JPWO2013125024A1 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

ウォータポンプ1は内歯ギヤ4dが設けられるとともに内歯ギヤ4dよりも径方向内側に外歯ギヤ4eが設けられているプーリ4と、プーリ4との間で動力の伝達が行われるシャフトギヤ5と、プーリ4およびシャフトギヤ5間で行われる動力の伝達を仲介する変速機構6とを備える。変速機構6は内歯ギヤ4dと係合する場合に変速比を第1の値にするとともに、外歯ギヤ4eと係合する場合に変速比を第2の値にするギヤ6a、6bと、プーリ4側におけるギヤ6a、6bの係合対象を内歯ギヤ4dと外歯ギヤ4eと間で切り替えるロッカーアーム6eと、ロッカーアーム6eを駆動するDCモータ6fとを備える。

Description

本発明は動力伝達装置に関する。
動力伝達装置としては例えばエンジンの動力で駆動するウォータポンプが知られている。この点、ウォータポンプでは様々な方法で動力の伝達を行うことが提案されている。特許文献1では遊星歯車機構を介してエンジンの出力または電動機の出力により液体圧送ポンプを駆動するようにした自動車用ハイブリッドポンプが開示されている。この自動車用ハイブリッドポンプは電動機をエンジンと逆回転することで、液体圧送ポンプの回転数を制御できるようになっている。
特許文献2ではウォータポンプに電子式クラッチを適用したクラッチウォータポンプが開示されている。特許文献3では駆動側回転体から従動側回転体への回転の伝達が非接触の状態で行われるように構成された流量可変型のウォータポンプが開示されている。特許文献4ではウォータポンプのポンプ軸とウォータポンププーリとの間に流体継手を介在させたエンジンのウォータポンプ駆動構造が開示されている。
このほか変速機構に関し、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献5、6で開示されている。特許文献5では軸を中心に所定の角度に回動する回動ギヤが伝達ギヤにかみ合わされるとともに、第1のギヤおよび中継ギヤと選択的にかみ合わされるように構成されたテープレコーダーの動力変換装置が開示されている。特許文献6では摩擦車支持軸を遊端に回転自在に支承する変速アームの揺動位置を制御し、ディスクの凹型コーン面に対する摩擦車の接触位置を変化させることにより無段変速を行うように構成した摩擦車式無段変速機が開示されている。
特開2004−116361号公報 特開2011−47394号公報 国際公開第2008/078774号パンフレット 特開2001−342832号公報 特開平6−295493号公報 特開2002−323106号公報
動力を伝達するにあたっては、例えば特許文献1が開示する自動車用ハイブリッドポンプのように動力を伝達することができる。この場合、電動機をエンジンと逆回転することで、液体圧送ポンプの回転数を制御することができる。すなわち、動力の伝達を可変にすることができる。ところがこの場合には、電動機を液体圧送ポンプの駆動に使用したり、エンジンと逆回転したりするといった使用態様や、その際に電動機にかかる負荷を考慮すると、電動機にとって耐久性の面で不利になる虞がある。また、この場合には構造が複雑となる分、コスト面で不利になる虞があるほか、液体圧送ポンプを駆動可能な電動機を必要とする分、小型化や消費電力やコストの面で不利になる虞がある。
本発明は上記課題に鑑み、動力の伝達を可変にすることができ、且つ小型化等に有利な構成とすることが可能な動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明は内歯ギヤが設けられるとともに、前記内歯ギヤよりも径方向内側に外歯ギヤが設けられている第1の回転体と、前記第1の回転体との間で動力の伝達が行われる第2の回転体と、前記第1および第2の回転体間で行われる動力の伝達を仲介する変速機構とを備え、前記変速機構が前記内歯ギヤと係合する場合に変速比を第1の値にするとともに、前記外歯ギヤと係合する場合に変速比を前記第1の値と異なる第2の値にする変速部と、前記第1の回転体側における前記変速部の係合対象を前記内歯ギヤと前記外歯ギヤと間で切り替える揺動部と、前記揺動部を駆動する駆動部とを備える動力伝達装置である。
本発明は前記変速部として前記内歯ギヤまたは前記外歯ギヤと選択的に係合する第1のギヤと、前記第1のギヤと係合するとともに、前記第1のギヤと前記第2の回転体とのうち、一方から他方へ動力を伝達する第2のギヤとを備え、前記揺動部が前記第2のギヤの回転中心を中心として前記第1のギヤを揺動するように設けられている構成とすることができる。
本発明は前記駆動部が前記揺動部を駆動することで、前記変速部の動力伝達状態を前記内歯ギヤと係合する第1の状態と、前記外歯ギヤと係合する第2の状態との間で切り替える構成とすることができる。
本発明は前記駆動部が前記揺動部を駆動することで、前記変速部の動力伝達状態を前記第1および第2の状態に加えて、さらに前記内歯ギヤおよび前記外歯ギヤと非係合の状態にする第3の状態の間で切り替える構成とすることができる。
本発明は前記変速機構が前記第1の値を前記第1の回転体の回転数と前記第2の回転体の回転数とを同等にすることが可能な値とするとともに、前記第2の値を前記第1の値よりも小さな値とする減速機構であり、エンジンの動力で駆動するウォータポンプとして実現されることができる。
本発明によれば、動力の伝達を可変にすることができ、且つ小型化等に有利な構成とすることができる。
ウォータポンプの概略構成図である。 ウォータポンプの要部を示す図である。 ウォータポンプの要部を第1の状態で示す図である。 ウォータポンプの要部を第2の状態で示す図である。 ウォータポンプの要部を第3の状態で示す図である。 ウォータポンプの動力伝達構造を示す図である。 ウォータポンプの第1の変形例を示す図である。 ウォータポンプの第2の変形例を示す図である。
図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1はウォータポンプ1の概略構成図である。図2はウォータポンプ1の要部を示す図である。図2ではウォータポンプ1の要部としてボディ2側から軸線方向に沿って見たプーリ4、シャフトギヤ5および変速機構6を示す。また、図2では変速機構6のうち、ロッカーアーム6eについてはその外形を二点破線で示している。
ウォータポンプ1はボディ2とインペラシャフト3とプーリ4とシャフトギヤ5と変速機構6とを備えている。ウォータポンプ1は動力伝達装置であり、エンジンの動力で駆動するとともにエンジンの冷却水を圧送する。ボディ2は本体であり、ウォータポンプ1の基盤部材となっている。ボディ2にはベアリングを介して駆動軸であるインペラシャフト3が設けられている。インペラシャフト3の中心軸はウォータポンプ1の回転中心軸となっている。
プーリ4は第1の回転体であり、具体的には駆動側回転体となっている。プーリ4はベアリングを介してインペラシャフト3に設けられている。そしてこれにより、インペラシャフト3の中心軸と同心状に設けられている。プーリ4は第1の円筒部4aと壁部4bと第2の円筒部4cとを有している。第1の円筒部4aは一端側であるボディ2側で開口するように設けられている。壁部4bは他端側であるボディ2の反対側で第1の円筒部4aの底壁部をなすように設けられている。第2の円筒部4cは壁部4bの中央に開口するとともに、ボディ2側に向かって延伸するように設けられている。第2の円筒部4cはベアリング保持部となっており、プーリ4は第2の円筒部4cを第1の円筒部4aの円筒内に有している。円筒部4a、4cはともにインペラシャフト3の中心軸に対して同心状に設けられている。
第1の円筒部4aには内歯ギヤ4dが設けられている。第2の円筒部4cには外歯ギヤ4eが設けられている。外歯ギヤ4eは内歯ギヤ4dよりも径方向内側に設けられている。また、内歯ギヤ4dと対向するように設けられている。ギヤ4d、4eは円筒部4a、4cと同様にインペラシャフト3の中心軸に対して同心状に設けられている。ギヤ4d、4eはプーリ4の一部で実現されている。プーリ4には例えばエンジンの動力を伝達可能なベルトを第1の円筒部4aの外周部に巻き掛けることで、エンジンの動力を伝達できる。
シャフトギヤ5は第2の回転体であり、プーリ4との間で動力の伝達が行われるようになっている。この点、シャフトギヤ5は具体的にはプーリ4から動力が伝達される従動側回転体となっている。シャフトギヤ5はリング状の形状を有しており、インペラシャフト3を挿通した状態でインペラシャフト3に結合されている。そしてこれにより、インペラシャフト3の中心軸と同心状に設けられている。インペラシャフト3とシャフトギヤ5とは例えばキー結合やスプライン結合によって結合できる。シャフトギヤ5は外周部にギヤ歯を有しており、シャフトギヤ5には変速機構6を介してプーリ4から動力が伝達される。
変速機構6はプーリ4、シャフトギヤ5間で行われる動力の伝達を仲介する。変速機構6は第1のギヤ6aと第2のギヤ6bと第1の軸部材6cと第2の軸部材6dとロッカーアーム6eとDCモータ6fとを備えている。ギヤ6a、6bは変速部であり、円筒部4a、4c間に設けられることで、プーリ4内に設けられている。ギヤ6a、6bは内歯ギヤ4dと係合する場合に変速比を第1の値にし、外歯ギヤ4eと係合する場合に変速比を第1の値と異なる第2の値にする。
この点、変速機構6では第1の値をプーリ4の回転数とシャフトギヤ5の回転数とを同等にすることが可能な値(具体的にはここでは1)に、第2の値を第1の値よりも小さな値に設定している。そしてこれにより、変速機構6を減速機構としている。第1のギヤ6aは第1の軸部材6cに、第2のギヤ6bは第2の軸部材6dにそれぞれ回転自在に設けられている。第1の軸部材6cはロッカーアーム6eに、第2の軸部材6dはボディ2にそれぞれ設けられている。
ロッカーアーム6eは揺動部であり、軸線方向においてボディ2、シャフトギヤ5間に設けられている。ロッカーアーム6eはプレート状の形状を有している。また、図示省略しているが揺動の際にインペラシャフト3との干渉を回避可能な形状を有している。インペラシャフト3との干渉を回避可能な形状は例えばインペラシャフト3との干渉を回避可能な穴や切欠きを有する形状とすることができる。ロッカーアーム6eは径方向においてプーリ4の外径(さらに具体的には第1の円筒部4aの内径)内に収まる範囲の大きさの外形を有している。
ロッカーアーム6eはプーリ4側におけるギヤ6a、6bの係合対象を内歯ギヤ4dと外歯ギヤ4eとの間で切り替える。この点、ギヤ6a、6bでは具体的には第1のギヤ6aが内歯ギヤ4dまたは外歯ギヤ4eと選択的に係合するように設けられている。また、第2のギヤ6bが第1のギヤ6aと係合するとともに、第1のギヤ6aとシャフトギヤ5とのうち、一方から他方へ(具体的にはここでは第1のギヤ6aからシャフトギヤ5へ)動力を伝達するように設けられている。
このように動力を伝達するにあたって、第2のギヤ6bは具体的には軸方向に沿って互いに異なる位置に同心状に設けられた大径ギヤ部6baと小径ギヤ部6bbとを備えている。そして、大径ギヤ部6baで第1のギヤ6aと係合するとともに、小径ギヤ部6bbでシャフトギヤ5と係合するように設けられている。
ロッカーアーム6eは第2のギヤ6bの回転中心を中心として第1のギヤ6aを揺動するように設けられている。この点、第1のギヤ6aは具体的には第1の軸部材6cを介してロッカーアーム6eに設けられることで、ロッカーアーム6eの揺動に応じて内歯ギヤ4dまたは外歯ギヤ4eと選択的に係合するように設けられている。また、第2のギヤ6bは第2の軸部材6dを介してボディ2に設けられることで、回転中心位置が固定されるように設けられている。揺動部はロッカーアーム6eに加えて、さらに例えば第1の軸部材6cを含む組み合わせ品として把握されてもよい。
DCモータ6fは駆動部であり、ロッカーアーム6eを駆動する。この点、ロッカーアーム6eは第2のギヤ6bの回転中心を中心として円弧状に設けられた外周部を備えるとともに、当該外周部にウォームホイールW1を備えている。そして、DCモータ6fはウォームホイールW1と係合するウォームギヤW2を出力軸に備えている。ウォームホイールW1とウォームギヤW2とはともにインペラシャフト3の回転中心から見て第2のギヤ6bとは反対側で円筒部4a、4c間に位置するように設けられている。ウォームギヤW2はウォームホイールW1の接線方向に沿って延伸するとともに、ウォームホイールW1と係合するように設けられている。
そしてこれにより、DCモータ6fは第2のギヤ6bの回転中心を中心としてロッカーアーム6eを揺動できるように設けられている。このように設けられたDCモータ6fは具体的にはインペラシャフト3の回転中心から見て第2のギヤ6bとは反対側でボディ2に設けられるとともに、径方向においてプーリ4の外径(さらに具体的には第1の円筒部4aの内径)よりも内側に位置するように設けられている。
次にウォータポンプ1の動作について説明する。図3はウォータポンプ1の要部を第1の状態で示す図である。図4はウォータポンプ1の要部を第2の状態で示す図である。図5はウォータポンプ1の要部を第3の状態で示す図である。図6はウォータポンプ1の動力伝達構造を示す図である。図3から図5ではウォータポンプ1の要部としてプーリ4とギヤ6a、6bとを示している。図6では動力伝達構造を分かり易く示すために内歯ギヤ4dについては簡略して示している。また、外歯ギヤ4eと第1のギヤ6aとについてはともにオフセットさせた状態で示している。
ウォータポンプ1ではDCモータ6fがロッカーアーム6eを駆動することで、ギヤ6a、6bの動力伝達状態を次に示す第1、第2および第3の状態の間で切り替えることができる。すなわち、第1のギヤ6aを内歯ギヤ4dと係合させることで、内歯ギヤ4dと係合する第1の状態と、第1のギヤ6aを外歯ギヤ4eと係合させることで、外歯ギヤ4eと係合する第2の状態と、第1のギヤ6aを内歯ギヤ4dと外歯ギヤ4eとの間に非係合状態で配置することで、内歯ギヤ4dおよび外歯ギヤ4eと非係合の状態にする第3の状態との間で切り替えることができる。
第1の状態では、第1のギヤ6aと内歯ギヤ4dとが噛み合うことで、プーリ4から第1のギヤ6aを介して第2のギヤ6bに動力が伝達される。第2のギヤ6bは大径ギヤ部6baで第1のギヤ6aから動力が伝達されるとともに、小径ギヤ部6bbでシャフトギヤ5に動力を伝達する。結果、インナーシャフト3が回転することで、冷却水の吐出が行われる。
ウォータポンプ1では、第1の状態でプーリ4の回転数とシャフトギヤ5の回転数とが等しくなるように、すなわち変速比が1になるように内歯ギヤ4d、第1のギヤ6a、大径ギヤ部6ba、小径ギヤ部6bbおよびシャフトギヤ5の歯数を設定している。そしてこれにより、第1の値を1に設定している。第1の値を1にするには例えば内歯ギヤ4d、第1のギヤ6a、大径ギヤ部6ba、小径ギヤ部6bbおよびシャフトギヤ5の順に歯数を100、30、25、10、40に設定することができる。これら内歯ギヤ4d、第1のギヤ6a、大径ギヤ部6ba、小径ギヤ部6bbおよびシャフトギヤ5は具体的には例えば平歯車やヘリカル歯車で実現することができる。
第2の状態では、第1のギヤ6aと外歯ギヤ4eとが噛み合うことで、プーリ4から第1のギヤ6aを介して第2のギヤ6bに動力が伝達される。第2のギヤ6bからは第1の状態の場合と同様にしてシャフトギヤ5に動力が伝達される。結果、インナーシャフト3が回転することで、冷却水の吐出が行われる。ウォータポンプ1では、第2の状態でプーリ4の回転数よりもシャフトギヤ5の回転数が小さくなるように、すなわち変速比が1よりも小さくなるように外歯ギヤ4e、第1のギヤ6a、大径ギヤ部6ba、小径ギヤ部6bbおよびシャフトギヤ5の歯数を設定している。そしてこれにより、第2の値を第1の値よりも小さな値に設定している。
第2の状態では変速比を1よりも小さく設定することで、第1の状態よりも少量の冷却水を吐出する少量吐出を可能にすることができる。この点、エンジンにとって有効な少量吐出を行うには例えば第2の値を第1の値の1/5以上、1/2以下に設定することができる。具体的には例えば外歯ギヤ4e、第1のギヤ6a、大径ギヤ部6ba、小径ギヤ部6bbおよびシャフトギヤ5の順に歯数を28、30、25、10、40に設定すれば、第2の値を第1の値の1/3以下の値である0.28にすることができる。
第3の状態では、第1のギヤ6aがギヤ4d、4eと噛み合わなくなることで、プーリ4から第1のギヤ6aに動力が伝達されなくなる。結果、インナーシャフト3が回転しなくなることで、冷却水の吐出量がゼロになる。第3の状態はウォームギヤW2を第1または第2の状態からDCモータ6fで必要な角度だけ回転させることで実現することができる。この点、第3の状態は高い減速比を設定可能なウォームホイールW1とウォームギヤW2とをロッカーアーム6eおよびDCモータ6f間の動力伝達機構に用いることで実現され易くなっている。
次にウォータポンプ1の作用効果について説明する。ウォータポンプ1はDCモータ6fでロッカーアーム6eを駆動することで、変速比を第1または第2の値にすることができる。また、ギヤ6a、6bをギヤ4d、4eと係合させないことで、動力の伝達を行わないようにすることもできる。すなわち、ウォータポンプ1は動力の伝達を行わない場合を含め、3段階で動力の伝達を可変にすることができる。同時にこのように動力の伝達を可変にすることができるウォータポンプ1は次に示す点で有利な構成とすることができる。
すなわち、ウォータポンプ1ではプーリ4がギヤ4d、4eを備える構成上、プーリ4内にギヤ6a、6bをコンパクトに収容するように設けることができる。そしてこれにより、小型化に有利な構成とすることができる。また、ギヤ4d、4eをプーリ4の一部で構成することで、部品点数の観点からコスト面で有利な構成とすることもできる。また、ロッカーアーム6eを駆動する構成上、使用態様や負荷の観点からDCモータ6fの負担を軽減することもできる。そしてこれにより、耐久性のほか小型化や消費電力やコストの面でも有利な構成とすることもできる。さらに変速機構6が簡素である分、小型化やコスト面で有利な構成とすることもできる。
また、このようにDCモータ6fの負担を軽減可能なウォータポンプ1は例えばDCモータ6fの適用による駆動部の小型化によって、駆動部であるDCモータ6fをボディ2に設けるとともに、径方向においてプーリ4の外径よりも内側に位置するように設けることを可能にすることもできる。そしてこれにより、ロッカーアーム6eに近接した配置を実現することで、動力の伝達を可変にするにあたって応答性の面で有利な構成とすることもできる。また、ウォータポンプ1全体の小型化にとって有利な構成とすることもできる。
この点、ウォータポンプ1は駆動部であるDCモータ6fをボディ2に設けるとともに、径方向においてプーリ4の外径よりも内側に位置するように設けることと相俟って、ロッカーアーム6eの外形の大きさを径方向においてプーリ4の外径内に収まる範囲の大きさで済ますことができる点でも、ウォータポンプ1全体の小型化にとって有利な構成とすることができる。
動力の伝達を可変にするにあたって、ウォータポンプ1は具体的には変速部としてギヤ6a、6bを備えるとともに、ロッカーアーム6eが第2のギヤ6bの回転中心を中心として第1のギヤ6aを揺動するように設けられている構成とすることができる。そしてこれにより、DCモータ6fでシャフトギヤ5を駆動し、ギヤ6a、6bの動力伝達状態を第1、第2および第3の状態との間で切り替えることで、変速比を第1または第2の値にすること、および動力を伝達しないようにすることを合理的に実現できる。したがって、ウォータポンプ1は具体的にはかかる構成であることが好適である。
ウォータポンプ1はウォームホイールW1とウォームギヤW2とをロッカーアーム6e、DCモータ6f間の動力伝達機構に用いることで、第3の状態を実現し易くすることができる。結果、負担が軽減されることと相俟って小型で消費電力が小さいDCモータ6fを駆動部に適用し易くすることができる。また、ウォームホイールW1とウォームギヤW2とをロッカーアーム6e、DCモータ6f間の動力伝達機構に用いることで、小型のDCモータ6fを径方向においてプーリ4の外径よりも内側に位置するように設け易くすることができる。
上述したように動力の伝達を可変にすることができるウォータポンプ1は現にDCモータ6fがロッカーアーム6eを駆動することで、ギヤ6a、6bの動力伝達状態を第1、第2および第3の状態の間で切り替える構成であることで、3段階で動力の伝達を可変にすることができる。また、現にDCモータ6fがロッカーアーム6eを駆動することで、ギヤ6a、6bの動力伝達状態を第1および第2の状態の間で切り替える構成であることで、変速比を第1および第2の値の間で切り替えるかたちで動力の伝達を可変にすることもできる。なお、ウォータポンプ1をこのように構成するには例えば電子制御装置によってDCモータ6fを制御するようにすることができる。
上述したように有利な構成とすることができるウォータポンプ1は現にプーリ4内にギヤ6a、6bを設けている構成であることが小型化の観点から好適である。また、現にギヤ4d、4eをプーリ4の一部で構成していることがコストの観点から好適である。また、現に駆動部(ここではDCモータ6f)をボディ2に設けるとともに、径方向においてプーリ4の外径よりも内側に位置するように設けている構成であることが応答性や小型化の観点から好適である。また、現にロッカーアーム6eが径方向においてプーリ4の外径内に収まる範囲の大きさの外形を有していることが小型化の観点から好適である。また、現にウォームホイールW1とウォームギヤW2とをロッカーアーム6eおよびDCモータ6f間の動力伝達機構に用いるとともに、駆動部をDCモータ6fとする構成であることが消費電力や小型化の観点から好適である。
ウォータポンプ1は変速機構6として具体的には第1の値をプーリ4の回転数とシャフトギヤ5の回転数とを同等にすることが可能な値とするとともに、第2の値を第1の値よりも小さな値とする減速機構を備えることで、プーリ4の回転に対してシャフトギヤ5の回転を減速させるかたちで動力の伝達を可変にすることができる。この点、少なくとも変速比を第1および第2の値の間で切り替えるかたちで動力の伝達を可変にすることができるウォータポンプ1は吐出量を制限することで冷却損失を低減し、これによりエンジンの熱効率を高めることに適している。このため、動力伝達装置は具体的には変速機構6を減速機構とするウォータポンプ1であることが好適である。
ウォータポンプ1はDCモータ6f故障時にプーリ4側におけるギヤ6a、6bの係合対象が内歯ギヤ4dまたは外歯ギヤ4e(好ましくはここでは内歯ギヤ4d)となるようにロッカーアーム6eを駆動可能なフェイルセーフ機構を設けることもできる。このため、ウォータポンプ1はDCモータ6f故障時のフェイルセーフを確保することを可能にすることもできる。
この点、フェイルセーフ機構としては例えばプーリ4側におけるギヤ6a、6bの係合対象が内歯ギヤ4dまたは外歯ギヤ4eとなるようにロッカーアーム6eに作用する付勢部材(例えばリターンスプリング)を設けることができる。この場合、DCモータ6fのセルフロックを作動させることなく出力軸を駆動可能な進み角を所定の大きさ(例えば4°)以上に設定することで、付勢部材でロッカーアーム6eを駆動可能にすることができる。またこの場合には、正常時にはDCモータ6fの出力軸の位相を検出するとともに、DCモータ6fの出力軸の位相が所定の位相になるようにフィードバック制御することで、付勢部材の作用のもと、ロッカーアーム6eを適切な位置に制御できる。フェイルセーフ機構はこれ以外の適宜のものであってもよい。
ウォータポンプ1は例えばさらに次のように構成することもできる。図7はウォータポンプ1の第1の変形例を示す図である。ウォータポンプ1´は変速機構6の代わりに変速機構6´を備える点以外、ウォータポンプ1と実質的に同一となっている。変速機構6´は第3のギヤ6gとロッカーアーム6e´とDCモータ6f´とをさらに備える点以外、変速機構6と実質的に同一となっている。
第3のギヤ6gは内歯ギヤ4dまたは外歯ギヤ4eと選択的に係合する。第3のギヤ6gは円筒部4a、4c間において、第2のギヤ6bを間に挟んで第1のギヤ6aとは反対側で第2のギヤ6bと係合するように設けられている。したがって、ウォータポンプ1´では第2のギヤ6bがさらに第3のギヤ6gと係合するとともに、第3のギヤ6gとシャフトギヤ5とのうち、一方から他方へ動力を伝達することができるようになっている。この点、ウォータポンプ1´ではギヤ6a、6bとギヤ6g、6bとが変速部となっている。
ロッカーアーム6e´はギヤ6a、6bの代わりにプーリ4側におけるギヤ6g、6bの係合対象を内歯ギヤ4dと外歯ギヤ4eと間で切り替えるように構成されている点以外、ロッカーアーム6eと同様に構成されている。DCモータ6f´はロッカーアーム6eの代わりにロッカーアーム6e´を駆動するように構成されている点以外、DCモータ6fと同様に構成されている。
ウォータポンプ1´ではギヤ6a、6bの動力伝達状態が第3の状態である場合に、DCモータ6f´がロッカーアーム6e´を駆動することで、ギヤ6a´、6bの動力伝達状態を次に示す第4、第5および第6の状態の間で切り替えることができる。すなわち、第3のギヤ6gを内歯ギヤ4dと係合させることで、内歯ギヤ4dと係合する第4の状態と、第3のギヤ6gを外歯ギヤ4eと係合させることで、外歯ギヤ4eと係合する第5の状態と、第3のギヤ6gを内歯ギヤ4dと外歯ギヤ4eとの間に非係合状態で配置することで、内歯ギヤ4dおよび外歯ギヤ4eと非係合の状態にする第6の状態との間で切り替えることができる。また、ギヤ6g、6bの動力伝達状態が第6の状態である場合に、DCモータ6fがロッカーアーム6eを駆動することで、ギヤ6a、6bの動力伝達状態を第1、第2および第3の状態の間で切り替えることができる。
したがって、ウォータポンプ1´は内歯ギヤ4dを介した動力の伝達を行う場合と外歯ギヤ4eを介した動力の伝達を行う場合とにおいて、互いに異なる2つの変速比をそれぞれ有することができる点で、ウォータポンプ1よりも動力の伝達を好適に可変にすることができる。
図8はウォータポンプ1の第2の変形例を示す図である。ウォータポンプ1´´は変速機構6´´をさらに備える点以外、ウォータポンプ1と実質的に同一となっている。変速機構6´´はギヤ6a、6bの代わりに第1のギヤ6a´と第2のギヤ6b´とを備えるとともに、ギヤ6a´、6b´がギヤ6a、6bとは異なる変速比を実現する点以外、変速機構6と同様に構成されている。図8では変速機構6の各構成を細線で示している。このように構成されたウォータポンプ1´´でも、ウォータポンプ1´と同様に内歯ギヤ4dを介した動力の伝達を行う場合と外歯ギヤ4eを介した動力の伝達を行う場合とにおいて、互いに異なる2つの変速比をそれぞれ有することで、ウォータポンプ1と比較して動力の伝達を好適に可変にすることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば上述した実施例ではウォータポンプ1が動力伝達装置である場合について説明した。しかしながら、本発明においては必ずしもこれに限られず、動力伝達装置はエンジンの動力で駆動するオイルポンプやエアコン用コンプレッサのほか、エンジンの動力で駆動する燃料ポンプやバキュームポンプなど流量を可変にする必要性がある適宜のポンプであってもよい。また、必ずしもエンジンの動力で駆動することに限られず、その他の動力で駆動するようになっていてもよい。
上述した実施例では第1の回転体であるプーリ4が駆動側回転体であり、第2の回転体であるシャフトギヤ5が従動側回転体である場合について説明した。しかしながら、本発明においては必ずしもこれに限られず、例えば第1の回転体が従動側回転体であり、第2の回転体が駆動側回転体であってもよい。また、上述した実施例では変速機構6が減速機構である場合について説明した。しかしながら、本発明においては必ずしもこれに限られず、変速機構が実現する変速比それぞれは例えば1よりも大きな値を含んでいてもよい。また、上述した実施例ではDCモータ6fが駆動部である場合について説明した。しかしながら、本発明においては必ずしもこれに限られず、駆動部は例えば油圧や負圧など適宜の動力で駆動するDCモータ以外のアクチュエータであってもよい。
ウォータポンプ 1、1´、1´´
プーリ 4
シャフトギヤ 5
変速機構 6、6´、6´´
ロッカーアーム 6e、6e´
DCモータ 6f、6f´
【0003】
と係合する場合に変速比を第1の値にするとともに、前記外歯ギヤと係合する場合に変速比を前記第1の値と異なる第2の値にする変速部と、前記第1の回転体側における前記変速部の係合対象を前記内歯ギヤと前記外歯ギヤと間で切り替える揺動部と、前記揺動部を駆動する駆動部とを備え、前記変速機構が前記第1の値を前記第1の回転体の回転数と前記第2の回転体の回転数とを同等にすることが可能な値とするとともに、前記第2の値を前記第1の値よりも小さな値とする減速機構であり、エンジンの動力で駆動するウォータポンプとして実現される動力伝達装置である。
[0009]
本発明は前記変速部として前記内歯ギヤまたは前記外歯ギヤと選択的に係合する第1のギヤと、前記第1のギヤと係合するとともに、前記第1のギヤと前記第2の回転体とのうち、一方から他方へ動力を伝達する第2のギヤとを備え、前記揺動部が前記第2のギヤの回転中心を中心として前記第1のギヤを揺動するように設けられている構成とすることができる。
[0010]
本発明は前記駆動部が前記揺動部を駆動することで、前記変速部の動力伝達状態を前記内歯ギヤと係合する第1の状態と、前記外歯ギヤと係合する第2の状態との間で切り替える構成とすることができる。
[0011]
本発明は前記駆動部が前記揺動部を駆動することで、前記変速部の動力伝達状態を前記第1および第2の状態に加えて、さらに前記内歯ギヤおよび前記外歯ギヤと非係合の状態にする第3の状態の間で切り替える構成とすることができる。
[0012]
発明の効果
[0013]
本発明によれば、動力の伝達を可変にすることができ、且つ小型化等に有利な構成とすることができる。
図面の簡単な説明
[0014]
[図1]ウォータポンプの概略構成図である。
[図2]ウォータポンプの要部を示す図である。
[図3]ウォータポンプの要部を第1の状態で示す図である。
第1の状態では、第1のギヤ6aと内歯ギヤ4dとが噛み合うことで、プーリ4から第1のギヤ6aを介して第2のギヤ6bに動力が伝達される。第2のギヤ6bは大径ギヤ部6baで第1のギヤ6aから動力が伝達されるとともに、小径ギヤ部6bbでシャフトギヤ5に動力を伝達する。結果、インペラシャフト3が回転することで、冷却水の吐出が行われる。
第2の状態では、第1のギヤ6aと外歯ギヤ4eとが噛み合うことで、プーリ4から第1のギヤ6aを介して第2のギヤ6bに動力が伝達される。第2のギヤ6bからは第1の状態の場合と同様にしてシャフトギヤ5に動力が伝達される。結果、インペラシャフト3が回転することで、冷却水の吐出が行われる。ウォータポンプ1では、第2の状態でプーリ4の回転数よりもシャフトギヤ5の回転数が小さくなるように、すなわち変速比が1よりも小さくなるように外歯ギヤ4e、第1のギヤ6a、大径ギヤ部6ba、小径ギヤ部6bbおよびシャフトギヤ5の歯数を設定している。そしてこれにより、第2の値を第1の値よりも小さな値に設定している。
第3の状態では、第1のギヤ6aがギヤ4d、4eと噛み合わなくなることで、プーリ4から第1のギヤ6aに動力が伝達されなくなる。結果、インペラシャフト3が回転しなくなることで、冷却水の吐出量がゼロになる。第3の状態はウォームギヤW2を第1または第2の状態からDCモータ6fで必要な角度だけ回転させることで実現することができる。この点、第3の状態は高い減速比を設定可能なウォームホイールW1とウォームギヤW2とをロッカーアーム6eおよびDCモータ6f間の動力伝達機構に用いることで実現され易くなっている。
ウォータポンプ1´ではギヤ6a、6bの動力伝達状態が第3の状態である場合に、DCモータ6f´がロッカーアーム6e´を駆動することで、ギヤ6a、6bの動力伝達状態を次に示す第4、第5および第6の状態の間で切り替えることができる。すなわち、第3のギヤ6gを内歯ギヤ4dと係合させることで、内歯ギヤ4dと係合する第4の状態と、第3のギヤ6gを外歯ギヤ4eと係合させることで、外歯ギヤ4eと係合する第5の状態と、第3のギヤ6gを内歯ギヤ4dと外歯ギヤ4eとの間に非係合状態で配置することで、内歯ギヤ4dおよび外歯ギヤ4eと非係合の状態にする第6の状態との間で切り替えることができる。また、ギヤ6g、6bの動力伝達状態が第6の状態である場合に、DCモータ6fがロッカーアーム6eを駆動することで、ギヤ6a、6bの動力伝達状態を第1、第2および第3の状態の間で切り替えることができる。

Claims (5)

  1. 内歯ギヤが設けられるとともに、前記内歯ギヤよりも径方向内側に外歯ギヤが設けられている第1の回転体と、
    前記第1の回転体との間で動力の伝達が行われる第2の回転体と、
    前記第1および第2の回転体間で行われる動力の伝達を仲介する変速機構とを備え、
    前記変速機構が前記内歯ギヤと係合する場合に変速比を第1の値にするとともに、前記外歯ギヤと係合する場合に変速比を前記第1の値と異なる第2の値にする変速部と、前記第1の回転体側における前記変速部の係合対象を前記内歯ギヤと前記外歯ギヤと間で切り替える揺動部と、前記揺動部を駆動する駆動部とを備える動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記変速部として前記内歯ギヤまたは前記外歯ギヤと選択的に係合する第1のギヤと、前記第1のギヤと係合するとともに、前記第1のギヤと前記第2の回転体とのうち、一方から他方へ動力を伝達する第2のギヤとを備え、
    前記揺動部が前記第2のギヤの回転中心を中心として前記第1のギヤを揺動するように設けられている動力伝達装置。
  3. 請求項1または2記載の動力伝達装置であって、
    前記駆動部が前記揺動部を駆動することで、前記変速部の動力伝達状態を前記内歯ギヤと係合する第1の状態と、前記外歯ギヤと係合する第2の状態との間で切り替える動力伝達装置。
  4. 請求項3記載の動力伝達装置であって、
    前記駆動部が前記揺動部を駆動することで、前記変速部の動力伝達状態を前記第1および第2の状態に加えて、さらに前記内歯ギヤおよび前記外歯ギヤと非係合の状態にする第3の状態の間で切り替える動力伝達装置。
  5. 請求項1または2記載の動力伝達装置であって、
    前記変速機構が前記第1の値を前記第1の回転体の回転数と前記第2の回転体の回転数とを同等にすることが可能な値とするとともに、前記第2の値を前記第1の値よりも小さな値とする減速機構であり、
    エンジンの動力で駆動するウォータポンプとして実現される動力伝達装置。
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