JPWO2013111846A1 - ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2013111846A1 JPWO2013111846A1 JP2013555316A JP2013555316A JPWO2013111846A1 JP WO2013111846 A1 JPWO2013111846 A1 JP WO2013111846A1 JP 2013555316 A JP2013555316 A JP 2013555316A JP 2013555316 A JP2013555316 A JP 2013555316A JP WO2013111846 A1 JPWO2013111846 A1 JP WO2013111846A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- polycarbonate resin
- component
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/49—Phosphorus-containing compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L69/00—Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L23/04—Homopolymers or copolymers of ethene
- C08L23/08—Copolymers of ethene
- C08L23/0846—Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons containing other atoms than carbon or hydrogen atoms
- C08L23/0869—Acids or derivatives thereof
- C08L23/0884—Epoxide containing esters
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
Description
特許文献3には、芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン系樹脂、エポキシ基又はグリシジル基を有するポリオレフィン系樹脂、及びアミン系化合物を混合することで、流動性等に優れたポリカーボネート樹脂組成物が得られることが開示されている。また、特許文献4には、芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エポキシ基又はグリシジル基を有するポリオレフィン系樹脂、及びリン系難燃剤を含有する樹脂組成物が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜4に記載された樹脂組成物では、高せん断のかかるゲート形状の近傍や成形条件によっては剥離が発生してしまうようなことがある。また、特に該樹脂組成物に無機充填材や着色材等を配合した場合においては、成形品に光沢ムラが発生することがあり、さらなる改良が求められている。
1. (A)芳香族ポリカーボネート樹脂60〜95質量%、(B)エポキシ基又はグリシジル基を含有するポリオレフィン系樹脂及び/又はポリオレフィン系エラストマー2〜30質量%、及び(C)前記(B)成分以外のポリオレフィン系樹脂1〜38質量%からなる樹脂成分100質量部と、(D)リン含有化合物とを含み、該(D)成分が下記(D1)及び/又は(D2)である、ポリカーボネート樹脂組成物。
(D1)リン原子に少なくとも1個のアルコキシ基が結合した、ホスファイト化合物及びホスフェート化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、該化合物が、リン原子に結合したアリールオキシ基を有する場合、該アリールオキシ基のすべてのオルト位が水素原子である化合物) 0.01〜0.5質量部
(D2)リン酸、亜リン酸、ホスホン酸及び亜ホスホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種 0.001〜0.1質量部
2. (A)芳香族ポリカーボネート樹脂が、分子鎖末端基としてヒドロキシル基を有するものを含み、全末端基に対する該ヒドロキシル基の含有量が20〜80モル%である、上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3. (A)芳香族ポリカーボネート樹脂が、分子鎖末端基としてヒドロキシル基を有するものを含み、全末端基に対する該ヒドロキシル基の含有量が20モル%未満である、上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4. 前記樹脂成分100質量部に対し、(E)脂肪族アミン塩、芳香族アミン塩、アンモニウムヒドロキシド、ヒドロキシアンモニウム塩、及び4級ホスホニウム塩からなる群から選ばれる少なくとも1種を0.0001〜1質量部含む、上記3に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
5. 前記樹脂成分100質量部に対し、(F)リン系難燃剤を3〜20質量部含む、上記1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
6. 前記樹脂成分100質量部に対し、(G)無機充填材を1〜20質量部含む、上記1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
7. 前記(G)無機充填材が珪酸マグネシウムを含むものである、上記6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
8. 前記樹脂成分100質量部に対し、(H)着色材を0.05〜5質量部含む、上記1〜7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
9. 前記(H)着色材が金属酸化物である、上記8に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
10. 前記(A)成分の粘度平均分子量が11000〜30000である、上記1〜9のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
11. 上記1〜10のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を射出成形してなる成形体。
(D1)リン原子に少なくとも1個のアルコキシ基が結合した、ホスファイト化合物及びホスフェート化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、該化合物が、リン原子に結合したアリールオキシ基を有する場合、該アリールオキシ基のすべてのオルト位が水素原子である化合物) 0.01〜0.5質量部
(D2)リン酸、亜リン酸、ホスホン酸及び亜ホスホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種 0.001〜0.1質量部
以下、本発明のポリカーボネート樹脂組成物に用いる各成分について説明する。
本発明における(A)成分である芳香族ポリカーボネート樹脂としては、2価フェノールとカーボネート前駆体との反応により製造される種々の芳香族ポリカーボネートを用いることができる。
特に、好ましい2価フェノールとしては、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン系、特にビスフェノールA又はビスフェノールAを主原料としたものである。
(ηsp)/C=[η]+0.45×[η]2C
[η]=1.23×10-5M0.83
(但し、[η]は極限粘度、Cはポリマー濃度である)
なお、芳香族ポリカーボネート樹脂の全末端基に対する末端ヒドロキシル基の含有量(以下、「OH末端分率」ともいう)は、1H−NMRを測定し、末端ヒドロキシル基に由来するピークの積分値から決定できる。
本発明における(B)成分であるポリオレフィン系樹脂は、例えばエポキシ基又はグリシジル基を有するオレフィンの単独重合体、あるいはオレフィンとエポキシ基又はグリシジル基を有する不飽和単量体との共重合体、オレフィン重合体に対してエポキシ基又はグリシジル基を有する不飽和単量体を共重合したものであってもよく、このような共重合体はグラフト共重合体、ランダム共重合体、あるいはブロック共重合体であってもよい。
本発明における(C)成分であるポリオレフィン系樹脂は、前記(B)成分であるエポキシ基又はグリシジル基を有するポリオレフィン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂である。ポリオレフィン系の樹脂としては、前述したエチレンやプロピレン、ブテン等のオレフィン類を単独で重合したものやこれらを共重合した重合体が挙げられる。
なお、ポリエチレン系樹脂の場合のMIは、ASTM D 1238に準拠した測定法により求めたものであり、樹脂温度190℃、荷重21.18Nにおいて測定したものである。
本発明における(C)成分の配合量は、(A)〜(C)成分の合計量中、1〜38質量%であり、5〜35質量%であることが好ましく、7〜30質量%であることがより好ましい。1質量%未満では流動性の改善効果が充分に発揮できず、38質量%超では耐衝撃性が低下し、場合により成形体の層状剥離が発生し易くなる傾向がある。
本発明の(D)成分として用いるリン含有化合物は、下記(D1)及び/又は(D2)である。
(D1)リン原子に少なくとも1個のアルコキシ基が結合した、ホスファイト化合物及びホスフェート化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、該化合物が、リン原子に結合したアリールオキシ基を有する場合、該アリールオキシ基のすべてのオルト位が水素原子である化合物) 0.01〜0.5質量部
(D2)リン酸、亜リン酸、ホスホン酸及び亜ホスホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種 0.001〜0.1質量部
本発明の(D)成分は、前記(B)成分のエポキシ基又はグリシジル基を含有するポリオレフィン系樹脂及び/又はポリオレフィン系エラストマーのエポキシ基又はグリシジル基を活性化し、相溶化成分として機能する(A)成分と(B)成分との反応生成物の生成効率を高めるとともに、前記(A)ないし(C)成分の樹脂の相溶性を高め、(A)成分中における(C)成分の分散性を向上させ、(C)成分の配向を抑制し、層状剥離や光沢ムラを抑制するという機能を奏するものである。上記効果は、後述する(G)無機充填材や(H)着色材を併用した場合に顕著であり、(G)無機充填材として珪酸マグネシウムを用いた場合や、(H)着色材として金属酸化物を用いた場合に特に顕著である。
本発明における(D1)成分は、リン原子に少なくとも1個のアルコキシ基が結合した、ホスファイト化合物及びホスフェート化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種である。但し、該化合物がリン原子に結合したアリールオキシ基を有する場合、該アリールオキシ基のすべてのオルト位が水素原子である化合物であることを特徴とする。
リン原子に少なくとも1個のアルコキシ基が結合した、ホスファイト化合物及びホスフェート化合物としては、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸、及び亜ホスホン酸のエステル等が挙げられる。
前記ホスファイト化合物としては、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジデシルモノフェニルホスファイト、ジオクチルモノフェニルホスファイト、ジイソプロピルモノフェニルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノデシルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられる。
前記ホスフェート化合物としては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、ジブチルフェニルホスフェート、ジオクチルフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホスフェート等が挙げられる。
上記化合物の中でも、トリデシルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトが相溶性を高める点で好ましい。上記化合物は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明における(D2)成分は、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸及び亜ホスホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である。上記の中でも、リン酸、亜リン酸が好ましい。上記化合物は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(D2)成分は、(B)成分におけるエポキシ基又はグリシジル基を活性化させ自己架橋反応を促進させるものであり、これにより相溶化成分の強度が高まり、成形時の(A)成分と(C)成分との粘度差による変形及び配向を抑制し、層状剥離を抑えることができる。
本発明における(E)成分は、脂肪族アミン塩、芳香族アミン塩、アンモニウムヒドロキシド、ヒドロキシアンモニウム塩、及び4級ホスホニウム塩からなる群から選ばれる少なくとも1種であり、必要に応じて用いられる。
脂肪族アミン塩及び芳香族アミン塩は、例えば一般式R1R2R3N・1/nA1で表すことができ、脂肪族アミン塩のときR1〜R3は、独立して水素原子又は脂肪族基を示す(ただし、全てが同時に水素原子ではない)。芳香族アミン塩のときR1〜R3は、独立して水素原子又は芳香族基を示す(ただし、全てが同時に水素原子ではない)。A1は酸を表し、例えば塩酸、硫酸、硝酸、塩素酸、過塩素酸、酢酸、モノアルキル硫酸、スルホン酸化合物等である。nは、酸A1のアニオンの価数であり、例えば塩酸の場合はn=1、硫酸の場合はn=2である。
(PR4)+・(X2)- ・・・(I)
(PR4)+ 2・(Y2)2- ・・・(II)
〔(PR4)+O-〕n−P(=O)R”3-n ・・・(III)
上記一般式(I)〜(III)中、Rは有機基を示し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基やシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基等のアリール基、ベンジル基等のアリールアルキル基等を示す。リン原子に結合する4つのRのうち少なくとも一つはアリール基であることが必要である。また4つのRは互いに同一でも異なっていてもよく、二つのRが結合して環構造を形成していてもよい。
上記一般式(II)中、Y2はCO3等の2価の対アニオンを示す(2個の1価の対アニオンの場合を含む)。
上記一般式(III)中、R”は炭化水素基、アルキルオキシ基、アリールオキシ基又は水酸基を示し、R”は互いに同一でも異なっていてもよく、nは1〜3の整数を示す。
本発明における(F)成分としては、赤リンやリン酸エステル系の難燃剤が挙げられる。
リン酸エステル系の難燃剤としては、リン酸エステルのモノマー、オリゴマー、ポリマーあるいはこれらの混合物からなるものであって、前記(D1)成分以外の化合物が挙げられる。具体的には、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリナフチルホスフェート、ビスフェノールAビスホスフェート、ヒドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェート、レゾルシノール−ジフェニルホスフェート、トリオキシベンゼントリホスフェート等、又はこれらの置換体、縮合物等が挙げられる。
上記リン酸エステル系難燃剤は、2価のフェノール類及びAr・OHで表される1価のフェノール類とオキシ塩化リンとの反応によって得られる。
3質量部以上配合することにより所望の難燃性が得られ、20質量部以下とすることにより耐衝撃性等の低下を避けることができる。
本発明においては、必要に応じ(G)成分である無機充填材を、成形品の剛性、さらには難燃性をさらに向上させるために含有させることができる。
ここで、無機充填材としては、タルク、マイカ、カオリン、珪藻土、炭酸カルシウム等を挙げることができる。なかでも、板状であるタルク、マイカ等の充填材が好ましく、珪酸マグネシウムであるタルクがより好ましい。これらの無機充填材は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
無機充填材の平均粒径は、好ましくは0.1〜50μm、より好ましくは0.2〜20μmである。
本発明においては、必要に応じ(H)成分である着色材を、本発明のポリカーボネート樹脂組成物の成形品の外観性を向上させるために用いられる。
着色材としては、有機又は無機系の着色材のいずれも用いることができる。有機系の着色材としては、カーボンブラック等が挙げられ、無機系の着色材としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄等の金属酸化物系の着色材が挙げられる。これら着色材のうち、無機系の着色材が好ましく、金属酸化物を用いることがより好ましい。また、これらの着色材は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
また、本発明のポリカーボネート樹脂組成物において、上記(A)〜(H)成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で各種添加剤を配合することができる。添加剤としては、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃助剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、離型剤及び滑剤等が挙げられる。
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、上記(A)〜(D)成分及び必要に応じて用いられる(E)〜(H)成分及び各種の添加剤を常法により配合し、溶融混練することにより得ることができる。各成分の配合順序には特に制限はないが、具体的には、(E)成分のアミン塩等を配合する場合、(A)芳香族ポリカーボネート樹脂、(B)エポキシ基又はグリシジル基含有ポリオレフィン又はポリオレフィンエラストマー、及び(E)成分のアミン塩等を混合した後、(D)リン含有化合物及び(F)リン系難燃剤を配合することが好ましく、(C)ポリオレフィン系樹脂は(A)成分及び(B)成分の混合と同時に、あるいはこれらを混合した後に配合してもよく、また(G)無機充填材及び(H)着色材は、(E)成分の配合の有無に係わらず(A)成分及び(B)成分を混合した後に配合することが好ましい。
溶融混練する溶融混練機としては、例えばバンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、コニーダ及び多軸スクリュー押出機等が挙げられる。溶融混練における加熱温度は、通常220〜300℃、特に250℃程度が適当である。
また、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、耐衝撃性及び外観性等に優れるため、射出成形によりこれらの特性が要求される自動車部品、電子機器や情報機器のハウジング等として利用可能である。
(A)芳香族ポリカーボネート樹脂
A−1:タフロンFN2600A[出光興産(株)製、分子量25400] OH末端分率:4モル%
A−2:溶融法で製造したPC[分子量 21200] OH末端分率:30モル%
内容積30リットルのSUS316製オートクレーブに、ビスフェノールA 4560g(20モル)、ジフェニルカーボネート4418g(20.65モル)を仕込み、触媒としてテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)をビスフェノールAに対して2.5×10-4モル、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート(北興化学工業製 TPPK)を1×10-5モル加え、210℃で30分加熱したのち240℃、270℃、290℃と段階的に昇温し、さらに徐々に真空度を上げ最終的に0.4mmHgにて2時間攪拌混合し、上記A−2に示したポリカーボネートを得た。
なお、末端ヒドロキシル基の含有量(OH末端分率)は、ポリカーボネート樹脂70mgを重クロロホルム0.6mLに室温下で溶解した後、1H−NMRを測定し(1H核共鳴周波数:500MHz、観測周波数範囲:10000Hz、積算回数:256回)、末端の水酸基由来のピークa(7.06、7.05ppm)、末端のビスフェノールAのフェニルの水素のピーク(6.67、6.65ppm)及びc(4.87ppm)に基づき、算出した。
(B)エポキシ基又はグリシジル基を含有するポリオレフィン系樹脂及び/又はポリオレフィン系エラストマー
B−1:エチレン−GMA共重合体[住友化学(株)製、ボンドファーストE、GMA含有量12質量%]
B−2:ポリプロピレン−GMAグラフト共重合体[ポリプロピレンとGMAと有機過酸化物をブレンド後、バッチ式混練にて溶融混練して製造]、GMA含有量9質量%]
(C)ポリオレフィン系樹脂
C−1:ポリプロピレンブロック重合体[プライムポリマー(株)製、J−785H、MI=15g/10分]
C−2:ポリプロピレンブロック重合体[プライムポリマー(株)製、E−185G、MI=0.35g/10分]
C−3:ポリエチレン[プライムポリマー(株)製、64OUF、MI=0.21g/10分]
(D1)成分
D−1:モノオクチルジフェニルホスファイト[(株)ADEKA製、アデカスタブC]
D−2:ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト[(株)ADEKA製、PEP−8]
D−3:トリデシルホスファイト[(株)ADEKA製、3010]
(D2)成分
D−4:1%リン酸水溶液
(D)成分以外のリン含有化合物
d−1:トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト[(株)BASF製、イルガフォス168]
d−2:トリフェニルホスファイト[(株)ADEKA製、TPP]
d−3:2,2’−メチレンビス(4,6−ジブチルフェニル)オクチルホスファイト[(株)ADEKA製、HP−10]
d−4:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト[(株)ADEKA製、PEP−36]
(E)アンモニウムヒドロキシド類
E−1:テトラメチルアンモニウムヒドロキシド[和光純薬(株)製、3%水溶液]
(F)リン系難燃剤
F−1:芳香族縮合リン酸エステル系難燃剤[大八化学工業(株)製、CR−741]
(G)無機充填材
G−1:タルク[富士タルク工業(株)製、TPA−25]
(H)着色材
H−1:酸化チタン[石原産業(株)製、CR63]
H−2:カーボンブラック[三菱化学(株)製、MA−100]
H−3:酸化鉄[Lanxess社製、180M]
押出機として、供給口を2個有するベント付き二軸押出機[日本製鋼所(株)製、TEX44]を用い、設定温度を250℃とし、スクリュー回転数300rpm、吐出量100kg/時で表1に示す(A)〜(H)成分を溶融混練し、目的とするペレットを得た。
(1)混合後のポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)
混合後のポリカーボネート樹脂に塩化メチレンを加え、ベントナイトで不溶分を吸着させた後、ろ過して可溶分を取り出し、これを乾燥させてフィルムとしたものを秤量し、粘度平均分子量を測定した。
粘度平均分子量の測定は、塩化メチレン100cm3に上記フィルム約0.7gを20℃で溶解し、その溶液の比粘度(ηsp)をウベローデ粘度計により測定し、比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めた。
(ηsp)/C=[η]+0.45×[η]2C
[η]=1.23×10-5M0.83
(但し、[η]は極限粘度、Cはポリマー濃度である)
JIS K 7110に準拠して測定した(ノッチ付き、試験片厚さ3.0mm)。
前述のようにして得られたペレットを110℃で6時間以上乾燥した後、成形温度260℃、金型温度60℃で、JIS K 7162に準拠した試験片1B形、厚み3.2mmの試験片を成形した。
上記試験片を中央部から両端どうしがつくまで折り曲げ、さらに反対方向に同様に折り曲げた。表面にシワの発生する回数で剥離性を評価した。なお、表1において、10回以上折り曲げても剥離しなかった場合は「10<」とした。
前述のようにして得られたペレットを、シリンダー温度260℃、金型温度60℃で、フィルムゲート(幅50mm、厚み1mm)において充填時間1.0秒にて成形し、厚み1.5mm、150×150mm角の試験片を得た。
上記試験片における、ゲートから2cmの箇所、及び末端から2cmの箇所のグロス値を、それぞれグロス計[日本電色工業(株)製、Gloss Meter VG2000]にて反射角60°で測定し、その値の差(Δグロス)を光沢ムラとして示した。Δグロス値が大きいほど光沢ムラが大きいことを示す。
表1に示す配合割合で樹脂組成物を配合してペレットを作製し、前述した方法で試験片の作製、物性評価を行った。得られた結果を表1に示した。
また、比較例5では、(D)成分としてリン原子に1個のアルコキシ基(オクチルオキシ基)が結合したホスファイト化合物を用いているが、該ホスファイト化合物がリン原子に結合したアリールオキシ基を有しており、該アリールオキシ基のオルト位に置換基を有しているため、本発明の効果が得られないことがわかる。
Claims (11)
- (A)芳香族ポリカーボネート樹脂60〜95質量%、(B)エポキシ基又はグリシジル基を含有するポリオレフィン系樹脂及び/又はポリオレフィン系エラストマー2〜30質量%、及び(C)前記(B)成分以外のポリオレフィン系樹脂1〜38質量%からなる樹脂成分100質量部と、(D)リン含有化合物とを含み、該(D)成分が下記(D1)及び/又は(D2)である、ポリカーボネート樹脂組成物。
(D1)リン原子に少なくとも1個のアルコキシ基が結合した、ホスファイト化合物及びホスフェート化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種(但し、該化合物が、リン原子に結合したアリールオキシ基を有する場合、該アリールオキシ基のすべてのオルト位が水素原子である化合物) 0.01〜0.5質量部
(D2)リン酸、亜リン酸、ホスホン酸及び亜ホスホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種 0.001〜0.1質量部 - (A)芳香族ポリカーボネート樹脂が、分子鎖末端基としてヒドロキシル基を有するものを含み、全末端基に対する該ヒドロキシル基の含有量が20〜80モル%である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- (A)芳香族ポリカーボネート樹脂が、分子鎖末端基としてヒドロキシル基を有するものを含み、全末端基に対する該ヒドロキシル基の含有量が20モル%未満である、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記樹脂成分100質量部に対し、(E)脂肪族アミン塩、芳香族アミン塩、アンモニウムヒドロキシド、ヒドロキシアンモニウム塩、及び4級ホスホニウム塩からなる群から選ばれる少なくとも1種を0.0001〜1質量部含む、請求項3に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記樹脂成分100質量部に対し、(F)リン系難燃剤を3〜20質量部含む、請求項1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記樹脂成分100質量部に対し、(G)無機充填材を1〜20質量部含む、請求項1〜5のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(G)無機充填材が珪酸マグネシウムを含むものである、請求項6に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記樹脂成分100質量部に対し、(H)着色材を0.05〜5質量部含む、請求項1〜7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(H)着色材が金属酸化物である、請求項8に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 前記(A)成分の粘度平均分子量が11000〜30000である、請求項1〜9のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜10のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を射出成形してなる成形体。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012015743 | 2012-01-27 | ||
JP2012015743 | 2012-01-27 | ||
PCT/JP2013/051552 WO2013111846A1 (ja) | 2012-01-27 | 2013-01-25 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013111846A1 true JPWO2013111846A1 (ja) | 2015-05-11 |
JP6035252B2 JP6035252B2 (ja) | 2016-11-30 |
Family
ID=48873558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013555316A Active JP6035252B2 (ja) | 2012-01-27 | 2013-01-25 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6035252B2 (ja) |
CN (1) | CN104066793B (ja) |
TW (1) | TW201335276A (ja) |
WO (1) | WO2013111846A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015161813A (ja) | 2014-02-27 | 2015-09-07 | 富士ゼロックス株式会社 | 制限機構、清掃装置、像保持体ユニット及び画像形成装置 |
JP6123787B2 (ja) * | 2014-12-29 | 2017-05-10 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
KR20170113599A (ko) * | 2015-02-20 | 2017-10-12 | 사빅 글로벌 테크놀러지스 비.브이. | 개선된 충격 성능을 갖는 보강된 폴리카보네이트 조성물 |
KR101795133B1 (ko) * | 2015-04-24 | 2017-11-08 | 롯데첨단소재(주) | 폴리카보네이트 수지 조성물 및 이로부터 제조된 성형품 |
JP6657773B2 (ja) * | 2015-10-26 | 2020-03-04 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
KR102227120B1 (ko) * | 2017-11-30 | 2021-03-12 | 롯데첨단소재(주) | 수지 조성물 및 이로부터 제조된 성형품 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05179124A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Nippon G Ii Plast Kk | 低光沢の熱可塑性樹脂組成物 |
JPH08238309A (ja) * | 1995-03-06 | 1996-09-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 耐電離放射線材料及び医療用成形品 |
JP2001049104A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-20 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP2001081302A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-27 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP2009298993A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 |
WO2011078138A1 (ja) * | 2009-12-22 | 2011-06-30 | 出光興産株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 |
JP2012072329A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101397397B (zh) * | 2007-09-28 | 2015-02-11 | 帝人化成株式会社 | 阻燃性芳香族聚碳酸酯树脂组合物 |
-
2013
- 2013-01-25 CN CN201380006283.4A patent/CN104066793B/zh active Active
- 2013-01-25 WO PCT/JP2013/051552 patent/WO2013111846A1/ja active Application Filing
- 2013-01-25 JP JP2013555316A patent/JP6035252B2/ja active Active
- 2013-01-25 TW TW102103016A patent/TW201335276A/zh unknown
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05179124A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Nippon G Ii Plast Kk | 低光沢の熱可塑性樹脂組成物 |
JPH08238309A (ja) * | 1995-03-06 | 1996-09-17 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 耐電離放射線材料及び医療用成形品 |
JP2001049104A (ja) * | 1999-08-10 | 2001-02-20 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP2001081302A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-27 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP2009298993A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 |
WO2011078138A1 (ja) * | 2009-12-22 | 2011-06-30 | 出光興産株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 |
JP2012072329A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Idemitsu Kosan Co Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2013111846A1 (ja) | 2013-08-01 |
CN104066793A (zh) | 2014-09-24 |
TW201335276A (zh) | 2013-09-01 |
CN104066793B (zh) | 2016-02-17 |
JP6035252B2 (ja) | 2016-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6035252B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 | |
JP5771542B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 | |
JP5919454B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 | |
JP2012140588A (ja) | 離型性及び外観特性に優れたポリカーボネート系樹脂組成物、並びにこれを用いた成形品 | |
JP5547959B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 | |
JP5250324B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び該組成物を射出成形してなる自動車部品 | |
JP5256644B2 (ja) | 難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 | |
KR20190081869A (ko) | 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 형성된 성형품 | |
JP4964020B2 (ja) | 薄肉成形用難燃性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及び薄肉成形品 | |
JP5480826B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 | |
US8957144B2 (en) | Polycarbonate resin composition | |
JP5624421B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 | |
KR101670550B1 (ko) | 고유동 및 고충격강도를 갖는 난연 열가소성 수지 조성물 | |
JP5491343B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
CN110872431B (zh) | 热塑性树脂组合物和由其生产的制品 | |
JP5588268B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体 | |
WO2012056800A1 (ja) | 樹脂組成物、並びにこれを成形して得られるフィルム、プレート、及び射出成形品 | |
KR20190082072A (ko) | 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 형성된 성형품 | |
JP2017082111A (ja) | フィルムインサート成形用ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP6614574B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2016132745A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP2013087184A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JPH11140293A (ja) | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150924 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160628 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161018 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161031 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6035252 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |