JP5323003B2 - 杜仲葉緑色乾燥品の製造方法 - Google Patents
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また、前記方法において、摘採後の杜仲生葉を、葉脈とその両側の部分との三片に裁断した状態で、葉中水分量が乾燥前水分量の30%以下になるまで遠赤外線によって加熱乾燥し、その後、それぞれの片について葉中水分量が乾燥前水分量の5%以下になるまで乾燥することが好適である。
コンベア式の遠赤外線乾燥装置10は、乾燥室12の内部に、遠赤外線照射部14及び送風部16が設けられている。また、コンベア18は、一方から乾燥室12を通過して他方へと連続して移動可能なように設けられている。
未裁断の杜仲生葉47.8gを、遠赤外線コンベアー式の乾燥機(MS−400T:ジャード社製)に、葉が互いに接触しないよう均等に並べ、設定温度200℃で、10分間乾燥した。乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は約85℃であった。なお、処理中の雰囲気温度は70℃、湿度は8%以下であった。処理後の葉の重量は22.4g、処理後の葉中水分量は処理前(原料杜仲葉)水分量の29.1%であった。つづいて、葉の縦方向中央に通る5mmほどの葉脈を左右挟むように平行に、葉脈部分とその他の部分との3片に切断した。遠赤外線乾燥機の設定温度を180℃、雰囲気温度を60℃とし、葉脈部分を50分乾燥し、また、葉脈以外の部分は同条件により20分間乾燥し、いずれも葉中水分量を処理前(原料杜仲葉)水分量の5%以下とした。得られた乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
未裁断の杜仲生葉71.4gを、遠赤外線コンベアー式の乾燥機(MS−400T:ジャード社製)に、葉が互いに接触しないよう均等に並べ、設定温度を230℃で、5分間乾燥した。乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は約90℃であった。なお、処理中の雰囲気温度は70℃、湿度は8%以下であった。処理後の葉の重量は30.6g、処理後の葉中水分量は処理前(原料杜仲葉)水分量の23.8%であった。5時間後、葉の縦方向中央に通る5mmほどの葉脈を左右挟むように平行に、葉脈部分とその他の部分との3片に切断した。棚乾燥機を用いて70℃温風を送風しながら、葉脈部分は20分間乾燥し、また、葉脈以外の葉の部分は同条件により10分間乾燥し、いずれも葉中水分量を処理前(原料杜仲葉)水分量の5%以下とした。得られた乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
杜仲生葉71.2gを、葉の縦方向中央に通る5mmほどの葉脈を左右挟むように平行に、葉脈部分とその他の部分との3片に切断した。遠赤外線コンベアー式の乾燥機(CLF−AN−225S:ノリタケ社製)に、それぞれの片が互いに接触しないよう均等に並べ、乾燥機中の3つのゾーンの設定温度を入口側からそれぞれ160℃、140℃、140℃、送風の設定温度を140℃、120℃。120℃として、20分間乾燥した。乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は144℃であった。なお、処理中の雰囲気温度は114℃、湿度は7%以下であった。処理後の葉中水分量は処理前(原料杜仲葉)水分量の約5%であった。得られた乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
未裁断の杜仲生葉47.8gを、遠赤外線コンベアー式の乾燥機(CLF−AN−225S:ノリタケ社製)に、葉が互いに接触しないよう均等に並べ、設定温度160℃、送風温度140℃で、20分間乾燥した。乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は約150℃であった。なお、処理中の雰囲気温度は最高で140℃、平均は121℃、湿度は8%以下であった。処理後の葉中水分量は処理前(原料杜仲葉)水分量の約4.7%であった。得られた乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
図2〜4より、いずれの温度変化曲線においても、遠赤外線照射の開始直後に葉の温度が急激に上昇した後、一旦、温度上昇が緩やかになり、その後さらに温度が上昇していることがわかる。この結果は、葉中において比較的蒸散され易い自由水が先に気化することで、遠赤外線による加熱と気化により失われる熱とによって一旦平衡に達し、自由水がほぼ気化した後に、さらに温度が上昇して、より蒸散しにくい半結合水や結合水の気化が生じているものと考えられる。
したがって、図2〜4の温度変化曲線においては、第一段階の平衡が終了した時点で、葉中に含まれる水分のうちの自由水がほぼ失われていると考えられ、加熱開始後、実施例1では約6分、実施例2では約4分、実施例3では約6分、実施例4では約5分の後に、杜仲葉中に含まれるほぼ全ての自由水が失われていることになる。酵素反応等において利用され得る水分は自由水のみであることからすると、自由水が除去された状態の杜仲葉においては、変色やイリドイド類等の有用成分の減少はほとんど生じないものと考えられる。なお、通常の場合、葉中の水分量を乾燥前水分量の30%以下まで減少することによって、葉中の自由水はほとんど除去されているものと考えられる。
杜仲生葉250.5gを蒸煮機に投入し、100℃で3分間蒸煮した。蒸煮後の葉を強制的に室温まで冷却した後、再乾燥機で60℃で50分乾燥し、さらに棚乾燥機を用いて100℃温風で60分乾燥し、葉中水分量を処理前(原料杜仲葉)水分量の5%以下とした。乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
杜仲生葉3kgを、2cm間隔のカッターを用いて2cmの短冊状に裁断した。短冊状の葉を、釜煎機を用いて、設定温度180℃にて9分間送風をしながら乾燥した。なお、処理中の雰囲気温度は60℃以下で、湿度は60%から30%に推移した。つづいて、再乾燥機を用いて、湿度35%、60〜70℃で40分間乾燥し、さらに棚乾燥機で80℃で60分乾燥し、葉中水分量を処理前(原料杜仲葉)水分量の5%以下とした。得られた乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
上下2枚の遠赤パネルヒーターの間に、底部を有する円筒型の金網からなる回転ドラムを設置し、さらに周りを鉄板で囲った回転ドラム型の遠赤外線乾燥機を作製した。未裁断の杜仲生葉1000gを、当該乾燥機を用いて設定温度300℃で20分間回転させながら乾燥した。乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は約180℃であった。なお、処理中の雰囲気温度は約200℃、湿度は約70%であった。処理後の葉の重量は550gであった。さらに棚乾燥機を用いて100℃温風で60分乾燥し、、葉中水分量を処理前(原料杜仲葉)水分量の5%以下とした。得られた乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
未裁断の杜仲生葉66.2gを、遠赤外線コンベアー式の乾燥機(MS−400T:ジャード社製)に、葉が互いに接触しないよう均等に並べ、設定温度を170℃で、5分間乾燥した。乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は約70℃であった。処理後の葉の重量は40.0g、処理後の葉中水分量は処理前(原料杜仲葉)水分量の47.2%であった。5時間後、葉の縦方向中央に通る5mmほどの葉脈を左右挟むように平行に、葉脈部分とその他の部分との3片に切断した。棚乾燥機を用いて70℃温風を送風しながら、葉脈部分は60分間乾燥し、また、葉脈以外の葉の部分は同条件により10分間乾燥し、いずれも葉中水分量を処理前(原料杜仲葉)水分量の5%以下とした。得られた乾燥葉をジェットミルで粉砕し、緑色乾燥微粉末を得た。
未裁断の杜仲生葉49.0gを、遠赤外線コンベアー式の乾燥機(MS−400T:ジャード社製)に、葉が互いに接触しないよう均等に並べ、設定温度を250℃で、10分間乾燥した。乾燥処理中の葉表面の最高温度(赤外線非接触温度計により計測)は約160℃であった。処理後の葉の重量は14.0gであったが、焦げて変色してしまい、緑色は失われていた。
12 乾燥室
14 遠赤外線照射部
16 送風部
18 コンベア
20 杜仲生葉
Claims (4)
- 杜仲生葉を、他の加熱処理を経ることなく、葉同士が互いに接触しないように略均等の間隔に並べ、並べた葉の状態を維持しつつ遠赤外線を照射して加熱し、
加熱乾燥処理の開始から終了まで、湿度30%以下の雰囲気下、赤外線非接触温度計により計測した葉の最高温度が80〜140℃となる範囲で処理し、
加熱開始後30分以内に葉中水分量が乾燥前水分量の30%以下になるまで加熱乾燥することを特徴とする杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。 - 請求項1に記載の方法において、加熱乾燥処理の開始から終了まで、温度60〜150℃の雰囲気下にて乾燥することを特徴とする杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の方法において、予め裁断することなく摘採したそのままの形状の杜仲生葉を、葉中水分量が乾燥前水分量の30%以下になるまで遠赤外線によって加熱乾燥し、その後、杜仲葉を葉脈とその両側の部分との三片に裁断し、それぞれの片について葉中水分量が乾燥前水分量の5%以下になるまで乾燥することを特徴とする杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の方法において、摘採後の杜仲生葉を、葉脈とその両側の部分との三片に裁断した状態で、葉中水分量が乾燥前水分量の30%以下になるまで遠赤外線によって加熱乾燥し、その後、それぞれの片について葉中水分量が乾燥前水分量の5%以下になるまで乾燥することを特徴とする杜仲葉緑色乾燥品の製造方法。
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