JP2020172914A - ポンプ装置 - Google Patents

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国望 付
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Abstract

【課題】一例として、搭載される装置を小型化可能なポンプ装置を得る。【解決手段】実施形態に係るポンプ装置(60)は、ポンプロータ(622)を有し、当該ポンプロータ(622)が第1の回転中心(AxP)まわりに回転させられることで作動流体を吸引及び吐出するポンプ(62)と、ポンプロータ(622)に回転を伝達可能なモータロータ(631)を有し、モータロータ(631)を第1の回転中心(AxP)まわりに回転させることが可能なモータ(63)と、第1の回転中心(AxP)まわりに回転可能であり、ポンプロータ(622)に回転を伝達可能であるとともに、第1の回転中心(AxP)から当該第1の回転中心(AxP)と直交する方向に離間した第2の回転中心(AxT)まわりに回転可能であってエンジン(5)により駆動されるシャフト(12)の回転に伴って回転する、伝達部材(64)と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、ポンプ装置に関する。
従来、エンジンを駆動源とする機械式ポンプと、モータを駆動源とする電動式ポンプと、が並列に接続された自動変速機の油圧回路が知られている。このような油圧回路は、例えば、エンジンの駆動時には機械式ポンプによって作動油を供給され、エンジンの自動停止時には電動式ポンプによって作動油を供給される。これにより、エンジンの自動停止時にも、油圧回路に作動油が供給されるようになっている(特許文献1)。
特開2001−99282号公報
しかしながら、従来の構成では、自動変速機に複数のポンプが搭載される。これにより、自動変速機が大型化してしまうことがある。例えば、機械式ポンプをメインシャフトと同軸に配置すると、自動変速機がメインシャフトの軸方向に大型化してしまう。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、搭載される装置を小型化可能なポンプ装置を提供する。
本発明の実施形態に係るポンプ装置は、一例として、第1の回転中心まわりに回転可能なポンプロータを有し、当該ポンプロータが前記第1の回転中心まわりに回転させられることで作動流体を吸引及び吐出するポンプと、前記第1の回転中心まわりに回転可能であるとともに前記ポンプロータに回転を伝達可能なモータロータを有し、前記モータロータを前記第1の回転中心まわりに回転させることが可能なモータと、前記第1の回転中心まわりに回転可能であり、前記ポンプロータに回転を伝達可能であるとともに、前記第1の回転中心から当該第1の回転中心と直交する方向に離間した第2の回転中心まわりに回転可能であってエンジンにより駆動されるシャフトの回転に伴って回転する、伝達部材と、を備える。よって、一例としては、ポンプ装置が搭載される装置を小型化することができる。
上記ポンプ装置は、一例として、前記伝達部材が前記ポンプロータに対して前記第1の回転中心まわりの第1の方向に回転する場合に前記伝達部材と前記ポンプロータとの間で回転を伝達し、前記伝達部材が前記ポンプロータに対して前記第1の方向の反対の第2の方向に回転する場合に前記伝達部材と前記ポンプロータとの間で回転の伝達を遮断する、ワンウェイクラッチをさらに備え、前記伝達部材は、前記エンジンにより駆動された前記シャフトの回転に伴って前記第1の方向に回転する。よって、一例としては、モータによって生じた回転がシャフトに伝達することを防止できる。
上記ポンプ装置は、一例として、前記モータロータと前記ポンプロータと前記伝達部材との間で回転を伝達可能な遊星歯車機構をさらに備える。よって、一例としては、エンジンの回転数に依存せず、ポンプにより供給される作動流体の流量を制御することができる。
上記ポンプ装置は、一例として、前記エンジンの駆動時と停止時とにおいて異なる回転数で前記モータロータが回転するように前記モータを制御する制御部をさらに備える。よって、一例としては、モータの稼働率を向上させることができる。
上記ポンプ装置では、一例として、前記伝達部材は、可撓性の環状部材を介して前記シャフトに接続され、当該環状部材の転動に伴って回転可能である。よって、一例としては、第1の回転中心と第2の回転中心との間の距離を大きくしても、伝達部材を小型化することができる。
図1は、第1の実施形態に係る動力伝達装置を模式的に示す例示的なスケルトン図である。 図2は、第1の実施形態の各ギヤ段における結合部の結合及び遮断の組み合わせの一例を示す表である。 図3は、第1の実施形態の動力伝達装置の一部を概略的に示す例示的な断面図である。 図4は、第1の実施形態のポンプ装置を概略的に示す例示的な断面図である。 図5は、第2の実施形態に係る動力伝達装置の一部を概略的に示す例示的な断面図である。 図6は、第2の実施形態のポンプ装置を概略的に示す例示的な断面図である。 図7は、第2の実施形態の遊星歯車機構の組合せ毎のギヤ共線図の一例を示す表である。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明について、複数の表現が記載されることがある。複数の表現がされた構成要素及び説明は、記載されていない他の表現がされても良い。さらに、複数の表現がされない構成要素及び説明も、記載されていない他の表現がされても良い。
図1は、第1の実施形態に係る動力伝達装置10を模式的に示す例示的なスケルトン図である。動力伝達装置10は、車両1の駆動源としてのエンジン(内燃機関)5が出力したトルクを、車輪に伝達する。この動力伝達装置10は、例えば、車両1の前部に設けられたエンジン5の後方に配置され、後輪にトルクを伝達する。図1において、左側が車両1の前方、右側が車両1の後方である。
動力伝達装置10は、ケース11と、入力シャフト12と、中間シャフト13と、出力シャフト14と、流体伝導装置20と、自動変速機30と、油圧制御装置40と、制御装置50と、ポンプ装置60とを有する。入力シャフト12は、シャフトの一例である。制御装置50は、制御部の一例である。
入力シャフト12と、中間シャフト13と、出力シャフト14と、流体伝導装置20及び自動変速機30の回転部品を含む構成部品とは、ケース11に収容されている。なお、これらの一部がケース11の外部に位置しても良い。
入力シャフト12と、中間シャフト13と、出力シャフト14とは、回転中心AxTに沿って延び、当該回転中心AxTまわりに回転可能に支持されている。回転中心AxTは、第2の回転中心の一例である。
回転中心AxTは、例えば、入力シャフト12、中間シャフト13、及び出力シャフト14の中心軸である。なお、入力シャフト12、中間シャフト13、及び出力シャフト14の中心軸が、回転中心AxTから偏心しても良い。回転中心AxTは、エンジン5のクランクシャフトの中心軸と同軸上に配置される。しかし、回転中心AxTは、例えば、クランクシャフトの中心軸と略平行に配置されても良い。
入力シャフト12は、回転を伝達可能にエンジン5のクランクシャフトに接続可能である。入力シャフト12は、クランクシャフトに接続されることで、エンジン5によって当該クランクシャフトと共に回転駆動される。すなわち、エンジン5がクランクシャフトを駆動すると、クランクシャフトの回転に伴って入力シャフト12が回転する。
流体伝導装置20は、トルクを増幅可能なトルクコンバータ21を有する。トルクコンバータ21は、ポンプインペラ25、タービンランナ26、ステータ27、ワンウェイクラッチ28、ロックアップクラッチ29を有する。トルクコンバータ21は、ダンパのような他の部品をさらに有しても良い。
ポンプインペラ25は、入力シャフト12に接続されたインペラシェル251を有する。ポンプインペラ25は、入力シャフト12と一体に回転中心AxTまわりに回転可能である。ポンプインペラ25は、回転によって作動油(作動流体)の流れを生じさせる。
タービンランナ26は、中間シャフト13に接続される。タービンランナ26は、ポンプインペラ25が発生させた作動油の流れの圧力を受けて、中間シャフト13と一体に回転中心AxTまわりに回転する。
ステータ27は、ポンプインペラ25とタービンランナ26との間の作動油の流れを調整する。なお、流体伝導装置20は、ステータ27を有さない流体継手であっても良い。ワンウェイクラッチ28は、ステータ27の一方側の回転のみを許容する。ロックアップクラッチ29は、トルクコンバータ21の入力側と出力側との接続及び遮断(解放)を切り替える。
自動変速機30は、有段の変速装置である。自動変速機30は、遊星歯車機構31,32,33を構成する複数のギヤと、結合部C1,C2,C3,B1,B2を有し、回転を伝達するギヤの組み合わせの切り替えにより、ギヤ段を切り替える。
結合部C1〜C3,B1,B2は、二つの構成要素を結合する結合状態と遮断する遮断状態とを切り替えることができる。結合部C1〜C3は、クラッチと称され、二つの回転要素の結合及び遮断を切り替える。結合部B1,B2は、ブレーキと称され、回転要素と固定要素との結合及び遮断を切り替える。
図1の例では、中間シャフト13と、遊星歯車機構31〜33を構成するサンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤ、及びキャリアとが、結合部C1〜C3,B1,B2による結合及び遮断の対象となる回転要素の一例である。また、ケース11が、結合部B1,B2による結合及び遮断の対象となる固定要素の一例である。
具体的に説明すると、図1の例では、結合部C1は、中間シャフト13及び遊星歯車機構31のサンギヤと、遊星歯車機構32及び遊星歯車機構33のサンギヤとの、結合及び遮断を切り替える。結合部C2は、中間シャフト13及び遊星歯車機構31のサンギヤと、遊星歯車機構32のキャリア及び遊星歯車機構33のリングギヤとの、結合及び遮断を切り替える。結合部C3は、遊星歯車機構31のリングギヤと遊星歯車機構32のリングギヤとの、結合及び遮断を切り替える。
結合部B1は、遊星歯車機構32のリングギヤとケース11との、結合及び遮断を切り替える。また、結合部B2は、遊星歯車機構32のキャリア及び遊星歯車機構33のリングギヤと、ケース11との、結合及び遮断を切り替える。
図2は、第1の実施形態の各ギヤ段における結合部C1〜C3,B1,B2の結合及び遮断の組み合わせの一例を示す表である。図2では、パーキングが「P」、後退が「R」、ニュートラルが「N」、1段〜6段が「1」〜「6」と示されている。図2には、パーキング、後退、ニュートラル、1段〜6段の各状態に対応した横行で、○印が付与された結合部C1〜C3,B1,B2が結合状態、無印の結合部C1〜C3,B1,B2が遮断状態である。結合部C1〜C3,B1,B2の切り替えの制御によって、自動変速機30は、各状態で、回転要素や固定要素が接続される組み合わせを切り替え、変速比等の状態を切り替える。
結合部C1〜C3,B1,B2は、それぞれ、作動油の油圧によって動作する可動部としてのピストンを有する。図1に示す油圧制御装置40が、各可動部の動作、すなわち接続及び遮断の切り替えを制御する。
油圧制御装置40は、油圧回路を有する。油圧回路には、圧力調整弁や、電磁弁、安全弁等が設けられている。作動油の油圧は、圧力調整弁によって設定される。結合部C1〜C3,B1,B2の動作は、電磁弁の動作(開閉又は開度)によって、制御される。
制御装置50は、例えば、CPUと、各種プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、を備えるECUである。制御装置50は、油圧制御装置40の電磁弁の動作を制御する。すなわち、制御装置50が電磁弁の動作を制御することにより、油圧制御装置40内の油圧回路が切り替わり、これにより、結合部C1〜C3,B1,B2の接続及び遮断の状態が切り替わって、ギヤ段が切り替わる。
ポンプ装置60は、以上説明された動力伝達装置10に搭載される。ただし、以上の動力伝達装置10は一例であり、動力伝達装置10は以上の説明と異なる構成を有しても良い。
図3は、第1の実施形態の動力伝達装置10の一部を概略的に示す例示的な断面図である。ポンプ装置60は、油圧回路に作動油を供給する。図3に示すように、ポンプ装置60は、ポンプシャフト61と、ポンプ62と、モータ63と、従動伝達部材64と、ワンウェイクラッチ65と、環状部材66とを有する。従動伝達部材64は、伝達部材の一例である。
図4は、第1の実施形態のポンプ装置60を概略的に示す例示的な断面図である。図4に示すように、ポンプシャフト61は、回転中心AxPに沿って延びる略円柱状に形成され、当該回転中心AxPまわりに回転可能に支持される。回転中心AxPは、第1の回転中心の一例である。回転中心AxPは、例えば、ポンプシャフト61の中心軸である。なお、ポンプシャフト61の中心軸が、回転中心AxPから偏心しても良い。
以下の説明において、便宜上、回転中心AxPに沿う方向を軸方向、回転中心AxPと直交する方向を径方向と称する。また、本実施形態では、軸方向が車両1の前後方向に沿うものとする。このため、軸方向は、図3及び図4における左方向である前方向と、図3及び図4における右方向である後方向とを含む。なお、軸方向が車両1の前後方向と異なっても良い。
図3に示すように、回転中心AxPは、回転中心AxTと略平行であって、回転中心AxTから離間している。このため、回転中心AxTは、回転中心AxPから、当該回転中心AxPと直交する方向(径方向)に離間している。なお、回転中心AxTは、回転中心AxPに対して平行でなく捩れの位置にあっても良い。
図4に示すように、ポンプ62は、例えば、内接歯車ポンプ(トロコイドポンプ)のような容積型ポンプである。なお、ポンプ62は、外接歯車ポンプ及び弁式ポンプのような他の種類のポンプであっても良い。ポンプ62は、ポンプハウジング621と、外歯622と、内歯623と、二つの軸受624とを有する。外歯622は、ポンプロータの一例である。
ポンプハウジング621は、例えば、ハウジング部材625と、ケース11の一部である壁部626と、を有している。ハウジング部材625と壁部626とは、ネジのような結合具627によって一体化されている。
ハウジング部材625は、壁部626から後方向に離間した底壁部625aと、底壁部625aから壁部626に向かって延びる略円筒状の側壁部625bと、を有する。前方向における側壁部625bの端部が、壁部626に当接している。
ポンプハウジング621の内部に、ポンプ室628が設けられる。ポンプ室628は、底壁部625a、側壁部625b、及び壁部626の内面によって規定(形成)される。ポンプ室628内に、外歯622及び内歯623が、回転可能に収容されている。
ポンプハウジング621は、ケース11の一部である壁部626を含まなくても良い。この場合、ポンプハウジング621は、ネジのような結合具によってケース11に固定される。また、ハウジング部材625は、複数の部品により構成されても良い。
底壁部625aに、挿通口625cが設けられている。本実施形態において、挿通口625cは、回転中心AxPに沿って底壁部625aを貫通する孔である。また、壁部626にも、挿通口626aが設けられている。本実施形態において、挿通口626aは、回転中心AxPに沿って壁部626を貫通する孔である。
ポンプシャフト61の中間部611は、挿通口625c,626aに挿通される。これにより、ポンプシャフト61の一方の端部612がハウジング部材625から後方向に突出し、ポンプシャフト61の他方の端部613が壁部626から前方向に突出する。
挿通口625cを形成する底壁部625aの内周面と、挿通口626aを形成する壁部626の内周面とのそれぞれに、例えば圧入により、軸受624が装着されている。軸受624は、例えば、略円筒状のブッシュである。
一方の軸受624は、挿通口625cを形成する底壁部625aの内周面とポンプシャフト61との間に介在し、ポンプシャフト61を回転中心AxPまわりに回転可能に支持する。他方の軸受624は、挿通口626aを形成する壁部626の内周面とポンプシャフト61との間に介在し、ポンプシャフト61を回転中心AxPまわりに回転可能に支持する。
外歯622は、ポンプシャフト61に固定されており、ポンプシャフト61と一体に回転中心AxPまわりに回転可能である。内歯623は、外歯622の径方向の外側に配置され、外歯622を囲む。内歯623は、外歯622と噛み合うことにより、外歯622の回転に伴って回転中心AxPまわりに回転する。
外歯622と内歯623との間、すなわち、外歯622の外周面と内歯623の内周面との間には、複数の油室629が形成される。外歯622の中心と内歯623の中心とは互いに平行にずれているため、外歯622及び内歯623の回転に伴って、各油室629の容積は、いずれも、回転中心AxPまわりの角度範囲(区間)で増大し、別の角度範囲で減少する。
ポンプ62に、吸入口及び吐出口が設けられている。吸入口は、外歯622の回転に伴って各油室629の容積が増大する角度範囲で当該油室629に臨む位置に設けられる。吐出口は、外歯622の回転に伴って各油室629の容積が減少する角度範囲で油室629に臨む位置に設けられる。
ポンプ62において、ポンプシャフト61と共に外歯622が回転中心AxPまわりに回転させられることで、外歯622に追従して内歯623が回転し、各油室629がその容積を増減させながら回転する。これにより、ポンプ62は、吸入口から油室629に作動油を吸引し、油室629の作動油を吐出口から吐出する。
外歯622の回転に伴って容積が減少する角度範囲での油室629内の作動油の圧力、すなわち吐出圧は、圧力調整弁によって設定される所謂ライン圧と略同一である。吐出圧は、外歯622の回転に伴って容積が増大する角度範囲での油室629内の作動油の圧力、すなわち吸入圧よりも高い。
モータ63は、ロータ631と、ステータ632とを有する。ロータ631は、モータロータの一例である。ロータ631は、ポンプシャフト61の後方向の端部612に固定されており、ポンプシャフト61及びポンプ62の外歯622と一体に回転中心AxPまわりに回転可能である。このため、ロータ631は、ポンプシャフト61を介して、外歯622に回転を伝達可能である。なお、ロータ631は、外歯622に直接接続されても良い。ステータ632は、コイルが巻かれ、ロータ631から離間した位置でモータ63のケースに固定される。
モータ63は、ステータ632のコイルに通電されることで、ロータ631を回転中心AxPまわりに回転させる。モータ63への通電は、例えば、制御装置50によって制御される。なお、モータ63は、制御装置50と異なる制御部によって制御されても良い。
従動伝達部材64は、ワンウェイクラッチ65を介して、ポンプシャフト61の前方向の端部613に取り付けられている。このため、従動伝達部材64は、ポンプシャフト61と一体に、又はポンプシャフト61から自由に、回転中心AxPまわりに回転可能である。
図3に示すように、ポンプインペラ25のインペラシェル251にボス部材252が連結されており、当該ボス部材252に主動伝達部材253が取り付けられている。そして、可撓性の環状部材66が、主動伝達部材253と従動伝達部材64とに架け渡されている。言い換えると、従動伝達部材64は、環状部材66及びポンプインペラ25を介して、入力シャフト12に回転を伝達可能に接続されている。なお、従動伝達部材64は、ギヤのような他の部品を介して入力シャフト12に回転を伝達可能に接続されても良い。
主動伝達部材253、環状部材66、及び従動伝達部材64は、例えば、チェーンドライブ式の回転伝達機構を形成する。この場合、主動伝達部材253及び従動伝達部材64はスプロケットであり、環状部材66は無端のチェーンである。
主動伝達部材253、環状部材66、及び従動伝達部材64は、ベルトドライブ式のような他の回転伝達機構を形成しても良い。この場合、主動伝達部材253及び従動伝達部材64はプーリであり、環状部材66は無端のベルトである。
エンジン5により入力シャフト12が駆動されると、ボス部材252及び主動伝達部材253は、ポンプインペラ25及び入力シャフト12と一体に、回転中心AxTまわりに回転する。回転する主動伝達部材253は、環状部材66を転動させることにより、回転を従動伝達部材64に伝達する。従って、従動伝達部材64は、入力シャフト12の回転及び環状部材66の転動に伴って回転する。
図4に示すように、ワンウェイクラッチ65は、例えば、スプラグクラッチであり、アウターレース651と、インナーレース652と、スプラグ653とを有する。なお、ワンウェイクラッチ65は、他の種類のワンウェイクラッチであっても良い。
アウターレース651は、従動伝達部材64の内周面に固定される。インナーレース652は、間隔を介してアウターレース651の内側に位置するとともに、ポンプシャフト61の外周面に固定される。スプラグ653は、アウターレース651とインナーレース652との間に位置する。
従動伝達部材64がポンプシャフト61、外歯622、及びロータ631に対して相対的に、回転中心AxPまわりの一方向(以下、正転方向と称する)に回転する場合、スプラグ653がロック状態になる。これにより、ワンウェイクラッチ65は、従動伝達部材64とポンプシャフト61、外歯622、及びロータ631との間で回転を伝達する。正転方向は、第1の方向の一例である。すなわち、従動伝達部材64は、ワンウェイクラッチ65を介して、ポンプシャフト61、外歯622、及びロータ631に回転を伝達可能である。
一方、従動伝達部材64がポンプシャフト61、外歯622、及びロータ631に対して相対的に、正転方向の反対の、回転中心AxPまわりの他方向(以下、逆転方向と称する)に回転する場合、スプラグ653がフリー状態になる。これにより、ワンウェイクラッチ65は、従動伝達部材64とポンプシャフト61、外歯622、及びロータ631との間の回転の伝達を遮断する。逆転方向は、第2の方向の一例である。
エンジン5により駆動された入力シャフト12は、回転中心AxTまわりの一方向に回転する。入力シャフト12は、環状部材66を介して従動伝達部材64に回転を伝達することで、従動伝達部材64を正転方向に回転させる。
上記のように、従動伝達部材64は、エンジン5により駆動された入力シャフト12の回転に伴って正転方向に回転する。言い換えると、エンジン5による入力シャフト12の駆動時には、従動伝達部材64が正転方向に回転する。ワンウェイクラッチ65が従動伝達部材64の正転方向の回転をポンプシャフト61に伝達することで、外歯622が回転し、ポンプ62が駆動される。
以上のポンプ装置60において、ポンプ62は、エンジン5の駆動時と、エンジン5の停止時と、のいずれの場合においても駆動され、油圧回路に作動油を供給する。以下、具体的に説明する。
例えば、エンジン5の駆動時、エンジン5により駆動された入力シャフト12の回転に伴い、従動伝達部材64が正転方向に回転する。この場合、例えば、制御装置50がモータ63のステータ632の通電を切ることで、従動伝達部材64の回転数は、ポンプシャフト61の回転数より高くなる。このため、従動伝達部材64がポンプシャフト61に対して正転方向に回転し、ワンウェイクラッチ65が従動伝達部材64とポンプシャフト61との間で回転を伝達する。
従動伝達部材64の回転が、ワンウェイクラッチ65及びポンプシャフト61を介して、外歯622に伝達される。これにより、外歯622が回転中心AxPまわりに回転させられ、ポンプ62が駆動する。ポンプ62は、作動油を吸引及び吐出することで、当該作動油を油圧回路に供給する。
一方、エンジン5の停止時、制御装置50がモータ63を駆動させることで、モータ63がロータ631を正転方向に回転させる。ロータ631の回転がポンプシャフト61を介して外歯622に伝達されることで、外歯622が回転中心AxPまわりに回転させられ、ポンプ62が駆動する。ポンプ62は、作動油を吸引及び吐出することで、当該作動油を油圧回路に供給する。
エンジン5が停止し、入力シャフト12も停止している時、従動伝達部材64は静止する。この場合、静止している従動伝達部材64は、正転方向に回転するポンプシャフト61に対し、逆転方向に相対的に回転している。このため、ワンウェイクラッチ65は、従動伝達部材64とポンプシャフト61との間の回転の伝達を遮断する。従って、入力シャフト12が回転しても、従動伝達部材64は静止している。
また、エンジン5が停止しても、入力シャフト12が慣性により回転していることがある。この場合、入力シャフト12の回転に伴い、従動伝達部材64が正転方向に回転する。しかし、従動伝達部材64の回転数は、モータ63により駆動されたロータ631及びポンプシャフト61の回転数よりも低くなる。このため、従動伝達部材64は、正転方向に回転するポンプシャフト61に対し、逆転方向に相対的に回転している。ワンウェイクラッチ65は、従動伝達部材64の静止時と同じく、従動伝達部材64とポンプシャフト61との間の回転の伝達を遮断する。
以上のように、ワンウェイクラッチ65は、モータ63から入力シャフト12への正転方向の回転の伝達を遮断する。また、制御装置50は、モータ63がロータ631を正転方向に回転させ、逆転方向に回転させないように、モータ63を制御する。これにより、モータ63から入力シャフト12へ逆転方向の回転が伝達することが抑制される。
以上説明された第1の実施形態に係るポンプ装置60において、ロータ631及び従動伝達部材64は、外歯622と共通の回転中心AxPまわりに回転可能であるとともに外歯622に回転を伝達可能である。モータ63は、ロータ631を回転中心AxPまわりに回転させることが可能である。従動伝達部材64は、回転中心AxPから当該回転中心AxPと直交する方向に離間した回転中心AxTまわりに回転可能であってエンジン5により駆動される入力シャフト12の回転に伴って回転可能である。これにより、モータ63により駆動させられる電動式ポンプと、エンジン5により駆動させられる機械式ポンプと、の両方を設ける必要が無い。また、外歯622、ロータ631、及び従動伝達部材64の回転中心AxPが、入力シャフト12の回転中心AxTから回転中心AxPと直交する方向に離間している。以上により、ポンプ装置60と、ポンプ装置60が搭載される動力伝達装置10と、を小型化することができる。
例えば、機械式ポンプと電動式ポンプとの両方が設けられた場合、動力伝達装置10が大型化してしまう。また、機械式ポンプが回転中心AxT上に設けられることがあるが、この場合、動力伝達装置10が回転中心AxTの軸方向に大型化してしまう。第1の実施形態のポンプ装置60によれば、これらの大型化が抑制され、動力伝達装置10を小型化することができる。
また、回転中心AxPが回転中心AxTから離間しているため、ポンプ装置60をケース11のデッドスペースに配置しやすい。これにより、ポンプ装置60をケース11に内蔵することができる。従って、ポンプ装置60を搭載するためのスペース確保や、ポンプ装置60を保護するための追加の部品が不要となり、コストの増大及び品質の低下を抑制できる。さらに、電動式ポンプと機械式ポンプとの両方を設ける必要が無いため、コストを低減できるとともに、油圧回路を簡略化することができる。
ワンウェイクラッチ65は、従動伝達部材64が外歯622に対して正転方向に回転する場合に従動伝達部材64と外歯622との間で回転を伝達し、従動伝達部材64が外歯622に対して逆転方向に回転する場合に従動伝達部材64と外歯622との間で回転の伝達を遮断する。従動伝達部材64は、エンジン5により駆動された入力シャフト12の回転に伴って正転方向に回転する。すなわち、ワンウェイクラッチ65は、モータ63によって生じた回転が入力シャフト12に伝達することを防止する。これにより、入力シャフト12の慣性モーメントによってポンプ装置60が損傷することが抑制され、ポンプ装置60の耐久性が向上する。
従動伝達部材64は、可撓性の環状部材66を介して入力シャフト12に接続され、当該環状部材66の転動に伴って回転可能である。これにより、回転中心AxPと回転中心AxTとの間の距離を大きくしても、従動伝達部材64を小型化することができる。また、ポンプ装置60をケース11のデッドスペースに配置しやすくなる。従って、動力伝達装置10を小型化することができる。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図5乃至図7を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図5は、第2の実施形態に係る動力伝達装置10の一部を概略的に示す例示的な断面図である。図6は、第2の実施形態のポンプ装置60を概略的に示す例示的な断面図である。図6に示すように、第2の実施形態では、ポンプシャフト61の一方の端部612が、ポンプ62の挿通口625c,626aに挿通される。これにより、ポンプシャフト61の中間部611及び他方の端部613が、壁部626から前方向に突出する。底壁部625aの挿通口625cは、有底の穴(凹部)となっており、ポンプシャフト61の軸方向の移動を制限している。
また、第2の実施形態では、モータ63のロータ631が、ポンプシャフト61の中間部611の周りに配置される。ロータ631とポンプシャフト61との間に、隙間又は軸受が設けられる。すなわち、ロータ631は、ポンプシャフト61に固定されておらず、ポンプシャフト61に対して自由に回転中心AxPまわりに回転可能である。
また、第2の実施形態では、従動伝達部材64が、ポンプシャフト61の端部613の周りに配置される。従動伝達部材64とポンプシャフト61との間に、隙間又は軸受が設けられる。すなわち、従動伝達部材64は、ポンプシャフト61に固定されておらず、ポンプシャフト61に対して自由に回転中心AxPまわりに回転可能である。
第2の実施形態のポンプ装置60は、遊星歯車機構68をさらに有する。遊星歯車機構68は、サンギヤ681、複数のプラネタリギヤ(ピニオンギヤ)682、プラネタリキャリヤ683、及びリングギヤ684を有する。
サンギヤ681、プラネタリキャリヤ683、及びリングギヤ684は、回転中心AxPまわりに回転可能である。プラネタリギヤ682は、サンギヤ681及びリングギヤ684と噛み合っている。複数のプラネタリギヤ682は、プラネタリキャリヤ683により、回転中心AxPまわりに移動(公転)可能に支持される。
サンギヤ681と、プラネタリギヤ682及びプラネタリキャリヤ683と、リングギヤ684とはそれぞれ、ポンプシャフト61及び外歯622と、ロータ631と、従動伝達部材64と、のいずれかに接続される。サンギヤ681と、プラネタリギヤ682及びプラネタリキャリヤ683と、リングギヤ684と、ポンプシャフト61及び外歯622と、ロータ631と、従動伝達部材64との組み合わせは、例えば、動力伝達装置10の仕様によって設定される。
図5及び図6の例では、サンギヤ681とポンプシャフト61及び外歯622とが互いに接続され、回転中心AxPまわりに一体に回転可能である。また、プラネタリギヤ682及びプラネタリキャリヤ683と従動伝達部材64とが、ワンウェイクラッチ65を介して互いに接続され、回転中心AxPまわりに一体に回転可能である。また、リングギヤ684とロータ631とが互いに接続され、回転中心AxPまわりに一体に回転可能である。
遊星歯車機構68は、ポンプシャフト61及び外歯622と、ロータ631と、従動伝達部材64と、の間で回転を伝達する。すなわち、遊星歯車機構68は、モータ63のロータ631から入力される回転と、従動伝達部材64を介して入力シャフト12から入力される回転と、を合成し、ポンプシャフト61及び外歯622を回転させることができる。
図7は、第2の実施形態の遊星歯車機構68の組合せ毎のギヤ共線図の一例を示す表である。図7では、従動伝達部材64に接続されることでエンジン5を駆動源とするギヤが「E」、ロータ631に接続されることでモータ63を駆動源とするギヤが「M」、ポンプ62の外歯622に接続されるギヤが「P」、サンギヤが「S」、プラネタリギヤ682及びプラネタリキャリヤ683が「C」、リングギヤ684が「R」と示されている。ギヤ共線図において、縦軸は最大回転数に対する百分率を示し、上方向が正転方向の回転、下方向が逆転方向の回転を示す。
図7において、遊星歯車機構68の組合せ毎に、エンジン5の停止状態、通常状態、及びモータ63のロータ631の停止状態におけるギヤ共線図が示される。エンジン5の停止状態は、例えば、アイドリングストップ状態やコーストストップ(セーリングストップ)状態である。通常状態は、例えば、アイドリング状態である。また、ロータ631の停止状態では、ステータ632に通電されることで、モータ63がロータ631を停止(静止)させている。なお、図7のギヤ共線図は一例であり、例えば遊星歯車機構68のギヤ比により変わり得る。
図7における4番目(No.4)の組合せが、図5及び図6の例を示す。図7における1,4,6番目(No.1,4,6)の組合せは、エンジン5の停止時におけるポンプ62の外歯622の回転数を比較的大きくすることができる。従って、モータ63及びポンプ62を小型化することができ、ポンプ装置60が搭載される動力伝達装置10を小型化することができる。
一方、図7における3,5番目(No.3,5)の組合せは、エンジン5の停止時における外歯622の回転数が比較的小さくなる。例えば、外歯622の回転数を小さくすることでポンプ装置60の効率が良くなる場合、遊星歯車機構68は当該組合せとなるように設定され得る。
図7における4番目の組合せのギヤ共線図に示されるように、通常状態では、エンジン5により駆動される入力シャフト12の回転に伴って、プラネタリギヤ682及びプラネタリキャリヤ683に接続された従動伝達部材64が正転方向に回転する。一方、モータ63が、リングギヤ684に接続されたロータ631を僅かな回転数で回転させ、又は停止させる。これにより、サンギヤ681に接続されたポンプシャフト61及び外歯622が正転方向に回転する。
エンジン5の停止状態では、プラネタリギヤ682及びプラネタリキャリヤ683に接続された従動伝達部材64が停止する。この場合、モータ63が、リングギヤ684に接続されたロータ631を逆転方向に回転させる。これにより、サンギヤ681に接続されたポンプシャフト61及び外歯622が正転方向に回転する。
制御装置50は、以上のように、エンジン5の駆動時と停止時とにおいて異なる回転数でロータ631が回転するようにモータ63を制御する。制御装置50は、ポンプシャフト61及び外歯622が所望の回転数で回転するように、モータ63を制御する。これにより、例えば、入力シャフト12の回転数にかかわらず、外歯622の回転数、及びポンプ62の吐出量を調整することができる。また、制御装置50は、従動伝達部材64が逆転方向に回転せず、正転方向に回転するように、モータ63を制御する。
図6に示すように、第2の実施形態では、ポンプシャフト61と、サンギヤ681、プラネタリキャリヤ683、及びリングギヤ684のうち当該ポンプシャフト61に接続されるいずれかのギヤとの間に、ワンウェイクラッチ65が設けられる。当該ギヤは、遊星歯車機構68により形成される従動伝達部材64と外歯622との間の回転の伝達経路に設けられている。
従動伝達部材64がポンプシャフト61及び外歯622に対して相対的に正転方向に回転する場合、スプラグ653がロック状態になる。これにより、ワンウェイクラッチ65は、従動伝達部材64とポンプシャフト61及び外歯622との間で回転を伝達する。
一方、従動伝達部材64がポンプシャフト61及び外歯622に対して相対的に逆転方向に回転する場合、スプラグ653がフリー状態になる。これにより、ワンウェイクラッチ65は、従動伝達部材64とポンプシャフト61及び外歯622との間の回転の伝達を遮断する。
ワンウェイクラッチ65は、モータ63から入力シャフト12への正転方向の回転の伝達を遮断する。また、制御装置50は、ポンプシャフト61に接続されたギヤが正転方向に回転し、逆転方向に回転しないように、モータ63を制御する。これにより、モータ63から入力シャフト12へ逆転方向の回転が伝達することが抑制される。なお、第2の実施形態では、ワンウェイクラッチ65が省略されても良い。
以上の説明は、遊星歯車機構68がシングルピニオン式である例であるが、遊星歯車機構68はダブルピニオン式であっても良い。この場合、ギヤ共線図は図7の例と異なるが、動力伝達装置10の構成及び機能は略同一である。
以上説明された第2の実施形態のポンプ装置60において、遊星歯車機構68が、ロータ631と外歯622と従動伝達部材64との間で回転を伝達する。これにより、モータ63の回転数を制御することで、エンジン5の回転数に依存せず、ポンプ62により供給される作動流体の流量を制御することができる。従って、アイドリングストップ時、コーストストップ時、入力シャフト12の低速回転時、及び入力シャフト12の高速回転時のいずれの場合にもポンプ62が所望の流量の作動流体を供給することができる。このため、ポンプ装置60の効率が向上する。さらに、作動流体の供給量の変化が抑制され、燃費を向上させることができるとともに、動力伝達装置10の耐久性を向上させることができる。
制御装置50は、エンジン5の駆動時と停止時とにおいて異なる回転数でロータ631が回転するようにモータ63を制御する。これにより、モータ63の稼働率を向上させることができる。さらに、制御装置50がモータ63の回転数を制御するため、エンジン5の回転数に依存せず、ポンプ62により供給される作動流体の流量を制御することができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態及び変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
5…エンジン、12…入力シャフト(シャフト)、50…制御装置(制御部)、60…ポンプ装置、622…外歯(ポンプロータ)、63…モータ、631…ロータ(モータロータ)、64…従動伝達部材(伝達部材)、65…ワンウェイクラッチ、66…環状部材、68…遊星歯車機構、AxP…回転中心(第1の回転中心)、AxT…回転中心(第2の回転中心)。

Claims (5)

  1. 第1の回転中心まわりに回転可能なポンプロータを有し、当該ポンプロータが前記第1の回転中心まわりに回転させられることで作動流体を吸引及び吐出するポンプと、
    前記第1の回転中心まわりに回転可能であるとともに前記ポンプロータに回転を伝達可能なモータロータを有し、前記モータロータを前記第1の回転中心まわりに回転させることが可能なモータと、
    前記第1の回転中心まわりに回転可能であり、前記ポンプロータに回転を伝達可能であるとともに、前記第1の回転中心から当該第1の回転中心と直交する方向に離間した第2の回転中心まわりに回転可能であってエンジンにより駆動されるシャフトの回転に伴って回転する、伝達部材と、
    を具備するポンプ装置。
  2. 前記伝達部材が前記ポンプロータに対して前記第1の回転中心まわりの第1の方向に回転する場合に前記伝達部材と前記ポンプロータとの間で回転を伝達し、前記伝達部材が前記ポンプロータに対して前記第1の方向の反対の第2の方向に回転する場合に前記伝達部材と前記ポンプロータとの間で回転の伝達を遮断する、ワンウェイクラッチをさらに具備し、
    前記伝達部材は、前記エンジンにより駆動された前記シャフトの回転に伴って前記第1の方向に回転する、
    請求項1のポンプ装置。
  3. 前記モータロータと前記ポンプロータと前記伝達部材との間で回転を伝達可能な遊星歯車機構をさらに具備する、請求項1又は請求項2のポンプ装置。
  4. 前記エンジンの駆動時と停止時とにおいて異なる回転数で前記モータロータが回転するように前記モータを制御する制御部をさらに具備する、請求項3のポンプ装置。
  5. 前記伝達部材は、可撓性の環状部材を介して前記シャフトに接続され、当該環状部材の転動に伴って回転可能である、請求項1乃至請求項4のいずれか一つのポンプ装置。
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