JPWO2012042802A1 - ナノファイバー製造システムおよびナノファイバー製造方法 - Google Patents

ナノファイバー製造システムおよびナノファイバー製造方法 Download PDF

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Abstract

ナノファイバー形成空間68において、静電爆発によって原料液からナノファイバーを形成し、形成したナノファイバーを基材シートSの主面Sa上に誘引して堆積させるナノファイバー製造システムであって、誘電性の第1の誘電性ベルト42と、ナノファイバー形成空間68において基材シートSを搬送するシート搬送装置20a、20bと、基材シートSの裏面Sbと第1の誘電性ベルト42の第1の表面42aとを密着させるシート密着装置52と、ナノファイバー形成空間68内を基材シートSの搬送方向に該基材シートSの裏面Sbに第1の表面42aが密着した状態で第1の誘電性ベルト42を走行させる誘電性ベルト駆動装置40と、第1の誘電性ベルト42に誘電分極が生じるように該第1の誘電性ベルト42の第2の表面42bに電圧を印加する電圧印加装置80とを有する。

Description

本発明は、高分子溶液から高分子のナノファイバーを静電爆発によって作製するナノファイバー製造システムおよびナノファイバー製造方法に関する。
従来より、所定の電圧が印加されたコレクタ部材と、コレクタ部材から所定の距離の位置にあって該コレクタ部材に対して所定の電圧差の電圧が印加されたノズルとを有するナノファイバー製造装置が知られている。電圧が印加されたノズルは、ナノファイバーの原料液(高分子溶液)を帯電しつつコレクタ部材に向かって吐出する。吐出された原料液は、溶媒が蒸発することにより乾燥しつつ、コレクタ部材に向かう。原料液は、コレクタ部材に向かう移動中、溶媒の蒸発が進むと静電爆発を起こして延伸し、最終的にナノファイバーに形成される。形成されたナノファイバーは、コレクタ部材上に配置された基材シートに、該コレクタ部材によって静電誘引されて堆積する。基材シート上に堆積したナノファイバーに付着する溶媒が完全に蒸発すると、ナノファイバー層が形成された基材シートが完成する。
基材シート上にナノファイバーを静電誘引して堆積させる誘引装置のコレクタ部材として、様々な形態のコレクタ部材が知られている。特許文献1に記載されたナノファイバー製造装置は、コレクタ部材として導電性ベルトを使用する。ナノファイバーは、導電性ベルト上の基材シートに堆積される。また、導電性ベルトは、該導電性ベルトを支持するロールに電圧を印加することにより、間接的に電圧が印加される。
また、特許文献2に記載されたナノファイバー製造装置は、導電性のプレート状コレクタ部材を使用する。この導電性プレート状コレクタ部材には、該導電性プレートコレクタ部材上の基材シートに向かって空気を吹き出す複数の孔が形成されている。
さらに、特許文献3に記載されたナノファイバー製造装置は、基材シートと接触する複数の電極と該電極を支持する無端状の樹脂ベルトとからなるコレクタ部材を使用する。
さらにまた、特許文献4に記載されたナノファイバー製造装置は、基材シートの表面と摺接する複数のブラシ状電極をコレクタ部材として使用する。
特開2008−196061号公報 特開2008−190090号公報 特開2009−52163号公報 特開2010−133039号公報
しかしながら、特許文献1に記載するナノファイバー製造装置の場合、コレクタ部材が導電性ベルトであるため、ノズルに対して最短距離にあるコレクタ部材の部分に位置する基材シートの部分にナノファイバーが集中して堆積しやすい。
特許文献2に記載するナノファイバー製造装置も、コレクタ部材が導電性であるため、特許文献1に記載のナノファイバー製造装置と同様に、ノズルに対して最短距離にあるコレクタ部材の部分に位置する基材シートの部分にナノファイバーが集中して堆積しやすい。
また、特許文献3に記載するナノファイバー製造装置の場合、ノズルに対して最短距離にあるコレクタ部材の電極の近傍に位置する基材シートの部分にナノファイバーが集中して堆積しやすい。
同様に、特許文献4に記載するナノファイバー製造装置の場合も、ノズルに対して最短距離にあるブラシ状電極の近傍に位置する基材シートの部分にナノファイバーが集中して堆積しやすい。
このように、特許文献1〜4に記載するナノファイバー装置はいずれも、基材シート上に部分的にナノファイバーが集中して堆積する傾向がある。原料液を吐出するノズルとナノファイバーを基材シート上に静電誘引するコレクタ部材との間の距離が短くなればなるほど、ノズルに対して最短距離にあるコレクタ部材の部分における誘引力が増加し、誘引力が増加したコレクタ部材の部分に位置する基材シートの部分にナノファイバーが集中して堆積する。なお、ノズルとコレクタ部材との間の距離を十分に長くすることが考えられるが、装置の大きさの制約によって実行できない場合もある。
ナノファイバーが基材シート上に部分的に集中して堆積すると、そのナノファイバーに付着する溶媒が蒸発し難くなり、その結果、蒸発せずに残った溶媒によってナノファイバーが基材シート上において再び液化することがある。
そこで、本発明は、誘引装置のコレクタ部材上の基材シートにナノファイバーを堆積させるナノファイバーの製造において、基材シートの一部へのナノファイバーの集中を緩和し、ナノファイバーを基材シート全体に分散させることにより、基材シート上でのナノファイバーの再液化を抑制することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1の態様によれば、ナノファイバー形成空間において、静電爆発によって原料液からナノファイバーを形成し、形成したナノファイバーを基材シートの主面上に誘引して堆積させるナノファイバー製造システムであって、第1および第2の表面を備える誘電性の第1の誘電性ベルトと、ナノファイバー形成空間において基材シートを搬送するシート搬送装置と、基材シートの裏面と第1の誘電性ベルトの第1の表面とを密着させるシート密着装置と、ナノファイバー形成空間内を基材シートの搬送方向に該基材シートの裏面に第1の誘電性ベルトの第1の表面が密着した状態で該第1の誘電性ベルトを走行させる誘電性ベルト駆動装置と、第1の誘電性ベルトに誘電分極が生じるように該第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する電圧印加装置とを有する、ナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第2の態様によれば、第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に移動する誘電性の第2の誘電性ベルトを有し、電圧印加装置が、第2の誘電性ベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する、第1の態様に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第3の態様によれば、第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に移動する導電性の導電性ベルトを有し、電圧印加装置が、導電性ベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する、第1の態様に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第4の態様によれば、電圧印加装置が、第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する少なくとも1つの電極を備え、少なくとも1つの電極が、プレート形状に構成され、基材シートの搬送方向に直交する方向に並んで配置されている、第1から第3の態様のいずれか一に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第5の態様によれば、電圧印加装置が、第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する少なくとも1つの電極を備え、少なくとも1つの電極が、回転可能なロール状に構成されている、第1から第3の態様のいずれか一に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第6の態様によれば、誘電性ベルト駆動装置が、第1の誘電性ベルトを支持しつつ回転することによって該第1の誘電性ベルトを走行させる駆動ロールを備え、駆動ロールが、ナノファイバー形成空間外に配置されている、第1から第5の態様のいずれか一に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第7の態様によれば、基材シートがナノファイバー形成空間を通過する長尺状の基材シートであって、シート搬送装置が、ナノファイバー形成空間外に配置されて該ナノファイバー形成空間内に向かって基材シートを送出するシート供給装置と、ナノファイバー形成空間外に配置されて該ナノファイバー形成空間を通過したナノファイバーが堆積した基材シートを回収するシート回収装置とを備える、第1から第6の態様のいずれか一に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第8の態様によれば、基材シート上に堆積したナノファイバーを乾燥させる乾燥装置を備える、第1から第7の態様のいずれか一に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第9の態様によれば、ナノファイバーが堆積した基材シートを除電する除電装置を備える、第1から第8の態様のいずれか一に記載のナノファイバー製造システムが提供される。
本発明の第10の態様によれば、ナノファイバー形成空間内において、静電爆発によって原料液からナノファイバーを形成し、形成したナノファイバーを基材シートの主面上に誘引して堆積させるナノファイバー製造方法であって、ナノファイバー形成空間内において基材シートを搬送し、基材シートの裏面と誘電性の第1の誘電性ベルトの第1の表面とを密着し、基材シートに密着した状態で誘電性の第1の誘電性ベルトを該基材シートの搬送方向に走行させ、第1の誘電性ベルトに誘電分極が生じるように該第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加することにより、基材シートの主面上にナノファイバーを静電誘引する、ナノファイバー製造方法が提供される。
本発明の第11の態様によれば、第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に誘電性の第2の誘電性ベルトを走行させ、第2の誘電性ベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する、第10の態様に記載のナノファイバー製造方法が提供される。
本発明の第12の態様によれば、第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に導電性のベルトを走行させ、導電性のベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する、第10の態様に記載のナノファイバー製造方法が提供される。
本発明によれば、ナノファイバー形成空間内を基材シートの搬送方向に該基材シートの裏面と誘電性の第1の誘電性ベルトの第1の表面が密着した状態で走行する該第1の導電性ベルトの第2の表面に電圧を印加し、それによって第1の誘電性ベルトに誘電分極が生じることにより、ナノファイバーが基材シートの主面に分散して堆積する。これにより、ナノファイバーが基材シートS上に部分的に集中して堆積することにより起こる、基材シート上でのナノファイバーの再液化が抑制される。
本発明のこれらの態様と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
本発明の第1の実施形態に係る、ナノファイバー製造システムの構成を概略的に示す図 第1の誘電性ベルトの誘電分極を説明するための図 本発明の第2の実施形態に係るナノファイバー製造システムに使用されるナノファイバー製造装置を概略的に示す図 本発明の第3の実施形態に係るナノファイバー製造システムに使用されるナノファイバー製造装置を概略的に示す図 基材シートの幅方向に並んだ複数の導電性ベルトを示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るナノファイバー製造システムの構成を概略的に示している。図1に示すナノファイバー製造システム10は、静電爆発によってナノファイバーの原料液(高分子溶液)からナノファイバーを形成し、形成したナノファイバーをポリエチレン等の樹脂の基材シートSの主面Sa上に電圧(例えば、10〜100kV)が印加された誘引装置(コレクタ)100のコレクタ部材42による静電誘引力によって誘引して堆積させ、それによりナノファイバーシート(ナノファイバー層が形成された基材シートS)を作製する。
なお、本明細書で言う「ナノファイバー」は、高分子物質から成り、サブミクロンスケールまたはナノスケールの直径を有する糸状物質を言う。また、高分子物質としては、ポリフッ化ビニリデン(FVDF)、ポリフッ化ビニリデン−コ−ヘキサフルオロプロピレン、ポリアクリルニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の石油系ポリマーやバイオポリマーなどの様々な高分子、それらの共重合体または混合物などが適用可能である。ナノファイバーの原料液は、これらの高分子物質を溶媒によって溶解した溶液である。
また、本明細書で言う「上流側」および「下流側」は、基材シートの搬送方向A(図示白抜き矢印方向)に関して上流側および下流側を意味する用語である。
図1に示すナノファイバー製造システム10は、長尺状の基材シートSを長尺方向(X軸方向)に搬送し、その搬送途中において基材シートSの主面Saにノズル64によって生成されたナノファイバーをコレクタ100によって静電誘引して堆積させるように構成されている。
具体的には、ナノファイバー製造システム10は、図1に示すように、基材シートSを搬送するための基材シート供給装置20aおよび基材シート回収装置20bと、第1の誘電性ベルト42を基材シートSと平行に走行させる誘電性ベルト駆動装置40(40a、40b)と、基材シートSの主面Sa上にナノファイバーの層をそれぞれ形成する2つの(第1および第2の)ナノファイバー製造装置60とによって構成されている。
基材シート供給装置20aと基材シート回収装置20bは、基材シートSを水平方向(X軸方向)に且つその主面Saを鉛直方向(Z軸方向)に向けた状態で、誘電性ベルト駆動装置40と2つのナノファイバー製造装置60とを通過するように基材シートSを搬送する。具体的には、図1に示すように、ナノファイバー製造システム10において、基材シート供給装置20aが基材シートSの搬送方向Aに関して最上流側に位置し、基材シート回収装置20bが最下流側に位置する。そして、基材シート供給装置20aと基材シート回収装置20bとの間に誘電性ベルト駆動装置40(40a、40b)と2つのナノファイバー製造装置60とが位置する。
基材シート供給装置20aは、供給リール22に巻回された基材シートSを、下流側の基材シート回収装置20bに向かって送出する。そのために、基材シート供給装置20aは、供給リール22を回転させるモータ24を有する。
一方、基材シート回収装置20bは、ナノファイバー製造装置60によって形成されたナノファイバー層を備える基材シートSを、回収リール26に巻取って回収する。そのために、基材シート回収装置20bは、回収リール26を回転させるモータ28を有する。
供給リール22を回転させるモータ24と回収リール26を回転させるモータ28は、ナノファイバー層を基材シートSに積層させるナノファイバー製造装置60を通過する該基材シートSの搬送速度が一定になるような回転速度で2つのリール22、26が回転するように、ナノファイバー製造システム10の制御装置(図示せず)によって制御される。これにより、基材シートSは、所定のテンションを維持しつつ搬送される。なお、ナノファイバー製造システム10の制御装置は、システムを構成する複数の装置を統括的に制御し、管理するように構成されている。
このように(図1に示すように)、基材シートSを搬送する手段が基材シート供給装置20aと基材シート回収装置20bとして分かれて構成されることにより、ナノファイバー製造システム10の構成の自由度が増加する。例えば、基材シート供給装置20aと基材シート回収装置20bとの間に配置されるナノファイバー製造装置60の台数を変更することが可能である。
誘電性ベルト駆動装置40は、X軸方向に搬送される基材シートSの裏面Sb(主面Saの反対側の面)に密着した状態で第1の誘電性ベルト42を走行させる装置である。誘電性ベルト駆動装置40は、基材シートSの搬送方向Aに関して上流側に位置する上流側誘電性ベルト駆動装置40aと、上流側誘電性ベルト駆動装置40aに対して下流側に位置する下流側誘電性ベルト駆動装置40bとから構成される。このような上流側誘電性ベルト駆動装置40aと下流側誘電性ベルト駆動装置40bとの間には、図1に示すように、例えば、2つのナノファイバー製造装置60が配置されている。したがって、誘電性ベルト駆動装置40によって走行される第1の誘電性ベルト42は、2つのナノファイバー製造装置60を通過する。
第1の誘電性ベルト42は、基材シートSにナノファイバーを静電誘引するコレクタ100(誘引装置)の一部であって、例えば樹脂などの誘電体から作製されて誘電性を備えるベルトである。第1の誘電性ベルト42は、基材シートSに密着した部分がX軸方向に走行する。
具体的には、第1の誘電性ベルト42の上流側端が、上流側誘電性ベルト駆動装置40aに設けられた回転可能な駆動ロール44によって支持される。一方、第1の誘電性ベルト42の下流側端が、下流側誘電性ベルト駆動装置40bに設けられた回転可能な駆動ロール46によって支持される。これらの駆動ロール44、46は、モータ48、50によって駆動されて回転する。モータ48、50は、同期して2つの駆動ロール44、46が回転するように、ナノファイバー製造システム10の制御装置(図示せず)によって制御される。このような駆動ロール44、46により、第1の誘電性ベルト42は、所定のテンションを維持しつつ基材シートSと密着した部分がX軸方向に走行される。なお、第1の誘電性ベルト42を走行させるモータは、モータ48、50のいずれか一方のみでもよい。
また、上流側誘電性ベルト駆動装置40aは、ナノファイバー層が形成される前の基材シートSの裏面Sbと第1の誘電性ベルト42の第1の表面42aとを密着させる手段としてスキージ52を有する。このスキージ52は、基材シートSの裏面Sbと第1の誘電性ベルト42の第1の表面42aとを、気泡を介在させることなく、またしわを発生することなく密着させるためのものである。基材シートSは、第1の誘電性ベルト42に比べて薄くてコシがないため、気泡を介在した状態で、またしわが発生した状態で第1の誘電性ベルト42に密着しやすい。特に、基材シートSと第1の誘電性ベルト42とがともに樹脂である場合、基材シートSと第1の誘電性ベルト42とが帯電状態で接触すると、一方が他方に対してずれることや伸ばすことが困難になり、両方の間の空気が抜け難くなる。このスキージ52によりしわや気泡の問題が解消され、基材シートSと第1の誘電性ベルト42とは互いに密着した状態でナノファイバー製造装置60を通過することができる。
なお、基材シートSと該基材シートSと密着する第1の誘電性ベルト42の部分とが同一の速度でX軸方向に移動できるように、ナノファイバー製造システム10の制御装置は、基材シートSの搬送速度と第1の誘電性ベルト42の走行速度を同期して制御することが好ましい。基材シートSの搬送速度と第1の誘電性ベルト42の走行速度との間の速度差が大きい場合、速度差によって摩擦が生じ、その摩擦により第1の誘電性ベルト42または基材シートSの少なくとも一方に磨耗および/または傷が発生する可能性があるからである。
さらに、下流側誘電性ベルト駆動装置40bは、基材シートSの主面Sa上に形成されたナノファイバー層を温風乾燥する乾燥装置54を有する。これにより、ナノファイバーの再液化を抑制するとともに、十分に乾燥したナノファイバー層を備える基材シートSが基材シート回収装置20bの回収リール26に巻回される。
さらにまた、下流側誘電性ベルト駆動装置40bは、基材シートSと第1の誘電性ベルト42とが離間(剥離)するときに起こりうる剥離帯電の発生を抑制するために、基材シートSを除電する除電装置56を有する。これにより、剥離帯電によって起こりうるスパークの発生を抑制し、スパークによる基材シートS上のナノファイバー層の破壊を防止する。
ナノファイバー製造装置60は、ハウジング62と、原料液を吐出するノズル64と、コレクタ(誘引装置)100の一部である第2の誘電性ベルト66とを有する。
ナノファイバー製造装置60のハウジング62は、静電爆発によって原料液からナノファイバーを形成するためのナノファイバー形成空間68を画定する。また、ハウジング62は、基材シートSとそれに密着する第1の誘電性ベルト42とがナノファイバー形成空間68をX軸方向に通過できるように、基材シートSのナノファイバー形成空間68への出入り口である開口70を備える。なお、開口70近傍には、ナノファイバー形成空間68内で形成されたナノファイバーが開口70を介して該ナノファイバー形成空間68の外部に漏れないように、ナノファイバーを吸引する吸引ダクト72が設けられる。
ナノファイバー製造装置60のノズル64は、ナノファイバー形成空間68内において、基材シートSに対して所定の距離(例えば、100〜600mm)をあけて、且つ基材シートSを挟んで第1の誘電性ベルト42と対向するように配置される。また、ノズル64には、電圧印加装置74によって所定の電圧が印加されている。所定の電圧は、詳細は後述するが第2の誘電性ベルト66に印加された電圧に対して所定の電圧差、すなわち静電爆発が起こり、それにより原料液からナノファイバーを形成できる電圧差(例えば、20〜200kV)になるような電圧である。これにより、ノズル64が原料液を帯電しつつナノファイバー形成空間68内に吐出することができ、吐出された原料液が静電爆発によってナノファイバーに形成される。
ナノファイバー製造装置60の第2の誘電性ベルト66は、基材シートSにナノファイバーを静電誘引するコレクタ(誘引装置)100の一部であって、例えば樹脂などの誘電体から作製されて誘電性を備えるベルトである。この第2の誘電性ベルト66は、第1の誘電性ベルト42を挟んで基材シートSと対向するナノファイバー形成空間68内の位置に配置され、第1の誘電性ベルト42の第2の表面42b(第1の表面42aの反対側の面)と接触する。
また、第2の誘電性ベルト66は、電圧が印加された状態で且つ第1の誘電性ベルト42と接触した部分がX軸方向に走行する。具体的には、第2の誘電性ベルト66の両端が、回転可能な電極ロール(すなわち円筒形状の回転可能な電極)76によって支持される。また、第2の誘電性ベルト66を第1の誘電性ベルト42に押し当てて両方のベルト66、42の接触を維持する複数の回転可能な電極ロール78がX軸方向に並んで設けられている。
電極ロール76、78は、第2の誘電性ベルト66に接触して電圧を印加するための電圧印加装置80の電極であって、例えば金属などの導電体から作製されている。
電極ロール76、78を介して第2の誘電性ベルト66に電圧が電圧印加装置80によって印加されると、図2に示すように、第1の誘電性ベルト42と第2の誘電性ベルト66の両方に誘電分極が起こる。
例えば、電圧印加装置80によって電極ロール76、78に電圧が印加されると、第2の誘電性ベルト66の電極ロール76、78と接触する側の表面に負極性の電荷Cnが一様に発生する。それとともに、第1の誘電性ベルト42と接触する側の第2の誘電性ベルト66の表面には正極性の電荷Cpが一様に発生する。
第2の誘電性ベルト66が上記のように誘電分極することにより、第1の誘電性ベルト42の第2の表面42bには負極性の電荷Cnが一様に発生する。それとともに、第1の誘電性ベルト42の第1の表面42aに正極性の電荷Cpが一様に発生する。
基材シートSと接触する第1の誘電性ベルト66の第1の表面42aに一様に一極性の電荷Cpが発生することにより、ナノファイバーが、基材シートS上に部分的に集中して堆積することなく、基材シートSの主面Sa上に一様に堆積する。その結果、均一な厚さのナノファイバー層が基材シートSの主面Sa上に形成される。
また、電極ロール76の少なくとも一方は、モータ82に駆動されて回転し、第2の誘電性ベルト66を走行させる駆動ロールの役割をする。モータ82は、ナノファイバー製造システム10の制御装置(図示せず)によって制御される。
なお、第2の誘電性ベルト66と第1の誘電性ベルト42との互いの接触部分が同一の速度でX軸方向に移動できるように、ナノファイバー製造システム10の制御装置は、第2の誘電性ベルト66の走行速度と第1の誘電性ベルト42の走行速度を同期して制御することが好ましい。その理由は、第2の誘電性ベルト66の走行速度と第1の誘電性ベルト42の走行速度との間の速度差が大きい場合、速度差によって摩擦が生じ、その摩擦により第2の誘電性ベルト66または第1の誘電性ベルト42の少なくとも一方に磨耗や傷が発生する可能性があるからである。また、別の理由は、第2の誘電性ベルト66と第1の誘電性ベルト42との間に部分的にすきまが生じ(非接触領域が発生し)、その結果として、基材シートSと接触する第1の誘電性ベルト42の第1の表面42aに一様に電荷が発生しない可能性があるからである。
また、ナノファイバーの形成中において、第2の誘電性ベルト66と第1の誘電性ベルト42とが静電誘引(吸着)し合うことにより、実質的に第2の誘電性ベルト66が摺動抵抗を増大することなく追従するように第1の誘電性ベルト42とともに走行するのであれば、第2の誘電性ベルト66を走行させるモータ82をナノファイバー製造装置60から省略してもよい。
さらに、基材シートSの搬送方向Aに直交する第1の誘電性ベルト42の幅と第2の誘電性ベルト66の幅(Y軸方向長さ)は、第1の誘電性ベルト42の方を大きくすべきである。第2の誘電性ベルト66の幅の方が大きいと、第1の誘電性ベルト42から第2の誘電性ベルト66の一部が露出し、その露出部分にナノファイバーが集中して堆積するからである。同様の理由から、電極ロール76、78のY軸方向長さも、第1の誘電性ベルト42のY軸方向長さに比べて小さくすべきである。
加えて、複数の電極ロール76、78は、ノズル64と該ノズル64から最短距離に位置する基材シートSの部分とを通過する、すなわちノズル64の直下の位置に相当する直線C上に位置しないように配置されている。好ましくは、複数の電極ロール76、78は、直線C対称に配置されている。これにより、ノズル64から吐出された原料液から形成されたナノファイバーが、ノズル64から最短距離に位置する基材シートSの部分に集中して堆積することが抑制され、基材シートSの広い範囲に堆積する。なお、電極ロールは1つでもよく、その場合は、電極ロールをノズル64の直下に配置してもよい。
加えて、電極ロール76に代って、第2の誘電性ベルト66を走行させる駆動ロールを別途設けてもよい。これにより、電極ロール76は、第2の誘電性ベルト66に電圧を印加するためだけに機能することができ、その構造を簡略化することができる。例えば、電極ロール76が駆動ロールの役割を果たすためにモータに駆動連結される場合、電極ロール76に印加した電圧によってモータが損傷しないように、電極ロール76とモータとを絶縁体を介して連結しなければならない。
ここからは、ナノファイバー製造システム10によるナノファイバーシート(ナノファイバー層が形成された基材シートS)の作製方法について説明する。
まず、基材シートSが、基材シート供給装置20aから上流側誘電性ベルト駆動装置40aに送られる。上流側誘電性ベルト駆動装置40aに送られた基材シートSは、スキージ52によって第1の誘電性ベルト42に、気泡を介在することなく、またしわを発生しないように密着される。
第1の誘電性ベルト42に密着した状態の基材シートSは、上流側の第1のナノファイバー製造装置60のナノファイバー形成空間68内に搬送される。第1のナノファイバー製造装置60は、ノズル64から原料液を吐出し、ナノファイバーを形成する。形成されたナノファイバーが基材シートS上に一様に堆積し、均一な厚さの第1のナノファイバー層が基材シートS上に形成される。
第1のナノファイバー層が形成された基材シートSは、第1のナノファイバー製造装置60から第2(下流側)のナノファイバー製造装置60のナノファイバー形成空間68内に搬送される。第2のナノファイバー製造装置60に搬送された基材シートSは、第1のナノファイバー層上に第2のナノファイバー層を形成される。
第1および第2のナノファイバー層が形成された基材シートSは、下流側誘電性ベルト駆動装置40bに搬送され、そこで第1の誘電性ベルト42との密着が解除される。
最後に、第1および第2のナノファイバー層が形成された基材シートSは、基材シート回収装置20bによって回収リール26に巻き取られる。
本第1の実施形態によれば、第1の誘電性ベルト42の第2の表面42bと接触する、且つ基材シートSが密着した状態の第1の誘電性ベルト42と同期して搬送方向Aに走行する第2の誘電性ベルト66を介して第1の誘電性ベルト42の第2の表面42bに電圧を印加することにより、第1の誘電性ベルト42に誘電分極が起こり、基材シートSと密着する第1の誘電性ベルト42の第1の表面42aに一極性(正の極性または負の極性のいずれか一方)の電荷が一様に分散して発生する。これにより、ナノファイバーが、第1の誘電性ベルト42上の基材シートSに、部分的に集中することなく一様に分散して堆積する。その結果、ナノファイバーが基材シートS上に部分的に集中して堆積することにより起こる、基材シートS上でのナノファイバーの再液化が抑制される。
また、第1の誘電性ベルト42と第2の誘電性ベルト66とを接触させることによって基材シートSの主面Sa上にナノファイバーを一様に分散して堆積させる構成であるため、ナノファイバー製造システム10は、コスト的にも、またメンテナンス性にも優れる。
このことについて具体的に説明すると、基材シートSの裏面Sbと密着する誘電性ベルトの表面に一様な一極性の電荷が発生するためには、誘電性ベルトは所定の厚さが必要である。その理由は、誘電性ベルトが薄すぎると、誘電ベルトに電圧を印加する電極から発生する電界の影響が現れ、電極に対応する基材シートSの部分にナノファイバーが集中して堆積するからである。
そこで、上記所定の厚さを備える第1の誘電性ベルト42を使用するとともに第2の誘電性ベルト66を省略することが考えられるが、その場合、第1の誘電性ベルト42が長尺であるため、第1の誘電性ベルト42の製造コストが高くなり、また交換などのメンテナンスが困難な重量になる。また、図1を参照すれば明らかなように、所定の厚さを備える誘電性ベルトが必要な場所は、ナノファイバーが堆積されるナノファイバー製造装置60のナノファイバー形成空間68内だけである。
したがって、本第1の実施形態は、コストやメンテナンス性を考慮して、ナノファイバー形成空間68において第1の誘電性ベルト42と第2の誘電性ベルト66とが接触する(重なる)ことにより、基材シートSの主面Sa上にナノファイバーを一様に分散して堆積させることができる所定の厚さを実現する構成を採用している。
さらに、スキージ52により、ナノファイバーが堆積する前の基材シートSが、気泡を介在させることなく、しわを発生することなく、第1の誘電性ベルト42の表面に密着する。これにより、ナノファイバーが、第1の誘電性ベルト42上の基材シートSに、部分的に集中することなくさらに一様に堆積する。加えて、基材シートSが平坦な状態になり、その結果として基材シートS上に平坦なナノファイバー層を形成することが可能になる。
さらにまた、基材シートSを搬送する手段が、シート供給装置20aとシート回収装置20bとして、ナノファイバー形成空間68の外部に位置するので、これらの装置20a、20bがナノファイバーの付着によって汚れることがない。したがって、シート供給装置20aとシート回収装置20bのメンテナンスが容易になる。
加えて、第1の誘電性ベルト42を走行させる手段が、上流側誘電性ベルト駆動装置40aの駆動ロール44と下流側誘電性ベルト駆動装置40bの駆動ロール46として、ナノファイバー形成空間68の外部に位置するので、これらの駆動ロール44、46がナノファイバーの付着によって汚れることがない。したがって、駆動ロール44、46のメンテナンスが容易になる。
加えて、基材シートSと第1の誘電性ベルト42に密着させるスキージ52も、ナノファイバー形成空間68の外部に位置するので、ナノファイバーの付着によって汚れることがない。したがって、スキージ52のメンテナンスが容易になる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るナノファイバー製造システムに使用されるナノファイバー製造装置の構成を概略的に示している。本第2の実施形態のナノファイバー製造システムは、一部を除いて、第1の実施形態のナノファイバー製造システムと同一である。したがって、第1の実施形態と異なる部分を中心として、本第2の実施形態のナノファイバー製造システムを説明する。なお、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の数字が参照符号として付されている。
第1の実施形態のナノファイバー製造システム10において、第2の誘電性ベルト66に電圧を印加するための複数の電極78は、図1に示すように回転可能なロール形態であるが、本第2の実施形態の場合はプレート形状である。
第1の実施形態のように、回転可能であって基材シートSの搬送方向Aに並列に配置された複数の電極ロール78(および76)により第2の誘電性ベルト66に電圧を印加する場合、第2の誘電性ベルト66と電極ロール76、78との間の摺動抵抗を小さくすることができる。その結果、第2の誘電性ベルト66の走行速度の高速化が可能になり、それにより、基材シートSの搬送速度の高速化も可能になる。また、第2の誘電性ベルト66に分散して電圧が印加されるため、ナノファイバー製造装置60のナノファイバー形成空間68において基材シートSの比較的広い範囲にナノファイバーを堆積させることができる。
これに対して、比較的低速な、例えば50m/s以下の基材シートSの搬送速度が要求される場合、またはナノファイバー製造装置60のナノファイバー形成空間68において基材シートSの比較的狭い範囲へのナノファイバーの堆積が要求される場合、すなわち、厚いナノファイバー層の形成が要求される場合、基材シートSの搬送方向Aの送りおよび基材シートSへのナノファイバーの堆積に悪影響が生じないのであれば、回転可能なロール形状の複数の電極ロール78に代って、第2の実施形態のプレート形状で構成されるプレート形状電極178を使用することが可能である。
シートSの搬送速度が比較的低速であるため、すなわち第2の誘電性ベルト66の走行速度が低速で済むため、誘電性の第2の誘電性ベルト66とプレート形状で構成されたプレート状電極178の少なくとも一方、特には第2の誘電性ベルト66に磨耗や傷が発生しにくい。また、プレート状電極178は、第2の誘電性ベルト66との接触面積が大きくなると摺動抵抗が増加するため、その大きさはある程度制限されるものの、複数の電極ロール78に比べて、単体のプレート状電極178によりナノファイバー製造装置の構造をシンプルにすることができる。
なお、プレート状電極178がグランドに接続されて使用される場合、電圧が印加される場合に比べて、プレート状電極178と第2の誘電性ベルト66との間の静電誘引力(吸着)が小さくなるため、第2の誘電性ベルト66の走行速度を増加させることが可能である。
また、第2の誘電性ベルト66に電圧を印加する電極は、単体のプレート形状のプレート状電極178に代って、複数のプレート形状のプレート状電極であってもよい。この場合、複数のプレート状電極は、搬送方向Aと直交する方向に隣接して並べてもよい。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係るナノファイバー製造システムに使用されるナノファイバー製造装置の構成を概略的に示している。本第3の実施形態のナノファイバー製造システムは、一部を除いて、第1の実施形態のナノファイバー製造システムと同一である。したがって、第1の実施形態と異なる部分を中心として、本第3の実施形態のナノファイバー製造システムを説明する。なお、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一の数字が参照符号として付されている。
第1の実施形態のナノファイバー製造システム10において、第1の誘電性ベルト42を誘電分極させる手段は、誘電性の第2の誘電性ベルト66であるが、本第3の実施形態の場合は導電性の導電性ベルト266である。
導電性ベルト266は、金属、より好ましくは導電性樹脂から作製されたベルトである。導電性ベルト266は、ベルトへの印加電圧や形状が同一である場合、第1の実施形態の第2の誘電性ベルト66に比べて、第1の誘電性ベルト42を強くより安定して誘電分極させることができる。それにより、第1の誘電性ベルト42の静電誘引力が大きくなり、ナノファイバーをより高密度に基材シートS上に堆積することができる。
ただし、金属の導電性ベルト266を使用し、且つ図5に示すように幅広い(Y軸方向寸法が大きい)基材シートSを使用する場合、複数の金属の導電性ベルト266を基材シートSの幅方向に並べるのが好ましい。理由は、幅広い基材シートSに合わせて1つの金属製の導電性ベルト266を作製した場合、樹脂の第2の誘電性ベルト66や導電性樹脂の導電性ベルトに比べて製造コストが高くなるとともに、大きさとその重さによって取扱い(交換や搬送)が困難になるからである。
なお、図5に示すように、複数の金属の導電性ベルト266を基材シートSの幅方向(Y軸方向)に並べて使用する場合、基材シートSの幅中央に位置する導電性ベルト266のY軸方向端は、誘電性のベルト300によって覆われるのが好ましい。理由は、導電性ベルト266のY軸方向端に対応する基材シートSの部分にナノファイバーが集中して堆積するからである。
以上、3つの実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、上述の3つの実施形態の場合、ナノファイバー製造装置は2台であるが、これに限らない。ナノファイバー製造システムは、少なくともナノファイバー製造装置を1台有すれば、ナノファイバーシートの作製が可能である。
また、例えば、上述の実施形態の場合、基材シートSは長尺状であったが、本発明は矩形状の基材シートSにも適用可能である。この場合、例えば、第1の実施形態を例にして説明すると、基材シート供給装置20aと基材シート回収装置20bがナノファイバー製造システム10から取り除かれる。代りとして、第1の誘電性ベルト42の上流側端に矩形状の基材シートSを載置する装置と、第1の誘電性ベルト42の下流側端でナノファイバー層が形成された基材シートSを回収する装置が配置される。すなわち、第1の誘電性ベルト42が基材シートSの搬送手段として機能する。
さらに、例えば、上述の第1の実施形態の場合、図1に示すように、第2の誘電性ベルト66は、1つのナノファイバー製造装置60に1つずつ設けられる形態であるが、複数のナノファイバー製造装置160のナノファイバー形成空間68を通過する形態であってもよい。
さらにまた、第1の誘電性ベルト42を、金属ベルトの表面(基材シートS側の表面)に樹脂層を形成することにより作製してもよい。
加えて、上述の実施形態の場合、スキージ52が基材シートSを第1の誘電性ベルト42に密着させるが、本発明はこれに限らない。例えば、一対のロールが基材シートSと第1の誘電性ベルト42を挟んで回転することにより、空気を抜きつつ密着させてもよい。
加えてまた、上述の実施形態の場合、第1の誘電性ベルト42の第2の表面42bは、第2の誘電性ベルト66や導電性ベルト266を介して電圧が印加されるが、直接電圧が印加されてもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
2010年9月29日に出願された日本特許出願第2010−219153号の明細書、図面、及び特許請求の範囲の開示内容は、全体として参照されて本明細書の中に取り入れられるものである。
本発明は、図1に示すような具体的なナノファイバー製造システムに限らず、静電爆発によって原料液からナノファイバーを形成し、その形成したナノファイバーを基材シート上に堆積させるシステムや装置であれば、適用可能である。
10 ナノファイバー製造システム
20a シート搬送装置(基材シート供給装置)
20b シート搬送装置(基材シート回収装置)
40 誘電性ベルト駆動装置
42 第1の誘電性ベルト
42a 第1の表面
42b 第2の表面
68 ナノファイバー形成空間
80 電圧印加装置

Claims (12)

  1. ナノファイバー形成空間において、静電爆発によって原料液からナノファイバーを形成し、形成したナノファイバーを基材シートの主面上に誘引して堆積させるナノファイバー製造システムであって、
    第1および第2の表面を備える誘電性の第1の誘電性ベルトと、
    ナノファイバー形成空間において基材シートを搬送するシート搬送装置と、
    基材シートの裏面と第1の誘電性ベルトの第1の表面とを密着させるシート密着装置と、
    ナノファイバー形成空間内を基材シートの搬送方向に該基材シートの裏面に第1の誘電性ベルトの第1の表面が密着した状態で該第1の誘電性ベルトを走行させる誘電性ベルト駆動装置と、
    第1の誘電性ベルトに誘電分極が生じるように該第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する電圧印加装置とを有するナノファイバー製造システム。
  2. 第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に移動する誘電性の第2の誘電性ベルトを有し、
    電圧印加装置が、第2の誘電性ベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する請求項1に記載のナノファイバー製造システム。
  3. 第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に移動する導電性の導電性ベルトを有し、
    電圧印加装置が、導電性ベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する請求項1に記載のナノファイバー製造システム。
  4. 電圧印加装置が、
    第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する少なくとも1つの電極を備え、
    少なくとも1つの電極が、プレート形状に構成され、基材シートの搬送方向に直交する方向に並んで配置されている請求項1から3のいずれか一に記載のナノファイバー製造システム。
  5. 電圧印加装置が、
    第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する少なくとも1つの電極を備え、
    少なくとも1つの電極が、回転可能なロール状に構成されている請求項1から3のいずれか一に記載のナノファイバー製造システム。
  6. 誘電性ベルト駆動装置が、
    第1の誘電性ベルトを支持しつつ回転することによって該第1の誘電性ベルトを走行させる駆動ロールを備え、
    駆動ロールが、ナノファイバー形成空間外に配置されている請求項1から5のいずれか一に記載のナノファイバー製造システム。
  7. 基材シートがナノファイバー形成空間を通過する長尺状の基材シートであって、
    シート搬送装置が、
    ナノファイバー形成空間外に配置されて該ナノファイバー形成空間内に向かって基材シートを送出するシート供給装置と、
    ナノファイバー形成空間外に配置されて該ナノファイバー形成空間を通過したナノファイバーが堆積した基材シートを回収するシート回収装置とを備える請求項1から6のいずれか一に記載のナノファイバー製造システム。
  8. 基材シート上に堆積したナノファイバーを乾燥させる乾燥装置を備える請求項1から7のいずれか一に記載のナノファイバー製造システム。
  9. ナノファイバーが堆積した基材シートを除電する除電装置を備える請求項1から8のいずれか一に記載のナノファイバー製造システム。
  10. ナノファイバー形成空間内において、静電爆発によって原料液からナノファイバーを形成し、形成したナノファイバーを基材シートの主面上に誘引して堆積させるナノファイバー製造方法であって、
    ナノファイバー形成空間内において基材シートを搬送し、
    基材シートの裏面と誘電性の第1の誘電性ベルトの第1の表面とを密着し、
    基材シートに密着した状態で誘電性の第1の誘電性ベルトを該基材シートの搬送方向に走行させ、
    第1の誘電性ベルトに誘電分極が生じるように該第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加することにより、基材シートの主面上にナノファイバーを静電誘引するナノファイバー製造方法。
  11. 第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に誘電性の第2の誘電性ベルトを走行させ、
    第2の誘電性ベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する請求項10に記載のナノファイバー製造方法。
  12. 第1の誘電性ベルトの第2の表面に接触した状態で該第1の誘電性ベルトの走行方向に導電性のベルトを走行させ、
    導電性のベルトを介して第1の誘電性ベルトの第2の表面に電圧を印加する請求項10に記載のナノファイバー製造方法。
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