JPWO2013035639A1 - クロマトグラムデータ処理装置及び処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
a)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における波長と吸光度との関係を示す吸光度スペクトルについて、第1の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長方向の微分係数である波長微分係数を求め、全時間範囲内又は所定時間範囲内の前記波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成する微分クロマトグラム作成手段と、
b)前記微分クロマトグラムの波形に基づいて、前記第1の成分のピークに重なる他の1乃至複数の成分の有無の判定、又は前記第1の成分のピークに重なる第2の成分の定量を実行するクロマトグラム波形処理手段と、
を備えることを特徴としている。
また、カラムを経た試料の代わりに、FIA法により、成分分離されることなく導入された試料に対して同様に得られたデータでもよい。
また上記検出器はマルチチャンネル型検出器でなくても、その波形形状が比較的ブロードである(変化が緩やかである)スペクトルが得られるものであればよく、吸光度スペクトルを得るために波長走査を伴う紫外可視分光光度計、赤外分光光度計、近赤外分光光度計、蛍光分光光度計、などであってもよい。
また、上記クロマトグラフは、液体クロマトグラフ、ガスクロマトグラフのいずれでもよい。
即ち、本発明の第1の態様によるクロマトグラムデータ処理装置は、
c)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、第1の成分の吸収波長に関して時間と吸光度との関係を示す波長クロマトグラムを作成する波長クロマトグラム作成手段、をさらに備え、
前記微分クロマトグラム作成手段は、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、前記波長クロマトグラムにおける目的成分のピークが含まれる時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、前記第1の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成する手段であり、
前記クロマトグラム波形処理手段は、前記微分クロマトグラムの波形形状に基づいて、目的成分である前記第1の成分のピークに不純物が含まれているか否かを判定する判定手段である構成とすることができる。
前記微分クロマトグラム作成手段は、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、第1目的成分である前記第1の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成するとともに、第2目的成分である前記第2の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成し、
前記クロマトグラム波形処理手段は、前記第1目的成分の極大(又は極小)吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第2目的成分を定量するとともに、前記第2目的成分の極大(又は極小)吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第1目的成分を定量する構成とすることができる。
前記第1目的成分及び第2目的成分についてそれぞれ、微分クロマトグラムに現れるピークの面積又は高さと成分濃度との関係を示す検量情報を記憶しておく検量情報記憶手段と、
目的試料に対する3次元クロマトグラムデータに基づいてそれぞれ作成された、前記第1目的成分の極大(又は極小)吸収波長及び前記第2目的成分の極大(又は極小)吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークの面積又は高さを計算するピーク情報算出手段と、
該ピーク情報算出手段により計算されたピークの面積又は高さを前記検量情報に照らして各目的成分の定量値を求める定量値算出手段と、
を含む構成とすることができる。
a)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における波長と吸光度との関係を示す吸光度スペクトルについて、第1の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長方向の微分係数である波長微分係数を求め、全時間範囲内又は所定時間範囲内の前記波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成する微分クロマトグラム作成ステップと、
b)前記微分クロマトグラムの波形に基づいて、前記第1の成分のピークに重なる他の1乃至複数の成分の有無の判定、又は前記第1の成分のピークに重なる第2の成分の定量を実行するクロマトグラム波形処理ステップと、
を有することを特徴としている。
c)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、第1の成分の吸収波長に関して時間と吸光度との関係を示す波長クロマトグラムを作成する波長クロマトグラム作成ステップ、をさらに有し、
前記微分クロマトグラム作成ステップでは、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、前記波長クロマトグラムにおける目的成分のピークが含まれる時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、前記第1の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成し、
前記クロマトグラム波形処理ステップでは、前記微分クロマトグラムの波形形状に基づいて、目的成分である前記第1の成分のピークに不純物が含まれているか否かを判定するものとすることができる。
前記微分クロマトグラム作成ステップでは、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、第1目的成分である前記第1の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成するとともに、第2目的成分である前記第2の成分の極大(又は極小)吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成し、
前記クロマトグラム波形処理ステップでは、前記第1目的成分の極大(又は極小)吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第2目的成分を定量するとともに、前記第2目的成分の極大(又は極小)吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第1目的成分を定量するものとすることができる。
まず、図13に示したような3次元クロマトグラムデータに対して実行される、本発明における二成分ピーク分離及びピーク純度判定の原理を、添付の図8〜図11を参照して説明する。
いま、x、yなる二つの成分が試料に含まれる場合を考える。図8はこの成分x及びyそれぞれの吸光度スペクトルの一例を示す図である。図示するように、一般に、吸光度ピークの頂点(極大(又は極小)点)に対応した極大(又は極小)吸収波長は物質毎に相違する。
S(t,λ)=a(t)x(λ)+b(t)y(λ) …(2)
これを波長λで偏微分すると次の(3)式となる。
∂S(t,λ)/∂λ=a(t)x'(λ)+b(t)y'(λ) …(3)
(3)式に成分xの微分スペクトルにおける微分係数が0となる波長λxを代入すると、x'(λx)=0であることから、
∂S(t,λx)/∂λ=b(t)y'(λx) …(4)
となる。同様に、(3)式に成分yの微分スペクトルにおける微分係数が0となる波長λyを代入すると、y'(λy)=0であることから、
∂S(t,λy)/∂λ=a(t)x'(λy) …(5)
となる。
S(t,λ)=a(t)x(λ)+b(t)y(λ)+c(t)z(λ)+… …(6)
これを波長λで偏微分し、目的成分xの微分スペクトルx'(λ)の値が0となる波長λxを代入すると、次の(7)式となる。
∂S(t,λx)/∂λ=b(t)y'(λx)+c(t)z'(λx)+… …(7)
この(7)式が目的成分xの極大(又は極小)吸収波長λxにおける微分クロマトグラムであり、目的成分x由来のピークは除去され、不純物のピークのみが現れることが分かる。
これにより、上述した二成分のピーク分離と同じ原理により、目的成分に混入している不純物の有無も判定可能であることが分かる。
次に、本発明に係るクロマトグラムデータ処理装置の一実施例(第1実施例)について、図1〜図6を参照して説明する。この第1実施例は、上記原理に基づきピーク純度判定を行うものである。図1は、本実施例におけるクロマトグラムデータ処理装置(以下、単に「データ処理装置」という)を備える液体クロマトグラフシステムの概略構成図である。
なお、データ処理装置2の機能の一部又は全部は、パーソナルコンピュータやワークステーションにインストールされた専用の制御・処理ソフトウエアを実行することにより達成することができる。また、表示部3は一般的な液晶モニタ等であり、操作部4はパーソナルコンピュータやワークステーションの標準的な装備であるキーボードやマウス等のポインティングなどとすることができる。
まず、LC部1において目的試料に対するクロマトグラフ分析が実行され、所定の波長範囲における吸光度スペクトルの時間変化を表す3次元クロマトグラムデータ(図13(a)参照)がPDA検出器15から3次元データ記憶部21へと出力され、該3次元データ記憶部21に格納される(ステップS1)。
さらにまた、図2に示したような波長クロマトグラムを表示部3の画面上に表示し、オペレータがそれを見て、操作部4により、目的ピークの始点に対応する時間TS及び終点に対応する時間TEを指定するようにしてもよい。
こうした構成の場合、ステップS5においてオペレータが直接的に上記時間範囲を入力したり、波長クロマトグラム上で始点及び終点の位置をクリック操作等で指定したりすることにより、目的ピークの始点TSから終点TEまでの時間範囲が決定されるようにすることができる。
次に、第1実施例の変形例によるデータ処理装置について図7により説明する。図7に示すように、この変形例のデータ処理装置は、上記第1実施例のデータ処理装置に対して極大(又は極小)吸収波長取得部27が追加されている。
この変形例のデータ処理装置は、目的成分の極大(又は極小)吸収波長λS0が既知でなくそれを求めるためのデータベースも有していない場合に、目的成分の標準品を含む試料を実際に測定してその極大(又は極小)吸収波長λS0を取得し、その値を後段の処理に用いるという構成を有するものである。
次いで、波長微分係数が0となる波長を求め、これを目的成分の標準品の極大(又は極小)吸収波長λS0として取得する。取得された標準品の極大(又は極小)吸収波長λS0は、以降に測定される試料のピーク純度判定処理に用いられる。極大(又は極小)吸収波長λS0が複数取得された場合には、オペレータが操作部4によって最も適切であると判断される一つの極大(又は極小)吸収波長λS0を選択するようにすればよい。このようにして目的成分の極大(又は極小)吸収波長λS0が決まれば、それ以降のピーク純度判定処理は、上述した図6のステップS3以降と同様の手順で実行される。
次いで、本発明に係るクロマトグラムデータ処理装置の第2実施例を備えた液体クロマトグラフシステムについて、図12を参照して説明する。この第2実施例は、上記説明した原理に基づき、保持時間が比較的近くカラム14では充分に分離されない二つの目的成分x、yを、データ処理によって分離して定量するものである。図12において、LC部1の構成は図1に示した第1実施例の構成と同じであり説明を略す。
即ち、オペレータは目的成分xの標準品を希釈して複数段階の濃度の標準試料を調製するとともに、同様に、目的成分yの標準品を希釈して複数段階の濃度の標準試料を調製する。そして、それら標準試料をそれぞれLC部1で測定することにより、3次元クロマトグラムデータを取得する。取得された3次元クロマトグラムデータは一時的に3次元データ記憶部51に格納される。
以上のようにして成分x、yそれぞれの検量線を検量線記憶部59に格納することができる。
例えば、本発明のデータ処理装置による処理対象の3次元クロマトグラムデータを取得するクロマトグラフの検出器はPDA検出器等のマルチチャンネル型検出器でなくてもよく、吸光度スペクトルの吸光度を波長方向に順次微分したときにそのスペクトルカーブの傾斜を正確に反映した微分係数が得られるように、波形形状が比較的ブロードである(変化が緩やかである)スペクトルが得られるものであればよい。ただし、所定波長範囲に亘る吸光度の測定に時間が掛かり過ぎるのは適当でないから、高速の波長走査が可能である紫外可視分光光度計、赤外分光光度計、近赤外分光光度計、蛍光分光光度計、などであってもよい。
11…移動相容器
12…送液ポンプ
13…試料注入部
14…カラム
15…PDA検出器
16…A/D変換器
2、5…データ処理装置
21、51…3次元データ記憶部
22、52…波長クロマトグラム作成部
23、53…ピーク検出部
24…不純物検出部
25…微分クロマトグラム作成部
26…判定部
27…極大(又は極小)吸収波長取得部
3…表示部
4…操作部
54…二成分分離定量部
55…微分クロマトグラム作成部
56…ピーク面積計算部
57…定量演算部
58…検量線作成部
59…検量線記憶部
Claims (10)
- 目的試料について収集された、時間、波長、及び吸光度をディメンジョンとする3次元クロマトグラムデータを処理するクロマトグラムデータ処理装置において、
a)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における波長と吸光度との関係を示す吸光度スペクトルについて、第1の成分の極大又は極小吸収波長における波長方向の微分係数である波長微分係数を求め、全時間範囲内又は所定時間範囲内の前記波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成する微分クロマトグラム作成手段と、
b)前記微分クロマトグラムの波形に基づいて、前記第1の成分のピークに重なる他の1乃至複数の成分の有無の判定、又は前記第1の成分のピークに重なる第2の成分の定量を実行するクロマトグラム波形処理手段と、
を備えることを特徴とするクロマトグラムデータ処理装置。 - 請求項1に記載のクロマトグラムデータ処理装置であって、
c)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、第1の成分の吸収波長に関して時間と吸光度との関係を示す波長クロマトグラムを作成する波長クロマトグラム作成手段、をさらに備え、
前記微分クロマトグラム作成手段は、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、前記波長クロマトグラムにおける目的成分のピークが含まれる時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、前記第1の成分の極大又は極小吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成する手段であり、
前記クロマトグラム波形処理手段は、前記微分クロマトグラムの波形形状に基づいて、目的成分である前記第1の成分のピークに不純物が含まれているか否かを判定する判定手段であることを特徴とするクロマトグラムデータ処理装置。 - 請求項2に記載のクロマトグラムデータ処理装置であって、
前記判定手段は、前記微分クロマトグラムが平坦であるか否かを判定することによって、目的成分のピークに不純物が含まれているか否かを判定することを特徴とするクロマトグラムデータ処理装置。 - 請求項2又は3に記載のクロマトグラムデータ処理装置であって、
d)前記波長クロマトグラムのピークを検出し、ピークの始点及び終点を決定するピーク検出手段、をさらに備え、
前記微分クロマトグラム作成手段は、前記波長クロマトグラムにおける目的成分のピークの始点から終点までの時間範囲における微分クロマトグラムを作成することを特徴とするクロマトグラムデータ処理装置。 - 請求項2〜4のいずれかに記載のクロマトグラムデータ処理装置であって、
e)既知の目的成分を含む試料に対して得られた3次元クロマトグラムデータに基づく波長クロマトグラムのピークの頂点の時点における吸光度スペクトルを波長方向に微分することにより、前記目的成分の極大又は極小吸収波長を求める極大吸収波長取得手段又は極小吸収波長取得手段、をさらに備えることを特徴とするクロマトグラムデータ処理装置。 - 請求項1に記載のクロマトグラムデータ処理装置であって、
前記微分クロマトグラム作成手段は、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、第1目的成分である前記第1の成分の極大又は極小吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成するとともに、第2目的成分である前記第2の成分の極大又は極小吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成し、
前記クロマトグラム波形処理手段は、前記第1目的成分の極大又は極小吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第2目的成分を定量するとともに、前記第2目的成分の極大又は極小吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第1目的成分を定量することを特徴とするクロマトグラムデータ処理装置。 - 請求項6に記載のクロマトグラムデータ処理装置であって、
前記クロマトグラム波形処理手段は、
前記第1目的成分及び第2目的成分についてそれぞれ、微分クロマトグラムに現れるピークの面積又は高さと成分濃度との関係を示す検量情報を記憶しておく検量情報記憶手段と、
目的試料に対する3次元クロマトグラムデータに基づいてそれぞれ作成された、前記第1目的成分の極大又は極小吸収波長及び前記第2目的成分の極大又は極小吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークの面積又は高さを計算するピーク情報算出手段と、
該ピーク情報算出手段により計算されたピークの面積又は高さを前記検量情報に照らして各目的成分の定量値を求める定量値算出手段と、
を含むことを特徴とするクロマトグラムデータ処理装置。 - 目的試料について収集された、時間、波長、及び吸光度をディメンジョンとする3次元クロマトグラムデータを処理するクロマトグラムデータ処理方法において、
a)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における波長と吸光度との関係を示す吸光度スペクトルについて、第1の成分の極大又は極小吸収波長における波長方向の微分係数である波長微分係数を求め、全時間範囲内又は所定時間範囲内の前記波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成する微分クロマトグラム作成ステップと、
b)前記微分クロマトグラムの波形に基づいて、前記第1の成分のピークに重なる他の1乃至複数の成分の有無の判定、又は前記第1の成分のピークに重なる第2の成分の定量を実行するクロマトグラム波形処理ステップと、
を有することを特徴とするクロマトグラムデータ処理方法。 - 請求項8に記載のクロマトグラムデータ処理方法であって、
c)前記3次元クロマトグラムデータに基づき、第1の成分の吸収波長に関して時間と吸光度との関係を示す波長クロマトグラムを作成する波長クロマトグラム作成ステップ、をさらに有し、
前記微分クロマトグラム作成ステップでは、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、前記波長クロマトグラムにおける目的成分のピークが含まれる時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、前記第1の成分の極大又は極小吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成し、
前記クロマトグラム波形処理ステップでは、前記微分クロマトグラムの波形形状に基づいて、目的成分である前記第1の成分のピークに不純物が含まれているか否かを判定することを特徴とするクロマトグラムデータ処理方法。 - 請求項8に記載のクロマトグラムデータ処理方法であって、
前記微分クロマトグラム作成ステップでは、前記3次元クロマトグラムデータに基づき、全時間範囲内又は所定時間範囲内の各時点における吸光度スペクトルについて、第1目的成分である前記第1の成分の極大又は極小吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成するとともに、第2目的成分である前記第2の成分の極大又は極小吸収波長における波長微分係数を求め、該波長微分係数の時間変化を表す微分クロマトグラムを作成し、
前記クロマトグラム波形処理ステップでは、前記第1目的成分の極大又は極小吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第2目的成分を定量するとともに、前記第2目的成分の極大又は極小吸収波長における微分クロマトグラムに現れるピークに基づいて前記第1目的成分を定量することを特徴とするクロマトグラムデータ処理方法。
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