JPH11290426A - 殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置

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JPH11290426A
JPH11290426A JP10130938A JP13093898A JPH11290426A JP H11290426 A JPH11290426 A JP H11290426A JP 10130938 A JP10130938 A JP 10130938A JP 13093898 A JP13093898 A JP 13093898A JP H11290426 A JPH11290426 A JP H11290426A
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JP
Japan
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ozone
lamp
generated
ultraviolet
ultraviolet ray
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Application number
JP10130938A
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English (en)
Inventor
Yuichiro Watanabe
雄一郎 渡邊
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TOHOKU SHIGEN KAIHATSU KK
Original Assignee
TOHOKU SHIGEN KAIHATSU KK
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Publication date
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は,オゾン殺菌装置において殺菌能力を下
げることなく,人体に有害となる過剰のオゾンを除去す
ることにある.本発明の特徴は,波長の異なる2種の紫
外線を用い,一方の紫外線で発生させたオゾンをもう一
方の紫外線で分解することにある.すなわち,オゾン発
生用の紫外線によって生成されたオゾンは,オゾン分解
用の紫外線によって通常の酸素と発生期の酸素に分解さ
れる.オゾンの分解生成物である発生期の酸素は殺菌力
は強いが,寿命が短いために殺菌力を下げることなく,
人体に有害なオゾンを除去できるという性質を利用して
いる.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品,サニタリー用品,
医療器具などを殺菌する装置に関するものである.
【0002】
【従来の技術】紫外線およびオゾンの殺菌作用は衆知で
あり,これらを単独または併用した殺菌装置も既に商品
化されている.しかしながら従来の殺菌装置には以下の
ような欠点があった. (A)紫外線殺菌の欠点 殺菌される領域が,紫外線ランプに対向した面,即ち,
直接紫外線の照射を受ける面の表面部分に集中してお
り,被照射体の内部や紫外線ランプと反対側の面の殺菌
は不十分であった.また,従来の紫外線ランプは水銀を
加熱して水銀蒸気を作るためのフィラメントを,そのま
ま放電電極として利用するためにフィラメントの寿命が
短かいという欠点があった. (B)オゾン殺菌法の欠点 この方法では,コロナ放電を利用するタイプと紫外
線を利用するタイプが知られている. コロナ放電によりオゾンを発生させるタイプ:大気中
でコロナ放電すると,オゾンと同時に人体に有害な窒素
酸化物も発生する.過剰に発生したオゾンや窒素酸化物
を除去しなければならない.また,窒素酸化物の生成は
エネルギーの無駄な消費であり,ランニングコストの上
昇を招くという欠点があった. 紫外線によりオゾンを発生させるタイプ:オゾンの殺
菌力を利用することにより,ランプに対向する表面だけ
が集中的に殺菌されるという欠点は解消される.また,
利用する紫外線の波長を限定すれば,オゾンを選択的に
発生させることが可能であり,有害な窒素酸化物が発生
するという欠点は軽減されるが,(A)と同様のランプ
の寿命が短いという欠点は解決できなかった.
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,オゾ
ン殺菌装置において殺菌能力を下げることなく,人体に
有害となる過剰のオゾンを除去することにある.
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は,波長の
異なる2種の紫外線を用い,一方の紫外線で発生させた
オゾンをもう一方の紫外線で分解することにある.すな
わち,オゾン発生用の紫外線によって生成されたオゾン
は,オゾン分解用の紫外線によって通常の酸素と発生期
の酸素原子に分解される.オゾンの分解生成物である発
生期の酸素は殺菌力は強いが,存在寿命が短いために人
体へ影響を与える確率も小さくなるという性質を利用す
る.また,ランプ外から高周波を印加するランプ内無電
極の高周波放電を採用することによって,紫外線ランプ
の長寿命化を図っている.
【0005】
【作用】本発明の殺菌装置を用いて殺菌庫内の物品を殺
菌する方法には2通りの用法がある.第1の用法はオゾ
ン発生用の波長185nmの紫外線ランプとオゾン分解
用の波長254nmの紫外線ランプを数十cm離して同
時に点灯し,一方の紫外線ランプで発生させたオゾンを
もう一方の紫外線ランプで分解しながら殺菌するという
ものである.例えば殺菌庫の奥でオゾン発生用の紫外線
ランプを点灯し,出入口付近ではオゾン分解用の紫外線
ランプを点灯し,オゾンから発生期の酸素を生成して殺
菌すると同時に殺菌庫から漏れ出るような過剰のオゾン
を分解除去するという用法である.第2の用法は,2種
の紫外線ランプを交互に点灯し,オゾンの生成と分解を
時間をずらして繰り返すというものである.例えば夜間
は,オゾン発生用のランプでオゾンを発生させて殺菌
し,昼間には,過剰のオゾンが人体へ悪影響を及ぼさな
いように,もう一方のオゾン分解用の紫外線ランプを点
灯して残留オゾンを分解除去するという用法である.
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する.図
1は本発明の殺菌装置の実施例の概念図である.まず以
下図1を用いて本発明の構成と原理について説明する.
本発明の殺菌装置の主な構成は,殺菌の対象となる食品
などの被照射体を格納する殺菌庫(1),食品などの被
照射体を置く照射棚(2),紫外線ランプ(3),
(4),および殺菌庫(1)内の温度とオゾンの濃度を
均一化するためのファン(8)である.(3)はオゾン
を発生させるための紫外線ランプで,肉厚1mm,長さ
166mm(外寸),直径8mm(外寸)の円筒形の石
英管に約300paのアルゴンガスと水銀が数mg封入
されている.(4)はオゾンを分解させるための紫外線
ランプであり,紫外線発光ランプ(3)とは石英管の材
質だけが異なっている.紫外線ランプ(3)および
(4)のハウジング(7)には,紫外線ランプを点灯す
るための発振器(5)が組み込まれている.また,紫外
線ランプ(3)(4)の外部電極(6)は,直径0.5
mmのステンレス線を紫外線ランプの石英管の端部にス
パイラル状に密着巻きした構造である.電源(9)は交
流100Vを24Vの直流に変換して発振器(5)に電
力を供給するための整流器の機能を有する.発振器
(5)は直流24Vを紫外線ランプを点灯させるための
1000V,100KHz,100μW〜1mWの高周
波に変換するインバータの機能を有する.
【0007】次に図1により動作原理を説明する.まず
図示していないスイッチを投入して通電を開始すると電
源(9)により直流の24Vが発振器(5)に供給さ
れ,発振器(5)から1000V,100KHz,20
0μWの高周波電力が外部電極(6)に供給される.高
周波エネルギーは石英管の外から外部電極(6)を介し
て紫外線ランプ(3)および(4)に供給される.紫外
線ランプ(3)(4)の内部では,まずアルゴンガスの
一部が高周波エネルギーを吸収してプラズマ状態とな
り,放電が開始する.放電が開始すると発熱により水銀
が蒸発し,水銀蒸気が発生する.発生した水銀蒸気に放
電電子が衝突して紫外線を発生する.紫外線ランプ
(3)で発生した185nm紫外線は,ランプ外に放射
され,空気中の酸素分子の一部をオゾン化する.発生し
たオゾンは,殺菌庫(1)の照射棚(2)の上の食品な
どの被照射体を殺菌する.また,紫外線ランプ(4)か
ら照射された254nmの紫外線は,オゾン分子を通常
の酸素分子と発生期の酸素原子に分解する.発生期の酸
素原子は反応性に富み,強い殺菌力を示すが,寿命は短
い.過剰に発生したオゾンは殺菌に利用されながら分解
される.なお,本実施例では,電源(9)と発振器
(5)とが分離したセパレートタイプについて説明した
が,必ずしも両者は分離する必要はない.また,機能的
には商用の交流100Vから最終的にランプに印加する
高周波電力1000V,100KHzを得れば良く,中
間段階を直流24Vに限定するものではない.
【0008】実際に殺菌庫(1)としてW420mm×
D420mm×H560mmの冷蔵庫において,庫内奥
でオゾン発生用の波長185nmの紫外線ランプ(3)
を,出入り口付近でオゾン分解用の波長254nmの紫
外線ランプ(4)を同時に点灯し,3時間以上の照射す
れば,庫内の雑菌の繁殖を充分に抑制できることが確認
できた.
【0009】
【発明の効果】本発明では,185nmと254nmと
いう波長の異なる2種の紫外線を用い,185nmの紫
外線で発生させたオゾンを254nmの紫外線によっ
て,通常の酸素分子と発生期の酸素原子に分解する.発
生期の酸素原子は反応性に富むため,寿命は短いが,殺
菌力は強い.従って,本発明の殺菌装置は殺菌能力を損
なうことなく,人体に有害となるオゾンの残存を抑制す
る効果がある.また,本発明は,ランプ外から高周波を
印加するランプ内無電極の高周波放電を採用することに
よって,紫外線ランプの長寿命化が図られるという効果
を合わせ持っている.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺菌装置の概念図である.
【符号の説明】
1 食品などの被照射体を入れる殺菌庫 2 食品などの被照射体を置く照射棚 3 オゾンを発生させるための紫外線ランプ(手前) 4 オゾンを分解させるための紫外線ランプ(奥) 5 紫外線ランプを点灯させるための1000V,10
0KHz,100μW〜1mWの高周波発振器 6 紫外線ランプの外部電極 7 ランプハウジング 8 殺菌庫内の温度とオゾンの濃度を均一にするための
ファン 9 電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾンを用いた殺菌装置において,オゾ
    ンの発生には波長185nmの紫外線,またオゾンの分
    解には波長254nmの紫外線という波長の異なる2種
    の紫外線を用いて,発生したオゾンの殺菌作用と分解生
    成物の発生期の酸素の殺菌作用の双方を利用できるよう
    に構成したことを特徴とする殺菌装置
  2. 【請求項2】 請求項1記載の殺菌装置において,紫外
    線を発生する手段として,ランプ内無電極の高周波放電
    によって実現したことを特徴とする殺菌装置
JP10130938A 1998-04-07 1998-04-07 殺菌装置 Pending JPH11290426A (ja)

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JP2019187675A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 孝司 南 タンク内殺菌装置及びその方法

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