JPWO2013035832A1 - 杜仲葉の緑色乾燥品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

従来120分掛かっていた加工時間を4分の1以下に抑え、葉に、乾燥及び粉砕時に出来るだけ温度を掛けないで、緑の微粉末茶を製造し、癖のない美しい緑で甘味の多い有用成分を高い数字で保有する加工方法及びその加工方法から出来た緑微粉末を提供することを目的とし、杜仲生葉を遠赤外線照射により加熱乾燥する方法において、加熱乾燥処理の開始から終了まで、杜仲生葉に0〜60℃の送風を行いつつ遠赤外線を照射することにより、加熱開始後30分以内に葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで加熱乾燥して、杜仲葉緑色乾燥品とする。

Description

本発明は、杜仲葉の緑色乾燥品の製造方法に関し、特に、鮮やかな緑色を呈するとともに、杜仲茶に含まれる高機能成分を分解することなく、杜仲葉を乾燥させる方法に関する。
杜仲の樹皮は、中国五大漢方薬のひとつとして古来より珍重されてきたが、近年では、杜仲葉に含有されるイリドイド類、ポリフェノール等の成分の高機能性・有用性が注目されている。特に、イリドイド類は血圧降下作用や鎮痛作用、脂質代謝の改善に有用であることが示されており(非特許文献1、非特許文献2参照)、現在、主に茶として飲用されている。
なお、イリドイド類とは、その構造中に1−イソプロピル−2,3−ジメチルシクロペンタンを有する化合物として知られているものである。本発明により得られた杜仲葉緑色乾燥品に含まれるイリドイド類はゲニポシド酸及びアスペルロシドである。
また、ポリフェノール化合物とは、その構造中にフェノール性水酸基を複数有する化合物として知られているものである。本発明により得られた杜仲葉緑色乾燥品に含まれるポリフェノール化合物はクロロゲン酸、又はルチン、クエルセチン、ニコチフロリン及びケンフェロール等のフラボノイド類である。
しかしながら、杜仲の葉に含まれるイリドイド類等の高機能成分は葉を収穫した段階から、自己消化作用によってその減少が始まってしまう。また、現在、杜仲茶として市販されているものの多くは、褐色の発酵茶葉であり、発酵過程において、イリドイド類の高機能成分の含有量が大幅に減少し、さらに苦味なども増加してしまうことになる。このため、一般に広く流通している飲料用乾燥茶葉において、イリドイド類の含有量は茶葉全体の1%にも満たない。
そこで、これらの高機能成分を豊富に含有する杜仲乾燥茶葉の製法が検討されている。近年、日本茶と同様にして製造した緑色の杜仲乾燥茶葉が、褐色の発酵茶と比較して、イリドイド類、ポリフェノール類等の有用成分を多く含有することがわかってきた。
例えば、特許文献1には、ゲニポシド酸3.2%程度を含む緑色杜仲葉の製法が開示されている。この方法は、杜仲の葉を約2cmの幅に荒切り裁断した後、日本茶と同様に茶葉の蒸煮する工程、該蒸煮した杜仲木の葉を冷却する工程、該冷却した杜仲葉を粗乾燥する工程、その後該杜仲葉を約5mm以下の幅に細断する工程、細断した杜仲葉を粗揉しながら精乾燥しかつ精揉する工程、精乾燥しかつ精揉した後遠赤外線を熱源として焙煎する工程を有するものである。ここで、杜仲の場合、蒸煮加熱により酵素を失活させて発酵の進行を抑えることで、緑色を保持し、且つ自己消化作用を抑止して経時による劣化を防ぐことができると考えられる。しかしながら、ゲニポシド酸、イリドイド類、ポリフェノール類等の高機能成分は、熱劣化や蒸気による溶出・散逸で減少してしまうため、従来から行われてきた蒸煮加熱は、これら高機能成分の減少を招くものと考えられる。
本発明者は、こうした問題を解決するために、これまでに種々の検討を重ねてきた。
その1つとして、特許文献2では、杜仲の生葉を原料として用い、排蒸しながら、300〜350℃で炒る炒り工程に次いで、乾燥を含む工程を経て、ゲニポシド酸を高濃度に含有する緑色の杜仲茶葉を製造する方法を提案している。
また、特許文献3では、マイクロ波加熱又は高周波加熱を間歇的に作用させ、且つ葉の温度が50〜100℃となる条件下で乾燥処理を行なうことによって、鮮やかな緑色を有しつつ、イリドイド類やポリフェノール等の高機能成分を高濃度で含有する杜仲葉緑色乾燥粉末が得られることを見出している。
特開平10−150961号公報 特許第4340812号公報 特開2010−158230号公報 特開2011−250725号公報
Health Science Vol.20 No.2(2004)P166−176 Journal of Atherosclerosis Thrombosis Vol.12,No.4(2005)P185−190
しかしながら、前述の特許文献2に記載された、杜仲葉を、釜炒り機等を用いて直接葉を加熱処理し、酵素を失活させる方法は、葉の温度が高温になり過ぎてしまい、高機能性成分の熱分解を生じてしまうため、必ずしもこれら高機能成分が十分な含有量で保持されていたものとは言い難い。
一方で、これら高機能性成分の熱劣化あるいは蒸気による溶出・散逸等を避けるために、比較的低温によって加熱処理を行なうことも考えられるものの、この場合、酵素の失活が十分でなく、加えて茶葉の乾燥に非常に長い時間を要してしまうため、処理中に酵素反応や自己消化作用が進行してしまうという問題がある。
特に、杜仲葉は、繊維成分のグッタベルカで覆われた屈強の葉脈をもっており、その為、葉の部分と葉脈では、乾燥の時間を大きく異にする。そこで、前述の特許文献3の加工方法では、葉脈を乾燥させるために、1時間30分から2時間の時間を要していた。
しかしながら、特にグッタベルカには、杜仲特有の成分であるゲニポシド酸が多く含まれている為、葉脈の乾燥は重要な問題であって、乾燥時間を短縮させることが望まれる。
本発明は、こうした現状を鑑みてなされたものであって、従来120分かかっていた加工時間を4分の1以下に抑え、葉に、乾燥及び粉砕時に出来るだけ温度をかけないで、緑の微粉末茶を製造し、癖のない美しい緑で甘味の多い有用成分を高い数字で保有する加工方法及びその加工方法から出来た緑微粉末を提供することを、目的とするものである。
杜仲葉は、収穫後、放置すると次第に紫色を呈し、特に高湿度では紫色を呈しやすく、特に葉脈部は濃い紫色に変色する。この原因は明らかではないが、例えば、クチナシ色素に見られるように、イリドイド類による天然色素の生成が考えられる。また、最近では、モクセイ科の植物イボタで、昆虫の食害によりイリドイド配糖体とグルコシダーゼが蛋白質変性に重要な役割をすることが報告されている。杜仲葉は傷ついた部分、歪や圧力がかかった部分から変色が進みやすいことからも、細胞小器官に含まれるグルコシダーゼ、ポリフェノールオキシダーゼなどの酵素が何らかの理由で、小胞体の外に散逸し、杜仲葉に含まれるイリドイド配糖体が蛋白質の架橋剤となり、蛋白質と結合して色素を生成している可能性が考えられる。
これらの自己消化作用は、含水条件下で生じるものと考えられるため、杜仲生葉の変色及びイリドイド類等の減少を防ぐためには、できるだけ葉にストレスをかけることなく、酵素反応及び自己消化作用に要する葉中の水分を速やかに除去することによって、酵素反応及び自己消化作用を生じないようにすることが重要であると考えられる。
これらのことから、本発明者は、できるだけ葉にストレスをかけることなく、酵素反応及び自己消化作用に要する葉中の水分を速やかに除去することに着目して検討を行った結果、適採後の社仲生葉を、葉同士が互いに接触しないようにほぼ均等な間隔に並べ、並べた葉の状態を維持しつつ遠赤外線を照射して、葉中水分が乾燥前水分量の30%以下になるまで乾燥することを見いだし、既に提案している(上記特許文献4)。
本発明者は、さらに検討を重ねた結果、杜仲生葉の遠赤外線照射によって、葉中水分が乾燥前水分量の3%以下になるまで乾燥を行う場合、熱の吸収を速やかに行うためには、葉の表面温度を60℃以下、好ましくは50℃以下にしておくことが必要であり、そのために0〜60℃、好ましくは0〜40℃、さらに好ましくは5〜15℃の送風を行いつつ遠赤外線を照射することで、葉中水分量を、加熱開始後30分以内に乾燥前水分量の3%以下にすることができることを見いだした。そして、この方法によれば、葉にほとんどストレスをかけることなく、短時間で速やかに酵素反応及び自己消化作用に要する葉中の水分を除去することができる結果、鮮やかな緑色を保持し、且つ、ゲニポシド酸、イリドイド類、ポリフェノール等の高機能性成分の減少が低く抑えられ、これらの高機能性成分を高濃度で含有する社仲葉緑色乾燥品が得られるものである。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものであり、以下の発明を提供するものである。
[1]杜仲生葉を遠赤外線照射により加熱乾燥する方法において、加熱乾燥処理の開始から終了まで、杜仲生葉に0〜60℃の送風を行いつつ遠赤外線を照射することにより、加熱開始後30分以内に葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで加熱乾燥することを特徴とする杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[2]前記送風に、液体窒素を用いることを特徴とする[1]の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[3]前記加熱処理の開始から終了まで、遠赤外線加熱乾燥装置の設定温度を200〜600℃で加熱乾燥することを特徴とする[1]又は[2]の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[4]加熱乾燥処理の開始から終了まで、赤外線非接触温度計により測定した葉の表面温度が60℃以下となる範囲で加熱乾燥することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかの杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[5]加熱乾燥処理の開始から終了まで、湿度30%以下の雰囲気下にて加熱乾燥することを特徴とする[1]〜[4]のいずれかの杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[6]杜仲生葉を、葉同士が互いに接触しないように略均等の間隔に並べ、並べた葉の状態を維持しつつ加熱乾燥することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかの杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[7]前記杜仲葉は、予め裁断することなく適採したそのままの形状の社仲生葉である、[1]〜[6]のいずれかの杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[8]前記杜仲葉は、摘採後、葉脈とその両側の部分との三片に裁断した状態である、[1]〜[6]のいずれかの杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
[9][1]〜[8]のいずれかの方法で得られた杜仲葉緑色乾燥品を、温度を0〜70℃以下で粉砕して粉末にする工程を含むことを特徴とする緑色の杜仲の粉末飲料の製造方法。
[10]前記粉砕工程において、0〜70℃の送風を行うことを特徴とする[9]の緑色の杜仲の粉末飲料の製造方法。
[11]前記送風に、液体窒素を用いることを特徴とする[10]の緑色の杜仲の粉末飲料の製造方法。
本発明の製造方法によれば、葉にほとんどストレスをかけることなく、短時間で速やかに酵素反応及び自己消化作用に要する葉中の水分を除去することができる結果、鮮やかな緑色を保持し、且つ、ゲニポシド酸、イリドイド類、ポリフェノール等の高機能性成分の減少が低く抑えられ、これらの高機能性成分を高濃度で含有する社仲葉緑色乾燥品が得られる。
本発明の方法を実施するのに用いる装置の一例を模式的に示す概略図。
本発明にかかる杜仲葉緑色乾燥品の製造方法は、杜仲生葉を遠赤外線照射により加熱乾燥する方法において、加熱乾燥処理の開始から終了まで、杜仲生葉に0〜60℃、好ましくは0〜40℃、さらに好ましくは5〜15℃の送風を行いつつ遠赤外線を照射して加熱し、加熱開始後30分以内に葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで加熱乾燥することを特徴とするものである。
本発明の製造方法において、原料として使用する杜仲生葉は、収獲後、加熱乾燥処理に供される前の社仲葉を意味するものであり、栽培により生産されたものであっても、天然より生産されたものであってもよい。例えば、当年葉で落葉前の生葉、神奈川県内においては、例えば、4〜10月、好ましくは5〜8月、より好ましくは7〜8月に採取した生葉を用いることができる。
杜仲葉は、自己破壊をおこしやすく劣化が早い。さらに裁断された杜仲葉は、裁断と同時に劣化が急速に進む。その為速やかに発酵を阻止するために乾燥しなければならない。速やかに乾燥する方法として、遠赤外線の乾燥方法が望ましい。
そして、遠赤外線加熱における乾燥時間を短くするためには、遠赤外線と葉の表面温度の差を出来るだけ大きくしなければならない。しかし、葉を凍結させてしまうと温度を掛けた際に、ストレスによる劣化が起こり紫色に変色を起こすため、凍結させることはできない。
そこで、本発明では、杜仲生葉に0〜60℃、好ましくは0〜40℃、より好ましくは5〜15℃の送風をしつつ遠赤外線を照射して加熱することにより、加熱乾燥処理の開始から終了まで、葉の表面温度を60℃以下、好ましくは50℃以下、さらに好ましくは40℃以下に保ち、熱の吸収を速やかに行わせるものである。
また、上記の所定温度の送風を行う方法については、特に限定されないが、たとえば、単に外気を送風しても良く、あるいは、電気装置を用いて冷風を作って送風しても良く、好ましくは、送風に、液体窒素を用いることで、0〜40℃、好ましくは0〜20℃の送風を効率良くおこなうことができる。
杜仲生葉は、カットしてから葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで加熱乾燥してもよいし、あるいは、予め裁断することなく適採したそのままの形状の社仲生葉を葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで乾燥してからカットしても良い。
杜仲生葉をカットする際には、葉にストレスを与えないように鋭利に裁断し、葉脈を2cm以下の四角形さらに1cmの四角形又は葉脈に直角方向に2cm以下さらに1cm以下の短冊形に切断しなければならない。
本発明における上記加熱乾燥は、送風装置及び空調設備のついている遠赤外線加熱機を用いて行われるが、乾燥を早めるために、設定温度を200〜600℃、好ましくは0〜500℃、さらに好ましくは300〜400℃で、乾燥する。
また、本発明において、遠赤外線加熱機は、コンベア式のものでも、或いは多段式のものでもよく、照射される遠赤外線の波長は、例えば、1〜1000μm、好ましくは2.5〜50μmの範囲から適宜選択することができる。
また、本発明の製造方法においては、遠赤外線による加熱乾燥処理を行なう際、杜仲生葉の葉同士が互いに接触しないように略均等に並べ、並べた葉の状態を維持した状態で、遠赤外線を照射することが好ましい。例えば、杜仲生葉をロータリー式乾燥炉の回転ドラム等に入れ、葉を回転させた状態で加熱乾燥すると、杜仲葉とドラムあるいは葉同士の接触により歪みや圧力を生じてしまうため、自己消化作用により杜仲葉の変色が生じ易くなる。また、遠赤外線照射部と葉との距離が一定でないため、加熱ムラが生じたり、あるいは葉から蒸散した水蒸気によって葉周辺の湿度が上昇し、蒸気による有用成分の溶出を生じてしまう場合がある。これに対して、杜仲生葉の葉同士が互いに接触しないように略均等に並へ、並べた葉の状態を維持した状態で、遠赤外線を照射することによって、葉同士あるいは葉と装置の接触等によるストレスを生じず、ほとんどストレスのない状態で、速やかに葉中の水分を除去することができるため、鮮やかな緑色を有しつつ、有用成分を高濃度で含有する杜仲葉緑色乾燥品が得られる。また、葉同士が互いに接触しない状態であれば、例えば、上下三段の乾燥棚に並べた状態で、遠赤外線を照射しても構わない。
また、本発明の製造方法において、遠赤外線による加熱乾燥処理は、少なくとも杜仲葉の水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで行なう。ここで、乾燥前水分量とは、遠赤外線による加熱乾燥処理に供する直前の杜仲葉に含まれる水分量を意味する。すなわち、本発明の製造方法においては、例えば、加熱乾燥処理に供する前の杜仲葉に含まれる水分量が100gであった場合に、葉中に残存する水分量が3g以下になるまで、遠赤外線による加熱乾燥処理を行なう。
本発明の製造方法においては、速やかに葉中の水分量を乾燥前水分量の3%以下まで減少させることによって、酵素反応及び自己消化作用の進行が顕著に妨げられる。
なお、加熱乾燥処理工程において、葉中の水分の除去速度が遅くなると、水分除去に要する時間に応じて自己消化反応が徐々に進行し、杜仲葉の変色及びイリドイド類の減少を招くことになる。このため、例えば、葉中水分量を乾燥前水分量の3%以下まで減少するのに30分を超える時間を要すると、杜仲葉が変色を生じたり、有用成分が著しく減少してしまう場合がある。したがって、酵素反応及び自己消化作用をより確実に停止するためには、より速やかに葉中水分を除去することが望ましく、好ましくは20分以内、より好ましくは10分以内に、葉中水分量を乾燥前水分量の3%以下まで乾燥することが望ましい。
また、赤外線による加熱乾燥処理において、加熱処理の開始から終了まで、湿度30%以下、より好ましくは10%以下の雰囲気下にて乾燥処理を行なうことが望ましい。なお、通常の場合、加熱乾燥処理においては、葉表面からの水分の蒸発が起こるため、乾燥の進行とともに雰囲気湿度が上昇する。しかしながら、遠赤外線による加熱乾燥処理中に雰囲気湿度が10%を超えると、葉表面からの水分の気化が進みにくくなり、短時間で葉中の水分を除去することが難しくなる。例えば、密閉式の乾燥機を用いた場合、葉中水分の気化によって、雰囲気湿度が著しく上昇する。また、さらに湿度が上昇して水蒸気が飽和すると、気化熱が生じなくなって不必要に葉温が上昇してしまったり、あるいは蒸気中への有用成分の流失が生じる恐れもある。なお、加熱乾燥処理工程中の湿度を30%以下に維持するためには、送風手段によって適宜調整すればよい。
また、遠赤外線による加熱乾燥処理において、赤外線非接触温度計により計測した葉の最高温度が60℃以下、より好ましくは50以下の範囲となるように、送風手段を適宜制御することが望ましい。
図1に、本発明の製造方法における遠赤外線による加熱乾燥処理工程の一実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
コンベア式の遠赤外線加熱乾燥装置10は、乾燥室12の内部に、遠赤外線照射部14及び送風部16が設けられている。また、コンベア18は、一方から乾燥室12を通過して他方全と連続して移動可能なように設けられている。
遠赤外線による加熱乾燥処理工程に供する杜仲生葉20は、コンベア18上に葉同士が互いに接触しないように略均等の間隔に並べられる。そして、コンベア18上に並べられた杜仲生葉20は、並べられた葉の状態を維持しつつ乾燥室12内部へと送られる。乾燥室12内部では、遠赤外線照射部14により、上下方向から、杜仲生葉20へと遠赤外線が照射される。そして、遠赤外線が照射された杜仲生葉20は、葉温が上昇して水分が気化し、水分量が減少する。ここで、乾燥室12内は、送風部16により送風されることによって、室内の雰囲気湿度及び雰囲気温度がほぼ一定に保たれる。すなわち、通常の場合、加熱により葉中の水分が気化して水蒸気になることで、乾燥室12内の湿度及び温度は上昇するが、送風部16により送風することで水蒸気が外部へと排出され、乾燥室12内の湿度及び温度がほぼ一定に保たれる。乾燥室12内で乾燥された杜仲生葉20は、コンベア18により、乾燥室12の外部へと送られる。なお、本発明の製造方法においては、杜仲生葉20は、遠赤外線の照射開始後30分以内に葉の水分量が乾燥前水分量の3%以下まで減少している。
ここで、乾燥室12内において、室内の雰囲気湿度、雰囲気温度、及び葉表面の温度が以上に示した好適な数値範囲内となるように、遠赤外線照射部14による遠赤外線の照射強度、及び送風部16による送風温度及び送風量を調節することが望ましい。すなわち、図1の遠赤外線加熱乾燥装置10を使用して、遠赤外線照射部14及び送風部16の運転条件を調整し、乾燥室12内の雰囲気温度、雰囲気湿度、及び葉表面の温度等を適切に制御することによって、加熱開始後30分以内に葉の水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで乾燥される。さらに、杜仲生葉20同士が互いに接触しないように略均等の間隔に並べられている場合には、遠赤外線の照射によって葉が均一に効率よく加熱されるとともに、乾燥工程中に葉同士あるいは葉と装置の接触による歪みや圧力も生じず、葉にほとんどストレスがかからないため、乾燥工程中での変色も生じにくい。なお、酵素反応及び自己消化作用が進行するためには、葉中の水分として自由水が含まれている必要があると考えられ、葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで乾燥した杜仲葉においては、葉中に含まれる自由水のほぼ全量が除去されているため、変色あるいは有用成分の減少はほとんど生じない。
また、本発明の製造方法においては、摘採後の杜仲生葉を製品とするまでの間、杜仲葉を湿度50%以下、より好ましくは湿度30%以下の条件下に保持することが望ましい。社仲葉が、湿度50%を超える高湿度下に置かれることで、イリドイド類、ポリフェノール類等の高機能成分の減少を生じる場合があり、加えて、葉が紫色に変色して、緑色の製品が得られない場合がある。
また、上記乾燥処理工程においては、予め細かく裁断した杜仲生葉を用いることによって、急速に乾燥を進めることができるものの、裁断箇所から自己消化作用が進行し、イリドイド類の有用成分が分解してしまうとともに、変色により鮮やかな緑色が得られなくなる場合がある。このため、本発明の製造方法においては、適採した杜仲生葉を、できるだけそのままの形状で乾燥させることが望ましい。一方で、細かく裁断せずに杜仲生葉そのままの形状で乾燥すると、従来の乾燥方法では、特に葉脈を完全に乾燥させるために非常に長時間を要するものの、本発明の製造方法では、杜仲生葉そのままの形状であっても、速やかに葉脈中の水分を除去することができる。
なお、杜仲の葉は30cm以上にも成長し、葉脈は5mm以上の太さにまでなる。このように大きな杜仲生葉の場合、乾燥工程において葉脈部分と葉脈以外の部分との間で水分の蒸発に差が生じ、自己消化作用による葉脈の紫色化が進行する。これは、葉脈周辺では構造にストレスがかかり、葉脈の細胞が十分に水分を含有した状態で破壊されることによるものと考えられる。これにより、イリドイド等の有用成分が分解して含有量が減少し、加えて変色により緑色の精彩さも失われてしまう。また、特に葉脈には高機能性成分が多く含まれているため、葉脈の乾燥は極めて重要である。しかしながら、従来の乾燥方法では、5mm以上の太さになる葉脈部分を速やかに乾燥することは非常に困難である。このため、本発明の製造方法においては、杜仲葉を葉脈とその両側の部分との三片に裁断し、それぞれの片について乾燥処理することが望ましい。すなわち、杜仲葉の葉脈部分とその他の部分とに分けて、加熱温度や処理時間を変える等、それぞれに応じた乾燥処理を行なうことで、自己消化作用による変色や過度の加熱により生じる熱分解等、高機能成分の損失を低く抑えることができる。また、葉脈部分とその他の部分とでは含まれる成分の種類及び量が異なつており、例えば、葉脈部分にはゲニポシド酸が多く含まれ、他の部分にはクロロゲン酸が多く含まれている。したがつて、所望とする有効成分の種類に応じて、葉脈部分に由来する製品と他の部分に由来する製品とを分けることも可能である。
このため、本発明の製造方法においては、例えば、予め裁断することなく適採したそのままの形状の杜仲生葉を、葉の水分量を乾燥前水分量の3%以下になるまで遠赤外線によって加熱乾燥するか、あるいは、摘採後の社仲生葉を、葉脈とその両側の部分との二片に裁断した状態で、乾燥前水分量の水分量3%以下になるまで遠赤外線によって加熱乾燥することが可能である。
以上のようにして得られる杜仲葉緑色乾燥品においては、特に乾燥処理工程中におけるゲニポシド酸、イリドイド類、ポリフェノール類といった高機能性分の減少が低く抑えられるため、これらゲニポシド酸、イリドイド類、及びポリフェノール類の含有量が飛躍的に向上している。
杜仲葉中に含まれるイリドイド類及びポリフェノール類の含有量は、杜仲本の個体差、収穫時期等によって異なるが、本発明により得られた杜仲葉緑色乾燥品においては、イリドイド類の含有量が、原料として使用する収穫直後の社仲生葉に含まれているイリドイド類の含有量(乾燥質量換算)の約70質量%以上を維持していると考えられる。
また、本発明の製造方法により得られる杜仲葉緑色乾燥品は、イリドイド類及びポリフェノール化合物が高濃度で含有しているため、一旦杜仲葉乾燥品として処理した後、これらの高機能成分を抽出する抽出方法としても有用である。
また、乾燥処理後の杜仲葉緑色乾燥品は、平均径3〜14μmに微粉砕した粉末とすることが好ましい。微粉砕の方法は、特に制限されないが、例えば、ジェットミル式粉砕機、気流式粉砕機等を用いることができ、この場合においても、粉砕時の温度を0〜70℃以下、好ましくは0〜40℃以下、さらに好ましくは0〜20℃以下で粉砕することが好ましい。さらには、粉砕時に、0〜70℃以下の送風を行うことにより、通風を良くして、熱及び湿度をこもらせないことが好ましく、特に、送風に、液体窒素を使用するなどにより、0〜40℃、好ましくは0〜20℃の冷風を送風しつつ粉砕を行うことが好ましい。
そして、こうしてできた緑色の杜仲の粉末は、さわやかな緑の美しい強い甘さを持つ、癖のない3〜14μm、好ましく平均6μmの微粉末になり、飲用に適するばかりでなく、杜仲特有のゲニポシド酸、クロロゲンサン、アスペルロシドなどや葉酸、ビタミンE、ビタミンAを多く含む健康食品を提供することができる。
以下、実施例の記載に基づいて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
未裁断の杜仲生葉を、送風機付きの遠赤外線コンベア式乾燥機に、葉が互いに接触しないよう均等に並べ、設定温度350℃で、25℃の送風をしながら、12分30秒間乾燥した。
乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は約46.5℃であり、乾燥後の水分量は、乾燥前の水分量の3%であった。
得られた乾燥葉を、サイクロンミルを用い、10〜20分間粉砕し、平均7μmの緑色乾燥微粉末を得た。
(実施例2)
20℃の送風とした以外は、実施例1と同様にして13分30秒間乾燥した。
乾燥処理中の葉表面の最高温度は約37.0℃であり、乾燥後の水分量は、乾燥前の水分量の3%であった。
得られた乾燥葉から、実施例1と同様にして平均7μmの緑色乾燥微粉末を得た。
(実施例3)
設定温度を400℃にし、送風に、液体窒素を使用して5℃の冷風を送風とした以外は、実施例1と同様にして10分間乾燥した。
乾燥処理中の葉表面の最高温度は約15.0℃であり、乾燥後の水分量は、乾燥前の水分量の3%であった。
得られた乾燥葉から、サイクロンミルを用い、液体窒素を用いて5℃とした冷風を送り込みながら粉砕をおこなって平均6μmの緑色乾燥微粉末を得た。
(比較例1)
実施例1の装置を用い、設定温度を170℃にし、送風をすることなく、10分間乾燥した。
乾燥処理中の葉表面の最高温度は約70℃であり、乾燥後の水分量は、乾燥前の水分量の47.3%であった。棚乾燥機を60℃に設定し30分間乾燥した。
得られた乾燥葉から、実施例1と同様にして平均7μmの緑色乾燥微粉末を得た。
(比較例2)
実施例1の装置を用い、設定温度を230℃にし、送風をすることなく、15分間乾燥した。
乾燥処理中の葉表面の最高温度は約110℃であり、乾燥後の水分量は、乾燥前の水分量の3%であったが一部焦げた。しかし茎は乾燥できなかった。
得られた乾燥葉から、実施例1と同様にして平均7μmの緑色乾燥微粉末を得た。
(比較例3)
設定温度を140℃にし、120℃の送風とした以外は、実施例1と同様にして20分間乾燥した。
乾燥処理中の葉表面の最高温度は約130℃であり、乾燥後の水分量は、乾燥前の水分量の3%であった。
得られた乾燥葉から、実施例1と同様にして平均7μmの緑色乾燥微粉末を得た。
実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた乾燥粉末について、色、味、及び成分分析の結果を表1に示す。なお、成分分析は、HPLC(高速液体クロマト;メタノール抽出)により測定した。単位は、いずれもμg/g(有効成分量/サンプル質量)である。
Figure 2013035832
上記表に示されるように、加熱乾燥処理の開始から終了まで、杜仲生葉に0〜60℃の送風を行いつつ遠赤外線を照射することにより、葉の表面温度を60℃以下に保ち、加熱開始後30分以内に葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで葉中水分を速やかに乾燥除去して得られた実施例1〜3の杜仲茶葉緑色乾燥品は、アスペルロシド、ゲニポシド酸といったイリドイド類を非常に多く含有していることがわかる。また、ポリフェノールの一種である、クロロゲン酸についても高い含有量が得られている。
特に、送風温度を下げるために、液体窒素を用いて5℃の冷風とし、乾燥後の粉砕においても、液体窒素を用いて5℃で行った実施例3の杜仲茶葉緑色乾燥品は、より瑞々しい緑色を示しているうえ、クロロゲン酸、アスペルロシド、及びゲニポシド酸の含有量が実施例1,2で得られた杜仲茶葉緑色乾燥品の場合よりも増加した。
これに対し、送風をせずに、実施例1〜3より低い設定温度で同じ時間乾燥して得られた比較例1の杜仲茶葉緑色乾燥品は、癖のない味が得られたが、乾燥が充分でなく、色が紫がかった暗い緑色を呈するものであり、クロロゲン酸、アスペルロシド、ゲニポシド酸の含有量がいずれも低かった。
また、比較例1よりも設定温度を高くし、乾燥時間を1.5倍にして葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで葉中水分を乾燥除去して得られた比較例2の杜仲茶葉緑色乾燥品は、癖のない味がえられ、色も緑色であったものの、アスペルロシド、及びゲニポシド酸の含有量がいずれも比較例1のものよりもさらに低かった。
さらに、杜仲生葉に120℃の送風を行いつつ遠赤外線を照射することにより、加熱開始後20分で葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで葉中水分を乾燥除去して得られた比較例3の杜仲茶葉緑色乾燥品は、色はさわやかな緑色であったが、苦みを持つ味であり、クロロゲン酸、アスペルロシド、及びゲニポシド酸の含有量がいずれも非常に低かった。
10:遠赤外線加熱乾燥装置
12:乾燥室
14:遠赤外線照射部
16:送風部
18:コンベア
20:杜仲生葉

Claims (11)

  1. 杜仲生葉を遠赤外線照射により加熱乾燥する方法において、加熱乾燥処理の開始から終了まで、杜仲生葉に0〜60℃の送風を行いつつ遠赤外線を照射することにより、加熱開始後30分以内に葉中水分量が乾燥前水分量の3%以下になるまで加熱乾燥することを特徴とする杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  2. 前記送風に、液体窒素を用いることを特徴とする請求項1に記載の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  3. 前記加熱処理の開始から終了まで、遠赤外線加熱乾燥装置の設定温度を200〜600℃で加熱乾燥することを特徴とする請求項1又は2に記載の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  4. 加熱乾燥処理の開始から終了まで、赤外線非接触温度計により測定した葉の表面温度が60℃以下となる範囲で加熱乾燥することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  5. 加熱乾燥処理の開始から終了まで、湿度30%以下の雰囲気下にて加熱乾燥することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  6. 杜仲生葉を、葉同士が互いに接触しないように略均等の間隔に並べ、並べた葉の状態を維持しつつ加熱乾燥することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  7. 前記杜仲葉は、予め裁断することなく適採したそのままの形状の社仲生葉である、請求項1〜6のいずれかに記載の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  8. 前記杜仲葉は、摘採後、葉脈とその両側の部分との三片に裁断した状態である、請求項1〜6のいずれかに記載の杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法で得られた杜仲葉緑色乾燥品を、温度を70以下で粉砕して粉末にする工程を含むことを特徴とする緑色の杜仲の粉末飲料の製造方法。
  10. 前記粉砕工程において、0〜70℃の送風を行うことを特徴とする請求項9に記載の緑色の杜仲の粉末飲料の製造方法。
  11. 前記送風に、液体窒素を用いることを特徴とする請求項10に記載の緑色の杜仲の粉末飲料の製造方法。
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