JPH08238309A - 耐電離放射線材料及び医療用成形品 - Google Patents

耐電離放射線材料及び医療用成形品

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JPH08238309A
JPH08238309A JP7045339A JP4533995A JPH08238309A JP H08238309 A JPH08238309 A JP H08238309A JP 7045339 A JP7045339 A JP 7045339A JP 4533995 A JP4533995 A JP 4533995A JP H08238309 A JPH08238309 A JP H08238309A
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正哉 岡本
Hideo Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放射線照射による黄変の発生、耐衝撃性の低下
がなく、かつ非ハロゲンの耐電離放射線材料及びそれを
使用した医療用成形品を提供すること。 【構成】下記一般式(I)で表されるハロゲン原子を含
有しない構造単位からなる主鎖及び下記一般式(III)で
表されるハロゲン原子を含有しない末端基を有し、粘度
平均分子量が10, 000〜50, 000であるポリカ
ーボネートからなる耐電離放射線材料及びこれを使用す
る医療用成形品。 【化1】 式中、Aは単結合,─O−,炭素数1〜20のアルキレ
ン基,炭素数8〜20のアリールアルキレン基等を表
し、Y1 及びY2 は各々炭素数1〜8のアルキル基等で
あり、m及びnは各々0〜4の整数を示す。 【化2】 式中、Y3 及びY4 は各々炭素数1〜8のアルキル基等
であり、pは0〜4,qは0〜5の整数をそれぞれ示
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐電離放射線性に優れた
材料及び該材料からなる滅菌を伴う医療用成形品に関
し、更に詳しくは、電離放射線を照射しても黄変の発生
が極めて少なく、かつ耐衝撃性を低下させることのな
い、耐電離放射線性を向上させたポリカーボネートから
なる耐電離放射線材料及び該ポリカーボネートからなる
耐電離放射線材料を使用した、滅菌を伴う医療用成形品
に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂は高度の耐
衝撃性、耐熱性、透明性などを有し、安全性も高いこと
から医療用成形品として多く用いられている。一方で、
これらの医療用成形品は通常使用前に滅菌処理が行われ
るが、このような滅菌処理方法としては従来高圧蒸気滅
菌法とかエチレンオキサイドガス(EOG)滅菌法が使
用されてきたが、前者の方法では滅菌効果が不十分であ
ることが多く、後者の方法では被滅菌材料中に残留する
EOGの毒性にそれぞれ問題があった。近年、比較的安
価に、しかも低温で実施可能であり、かつ乾燥工程が不
要であることや排気処理に関連する環境汚染問題に優れ
ていること等の点からγ線などの電離放射線を照射して
滅菌処理する方法が注目されている。しかしながら、上
記のようなポリカーボネート樹脂からなる医療用成形品
を放射線で滅菌しようとすると、本来光学的に無色透明
であるポリカーボネート樹脂が黄色く変色したり、更に
は衝撃強度の低下を招くという欠点を生じていた。医療
用成形品のうち、特に人工腎臓透析器本体(ダイアライ
ザー)とか輸血用白血球除去フィルター本体には無色透
明性と耐衝撃性が要求され、これらに優れたポリカーボ
ネート樹脂が好ましいとされているが、放射線滅菌を行
う場合は上記諸欠点が問題になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような欠点に基づ
く問題の解決方法として、ハロゲン化ビスフェノールか
ら誘導される構造単位を分子鎖中に含むポリカーボネー
トを用いることにより耐放射線性を向上させる技術が提
案されている(特開平2−55062号公報、特開平2
−68068号公報など)。しかしながら、上記技術に
従いポリカーボネートの主鎖中にハロゲン化ビスフェノ
ールを導入した場合、ポリカーボネートの耐衝撃性が低
下してしまうという問題が生じていた。又、ハロゲン含
有のポリカーボネートにポリプロピレングリコールを配
合する方法も紹介されている(特開平5−38361号
公報など)が、上記問題解決には効果的ではない。即
ち、電離放射線を照射しても前記の黄変が極めて少な
く、かつ実用上満足のいく機械的特性を有する医療用の
耐電離放射線材料は未だ得られておらず、従ってこのよ
うな特性を有する医療用成形品もないのが実情であっ
た。最近、特に欧州では医療用成形品には、非ハロゲン
化が望まれている。以上の現状に鑑み、本発明の課題は
非ハロゲン系のポリカーボネートにおいて滅菌のための
電離放射線を照射しても、成形品の黄変の発生がない、
又は極めて少なく、かつ耐衝撃性を低下させることのな
い、耐電離放射線性材料及びその材料を使用した特定の
医療用成形品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意検討の結果、ハロゲン原子を含有しな
い構造単位からなる主鎖に、末端基としてハロゲン原子
を含有しないヒドロキシベンゾフェノンを導入した特定
のポリカーボネートが耐電離放射線材料として上記課題
の解決に有効であることを見出し、本発明を完成させる
に至った。即ち、本発明は先ず、下記一般式(I)で表
されるハロゲン原子を含有しない構造単位からなる主鎖
及び下記一般式(III)で表されるハロゲン原子を含有し
ない末端基を有し、かつ粘度平均分子量が10,000
〜50,000であるポリカーボネートからなる耐電離
放射線性材料を提供するものである。
【0005】
【化4】
【0006】式中、Aは単結合,─O−,─CO−,─
S−,─SO2 −,式(II)又は式(II') で表される基,
炭素数1〜20のアルキレン基,炭素数2〜20のアル
キリデン基,炭素数8〜20のアリールアルキレン基,
炭素数7〜20のアリールアルキリデン基,炭素数4〜
20のシクロアルキレン基又は炭素数4〜20のシクロ
アルキリデン基を表し、Y1 及びY2 は各々炭素数1〜
8のアルキル基,炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素
数6〜12のアリール基であり、Y1 とY2 は同じであ
っても異なっていてもよい。m及びnは各々0〜4の整
数を示すが、互いに同じであっても異なっていてもよ
い。又、A,Y1 ,Y2 ,m及びnは構造単位ごとに異
なっていてもよい。
【0007】
【化5】
【0008】
【化6】
【0009】式中、Y3 及びY4 は各々炭素数1〜8の
アルキル基,炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6
〜12のアリール基であり、Y3 とY4 は互いに同じで
あっても異なっていてもよい。pは0〜4,qは0〜5
の整数をそれぞれ示し、p及びqは互いに同じであって
も異なっていてもよく、ポリカーボネートの分子ごとに
異なっていてもよい。
【0010】更に、本発明は、上記耐電離放射線材料か
らなる滅菌を伴う医療用成形品を提供するものである。
【0011】以下に、本発明を更に詳細に説明する。本
発明の耐電離放射線材料を構成するポリカーボネート
は、粘度平均分子量が10,000〜50,000の範
囲であり、好ましくは12,000〜40,000、よ
り好ましくは15,000〜35,000のものであ
る。粘度平均分子量が10,000未満では成形品の耐
衝撃性が低下し、50,000を超えると成形時の流動
性が低下して成形性の点で好ましくない。また、上記好
ましい範囲として挙げた粘度平均分子量の範囲内では、
上記の効果を更に優れたものとして得ることができる。
【0012】本発明の耐電離放射線材料を構成するポリ
カーボネートは、上記一般式(I)で表される構造単位
からなる主鎖を有するものであり、その製造にモノマー
として用いられるビスフェノール類としては、一般式(I
V)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、Aは単結合,−O−,─CO−,
−S−,−SO2 −,式(II)又は式(II') で表される
基, 炭素数1〜20のアルキレン基,炭素数2〜20の
アルキリデン基,炭素数8〜20のアリールアルキレン
基,炭素数7〜20のアリールアルキリデン基,炭素数
4〜20のシクロアルキレン基又は炭素数4〜20のシ
クロアルキリデン基を表す。Y1 及びY2 は各々炭素数
1〜8のアルキル基、アルコキシ基又は炭素数6〜12
のアリール基であり、Y1 とY2 は同じであっても異な
っていてもよい。m及びnは各々0〜4の整数を示す
が、互いに同じであっても異なっていてもよい。A,Y
1 ,Y2 ,m及びnは構造単位ごとに異なっていてもよ
い。)
【0015】
【化8】
【0016】で表される二価フェノールが用いられる。
【0017】このような二価フェノールはハロゲン原子
を含有しないことが必要であり、具体的には、例えば、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルなどのジヒドロキシ
ジフェニル類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通
称ビスフェノールA);2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ブタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)オクタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェ
ニルメタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)プロパン;1,1−ビス(4−ヒドロキシ
−3−t−ブチルフェニル)プロパン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ンなどのビス(ヒドロキシアリール)アルカン類;1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン;
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサンなどのビス(ヒドロ
キシアリール)シクロアルカン類;4,4−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル;4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’−ジメチルフェニルエーテルなどのジヒドロキシア
リールエーテル類;4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルフィド;4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメ
チルジフェニルスルフィドなどのジヒドロキシジアリー
ルスルフィド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホキシド;4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメ
チルジフェニルスルホキシドなどのジヒドロキシアリー
ルスルホキシド類;4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン;4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチ
ルジフェニルスルホンなどのジヒドロキシジアリールス
ルホン類;9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フ
ルオレンなどのジヒドロキシフルオレン類などが挙げら
れる。これらのなかで、耐衝撃性が良好であるなどの点
から、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(通称:ビスフェノールA)が好適である。
【0018】これらのビスフェノール類は一種用いても
よいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、
上記ポリカーボネートの製造には、末端基を構成するも
のとして下記一般式(V)で表されるヒドロキシベンゾフ
ェノン類が用いられる。
【0019】
【化9】
【0020】(式中、Y3 及びY4 は各々炭素数1〜8
のアルキル基,炭素数1〜8のアルキルオキシ基又は炭
素数6〜12のアリール基であり、互いに同じであって
も異なっていてもよく、pは0〜4,qは0〜5の整数
をそれぞれ示し、互いに同じであっても異なっていても
よく、ポリカーボネートの分子ごとに異なっていてもよ
い。)
【0021】上記一般式(V)において、pは0〜4のい
ずれかの整数値を採り得るが、重合体の熱安定性の点で
0〜2が好ましい。qは0〜5のいずれかの整数値を採
り得るが、重合体の熱安定性の点で0〜3が好ましい。
末端停止剤としては、上記一般式(V)で表されるもの
であれば、各種のものを使用することができ、例えば、
4−ヒドロキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシベンゾ
フェノン,3−ヒドロキシベンゾフェノン,2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−
4−メチルベンゾフェノンなどのベンゾフェノン骨格を
有する一価のフェノールが用いられる。これらのうち4
−ヒドロキシベンゾフェノンが好適である。これらは単
独で用いても2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0022】上記ヒドロキシベンゾフェノン類は、前記
ビスフェノール類に対して好ましくは0.1〜7重量%の
割合で使用することができる。即ち、0.1重量%より少
ない量では耐電離放射線性に劣り、また7重量%を超え
る量では耐衝撃性が低下するので好ましくない。本発明
においては、上記一般式(V)で表されるヒドロキシベ
ンゾフェノン類とともに、その他のハロゲンを含有しな
い一価のフェノールを併用することができる。このよう
な末端停止剤としては、具体的には、例えば、フェノー
ル,p−クレゾール,p−t−ブチルフェノール,p−
t−オクチルフェノール,p−クミルフェノール,p−
t−アミルフェノール,ノニルフェノールなどの一価フ
ェノールが挙げられる。
【0023】更に、本発明では、必要に応じて、分岐剤
として、例えばフロログルシン;トリメリット酸;1,
1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1
−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エ
チル〕−4−〔α’,α’−ビス(4''−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕ベンゼン;α’,α’,α''−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプ
ロピルベンゼン;イサチンビス(o−クレゾール)等官
能基を3つ以上有する化合物を用いることもできる。
【0024】本発明におけるポリカーボネートは、界面
重縮合法およびエステル交換法のいずれの方法、例え
ば、 一般式(IV) で表されるビスフェノール類と一般式
(V)で表されるヒドロキシベンゾフェノン類とをアルカ
リ水溶液に溶解しておき、塩化メチレン等の溶媒を加え
てホスゲンを吹き込み、界面重縮合する方法、 一般式(IV) で表されるビスフェノール類をアルカリ
水溶液に溶解しておき、塩化メチレン等の溶媒を加えて
ホスゲンを吹き込んで界面重縮合法によってポリカーボ
ネートオリゴマーを合成し、これに一般式(V)で表され
るヒドロキシベンゾフェノン類及びビスフェノール類を
アルカリ水溶液に溶解したものを加えて重縮合を完結す
る方法、 一般式(IV) で表されるビスフェノール類、一般式
(V)で表されるヒドロキシベンゾフェノン類およびジフ
ェニルカーボネート等の炭酸ジアリールからエステル交
換法によって重合体を得る方法、 等の方法を用いても一応得られるが、本発明におけるご
とく、反応性が良好であるヒドロキシベンゾフェノン類
を使用する場合は、界面重縮合法を用いることが好まし
く、特に上記の界面重縮合法が好ましい。
【0025】以下に、上記代表的な一例であるの界面
重縮合法による方法について説明する。先ず、原料の一
般式(IV) で表されるビスフェノール類のアルカリ水溶
液を調製し、これに塩化メチレン等の水と混和しない不
活性有機溶剤を加え、攪拌しながら上記ビスフェノール
類を含有するアルカリ水溶液と不活性有機溶剤との共存
下にホスゲンまたはホスゲン誘導体を反応させポリカー
ボネートオリゴマーを形成させる。この際、アルカリ水
溶液としては、通常その濃度が1〜15重量%のものが
好ましく用いられる。また、アルカリ水溶液中のビスフ
ェノール類の含有量は、通常1〜15重量%の範囲で選
ばれる。さらに、不活性有機溶剤の使用量は、有機相と
水相の容量比が5/1〜1/7、好ましくは2/1〜1
/4となるように選定するのが望ましい。
【0026】そして、反応温度は通常冷却温度程度でよ
く、また、反応時間は通常15分〜4時間、好ましくは
30分〜2時間程度である。さらに、オリゴマーの重合
度は50以下、好ましくは2〜20の範囲である。反応
後、静置または遠心分離などの操作によって水相とポリ
カーボネートオリゴマーの有機相に分離する。
【0027】上記反応に用いるホスゲンまたはホスゲン
誘導体としては、ホスゲンをはじめトリホスゲン,ブロ
モホスゲン,ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)
カーボネート,ビス(2,4−ジクロロフェニル)カー
ボネート,ビス(2−シアノフェニル)カーボネート,
クロロギ酸トリクロロメチルなどが挙げられる。また、
エステル交換法が用いられる場合は、カーボネート前駆
体としては、ジフェニルカーボネート等のジアリールカ
ーボネート、ジメチルカーボネート,ジエチルカーボネ
ート等のジアルキルカーボネートが挙げられる。
【0028】次いで、前記のようにして得られたポリカ
ーボネートオリゴマーを界面重縮合法によって反応させ
る。すなわち、上記のポリカーボネートオリゴマーと不
活性有機溶剤とを含有する有機相に、所望により上記不
活性有機溶剤をさらに添加する。このポリカーボネート
オリゴマーを、所定量の一般式(IV) で表されるビスフ
ェノール類と一般式(V)で表されるヒドロキシベンゾフ
ェノン類を含有するアルカリ水溶液と不活性有機溶剤と
の共存下で反応させて反応を完結させることによって所
望のポリカーボネートを得ることができる。ここで、有
機相と水相との容量比は、通常7/1〜1/1、好まし
くは4/1〜1/1の範囲で選ばれる。
【0029】上記ビスフェノール類とヒドロキシベンゾ
フェノン類を含有するアルカリ水溶液におけるアルカリ
濃度は1〜15重量%の範囲が好ましい。また一般式
(IV)で表されるビスフェノール類/オリゴマーのクロ
ロホーメート基のモル比は、好ましくは0.4〜0.55、
より好ましくは0.45〜0.5の範囲であり、アルカリ/
オリゴマーのクロロホーメート基のモル比は、好ましく
は1.0〜2.0、より好ましくは1.2〜1.7の範囲であ
る。
【0030】そして、ポリカーボネートオリゴマーと前
記ビスフェノール類及びヒドロキシベンゾフェノン類と
の反応温度は、通常冷却温度程度でよく、反応時間は通
常15分〜4時間、好ましくは30分〜3時間程度であ
る。上記界面重縮合反応においては、所望に応じ、一般
式(V)で表されるヒドロキシベンゾフェノン類以外の前
記末端停止剤や触媒を併用することができる。該末端停
止剤は、上記各反応のいずれの段階に添加してもよい。
一般式(V)で表されるヒドロキシベンゾフェノン類の使
用量は、上記末端停止剤を含む分子量調節剤/オリゴマ
ーのクロロホーメート基モル比が、通常0.02〜0.2
0、好ましくは0.04〜0.17になるように選ばれる。
一方、触媒の使用量は、触媒/オリゴマーのクロロホー
メート基モル比が、通常1.0×10-3〜10.0×1
-3、好ましくは1.0×10-3〜5.0×10-3になるよ
うに選ばれる。
【0031】触媒としては各種のものを用いることがで
きる。具体的には、四級アンモニウム塩,四級ホスホニ
ウム塩あるいは三級アミンなどで、例えば、四級アンモ
ニウム塩としては、トリメチルベンジルアンモニウムク
ロライド,トリエチルベンジルアンモニウムクロライ
ド,トリブチルベンジルアンモニウムクロライド,トリ
オクチルメチルアンモニウムクロライド,テトラブチル
アンモニウムクロライド,テトラブチルアンモニウムブ
ロマイドなどが挙げられる。また、四級ホスホニウム塩
としては、例えば、テトラブチルホスホニウムクロライ
ド,テトラブチルホスホニウムブロマイドなどが、そし
て、三級アミンとしては、例えば、トリエチルアミン,
トリブチルアミン,N,N−ジメチルシクロヘキシルア
ミン,ピリジン,ジメチルアニリン,ジメチルアミノピ
リジンなどが挙げられる。これらの中では、特にトリエ
チルアミンが好適である。
【0032】そして、上記界面重縮合反応におけるアル
カリ水溶液の調製に用いられるアルカリとしては、例え
ば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウ
ム,水酸化セシウムなどが挙げられる。これらの中で
は、水酸化ナトリウムが好適である。
【0033】また、不活性有機溶剤としては、各種のも
のがある。例えば、ジクロロメタン(塩化メチレン);
クロロホルム;1,1−ジクロロエタン;1,2−ジク
ロロエタン;1,1,1−トリクロロエタン;1,1,
2−トリクロロエタン;1,1,1,2−テトラクロロ
エタン;1,1,2,2−テトラクロロエタン;ペンタ
クロロエタン,クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素
や、アセトフェノンなどが挙げられる。これらの有機溶
剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を組み合
わせて用いてもよい。これらの中では、特に塩化メチレ
ンが好適である。
【0034】このように形成されたポリカーボネート
は、公知の方法により反応終了液から回収することがで
きる。すなわち、反応終了液を有機相と水相とに分離
後、該有機相をアルカリ液,塩酸,水で順次洗浄したの
ち、適当な手段により不活性有機溶剤を除去してポリマ
ー粉末を得、次いで充分に乾燥することにより、所望の
ポリカーボネートが得られる。
【0035】本発明の耐電離放射線材料は、上記のよう
なポリカーボネートからなるものであるが、このポリカ
ーボネートには酸化防止剤としてリン系酸化防止剤とか
フェノール系酸化防止剤を配合することが好ましい。こ
れら酸化防止剤はそれぞれ単独又は組み合わせて使用す
ることができるが、特にリン系酸化防止剤の配合は好ま
しい。リン系酸化防止剤としては、特に制限はなく、種
々のものを用いることができ、例えば、トリス(ノニル
フェニル)ホスファイト;トリス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ホスファイト;2−エチルヘキシ
ルジフェニルホスファイト;トリス(エチルフェニル)
ホスファイト;トリス(ブチルフェニル)ホスファイ
ト;トリフェニルホスファイト;ジフェニルイソデシル
ホスファイト;フェニルジイソデシルホスファイト;
4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−ter
t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイト;
サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシ
ルホスファイト);ジイソデシルペンタエリスリトール
ジホスファイト;9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド;10
−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホ
スファフェナンスレン−10−オキサイド;10−デシ
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホス
ファフェナンスレン;サイクリックネオペンタンテトラ
イルビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホ
スファイト;サイクリックネオペンタンテトライルビス
(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ホスファイト;2,2−メチレンビス(4,6−ジ
−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイトな
どを用いることができる。これらのリン系酸化防止剤
は、前記のポリカーボネート100重量部に対して50
〜3000ppm 、好ましくは100〜2500ppm 、よ
り好ましくは150〜2000ppm の割合で配合する。
リン系酸化防止剤が50ppm 未満であると、成形品が着
色することがあり、3000ppm を超えると機械的強度
が低下する。上記好ましい範囲として挙げた配合量の範
囲内では、上記の効果を更に優れたものとして得ること
ができる。また、リン系酸化防止剤とともにヒンダード
フェノール系,アミン系等の酸化防止剤を併用すること
もできる。
【0036】本発明の方法により得られたポリカーボネ
ートには、所望に応じ、熱安定剤や、ベンゾトリアゾー
ル系,ベンゾフェノン系などの紫外線吸収剤、ヒンダー
ドアミン系などの光安定剤、脂肪族カルボン酸エステル
系,パラフィン系などの外部滑剤、難燃剤、難燃助剤、
離型剤、帯電防止剤、着色剤などの各種添加剤、さらに
ガラス繊維などの充填材を配合してもよい。また、性能
を損なわない程度に、市販のポリカーボネートなどの各
種ポリマーを配合してもよい。各添加成分の配合、混練
は通常用いられている方法、例えば、リボンブレンダ
ー,ヘンシェルミキサー,バンバリーミキサー,ドラム
タンブラー,単軸スクリュー押出機,二軸スクリュー押
出機,コニーダ,多軸スクリュー押出機等を用いる方法
により行うことができる。そして、混練に際しての加熱
温度は、通常250〜350℃の範囲で選ばれる。
【0037】前記の方法により得られたポリカーボネー
トまたは前記のようにして調製されたポリカーボネート
樹脂組成物は、既知の種々の成形方法、例えば、射出成
形、中空成形、押出成形、圧縮成形、カレンダー成形、
回転成形などを適用して、所望形状の成形品を得ること
ができる。このようにして得られた成形品は、黄変を伴
うことなく、優れた無色透明性と耐衝撃性を有するもの
であり、医療用成形品としても好適のものである。
【0038】医療用成形品は、特に滅菌を伴う医療用成
形品として使用されることが多いが、この滅菌には電離
放射線が使用されることが好適であることは上述の通り
である。本発明に使用される電離放射線としては、例え
ばα線,重電子線、陽子線、β線、電子線、中性子線、
γ線及びエックス線が挙げられるが、工業的にはγ線が
好ましく使用される。
【0039】γ線照射滅菌用医療用成形品としては、使
い捨て注射器、生理食塩水容器などもあるが、γ線照射
滅菌時に黄変、耐衝撃性低下等が特に問題となる人工腎
臓透析器本体(ダイアライザー)とか輸血用白血球除去
フィルター本体には本発明に係る材料を使用した成形品
は、特に好適である。より詳細には、耐電離放射線性
(耐黄変性、耐衝撃性低下)の要求のうち耐黄変性は、
ダイアライザーの場合はその濾過材である中空糸等が着
色せずにはっきり見えなければならないからであり、輸
血用白血球除去フィルター本体の場合も同様の理由によ
る。耐衝撃性低下の要求は、ダイアライザーの場合はそ
の取扱時に、誤って落下させても割れないこと、ダイア
ライザーの上下のネジ蓋を液が漏れないように強く締め
つけたときに割れないことが特に必要であることに基づ
く。輸血用白血球除去フィルター本体の場合も同様であ
る。
【0040】以下、本発明を実施例及び比較例により詳
しく説明する。
【実施例】以下に本発明を合成例,実施例および比較例
により更に具体的に説明する。 製造例1(ポリカーボネートオリゴマーの合成) 400リットルの5%水酸化ナトリウム水溶液に60k
gのビスフェノールAを溶解し、ビスフェノールAの水
酸化ナトリウム水溶液を調製した。次いで、室温に保持
したこのビスフェノールAの水酸化ナトリウム水溶液を
138リットル/Hrの流量で、またメチレンクロライ
ドを69リットル/Hrの流量で、内径10mm、管長
10mの管型反応器にオリフィス板を通して導入し、こ
れにホスゲンを並流して10.7kg/Hrの流量で吹き
込み、3時間連続的に反応させた。ここで用いた管型反
応器は二重管となっており、ジャケット部分には冷却水
を通して反応液の排出温度を25℃に保った。また、排
出液のpHは10〜11を示すように調整した。このよ
うにして得られた反応液を静置することにより、水相を
分離除去し、メチレンクロライド相(220リットル)
を採取し、ポリカーボネートオリゴマー(濃度317g
/リットル)を得た。こうして得られたポリカーボネー
トオリゴマーの重合度は2〜4であり、クロロホーメイ
ト基の濃度は0.7Nであった。
【0041】製造例2(ポリカーボネートAの合成) 4−ヒドロキシベンゾフェノン102gをメチレンクロ
ライド2リットルに溶解させ、ポリカーボネートオリゴ
マー10リットルと混合した。そこへ水酸化ナトリウム
59gを水1リットルに溶解させたものとトリエチルア
ミン5.7ミリリットルを加え、500rpmで室温で1
時間攪拌した。その後、5.2重量%の水酸化ナトリウム
水溶液5リットルにビスフェノールA600gを溶解さ
せたもの及びメチレンクロライド5リットルを加え、室
温で1時間攪拌した。しかる後にメチレンクロライド7
リットルを加え、さらに水5リットルで水洗し、0.03
規定水酸化ナトリウム水溶液5リットルでアルカリ洗
浄,0.2規定塩酸5リットルで酸洗浄及び水5リットル
で水洗2回を順次行い、最後にメチレンクロライドを除
去し、フレーク状のポリカーボネート(以下、ポリカー
ボネートAと記す)を得た。得られたポリカーボネート
の粘度平均分子量(Mv)をウベローデ型粘度管にて、
20℃における塩化メチレン溶液の極限粘度〔η〕を測
定し、次の関係式により算出し、結果を第1表に示す。 〔η〕=1.23×10-5×Mv0.83
【0042】製造例3(ポリカーボネートBの合成) 製造例2において4−ヒドロキシベンゾフェノン102
gを77gに変更した以外は、製造例2と同様な操作を
行った。得られたポリカーボネート(以下、ポリカーボ
ネートBと記す)の粘度平均分子量の測定結果を第1表
に示す。
【0043】製造例4(ポリカーボネートCの合成) 製造例2において4−ヒドロキシベンゾフェノン102
gをp−t−ブチルフェノール77gに変更した以外
は、製造例2と同様な操作を行った。得られたポリカー
ボネート(以下、ポリカーボネートCと記す)の粘度平
均分子量の測定結果を第1表に示す。
【0044】
【表1】
【0045】実施例1〜5及び比較例1〜2 上記製造例で得られたポリカーボネートに第2表に示す
割合で添加剤を加え、280℃で押出し、ペレット化し
た。なお、添加剤はリン系酸化防止剤のトリス(ノニル
フェニル)ホスファイト(以下、TNPと記す)及びリ
ン系酸化防止剤とフェノール系酸化防止剤の併用系であ
る、日本チバガイギー株式会社製 IRGANOX B931, FF
〔トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホ
スファイト/オクタデシル−3−(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
の3:1混合物〕である。また、顔料を用いる場合、マ
クロレックスバイオレット3R(バイエルジャパン製)
0.5ppm 及びマクロレックスブルーRR(バイエルジャ
パン製)0.5ppm を用いた。得られたペレットを280
℃で成形し、γ線照射前の黄色度指数(YI)及びγ線
照射後のYIを測定し、結果を第3表に示す。なお、黄
色度指数(YI)はJIS K−7103─77に準拠
して測定し、γ線照射は成形品に2.5メガラッドのγ線
を照射し6日後のYIを評価した。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】実施例6 実施例1〜5で得られたペレットを280℃で射出成形
したところ、いずれも図1に示すような満足すべき人工
腎臓透析器本体(ダイアライザー)Aが成形された。
【0049】実施例7 実施例1〜5で得られたペレットを280℃で射出成形
したところ、いずれも図2に示すような満足すべき輸血
用白血球除去フィルター本体Bが成形された。
【0050】実施例8 実施例1〜5で得られたペレットを280℃で射出成形
したところ、満足すべきダイアライザー及び輸血用白血
球除去フィルターのハウジングが成形された。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、本発明により放射線を照射
しても黄変の発生が極めて少なく、かつ耐衝撃性を低下
させることのない非ハロゲンポリカーボネート系耐電離
放射線材料を得ることができた。しかもこの材料を使用
することにより、放射線を照射して滅菌をしても黄変の
発生が極めて少なく、かつ耐衝撃性を低下しない医療用
成形品、特に人工腎臓透析容器本体,輸血用白血球除去
フィルター本体及びこれらのハウジングを得ることに成
功した。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイアライザーの側面図である。
【図2】輸血用白血球除去フィルター本体の側面図であ
る。
【符号の説明】
A.ダイアライザー B:輸血用白血球除去フィルター本体 1.被透析液入口 2.被透析液出口 3.薬液入口 4.薬液出口 5.ネジ蓋用メス部 6.血液(濾過前) 7.血液(濾過後) 8.フィルター

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるハロゲン原
    子を含有しない構造単位からなる主鎖及び下記一般式
    (III)で表されるハロゲン原子を含有しない末端基を有
    し、かつ粘度平均分子量が10,000〜50,000
    であるポリカーボネートからなることを特徴とする耐電
    離放射線材料。 【化1】 式中、Aは単結合,─O−,─CO−,─S−,─SO
    2 −,式(II)又は式(II') で表される基, 炭素数1〜2
    0のアルキレン基,炭素数2〜20のアルキリデン基,
    炭素数8〜20のアリールアルキレン基,炭素数7〜2
    0のアリールアルキリデン基,炭素数4〜20のシクロ
    アルキレン基又は炭素数4〜20のシクロアルキリデン
    基を表す。Y1 及びY2 は各々炭素数1〜8のアルキル
    基,炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜12の
    アリール基であり、互いに同じであっても異なっていて
    もよい。m及びnは各々0〜4の整数を示すが、互いに
    同じであっても異なっていてもよい。A,Y1 ,Y2
    m及びnは構造単位ごとに異なっていてもよい。 【化2】 【化3】 式中、Y3 及びY4 は各々炭素数1〜8のアルキル基,
    炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリ
    ール基を表し、Y3 とY4 は互いに同じであっても異な
    っていてもよい。pは0〜4,qは0〜5の整数をそれ
    ぞれ示し、p及びqは互いに同じであっても異なってい
    てもよく、ポリカーボネートの分子ごとに異なっていて
    もよい。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネートが界面重縮合法により
    得られたものであることを特徴とする請求項1記載の耐
    電離放射線材料。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネートがハロゲン原子を含有
    しないビスフェノールと、ハロゲンを含有しないヒドロ
    キシベンゾフェノンとから得られたものであることを特
    徴とする請求項2記載の耐電離放射線材料。
  4. 【請求項4】 ハロゲン原子を含有しないビスフェノー
    ルが2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
    であることを特徴とする請求項3記載の耐電離放射線材
    料。
  5. 【請求項5】 ハロゲンを含有しないヒドロキシベンゾ
    フェノンが4−ヒドロキシベンゾフェノンであることを
    特徴とする請求項3記載の耐電離放射線材料。
  6. 【請求項6】 前記ポリカーボネート100重量部に対
    し、リン系酸化防止剤50〜3000ppm を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の耐電離放射線材料。
  7. 【請求項7】 請求項1又は6記載の耐電離放射線材料
    からなる滅菌を伴う医療用成形品。
  8. 【請求項8】 滅菌を伴う医療用成形品がγ線照射滅菌
    用成形品である請求項7記載の医療用成形品。
  9. 【請求項9】 γ線照射滅菌用成形品が人工腎臓透析器
    本体である請求項8記載の医療用成形品。
  10. 【請求項10】 γ線照射滅菌用成形品が輸血用白血球
    除去フィルター本体である請求項8記載の医療用成形
    品。
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