JPWO2013084485A1 - オゾン分解器 - Google Patents

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Abstract

装置の構造を複雑にすることなく、短時間で残留オゾンの濃度を下げることの出来る殺菌装置を提供する。開閉扉と、オゾン発生源と、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線を放射する紫外線源と、オゾン濃度を検出するセンサと、を設置した殺菌室と、オゾン発生源と紫外線源の駆動制御及び開閉扉の開閉制御を行うコントローラと、を備え、コントローラは、開閉扉をロックしてオゾン発生源を駆動してオゾンを発生させ殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、殺菌処理の終了後に紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、センサが殺菌室内のオゾン濃度が所定の値に下がったことを検出したとき、開閉扉のロックを解除する。

Description

本発明はガス状オゾンを使用して、肉、鶏、魚貝類、生鮮産物などの食品や、歯ブラシ、コンタクトレンズ、櫛、ブラシ、鋏等の種々の器具等を消毒・殺菌する殺菌装置に関する。
オゾンは、強力な酸化力を有しており、この酸化力により殺菌、消毒、脱臭、漂白等の効果を発揮することが知られている。
そして、オゾンは、プール,水道,養殖場,トイレ・病院での殺菌や脱臭,食品加工場での環境殺菌,IC基板の洗浄等の様々な用途に利用することが期待されている。
一方、オゾンは、高濃度になると人体に有害であることから、種々の規格により、大気中でのオゾン許容値が定められている。
そこで高濃度のオゾンを殺菌,脱臭,洗浄に用いるときには、発生させたオゾンを分解するオゾン分解器を設置する必要がある。
下記特許文献1にはオゾンを用いた殺菌装置において、オゾンを外部にほとんど出さないようにしたものが提案されている。
この殺菌装置は、オゾン発生源を設置した殺菌室と、オゾンを分解するオゾン処理室と、殺菌室とオゾン処理室との間で空気を循環させる循環手段と、殺菌工程終了後に循環手段を所定時間作動させるコントローラとを備えている。
そして、殺菌工程終了後に所定時間、殺菌室とオゾン処理室との間で空気を循環させ、有毒なオゾンを酸素に分解させることにより、オゾンを外部に放出することを防止している。
また、特許文献2には、紫外線源とオゾン発生源との組み合わせにより、消臭殺菌を行う消臭殺菌照明装置が提案されている。
この消臭殺菌照明装置は、本体部と、蓋部と、これらを繋ぐ折畳み部及び本体部に設けられた紫外線光源部及びオゾン発生部を備えている。そして蓋部を本体部に対して開放することによりテント状空間部を形成し、テント状空間部で床面の汚れ面を覆って密閉し、テント状空間部内に紫外線光源部から消臭殺菌用紫外線を照射し、かつ、オゾン発生部からオゾンを充満して消臭殺菌を行うものである。
そして、消臭殺菌後のオゾンの無害化は、テント状空間内に酸素や水蒸気などのオゾン無害化物質を投入し、残留オゾンを酸素や霧状の水と混合することにより行うようにしている。
さらに、特許文献3には、活性炭を用いてオゾンを分解する方法が提案されている。
特開2005−342314号公報 特開2009−50584号公報 特開2012−133208号公報
しかし、特許文献1に記載の殺菌装置では、オゾン処理室内のオゾン分解触媒によってオゾンを酸素に分解するようにしているため、オゾン分解触媒を設置したオゾン処理室を殺菌室に隣接して配置しなければならず、殺菌装置の構造が複雑になるという欠点がある。
また、殺菌工程終了後の残留オゾンがオゾン分解触媒を短時間で通過してしまうと、オゾンの分解が十分に行われないので、殺菌室とオゾン処理室との間で長時間空気を循環させなくてはならないという欠点もある。さらに触媒法の場合は、触媒材料を定期的に交換する必要がある。
また、特許文献2に記載の消臭殺菌照明装置では、オゾンの無害化のために、オゾン無害化物質を投入する必要があり、処理が複雑になるという欠点がある。
さらに、特許文献3に記載のオゾン分解装置では、装置が簡単という長所があるものの、活性炭を用いてオゾンを分解しているため、分解するオゾン濃度が高くなると爆発の危険があるという欠点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、オゾンを用いた殺菌装置において、装置の構造を複雑にすることなく、短時間で残留オゾンの濃度を下げることの出来る殺菌装置を提供することを目的とする。
さらに、高濃度のオゾンを簡便な方法で分解することの出来るオゾン分解器を備えた殺菌装置を提供することを目的とする。
本発明の殺菌装置は、開閉扉と、オゾン発生源と、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線を放射する紫外線源と、オゾン濃度を検出するセンサと、を設置した殺菌室と、オゾン発生源と紫外線源の駆動制御及び開閉扉の開閉制御を行うコントローラとを備え、このコントローラは、開閉扉をロックしてオゾン発生源を駆動してオゾンを発生させ殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、殺菌処理の終了後に紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、センサが殺菌室内のオゾン濃度が所定の値に下がったことを検出したとき、開閉扉のロックを解除することを特徴とする。
本発明の殺菌装置は、開閉扉と、オゾン発生源と、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線を放射する紫外線源と、を設置した殺菌室と、オゾン発生源と紫外線源の駆動制御及び開閉扉の開閉制御を行うコントローラとを備え、このコントローラは、開閉扉をロックしてオゾン発生源を駆動してオゾンを発生させ殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、殺菌処理の終了後に紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、所定時間経過後に開閉扉のロックを解除することを特徴とする。
また、殺菌室は、被殺菌物に紫外線の照射を遮蔽する位置に遮光板を備えることを特徴とする。
また、波長域は、ピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域であることを特徴とする。
また、オゾン発生源は、空気中での放電又は空気の紫外線照射によってオゾンを発生させることを特徴とする。
本発明の殺菌装置は、開閉扉と、オゾン発生作用を有する第1の波長域の紫外線を放射する第1の紫外線源と、オゾン分解作用を有する第2の波長域の紫外線を放射する第2の紫外線源と、オゾン濃度を検出するセンサと、を設置した殺菌室と、第1の紫外線源と第2の紫外線源の駆動制御及び開閉扉の開閉制御を行うコントローラとを備え、このコントローラは、開閉扉をロックして第1の紫外線源を駆動してオゾンを発生させ殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、殺菌処理の終了後に第2の紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、センサが前記殺菌室内のオゾン濃度が所定の値に下がったことを検出したとき、開閉扉のロックを解除することを特徴とする。
本発明の殺菌装置は、開閉扉と、オゾン発生作用を有する第1の波長域の紫外線を放射する第1の紫外線源と、オゾン分解作用を有する第2の波長域の紫外線を放射する第2の紫外線源と、を設置した殺菌室と、第1の紫外線源と第2の紫外線源の駆動制御及び開閉扉の開閉制御を行うコントローラとを備え、このコントローラは、開閉扉をロックして第1の紫外線源を駆動してオゾンを発生させ殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、殺菌処理の終了後に第2の紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、所定時間経過後に開閉扉のロックを解除することを特徴とする。
また、殺菌室は、被殺菌物に第2の波長域の紫外線の照射を遮蔽する位置に遮光板を備えることを特徴とする。
また、第1の波長域は、ピーク波長が185nmの10〜200nmの波長域であり、第2の波長域は、ピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域であることを特徴とする。
また、本発明の殺菌装置は、殺菌室内に撹拌ファンを設置したことを特徴とする。
本発明の殺菌装置は、開閉扉とオゾン濃度を検出するセンサとを設置した殺菌室と、オゾンを発生させ、発生したオゾンを殺菌室に流入するオゾン発生器と、殺菌室に流入されたオゾンを分解処理するオゾン分解器と、オゾン発生器とオゾン分解器の駆動制御及び開閉扉の開閉制御を行うコントローラと、を備え、分解器は、入口と出口とを有する封入容器と、封入容器内に設置され、入口から流入する流体に対してオゾン分解作用を有する波長域の紫外線を直接照射する紫外線光源とから構成され、コントローラは、開閉扉をロックしてオゾン発生器を駆動して殺菌室内にオゾンを流入させ、殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、殺菌処理の継続中及び終了後にオゾン分解器を駆動してオゾンの分解処理を実行し、センサが殺菌室内のオゾン濃度が所定の値に下がったことを検出したとき、開閉扉のロックを解除することを特徴とする。
本発明の殺菌装置は、開閉扉を設置した殺菌室と、オゾンを発生させ、発生したオゾンを殺菌室に流入するオゾン発生器と、殺菌室に流入されたオゾンを分解処理するオゾン分解器と、オゾン発生器とオゾン分解器の駆動制御及び開閉扉の開閉制御を行うコントローラと、を備え、分解器は、入口と出口とを有する封入容器と、封入容器内に設置され、入口から流入する流体に対してオゾン分解作用を有する波長域の紫外線を直接照射する紫外線光源とから構成され、コントローラは、開閉扉をロックしてオゾン発生器を駆動して殺菌室内にオゾンを流入させ、殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、殺菌処理の継続中及び終了後にオゾン分解器を駆動してオゾンの分解処理を実行し、所定時間経過後に開閉扉のロックを解除することを特徴とする。
また、波長域はピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域であることを特徴とする。
また、封入容器は、少なくともその内壁面が凹凸を有し、オゾン分解時に触媒として機能する金属とすることを特徴とする。
また、封入容器は、その内壁面にオゾン分解時に触媒として機能する金属を貼布することを特徴とする。
また、金属が、アルミニウム,銅,ニッケル,パラジウム,銀,錫,鉛,チタン,鉄,又はこれらの混合物であることを特徴とする。
また、封入容器は、入口から流入する流体を出口に向かって移動させるための流動部材を備えることを特徴とする。
また、封入容器には、流体の進行を妨げる乱流板を取付けることを特徴とする。
また、乱流板は、流体の進行方向に対して封入容器の内壁面との取付け角度が90°以上となるように取付けられていることを特徴とする。
また、オゾン分解器は、複数のオゾン分解器を直列接続して構成されることを特徴とする。
また、オゾン分解器は、複数のオゾン分解器の入口同士を並列接続して構成されることを特徴とする。
また、オゾン発生器とオゾン分解器とを殺菌室内に設置することを特徴とする。
また、オゾン発生器とオゾン分解器とを殺菌室外に設置することを特徴とする。
本発明では、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線を放射する紫外線源を殺菌室内に設け、殺菌処理の終了後に、この紫外線源を駆動し、オゾンの分解処理を行うようにしたので、装置の構造を複雑にすることなく、短時間で残留オゾンの濃度を下げることが出来る殺菌効果を実現することが出来る。
また、本発明では、交換が必要な部材を用いることなく、高濃度のオゾンを分解することができ、かつ複数接続することでオゾン分解能力やオゾン分解速度を容易に向上させることが可能なオゾン分解器を使用しているため、適用するシステムに合わせた殺菌装置を実現することができる。
本発明の一実施例に係る殺菌装置の内部構造を示す概観図。 本発明の一実施例に係る殺菌装置の正面図。 本発明に用いるUV光源の波長スペクトル図。 本発明による経過時間とオゾン濃度の変化を示す図。 本発明の殺菌装置の動作を示す工程図。 本発明の殺菌装置に使用されるオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 乱流板を取り付けたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 各種の乱流板の形状を示す平面図。 乱流板を複数枚取り付けたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 検証実験におけるオゾン分解器の接続図。 検証実験による経過時間に対するオゾン濃度の変化を示す図。 本発明で使用される複数個の直列接続されたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 オゾン分解器の直列接続数とオゾン濃度との関係を示す図。 本発明で使用される複数個の並列接続されたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 オゾン発生器とオゾン分解器の設置位置を示す図。
以下、本発明の殺菌装置の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る殺菌装置の内部構造を示す概観図、図2は殺菌装置の正面図である。
殺菌装置100は、図2に示すように、オーブンレンジのような形状をしており、正面に被殺菌物を出し入れするための開閉扉10と、種々のスイッチボタン20a〜20c、タイマ30及び表示ランプ40a〜40dとを備えている。
扉10には内部に収容される被殺菌物を目視するためのガラス窓12と、開閉扉10を開閉するための取っ手14とが設けられている。またこの開閉扉10には図示しないロック手段が設けられている。
この殺菌装置100の内部は、図1に示すように、被殺菌物51を収容する殺菌室50とコントローラ62を設置した制御室60とから構成されている。
殺菌室50の天井には、オゾン発生源として紫外線ランプ53と殺菌処理終了後に残留オゾンの分解処理を実行するための紫外線ランプ54とが設置され、殺菌室50の適宜位置には保護網55a,55bで覆われた撹拌ファン56a,56bが設置されている。また殺菌室50には、着脱自在の格子棚52を設け、被殺菌物51を載置するようにしてもよい。
また、殺菌室50の適宜位置にオゾン濃度を検出するためのセンサ55を設置する。
制御室60に設置されたコントローラ62は、前述した紫外線ランプ53、紫外線ランプ54の駆動制御と開閉扉10の開閉制御を行う。
またコントローラ62は、スイッチボタン20a〜20c、タイマ30の操作に応答して撹拌ファン56a,56bや表示ランプ40a〜40dの制御を行ったり、センサ55からのオゾン濃度信号に応答して、開閉扉10のロックを解除するなどの制御を行う。
殺菌室50と制御室60とは分離壁58により完全に遮蔽されている。
次に、本発明において使用されるオゾン発生源である紫外線ランプ53と、残留オゾンの分解処理を実行するための紫外線ランプ54について説明する。
一般に、ピーク波長が185nmで、波長域が10〜200nmの紫外線(VUV)はオゾン線と呼ばれ、脱臭と殺菌の効果のあるオゾンを発生させることが知られている。
これに対し、ピーク波長が254nmで波長域が200〜280nmの紫外線(UV−C)は殺菌線と呼ばれ、殺菌効果はあるが脱臭効果はなく、またオゾンを発生させることは出来ないことが知られている。そして紫外線(UV−C)は、オゾンに吸収されることも知られている。
なお、オゾン線のピーク波長185nm及び殺菌線のピーク波長254nmは代表的な値を示したもので、上記値より数nmの範囲内にある場合も含まれる。
本願の発明者等は、上記の公知事実に基いてオゾンに対し、紫外線(UV−C)を照射する実験を繰り返し行った結果、照射する紫外線(UV−C)のエネルギが低い場合には、オゾンに何の変化もおきないが、照射エネルギが高いときにはオゾンが分解し、消滅することを確かめた。
発明者等の行った検証実験の概要は以下の通りである。
<実験内容>
ステップ1:密閉チャンバ内でオゾン発生装置によりオゾンを発生させる。
ステップ2:オゾン発生装置を停止する。
ステップ3:密閉チャンバ内のオゾン濃度を測定する。
ステップ4:比較のために、自然消滅時のオゾン濃度を測定する。
<測定条件>
密閉チャンバ :300(w)×300(D)×400(H)
オゾン濃度センサ:MS70−MONTOR
UV光源 :GL−8(8W)
UV光源駆動回路:インバータ駆動(50kHz)
図3は、実験に用いたUV光源の波長スペクトルを示したものである。
また図4は、実験結果を示したもので、経過時間に対するオゾン濃度の変化を示している。
図4からも明らかなように、残留オゾン濃度が10ppmから1ppmになる時間が、自然消滅による場合は、40分であるのに対し、紫外線(UV−C)を照射した場合には8分と、大幅に短縮されていることが分かる。
上述した実験結果に基づくと、本願発明において使用する紫外線ランプ54としては、オゾン線(185nm)をカットし、主に殺菌線(254nm)を放射する紫外線ランプを用いるのが好適である。
これに対し、紫外線ランプ53は、オゾン発生源として使用されるものであるから、ピーク波長が185nmで波長域が10〜200nmの紫外線(オゾン線)を発生させるものであればよく、また、オゾン線と殺菌線の両方の波長の紫外線を放射する、一般にオゾンランプと呼ばれるものであってもよい。
このように本発明では、2種類の紫外線ランプを、一方はオゾン発生源とし、他方をオゾン分解・消滅源として使用することを特徴としている。
また紫外線ランプ53は、空気の紫外線照射によってオゾンを発生させるものであるが、空気中での放電を利用してオゾンを発生させるオゾン発生器と置換して用いることも可能である。
次にこの殺菌装置100の動作を図5の工程図に基づいて説明する。
この殺菌装置は、予め初期設定が完了しており、紫外線ランプ53,54、撹拌ファン56a,56bはすべてOFFとなり、開閉扉10はロック解除されている。
殺菌を行うためには、正面の開閉扉10を開けて、殺菌室50内の格子棚52上に被殺菌物51を載置して、開閉扉10を閉め、スタートボタン20aを押す(ステップ90)。すると、コントローラ62は、図示しないロック手段によって開閉扉10をロックする(ステップ91)。これにより、誤って開閉扉10を開けてオゾンを外部に放出することが防止される。
次いで殺菌処理工程に入り、コントローラ62は、紫外線ランプ53、撹拌ファン56a,56b及び表示ランプ40aをONとして、時間の計測が開始される(ステップ92)。
紫外線ランプ53が点灯すると、殺菌室50内の空気はオゾンに変化していき、このオゾンを含む空気は、撹拌ファン56a,56bによって殺菌室50内で撹拌され、被殺菌物51はオゾンに曝露されて殺菌が行われる。この殺菌処理工程92では紫外線ランプ53による紫外線照射による殺菌も並行して行われる。殺菌に必要な時間は、被殺菌物51の種類と量によって異なり、予めタイマ30により設定しておく。
殺菌処理工程92でオゾンによる殺菌が完全に済んだと予想されるタイマ30で設定した時間が経過すると、コントローラ62は、殺菌処理工程92を終了して、オゾン分解処理工程に進ませる(ステップ93)。
オゾン分解処理工程93では、コントローラ62は、紫外線ランプ53及び表示ランプ40aをOFFとし、撹拌ファン56a,56bはONのままとし、紫外線ランプ54と表示ランプ40bとをONとする。作業者は表示ランプ40bの点灯により、オゾン分解処理工程93中であると判る。
オゾンの分解処理が終了する時間は、オゾン濃度検出センサ55による殺菌室50内のオゾン濃度の検出値により定まる。仮にオゾン濃度が1ppmになった時点でオゾン分解処理が終了するように設定されていると、コントローラ62は、センサ55の検出値が1ppmを計測した時点で、オゾン分解処理工程93を終了させ、終了工程に進ませる(ステップ94)。
終了工程94では、コントローラは、撹拌ファン56a,56bと紫外線ランプ54と表示ランプ40bとをOFFとし、殺菌終了工程表示ランプ40cをONとし、開閉扉10のロックを解除する。作業者は表示ランプ40cの点灯から終了工程94中であると判る。
開閉扉10のロックが解除されると、表示ランプ40cをOFFとし、表示ランプ40dをONとする。作業者は、表示ランプ40dの点灯により、殺菌処理が終了した被殺菌物51を殺菌室50から取出すことができる。
終了工程94を終えると、殺菌装置100は初期設定95となる。
なお、この殺菌装置100に、図5で示すような定められた工程で殺菌を行わせるスタートボタン20aの他、強制的に動作を停止させる強制ストップボタン20bと、強制的に殺菌処理を行う強制殺菌ボタン20cを備えるようにしてもよい。
強制殺菌ボタン20cを押した場合、強制ストップボタン20bを押すまで、殺菌処理工程92を続けることになる。
ところで本発明は、上述の実施例に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、オゾン濃度検出センサ55を用いることなく、予め定めた所定時間が経過した後に、開閉扉のロックを解除するようにしても良い。この場合、上記所定時間は被殺菌物の種類や量に応じて、タイマにより任意に設定しても良い。オゾン発生源としては、紫外線ランプ53に限定されるものではなく、エキシマランプ、LED等の紫外線源の他、空気中での無声放電や、沿面放電させる放電装置や、電解方式のオゾン発生装置を使用することも可能である。
またオゾンを分解するための紫外線ランプ54に替えて、ピーク波長が254nmの紫外線を発光する複数個のLEDを殺菌室50の内壁面に埋込むことで、よりコンパクトな殺菌装置とすることができる。
また、オゾン分解処理工程93において、紫外線ランプ54による紫外線が被殺菌物に直接照射されると、被殺菌物の特性を劣化させることがある。例えば被殺菌物が皮製品であった場合、紫外線の照射によって皮が硬くなったりする。そこで紫外線ランプ54による紫外線の被殺菌物への直接照射を防ぐため、図1に示すように、紫外線ランプ54と被殺菌物との間で、紫外線ランプ54による紫外線の照射を遮蔽する位置に、遮光板57を備えるようにしても良い。
なお、上述の実施例においては、オゾン分解作用を有する紫外線ランプを殺菌室内に単独で設置してオゾン分解器として使用したが、紫外線ランプを封入容器内に設置したオゾン分解器を使用することにより、さらにオゾン分解性能を向上させることができる。
以下、改良されたオゾン分解器について説明する。
図6は本発明の殺菌装置に使用されるオゾン分解器200の内部構造を示す概観図である。図6aは横断面図,図6bは図6aのA−A’線での断面図である。
入口208と出口209とを有する円筒状の封入容器201内に紫外線ランプ202が端子台203a,203bに取り付けられて設置されている。紫外線ランプ202は上述の実施例で用いられたのと同じ、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線、即ち、ピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域の紫外線を入口208から出口209に向かって流入する流体に対して放射する。
出口209には入口208から流入するオゾンを含む流体を出口209に向かって移動させるための流動部材としてファン204が取付けられている。
この流体に紫外線ランプ202からの紫外線が照射されることによりオゾンが分解される。
封入容器201は、少なくともその内壁面が凹凸を有し、オゾン分解時に触媒として機能する金属で作製する。そのような金属としては、アルミニウム,銅,ニッケル,パラジウム,銀,錫,鉛,チタン,鉄,又はこれらの混合物が用いられる。また封入容器201としてプラスチックなどの非金属容器を用い、その内壁面にオゾン分解時に触媒として機能する上記金属を貼布するようにしても良い。なお、封入容器201の形状は円筒状に限定されるものではなく、角柱状としてもよい。
また、封入容器201には、その内部にオゾンを含む流体の進行を妨げる乱流板を流体の進行方向に対して封入容器201の内壁面との取付け角度が90°以上となるように取付けると良い。このような乱流板を一枚若しくは複数枚取付けることにより流体の進行速度が遅くなり、紫外線ランプ202からの紫外線に長時間曝されるためオゾンの分解がより促進される。
図7は、乱流板210を取り付けたオゾン分解器200の内部構造を示す概観図で、図7aは横断面図,図7bは乱流板210の一例を示す平面図である。
乱流板210としては種々の形状のものが考えられるが、図7bに示す乱流板210は、中央に紫外線ランプ202を通す穴を設けた円板で構成されている。
乱流板210の材質は特に限定されないが、オゾン分解時に触媒として機能する金属で作製するのが良い。
図8は、各種の乱流板210の形状を示す平面図である。
図8aに示す乱流板は中央に紫外線ランプ202を通す大径の穴2011を有するもので、流体は紫外線ランプ202の周辺の穴2011を通って流れる。
図8bに示す乱流板は、中央に紫外線ランプ202を通す紫外線ランプ202の外径と同じ径を持った穴を有し、周辺に流体を通す小径の穴2012を複数個設けている。
なお、封入容器に乱流板を複数枚設置する場合には、図9に示すように相隣る乱流板210A,210Bは異なるパターンを有する形状とすることで、より乱流の発生を促進することができる。
本願の発明者等は、図6に示すオゾン分解器200を試作し、図10に示すように接続し、オゾンが分解し、消滅することを検証した。
発明者等の行った検証実験の概要は以下の通りである。
図10に示すように、オゾン分解器200の入口にオゾン発生器300の出口を接続し、オゾン発生器300の入口にポンプ400を接続して、空気をオゾン発生器300に送り込む。次いで、オゾン発生器300を駆動してオゾンを発生させる。発生したオゾンをオゾン分解器200に送り込み、オゾン分解器200を駆動してオゾンの分解を行う。オゾン分解器200の出口に設置したオゾン濃度センサ500により、オゾン濃度を測定する。
なお、比較のため、自然分解によるオゾン濃度変化も測定した。
検証実験に用いたオゾン分解器,ポンプ及びオゾン濃度センサの仕様は以下の通りである。
<オゾン分解器>
UV光源 :GL−8(8W)
UV光源駆動回路:インバータ駆動(50kHz)
封入容器の材質 :アルミニウム
封入容器の寸法 :直径45mm,長さ390mmの円筒パイプ
<ポンプ>
ポンプ流量:4L/min
<オゾン濃度センサ>
MS70−MONTOR
図11は、検証結果を示す図で、経過時間(minutes)に対するオゾン濃度(ppm)の変化を示す。図からも明らかなように、自然分解の場合には時間が経過しても、オゾン濃度が10ppmから低下しないのに対し、本発明によるオゾン分解器を用いた場合、8分経過しただけでオゾン濃度が10ppmから1ppmに急速に減衰することが分かる。
図12は、図6に示すオゾン分解器を複数個直列接続して構成されたオゾン分解器600の他の実施例を示す図である。3つの封入容器201a,201b,201cを接続ホース205a,205bで直列に接続して構成する。封入容器201a内には紫外線ランプ202aが端子台203a1及び203a2によって設置されている。また出口209aにはファン204が取付けられている。封入容器201aの入口には接続ホース205aの一端が接続されている。封入容器201b内には紫外線ランプ202bが端子台203b1及び203b2によって設置されている。封入容器201bの入口には、接続ホース205bの一端が接続され、出口には接続ホース205aの他端が接続されている。
オゾンを含む流体は封入容器201cの入口208cから流入され、封入容器201aの出口209aから流出される。
このように複数のオゾン分解器を直列接続することにより、流入速度を低下させることなくオゾンの分解能力を向上させることが出来る。
なお、図12の実施例では3つのオゾン分解器を直列接続しているが、分解するオゾンの濃度,オゾン量に合わせて適宜接続数を決めることが出来る。
発明者等は、オゾン分解器の直列接続数と出口でのオゾン濃度との関係を調べるための実験を行った。
図13は、実験結果を示す図である。なおこの実験に用いた個々のオゾン分解器は、10分経過後に、出口のオゾン濃度が10ppmとなるような特性を有している。
図13から明らかな通り、接続数が3以上となれば、10分経過後には出口のオゾン濃度はほゞ0となることが分かる。
本発明はまた、図6に示すオゾン分解器を図14に示すように複数個並列接続して構成することも出来る。
封入容器201a,201b,201cの入口同士を接続ホース205で並列接続して共通の入口208からそれぞれの封入容器201a,201b,201cにオゾンを含む流体を流入し、それぞれの出口209a,209b,209cから流出する。なお並列接続の場合には、ファン204a,204b,204cはそれぞれの封入容器201a,201b,201cの出口209a,209b,209cに取付けられる。
このように複数のオゾン分解器を並列接続することにより、オゾンの分解処理能力を低下させることなく、オゾン分解時間を短縮することができる。
なお、並列接続されるオゾン分解器の接続数は、分解するオゾン濃度,オゾン量に合わせて適宜決めることが出来る。
また、オゾン発生器とオゾン分解器の設置位置に関しては、図15aに示すように殺菌室内に設置することも可能であり、図15bに示すように殺菌室外に設置することも可能である。
10 開閉扉
20a〜20c スイッチボタン
30 タイマ
40a〜40d 表示ランプ
50 殺菌室
53 紫外線ランプ(オゾン発生源、第1の紫外線源)
54 紫外線ランプ(第2の紫外線源)
55 オゾン濃度センサ
56a,56b 撹拌ファン
57 遮光板
60 制御室
62 コントローラ
100 殺菌装置
200,600,700 オゾン分解器
201,201a,201b,201c 封入容器
202,202a,202b,202c 紫外線ランプ
203a,203b,203a1,203b1,203c1,203a2,203b2,203c2 端子台
204,204a,204b,204c ファン
205,205a,205b 接続ホース
208,208c 入口
209,209a 出口
210 乱流板
2011 大径の穴
2012 周辺の穴
300 オゾン発生器
400 ポンプ
500 オゾン濃度センサ
本発明はガス状オゾンを使用して、肉、鶏、魚貝類、生鮮産物などの食品や、歯ブラシ、コンタクトレンズ、櫛、ブラシ、鋏等の種々の器具等を消毒・殺菌する殺菌装置に関する。
オゾンは、強力な酸化力を有しており、この酸化力により殺菌、消毒、脱臭、漂白等の効果を発揮することが知られている。
そして、オゾンは、プール,水道,養殖場,トイレ・病院での殺菌や脱臭,食品加工場での環境殺菌,IC基板の洗浄等の様々な用途に利用することが期待されている。
一方、オゾンは、高濃度になると人体に有害であることから、種々の規格により、大気中でのオゾン許容値が定められている。
そこで高濃度のオゾンを殺菌,脱臭,洗浄に用いるときには、発生させたオゾンを分解するオゾン分解器を設置する必要がある。
下記特許文献1にはオゾンを用いた殺菌装置において、オゾンを外部にほとんど出さないようにしたものが提案されている。
この殺菌装置は、オゾン発生源を設置した殺菌室と、オゾンを分解するオゾン処理室と、殺菌室とオゾン処理室との間で空気を循環させる循環手段と、殺菌工程終了後に循環手段を所定時間作動させるコントローラとを備えている。
そして、殺菌工程終了後に所定時間、殺菌室とオゾン処理室との間で空気を循環させ、有毒なオゾンを酸素に分解させることにより、オゾンを外部に放出することを防止している。
また、特許文献2には、紫外線源とオゾン発生源との組み合わせにより、消臭殺菌を行う消臭殺菌照明装置が提案されている。
この消臭殺菌照明装置は、本体部と、蓋部と、これらを繋ぐ折畳み部及び本体部に設けられた紫外線光源部及びオゾン発生部を備えている。そして蓋部を本体部に対して開放することによりテント状空間部を形成し、テント状空間部で床面の汚れ面を覆って密閉し、テント状空間部内に紫外線光源部から消臭殺菌用紫外線を照射し、かつ、オゾン発生部からオゾンを充満して消臭殺菌を行うものである。
そして、消臭殺菌後のオゾンの無害化は、テント状空間内に酸素や水蒸気などのオゾン無害化物質を投入し、残留オゾンを酸素や霧状の水と混合することにより行うようにしている。
さらに、特許文献3には、活性炭を用いてオゾンを分解する方法が提案されている。
特開2005−342314号公報 特開2009−50584号公報 特開2012−133208号公報
しかし、特許文献1に記載の殺菌装置では、オゾン処理室内のオゾン分解触媒によってオゾンを酸素に分解するようにしているため、オゾン分解触媒を設置したオゾン処理室を殺菌室に隣接して配置しなければならず、殺菌装置の構造が複雑になるという欠点がある。
また、殺菌工程終了後の残留オゾンがオゾン分解触媒を短時間で通過してしまうと、オゾンの分解が十分に行われないので、殺菌室とオゾン処理室との間で長時間空気を循環させなくてはならないという欠点もある。さらに触媒法の場合は、触媒材料を定期的に交換する必要がある。
また、特許文献2に記載の消臭殺菌照明装置では、オゾンの無害化のために、オゾン無害化物質を投入する必要があり、処理が複雑になるという欠点がある。
さらに、特許文献3に記載のオゾン分解装置では、装置が簡単という長所があるものの、活性炭を用いてオゾンを分解しているため、分解するオゾン濃度が高くなると爆発の危険があるという欠点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、オゾンを用いた殺菌装置において、装置の構造を複雑にすることなく、短時間で残留オゾンの濃度を下げることの出来る殺菌装置を提供することを目的とする。
さらに、高濃度のオゾンを簡便な方法で分解することの出来るオゾン分解器を備えた殺菌装置を提供することを目的とする。
本発明のオゾン分解器は、オゾンを用いて被殺菌物の殺菌処理を行う殺菌装置に設置されて使用され、殺菌処理の継続中及び終了後に残留オゾンを分解処理するオゾン分解器であって、オゾン分解器は、入口と出口とを有する円筒状又は角柱状の封入容器と、封入容器の長手方向に沿って、封入容器内に設置され、入口から流入するオゾンを含む流体に対してオゾン分解作用を有する波長域の紫外線を直接照射する紫外線光源と、入口又は出口に取付けられ、流体を入口から出口に向かって移動させるファンと、中央に紫外線光源を通す穴を有し、封入容器の内壁面に取付けられ、流体の進行速度を遅延させる乱流板と、から構成されることを特徴とする。
また、波長域はピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域であることを特徴とする。
また、封入容器は、少なくともその内壁面が凹凸を有し、オゾン分解時に触媒として機能する金属とすることを特徴とする。
また、封入容器は、その内壁面にオゾン分解時に触媒として機能する金属を貼布することを特徴とする。
また、金属が、アルミニウム,銅,ニッケル,パラジウム,銀,錫,鉛,チタン,鉄,又はこれらの混合物であることを特徴とする。
また、乱流板は、流体の進行方向に対して封入容器の内壁面との取付け角度が90°以上となるように取付けられていることを特徴とする。
本発明では、交換が必要な部材を用いることなく、高濃度のオゾンを分解することができ、かつ複数接続することでオゾン分解能力やオゾン分解速度を容易に向上させることが可能なオゾン分解器を使用しているため、適用するシステムに合わせた殺菌装置を実現することができる。
本発明の一実施例に係る殺菌装置の内部構造を示す概観図。 本発明の一実施例に係る殺菌装置の正面図。 本発明に用いるUV光源の波長スペクトル図。 本発明による経過時間とオゾン濃度の変化を示す図。 本発明の殺菌装置の動作を示す工程図。 本発明の殺菌装置に使用されるオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 乱流板を取り付けたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 各種の乱流板の形状を示す平面図。 乱流板を複数枚取り付けたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 検証実験におけるオゾン分解器の接続図。 検証実験による経過時間に対するオゾン濃度の変化を示す図。 本発明で使用される複数個の直列接続されたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 オゾン分解器の直列接続数とオゾン濃度との関係を示す図。 本発明で使用される複数個の並列接続されたオゾン分解器の内部構造を示す概観図。 オゾン発生器とオゾン分解器の設置位置を示す図。
以下、本発明の殺菌装置の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る殺菌装置の内部構造を示す概観図、図2は殺菌装置の正面図である。
殺菌装置100は、図2に示すように、オーブンレンジのような形状をしており、正面に被殺菌物を出し入れするための開閉扉10と、種々のスイッチボタン20a〜20c、タイマ30及び表示ランプ40a〜40dとを備えている。
扉10には内部に収容される被殺菌物を目視するためのガラス窓12と、開閉扉10を開閉するための取っ手14とが設けられている。またこの開閉扉10には図示しないロック手段が設けられている。
この殺菌装置100の内部は、図1に示すように、被殺菌物51を収容する殺菌室50とコントローラ62を設置した制御室60とから構成されている。
殺菌室50の天井には、オゾン発生源として紫外線ランプ53と殺菌処理終了後に残留オゾンの分解処理を実行するための紫外線ランプ54とが設置され、殺菌室50の適宜位置には保護網55a,55bで覆われた撹拌ファン56a,56bが設置されている。また殺菌室50には、着脱自在の格子棚52を設け、被殺菌物51を載置するようにしてもよい。
また、殺菌室50の適宜位置にオゾン濃度を検出するためのセンサ55を設置する。
制御室60に設置されたコントローラ62は、前述した紫外線ランプ53、紫外線ランプ54の駆動制御と開閉扉10の開閉制御を行う。
またコントローラ62は、スイッチボタン20a〜20c、タイマ30の操作に応答して撹拌ファン56a,56bや表示ランプ40a〜40dの制御を行ったり、センサ55からのオゾン濃度信号に応答して、開閉扉10のロックを解除するなどの制御を行う。
殺菌室50と制御室60とは分離壁58により完全に遮蔽されている。
次に、本発明において使用されるオゾン発生源である紫外線ランプ53と、残留オゾンの分解処理を実行するための紫外線ランプ54について説明する。
一般に、ピーク波長が185nmで、波長域が10〜200nmの紫外線(VUV)はオゾン線と呼ばれ、脱臭と殺菌の効果のあるオゾンを発生させることが知られている。
これに対し、ピーク波長が254nmで波長域が200〜280nmの紫外線(UV−C)は殺菌線と呼ばれ、殺菌効果はあるが脱臭効果はなく、またオゾンを発生させることは出来ないことが知られている。そして紫外線(UV−C)は、オゾンに吸収されることも知られている。
なお、オゾン線のピーク波長185nm及び殺菌線のピーク波長254nmは代表的な値を示したもので、上記値より数nmの範囲内にある場合も含まれる。
本願の発明者等は、上記の公知事実に基いてオゾンに対し、紫外線(UV−C)を照射する実験を繰り返し行った結果、照射する紫外線(UV−C)のエネルギが低い場合には、オゾンに何の変化もおきないが、照射エネルギが高いときにはオゾンが分解し、消滅することを確かめた。
発明者等の行った検証実験の概要は以下の通りである。
<実験内容>
ステップ1:密閉チャンバ内でオゾン発生装置によりオゾンを発生させる。
ステップ2:オゾン発生装置を停止する。
ステップ3:密閉チャンバ内のオゾン濃度を測定する。
ステップ4:比較のために、自然消滅時のオゾン濃度を測定する。
<測定条件>
密閉チャンバ :300(w)×300(D)×400(H)
オゾン濃度センサ:MS70−MONTOR
UV光源 :GL−8(8W)
UV光源駆動回路:インバータ駆動(50kHz)
図3は、実験に用いたUV光源の波長スペクトルを示したものである。
また図4は、実験結果を示したもので、経過時間に対するオゾン濃度の変化を示している。
図4からも明らかなように、残留オゾン濃度が10ppmから1ppmになる時間が、自然消滅による場合は、40分であるのに対し、紫外線(UV−C)を照射した場合には8分と、大幅に短縮されていることが分かる。
上述した実験結果に基づくと、本願発明において使用する紫外線ランプ54としては、オゾン線(185nm)をカットし、主に殺菌線(254nm)を放射する紫外線ランプを用いるのが好適である。
これに対し、紫外線ランプ53は、オゾン発生源として使用されるものであるから、ピーク波長が185nmで波長域が10〜200nmの紫外線(オゾン線)を発生させるものであればよく、また、オゾン線と殺菌線の両方の波長の紫外線を放射する、一般にオゾンランプと呼ばれるものであってもよい。
このように本発明では、2種類の紫外線ランプを、一方はオゾン発生源とし、他方をオゾン分解・消滅源として使用することを特徴としている。
また紫外線ランプ53は、空気の紫外線照射によってオゾンを発生させるものであるが、空気中での放電を利用してオゾンを発生させるオゾン発生器と置換して用いることも可能である。
次にこの殺菌装置100の動作を図5の工程図に基づいて説明する。
この殺菌装置は、予め初期設定が完了しており、紫外線ランプ53,54、撹拌ファン56a,56bはすべてOFFとなり、開閉扉10はロック解除されている。
殺菌を行うためには、正面の開閉扉10を開けて、殺菌室50内の格子棚52上に被殺菌物51を載置して、開閉扉10を閉め、スタートボタン20aを押す(ステップ90)。すると、コントローラ62は、図示しないロック手段によって開閉扉10をロックする(ステップ91)。これにより、誤って開閉扉10を開けてオゾンを外部に放出することが防止される。
次いで殺菌処理工程に入り、コントローラ62は、紫外線ランプ53、撹拌ファン56a,56b及び表示ランプ40aをONとして、時間の計測が開始される(ステップ92)。
紫外線ランプ53が点灯すると、殺菌室50内の空気はオゾンに変化していき、このオゾンを含む空気は、撹拌ファン56a,56bによって殺菌室50内で撹拌され、被殺菌物51はオゾンに曝露されて殺菌が行われる。この殺菌処理工程92では紫外線ランプ53による紫外線照射による殺菌も並行して行われる。殺菌に必要な時間は、被殺菌物51の種類と量によって異なり、予めタイマ30により設定しておく。
殺菌処理工程92でオゾンによる殺菌が完全に済んだと予想されるタイマ30で設定した時間が経過すると、コントローラ62は、殺菌処理工程92を終了して、オゾン分解処理工程に進ませる(ステップ93)。
オゾン分解処理工程93では、コントローラ62は、紫外線ランプ53及び表示ランプ40aをOFFとし、撹拌ファン56a,56bはONのままとし、紫外線ランプ54と表示ランプ40bとをONとする。作業者は表示ランプ40bの点灯により、オゾン分解処理工程93中であると判る。
オゾンの分解処理が終了する時間は、オゾン濃度検出センサ55による殺菌室50内のオゾン濃度の検出値により定まる。仮にオゾン濃度が1ppmになった時点でオゾン分解処理が終了するように設定されていると、コントローラ62は、センサ55の検出値が1ppmを計測した時点で、オゾン分解処理工程93を終了させ、終了工程に進ませる(ステップ94)。
終了工程94では、コントローラは、撹拌ファン56a,56bと紫外線ランプ54と表示ランプ40bとをOFFとし、殺菌終了工程表示ランプ40cをONとし、開閉扉10のロックを解除する。作業者は表示ランプ40cの点灯から終了工程94中であると判る。
開閉扉10のロックが解除されると、表示ランプ40cをOFFとし、表示ランプ40dをONとする。作業者は、表示ランプ40dの点灯により、殺菌処理が終了した被殺菌物51を殺菌室50から取出すことができる。
終了工程94を終えると、殺菌装置100は初期設定95となる。
なお、この殺菌装置100に、図5で示すような定められた工程で殺菌を行わせるスタートボタン20aの他、強制的に動作を停止させる強制ストップボタン20bと、強制的に殺菌処理を行う強制殺菌ボタン20cを備えるようにしてもよい。
強制殺菌ボタン20cを押した場合、強制ストップボタン20bを押すまで、殺菌処理工程92を続けることになる。
ところで本発明は、上述の実施例に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、オゾン濃度検出センサ55を用いることなく、予め定めた所定時間が経過した後に、開閉扉のロックを解除するようにしても良い。この場合、上記所定時間は被殺菌物の種類や量に応じて、タイマにより任意に設定しても良い。オゾン発生源としては、紫外線ランプ53に限定されるものではなく、エキシマランプ、LED等の紫外線源の他、空気中での無声放電や、沿面放電させる放電装置や、電解方式のオゾン発生装置を使用することも可能である。
またオゾンを分解するための紫外線ランプ54に替えて、ピーク波長が254nmの紫外線を発光する複数個のLEDを殺菌室50の内壁面に埋込むことで、よりコンパクトな殺菌装置とすることができる。
また、オゾン分解処理工程93において、紫外線ランプ54による紫外線が被殺菌物に直接照射されると、被殺菌物の特性を劣化させることがある。例えば被殺菌物が皮製品であった場合、紫外線の照射によって皮が硬くなったりする。そこで紫外線ランプ54による紫外線の被殺菌物への直接照射を防ぐため、図1に示すように、紫外線ランプ54と被殺菌物との間で、紫外線ランプ54による紫外線の照射を遮蔽する位置に、遮光板57を備えるようにしても良い。
なお、上述の実施例においては、オゾン分解作用を有する紫外線ランプを殺菌室内に単独で設置してオゾン分解器として使用したが、紫外線ランプを封入容器内に設置したオゾン分解器を使用することにより、さらにオゾン分解性能を向上させることができる。
以下、改良されたオゾン分解器について説明する。
図6は本発明の殺菌装置に使用されるオゾン分解器200の内部構造を示す概観図である。図6aは横断面図,図6bは図6aのA−A’線での断面図である。
入口208と出口209とを有する円筒状の封入容器201内に紫外線ランプ202が端子台203a,203bに取り付けられて設置されている。紫外線ランプ202は上述の実施例で用いられたのと同じ、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線、即ち、ピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域の紫外線を入口208から出口209に向かって流入する流体に対して放射する。
出口209には入口208から流入するオゾンを含む流体を出口209に向かって移動させるための流動部材としてファン204が取付けられている。
この流体に紫外線ランプ202からの紫外線が照射されることによりオゾンが分解される。
封入容器201は、少なくともその内壁面が凹凸を有し、オゾン分解時に触媒として機能する金属で作製する。そのような金属としては、アルミニウム,銅,ニッケル,パラジウム,銀,錫,鉛,チタン,鉄,又はこれらの混合物が用いられる。また封入容器201としてプラスチックなどの非金属容器を用い、その内壁面にオゾン分解時に触媒として機能する上記金属を貼布するようにしても良い。なお、封入容器201の形状は円筒状に限定されるものではなく、角柱状としてもよい。
また、封入容器201には、その内部にオゾンを含む流体の進行を妨げる乱流板を流体の進行方向に対して封入容器201の内壁面との取付け角度が90°以上となるように取付けると良い。このような乱流板を一枚若しくは複数枚取付けることにより流体の進行速度が遅くなり、紫外線ランプ202からの紫外線に長時間曝されるためオゾンの分解がより促進される。
図7は、乱流板210を取り付けたオゾン分解器200の内部構造を示す概観図で、図7aは横断面図,図7bは乱流板210の一例を示す平面図である。
乱流板210としては種々の形状のものが考えられるが、図7bに示す乱流板210は、中央に紫外線ランプ202を通す穴を設けた円板で構成されている。
乱流板210の材質は特に限定されないが、オゾン分解時に触媒として機能する金属で作製するのが良い。
図8は、各種の乱流板210の形状を示す平面図である。
図8aに示す乱流板は中央に紫外線ランプ202を通す大径の穴2011を有するもので、流体は紫外線ランプ202の周辺の穴2011を通って流れる。
図8bに示す乱流板は、中央に紫外線ランプ202を通す紫外線ランプ202の外径と同じ径を持った穴を有し、周辺に流体を通す小径の穴2012を複数個設けている。
なお、封入容器に乱流板を複数枚設置する場合には、図9に示すように相隣る乱流板210A,210Bは異なるパターンを有する形状とすることで、より乱流の発生を促進することができる。
本願の発明者等は、図6に示すオゾン分解器200を試作し、図10に示すように接続し、オゾンが分解し、消滅することを検証した。
発明者等の行った検証実験の概要は以下の通りである。
図10に示すように、オゾン分解器200の入口にオゾン発生器300の出口を接続し、オゾン発生器300の入口にポンプ400を接続して、空気をオゾン発生器300に送り込む。次いで、オゾン発生器300を駆動してオゾンを発生させる。発生したオゾンをオゾン分解器200に送り込み、オゾン分解器200を駆動してオゾンの分解を行う。オゾン分解器200の出口に設置したオゾン濃度センサ500により、オゾン濃度を測定する。
なお、比較のため、自然分解によるオゾン濃度変化も測定した。
検証実験に用いたオゾン分解器,ポンプ及びオゾン濃度センサの仕様は以下の通りである。
<オゾン分解器>
UV光源 :GL−8(8W)
UV光源駆動回路:インバータ駆動(50kHz)
封入容器の材質 :アルミニウム
封入容器の寸法 :直径45mm,長さ390mmの円筒パイプ
<ポンプ>
ポンプ流量:4L/min
<オゾン濃度センサ>
MS70−MONTOR
図11は、検証結果を示す図で、経過時間(minutes)に対するオゾン濃度(ppm)の変化を示す。図からも明らかなように、自然分解の場合には時間が経過しても、オゾン濃度が10ppmから低下しないのに対し、本発明によるオゾン分解器を用いた場合、8分経過しただけでオゾン濃度が10ppmから1ppmに急速に減衰することが分かる。
図12は、図6に示すオゾン分解器を複数個直列接続して構成されたオゾン分解器600の他の実施例を示す図である。3つの封入容器201a,201b,201cを接続ホース205a,205bで直列に接続して構成する。封入容器201a内には紫外線ランプ202aが端子台203a1及び203a2によって設置されている。また出口209aにはファン204が取付けられている。封入容器201aの入口には接続ホース205aの一端が接続されている。封入容器201b内には紫外線ランプ202bが端子台203b1及び203b2によって設置されている。封入容器201bの入口には、接続ホース205bの一端が接続され、出口には接続ホース205aの他端が接続されている。
オゾンを含む流体は封入容器201cの入口208cから流入され、封入容器201aの出口209aから流出される。
このように複数のオゾン分解器を直列接続することにより、流入速度を低下させることなくオゾンの分解能力を向上させることが出来る。
なお、図12の実施例では3つのオゾン分解器を直列接続しているが、分解するオゾンの濃度,オゾン量に合わせて適宜接続数を決めることが出来る。
発明者等は、オゾン分解器の直列接続数と出口でのオゾン濃度との関係を調べるための実験を行った。
図13は、実験結果を示す図である。なおこの実験に用いた個々のオゾン分解器は、10分経過後に、出口のオゾン濃度が10ppmとなるような特性を有している。
図13から明らかな通り、接続数が3以上となれば、10分経過後には出口のオゾン濃度はほゞ0となることが分かる。
本発明はまた、図6に示すオゾン分解器を図14に示すように複数個並列接続して構成することも出来る。
封入容器201a,201b,201cの入口同士を接続ホース205で並列接続して共通の入口208からそれぞれの封入容器201a,201b,201cにオゾンを含む流体を流入し、それぞれの出口209a,209b,209cから流出する。なお並列接続の場合には、ファン204a,204b,204cはそれぞれの封入容器201a,201b,201cの出口209a,209b,209cに取付けられる。
このように複数のオゾン分解器を並列接続することにより、オゾンの分解処理能力を低下させることなく、オゾン分解時間を短縮することができる。
なお、並列接続されるオゾン分解器の接続数は、分解するオゾン濃度,オゾン量に合わせて適宜決めることが出来る。
また、オゾン発生器とオゾン分解器の設置位置に関しては、図15aに示すように殺菌室内に設置することも可能であり、図15bに示すように殺菌室外に設置することも可能である。
10 開閉扉
20a〜20c スイッチボタン
30 タイマ
40a〜40d 表示ランプ
50 殺菌室
53 紫外線ランプ(オゾン発生源、第1の紫外線源)
54 紫外線ランプ(第2の紫外線源)
55 オゾン濃度センサ
56a,56b 撹拌ファン
57 遮光板
60 制御室
62 コントローラ
100 殺菌装置
200,600,700 オゾン分解器
201,201a,201b,201c 封入容器
202,202a,202b,202c 紫外線ランプ
203a,203b,203a1,203b1,203c1,203a2,203b2,203c2 端子台
204,204a,204b,204c ファン
205,205a,205b 接続ホース
208,208c 入口
209,209a 出口
210 乱流板
2011 大径の穴
2012 周辺の穴
300 オゾン発生器
400 ポンプ
500 オゾン濃度センサ
本発明のオゾン分解器は、オゾンを用いて被殺菌物の殺菌処理を行う殺菌装置に設置されて使用され、殺菌処理の継続中及び終了後に残留オゾンを分解処理するオゾン分解器であって、オゾン分解器は、入口と出口とを有する円筒状又は角柱状の封入容器と、封入容器の長手方向に沿って、封入容器内に設置され、入口から流入するオゾンを含む流体に対してオゾン分解作用を有する波長域の紫外線を直接照射する紫外線光源と、入口又は出口に取付けられ、流体を入口から出口に向かって移動させるファンと、中央に紫外線光源の外径と同じ径を持ち、紫外線光源を通す穴と、周辺に流体を通す複数個の小径の穴とを有し、封入容器の内壁面に取付けられ、流体の進行速度を遅延させる乱流板と、から構成され、封入容器は、少なくともその内壁面が凹凸を有し、オゾン分解時に触媒として機能する金属で作製され、乱流板は、封入容器内に複数枚設置され、相隣る乱流板同士は複数個の小径の穴のパターンが異なり、オゾン分解時に触媒として機能する金属で作製されることを特徴とする。

Claims (23)

  1. 開閉扉と、オゾン発生源と、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線を放射する紫外線源と、オゾン濃度を検出するセンサと、を設置した殺菌室と;
    前記オゾン発生源と前記紫外線源の駆動制御及び前記開閉扉の開閉制御を行うコントローラと;を備え、
    前記コントローラは、
    前記開閉扉をロックして前記オゾン発生源を駆動してオゾンを発生させ前記殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、前記殺菌処理の終了後に前記紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、前記センサが前記殺菌室内のオゾン濃度が所定の値に下がったことを検出したとき、前記開閉扉のロックを解除することを特徴とする殺菌装置。
  2. 開閉扉と、オゾン発生源と、オゾン分解作用を有する波長域の紫外線を放射する紫外線源と、を設置した殺菌室と;
    前記オゾン発生源と前記紫外線源の駆動制御及び前記開閉扉の開閉制御を行うコントローラと;を備え、
    前記コントローラは、
    前記開閉扉をロックして前記オゾン発生源を駆動してオゾンを発生させ前記殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、前記殺菌処理の終了後に前記紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、所定時間経過後に前記開閉扉のロックを解除することを特徴とする殺菌装置。
  3. 前記殺菌室は、前記被殺菌物に前記紫外線の照射を遮蔽する位置に遮光板を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の殺菌装置。
  4. 前記波長域は、ピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の殺菌装置。
  5. 前記オゾン発生源は、空気中での放電又は空気の紫外線照射によってオゾンを発生させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の殺菌装置。
  6. 開閉扉と、オゾン発生作用を有する第1の波長域の紫外線を放射する第1の紫外線源と、オゾン分解作用を有する第2の波長域の紫外線を放射する第2の紫外線源と、オゾン濃度を検出するセンサと、を設置した殺菌室と;
    前記第1の紫外線源と前記第2の紫外線源の駆動制御及び前記開閉扉の開閉制御を行うコントローラと;を備え、
    前記コントローラは、
    前記開閉扉をロックして前記第1の紫外線源を駆動してオゾンを発生させ前記殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、前記殺菌処理の終了後に前記第2の紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、前記センサが前記殺菌室内のオゾン濃度が所定の値に下がったことを検出したとき、前記開閉扉のロックを解除することを特徴とする殺菌装置。
  7. 開閉扉と、オゾン発生作用を有する第1の波長域の紫外線を放射する第1の紫外線源と、オゾン分解作用を有する第2の波長域の紫外線を放射する第2の紫外線源と、を設置した殺菌室と;
    前記第1の紫外線源と前記第2の紫外線源の駆動制御及び前記開閉扉の開閉制御を行うコントローラと;を備え、
    前記コントローラは、
    前記開閉扉をロックして前記第1の紫外線源を駆動してオゾンを発生させ前記殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、前記殺菌処理の終了後に前記第2の紫外線源を駆動してオゾンの分解処理を実行し、所定時間経過後に前記開閉扉のロックを解除することを特徴とする殺菌装置。
  8. 前記殺菌室は、前記被殺菌物に前記第2の波長域の紫外線の照射を遮蔽する位置に遮光板を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の殺菌装置。
  9. 前記第1の波長域は、ピーク波長が185nmの10〜200nmの波長域であり、前記第2の波長域は、ピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の殺菌装置。
  10. 前記殺菌室内に撹拌ファンを設置したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の殺菌装置。
  11. 開閉扉とオゾン濃度を検出するセンサとを設置した殺菌室と;
    オゾンを発生させ、発生したオゾンを前記殺菌室に流入するオゾン発生器と;
    前記殺菌室に流入されたオゾンを分解処理するオゾン分解器と;
    前記オゾン発生器と前記オゾン分解器の駆動制御及び前記開閉扉の開閉制御を行うコントローラと;を備え、
    前記分解器は、入口と出口とを有する封入容器と、前記封入容器内に設置され、前記入口から流入する流体に対してオゾン分解作用を有する波長域の紫外線を直接照射する紫外線光源とから構成され、
    前記コントローラは、
    前記開閉扉をロックして前記オゾン発生器を駆動して前記殺菌室内にオゾンを流入させ、
    前記殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、
    前記殺菌処理の継続中及び終了後に前記オゾン分解器を駆動してオゾンの分解処理を実行し、前記センサが前記殺菌室内のオゾン濃度が所定の値に下がったことを検出したとき、前記開閉扉のロックを解除することを特徴とする殺菌装置。
  12. 開閉扉を設置した殺菌室と;
    オゾンを発生させ、発生したオゾンを前記殺菌室に流入するオゾン発生器と;
    前記殺菌室に流入されたオゾンを分解処理するオゾン分解器と;
    前記オゾン発生器と前記オゾン分解器の駆動制御及び前記開閉扉の開閉制御を行うコントローラと;を備え、
    前記分解器は、入口と出口とを有する封入容器と、前記封入容器内に設置され、前記入口から流入する流体に対してオゾン分解作用を有する波長域の紫外線を直接照射する紫外線光源とから構成され、
    前記コントローラは、
    前記開閉扉をロックして前記オゾン発生器を駆動して前記殺菌室内にオゾンを流入させ、
    前記殺菌室内に収容された被殺菌物の殺菌処理を実行し、
    前記殺菌処理の継続中及び終了後に前記オゾン分解器を駆動してオゾンの分解処理を実行し、所定時間経過後に前記開閉扉のロックを解除することを特徴とする殺菌装置。
  13. 前記波長域はピーク波長が254nmの200〜280nmの波長域であることを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  14. 前記封入容器は、少なくともその内壁面が凹凸を有し、オゾン分解時に触媒として機能する金属とすることを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  15. 前記封入容器は、その内壁面にオゾン分解時に触媒として機能する金属を貼布することを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  16. 前記金属が、アルミニウム,銅,ニッケル,パラジウム,銀,錫,鉛,チタン,鉄,又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項14又は15に記載の殺菌装置。
  17. 前記封入容器は、前記入口から流入する前記流体を前記出口に向かって移動させるための流動部材を備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  18. 前記封入容器には、前記流体の進行を妨げる乱流板を取付けることを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  19. 前記乱流板は、前記流体の進行方向に対して前記封入容器の内壁面との取付け角度が90°以上となるように取付けられていることを特徴とする請求項18に記載の殺菌装置。
  20. 前記オゾン分解器は、複数のオゾン分解器を直列接続して構成されることを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  21. 前記オゾン分解器は、複数のオゾン分解器の入口同士を並列接続して構成されることを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  22. 前記オゾン発生器と前記オゾン分解器とを前記殺菌室内に設置することを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
  23. 前記オゾン発生器と前記オゾン分解器とを前記殺菌室外に設置することを特徴とする請求項11又は12に記載の殺菌装置。
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