JP7370123B2 - 生の植物の特有の機能性成分を増加させるマイクロ波照射方法およびそのための装置 - Google Patents
生の植物の特有の機能性成分を増加させるマイクロ波照射方法およびそのための装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7370123B2 JP7370123B2 JP2019033032A JP2019033032A JP7370123B2 JP 7370123 B2 JP7370123 B2 JP 7370123B2 JP 2019033032 A JP2019033032 A JP 2019033032A JP 2019033032 A JP2019033032 A JP 2019033032A JP 7370123 B2 JP7370123 B2 JP 7370123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw
- irradiation
- plant
- raw plant
- microwave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Description
さらに、本発明は、生の植物の特有の機能性成分を増加させるマイクロ波照射方法を実行するための制御を行うことを特徴とするマイクロ波照射装置に関する。
そこで本発明は、生の植物の、例えば葉や根茎から抽出、精製する前の植物ポリフェノールなどの特有の機能性成分の含有量自体を増加させることにより、葉や根茎からの特定の機能性成分の収量を高めることを目的として、そのような葉や根茎を効率よく製造する方法および特有の機能性成分が増加した葉や根茎を提供することを目的とする。
これらの葉や根茎に存在する機能性成分を効率よく増加させることのできるマイクロ波照射による方法と、その方法により得られる特定の機能性成分の増加した葉や根茎を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、下記(1)ないし(10)の生の植物のマイクロ波照射方法に関する。
(1)生の植物のマイクロ波照射方法であって、生の植物の内部温度を10~50℃に制御しながら、大気圧下または微減圧下で1~100Wのマイクロ波照射を行い、生の植物の特有の機能性成分の含量を増加させることを特徴とする方法。
(2)前記微減圧下が大気圧より5kPa以上減圧した圧力で行う、上記(1)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(3)前記生の植物が葉または根茎である、上記(1)または(2)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(4)生の植物の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度10~50℃で1分~数時間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、上記(1)または(2)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(5)生の植物の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度-20~10℃の低温で数日間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、上記(1)または(2)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(6)さらに、周囲温度-20~10℃で保持した後マイクロ波でブランチングする工程を付加する、上記(1)または(2)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(7)前記生の植物が、マイクロ波透過性の容器または袋に密封されている、上記(5)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(8)周囲温度-20~10℃で保持した後、あるいは保持しながらマイクロ波で乾燥する工程を付加する、上記(5)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(9)生の植物がブドウの葉であり、
生の植物の特有の機能性成分がレスベラトロールであり、
ブドウの葉の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度-20~10℃の低温で数日間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、上記(5)に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(10)生の植物がホウレンソウであり、
生の植物の特有の機能性成分がルテインであり、
ホウレンソウの軸の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度-20~10℃の低温で数日間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、上記(5)記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
(11)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物が枇杷の葉または柿の葉であり、特有の機能性成分がケルセチンまたはケンフェロールである生の植物。
(12)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がオリーブの葉であり、特有の機能性成分がオレウロペイン、オレウロペインアグリコン、またはリグストロシドアグリコンである生の植物。
(13)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がウコンであり、特有の機能性成分がクルクミンである生の植物。
(14)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物が長命草であり、特有の機能性成分が二種類の成分からなり、カフェ酸とアピゲニンである生の植物。
(15)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物が長命草であり、特有の機能性成分がカフェ酸であり、機能性成分アピインを当該照射前の含量そのままで含有する生の植物。
(16)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がブドウの葉であり、特有の機能性成分がケルセチンである生の植物。
(17)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がブドウの葉であり、特有の機能性成分がレスベラトロールである生の植物。
(18)上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がホウレンソウであり、特有の機能性成分がルテインである生の植物。
(19)上記(12)に記載の生の植物であるオリーブの葉から機能性成分を水または含水エタノールで抽出し、この抽出物にコンチザイム(酵素)およびデキストリンを添加し、マイクロ波加熱下または通常加熱下に糖転移反応させオレウロペインをグルコシルオレウロペインに転移させることを特徴とする、グルコシルオレウロペインを10質量%以上含有する食品素材の製造方法。
(20)被照射物を収納する照射室、照射室にマイクロ波を照射する照射口、照射室に送風をする送風ファンおよび被照射物の温度を測定する温度センサを有するマイクロ波照射部と、
冷却器により冷却される冷却室を有する冷却部と、
照射口に接続されたマイクロ波発振部と、
温度センサからの信号に基づきマイクロ波発振器を制御する制御プログラムを格納した制御部と、
照射室を減圧する減圧部と、を備え、
前記照射室が前記冷却室内に配置されるマイクロ波照射装置であって、前記制御プログラムが、上記(1)に記載の生の植物の特有の機能性成分を増加させるマイクロ波照射方法を実行するための制御を行うことを特徴とするマイクロ波照射装置。
照射時間は生葉の種類によるが、照射時の生葉の周囲温度が30~50℃では1分~数時間であり、1時間前後が好ましい。
また、照射時の生葉の周囲温度を-20~10℃、好ましくは-4~4℃の低温にする場合には数日間必要であり、3日程度が好ましい。
生葉の内部温度を30~50℃に制御するために、最大約50Wの弱いマイクロ波を照射する必要がある。生葉にそのようなマイクロ波照射をすると、生葉中の酵素を活性化して酵素反応を促進することができ、その結果、生葉の特定の機能性成分を増加させることができる。
マイクロ波照射は、大気圧下か大気圧より5kPa以上減圧した圧力、好ましくは大気圧より10kPa程度減圧した微減圧下で行う。微減圧下では酸素の安定な供給および気流の確保により均一な加熱が可能となるというメリットがある。
また、乾燥葉をさらに重量減少がなくなるまで完全に乾燥して、水分をなくして酵素の活動を停止させて粉末化してもよい。乾燥方法は、上記の生葉の乾燥と同じ乾燥方法が適用できる。周囲温度-20~10℃で保持した後、あるいは保持しながらマイクロ波で乾燥する工程を付加することができる。
例えば、周囲温度-20~10℃で保持した後、あるいは保持しながらマイクロ波で乾燥する工程を付加することで、機能性成分を高めたまま乾燥野菜にすることができる。凍結乾燥に近い乾燥温度で、凍結乾燥よりも素早く乾燥する方法である。表面温度を氷点以下に維持した場合、完全に凍結すればマイクロ波は透過するが、マイクロ波で内部を温めることにより、内部は溶融したまま乾燥が進行するため、凍結乾燥に換わる乾燥方法であるといえる。
図1は、第1実施形態に係るマイクロ波照射装置の構成図である。本実施形態に係るマイクロ波照射装置1は、図1に示すように、冷却部10、マイクロ波発振部20、マイクロ波照射部30、制御部40、および減圧部50を備える。図1に示すように、マイクロ波照射装置1は、冷却部10の内部にマイクロ波照射部30、制御部40が内蔵されている。
照射室33は、内面(内壁)の全ての面にマイクロ波を反射するための反射板が設置されたキャビティである。照射室33の上部内面には、マイクロ波発振部20により発振されたマイクロ波を、照射室33内に照射する照射口31が設置されている。本実施形態においては、照射口31に、小型で利得が高いパッチアンテナ(平面アンテナ)が取り付けられ、これによりマイクロ波発振部20により発振されたマイクロ波が照射室33内に照射される。
照射室33には、テフロン(登録商標)やポリプロピレンなどのマイクロ波透過性材により構成された棚を設置してもよい。
また、照射室33の上部には、減圧部50からの減圧ライン51が連通する減圧口52が設けられている。
また、制御部40は、生の植物の内部温度や表面温度を測定する温度センサ(例えば、マイクロ波環境下においても接触式で温度計測が可能な蛍光式光ファイバー温度計(安立計器株式会社製)や、非接触により赤外線や可視光線の強度を測定する放射型温度センサ)と接続し、温度センサの計測結果に基づいて、適宜温度制御を行う構成とすることもできる。
このように、第2実施形態に係るマイクロ波照射装置1aでは、外部から直接、照射室33内に植物の出し入れを行うことができる。また、第2実施形態では、照射室扉34にチョーク構造を備えることで、外部へのマイクロ波の漏洩を有効に防止することができる。
たとえば、生の植物が枇杷の葉または柿の葉である場合、マイクロ波照射により生の植物である枇杷の葉または柿の葉特有の機能性成分ケルセチンまたはケンフェロールの含量が当該照射前の生の枇杷の葉または柿の葉のそれよりも増加した生の枇杷の葉または柿の葉が得られる。
生の植物がオリーブの葉である場合、マイクロ波照射により生の植物であるオリーブの葉特有の機能性成分オレウロペイン、オレウロペインアグリコン、またはリグストロシドアグリコンの含量が当該照射前の生のオリーブの葉のそれよりも増加した生のオリーブの葉が得られる。
生の植物がウコンである場合、マイクロ波照射により生の植物であるウコン特有の機能性成分クルクミンの含量が当該照射前の生のウコンのそれよりも増加した生のウコンが得られる。
生の植物が長命草である場合、マイクロ波照射により生の植物である長命草特有の機能性成分カフェ酸とアピゲニンの二種類の成分の含量が当該照射前の生の長命草のそれよりも増加した生の長命草が得られる。また、生の植物が長命草である場合、マイクロ波照射により生の植物である長命草特有の機能性成分カフェ酸の含量が当該照射前の生の長命草のそれよりも増加し、機能性成分アピインを当該照射前の含量そのままで含有する生の長命草が得られる。
生の植物がブドウの葉である場合、マイクロ波照射により生の植物であるブドウの葉特有の機能性成分ケルセチンの含量が当該照射前の生のブドウの葉のそれよりも増加した生のブドウの葉が得られる。また、生の植物がブドウの葉である場合、マイクロ波照射により生の植物であるブドウの葉特有の機能性成分レスベラトロールの含量が当該照射前の生のブドウの葉のそれよりも増加した生のブドウの葉が得られる。
生の植物がホウレンソウである場合、マイクロ波照射により生の植物であるホウレンソウ特有の機能性成分ルテインの含量が当該照射前の生のホウレンソウのそれよりも増加した生のホウレンソウが得られる。
また、マイクロ波照射の前に、生葉または根茎を破砕して細胞を壊すことにより、酵素と基質の接触効率が高まり、酵素反応が活発化するので好ましい。生葉または根茎を破砕した場合には、生葉または根茎重量の約10%程度の水を加えて、酵素と基質の接触をさらに効率的に行わせながら、マイクロ波照射するとよい。
例えば、マイクロ波照射により生の植物であるオリーブの葉特有の機能性成分オレウロペイン、オレウロペインアグリコン、またはリグストロシドアグリコンの含量が当該照射前の生のオリーブの葉のそれよりも増加した生のオリーブの葉から当該機能性成分を水または含水エタノールで抽出し、この抽出物にコンチザイム(酵素)およびデキストリンを添加し、マイクロ波加熱下または通常加熱下に糖転移反応させオレウロペインをグルコシルオレウロペインに転移させることを特徴とする、グルコシルオレウロペインを10質量%以上含有する食品素材を製造することができる。さらに、グルコシルオレウロペインに転移させた後、グルコシルオレウロペインを単離生成することができる。
藍はタデ藍ともいわれ、タデ科イヌタデ属の一年生植物であり、水耕または露地栽培される。藍葉にはグルコースの付いたインジカンが含まれており、葉に水が供給されなくなると、インジカン分解酵素が働き、インドキシルとして溶解し、このインドキシルが酸化されインジゴになる。藍葉中に存在する酵素のうち、インジカンを分解してインドキシルを生成するインジカン分解酵素の活性が染色のために重要である。インドキシルは、空気にさらすなど穏やかに酸化すると、インドキシルの2分子が酸化的に結合してインジゴ(青色)に変換される。
乾燥葉抽出液のβ-グルコシダーゼ活性(インジカン分解酵素活性)は、以下の手順で測定する。測定値は、3回の平均値を求めて結果の値とした(n=3)。
(ア)乾燥葉粉末0.5gにイオン精製水40mlを加え、室温で3時間以上撹拌し、藍葉抽出液を得る。
(イ)p-ニトロフェニル β-D-グルコピラノシド(β-NPG)75.31mgにイオン精製水を加えて10mlにして25mM β-NPG溶液を調製する。
(ウ)25mM β-NPG基質水溶液8μlを200μlのバッファー溶液に溶かして基質反応溶液を調製する。
(エ)測定試料は、ウエルに20μl注入し、基質反応溶液200μlを加える。陽性対照試料は、イオン精製水20μlに、タートラジンからなる標準溶液10ml(250U/L相当)200μlを加える。陰性対照試料は、イオン精製水220μlをウエルに注入する。
(オ)加える試料と試薬類を37℃でインキュベーションしておき、各試料をウエルに仕込んだ後(37℃)、マイクロプレートリーダーを用いて、0分後と20分後の吸光度(405nm)を測定する。
(カ)20分後のODから0分後のODを差し引いた値を、陽性対照試料のODから陰性対照試料のODを差し引いた値で割り、250(U/L)を掛けた値が、酵素活性値(U/L)となる。酵素活性値(U/kg)は、酵素活性値(U/L)に80を乗じて計算する。
柿葉および枇杷の葉には、植物ポリフェノールのイソケルセチン、ケルセチン、ケンフェロールが含まれており、抗酸化作用の他に抗炎症作用、抗腫瘍効果、高血圧予防効果があることが知られており、オリーブの葉に含まれるポリフェノールのオレウロペイン、オレウロペインアグリコン、リグストロシドアグリコンには、抗酸化作用の他に抗腫瘍効果、心疾患予防効果があることが知られている。また、クルクミンはウコンの根茎に含まれており、二日酔い予防効果、炎症性腸管疾患の治療効果が知られている。
対照として、生葉を恒温槽中で40℃、11時間保持して乾燥させた葉を用いた。
〈柿,枇杷の葉〉
カラム:Wakosil-II 5C18HG, 4.6×250mm;カラム温度 40℃
モニタ波長:370nm
試料注入量:10μL;溶離液流量1.0mL/分
溶離液A:0.1%ギ酸水溶液,溶離液B:アセトニトリル
グラジエント条件:0-20分(A液:90%-20%
〈オリーブ葉〉
カラム:Phenomenex Kinetex,5μmC18 100Å (4.6mm×25cm);カラム温度 40℃
モニタ波長:280nm
試料注入量:10μL;溶離液流量1.0mL/分
溶離液A:0.1%ギ酸水溶液,溶離液B:メタノール/アセトニトリル=1/1
グラジエント条件:0-80分(A液:96%-0%)
〈ウコン〉
カラム:Wakosil-II 5C18HG, 4.6×250mm;カラム温度 40℃
モニタ波長:425nm(クルクミン)
試料注入量:10μL;溶離液流量1.0mL/分
溶離液A:0.1%ギ酸水溶液,溶離液B:アセトニトリル
グラジエント条件:0-20分(A液:70%-20%)
それらの濃度(ppm)の測定結果を表2、表3に示す。
長命草は青汁の材料として用いられている薬草であり、植物ポリフェノールのクロロゲン酸、カフェ酸、アピイン、アピゲニンを含み、抗酸化作用の他に抗炎症作用、殺菌効果があることが知られている。酵素の作用により、クロロゲン酸はカフェ酸に、アピインはアピゲニンに変化する。
〈長命草〉
カラム:Wakosil-II 5C18HG, 4.6×250mm;カラム温度 40℃
モニタ波長:280nm(アピゲニン);320nm(カフェ酸,クロロゲン酸);338nm(アピイン)
試料注入量:10μL;溶離液流量1.0mL/分
溶離液A:0.1%ギ酸水溶液,溶離液B:アセトニトリル
グラジエント条件:0-20分(A液:90%-30%)
それらの濃度(ppm)の測定結果を表4に示す。
ブドウの葉は、植物ポリフェノールのケルセチンやレスベラトロールを含み、レスベラトロールは抗酸化作用の他に心血管関連疾患の予防効果が知られている。
ブドウの葉10~50gを採取し、ミルで破砕した後、(1)4℃で3日間、保持した後、強いマイクロ波(約750W)を1~5分照射してから、40℃の恒温槽で10時間乾燥した(4℃後、マイクロ波ブランチング)、(2)恒温槽中で40℃、11時間保持して乾燥させた(恒温槽処理)、(3)周囲温度-4~4℃の低温で、内部温度が40℃となるように最大約50Wのマイクロ波を3日間照射した後、40℃の恒温槽で10時間乾燥した(低温マイクロ波処理)(4)周囲温度40℃で、内部温度が40℃となるように最大約50Wのマイクロ波を、-10kPaの微減圧条件下で1時間照射した後、40℃の恒温槽で10時間乾燥した(マイクロ波処理)。
〈レスベラトロール〉
カラム:Wakosil-II 5C18HG, 4.6×250mm;カラム温度 40℃
モニタ波長:310nm(レスベラトロール)
試料注入量:10μL;溶離液流量1.0mL/分
溶離液A:0.1%ギ酸水溶液,溶離液B:アセトニトリル
グラジエント条件:0-20分(A液:90%-30%)
それらの濃度(ppm)の測定結果を表5に示す。
実験例1から3で、オリーブの葉からオレウロペイン等のポリフェノール類を水または含水エタノールで抽出し、この抽出物にコンチザイム(酵素)およびデキストリンを添加し、マイクロ波加熱下または通常加熱下にて糖転移反応させオレウロペインをグルコシルオレウロペインに転移させ、得られたグルコシルオレウロペインを分析した。
[実験例1]
乾燥オリーブ葉3gに水100mlを添加し、80℃、30分間マイクロ波で加熱することによりオレウロペイン等のポリフェノール類を抽出した。濾過により残渣を取り除いた後、濾液にデキストリン4 g,コンチザイム(天野エンザイム(株)製)100 μlを添加し、60℃、3日間保持することにより、グルコシルオレウロペインを得た。糖転移反応後、95℃、30分間反応液を加熱することにより酵素を失活した。
乾燥オリーブ葉3gに80%エタノール水溶液100mlを添加し、80℃、30分間マイクロ波で加熱することによりオレウロペイン等のポリフェノール類を抽出した。濾過により残渣を除去し、減圧下40~60℃でエタノールを取り除いた後、デキストリン4 g,コンチザイム(天野エンザイム(株)製)100 μlを添加し、60℃、3日間保持することにより、グルコシルオレウロペインを得た。糖転移反応後、95℃、30分間反応液を加熱することにより酵素を失活した。
糖転移反応後の反応溶液は、減圧下60℃で5mlまで濃縮し、活性化させたスチレンジビニルベンゼン重合樹脂(三菱ケミカル株式会社製、ダイヤイオンHP20)25mlを充填した樹脂カラムに添加した後、75mlの水に続いて20%エタノール水溶液で樹脂カラム内を25ml/hrで洗浄した。洗浄後、樹脂カラムに75mlの25%エタノール水溶液を溶出速度25ml/hrで通過させ、溶出液を減圧下、60℃で濃縮することにより、グルコシルオレウロペインを高濃度で含む溶液を得た。
オリーブ葉抽出液のLC-MS測定(液体クロマトグラフィー質量分析法による測定)は、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製の液体クロマトグラフィー質量分析計(Accela-Exactive)により、エレクトロスプレーイオン化法によるネガティブイオンモードで測定を行った。HPLCカラムには、島津製作所(株)製ODSカラム(Shim-pack XR-ODS 3.0mm I.D.x100mm,粒子径2.2μm)を温度40℃で使用した。
溶離液は、0.1%ギ酸水溶液(A液)とアセトニトリル・メタノール混合溶液(B液:アセトニトリル/メタノール=50/50(v/v))を用い、グラジエント条件:0-17分(A液:96%-0%);17-19分(A液:0%)、流量0.9ml/分で用いた。
クロマトグラムは、280nmと340nmで記録した。図3に示すように、LC-MS分析の結果、脱プロトン化した分子イオン[M-H]-のm/zが539であるオレウロペインが検出され、糖転移によりグルコース分子が縮合したm/z:701(グルコース1分子),863(2分子),1025(3分子),1187(4分子),1349(5分子)が検出された。
ホウレンソウは、カロテノイドのルテインを含み、ルテインは生体内では酸化防止剤として作用し、目の健康を保つ効果があることが知られている。
ホウレンソウ50~70gを採取し、根元から3cmのところを包丁でカットした後、(1)弱いマイクロ波(100W)10秒間照射した後、3日間冷蔵庫保管し、凍結乾燥を行った(マイクロ波+冷蔵)。同様に、(2)ホウレンソウをポリエチレンの袋に入れた状態で、周囲温度0℃、内部温度が10℃となるように最大約50Wのマイクロ波を3日間照射した後、凍結乾燥(冷蔵マイクロ波)を行った。なお、密封した状態でマイクロ波を3日以上照射することにより、ホウレンソウの茎および葉が柔らかくなり、低温で調理したような状態になることを確認した。比較として、ホウレンソウを(3)3日間冷蔵庫保管した後、凍結乾燥(冷蔵)、(4)そのまま凍結乾燥(凍結乾燥)した。
(ア)抽出方法
1)低温条件下、所定量の試料(生葉:1.0g、乾燥葉:0.5g)を15ml遠心管に採取する。
2)氷冷したアセトンを10ml加えて3,000rpmで5分間振盪した後、5分間、超音波抽出(氷冷)する。
3)3,000rpmで5分間遠心分離を行う。
4)遠心分離後得られた上清を50ml容メスフラスコに採取する。
5)残渣にアセトンを加え、2)、3)の操作を3回繰り返し、上清を採取する。
6)最終的にアセトンで50mlに定容し混合した後、0.45μmフィルターで濾過する。
(イ)LC分析条件
試料注入量:10μL;測定時間:40分
モニタ波長:455nm;平滑化クロマトグラム:450~460nm
カラム:Wakоsil-II 5c18HG, 4.6×250nm
溶離液流量1.0mL/分;カラム温度40℃;測定波長190~700nm
溶離液:アセトニトリル100%
それらの濃度(ppm)の測定結果を表6に示す。
医薬品成分として機能性成分を用いる場合には純度の高い精製物が求められ、そのため、抽出工程、精製工程を工夫して収率を高めているが、本発明は、植物葉や根茎から抽出、精製する前の植物中の特定の機能性成分の含有量を増加させ、植物から得られる機能性成分の絶対量を増加させることができるという、優れた効果をもたらすものである。
10…冷却部
11…冷却器
12…第1ファン
13…冷却室
20…マイクロ波発振部
21…ケーブル
30,30a…マイクロ波照射部
31…照射口
32…第2ファン
33…照射室
34…照射室扉
35…第1微小開口
36…第2微小開口
37…網皿
38…チョーク構造
39…照明部
40…制御部
50…減圧部
51…減圧ライン
52…減圧口
Claims (20)
- 生の植物(発芽した新芽又は苗を除く)のマイクロ波照射方法であって、生の植物の内部温度を10~50℃に制御しながら、大気圧下または微減圧下で1~100Wのマイクロ波照射を行い、生の植物の特有の機能性成分の含量を増加させることを特徴とする方法。
- 前記微減圧下が大気圧より5kPa以上減圧した圧力で行う、請求項1に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
- 前記生の植物が葉または根茎である、請求項1または2に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
- 生の植物の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度10~50℃で1分~数時間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、請求項1または2に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
- 生の植物の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度-20~10℃の低温で数日間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、請求項1または2に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
- さらに、周囲温度-20~10℃で保持した後マイクロ波でブランチングする工程を付加する、請求項1または2に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
- 前記生の植物が、マイクロ波透過性の容器または袋に密封されている、請求項5に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
- 周囲温度-20~10℃で保持した後、あるいは保持しながらマイクロ波で乾燥する工程を付加する、請求項5に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。
- 生の植物がブドウの葉であり、
生の植物の特有の機能性成分がレスベラトロールであり、
ブドウの葉の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度-20~10℃の低温で数日間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、請求項5に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。 - 生の植物がホウレンソウであり、
生の植物の特有の機能性成分がルテインであり、
ホウレンソウの軸の内部温度を10~50℃に制御しながら、周囲温度-20~10℃の低温で数日間、1~100Wのマイクロ波照射を行う、請求項5に記載の生の植物のマイクロ波照射方法。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物が枇杷の葉または柿の葉であり、特有の機能性成分がケルセチンまたはケンフェロールである生の植物。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がオリーブの葉であり、特有の機能性成分がオレウロペイン、オレウロペインアグリコン、またはリグストロシドアグリコンである生の植物。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がウコンであり、特有の機能性成分がクルクミンである生の植物。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物が長命草であり、特有の機能性成分が二種類の成分からなり、カフェ酸とアピゲニンである生の植物。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物が長命草であり、特有の機能性成分がカフェ酸であり、機能性成分アピインを当該照射前の含量そのままで含有する生の植物。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がブドウの葉であり、特有の機能性成分がケルセチンである生の植物。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がブドウの葉であり、特有の機能性成分がレスベラトロールである生の植物。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のマイクロ波照射方法により、生の植物の特有の機能性成分の含量が当該照射前の生の植物の含量よりも増加した生の植物であって、生の植物がホウレンソウであり、特有の機能性成分がルテインである生の植物。
- 請求項12に記載の生の植物であるオリーブの葉から機能性成分を水または含水エタノールで抽出し、この抽出物にコンチザイム(酵素)およびデキストリンを添加し、マイクロ波加熱下または通常加熱下に糖転移反応させオレウロペインをグルコシルオレウロペインに転移させることを特徴とする、グルコシルオレウロペインを10質量%以上含有する食品素材の製造方法。
- 被照射物を収納する照射室、照射室にマイクロ波を照射する照射口、照射室に送風をする送風ファンおよび被照射物の温度を測定する温度センサを有するマイクロ波照射部と、
冷却器により冷却される冷却室を有する冷却部と、
照射口に接続されたマイクロ波発振部と、
温度センサからの信号に基づきマイクロ波発振器を制御する制御プログラムを格納した制御部と、
照射室を減圧する減圧部と、を備え、
前記照射室が前記冷却室内に配置されるマイクロ波照射装置であって、前記制御プログラムが、請求項1に記載の生の植物の特有の機能性成分を増加させるマイクロ波照射方法を実行するための制御を行うことを特徴とするマイクロ波照射装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018033309 | 2018-02-27 | ||
JP2018033309 | 2018-02-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019146566A JP2019146566A (ja) | 2019-09-05 |
JP7370123B2 true JP7370123B2 (ja) | 2023-10-27 |
Family
ID=67848753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019033032A Active JP7370123B2 (ja) | 2018-02-27 | 2019-02-26 | 生の植物の特有の機能性成分を増加させるマイクロ波照射方法およびそのための装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7370123B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003335693A (ja) | 2002-05-17 | 2003-11-25 | Tama Seikagaku Kk | 高オレウロペイン含有オリーブ乾燥葉及びその抽出物 |
JP2010158239A (ja) | 2008-12-10 | 2010-07-22 | Hekizanen:Kk | 杜仲葉緑色乾燥品の製造方法 |
JP2010273650A (ja) | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Shimane Prefecture | α−リノレン酸およびロスマリン酸を高度に保持した植物茎葉乾燥粉末の製造方法。 |
WO2011004597A1 (ja) | 2009-07-10 | 2011-01-13 | パナソニック株式会社 | 保存装置、保存方法 |
WO2011135863A1 (ja) | 2010-04-28 | 2011-11-03 | パナソニック株式会社 | 冷凍装置、それを備える冷蔵庫、及び冷凍装置の運転方法 |
JP2014141438A (ja) | 2013-01-24 | 2014-08-07 | Sankyo:Kk | 新規な雲南百薬加工物含有製剤及び飲食品 |
JP2017209116A (ja) | 2015-08-05 | 2017-11-30 | 学校法人上智学院 | 植物の栽培方法 |
-
2019
- 2019-02-26 JP JP2019033032A patent/JP7370123B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003335693A (ja) | 2002-05-17 | 2003-11-25 | Tama Seikagaku Kk | 高オレウロペイン含有オリーブ乾燥葉及びその抽出物 |
JP2010158239A (ja) | 2008-12-10 | 2010-07-22 | Hekizanen:Kk | 杜仲葉緑色乾燥品の製造方法 |
JP2010273650A (ja) | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Shimane Prefecture | α−リノレン酸およびロスマリン酸を高度に保持した植物茎葉乾燥粉末の製造方法。 |
WO2011004597A1 (ja) | 2009-07-10 | 2011-01-13 | パナソニック株式会社 | 保存装置、保存方法 |
WO2011135863A1 (ja) | 2010-04-28 | 2011-11-03 | パナソニック株式会社 | 冷凍装置、それを備える冷蔵庫、及び冷凍装置の運転方法 |
JP2014141438A (ja) | 2013-01-24 | 2014-08-07 | Sankyo:Kk | 新規な雲南百薬加工物含有製剤及び飲食品 |
JP2017209116A (ja) | 2015-08-05 | 2017-11-30 | 学校法人上智学院 | 植物の栽培方法 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
IHSAN CALIS et al.,A SECOIRIDOID GLUCOSIDE FROM FRAXINUS ANGUSTIFOLIA,Phytochemistry,1996年,Vol.41, No.6,p.1557-1562 |
遠藤(飛川)みのりほか,マイクロ波減圧乾燥および複合乾燥がイチゴ果実の品質に及ぼす影響,九州沖縄農業研究センター報告,2015年,第64号,p.13-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019146566A (ja) | 2019-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Şahin et al. | Effect of drying method on oleuropein, total phenolic content, flavonoid content, and antioxidant activity of olive (Olea europaea) leaf | |
Harguindeguy et al. | On the effects of freeze-drying processes on the nutritional properties of foodstuff: A review | |
Valadez-Carmona et al. | Effects of microwaves, hot air and freeze-drying on the phenolic compounds, antioxidant capacity, enzyme activity and microstructure of cacao pod husks (Theobroma cacao L.) | |
Karaman et al. | Bioactive and physicochemical properties of persimmon as affected by drying methods | |
Du et al. | Comparison of flavonoids, phenolic acids, and antioxidant activity of explosion-puffed and sun-dried jujubes (Ziziphus jujuba Mill.) | |
Yang et al. | Free-radical-scavenging activity and total phenols of noni (Morinda citrifolia L.) juice and powder in processing and storage | |
Sellappan et al. | Flavonoids and antioxidant capacity of Georgia-grown Vidalia onions | |
Baeghbali et al. | Effects of ultrasound and infrared assisted conductive hydro-drying, freeze-drying and oven drying on physicochemical properties of okra slices | |
Derouich et al. | Assessment of total polyphenols, flavonoids and anti-inflammatory potential of three Apiaceae species grown in the Southeast of Morocco | |
Rodrigues et al. | Subcritical water extraction and microwave-assisted extraction applied for the recovery of bioactive components from Chaya (Cnidoscolus aconitifolius Mill.) | |
JP5677087B2 (ja) | ザクロ新芽、ザクロ新芽由来の調製物およびそれらを含む組成物 | |
JP5644991B2 (ja) | α−リノレン酸およびロスマリン酸を高度に保持した植物茎葉乾燥粉末の製造方法。 | |
KR102117520B1 (ko) | 꾸지뽕나무 추출물을 유효성분으로 함유하는 아토피성 피부염 예방 또는 치료용 조성물 | |
KR101784633B1 (ko) | S-메틸 메티오닌이 함유된 양배추 추출방법 | |
Zeng et al. | Microwave infrared vibrating bed drying of ginger: Drying qualities, microstructure and browning mechanism | |
Zhao et al. | Evaluation of drying kinetics, physical properties, bioactive compounds, antioxidant activity and microstructure of Acanthopanax sessiliflorus fruits dried by microwave-assisted hot air drying method | |
Liu et al. | Effects of different drying methods on the storage stability of barley grass powder | |
Gu et al. | Analysis of the blackening of green pepper (Piper nigrum Linnaeus) berries | |
JP2006008665A (ja) | 甘藷茎葉の抽出物 | |
Lei et al. | Research on the extraction, purification and determination of chemical components, biological activities, and applications in diet of black chokeberry (Aronia melanocarpa) | |
JP7370123B2 (ja) | 生の植物の特有の機能性成分を増加させるマイクロ波照射方法およびそのための装置 | |
Hapsari | MANIKHARDA, and SETYANINGSIH W. Methodologies in the Analysis of Phenolic Compounds in Roselle (Hibiscus sabdariffa L.): Composition, Biological Activity, and Beneficial Effects on Human Health. Horticulturae, 2021, 7 (2): 1-41 | |
JP2006306851A (ja) | 健康食品 | |
CN111528423A (zh) | 一种原味橄榄果粉及其制备方法 | |
Yunus et al. | Microwave drying characteristics and antidiabetic properties of Aquilaria subintegra and Aquilaria malaccensis leaves |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230606 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230801 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231013 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7370123 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |