JP2012081920A - 軌道式車両の走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操舵角調整のための駆動源の故障発生率を抑える。
【解決手段】案内軌条Gに接触転動する案内輪11f,11rを支持するガイドフレーム10と、ガイドフレームを旋回可能に支持する旋回軸受け13と、走行タイヤと一体的にキングピン21を基準に揺動するナックルアーム22と、ナックルアーム22の揺動端部22aとピン結合されている連結ロッド25と、連結ロッドと連結してナックルアームを揺動させる駆動機構30とを備える。駆動機構は、ガイドフレームに固定されている回転電動機31と、回転電動機の回転軸に対して偏芯している偏芯軸34と、ガイドフレームに固定されている揺動軸35と、揺動軸に揺動可能に取り付けられているスライダリンク36と、を有する。スライダリンクには、長穴37が形成され、長穴に偏芯軸が挿入され、スライダリンクの揺動端部には、連結ロッドの第二端部25bがピン結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、案内軌条に沿って走行する軌道式車両の走行装置に関する。
軌道式車両の走行装置としては、例えば、以下の特許文献1に記載されているものがある。
この軌道式車両の走行装置は、案内軌条に接触転動する案内輪と、案内輪を転動可能に支持するガイドフレームと、車体の床面に対して垂直な軸回りに旋回可能にガイドフレームを支持する旋回軸受けと、車体の左右のそれぞれの側に配置されている走行タイヤと、走行タイヤ毎に設けられ、それぞれの操舵の軸となる操舵軸と、操舵軸毎に取り付けられ、走行タイヤと一体的に操舵軸を基準に揺動するナックルアームと、一方のナックルアームの揺動端と一方の端部がピン結合されている連結ロッドと、連結ロッドを駆動させるリニアアクチュエータと、左右のナックルアームの揺動端相互を連結するタイロッドと、を備えている。
リニアアクチュエータのケーシングは、その動作端の駆動方向がガイドフレームの前後方向になるよう、ガイドフレームに固定されている。連結ロッドは、その長手方向がリニアアクチュエータの動作端の駆動方向に対して、ほぼ直角になるよう、その端部が動作端にピン結合されている。
この走行装置では、案内輪からの横荷重を受けて、ガイドフレームが旋回すると、この旋回に伴って、リニアアクチュエータ、連結ロッド、一方のナックルアームを介して、一方の走行タイヤが操舵される。さらに、一方のナックルアームの揺動に伴って、一方のナックルアームとタイロッドで連結されている他方のナックルアームも揺動し、他方の走行タイヤも同様に操舵される。さらに、この走行装置では、リニアアクチュエータの動作端が前後方向に直進駆動することにより、連結ロッドを移動させることで、各ナックルアームを揺動させて、走行タイヤを操舵し、走行タイヤの操舵角とガイドフレームの旋回角度とは異ならせて、走行タイヤによるコーナリングフォースを発生させている。
米国特許第6477963号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、走行タイヤの操舵角の調整にリニアアクチュエータを使用しているため、微妙な操舵角調整が難しいという問題点がある。さらに、上記特許文献1に記載の技術では、走行タイヤが外部から衝撃荷重を受けた場合、ナックルアーム及び連結ロッドが急激に変位し、リニアアクチュエータの動作端にその駆動方向とほぼ垂直な衝撃荷重がかかり、リニアアクチュエータが故障するおそれがあるという問題点もある。
そこで、このような従来の問題点に着目し、走行タイヤの微妙な操舵角の調整が容易且つ正確で、しかも、操舵角調整のための駆動源の故障発生率を低減させることができる軌道式車両の走行装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するための発明に係る軌道式車両の走行装置は、
案内軌条に沿って走行する軌道式車両の走行装置において、
前記案内軌条に接触転動する案内輪と、前記案内輪を転動可能に支持するガイドフレームと、車体の床面に対して垂直な軸回りに旋回可能に、前記ガイドフレームを支持する旋回軸受けと、前記車体の左右のそれぞれの側に配置されている走行タイヤと、前記走行タイヤ毎に設けられ、それぞれの操舵の軸となる操舵軸と、前記操舵軸毎に取り付けられ、前記走行タイヤと一体的に該操舵軸を基準に揺動するナックルアームと、前記ナックルアームのうち、一方のナックルアームの揺動端部と第一端部がピン結合されている連結ロッドと、前記ナックルアームのうち、前記一方のナックルアームの揺動端部の揺動に連動して、他方のナックルアームの揺動端部を揺動させる連動機構と、前記連結ロッドの第二端部と連結し、該連結ロッドを変位させて、前記一方のナックルアームを揺動させる駆動機構と、を備え、
前記駆動機構は、回転軸とケーシングとを有し、該回転軸が前記旋回軸受けの旋回軸と平行になるよう該ケーシングが前記ガイドフレームに固定されている回転電動機と、前記回転電動機の回転軸に固定され、該回転軸に対して偏芯している偏芯軸と、前記回転電動機の前記回転軸に対して前記左右方向にズレた位置で前記ガイドフレームに、該回転軸と平行に固定されている揺動軸と、基部と揺動端部とを有し、該揺動端部が揺動可能に、該基部が前記揺動軸にピン結合されているスライダリンクと、を有し、前記スライダリンクには、前記基部から前記揺動端部の方向に長く伸びている長穴が形成され、前記偏芯軸が該長穴に沿って相対移動可能に該長穴に挿入され、前記スライダリンクの前記揺動端部には、前記連結ロッドの前記第二端部がピン結合されている、ことを特徴とする。
当該走行装置では、各案内輪からの横荷重を受けて、ガイドフレームが旋回すると、この旋回に伴って、駆動機構、連結ロッド、一方のナックルアームを介して、一方の走行タイヤが操舵される。さらに、連動機構により、一方のナックルアームの揺動に伴って、他方のナックルアームも揺動して、他方の走行タイヤも同様に操舵される。
さらに、当該走行装置では、回転電動機の回転軸が回転して、偏芯軸が回転軸回りに公転すると、スライダリンクの揺動端部は、このスライダリンクの長穴に偏芯軸が入り込んでいるため、この長穴が伸びている方向に対して垂直な方向に揺動する。このスライダリンクの揺動により、連結ロッドが変位して、各ナックルアームが揺動し、走行タイヤが操舵される。この結果、走行タイヤの操舵角度とガイドフレームの旋回角度との差であるすべり角が発生して、車両にかかる遠心力に対する求心力であるコーナリングフォースが生まれる。
以上のように、当該走行装置では、走行タイヤの操舵角の調整に回転電動機を使用しているため、容易且つ正確に、操舵角度を目標とするあらゆる操舵角度に設定することができる。
また、当該走行装置では、走行タイヤが外部から衝撃荷重を受け、ナックルアーム及び連結ロッドが急激に変位しても、連結ロッドの第二端部の前後方向及び左右方向に関する変位を、偏芯軸が回転軸回りに公転することで吸収できるので、回転電動機の回転軸32に対する曲げようとする荷重を大幅に低減できる。さらに、連結ロッドの長手方向に、この連結ロッドの第二端部を変位させようとする荷重は、そのほとんどが、スライダリンクの揺動軸で受けられるため、この荷重は、回転電動機の回転軸にほとんどかからない。よって、当該走行装置によれば、回転電動機の故障発生率を低減させることができる。
ここで、前記軌道式車両の走行装置において、
前記一方のナックルアームの前記揺動端部は、前記ガイドフレームに関する前後方向の移動成分を有する方向への前記連結ロッドの前記第二端部の揺動により、揺動し、
前記スライダリンクの長穴は、前記偏芯軸の前記左右方向の移動成分を吸収し、該偏芯軸の前記前後方向の移動成分を当該スライダリンクの揺動端部に伝える、長穴であってもよい。この場合、前記スライダリンクの前記基部から前記揺動端部に向かう方向、及び、前記連結ロッドの前記第一端部から前記第二端部に向かう方向は、いずれも、前記回転軸の回転角がいかなる角度であっても、前記前後方向の成分よりも前記左右方向の成分が大きい方向であることが好ましい。
当該走行装置では、連結ロッドの第二端部を左右方向に変位させようとする荷重は、そのほとんどが、スライダリンクの揺動軸で受けられるため、回転電動機の回転軸を曲げようとする荷重を低減させることができる。
また、前記軌道式車両の走行装置において、
前記連動機構は、両端部が、前記ナックルアーム毎の前記揺動端部にそれぞれピン結合されているタイロッドを有していてもよい。
また、前記軌道式車両の走行装置において、
前記一方のナックルアームの前記揺動端部とピン結合されている前記連結ロッドが第一連結ロッドを成し、前記一方のナックルアームを揺動させる前記駆動機構が第一駆動機構を成し、前記連動機構は、前記他方のナックルアームの前記揺動端部と第一端部がピン結合されている第二連結ロッドと、前記第二連結ロッドの第二端部と連結し、該第二連結ロッドを変位させて、前記他方のナックルアームを揺動させる第二駆動機構と、を有し、
前記第二駆動機構は、回転軸とケーシングとを有し、該回転軸が前記旋回軸受けの旋回軸と平行になるよう該ケーシングが前記ガイドフレームに固定されている回転電動機と、当該第二駆動機構の前記回転電動機の回転軸に固定され、該回転軸に対して偏芯している偏芯軸と、当該第二駆動機構の前記回転電動機の前記回転軸に対して前記左右方向にズレた位置で前記ガイドフレームに、該回転軸と平行に固定されている揺動軸と、基部と揺動端部とを有し、該揺動端部が揺動可能に、該基部が前記揺動軸にピン結合されているスライダリンクと、を有し、
当該第二駆動機構の前記スライダリンクには、前記基部から前記揺動端部の方向に長く伸びている長穴が形成され、当該第二駆動機構の前記偏芯軸が該長穴に沿って相対移動可能に該長穴に挿入され、当該第二駆動機構の前記スライダリンクの前記揺動端部には、前記第二連結ロッドの前記第二端部がピン結合されていてもよい。
また、前記軌道式車両の走行装置において、
前記車体に対する前記ガイドフレームの旋回角度を検出するガイドフレーム角センサと、予め記憶されている、前記ガイドフレームの旋回角度と前記走行タイヤの目標操舵角度との関係を用いて、前記ガイドフレーム角センサで検出された前記旋回角度に対する目標操舵角度を定め、前記走行タイヤの操舵角度が該目標操舵角度になるよう、前記回転電動機を制御する制御器と、を備えていてもよい。
当該走行装置では、ガイドフレームの旋回角度に応じて、走行タイヤの操舵角度が目標操舵角度になるので、安定した走行を実現することができる。
ここで、前記制御器を備えている前記行装置において、
前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームの旋回角度の連続的に変化する角度毎に、固有の目標操舵角度が関係付けられていてもよい。
当該走行装置では、案内軌条中で、あらゆる曲率半径の部分を走行している場合でも、走行タイヤの操舵角度がその部分に固有の目標操舵角度を設定できる。このため、当該走行装置によれば、案内軌条中で、あらゆる曲率半径の部分を走行している場合でも、安定した走行を実現することができる。
また、前記制御器を備えている前記行装置において、
前記回転電動機の前記回転軸の回転角度を検出する操舵角センサを備え、前記制御器は、前記操舵角センサで検出される前記回転軸の回転角度で定まる操舵角度が前記目標操舵角度になるよう、前記回転電動機を制御してもよい。
当該走行装置では、走行タイヤの操舵角度をフィードバック制御するので、操舵角度を極めて正確に目標操舵角度に設定することができる。
また、前記制御器を備えている前記行装置において、
前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームのいずれかの旋回方向における旋回角度が予め定められた操舵抑制角度以下の場合は、該旋回方向と同じ方向における前記目標操舵角度は該旋回角度より小さく設定されていてもよい。
当該走行装置では、直線又は直線に極めて近い部分の案内軌条上を車両が走行している場合には、走行タイヤの操舵角度がガイドフレームの旋回角度よりも小さくなるので、車両の直進安定性を高めることができる。
また、前記制御器を備えている前記行装置において、
当該走行装置が前記車体の前側に設置されている場合、前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームのいずれかの旋回方向における旋回角度が予め定められた操舵促進角度以上の際には、該旋回方向と同じ方向における前記目標操舵角度は該旋回角度より大きく設定されていてもよい。さらに、当該走行装置が前記車体の後側に設置されている場合、前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームのいずれかの旋回方向における旋回角度が前記操舵抑制角度より大きい際は、該旋回角度が該操舵抑制角度以下の際と同様、該旋回方向と同じ方向における前記目標操舵角度は該旋回角度より小さいものの、該旋回角度が該操舵抑制角度以下の場合に比べて、該旋回角度に対する該目標操舵角度の比が大きく設定されていてもよい。
当該走行装置では、操舵角度と旋回角度との差であるすべり角がつき、走行タイヤによるコーナリングフォースを得ることができる。
また、前記軌道式車両の走行装置において、
前記案内輪は、固体弾性体の充填タイヤであってもよいし、前記案内軌条に接する面の半径方向の変形量を制限する中子が内蔵されている中子型タイヤであってもよい。
当該走行装置では、案内輪が弾性変形するため、走行タイヤの回転軸が伸びている方向で走行タイヤが弾性変形して、より大きな走行タイヤによるコーナリングフォースを得ることができる。
また、前記軌道式車両の走行装置において、
前記ガイドフレームの旋回を緩衝する緩衝機構を備えていてもよい。
当該走行装置では、ガイドフレームの急激な旋回や細かな旋回振動を避けることができるので、走行安定性を高めることができる。
本発明では、走行タイヤの操舵角の調整に回転電動機を使用しているため、容易且つ正確に、操舵角度を目標とするあらゆる操舵角度に設定することができる。
また、本発明では、走行タイヤが外部から衝撃荷重を受け、ナックルアーム及び連結ロッドが急激に変位しても、偏芯軸が回転軸回りに公転することで吸収できるので、回転電動機の回転軸に対する曲げようとする荷重を大幅に低減できる。さらに、連結ロッドの長手方向に、この連結ロッドの第二端部を変位させようとする荷重は、そのほとんどが、スライダリンクの揺動軸で受けられるため、この荷重は、回転電動機の回転軸にほとんどかからない。よって、本発明によれば、操舵角調整用の駆動源である回転電動機の故障発生率を低減させることができる。
本発明に係る第一実施形態における走行装置の平面図である。 本発明に係る第一実施形態における駆動機構の断面図である。 本発明に係る第一実施形態における、操舵角調整のための制御系の構成を示す説明図である。 本発明に係る第一実施形態における、案内軌条中で曲がっている部分を走行している際の前側走行装置及び後側走行装置の状態を示す説明図である。 本発明に係る第一実施形態におけるステアリングゲイン特性を示すグラフである。 走行タイヤの弾性変形とコーナリングフォースとの関係を説明するための説明図である。 本発明に係る第二実施形態における走行装置の平面図である。
以下、本発明に係る軌道式車両の走行装置の各種実施形態について、図面を用いて説明する。
「第一実施形態」
まず、図1〜図6を用いて、本発明に係る軌道式車両の走行装置の第一実施形態について説明する。
本実施形態の走行装置は、図1に示すように、案内軌条Gに沿って走行する軌道式車両の車体1の下部に設けられている。この走行装置は、案内軌条Gを左右から挟み込む2対の案内輪11f,11rと、各案内輪11f,11rを転動可能に支持するガイドフレーム10と、車体1の床面に対して垂直な軸回りに旋回可能にガイドフレーム10を支持する旋回軸受け13と、車体1の左右のそれぞれの側に配置されている走行タイヤ20と、走行タイヤ20毎に設けられ、それぞれの操舵の軸となるキングピン(操舵軸)21と、キングピン21毎に取り付けられ、走行タイヤ20と一体的にキングピン21を基準に揺動するナックルアーム22と、左右のナックルアーム22のうち、一方のナックルアーム22の第一揺動端部22aと第一端部25aがピン結合されている連結ロッド25と、一方のナックルアーム22の第二揺動端部22bと他方のナックルアーム22の揺動端部22aとのそれぞれにピン結合されているタイロッド(連動機構)27と、連結ロッド25の第二端部25bと連結し、この連結ロッド25を変位させて、一方のナックルアーム22を揺動させる駆動機構30と、キングピン21を介して左右の走行タイヤ20相互を連結する車軸24と、ガイドフレーム10の旋回を緩衝するステアリングダンパ(緩衝機構)15と、を備えている。なお、以下では、左右のナックルアーム22のうち、前述の一方のナックルアーム22を左ナックルアーム22Lとし、他方のナックルアーム22を右ナックルアーム22Rとする。
各案内輪11f,11rは、弾性変形可能なウレタンゴムが内部に充填されているウレタン充填タイヤである。各案内輪11f,11rは、いずれも、旋回軸受け13の旋回軸13aと平行な軸12f,12r回りに転動可能に取り付けられている。この案内輪11f,11rが取り付けられている軸12f,12rは、旋回軸受け13を基準にして、ガイドフレーム10の前部の左右と、ガイドフレーム10の後部の左右とに、それぞれ設けられている。すなわち、2対の案内輪11f,11rのうち、一方の対の案内輪11fは、旋回軸受け13を基準にして、ガイドフレーム10の前部の左右に設けられ、他方の対の案内輪11rは、ガイドフレーム10の後部の左右に設けられている。
左右一対の走行タイヤ20は、車体1の前後方向において、旋回軸受け13と実質的に同じ位置に設けられている。走行タイヤ20毎のキングピン21は、いずれも、旋回軸受け13の旋回軸13aと実質的に平行である。キングピン21を介して左右の走行タイヤ20相互を連結する車軸24は、ショックアブソーバーを含むサスペンション機構等を介して、車体1の底に取り付けられている。
左ナックルアーム22Lは、この左ナックルアーム22Lのキングピン21を基準にして、車体1の前方側に伸びている第一揺動端部22aと、車体1の後方側に伸びている第二揺動端部22bとを有している。一方、右ナックルアーム22Rは、この右ナックルアーム22Rのキングピン21を基準にして、車体1の後方側に伸びている揺動端部22aを有している。左ナックルアーム22Lの第二揺動端部22bは、タイロッド27の一方の端部とピン結合され、右ナックルアーム22Rの揺動端部22aは、このタイロッド27の他方の端部とピン結合されている。
ステアリングダンパ15は、ケーシングと、ピストンロッドとを有している。このケーシングは、車体1の底部に揺動可能に取り付けられ、ピストンロッドの端部は、ガイドフレーム10にピン結合されている。
駆動機構30は、図1及び図2に示すように、回転電動機31と、この回転電動機31の回転軸32に対して偏芯している偏芯軸34と、ガイドフレーム10に固定されている揺動軸35と、この揺動軸35にピン結合されているスライダリンク36と、を有している。
回転電動機31は、前述の回転軸32と、ケーシング33とを有している。回転電動機31のケーシング33は、回転軸32が旋回軸受け13の旋回軸13aと平行になるよう、ガイドフレーム10の前側部分に固定されている。偏芯軸34は、回転電動機31の回転軸32に固定され、この回転軸32に対して偏芯している偏芯軸体34aと、この偏芯軸体34aに回転可能に取り付けられているガイド輪34bと、を有している。
揺動軸35は、ガイドフレーム10に関する左右方向LRで、回転電動機31の回転軸32に対して左側にズレた位置でガイドフレーム10に、この回転軸32と平行に固定されている。スライダリンク36は、基部36aと揺動端部36bとを有し、この揺動端部36bが揺動可能に、基部36aが揺動軸35に取り付けられている。
スライダリンク36には、その基部36a側からその揺動端部36b側に伸び、偏芯軸34のガイド輪34bが入り込む長穴37が形成されている。このスライダリンク36の揺動端部36b側には、連結ロッド25の第二端部25bがピン結合されている。
スライダリンク36の基部36aから揺動端部36bに向かう方向と、連結ロッド25の第一端部25aから第二端部25bに向かう方向とは、いずれも、回転電動機31の回転軸32の回転角がいかなる角度であっても、ガイドフレーム10に関する前後方向FRの成分より左右方向LRの成分が大きい方向である。すなわち、スライダリンク36と連結ロッド25とは、回転電動機31の回転軸32の回転角がいかなる角度であっても、いずれもほぼ同じ左右方向LRに伸びている。なお、ガイドフレーム10に関する前後方向FRとは、案内軌道Gが伸びている方向と車体1とが平行なときに、ガイドフレーム10中で車体1の前後方向における前端と後端とを結んだ方向である。また、ガイドフレーム10に関する左右方向LRとは、この前後方向FR、及び旋回軸受け13の旋回軸13aが伸びている方向に対して垂直な方向である。以下、単に、左右方向LR、前後方向FRとしている場合には、ガイドフレーム10に関する左右方向LR、前後方向FRであるとする。
以上の構成により、各案内輪11f,11rからの横荷重を受けて、ガイドフレーム10が旋回すると、この旋回に伴って、駆動機構30、連結ロッド25、左ナックルアーム22Lを介して、左走行タイヤ20Lが操舵される。さらに、左ナックルアーム22Lの揺動に伴って、左ナックルアーム22Lとタイロッド27で連結されている右ナックルアーム22Rも揺動し、右走行タイヤ20Rも同様に操舵される。
さらに、以上の構成により、回転電動機31の回転軸32が回転して、偏芯軸34が回転軸32回りに公転すると、スライダリンク36の揺動端部36bは、このスライダリンク36の長穴37に偏芯軸34が入り込んでいるため、この長穴37が伸びている方向に対して垂直な方向に揺動する。この際、長穴37に入り込んでいる偏芯軸34のガイド輪34bは、スライダリンク36に対して、長穴37内を転がり転がりながら長穴37が伸びている方向に相対移動する。このため、スライダリンク36の揺動端部36bは、偏芯軸34の移動成分のうち、長穴37が伸びている方向の成分は長穴37に吸収され、前述したように、長穴37が伸びている方向に対して垂直な方向に揺動する。このスライダリンク36の揺動により、連結ロッド25が変位して、各ナックルアーム22がキングピン21を中心に揺動し、走行タイヤ20が操舵される。この結果、図4に示すように、走行タイヤ20の操舵角度βとガイドフレーム10の旋回角度αとの差であるすべり角γが発生して、車両にかかる遠心力Fに対する求心力であるコーナリングフォースFcが生まれる。
なお、走行タイヤ20の操舵角度βとは、車体1の前後方向に対する走行タイヤ20の径方向の角度であり、ガイドフレーム10の旋回角度αとは、車体1の前後方向に対するガイドフレーム10の前後方向FRの角度である。
ここで、スライダリンク36の長手方向は、前述したように、回転電動機31の回転軸32の回転角がいかなる角度であっても、ガイドフレーム10に関する左右方向LRとほぼ一致するため、スライダリンク36の長穴37が伸びている方向も、ガイドフレーム10に関する左右方向LRとほぼ一致する。このため、偏芯軸34が回転軸32回りに公転すると、スライダリンク36の揺動端部36bは、長穴37が伸びている方向にほぼ垂直な、ガイドフレーム10に関する前後方向FRに揺動する。そして、左ナックルアーム22Lの第一揺動端部22aは、ガイドフレーム10に関する左右方向LRに揺動する。
以上、本実施形態では、走行タイヤ20の操舵角の調整に回転電動機31を使用しているため、容易且つ正確に、操舵角度βを目標とするあらゆる操舵角度βに設定することができる。
また、本実施形態では、走行タイヤ20が外部から衝撃荷重を受け、左ナックルアーム22L及び連結ロッド25が急激に変位しても、連結ロッド25の第二端部25bの前後方向FR及び左右方向LRに関する変位を、偏芯軸34が回転軸32回りに公転することで吸収できるので、回転電動機31の回転軸32に対する曲げようとする荷重を大幅に低減できる。さらに、本実施形態では、連結ロッド25の第二端部25bを左右方向LRへ変位させようとする荷重は、そのほとんどが、ほぼ左右方向LRに伸びているスライダリンク36の揺動軸35で受けられるため、この荷重は、回転電動機31の回転軸32にほとんどかからない。よって、本実施形態では、回転電動機31の故障発生率を低減させることができる。
さらに、本実施形態では、駆動機構30を構成する各部材相互間において、各部材相互での予め定められた相対移動方向に垂直な方向の遊び(部品相互が相対移動するために必要な隙間)を最小限に抑えることができるため、走行装置のガタを抑えることができる。
本実施形態の走行装置は、図3に示すように、さらに、回転電動機31の回転軸32の回転角度を検出する操舵角センサ41と、ガイドフレーム10の旋回角度αを検出するガイドフレーム角センサ42と、これらのセンサ41,42からの出力に基づいて、回転電動機31の回転軸32の回転角度を制御する制御器45と、を備えている。
制御器45は、コンピュータを内蔵しており、このコンピュータのメモリには、制御器45として求められている機能を実現するためのプログラムや各種データ等が予め記憶されている。各種データとしては、ガイドフレーム10の旋回角度αと走行タイヤ20の目標操舵角度βtとの関係を示すステアリングゲイン特性がある。コンピュータのCPUは、このステアリングゲイン特性を用いて、ガイドフレーム角センサ42で検出された旋回角度αに対する目標操舵角度βtを定め、操舵角センサ41で検出される回転軸32の回転角度で定まる操舵角度βが目標操舵角度βtになるよう、回転電動機31に対して制御信号を出力する。
ここで、ステアリングゲイン特性について、具体的に説明する。本実施形態の車両は、図4に示すように、車体1の前側に設けられている前側走行装置2fと、車体1の後側に設けられている後側走行装置2rとを備えている。前側走行装置2fの制御器に記憶されているステアリングゲイン特性と後側走行装置2rの制御器に記憶されているステアリングゲイン特性とは、図5に示すように異なっている。なお、図5において、横軸はガイドフレーム10の旋回角度αであり、縦軸は走行タイヤ20の目標操舵角度βtである。また、同図中、破線は、旋回角度αと目標操舵角度βtとが同一であることを示す線であり、実線は、ステアリングゲイン特性線である。
同図に示すように、前側走行装置2f及び後側走行装置2rのステアリングゲイン特性は、いずれも、ガイドフレーム10のいずれかの旋回方向(時計回り方向又は反時計回り方向)における旋回角度αが予め定められた操舵抑制角度αc以下の場合は、この旋回方向と同じ方向における目標操舵角度βtは旋回角度αより小さく設定されている。
また、前側走行装置2fのステアリングゲイン特性は、ガイドフレーム10のいずれかの旋回方向における旋回角度αが予め定められた操舵促進角度αp以上の場合には、この旋回方向と同じ方向における目標操舵角度βtは旋回角度αより大きく設定されている。なお、操舵促進角度αpは、操舵抑制角度αcよりも大きい角度である。
一方、後側走行装置2rのステアリングゲイン特性は、ガイドフレーム10のいずれかの旋回方向における旋回角度αが前述の操舵抑制角度αcより大きい場合は、旋回角度αが操舵抑制角度αc以下の場合と同様、この旋回方向と同じ方向における目標操舵角度βtは旋回角度αより小さいものの、旋回角度αが操舵抑制角度αc以下の場合に比べて、旋回角度αに対する目標操舵角度βtの比(βt/α)が大きく設定されている。
本実施形態におけるステアリングゲイン特性線は、前側走行装置2f用でも、後側走行装置2r用でも、旋回角度αが0°から操舵抑制角度αcまでの間は直線で、旋回角度αが操舵抑制角度αc以上では、旋回角度αが0°から操舵抑制角度αcまでの間の特性を示す直線に対して傾きが大きな直線であり、あらゆる旋回角度αに対して、一意に定まる固有の目標操舵角度βtを示している。
本実施形態では、以上のようにステアリングゲイン特性が定められている結果、ガイドフレーム10の旋回角度αが操舵抑制角度αc以下の場合、つまり、直線又は直線に極めて近い部分の案内軌条G上を車両が走行している場合には、走行タイヤ20の操舵角度βがガイドフレーム10の旋回角度αよりも小さくなるので、車両の直進安定性を高めることができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、前側走行装置2fのガイドフレーム10の旋回角度αが操舵促進角度αp以上の場合、つまり、曲率半径の小さい部分の案内軌条G上を車両が走行している場合には、前側走行タイヤ20fの操舵角度βfが前側ガイドフレーム10fの旋回角度αfより大きくなるので、言い換えると、前側走行タイヤ20fの前端部が曲がっている案内軌条Gの内側に切れ込んだ状態になるので、操舵角度βfと旋回角度αfとの差であるすべり角γfがつき、前側走行タイヤ20fによるコーナリングフォースFcを得ることができる。
また、本実施形態では、後側走行装置2rのガイドフレーム10rの旋回角度αrが操舵抑制角度αcより大きい場合、つまり、曲率半径の小さい部分の案内軌条G上を車両が走行している場合には、後側走行タイヤ20rの操舵角度βrが後側ガイドフレーム10rの旋回角度αrより小さくなるので、言い換えると、後走行タイヤ20rの前端部が曲がっている案内軌条Gの内側に切れ込んだ状態になるので、操舵角度βrと旋回角度αrとの差であるすべり角γrがつき、後側走行タイヤ20rによるコーナリングフォースFcを得ることができる。
また、本実施形態では、あらゆる旋回角度α毎に固有の目標操舵角度βtを設定しているので、あらゆる曲率半径の部分の案内軌条G上を車両が走行している場合でも、極めて安定した走行を実現することができる。このように、本実施形態では、あらゆる旋回角度α毎に固有の目標操舵角度βtを設定しているので、走行タイヤ20の操舵角の調整に回転電動機31を使用して、容易且つ正確に、操舵角度βをあらゆる目標操舵角度βtに設定できることは極めて有意義なことである。
ところで、走行タイヤ20よりコーナリングフォースFcを得る場合には、前述したすべり角γが生じていることが必要であるが、図6に示すように、走行タイヤ20の回転軸20a(操舵軸ではない)が伸びている方向で走行タイヤ20が弾性変形している、言い換えると、回転軸20aが伸びている方向において、走行タイヤ20内の回転軸20aと、走行タイヤ20の接地部分Cgとがズレていることが重要である。このように、走行タイヤ20の回転軸20aが伸びている方向で、走行タイヤ20が弾性変形するためには、案内輪11f,11rが左右後方で弾性変形する必要がある。このため、本実施形態では、前述したように、案内輪11f,11rとして弾性変形可能なウレタン充填タイヤを採用している。
以上のように、本実施形態では、積極的に走行タイヤ20によってコーナリングフォースFcが得られるようにしているため、案内輪11f,11rによってコーナリングフォースFcを得られるようにしている場合よりも、車体1の振動を抑えることができる。これは、案内輪11f,11rはサスペンション機構を介さずに車体1に取り付けられ、案内輪11f,11rの振動が車体1に伝わり易いのに対して、走行タイヤ20はサスペンション機構を介して車体1に取り付けられ、走行タイヤ20の振動が車体1に伝わり難いからである。
「第二実施形態」
次に、図7を用いて、本発明に係る軌道式車両の走行装置の第二実施形態について説明する。
本実施形態の走行装置は、第一実施形態の走行装置に対して、左右のナックルアームの揺動を連動させる連動機構が異なっているものである。
本実施形態の走行装置は、左ナックルアーム22Lを揺動させるための左連結ロッド25Lと、この左連結ロッド25Lを変位させるための左駆動機構30Lと、右ナックルアーム22Rを揺動させるための右連結ロッド25Rと、この右連結ロッド25Rを変位させるための右駆動機構30Rと、を有している。
左連結ロッド25L及び左駆動機構30Lは、第一実施形態の連結ロッド25、駆動機構30と基本的に同一である。また、右連結ロット25R及び右駆動機構30Rは、左右の違いがあるものの、その他に関しては、左連結ロッド25L、左駆動機構30Lと同一である。
第一実施形態の走行装置では、左右のナックルアーム22L,22Rの揺動端部にピン結合されているタイロッド27により連動機構を構成している。一方、本実施形態では、左連結ロッド25L及び左駆動機構30Lと、右連結ロットR及び右駆動機構30Rとのうち、いずれか一方が連動機構を構成している。
なお、本実施形態では、操舵角センサ41として、左右の駆動機構30L,30Rの各回転電動機31,31のうち、一方の回転電動機31の回転軸の回転角を検出するセンサのみで足りる。また、以上の実施形態では、いずれも、操舵角度βをフィードバック制御するために、操舵角センサ41を設けているが、操舵角度βをフィードフォワード制御する場合には、この操舵角センサ41は不要である。
また、以上の各実施形態では、案内輪11f,11rとしてウレタン充填タイヤを採用しているが、この替わりに、例えば、案内軌条Gに接する面の半径方向の変形量を制限する中子がゴムタイヤ内に内蔵されている中子型タイヤを採用してもよい。
また、本発明において、駆動機構30が以上の実施形態で説明したものである必要はない。具体的に、本発明の駆動機構30は、以上の実施形態と同様、ケーシングがガイドフレーム10に固定されている回転電動機31と、回転電動機31の回転軸に固定され、この回転軸に対して偏芯している偏芯軸34とを有していると共に、偏芯軸34と連結ロッド25の第二端部25bとを連結し、左右方向LRの偏芯軸34の移動を吸収する一方で、前後方向FRの偏芯軸34の移動を連結リンク25の第二端部25bに伝えるスライダリンク機構と、を有しているものであればよい。
1:車体、10:ガイドフレーム、11f,11r:案内輪、13:旋回軸受け、13a:旋回軸、15:ステアリングダンパ、20:走行タイヤ、21:キングピン、22:ナックルアーム、25:連結ロッド、31:回転電動機、32:(回転電動機の)回転軸、34:偏芯軸、35:揺動軸、36:スライダリンク、37:長穴、41:操舵角センサ、42:ガイドフレーム角センサ、45:制御器

Claims (14)

  1. 案内軌条に沿って走行する軌道式車両の走行装置において、
    前記案内軌条に接触転動する案内輪と、
    前記案内輪を転動可能に支持するガイドフレームと、
    車体の床面に対して垂直な軸回りに旋回可能に、前記ガイドフレームを支持する旋回軸受けと、
    前記車体の左右のそれぞれの側に配置されている走行タイヤと、
    前記走行タイヤ毎に設けられ、それぞれの操舵の軸となる操舵軸と、
    前記操舵軸毎に取り付けられ、前記走行タイヤと一体的に該操舵軸を基準に揺動するナックルアームと、
    前記ナックルアームのうち、一方のナックルアームの揺動端部と第一端部がピン結合されている連結ロッドと、
    前記ナックルアームのうち、前記一方のナックルアームの揺動端部の揺動に連動して、他方のナックルアームの揺動端部を揺動させる連動機構と、
    前記連結ロッドの第二端部と連結し、該連結ロッドを変位させて、前記一方のナックルアームを揺動させる駆動機構と、
    を備え、
    前記駆動機構は、
    回転軸とケーシングとを有し、該回転軸が前記旋回軸受けの旋回軸と平行になるよう該ケーシングが前記ガイドフレームに固定されている回転電動機と、
    前記回転電動機の回転軸に固定され、該回転軸に対して偏芯している偏芯軸と、
    前記回転電動機の前記回転軸に対して前記左右方向にズレた位置で前記ガイドフレームに、該回転軸と平行に固定されている揺動軸と、
    基部と揺動端部とを有し、該揺動端部が揺動可能に、該基部が前記揺動軸にピン結合されているスライダリンクと、
    を有し、
    前記スライダリンクには、前記基部から前記揺動端部の方向に長く伸びている長穴が形成され、前記偏芯軸が該長穴に沿って相対移動可能に該長穴に挿入され、
    前記スライダリンクの前記揺動端部には、前記連結ロッドの前記第二端部がピン結合されている、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  2. 請求項1に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記一方のナックルアームの前記揺動端部は、前記ガイドフレームに関する前後方向の移動成分を有する方向への前記連結ロッドの前記第二端部の揺動により、揺動し、
    前記スライダリンクの長穴は、前記偏芯軸の前記左右方向の移動成分を吸収し、該偏芯軸の前記前後方向の移動成分を当該スライダリンクの揺動端部に伝える、長穴である、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  3. 請求項2に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記スライダリンクの前記基部から前記揺動端部に向かう方向、及び、前記連結ロッドの前記第一端部から前記第二端部に向かう方向は、いずれも、前記回転軸の回転角がいかなる角度であっても、前記前後方向の成分よりも前記左右方向の成分が大きい方向である、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記連動機構は、両端部が、前記ナックルアーム毎の前記揺動端部にそれぞれピン結合されているタイロッドを有する、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記一方のナックルアームの前記揺動端部とピン結合されている前記連結ロッドが第一連結ロッドを成し、
    前記一方のナックルアームを揺動させる前記駆動機構が第一駆動機構を成し、
    前記連動機構は、
    前記他方のナックルアームの前記揺動端部と第一端部がピン結合されている第二連結ロッドと、
    前記第二連結ロッドの第二端部と連結し、該第二連結ロッドを変位させて、前記他方のナックルアームを揺動させる第二駆動機構と、
    を有し、
    前記第二駆動機構は、
    回転軸とケーシングとを有し、該回転軸が前記旋回軸受けの旋回軸と平行になるよう該ケーシングが前記ガイドフレームに固定されている回転電動機と、
    当該第二駆動機構の前記回転電動機の回転軸に固定され、該回転軸に対して偏芯している偏芯軸と、
    当該第二駆動機構の前記回転電動機の前記回転軸に対して前記左右方向にズレた位置で前記ガイドフレームに、該回転軸と平行に固定されている揺動軸と、
    基部と揺動端部とを有し、該揺動端部が揺動可能に、該基部が前記揺動軸にピン結合されているスライダリンクと、
    を有し、
    当該第二駆動機構の前記スライダリンクには、前記基部から前記揺動端部の方向に長く伸びている長穴が形成され、当該第二駆動機構の前記偏芯軸が該長穴に沿って相対移動可能に該長穴に挿入され、
    当該第二駆動機構の前記スライダリンクの前記揺動端部には、前記第二連結ロッドの前記第二端部がピン結合されている、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記車体に対する前記ガイドフレームの旋回角度を検出するガイドフレーム角センサと、
    予め記憶されている、前記ガイドフレームの旋回角度と前記走行タイヤの目標操舵角度との関係を用いて、前記ガイドフレーム角センサで検出された前記旋回角度に対する目標操舵角度を定め、前記走行タイヤの操舵角度が該目標操舵角度になるよう、前記回転電動機を制御する制御器と、
    を備えていることを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  7. 請求項6に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームの旋回角度の連続的に変化する角度毎に、固有の目標操舵角度が関係付けられている、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  8. 請求項6又は7に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記回転電動機の前記回転軸の回転角度を検出する操舵角センサを備え、
    前記制御器は、前記操舵角センサで検出される前記回転軸の回転角度で定まる操舵角度が前記目標操舵角度になるよう、前記回転電動機を制御する、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームのいずれかの旋回方向における旋回角度が予め定められた操舵抑制角度以下の場合は、該旋回方向と同じ方向における前記目標操舵角度は該旋回角度より小さく設定されている、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  10. 請求項6から9のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    当該走行装置は、前記車体の前側に設置され、
    前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームのいずれかの旋回方向における旋回角度が予め定められた操舵促進角度以上の場合には、該旋回方向と同じ方向における前記目標操舵角度は該旋回角度より大きく設定されている、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  11. 請求項9に記載の軌道式車両の走行装置において、
    当該走行装置は、前記車体の後側に設置され、
    前記予め定められている関係では、前記ガイドフレームのいずれかの旋回方向における旋回角度が前記操舵抑制角度より大きい場合は、該旋回角度が該操舵抑制角度以下の場合と同様、該旋回方向と同じ方向における前記目標操舵角度は該旋回角度より小さいものの、該旋回角度が該操舵抑制角度以下の場合に比べて、該旋回角度に対する該目標操舵角度の比が大きく設定されている、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記案内輪は、固体弾性体の充填タイヤである、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  13. 請求項1から11のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記案内輪は、前記案内軌条に接する面の半径方向の変形量を制限する中子が内蔵されている中子型タイヤである、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の軌道式車両の走行装置において、
    前記ガイドフレームの旋回を緩衝する緩衝機構を備えている、
    ことを特徴とする軌道式車両の走行装置。
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