JP5131460B2 - オイルポンプ駆動システム - Google Patents

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本発明は、油圧作動機器へ油圧供給を行うためにオイルポンプを駆動するオイルポンプ駆動システムに関する。
一般的に自動車は、変速機(トランスミッション)等の油圧作動機器への油圧供給を行うためのオイルポンプを備えており、このようなオイルポンプを駆動するオイルポンプ駆動システムにおいては、自動車のエンジンによってオイルポンプを駆動することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
より具体的には、例えば図6に示すように、自動車は、オイルパン101に貯められた作動油であるオイルを使用して油圧作動機器である変速機102へ油圧供給を行うためにオイルポンプ駆動システムTを備えている。このオイルポンプ駆動システムTは、内燃機関であるエンジン103と、変速機102へオイルを吐出する機械式のオイルポンプ104とを備え、シャフト131(例えば、クランクシャフト)を介して、エンジン103とオイルポンプ104が接続されている。従って、エンジン103を始動させることによりシャフト131が駆動される(即ち、シャフト131が回転する)とともに、シャフト131の動力が伝達されることによってオイルポンプ104が駆動される。このように、オイルポンプ駆動システムTにおいては、エンジン103によりオイルポンプ104を駆動させることで、オイルポンプ104により変速機102へオイルを吐出させて、変速機102への油圧供給を行っている。
特開2001−182667号公報
しかしながら、上記従来のオイルポンプ駆動システムTにおいては、エンジン103が駆動させるシャフト131の回転によって、オイルポンプ104が駆動されるため、図7に示すように、シャフト131の回転数(回転速度)に比例して、オイルポンプ104のオイルの吐出量は増加する。変速機102への油圧供給に必要なオイルの量は、図7の破線で示すように一定であるため、シャフト131の回転数が所定の回転数Nを越えて高回転であるほど、オイルポンプ104から変速機102へオイルが過剰に吐出されることになる。このため、上記従来のオイルポンプ駆動システムTにおいては、過剰に供給されたオイルの余剰分を還流させるための還流通路還や制御弁(いずれも不図示)を設ける必要があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイルポンプによって過剰に吐出される作動油を抑制することができるオイルポンプ駆動システムを提供することにある。
第1の手段は「オイルポンプ駆動システムであって、前記オイルポンプ駆動システムは、オイルポンプ、駆動軸、エンジン、電動モータ、および遊星歯車機構を有し、前記エンジンは、シャフトを有し、前記電動モータは、出力軸を有し、前記遊星歯車機構は、内歯歯車、太陽歯車、遊星歯車、および遊星キャリアを有し、前記シャフトおよび前記出力軸の少なくとも一方の回転を前記駆動軸に伝達し、前記太陽歯車は、前記駆動軸に接続され、前記遊星歯車は、前記内歯歯車および前記太陽歯車と噛み合い、前記遊星キャリアは、前記太陽歯車と同軸を有し、前記遊星歯車の自転が可能な状態において前記遊星歯車を公転させ、前記オイルポンプは、前記駆動軸の回転により油圧作動機器に作動油を吐出し、前記駆動軸は、前記シャフトの回転数が所定の回転数よりも大きいとき、前記シャフトの回転および前記出力軸の回転により回転し、前記シャフトの回転および前記出力軸の回転のうちの前記シャフトの回転のみにより回転するときよりも減速して回転し、前記シャフトの回転数が前記所定の回転数以下のとき、前記シャフトの回転および前記出力軸の回転のうちの前記シャフトの回転のみにより回転するオイルポンプ駆動システム」を含む。
同構成によれば、オイルポンプ駆動システムは、オイルポンプを駆動するための駆動軸に接続されるとともにシャフトを介してエンジンに接続された遊星歯車機構と、出力軸を介して遊星歯車機構に接続された電動モータとを備えている。このため、例えば、遊星歯車機構を介してエンジンに接続されたオイルポンプの駆動軸の回転を、電動モータの出力軸の回転によって変速させることができる。従って、オイルポンプによって吐出される作動油の吐出量を調整して、オイルポンプによって作動油が過剰に吐出されることを抑制することができる。また、遊星歯車機構を介して、電動モータのみによってオイルポンプを駆動することができるため、例えばエンジンが停止している場合にも、油圧作動機器へ油圧供給を行うことができる。また、同構成によれば、内歯歯車及び遊星キャリアの少なくとも一方が駆動されることにより回転する太陽歯車には、オイルポンプの駆動軸が接続されている。このため、内歯歯車及び遊星キャリアの一方には電動モータの出力軸が接続され、遊星歯車機構において、出力軸を介して電動モータに接続された内歯歯車または遊星キャリアの回転が入力となって、太陽歯車の回転が出力となる。従って、シャフトを介してエンジンに接続された遊星キャリアまたは内歯歯車が回転していなければ、内歯歯車または遊星キャリアに接続されるとともに電動モータにより駆動される出力軸の回転は、オイルポンプの駆動軸に増速されて伝達される。その結果、遊星歯車機構において、オイルポンプの駆動軸の回転を、電動モータによって容易に変速させることができる。
また、同構成によれば、シャフトの回転数が所定の回転数よりも多い場合は、エンジンと遊星歯車機構を接続するシャフトの回転及び電動モータと遊星歯車機構を接続する出力軸の回転によって駆動軸が回転して、シャフトの回転のみによって駆動軸が回転する場合に比し、駆動軸の回転が減速される。このため、オイルポンプによって吐出される作動油の吐出量を小さくして、オイルポンプによって作動油が過剰に吐出されることを抑制することができる。また、シャフトの回転数が所定の回転数(例えば、アイドリング時の回転数)以下である場合は、シャフトの回転のみによって駆動軸が回転するため、電動モータへの電力供給を不要とすることができる。なお、ここでいう「回転数」とは、単位時間内に1回転する回数(いわゆる回転速度)である。
第2の手段は「前記シャフトは、前記遊星キャリアを回転させ、前記電動モータは、前記内歯歯車を回転させる請求項1に記載のオイルポンプ駆動システム」を含む。
同構成によれば、内歯歯車が電動モータによって駆動されるとともに、遊星キャリアがエンジンによって駆動される。遊星歯車機構においては、内歯歯車が回転しない場合における遊星キャリアの回転数に対する太陽歯車の回転数の比である増速比よりも、遊星キャリアが回転しない場合における内歯歯車の回転数に対する太陽歯車の回転数の比である増速比の方が小さい。従って、内歯歯車がエンジンによって駆動されるとともに、遊星キャリアが電動モータによって駆動される場合に比し、電動モータにより駆動される出力軸の回転を制御することで、オイルポンプによって吐出される作動油の吐出量を細かく調整することができる。
本発明によれば、オイルポンプによって吐出される作動油の吐出量を調整して、オイルポンプによって作動油が過剰に吐出されることを抑制することができる。また、エンジンが停止している場合においても、油圧作動機器へ油圧供給を行うことができる。
以下に本発明に係る実施形態について、図1乃至図4を参照しながら説明する。本実施形態に係る自動車のオイルポンプ駆動システムSは、図1に示すように、オイルパン1に貯められた作動油であるオイルを使用して、油圧作動機器である変速機(トランスミッション)2へ油圧供給を行うためのものである。
このオイルポンプ駆動システムSは、オイルを変速機2へ吐出するためのオイルポンプ6と、オイルポンプ6を駆動するための駆動軸61を介してオイルポンプ6に接続された遊星歯車機構5と、シャフト31を介して遊星歯車機構5に接続されたエンジン3と、出力軸41を介して遊星歯車機構5に接続された電動モータ4とから構成されている。
エンジン3は、自動車に備えられた一般的な内燃機関であって、エンジン3において燃料を燃焼させることにより(即ち、エンジン3を始動させることにより)、図2に示す矢印R1の方向へ、エンジン3に接続されたシャフト31が回転する(即ち、エンジン3がシャフト31を回転させる)。なお、エンジン3のシャフト31は、エンジン3によって駆動される回転軸であって、例えばクランクシャフトやクランクシャフトに接続された軸である。
また、電動モータ4は、例えばDSP(Digital Signal Processor)(不図示)により制御されるブラシレスモータであって、電動モータ4へ電力供給を行ってステータ(不図示)が回転磁界を発生させることによって、ロータ(不図示)が回転する。そして、ロータを回転させることによって(即ち、電動モータ4を駆動させることによって)、図2に示す矢印R2の方向へ、電動モータ4に接続された出力軸41と、出力軸41に設けられた歯車42とが回転する(即ち、電動モータ4が出力軸41及び歯車42を回転させる)。なお、電動モータ4の出力軸41は、電動モータ4によって駆動される回転軸であって、出力軸41はロータに固定されている。
そして、エンジン3のシャフト31及び電動モータ4の出力軸41の回転は、遊星歯車機構5を介して、オイルポンプ6の駆動軸61に伝達される。従って、オイルポンプ6は、遊星歯車機構5を介してエンジン3及び電動モータ4によって駆動される。
遊星歯車機構5は、図2及び図3に示すように、内歯歯車(リングギヤ)51と、外歯歯車である太陽歯車(サンギヤ)52と、同じく外歯歯車である遊星歯車(プラネットギヤ)53と、遊星歯車53を回動自在に支持するとともに太陽歯車52の回転軸Rを中心に回転する遊星キャリア54とから構成されている。
内歯51aを有する内歯歯車51は、電動モータ4の出力軸41に接続されており、電動モータ4によって内歯歯車51が駆動される構成となっている。より具体的には、内歯歯車51の外周51bに形成された歯51cと出力軸41に設けられた歯車42とが係合することにより、出力軸41の回転が内歯歯車51に伝達されて、電動モータ4によって内歯歯車51が駆動される(電動モータ4が内歯歯車51を回転させる)構成となっている。
また、外歯53aを有する遊星歯車53は、内歯歯車51及び太陽歯車52の双方と噛み合っている(即ち、遊星歯車53の外歯53aが、内歯歯車51の内歯51aと太陽歯車52の外歯52aとに係合している)。このような遊星歯車53は、遊星キャリア54によって遊星歯車53の中心軸Cを中心として回動できるように支持されている。
遊星歯車53を回動自在に支持する遊星キャリア54は、エンジン3のシャフト31に固定されて接続されており、エンジン3によって遊星キャリア54が駆動される(エンジン3が遊星キャリア54を回転させる)とともに、遊星キャリア54及びこれに支持された遊星歯車53が太陽歯車52の回転軸Rを中心に回転する構成となっている。
また、外歯52aを有する太陽歯車52は、オイルポンプ6の駆動軸61に固定されて接続されており、内歯歯車51及び遊星キャリア54の少なくとも一方が駆動されることによって太陽歯車52が回転して、駆動軸61が駆動される(即ち、駆動軸61が回転する)。
遊星歯車機構5によって駆動されるオイルポンプ6は、例えば、内歯歯車であるアウターロータ(不図示)と外歯歯車であるインナーロータ(不図示)とから構成された内接歯車ポンプであって、内接歯車ポンプであるオイルポンプ6は、駆動軸61が回転することにより、アウターロータとインナーロータにより形成される空間の容積が変化する。
このような空間の容積の変化によりオイルポンプ6は、オイルパン1に接続された吸入口(不図示)からオイルを吸入して、変速機2に接続された吐出口(不図示)へオイルを吐出することで、変速機2へオイルを吐出している。このようにオイルポンプ6が変速機2へオイルを吐出することによって、変速機2への油圧供給を行うようにしている。
ここで、本実施形態においては、上述のごとく、オイルポンプ駆動システムSにおいて、オイルポンプ6を駆動するための駆動軸61に接続されるとともにシャフト31を介してエンジン3に接続された遊星歯車機構5と、出力軸41を介して遊星歯車機構5に接続された電動モータ4とをさらに備える点に特徴がある。
このように構成すれば、オイルポンプ6は、遊星歯車機構5を介してエンジン3及び電動モータ4によって駆動されるため、遊星歯車機構5を介してエンジン3に接続されたオイルポンプ6の駆動軸61の回転を、電動モータ4の出力軸41の回転によって変速させることができる。
より具体的には、エンジン3のシャフト31のみが回転する場合、遊星キャリア54及び遊星キャリア54に支持された遊星歯車53が、図3に示す矢印R3の方向へ回転して、さらに、遊星歯車53と噛み合う太陽歯車52及び太陽歯車52に固定されたオイルポンプ6の駆動軸61が、図2及び図3に示す矢印R4の方向へ回転する。
エンジン3のシャフト31のみが回転する場合は、図4の二点鎖線で示すようにシャフト31の回転数に比例してオイルポンプ6が変速機2へ吐出するオイルの吐出量は多くなるが、電動モータ4を駆動させることにより、図4の実線で示すようにオイルポンプ6が変速機2へ吐出するオイルの吐出量を調整することができる。即ち、電動モータ4が出力軸41を回転させることにより、図3に示す矢印R5の方向へ内歯歯車51が回転して、内歯歯車51と噛み合う遊星歯車53の中心軸Cを中心とした回転が減速されるとともに、遊星歯車53と噛み合う太陽歯車52及び太陽歯車52に固定された駆動軸61の回転が減速される。従って、シャフト31の回転のみによって駆動軸61が回転する場合に比し、オイルポンプ6が変速機2へ吐出するオイルの吐出量を少なくすることができる。なお、矢印R5の方向と反対方向(即ち、図3に示す矢印R6の方向)へ内歯歯車51が回転すると、太陽歯車52及びオイルポンプ6の駆動軸61の回転が増速される。
また、本実施形態においては、エンジン3のシャフト31の回転数が所定の回転数Nよりも多い場合は、シャフト31の回転及び出力軸41の回転によって駆動軸61が回転して、シャフト31の回転のみによって駆動軸61が回転する場合に比し、駆動軸61の回転が減速されるように構成されている。そして、シャフト31の回転数が所定の回転数N以下である場合は、シャフト31の回転のみによって駆動軸61が回転するように構成されている。なお、ここでいう「回転数」とは、単位時間内に1回転する回数(いわゆる回転速度)であって、所定の回転数Nは、アイドリング時におけるエンジン3のシャフト31の回転数である。
上記構成によれば、エンジン3のシャフト31の回転数がアイドリング時の回転数Nよりも多い場合は、上述のごとくエンジン3及び電動モータ4によってオイルポンプ6を駆動させて、オイルの吐出量を小さくして、オイルポンプ6によってオイルが過剰に吐出されることを抑制している。そして、エンジン3のシャフト31の回転数がアイドリング時の回転数N以下である場合は、エンジン3のシャフト31の回転のみによって駆動軸61を回転させて、電動モータ4への電力供給を行なっていない。
また、本実施形態においては、遊星歯車機構5は、内歯51aを有する内歯歯車51と、外歯52aを有する太陽歯車52と、内歯歯車51及び太陽歯車52の双方と噛み合う遊星歯車53を回動自在に支持するとともに太陽歯車52の回転軸Rを中心に回転する遊星キャリア54とを備えている。そして、内歯歯車51及び遊星キャリア54の少なくとも一方が駆動されることにより回転する太陽歯車52には、オイルポンプ6の駆動軸61が接続されている。
上記構成によれば、内歯歯車51及び遊星キャリア54の少なくとも一方が駆動されることにより回転する太陽歯車52には、オイルポンプ6の駆動軸61が接続されているため、遊星歯車機構5において、出力軸41を介して電動モータ4に接続された内歯歯車51の回転が入力となって、太陽歯車52の回転が出力となる。このため、シャフト31を介してエンジン3に接続された遊星キャリア54が回転していなければ、内歯歯車51に接続されるとともに電動モータ4により駆動される出力軸41の回転は、オイルポンプ6の駆動軸61に増速されて伝達される。
なお、出力軸41を介して電動モータ4に接続された内歯歯車51が回転していなければ、遊星キャリア54に接続されるとともにエンジン3により駆動されるシャフト31の回転は、オイルポンプ6の駆動軸61に増速されて伝達される。このため、シャフト31の回転によるオイルポンプ6の駆動軸61の回転を抑制することを目的として、エンジン3のシャフト31には、トルクコンバータ等の減速装置(不図示)が介設されていることが望ましい。
また、遊星歯車機構5においては、内歯歯車51が回転しない場合における遊星キャリア54の回転数に対する太陽歯車52の回転数の比である増速比よりも、遊星キャリア54が回転しない場合における内歯歯車51の回転数に対する太陽歯車52の回転数の比である増速比の方が小さい。そこで、本実施形態においては、内歯歯車51が電動モータ4によって駆動されるとともに、遊星キャリア54がエンジン3によって駆動されるように構成している。
上記実施形態のオイルポンプ駆動システムSによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)エンジン3と、変速機2へオイルを吐出するオイルポンプ6とを備えるオイルポンプ駆動システムSにおいて、オイルポンプ6を駆動するための駆動軸61に接続されるとともにエンジン3に接続された遊星歯車機構5と、遊星歯車機構5に接続された電動モータ4とをさらに備えている。このため、遊星歯車機構5を介してエンジン3に接続されたオイルポンプ6の駆動軸61の回転を電動モータ4の出力軸41の回転によって変速(減速)させることができる。従って、オイルポンプ6によって吐出されるオイルの吐出量を調整して、オイルポンプ6によってオイルが過剰に吐出されることを抑制することができる。また、遊星歯車機構5を介して、電動モータ4のみによってオイルポンプ6を駆動することができるため、エンジン3が停止している場合においても、変速機2へ油圧供給を行うことができる。
(2)エンジン3のシャフト31の回転数がアイドリング時の回転数Nよりも多い場合は、シャフト31の回転及び出力軸41の回転によって駆動軸61が回転して、シャフト31の回転のみによって駆動軸61が回転する場合に比し、駆動軸61の回転が減速される。このため、オイルポンプ6によって吐出されるオイルの吐出量を小さくして、オイルポンプ6によってオイルが過剰に吐出されることを抑制することができる。また、シャフト31の回転数がアイドリング時の回転数N以下である場合は、シャフト31の回転のみによって駆動軸61が回転するため、電動モータ4への電力供給を不要とすることができる。
(3)遊星歯車機構5は、内歯歯車51と、太陽歯車52と、内歯歯車51及び太陽歯車52の双方と噛み合う遊星歯車53を回動自在に支持するとともに太陽歯車52の回転軸Rを中心に回転する遊星キャリア54とを備えている。そして、内歯歯車51及び遊星キャリア54の少なくとも一方が駆動されることにより回転する太陽歯車52には、オイルポンプ6の駆動軸61が接続されている。従って、シャフト31を介してエンジン3に接続された遊星キャリア54が回転していなければ、内歯歯車51に接続されるとともに電動モータ4により駆動される出力軸41の回転は、オイルポンプ6の駆動軸61に増速されて伝達される。その結果、遊星歯車機構5において、オイルポンプ6の駆動軸61の回転を、電動モータ4によって容易に変速させることができる。
(4)内歯歯車51が電動モータ4によって駆動されるとともに、遊星キャリア54がエンジン3によって駆動される。上述のごとく、遊星キャリア54の回転数に対する太陽歯車52の回転数の比である増速比よりも、内歯歯車51の回転数に対する太陽歯車52の回転数の比である増速比の方が小さい。従って、内歯歯車51がエンジン3によって駆動されるとともに、遊星キャリア54が電動モータ4によって駆動される場合に比し、電動モータ4により駆動される出力軸41の回転を制御することで、オイルポンプ6によって吐出されるオイルの吐出量を細かく調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、電動モータ4によって内歯歯車51が駆動されるために、内歯歯車51の外周51bに形成された歯51cと出力軸41に設けられた歯車42とが係合していたが、このように構成されていなくてもよい。例えば、内歯歯車51の外周51bに円筒状の永久磁石界磁(ロータ)を設けて、ステータにより回転磁界を発生させることによって、内歯歯車51が駆動されてもよい。この場合、内歯歯車51は、電動モータ4の出力軸41である。
・上記実施形態においては、内歯歯車51が電動モータ4によって駆動されるとともに、遊星キャリア54がエンジン3によって駆動されていたが、内歯歯車51がエンジン3によって駆動されるとともに、遊星キャリア54が電動モータ4によって駆動されるように構成してもよい。このようにしても上記(1)〜(3)の効果を得ることができる。
・上記実施形態においては、太陽歯車52にオイルポンプ6の駆動軸61が接続されていたが、内歯歯車51にオイルポンプ6の駆動軸61が接続されていてもよい。この場合、遊星歯車機構5において、遊星キャリア54及び太陽歯車52の回転が入力となって、内歯歯車51の回転が出力となる。また同様に、遊星キャリア54にオイルポンプ6の駆動軸61が接続されていてもよい。この場合、遊星歯車機構5において、内歯歯車51及び太陽歯車52の回転が入力となって、遊星キャリア54の回転が出力となる。このようにしても上記(1)、(2)の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、所定の回転数Nは、アイドリング時におけるエンジン3のシャフト31の回転数であったが、所定の回転数Nは、例えば、アイドリング時におけるエンジン3のシャフト31の回転数より多い回転数であってもよい。また、上記実施形態においては、シャフト31の回転数が回転数Nよりも多い場合は、シャフト31の回転及び出力軸41の回転によって駆動軸61が回転して、シャフト31の回転数が回転数N以下である場合は、シャフト31の回転のみによって駆動軸61が回転していたが、このように構成しなくても上記(1)の効果を得ることができる。
例えば、遊星歯車機構5において、シャフト31の回転及び出力軸41の回転によって駆動軸61が回転して、シャフト31の回転のみによって駆動軸61が回転する場合に比し、駆動軸61の回転が増速されてもよい。即ち、エンジン3のみによってオイルポンプ6を駆動させた場合は、図5の二点鎖線で示すように、変速機2への油圧供給に必要なオイルを吐出することができないようにする。このようにすれば、エンジン3のみによってオイルポンプ6を駆動させた場合にオイルが過剰に吐出されることがなく、上記(1)の効果を得ることができる。そして、電動モータ4の出力軸41の回転により、オイルポンプ6の駆動軸61の回転が増速されるため、エンジン3のみによってオイルポンプ6を駆動させる場合に比し、図5の実線で示すように、オイルポンプ6によって吐出されるオイルの吐出量を大きくすることができる。従って、エンジン3のみによってオイルポンプ6を駆動させて変速機2への油圧供給に必要なオイルを吐出することができない場合は、エンジン3及び電動モータ4によってオイルポンプ6を駆動させて変速機2への油圧供給に必要なオイルを吐出することができる。
本発明の実施形態に係るオイルポンプ駆動システムを示すブロック図。 本発明の実施形態に係る遊星歯車機構を説明するための図。 図2のA−A断面図。 本発明の実施形態に係るエンジンのシャフトの回転数とオイルポンプのオイルの吐出量の関係を示すグラフ。 本発明の変形例に係るエンジンのシャフトの回転数とオイルポンプのオイルの吐出量の関係を示すグラフ。 従来のオイルポンプ駆動システムを示すブロック図。 従来のエンジンのシャフトの回転数とオイルポンプのオイルの吐出量の関係を示すグラフ。
符号の説明
C…遊星歯車の中心軸、N…所定の回転数、R…太陽歯車の回転軸、S…オイルポンプ駆動システム、1…オイルパン(貯油部)、2…変速機(油圧作動機器)、3…エンジン、31…シャフト、4…電動モータ、41…出力軸、5…遊星歯車機構、51…内歯歯車、52…太陽歯車、53…遊星歯車、54…遊星キャリア、6…オイルポンプ、61…駆動軸。

Claims (2)

  1. オイルポンプ駆動システムであって、
    前記オイルポンプ駆動システムは、オイルポンプ、駆動軸、エンジン、電動モータ、および遊星歯車機構を有し、
    前記エンジンは、シャフトを有し、
    前記電動モータは、出力軸を有し、
    前記遊星歯車機構は、内歯歯車、太陽歯車、遊星歯車、および遊星キャリアを有し、前記シャフトおよび前記出力軸の少なくとも一方の回転を前記駆動軸に伝達し、
    前記太陽歯車は、前記駆動軸に接続され、
    前記遊星歯車は、前記内歯歯車および前記太陽歯車と噛み合い、
    前記遊星キャリアは、前記太陽歯車と同軸を有し、前記遊星歯車の自転が可能な状態において前記遊星歯車を公転させ、
    前記オイルポンプは、前記駆動軸の回転により油圧作動機器に作動油を吐出し、
    前記駆動軸は、
    前記シャフトの回転数が所定の回転数よりも大きいとき、前記シャフトの回転および前記出力軸の回転により回転し、前記シャフトの回転および前記出力軸の回転のうちの前記シャフトの回転のみにより回転するときよりも減速して回転し、
    前記シャフトの回転数が前記所定の回転数以下のとき、前記シャフトの回転および前記出力軸の回転のうちの前記シャフトの回転のみにより回転する
    オイルポンプ駆動システム。
  2. 前記シャフトは、前記遊星キャリアを回転させ、
    前記電動モータは、前記内歯歯車を回転させる
    請求項1に記載のオイルポンプ駆動システム。
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