JP2003284763A - 殺菌灯付きパスボックス - Google Patents

殺菌灯付きパスボックス

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JP2003284763A
JP2003284763A JP2002079783A JP2002079783A JP2003284763A JP 2003284763 A JP2003284763 A JP 2003284763A JP 2002079783 A JP2002079783 A JP 2002079783A JP 2002079783 A JP2002079783 A JP 2002079783A JP 2003284763 A JP2003284763 A JP 2003284763A
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Yojiro Miyaji
洋二郎 宮地
Shoichi Kuge
正一 久下
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Nippon Muki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の全表面に対する適切な殺菌処理を容易
に行い、殺菌処理時間の短縮を図り、しかも、構造が簡
単でかつメンテナンスが容易なパスボックスを提供す
る。 【解決手段】 所定雰囲気に設定された室内側と室外側
とに面してそれぞれ扉を有する箱体からなり、該箱体を
介して室内外間の物品の受け渡しを行うパスボックスで
あって、前記箱体の少なくとも4面側から前記物品に対
して紫外線が照射されるように、前記箱体内に長手方向
を前記物品の通過方向に揃え、該物品を取り囲むことが
できるトンネル状に配列された殺菌灯を備えることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定雰囲気に設定
された室内側と室外側とに面してそれぞれ扉を有する箱
体からなり、この箱体を介して室内外間の物品の受け渡
しを行うパスボックスに関し、特に、パスボックス内の
殺菌能力を向上させるようにした殺菌灯付きパスボック
スに関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品関係の製剤工場、研究所等のクリ
ーンルームは、雑菌が外部から入らないように内部の圧
力を陽圧に設定している。また、バイオハザード施設で
は、ハザード内の微生物を外部に出さないように内部の
圧力を陰圧に設定している。このような圧力差が生じて
いる内外間における物品の受け渡し時には、雑菌や微生
物の出入を阻止するためにパスボックスが用いられる。
【0003】従来のパスボックスは、クリーンルーム等
を構成する側壁等の一部に設けられた箱体と、この箱体
のクリーンルーム側及び外側にそれぞれ面した内扉及び
外扉と、箱体内に設置された紫外線発光用の殺菌灯とに
よって概略構成される。そして、例えば、物品をクリー
ンルーム内へ搬入する場合では、内扉が閉じた状態で外
扉を開けて物品を箱体内に入れ、外扉を閉じてから殺菌
灯を駆動して箱体内に紫外線を照射し、所定時間経過後
に殺菌灯の駆動を停止してから内扉を開けてクリーンル
ーム内に物品を取り出すといった手順により物品の搬入
が行われる。これにより、箱体内の物品は紫外線の照射
を受けて殺菌されてからクリーンルーム内に搬入され、
雑菌が不用意にクリーンルーム内へ浸入することを防い
でいる。また、クリーンルームから物品を取り出す場合
は上記手順と逆の順序で行われる。
【0004】従来のパスボックスは、紫外線照射用の殺
菌灯が箱体の天井部や側壁部などの特定箇所に設置さ
れ、この特定箇所から箱体内に向けて紫外線を照射する
ように構成されている。物品を箱体内に入れた状態で殺
菌灯を駆動しても、殺菌灯とは反対側の物品表面(いわ
ゆる陰側表面)や箱体内に載せた面(いわゆる裏面)に
紫外線が直接照射されないことになる。これを解消する
ために、箱体内に反射鏡を配置して紫外線の照射方向を
変えることも考えられるが、物品の全表面に対して紫外
線を適切に照射することは難しく、いずれにせよ物品に
対する適切な殺菌処理が施されず、雑菌がクリーンルー
ム内に取り込まれ、クリーンルーム内が汚染される可能
性が高いといった問題点を有している。
【0005】また、従来のパスボックスのような紫外線
の照射による殺菌は短時間で十分な滅菌効果を得ること
が難しく、物品の適切な殺菌処理には長い時間が必要と
なるため、クリーンルーム内外間の物品の受け渡しに長
い時間がかかり、物品の搬入及び搬出が不便となる。
【0006】以上の問題点に対して、オゾンガスの殺菌
効果に着目してこれをパスボックスに適用することによ
り、物品の全表面に対する適切な殺菌処理を容易に行
い、クリーンルーム内の汚染を効果的に防止するととも
に、殺菌処理時間の短縮を図ることができるパスボック
スが、特開平2000−254212号公報で開示され
ている。ところが、オゾンガスは使用濃度によっては人
体に対して悪影響を与えるため、使用後のガスの中和処
理等の管理が必須であり、作業性・管理上の観点から現
実には採用されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このため、現状では、
パスボックス内の物品に対して、消毒剤を全面噴霧する
湿式タイプの殺菌方法が採用されている。ところが、湿
式タイプの殺菌方法には次のような短所がある。 (1)消毒液の管理が複雑であり、メンテナンスが大変
で、例えば、(a)消毒液の処理が必要(b)付着消毒
液の乾燥設備、付帯排気ダストの設置が必要(c)付帯
設備が複雑で多数必要(d)部品交換頻度が多い(e)
取り扱いが複雑(f)消毒液漏れ、漏電、空気漏れ等の
安全対策が必要等の諸問題があること。 (2)箱体内での液漏れやそのためにドレンを設ける必
要があるため、構造が複雑となり高価であること。 (3)箱体の内面の表面清浄化作業が大変であること。 本発明は、以上の課題を解決するため、物品の全表面に
対する適切な殺菌処理を容易に行い、殺菌処理時間の短
縮を図り、しかも、構造が簡単でかつメンテナンスが容
易なパスボックスを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意検討の結果、所定雰囲気に設定さ
れた室内側と室外側とに面してそれぞれ扉を有する箱体
からなり、該箱体を介して室内外間の物品の受け渡しを
行うパスボックスにおいて、前記箱体の少なくとも4面
側から前記物品に対して紫外線が照射されるように、長
手方向を前記物品の通過方向に揃えた殺菌灯で、該物品
をトンネル状に取り囲むことにより、前記物品の全表面
に対する適切な殺菌処理を容易に行え、殺菌処理時間の
短縮を図れることを知見した。本発明のパスボックス
は、前記知見に基づきなされたもので、請求項1に記載
の通り、所定雰囲気に設定された室内側と室外側とに面
してそれぞれ扉を有する箱体からなり、該箱体を介して
室内外間の物品の受け渡しを行うパスボックスであっ
て、前記箱体の少なくとも4面側から前記物品に対して
紫外線が照射されるように、前記箱体内に長手方向を前
記物品の通過方向に揃え、該物品を取り囲むことができ
るトンネル状に配列された殺菌灯を備えることを特徴と
する。また、請求項2記載のパスボックスは、請求項1
に記載のパスボックスにおいて、前記箱体の物品通過断
面が略円形状となるように箱体の内周壁を構成したこと
を特徴とする。また、請求項3記載のパスボックスは、
請求項1又は2記載のパスボックスにおいて、前記箱体
内の前記物品が載置される部分を透光性を有する部材で
構成し、前記透光性を有する部材の下方に殺菌灯を設け
るようにしたことを特徴とする。また、請求項4に記載
のパスボックスは、請求項1乃至3の何れかに記載のパ
スボックスにおいて、前記殺菌灯を前記箱体の両扉の内
側の2面に設けたことを特徴とする。また、請求項5記
載のパスボックスは、請求項1乃至4の何れかに記載の
パスボックスにおいて、前記箱体の天井部または/及び
側部に吹出口を設け、ファンによりフィルタで清浄化さ
れた気流を、前記箱体に循環供給できるようにしたこと
を特徴とする。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明のパスボックスの扉を開けた状態の正面側
から見た拡大斜視図、図2は扉を閉じた状態の拡大正面
図、図3は設置状態の側面図、図4は同平面図、図5は
殺菌灯への電流の制御を示す説明図である。図3、図4
によく示されるように、本実施例のパスボックス1は、
所定雰囲気に設定された室内側としてのクリーンルーム
2と、室外側としての一般室3との間の物品4の受け渡
しを行うものであり、脚部材18を用いて側壁5に設置
されている。ただし、本発明のパスボックス1は、クリ
ーンルーム2と一般室3との間に設置されることに限定
されず、例えば、所定ガス雰囲気に設定された室と一般
室との間や、所定圧力雰囲気に設定された室と一般室と
の間に設置することも可能である。
【0010】本実施例のパスボックス1は、箱体6のク
リーンルーム2側にクリーンルーム側扉7を備えると共
に一般室3側に一般室側扉8を備え、これら扉7、8
は、閉状態をロックするロック機構9を備えた取っ手1
0を有し、更に、このロック機構9は両扉7、8の閉状
態から何れか一方の扉のみ開けることを許容する選択的
ロック解除機構11を備えている。この選択的ロック解
除機構11により、両扉7、8が同時に開けられること
を規制し、一般室3の雑菌がクリーンルーム2内に不用
意に入り込むのを防止するようになっている。
【0011】前記箱体6の内壁12の底面13側には透
光性を有する部材としてスリット台14が設けられ、こ
のスリット台14の上に物品4を載置自在としてある。
このスリット台14の下方の底面13には、物品4の通
過方向に長手方向を揃えた殺菌灯20、20が2本間隔
を存して平行に配列して設けられている。また、内壁1
2の両側壁15、15の中央と、天井16の中央に各1
本ずつ、殺菌灯20をその長手方向を物品4の通過方向
に揃えて設けられている。かくして、底面13と両側壁
15,15及び天井16側に設けられた5本の殺菌灯2
0は、前記物品4を取り囲むことができるトンネル状に
配列されることとなる。これら5本の殺菌灯20によっ
て前記物品4に対してその全面に確実に紫外線が照射さ
れることとなる。
【0012】また、本実施例では、両扉7、8の内面側
にも、殺菌灯20、20を設けるようにした。前記内壁
7は、前記殺菌灯20から照射された紫外線を反射させ
て、更に、殺菌の効率を向上させるために、ステンレス
製部材で形成することが好ましい。尚、上記5本の殺菌
灯20は、リミットスイッチを用い、両扉7、8が閉め
られた状態の時のみに点灯するようにした。また、前記
各扉7,8の内側上方には各扉7、8側の殺菌灯20に
連通される扉側接点aが設けられ、また箱体6の天井側
16の前記扉側接点aに当接する位置にそれぞれ前記リ
ミットスイッチで制御される回路に連通される箱体側接
点bが設けられ、両扉7、8が閉められた状態、即ち、
これら扉側接点a、aと箱体側接点b、bが全て接触し
た時のみに、扉7、8側の殺菌灯20に通電されるよう
にし、何れか一方の扉7、8が開いた状態では、例え前
記リミットスイッチが故障して箱体6内のリミットスイ
ッチで制御される殺菌灯20が点灯することがあって
も、箱体6内に出ている扉7、8側の殺菌灯20だけは
絶対に紫外線を照射しないようにした。尚、本実施例で
は、前記各接点a,bを備える蝶番状のドアコネクター
によって構成し、扉7、8が閉じることにより蝶番に設
けられた接点aと接点bとが接触して通電するようにし
た。これらの各接点a、bは、一方が扉7、8に設けら
れ、他方が箱体6に設けられ、両扉7、8が閉状態にあ
るときに、これらの接点a、bを介して通電が行われる
ものであればドアコネクターに必ずしも限定されるもの
ではない。前記実施例では、箱体6内には5本の殺菌灯
20を設け、各扉7、8には各1本の殺菌灯20を設け
るようにしたが、それぞれ、更に殺菌灯2を設ける数を
任意の数に増やして殺菌力を高めるようにすることがで
きることは云うまでもない。また、本実施例では前記箱
体6の内壁12は物品通過断面が矩形状となるように構
成したが、図6(a)及び(b)に示すように、物品通
過断面が円形状となるように箱体6の内周壁22を構成
して、その内周壁22に長手方向を物品の通過方向に揃
え、該物品を取り囲むことができるトンネル状に殺菌灯
20を配置するようにすれば、物品と殺菌灯の距離がよ
り均等となり照度むらがなくなり、また、物品通過断面
を矩形状とする場合に比べて内周に角部がないので、紫
外線が内周壁で反射し中央付近に収束しやすくなり、物
品の全周面に亘って均一な紫外線照度が得られることと
なり殺菌効果が向上するものとなる。また、物体通過断
面が円形状の場合は、バクテリア等の溜まりがあっても
清掃・消毒がしやすいという特徴がある。尚、図6に示
すパスボックス1では、物品を載置するためのスリット
台15を、内周壁22と間隔を存して水平に配置し、殺
菌灯は、スリット台15の下方の2本と、上方の3本と
を円周方向に等間隔に揃え、該物品を取り囲むことがで
きるトンネル状に配列した。また、前記物品通過断面の
形状は、物品の全周面に亘って紫外線を照射できるよう
な形状であれば、上記円形に限られるものでなく、楕円
等の略円形状等であってもよい。
【0013】尚、前記実施例では、物品4と殺菌灯20
との間に所定空間を保持するため、スリット台14を利
用したが、この時、スリット台14の中央付近に物品4
を載置するようにすれば、紫外線の直接光がより物品4
の表面に均一に照射されることとなる。また、物品4を
載置する台としては、必ずしも平板状のスリット台14
に限定されるものでなく、クランプ金網、丸網棒製棚
(ワイヤーラック)またはパンチング板の中央付近を凸
状に形成するとともに前記凸部上に物品を載置できるよ
うに形成した架台とすれば、物品4と殺菌灯20との距
離を等間隔にすることができ、天井面側の殺菌灯20と
底面側の殺菌灯20からの紫外線の直接光がより均一に
物品に照射されることになる。
【0014】尚、扉7、8や箱体6の側面等に透明また
は半透明のガラス窓を設け、箱体6の内部を確認できる
ようにしてもよく、本実施例では、両扉7、8に窓17
を設けるようにした。また、前記殺菌灯ランプ20とし
ては波長253.7nmの紫外線を豊富に発生する殺菌
ランプを使用することができるが、必ずしも前記したも
のに限定されるものではない。また、殺菌効果は紫外線
照度と紫外線照射時間に比例することが知られており、
微生物を死滅させるのに必要な紫外線量は、紫外線照度
と紫外線照射時間の積で求められる。従って、紫外線照
度が少なくなれば必要照射時間が長くする必要がある。
ところで、紫外線照度は殺菌灯の寿命(初期照度の70
%になる運転時間)に相関するため、殺菌灯の寿命と共
に紫外線照度が少なくなり、同じ照射時間であれば殺菌
効果は徐々に低下する。これを回避し安定した殺菌効果
を得るには、殺菌灯の運転時間を管理し、紫外線照度が
低下しているようであれば、照射時間を長くする必要が
ある。例えば、殺菌時間を任意に設定できる紫外線照射
タイマーと運転時間を積算する殺菌灯寿命管理計(積算
タイマー)を組み合わせて使用することが好ましい。
【0015】次に、本発明のパスボックス1の動作につ
いて説明する。一般室3側からクリーンルーム2に物品
4を搬入するには、まず一般室側扉8を開けて室内のス
リット台14上に前記物品4を載置する。この時、殺菌
灯20は消灯状態となる。前記扉8を閉めると、トンネ
ル状に配列された殺菌灯20と両扉7、8の内面側に設
けられた殺菌灯20が点灯し、長手方向を物品の搬送方
向に揃えられトンネル状に配列された5本の殺菌灯20
のみでも十分に前記物品4の上下面、側周面全てに均一
に紫外線が照射されて、前記物品4の表面または近傍の
バクテリアを殺菌する。本実施例では両扉7、8の内面
にも殺菌灯20が備えられているため、前記物品4の全
周への紫外線の照射がより確実となる。次に、クリーン
ルーム側扉7を開錠して、前記扉7開けて、前記物品4
をクリーンルーム2に搬入する。この時も殺菌灯20は
消灯状態となる。
【0016】次に、前記実施例であるパスボックスの6
面全ての側から物品に対して紫外線を照射するものを実
施例1とし、両扉7、8の内面側を除く内壁12の4面
から物品に対して紫外線を照射するものを実施例2と
し、これら実施例1、2の殺菌能力を比較例を用いて比
較試験を行い、殺菌能力(時間、除菌効率等)を相対評
価した。尚、比較例には、箱体の内壁の両側面のみから
物品に対して紫外線を照射するパスボックスを使用し
た。この結果、実施例1のパスボックスでは、6つの内
面側から紫外線を照射しているため、殺菌効果大で、か
つ、紫外線照射のみでよかった。実施例2のパスボック
スでも、実施例1比べるとやや殺菌効果は若干落ち、殺
菌に要する照射時間は実施例1の約1.5倍を必要とし
たが、4面側の殺菌灯が、前記物品に対して確実に紫外
線が照射されるように、長手方向を前記物品の通過方向
に揃えた殺菌灯で、該物品をトンネル状に取り囲むよう
に設けられているため、優れた殺菌効果があった。これ
に対し、比較例1では、2面の照射だけのため、殺菌効
果は落ちて、殺菌に要する照射時間は実施例1の3倍と
なる上、更に、物品の底面を消毒液処理する等により2
次消毒する必要があった。
【0017】
【発明の効果】このように、本発明によれば所定雰囲気
に設定された室内側と室外側とに面してそれぞれ扉を有
する箱体からなり、該箱体を介して室内外間の物品の受
け渡しを行うパスボックスであって、前記箱体の少なく
とも4面側から前記物品に対して紫外線が照射されるよ
うに、前記箱体内に長手方向を前記物品の通過方向に揃
え、該物品を取り囲むことができるトンネル状に配列さ
れた殺菌灯を備えることを特徴とするため、箱体内に入
れた物品はその表面がトンネル状に配列された殺菌灯の
紫外線照射により全表面が確実に殺菌されるため、物品
の全表面に対する殺菌処理を効率よく行うことができ、
物品の全表面に対する殺菌処理を効果的かつ短時間で殺
菌することができる。また消毒液を使用しないためメン
テナンスが容易で、またオゾンガスを使用しないため、
作業員の安全性が確保され、特別な中和装置の必要がな
いので、構造が簡単で安価なパスボックスを提供でき
る。また、記箱体の天井部または/及び側部に吹出口を
設け、ファンによりフィルタで清浄化された気流を、前
記箱体に循環供給できるようにした場合、バクテリア等
は塵埃に付着して生存するため、清浄な空気流でパスボ
ックス内を清浄化して、前記殺菌処理と合わせて、物品
への汚染を効率よく回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパスボックスの一実施例の扉を開け
た状態の正面側から見た拡大斜視図
【図2】 同扉を閉じた状態の拡大正面図
【図3】 同設置状態を示す側面図
【図4】 同平面図
【図5】 殺菌灯への電流の制御を示す説明図
【図6】 (a)本発明のパスボックスの他の実施例の
扉を開けた状態の正面側から見た拡大斜視図(b)同正
面図
【符号の説明】
1 パスボックス 2 クリーンルーム 3 一般室 4 物品 5 側壁 6 箱体 7 クリーンルーム側扉 8 一般室側扉 9 ロック機構 10 取っ手 11 選択的ロック解除機構 12 内壁 13 底面 14 スリット台 15 側壁 16 天井 17 窓 18 脚部材 20 殺菌灯 21 リミットスイッチ a 扉側接点 b 箱体側接点 22 内周面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L058 BF08 4C058 AA01 BB06 EE01 EE26 KK02 KK13 KK23 KK50 4G057 AA07 AA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定雰囲気に設定された室内側と室外側
    とに面してそれぞれ扉を有する箱体からなり、該箱体を
    介して室内外間の物品の受け渡しを行うパスボックスで
    あって、前記箱体の少なくとも4面側から前記物品に対
    して紫外線が照射されるように、前記箱体内に長手方向
    を前記物品の通過方向に揃え、該物品を取り囲むことが
    できるトンネル状に配列された殺菌灯を備えることを特
    徴とするパスボックス。
  2. 【請求項2】 前記箱体の物品通過断面が略円形状とな
    るように箱体の内周壁を構成したことを特徴とする請求
    項1に記載のパスボックス。
  3. 【請求項3】 前記箱体内の前記物品が載置される部分
    を透光性を有する部材で構成し、前記透光性を有する部
    材の下方に殺菌灯を設けるようにしたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載のパスボックス。
  4. 【請求項4】 前記殺菌灯を前記箱体の両扉の内側の2
    面に設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに
    記載のパスボックス。
  5. 【請求項5】 前記箱体の天井部または/及び側部に吹
    出口を設け、ファンによりフィルタで清浄化された気流
    を、前記箱体に循環供給できるようにしたことを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載のパスボックス。
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