JP2000254212A - パスボックス - Google Patents

パスボックス

Info

Publication number
JP2000254212A
JP2000254212A JP11059480A JP5948099A JP2000254212A JP 2000254212 A JP2000254212 A JP 2000254212A JP 11059480 A JP11059480 A JP 11059480A JP 5948099 A JP5948099 A JP 5948099A JP 2000254212 A JP2000254212 A JP 2000254212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone gas
box
pass
gas supply
pass box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11059480A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigefumi Shiomi
茂史 塩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP11059480A priority Critical patent/JP2000254212A/ja
Publication of JP2000254212A publication Critical patent/JP2000254212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品表面への適切な殺菌処理はもちろん、殺
菌処理時間の短縮を図ることを目的とする。 【解決手段】 クリーンルーム2などの所定雰囲気に設
定された室内側と、一般室3などの室外側とに面してそ
れぞれ扉7,7aを有する箱体5からなり、箱体5を介
して室内外間の物品の受け渡しを行うパスボックス1に
おいて、箱体内へオゾンガスを供給するオゾンガス発生
装置8を有するオゾンガス供給手段6を備えるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定雰囲気に設
定された室内側と室外側とに面してそれぞれ扉を有する
箱体からなり、この箱体を介して室内外間の物品の受け
渡しを行うパスボックスに関し、特に、パスボックス内
の殺菌能力を向上させるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】製剤工場等のクリーンルームは、雑菌が
外部から入らないように内部の圧力を陽圧に設定してい
る。一方、バイオハザード施設では、ハザード内の微生
物を外部に出さないように内部の圧力を陰圧に設定して
いる。このような圧力差が生じている内外間における物
品の受け渡し時には、雑菌や微生物の出入を阻止するた
めにパスボックスが用いられる。
【0003】従来のパスボックスは、クリーンルーム等
を構成する側壁等の一部に設けられた箱体と、この箱体
のクリーンルーム側及び外側にそれぞれ面した内扉及び
外扉と、箱体内に設置された紫外線発光用のランプとに
よって概略構成される。そして、例えば物品をクリーン
ルーム内へ搬入する場合では、内扉が閉じた状態で外扉
を開けて物品を箱体内に入れ、外扉を閉じてからランプ
を駆動して箱体内に紫外線を照射し、所定時間経過後に
ランプの駆動を停止してから内扉を開けてクリーンルー
ム内に物品を取り出すといった手順により物品の搬入が
行われる。これにより、箱体内の物品は紫外線の照射を
受けて殺菌されてからクリーンルーム内に搬入され、雑
菌が不用意にクリーンルーム内へ浸入することを防いで
いる。なお、クリーンルームから物品を取り出す場合は
上記手順と逆の順序で行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパス
ボックスは、紫外線照射用のランプが箱体の天井部や側
壁部などの特定箇所に設置され、この特定箇所から箱体
内に向けて紫外線を照射するように構成されている。従
って、物品を箱体内に入れた状態でランプを駆動して
も、ランプとは反対側の物品表面(いわゆる陰側表面)
や箱体内に載せた面(いわゆる裏面)に紫外線が直接照
射されないことになる。なお、箱体内に反射鏡を配置し
て紫外線の照射方向を変えることも考えられるが、物品
の全表面に対して紫外線を適切に照射することは難し
い。その結果、物品に対する適切な殺菌処理が施され
ず、雑菌がクリーンルーム内に取り込まれ、クリーンル
ーム内が汚染される可能性が高いといった問題点を有し
ている。
【0005】また、従来のパスボックスのような紫外線
の照射による殺菌は短時間で十分な滅菌効果を得ること
が難しく、物品の適切な殺菌処理には長い時間が必要と
なるため、クリーンルーム内外間の物品の受け渡しに長
い時間がかかり、物品の搬入及び搬出が不便となる。
【0006】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、オゾンガスの殺菌効果に着目してこれを
パスボックスに適用することにより、物品の全表面に対
する適切な殺菌処理を容易に行い、クリーンルーム内の
汚染を効果的に防止するとともに、殺菌処理時間の短縮
を図ることができるパスボックスを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、所定雰囲気に設定された
室内側と室外側とに面してそれぞれ扉を有する箱体から
なり、箱体を介して室内外間の物品の受け渡しを行うパ
スボックスにおいて、箱体内へオゾンガスを供給するオ
ゾンガス供給手段を備える技術が採用される。このパス
ボックスでは、オゾンガス供給手段によって箱体内にオ
ゾンガスが供給されるため、箱体内に入れた物品はその
表面がオゾンガスと接触して殺菌されるため、物品の全
表面に対する殺菌処理を効率よく行うことが可能とな
り、ひいてはクリーンルームの汚染を効果的に防止す
る。さらに、物品表面の殺菌にオゾンガスを用いるた
め、紫外線を照射した場合と比較して短時間で殺菌処理
を終了することが可能となる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1のパスボ
ックスにおいて、オゾンガス供給手段が、箱体内の気体
を取り込むための取込通路を備え、取り込んだ気体とと
もに再度箱体内へオゾンガスを供給する技術が適用され
る。このパスボックスでは、取込通路を介して取り込ま
れた箱体内の気体をオゾンガス供給手段により再度箱体
内に供給するため、このように気体が循環される間にオ
ゾンガスが濃縮され、箱体内のオゾンガス濃度を効率よ
く高めることが可能となる。これにより、箱体内に入れ
た物品表面をより効果的かつ短時間で殺菌することが可
能となる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または2
のパスボックスにおいて、オゾンガス供給手段が、扉の
閉塞状態を確認してからオゾンガスの供給開始を指示す
る制御部を備える技術が適用される。このパスボックス
では、制御部によって箱体の扉が閉じてからオゾンガス
の供給が開始されるため、扉が開いた状態で不用意にオ
ゾンガスが供給されることを防ぎ、オゾンガス供給の無
駄やオゾンガスの外部放出を回避することが可能とな
る。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項3のパスボ
ックスにおいて、制御部が、オゾンガス供給手段にオゾ
ンガスの供給時間を指示する技術が適用される。このパ
スボックスでは、制御部が箱体へ供給するオゾンガスの
供給時間を指示するため、物品表面の殺菌に必要な適量
のオゾンガスを容易に供給することが可能となり、オゾ
ンガスの供給過剰を防止する。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項1、2、3
または4のパスボックスにおいて、オゾンガス供給手段
が、箱体内の使用済みのオゾンガスを中和する中和装置
を備える技術が適用される。このパスボックスでは、箱
体内にある使用済みのオゾンガスを中和装置で中和する
ため、物品表面の殺菌後に箱体の扉を開けてもオゾンガ
スが箱体から室内または室外に拡散することはなく、オ
ゾンガスが他に影響を与えることを回避することが可能
となる。
【0012】請求項6に係る発明は、請求項5のパスボ
ックスにおいて、オゾンガス供給手段が、中和装置によ
るオゾンガスの中和が完了したことを表示する表示部を
備える技術が適用される。このパスボックスでは、表示
部の表示により中和装置によるオゾンガスの中和の完了
を確認できるため、中和が完了する以前に不用意に箱体
の扉を開けてしまうことを回避でき、オゾンガスの漏出
を防止することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。図1に示すパスボックス1は、所定雰囲気
に設定された室内としてのクリーンルーム2と、クリー
ンルームに対する室外としての一般室3との間の物品の
受け渡しを行うものとして、側壁4に設置されている。
ただし、パスボックス1は、クリーンルーム2と一般室
3との間に設置されることに限定されず、例えば所定ガ
ス雰囲気に設定された室と一般室との間や、所定圧力雰
囲気に設定された室と一般室との間に設置することも可
能である。
【0014】パスボックス1は、側壁4の所定箇所に貫
通状態で取り付けられる箱体5と、この箱体5内へオゾ
ンガスを供給するオゾンガス供給手段6とで概略構成さ
れている。先ず、箱体5は、図1に示すように、クリー
ンルーム2側と一般室3側とに面してそれぞれ開閉可能
な扉7,7aを備え、これら扉7,7aを閉じることに
より箱体5内を密閉できるように構成されている。箱体
5自体の大きさや扉7,7aの形状は、受け渡しする物
品により適宜設定される。
【0015】また、箱体5は、扉7,7aの閉状態をロ
ックするロック機構を有し(図示せず)、さらにこのロ
ック機構は両扉7,7aの閉状態からいずれか一方の扉
のみ開けることを許容する選択的ロック解除機構を備え
ている。この選択的ロック解除機構により、両扉7,7
aが同時に開けられることを規制し、一般室3の雑菌が
クリーンルーム2内に不用意に入り込むのを防止する。
なお、扉7,7aや箱体5の側面等に透明または半透明
の窓を設け、箱体5の内部を確認できるようにしてもよ
い。
【0016】次に、オゾンガス供給手段6は、図1に示
すように、オゾンガス発生装置8と、中和装置9と、途
中で接続された2本の送出管10,10aと、同じく途
中で接続された2本の取込管11,11aと、4つのバ
ルブ12,12a,12b,12cと、タイマ13aを
備えた制御部13と、表示部14と、入力部15とで構
成されている。
【0017】オゾンガス発生装置8は、一般的には電極
間に高電圧を印加することにより酸素分子を電離させて
オゾンガスを発生させるものであり、送出管10及び取
込管11を介して箱体5内に接続されている。中和装置
9は、触媒(例えばポーラス状のカーボン)にオゾンガ
スを吸着させることによりオゾンガスを中和してその毒
性の低減化を図るものであり、送出管10a及び取込管
11aを介して箱体5内に接続されている。
【0018】送出管10,10a及び取込管11,11
aは、ガスの汚染を防止するため例えばテフロン製のフ
レキシブルホースが用いられるとともに、その途中にそ
れぞれバルブ12,12a,12b,12cが設けられ
る。そして、例えばバルブ12,12aを開けかつバル
ブ12b,12cを閉じることにより、オゾンガス発生
装置8のオゾンガスを箱体5内へ供給するための経路が
送出管10により確保され、さらに箱体5内の気体をオ
ゾンガス発生装置8に取り込むための経路が取込管11
により確保される。
【0019】このような循環経路が確保されることによ
り、オゾンガスを濃縮して箱体5内のオゾンガス濃度を
効率よく高めることが可能となる。同様に、バルブ12
b,12cを開けかつバルブ12,12aを閉じること
により、箱体5内のオゾンガスを中和装置9へ取り込む
ための経路が送出管11aにより確保され、さらに中和
装置9から中和ガスを箱体5内へ送り込むための経路が
送出管10aにより確保される。
【0020】なお、送出管10に送られたオゾンガスの
箱体5内への供給口、及び箱体5内の気体を取込管11
へ取り込む取込口(いずれも図示せず)は、供給口から
のオゾンガスが箱体5内に十分に拡散した状態でその気
体を取込口から取り込むような位置関係で配置される。
例えば、供給口を側壁の上部に設けた場合、取込口を同
じ側壁の下部または対向する側壁の下部等に設ける。な
お、供給口及び取込口の形状は任意である。
【0021】制御部13は、オゾンガス発生装置8及び
中和装置9の作動状態やバルブ12〜12cの開閉を制
御し、これらの制御は入力部15により入力された設定
に基づいて行われる。例えば、オゾンガス発生装置8の
作動時にはバルブ12,12aを開けかつバルブ12
b,12cを閉じ、また中和装置9の作動時にはバルブ
12b,12cを開けかつバルブ12,12aを閉じる
といった制御を行う。
【0022】さらに、制御部13はタイマ13aを備え
ており、オゾンガス発生装置8や中和装置9の作動時間
すなわちオゾンガス供給量や中和程度をタイマ13aに
よって設定可能としている。但し、箱体5に設けられた
スイッチ16によって各装置の作動時間を作業者が任意
に決定することを可能である。また、制御部13は、オ
ゾンガス発生装置8の作動後に自動的に中和装置9を作
動させるよう、一連した制御を行う他、スイッチ16に
よってオゾンガス発生装置8及び中和装置9の作動・停
止を個別的に行うようにしてもよい。
【0023】表示部14は、制御部13から送信されて
オゾンガス発生装置8等の作動状態(例えばオゾンガス
供給中や中和中)を表示するだけでなく、入力部15に
よる入力情報や、作動終了(物品受取可能)、エラー
(各装置8,9やバルブ12等の作動不良)も表示す
る。ただし、表示部14の表示内容は特に限定されるも
のではなく、任意に設定可能である。なお、エラー時に
は表示部14への表示の他に警告音を発するようにして
もよい。
【0024】箱体5には、内部のオゾンガスの濃度を計
測する濃度センサ17と、扉7,7aが閉じた状態であ
ることを検出する扉センサ18が設けられ、それぞれ計
測結果、検出結果を制御部13へ送信する。図面では扉
7aの扉センサ18のみ記載し、扉7の扉センサについ
ては省略している。
【0025】制御部13は、濃度センサ17によって箱
体5内が物品表面の殺菌に必要なオゾンガス濃度を確認
しつつオゾンガス発生装置8の作動状態を制御する。ま
た、制御部13は、扉閉塞センサ18からの検出結果に
基づき、扉7,7aのいずれか一方が開いている状態で
はオゾンガス発生装置8が作動しないように、さらには
作動中に扉7,7aが開けられたときには作動を強制的
に停止させるように、いわゆるインターロックとして機
能する。また、インターロック機能の別例としては、オ
ゾンガス発生装置8または中和装置9の作動中は、両扉
7,7aが開かないようにしてもよい。
【0026】以上のように構成されたパスボックス1の
使用状態について説明する。先ず、物品(図示せず)を
一般室3からクリーンルーム2内に搬入する場合は、扉
7aから箱体5内へ物品を入れ、扉7aを閉じた後にス
イッチ16をONにする。このとき、制御部13は、ス
イッチ16からONの指示によりオゾンガス発生装置8
を作動させるとともに、バルブ12,12aを開けかつ
バルブ12b,12cを閉じるが、これに先だって扉セ
ンサ18の検出結果より両扉7,7aが閉じた状態であ
ることを確認する。なお、扉7,7aのいずれかが開い
ているときにオゾンガス発生装置8を作動させない点は
前記のとおりである。
【0027】オゾンガス発生装置8を作動させることに
より、オゾンガスは、送出管10を介して箱体5内へ供
給される一方、箱体5内の気体を取込管11を介してオ
ゾンガス発生装置8に取り込む。オゾンガス発生装置8
は、箱体5から取り込んだ気体にオゾンガスを加えたか
たちで再度送出管10を介して箱体5内へオゾンガスを
供給する。このように、箱体5内の気体を取り込んで再
度オゾンガスを箱体5へ供給する循環形態を採用するこ
とにより、箱体5内のオゾンガス濃度を効率よく高める
ことができ、物品表面に対して効果的に殺菌する。
【0028】オゾンガス発生装置8の作動中において、
制御部13は、濃度センサにより箱体5内のオゾンガス
濃度をモニタし、物品表面の殺菌に有効な濃度に達した
ことを確認してからタイマ13aにより殺菌に必要な時
間だけ作動状態を維持させる。このときの箱体5内のオ
ゾンガス濃度は、例えば数百〜千ppmである。なお、
制御部3は、箱体5内のオゾンガス濃度が所定値以上に
達した場合、オゾンガス発生装置8の停止、もしくはオ
ゾンガスの発生停止(気体の取込及び供給は継続)を指
示する。
【0029】そして、タイマ13aにより所定時間経過
したことを確認した後、制御部13からの指示により、
オゾンガス発生装置8の作動を停止するとともにバルブ
12,12aを閉じかつバルブ12b,12cを開け
る。次いで、中和装置9を作動させる。中和装置9は、
箱体5内の気体を取込管11aを介して取り込む一方、
取り込んだ気体中からオゾンガスを除去してから当該気
体を送出管10aを介して箱体5内に送り込む。このよ
うに、箱体5内の気体を取り込んでオゾンガスを除去し
再度箱体5へ供給する循環形態を採用することにより、
箱体5内のオゾンガスを効率よく中和することができ
る。
【0030】中和装置9の作動中は、制御部13は濃度
センサ17からの出力により箱体5内のオゾンガス濃度
をモニタし、かかるオゾンガス濃度が所定値を下回ると
きにオゾンガスの中和完了すなわち物品が取り出し可能
であることを表示部14に表示させる。なお、表示部1
4は、オゾンガスの中和完了だけでなく、オゾンガス発
生装置8や中和装置9の作動中も適宜表示している。
【0031】その後、扉7を開けて物品をクリーンルー
ム2に取り出すことにより、一般室3からクリーンルー
ム2への物品の受け渡しが完了する。このとき、物品表
面はオゾンガスに殺菌されており、物品に付着している
雑菌がクリーンルーム2内へ浸入することはもちろん、
箱体5内の気体もオゾンガスにより殺菌されているた
め、箱体5内に浮遊している雑菌がクリーンルーム2内
に入り込むことを抑制する。なお、クリーンルーム2か
ら一般室3へ物品を搬出する場合は、雑菌による汚損の
問題も少なくそのまま搬出されるが、一般室3への汚損
の問題があれば前記と同様にパスボックス1を介して殺
菌してもよいことはもちろんである。
【0032】なお、前記実施の形態において示した各構
成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明
の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき
種々変更可能である。例えば、 オゾンガス発生装置8に取込管11を接続せず、すな
わちオゾンガスの循環経路を確保せず、単にオゾンガス
を箱体5内に供給する構成を採用すること。 中和装置9を設置せずに、箱体5内のオゾンガスを大
気放出する構成を採用すること。 オゾンガス供給手段6を制御部13により制御せず、
単にスイッチ16のON・OFFによりオゾンガス発生
装置8や中和装置9の作動・停止を設定すること。 オゾンガス供給手段6(特にオゾンガス発生装置8及
び中和装置9)を箱体5内に収納状態で設置する構成を
採用すること。 箱体5内に紫外線放射用の光源を設置して、この光源
とオゾンガス供給手段6とのいずれか一方または双方を
用いて物品表面を殺菌する構成を採用すること。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のパスボ
ックスは、オゾンガス供給手段によって箱体内にオゾン
ガスが供給されるため、箱体内に入れた物品はその表面
がオゾンガスと接触して殺菌されるため、物品の全表面
に対する殺菌処理を効率よく行うことができ、ひいては
クリーンルームの汚染を効果的に防止することができ
る。さらに、物品表面の殺菌にオゾンガスを用いるた
め、同等な殺菌処理を行うことで紫外線を照射した場合
と比較して短時間かつ確実に殺菌処理を終了することが
できる。請求項2のパスボックスは、取込通路を介して
取り込まれた箱体内の気体をオゾンガス供給手段により
再度箱体内に供給するため、このように気体が循環され
る間にオゾンガスが濃縮され、箱体内のオゾンガス濃度
を効率よく高めることができる。これにより、箱体内に
入れた物品表面をより効果的かつ短時間で殺菌すること
ができる。請求項3のパスボックスは、制御部によって
箱体の扉が閉じてからオゾンガスの供給が開始されるた
め、扉が開いた状態で不用意にオゾンガスが供給される
ことを防ぐことができ、オゾンガス供給の無駄やオゾン
ガスの外部放出を回避することができる。請求項4のパ
スボックスは、制御部が箱体へ供給するオゾンガスの供
給時間を指示するため、物品表面の殺菌に必要な適量の
オゾンガスを容易に供給することが可能となり、オゾン
ガスの供給過剰を防止することができる。請求項5のパ
スボックスは、箱体内にある使用済みのオゾンガスを中
和装置で中和するため、物品表面の殺菌後に箱体の扉を
開けてもオゾンガスが箱体から室内または室外に拡散す
ることはなく、オゾンガスが他に影響を与えることを回
避することができる。請求項6のパスボックスは、表示
部の表示により中和装置によるオゾンガスの中和の完了
を確認できるため、中和が完了する以前に不用意に箱体
の扉を開けてしまうことを回避でき、オゾンガスの漏出
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパスボックスの実施形態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 パスボックス 2 クリーンルーム(室内) 3 一般室(室外) 5 箱体 6 オゾンガス供給手段 7,7a 扉 8 オゾンガス発生装置 9 中和装置 10,10a 送出管 11,11a 取込管(取込通路) 13 制御部 13a タイマ 14 表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定雰囲気に設定された室内側と室外側
    とに面してそれぞれ扉を有する箱体からなり、該箱体を
    介して室内外間の物品の受け渡しを行うパスボックスに
    おいて、 前記箱体内へオゾンガスを供給するオゾンガス供給手段
    を備えることを特徴とするパスボックス。
  2. 【請求項2】 前記オゾンガス供給手段は、前記箱体内
    の気体を取り込むための取込通路を備え、取り込んだ気
    体とともに再度該箱体内へオゾンガスを供給することを
    特徴とする請求項1記載のパスボックス。
  3. 【請求項3】 前記オゾンガス供給手段は、前記扉の閉
    塞状態を確認してからオゾンガスの供給開始を指示する
    制御部を備えることを特徴とする請求項1または2記載
    のパスボックス。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記オゾンガス供給手段
    にオゾンガスの供給時間を指示することを特徴とする請
    求項3記載のパスボックス。
  5. 【請求項5】 前記オゾンガス供給手段は、前記箱体内
    の使用済みのオゾンガスを中和する中和装置を備えるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4記載のパスボ
    ックス。
  6. 【請求項6】 前記オゾンガス供給手段は、前記中和装
    置によるオゾンガスの中和が完了したことを表示する表
    示部を備えることを特徴とする請求項5記載のパスボッ
    クス。
JP11059480A 1999-03-05 1999-03-05 パスボックス Pending JP2000254212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11059480A JP2000254212A (ja) 1999-03-05 1999-03-05 パスボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11059480A JP2000254212A (ja) 1999-03-05 1999-03-05 パスボックス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000254212A true JP2000254212A (ja) 2000-09-19

Family

ID=13114526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11059480A Pending JP2000254212A (ja) 1999-03-05 1999-03-05 パスボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000254212A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002291850A (ja) * 2001-03-28 2002-10-08 Nippon Muki Co Ltd 殺菌灯付きパスボックス
JP2006068122A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Shibuya Kogyo Co Ltd アイソレータシステム
CN101987205A (zh) * 2009-07-30 2011-03-23 三洋电机株式会社 灭菌箱
GB2434535B (en) * 2006-01-26 2011-11-23 Peter Herbert Holmes A chamber employing ozone to surface-sanitise packaging, packaged under a controlled transit from a low care to a high care manufacturing environment
JP5873608B2 (ja) * 2013-08-30 2016-03-01 パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社 アイソレータシステム及びその制御システム
WO2016199733A1 (ja) * 2015-06-08 2016-12-15 株式会社湯山製作所 滅菌装置及びその扉の開閉方法
CN106267269A (zh) * 2016-09-14 2017-01-04 杨凌金海生物技术有限公司 一种熏蒸室结构
CN113274519A (zh) * 2021-05-26 2021-08-20 上海智蕙林医疗科技有限公司 一种医用物资对接装置、传输系统及传输方法
KR102332086B1 (ko) * 2020-11-25 2021-12-01 주식회사 하나지엔씨 이동형 객담 채집 부스 및 이의 살균 방법 방법
WO2021251618A1 (ko) * 2020-06-11 2021-12-16 송종운 비대면 물체 전달 안전 중계장치
KR20240012628A (ko) * 2022-07-20 2024-01-30 주식회사 웃샘 공기 청정 음압기능과 살균장치를 구비한 자가격리시스템
FR3139723A1 (fr) * 2022-09-21 2024-03-22 Lab'science Sas de décontamination

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002291850A (ja) * 2001-03-28 2002-10-08 Nippon Muki Co Ltd 殺菌灯付きパスボックス
JP2006068122A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Shibuya Kogyo Co Ltd アイソレータシステム
JP4529593B2 (ja) * 2004-08-31 2010-08-25 澁谷工業株式会社 アイソレータシステム
GB2434535B (en) * 2006-01-26 2011-11-23 Peter Herbert Holmes A chamber employing ozone to surface-sanitise packaging, packaged under a controlled transit from a low care to a high care manufacturing environment
CN101987205A (zh) * 2009-07-30 2011-03-23 三洋电机株式会社 灭菌箱
JP5873608B2 (ja) * 2013-08-30 2016-03-01 パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社 アイソレータシステム及びその制御システム
WO2016199733A1 (ja) * 2015-06-08 2016-12-15 株式会社湯山製作所 滅菌装置及びその扉の開閉方法
CN106267269A (zh) * 2016-09-14 2017-01-04 杨凌金海生物技术有限公司 一种熏蒸室结构
WO2021251618A1 (ko) * 2020-06-11 2021-12-16 송종운 비대면 물체 전달 안전 중계장치
KR102332086B1 (ko) * 2020-11-25 2021-12-01 주식회사 하나지엔씨 이동형 객담 채집 부스 및 이의 살균 방법 방법
CN113274519A (zh) * 2021-05-26 2021-08-20 上海智蕙林医疗科技有限公司 一种医用物资对接装置、传输系统及传输方法
KR20240012628A (ko) * 2022-07-20 2024-01-30 주식회사 웃샘 공기 청정 음압기능과 살균장치를 구비한 자가격리시스템
KR102658848B1 (ko) 2022-07-20 2024-04-19 주식회사 웃샘 공기 청정 음압기능과 살균장치를 구비한 자가격리시스템
FR3139723A1 (fr) * 2022-09-21 2024-03-22 Lab'science Sas de décontamination

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4574799B2 (ja) 紫外線殺菌装置
US8895940B2 (en) Switch sanitizing device
EP1973578B1 (en) Use of ultraviolet germicidal irradiation in health care environments
JP2000254212A (ja) パスボックス
JP3942026B2 (ja) 殺菌システム及びその使用方法
JP4916201B2 (ja) 培養装置
JP4803142B2 (ja) 消臭殺菌照明装置
US20020168287A1 (en) Method and apparatus for rapidly sterilizing irregularly-shaped objects
US20070023710A1 (en) Closed-loop control of ultraviolet (UV) sterilization systems
US20080075629A1 (en) C-band disinfector
WO2013084485A1 (ja) 殺菌装置
JP2013006041A (ja) 物品処理装置及び関連方法
JP4867883B2 (ja) 殺菌装置
JP2009028450A (ja) 殺菌灯付きパスボックス及びその制御方法
JPH09253083A (ja) 医用機器
US20200368379A1 (en) Medical probe disinfectant system
JP2003284763A (ja) 殺菌灯付きパスボックス
TW201832785A (zh) 具有獨立真空腔室的滅菌系統
JPH1176384A (ja) 室のオゾン殺菌システム
JP2003220120A (ja) 殺菌灯付きパスボックス
JP2007313113A (ja) 内視鏡保管庫
JP3681538B2 (ja) 滅菌方法、滅菌装置及び無菌試験装置
JP2009050582A (ja) 汚れ分解装置
KR20190106136A (ko) 소독챔버 및 그를 이용하는 멸균 종합 관리 챔버
CN112656967A (zh) 便携式智能消毒盒