定した車輪である。
【0004】前述のような配置の車輪を持つ搬送車両の
操舵角指令アルゴリズムが図11に示されている。図に
おいて、誘導線からの前軸仮想輪のずれ及び後輪仮想輪
のずれをそれぞれΔy1、Δy2とし、これらをフィー
ドバックしてその比例及び積分した量の和に応じて前後
の仮想輪の操舵角指令θrefF、θrefRを作っている。次
にその操舵指令値から、前後軸内外輪の操舵角指令値Φ
1a〜Φ3bを生成する。
【0005】前述のアルゴリズムに基づく操舵方式にお
いて、搬送車両が左カーブの走行をしたときの各輪の動
きを計算機シミュレーションした結果を図12に示して
いる。図12において、(a)図にセンサずれ量を示
し、(b)図に各輪の操舵角を示している(符号1a〜
3bは、前述の各輪を個別に示している。)。シミュレ
ーションの条件、例えば輪距、軸距、カーブの曲率半径
等の大小、によって異なるが、一例によればセンサずれ
量は、前側で40mm、後側で45mmとなる。又、後
軸内外輪3a,3bの操舵角がカーブの出口で数度逆側
に振れること、及び前軸内輪1a及び後軸内輪3aの操
舵角が最大55度となることが分かる。
【0006】又、前述のアルゴリズムに基づく操舵方式
において、搬送車両がS字カーブの走行をしたときの各
輪の動きを計算機シミュレーションした結果を図13に
示している。図13においても同様に、(a)図にセン
サずれ量を示し、(b)図に各輪の操舵角を示している
(符号1a〜3bは、前述の各輪を個別に示してい
る。)。このシミュレーションの条件によればセンサず
れ量は、前側で50mm、後側で95mmとなることが
分かる。又、後軸内外輪3a,3bの操舵角がカーブの
出口で数度逆側に振れること、及び前軸内輪1a及び後
軸内輪3aの操舵角が最大55度となることが分かる。
【0007】搬送車両の操向方式としては、前述のもの
の外に左右の駆動輪に回転数差を付与する方式のものが
ある。これは、前述のような四輪車で旋回した場合、各
輪が滑りを生ぜず、或いは一定の滑り率で転動した場
合、内外輪に回転数差が生ずるという事実に基づいたも
のである。この方式の操向方式をもつ搬送車両の一例が
図14に示されている。この搬送車両の走行状態を概説
すると、図において車両10は、進行方向の中心の左右
に一対の駆動輪11a,11bを備え、更に前側補助輪
13a,13bと後側補助輪15a,15bとを備えて
いる。駆動輪11a,11bは、エンジン又はモータな
どにより駆動されて接地面に駆動力を発生し、前側補助
輪13a,13bと後側補助輪15a,15bは転動輪
として機能して車体を支持する。更に車両10の前端及
び後端の中心部にはそれぞれ誘導センサ17a、17b
が設けられていて、走行面に埋設された誘導線からの横
方向のずれ、及び誘導線に対する姿勢のずれ(傾き)を
検出するようになっている。そして、誘導センサ17
a、17bによるずれの検知量に基づき、駆動輪11
a,11bに回転数差を与え、許容されるずれ内で所定
の走行経路に従って走行するようになっている。
【0008】図15に前述の車両10が、カーブした走
行路を走っている状態を示している。路面に埋設された
誘導線19は、中心O0を中心とした半径Rのカーブを
描いており、誘導センサ17a、17bはこれを検知し
て操向制御することにより、車両10が前進する。符号
1は、車両10の本体の旋回中心を示し、符号O2は、
誘導センサのずれを零とするときの車両10の本体の旋
回中心を示す。このようなカーブ走行を可能とする回転
数差が駆動輪11a、11bに与えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
操舵軸により舵取りする無人搬送車両においては次のよ
うな問題がある。 (1)無人搬送車両の前後に付いている誘導センサから
のずれ量のみに基づいて、各車輪の操舵角を決めている
から、直線路からカーブ路にに進入する場合やカーブ路
から直線路に進入する場合などのように誘導線の曲率が
急に変わるところでは、進入してから初めてずれが生
じ、急に舵を切ろうとするので誘導センサのずれ量が大
きくなる傾向がある。この傾向は、車両の走行速度が大
きくなるに従い顕著になり、車両高速化の障害となる虞
がある。 (2)又、誘導センサのずれが大きくなるにつれて、誘
導線に倣わせるための舵取り角の切れ角が大きくなり、
機構的な対策が必要となる。 (3)カーブの出入り口など、経路の曲率が急に変わる
ところでは、後軸車輪の舵取り角が変動し、走行安定性
が損なわれ易い。 (4)又、図10に示すように,前輪の旋回中心と後輪
の旋回中心とが一致しない場合には、本体の旋回中心が
幾何学的に定まらないので、車輪は必然的に不要な横滑
りを生じ、その走行性が損なわれる虞がある。
【0010】又、駆動輪の回転数差により操向を行う無
人搬送車両では次のような問題がある。即ち、 (5)図14の無人搬送車両では、本体の旋回中心は必
ず、左右の中心線上に位置する。ところで、誘導センサ
のずれ量が零になるような走行の条件は、図15におい
て符号O2に示す点を中心に本体が旋回することであ
る。従って、図15に示すようにカーブの入口、出口な
ど走行経路の曲率が急に変わるところでは、一時誘導セ
ンサのずれがない状態を作っても、構造上、誘導センサ
のずれを零にするような旋回中心O2が必ずしも本体左
右中心線上に位置しないので、結局、前側・後側いずれ
かの誘導センサのずれしか零にするような走行しかでき
ず、誘導線からのずれが大きくなる。従って、本発明
は、路面に埋設された誘導線の経路に沿って走る無人搬
送車両において、高速度においてもカーブした経路を安
定して走行できるようにした無人搬送車両の舵取り制御
装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に依れば、少なくとも前輪左右輪及び後輪左
右輪を備え、前記各輪が舵取りされる無人搬送車両にお
いて、前記舵取りを制御する舵取り制御装置は、予め記
憶された誘導経路の地図情報に基づいて前記前軸の仮想
輪及び前記後軸の仮想輪の操舵角指令値を出力するフィ
ードフォワード部と、誘導経路とのずれから操舵角の補
正値を算出して出力するフィードバック部と、前記両出
力から前記各輪の個別の操舵角指令値を算出する演算部
とを有する。そして、前記前軸の前記仮想輪及び前記後
軸の前記仮想輪は、それぞれ前記前輪左右輪の中心及び
前記後輪左右輪の中心にあると想定され、前記仮想輪の
中心を通り該仮想輪の進行方向に直交する線の交点が前
記無人搬送車両の旋回中心を形成するとして、フィード
フォワード部内及び演算部内の演算が行われる。更に前
記誘導経路とのずれを検出する誘導センサが、前記無人
搬送車両に進行方向に間隔を置いて少なくとも2個配設
されているが、これは前輪及び後輪の同一側輪に、或い
は車体の長手軸に沿って配設されるのが好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。先ず図1を参照して、無人搬送
車両の走行装置の主要要素である車輪の配置を説明す
る。図1において、無人搬送車両20は、本体21、前
輪23a、23b及び後輪25a、25bを有し、輪距
L及び軸距Wを有する。図から分かるように、前輪23
a、23b及び後輪25a、25bは複輪として構成さ
れており、それぞれの中心位置に前方仮想輪27aと後
方仮想輪27bが想定される。このような前輪23a、
23b及び後輪25a、25bは、それぞれ操舵軸29
a、29b、31a、31bを中心にして舵取りされる
と共に図示しない駆動系により駆動される。又、前側誘
導センサ33a及び後側誘導センサ33bは、それぞれ
操舵軸29b、31bに取り付けられており、進行方向
にオフセット35を有していて、操舵軸29b、31b
の回転により回動即ち首振りをする。このような無人搬
送車両20は、走行路面に埋設された前述と同様な磁石
製の誘導線19に案内されて走行するが、誘導線19に
対する前側誘導センサ33a及び後側誘導センサ33b
のずれは、それぞれΔy1、Δy2として、以下に説明
する。
【0013】図2に前述の無人搬送車両20の舵取り制
御装置40のブロック線図を示す。又、前輪23a、2
3b及び後輪25a、25bのそれぞれの舵取り角の関
係は、図3に示すような関係にあり、前側仮想輪27a
及び後側仮想輪27bも同様である。図2に示すよう
に、舵取り制御装置40は、フィードフォワード部4
1、フィードバック部43及び演算部45を有してい
る。そして、フィードバック部43においては、誘導セ
ンサ33a、33bのずれΔy1、Δy2を取り込んで
比例積分処理を施し、前側仮想輪27a及び後側仮想輪
27bについての操舵角指令θrefF-fb、θrefR-fbを算
出する。フィードフォワード部41は、埋設された誘導
線19が規定する走行経路の曲率情報(既知情報として
与えられる。)に応じて誘導輪即ち前輪23b、後輪2
5bの旋回半径と曲率を演算し、仮想輪27a、27b
の操舵角指令θrefF-ff、θrefR-ffを算出する。
【0014】前述のフィードフォワード部41の演算内
容を例を取り具体的に説明する。今、図4に示されるよ
うな軌道乃至誘導経路に沿って無人搬送車両20が走行
するとする。図5に示すように、カーブの開始点から経
路に沿った距離をSとし、この距離Sは前輪23b、後
輪25bの回転軸に設けた図示しない回転角センサから
検出する。距離Sが変わると、前後の誘導輪と軌道との
位置関係が変化するので、それに応じて前後の誘導輪の
操舵軸29b、31bから、誘導輪の進行方向と直交す
る直線の交点を求め、本体21の旋回中心Oとする。本
体21の旋回中心Oから前輪23b、後輪25bの操舵
軸29b、31bまでの距離をそれぞれ旋回半径
ref1、Rref2として幾何学的に求める。
【0015】図5において、距離Sに応じた軌道と前輪
23b及び後輪25bの位置関係は以下の通りである。
尚、下記のS1は幾何学的な関係から決まる境界条件で
あり、軌道のカーブの半径は符号R、搬送車両20の軸
距は符号Lで示される。 区間(a) 距離S<0:前輪23b、後輪25b共に
直線上 区間(b) 0<距離S<S1:前輪23bのみカーブ
上 区間(c) S1<距離S<1/2・πR:前輪23
b、後輪25b共にカーブ上 区間(d) 1/2・πR<距離S<1/2・πR+
L:前輪23bが直線上で後輪25bがカーブ上 区間(e) 1/2・πR+L<距離S:前輪23b、
後輪25b共に直線上
【0016】以上のような関係を基に区間(a)〜
(e)に応じて、旋回半径R1、R2を算出する。次に旋
回半径Rref1、Rref2の逆数(曲率)を計算し、それぞ
れ曲率κ ref1、κref2とする。一旦旋回半径Rref1、R
ref2及び曲率κref1、κref2が定まると、幾何学的関係
より、前後の誘導輪の操舵角指令θrefA 、θrefCは、
次式のようにして計算できる。なお、符号Wはトレッド
である。
【数1】
【数2】 最終的に仮想輪27a、27bの操舵角指令θrefF
θrefRは、次式のようにして求まる。
【数3】
【数4】
【0017】次に演算部45の演算内容について説明す
る。演算部45は、各輪の操舵角指令を計算するもの
で、先ず前側仮想輪27aの操舵角指令θrefFと後側仮
想輪27bの操舵角指令θrefRをフィードフォワード部
41の出力とフィードバック部43の出力の和から次式
のように算出する。
【数5】
【数6】
【0018】次に操舵角指令θrefF、θrefRから、最終
的に各車輪即ち前輪23a、23b及び後輪25a、2
5bの操舵角指令φrefA、φrefB、φrefC、φrefDを次
式に従い計算する。
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】 以上の計算式は、図3に示された幾何学的関係に依って
いる。これを説明すると、先ず仮想輪27a、27bの
中心から仮想輪の進行方向に直交する方向に線が引か
れ、その交点を本体21の旋回中心Oとする。次に各車
輪即ち前輪23a、23b及び後輪25a、25bの操
舵角指令の作り方は、各車輪の中心からその進行方向に
直交する方向に引かれた線が本体21の旋回中心を通
る。これにより、各車輪の運動が、幾何学的に本体21
の旋回中心回りの旋回運動となるので、各車輪の横滑り
が低減され、スムーズな舵取りが実現される。
【0019】以上のような制御装置40の作用をシミュ
レーションにより説明する。搬送車両20は、図に示す
ような経路乃至軌道に沿って走行するものとし左カーブ
(90度旋回)の曲率はR=1.85mである。カーブ
の入口側及び出口側にそれぞれ直線部10mが設けられ
ている。搬送車両20の軸距Lは2.51m、同輪距W
は1.3mである。更に誘導センサ33a、33bのオ
フセット35は108mmであり、搬送車両20の走行速
度は1.8km/hである。シミュレーション結果が図
6に示されている。図6の結果より次のことがいえる。
即ち、誘導センサ33aのずれ量の絶対値が5mm以
内、誘導センサ33bのずれ量の絶対値が10mm以内
となり、従来のものより誘導精度が向上している、操舵
角の急変化やハンチングが無く、安定して操舵ができ
る。又、内輪側の左車輪の操舵角が最大50度となり、
従来のものよりも約5度小さくてすむことから、操舵機
構が60度に制限される車両においては、特に余裕が増
して有効である。尚、以上のような効果は、誘導センサ
を本体21に直接或いは右側の前輪23a及び後輪25
aに装着させても、対応する変更を施せば同様の作用効
果を得られることは明らかである。
【0020】次に、S字カーブを走行する場合について
説明する。前述の場合と同様に距離Sと区間との関係を
図7を参照して説明する。図7において、距離Sに応じ
た軌道と前輪23b及び後輪25bの位置関係は以下の
通りである。尚、下記のS1、S2は幾何学的な関係か
ら決まる境界条件であり、軌道の第1カーブの半径は符
号R1、第2カーブの半径は符号R2で示される。 区間(a) 距離S<0:前輪23b、後輪25b共に
直線上 区間(b) 0<距離S<S1:前輪23bのみカーブ
上 区間(c) S1<距離S<1/2・πR1:前輪23
b、後輪25b共にカーブ上 区間(d) 1/2・πR1<距離S<S2:前輪23
bが右カーブ上で後輪25bが左カーブ上 区間(e) S2<距離S<π2(R1+R2):前輪
23b、後輪25b共に右カーブ上 区間(f) π2(R1+R2)距離S<π2(R1+
R2)+L: 前輪23b直線上で後輪25bが右カー
ブ上 区間(g)π(R1+R2)+L<距離S:前輪23
b、後輪25b共に直線上 以上のような関係を基に区間(a)〜(g)に応じて、
旋回半径R1、R2を算出する。次に旋回半径R1、R2
逆数(曲率)を計算し、 それぞれκ1、κ2とする。
次に旋回半径Rref1、Rref2及び曲率κref1、κref2
定まると、前述と同様な考え方から幾何学的関係より、
前後の誘導輪の操舵角指令θrefA 、θrefCを計算す
る。前述と同様な考え方に基づいて、誘導輪の操舵角指
令θrefA 、θref Cから仮想輪27a、27bの操舵角
指令θrefF 、θrefRを計算する。
【0021】前述の考え方に基づき、S字カーブを搬送
車両20が走行する状態のシミュレーション結果を次に
説明する。図8はS字カーブの状態を示したもので、搬
送車両20は、図に示すような経路乃至軌道に沿って走
行するものとし左カーブ(90度旋回)の曲率半径はR
1=1.85m、右カーブの曲率半径は3.15mであ
る。カーブの入口側及び出口側にそれぞれ直線部10m
が設けられている。搬送車両20の軸距Lは2.51
m、同輪距Wは1.3mである。更に誘導センサ33
a、33bのオフセット35は108mmであり、搬送車
両20は走行速度は1.8km/hである。シミュレー
ション結果が図9に示されている。図9の結果より次の
ことがいえる。即ち、誘導センサ33aのずれ量の絶対
値が15mm以内、誘導センサ33bのずれ量の絶対値
が20mm以内となり、従来のものより誘導精度が向上
している、操舵角の急変化やハンチングが無く、安定し
て操舵ができる。又、内輪側の左車輪の操舵角が最大5
0度となり、従来のものよりも約5度小さくてすむこと
から、操舵機構が60度に制限される車両においては、
特に余裕が増して有効である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
フィードフォワード部において、予め記憶した移動経路
の地図情報に基づいて操舵角指令を算出し、各輪の操舵
角を制御するので、走行経路の変化点においても予め舵
取りされるから、安定した舵取り乃至走行を行うことが
できる。又、予め操舵角を制御するので、必要操舵角の
最大値が小さくなり、無人搬送車両の舵取り機構に余裕
が生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る搬送車両の主として車
輪配置を示す平面図である。
【図2】前記実施形態に係る制御装置のブロック線図で
ある。
【図3】搬送車両のカーブ走行時の各輪の関係を示す概
念図である。
【図4】前記搬送車両の走行経路の一部を示す図式図で
ある。
【図5】前記実施形態の作用説明図である。
【図6】前記実施形態の作用を説明するシミュレーショ
ンの結果図である。
【図7】前記実施形態の作用説明図である。
【図8】前記搬送車両の走行経路の一部を示す図式図で
ある。
【図9】前記実施形態の作用を説明するシミュレーショ
ンの結果図である。
【図10】従来の装置のブロック線図である。
【図11】従来の装置の作用を説明するための搬送車両
の各輪の関係を示す概念図である。
【図12】従来の装置の問題点を説明するためのシミュ
レーションの結果図である。
【図13】従来の装置の問題点を説明するためのシミュ
レーションの結果図である。
【図14】別の従来の装置に係る搬送車両の車輪配置図
である。
【図15】図14の搬送車両の問題点を説明する概念図
である。
【符号の説明】
19 誘導線 20 無人搬送車両 21 本体 23a、23b 前輪 25a、25b 後輪 27a、27b 仮想輪 29a、29b、31a、31b 操舵軸 33a、33b 誘導センサ 35 オフセット 40 舵取り制御装置 41 フィードフォワード部 43 フィードバック部 45 演算部 L 軸距 W 輪距

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前輪左右輪及び後輪左右輪を
    備え、前記各輪が舵取りされる無人搬送車両において、
    前記舵取りを制御する制御装置は、予め記憶された誘導
    経路の地図情報に基づいて前記前軸の仮想輪及び前記後
    軸の仮想輪の操舵角指令値を出力するフィードフォワー
    ド部と、誘導経路とのずれから操舵角の補正値を算出し
    て出力するフィードバック部と、前記両出力から前記各
    輪の個別の操舵角指令値を算出する演算部とを有するこ
    とを特徴とする無人搬送車両の舵取り制御装置。
  2. 【請求項2】 前記前軸の前記仮想輪及び前記後軸の前
    記仮想輪は、それぞれ前記前輪左右輪の中心及び前記後
    輪左右輪の中心にあると想定され、前記仮想輪の中心を
    通り該仮想輪の進行方向に直交する線の交点が前記無人
    搬送車両の旋回中心を形成することを特徴とする請求項
    1記載の無人搬送車両の舵取り制御装置。
  3. 【請求項3】 前記誘導経路とのずれを検出する誘導セ
    ンサが、前記無人搬送車両に進行方向に間隔を置いて少
    なくとも2個配設されていることを特徴とする請求項1
    記載の無人搬送車両の舵取り制御装置。
JP2000041494A 2000-02-18 2000-02-18 無人搬送車両の舵取り制御装置 Withdrawn JP2001225744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041494A JP2001225744A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 無人搬送車両の舵取り制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041494A JP2001225744A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 無人搬送車両の舵取り制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001225744A true JP2001225744A (ja) 2001-08-21

Family

ID=18564723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000041494A Withdrawn JP2001225744A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 無人搬送車両の舵取り制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001225744A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162398A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 日本車輌製造株式会社 作業車の誘導システム
CN109867103A (zh) * 2017-12-01 2019-06-11 本田技研工业株式会社 自动搬运车
WO2019123923A1 (ja) * 2017-12-18 2019-06-27 株式会社クボタ 自動操舵システムおよび自動操舵方法
JP2019106929A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 株式会社クボタ 作業車の自動操舵システム
JP2020514161A (ja) * 2017-01-17 2020-05-21 ゴマコ・コーポレーション スマートステアリング制御を有する舗装機械
CN115158453A (zh) * 2021-04-02 2022-10-11 长沙智能驾驶研究院有限公司 车辆转向控制方法、装置、车辆和存储介质

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162398A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 日本車輌製造株式会社 作業車の誘導システム
JP2020514161A (ja) * 2017-01-17 2020-05-21 ゴマコ・コーポレーション スマートステアリング制御を有する舗装機械
US11713073B2 (en) 2017-01-17 2023-08-01 Gomaco Corporation Paving machine with smart steering control
JP7444608B2 (ja) 2017-01-17 2024-03-06 ゴマコ・コーポレーション スマートステアリング制御を有する舗装機械
CN109867103A (zh) * 2017-12-01 2019-06-11 本田技研工业株式会社 自动搬运车
JP2019098938A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 本田技研工業株式会社 自動搬送車
CN109867103B (zh) * 2017-12-01 2021-07-02 本田技研工业株式会社 自动搬运车
WO2019123923A1 (ja) * 2017-12-18 2019-06-27 株式会社クボタ 自動操舵システムおよび自動操舵方法
JP2019106929A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 株式会社クボタ 作業車の自動操舵システム
US11317557B2 (en) 2017-12-18 2022-05-03 Kubota Corporation Automatic steering system and automatic steering method
CN115158453A (zh) * 2021-04-02 2022-10-11 长沙智能驾驶研究院有限公司 车辆转向控制方法、装置、车辆和存储介质
CN115158453B (zh) * 2021-04-02 2024-04-26 长沙智能驾驶研究院有限公司 车辆转向控制方法、装置、车辆和存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2572968B2 (ja) 自律走行車の誘導方法
US5781870A (en) Vehicle steering angle control device
CN111629943B (zh) 驾驶辅助装置、驾驶辅助方法及驾驶辅助系统
JP2020140424A (ja) 搬送車および搬送車の操舵制御プログラム
JP4264399B2 (ja) 無人搬送車
JP2001225744A (ja) 無人搬送車両の舵取り制御装置
JPH0827652B2 (ja) 地点追従方式による無人移動機械の誘導方法
KR20230094173A (ko) 물품 반송 설비
JP3370200B2 (ja) 無人搬送車の走行輪操舵角度決定方法
JP4089344B2 (ja) 全方位走行無人搬送車の誘導走行方法
JPH05333928A (ja) 無人搬送車の後進走行制御方法
JPH08202449A (ja) 搬送台車の自動運転制御装置
JP3846828B2 (ja) 移動体の操舵角制御装置
JP2002267411A (ja) 搬送車両
JPH07101369B2 (ja) 自動操舵制御方式
WO2023054212A1 (ja) 制御方法及び制御システム
JPH08272443A (ja) 全輪操舵型無人搬送車の姿勢制御方法
JP3134551B2 (ja) 無人搬送車の走行制御方法
KR200151328Y1 (ko) 무인차의 조향장치
KR100199988B1 (ko) 무인차의 조향방법 및 조향장치
JP2017126163A (ja) 無人搬送車
JPH03282705A (ja) 無人搬送車の操舵角制御装置
JP2002108447A (ja) ジャイロ誘導式無人搬送装置
JP3491063B2 (ja) 車両走行速度検出方法および車両走行速度検出装置
JP2640446B2 (ja) 地点追従方式による無人移動機械の誘導装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060329

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501