JP5185090B2 - ナノファイバ製造方法、および製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ナノファイバ製造方法、および製造装置に関し、さらに詳しくはエレクトロスピニング法によりナノファイバを製造する技術に関する。
近年、直径がサブミクロンスケールの繊維状物質であるナノファイバを容易に製造できることから、エレクトロスピニング法(電荷誘導紡糸法)が注目を集めている。エレクトロスピニング法は、液体中に高分子材料を分散または溶解させた液状の原料を空中に放出するとともに、放出の際に原料を高電圧で帯電させ、原料を空中で電気的に延伸させてナノファイバを得る方法である(例えば特許文献1参照)。
より詳細には、電界により帯電されて空気中に放出された原料は空中を飛翔する間に溶媒が蒸発し、体積が減少していく。一方、原料に付与された電荷は溶媒の蒸発にかかわらず維持されるために、原料の電荷密度は溶媒の蒸発とともに増大していく。そして、原料内部の反発方向のクーロン力が原料の表面張力より大きくなったときに原料が爆発的に線状に延伸される現象(以下、静電延伸現象と述べる)が生じる。この静電延伸現象が空中において連続的に発生し、原料が幾何級数的に線状に細分化されていくことで直径がサブミクロンスケールの微細な繊維が形成される。
ここで、特許文献2および3には、ノズルから噴射された高分子材料から生成されるナノファイバを、長手方向に送られる長尺帯状のシートからなる収集体の上に、堆積させて不織布を得る方法が示されている。特許文献2においては、図14に示すように、複数のノズル101が高電圧発生部102の一方の電極端子に接続される一方、収集体103が接地されて、ノズル101と収集体103との間に高電位差が与えられている。
また、特許文献3においては、2列に並べられた複数のノズルに高電圧が印加される一方、収集体の繊維状物質が堆積される面と反対側に、接地された平板状の電極が配設されている(特許文献3の図8参照)。
上記特許文献2および3に示されるような、電磁力を利用して、空中で生成された繊維状物質を収集し、不織布を得る方法の他には、空気の流れを利用して繊維状物質を収集する方法も行われている。
特開2005−330624号公報 特開2002−201559号公報 米国特許第6713011号公報
上述したとおり、従来のエレクトロスピニング法によるナノファイバの製造方法では、空中で生成された繊維状物質を収集体の上に堆積させて、不織布を得る方法が一般的である。しかしながら、例えば電磁力により繊維状物質を収集する方法では繊維の配向が一方向のみに揃ってしまうことがあった。また、風を利用して繊維状物質を収集する方法では、繊維が長く伸びた状態ではなく丸まった状態で堆積して、繊維の配向方向が一定方向にならず揃わない等の問題があった。このため、従来の製造方法では、十分な強度の不織布を得ることが困難であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、交叉した配向で繊維状物質を積層させて、より強度の大きいナノファイバの不織布を得ることができるナノファイバ製造方法、および製造装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、高分子材料を含む液状の原料を帯電させて空中に放出し、静電延伸現象により前記原料から繊維状物質を生成し、生成された繊維状物質を、長手方向に送られる長尺帯状のシート状の収集体の上に堆積させて不織布を得るナノファイバ製造方法であって、
帯電した前記繊維状物質を電磁力により引き寄せるように電位が設定された、それぞれが長手方向を有する複数の電極を、前記収集体の前記繊維状物質が堆積される面の反対側に、その反対側の面と接触または所定距離を置いて対向させて配置するとともに、
前記不織布が、前記繊維状物質の配向が互いに異なる少なくとも1組の層を含む層状構造を有するように、前記配置される前記複数の電極のそれぞれの長手方向の向きを設定するナノファイバ製造方法である。
本発明の製造方法において、好ましい形態においては、前記複数の電極が、それぞれの長手方向が前記収集体の前記反対側の面と略平行となり且つ少なくとも1組の前記電極のそれぞれの長手方向が互いに異なる向きとなるように配置される。
また、本発明の製造方法において、別の好ましい形態においては、前記配置された複数の電極のそれぞれの長手方向の両端部の位置が、前記収集体の側端部から前記収集体の全幅の10%以下の位置となるように、前記複数の電極のそれぞれの全長が設定される。
また、本発明の製造方法において、別の好ましい形態においては、前記電極として、棒状の基部導体と、それに植設された多数の繊維状導体とから構成されたブラシ状電極が使用される。
また、本発明は、高分子材料を含む液状の原料を帯電させて空中に放出する原料放出手段と、
前記放出された原料から静電延伸現象により生成される繊維状物質を収集する収集手段とを備えたナノファイバ製造装置であって、
前記収集手段は、
前記繊維状物質が一方の面に堆積される長尺帯状のシート状の収集体と、
前記収集体を長手方向に送る送り手段と、
それぞれが長手方向を有し、帯電した前記繊維状物質を電磁力により引き寄せるように電位が設定されるとともに、前記収集体の前記繊維状物質が堆積される面の反対側に、その反対側の面と接触または所定距離を置いて対向させて配置された複数の電極、
とを備え、
前記複数の電極が、それぞれの長手方向が前記収集体の前記反対側の面と略平行となり且つ少なくとも1組の前記電極のそれぞれの長手方向が互いに異なる向きとなるように配置されているナノファイバ製造装置を提供する。
本発明の製造装置において、好ましい形態においては、前記複数の電極は、隣り合う少なくとも1組の電極が、それぞれの長手方向が互いに異なる向きとなるように配置されている。
また、本発明の製造装置において、別の好ましい形態においては、前記複数の電極の少なくとも一つの電極が、棒状の基部導体と、それに植設された多数の繊維状導体とから構成されたブラシ状電極である。
本発明によれば、空中に放出された原料から静電延伸現象により生成された繊維状物質が、長手方向に送られる長尺帯状のシート状の収集体の一方の面に堆積されて、不織布として収集される。このとき、収集体の他方の面側には、長手方向の配向を異にする少なくとも1組の電極を含む複数の電極が配置されているので、不織布は、繊維の配向を異にする少なくとも1組の層を含むものとなる。これにより、不織布の強度が向上する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
《実施の形態1》
図1は、本発明の実施の形態1に係るナノファイバ製造装置の概略構成を示す、一部を断面にした正面図である。
製造装置1は、金属などの導体からなる略箱形の容器2と、高分子材料を分散媒または溶媒と混合してなる液状の原料Fを貯留するタンク3とを備えている。タンク3に貯留された原料Fは、配管5Aおよび5Bを介してポンプ4により容器2に所定圧力で送られる。
容器2の下側壁には、所定圧力で送られてくる原料Fを下方に向かって放出するための図示しない多数の細孔が形成されており、その細孔は、容器2の下面に設けられた突起2aの先端部に開口している。そして、容器2は、高電圧電源6Aの一方の端子(図示例では正極端子)と接続されている。高電圧電源6Aの他方の端子(図示例では負極端子)は接地されている。
また、容器2の下方には、原料Fから生成される繊維状物質(ナノファイバ)F1を収集するためのコレクタ10が配設されている。コレクタ10は、容器2の下面と所定距離をおいて対向するように配置された電極7Aおよび7Bを含んでいる。電極7Aおよび7Bはそれぞれ、高電圧電源6Bおよび6Cのそれぞれの一方の端子(図示例では負極端子)と接続されている。高電圧電源6Bおよび6Cのそれぞれの他方の端子(図示例では正極端子)は接地されている。電極7Aおよび7Bが接続される高電圧電源6Bおよび6Cの端子の極性は、容器2が接続された高電圧電源6Aの端子の極性とは逆になっている。
また、コレクタ10は、電極7Aおよび7Bと、容器2との間に配置される長尺帯状のシート状の収集体8を含んでいる。収集体8は、電極7Aおよび7Bと摺接するか、または所定距離をおいて対向するように配設される。ここで、収集体8と電極7Aおよび7Bとの距離は特に限定されるものではなく、例えば収集体8と電極7Aおよび7Bとを100mm近く離した場合にも、本願発明で開示した内容の効果を得ることができた。
また、コレクタ10は、収集体8を長手方向に送るための、巻き出しロール9Aおよび巻き取りロール9Bと、一対のガイドロール9Cおよび9Dとからなる送り機構を含んでいる。ここで、収集体8は、一対のガイドロール9Cおよび9Dによりガイドされる区間の上面が容器2の下面と正対している。
電極7Aおよび7Bは、図2に示すように、長棒状の外形を有しており、その長手方向が収集体8の下面と略平行となるように、収集体8の送りの方向に並べて配置されている。また、電極7Aと7Bとは、それぞれの長手方向が所定角度θ(θは、0°よりも大きく、且つ180°よりも小さい角度)だけ互いに異なる向きとなるように配置される。
また、電極7Aおよび7Bは、両端部の位置が、収集体8の側端部から収集体8の全幅の10%以下の範囲に位置するように、その全長が設定される。このように、電極7Aおよぶ7Bを配置することで、収集体8の上面に確実に繊維状物質を堆積させるようにすることができる。
また、下流側のガイドロール9Cの近傍には、ガイドロール9Cと所定の間隙をおいて、その間隙に収集体8を挟み込むようにして、圧縮用ロール9Eがガイドロール9Cと平行に配設されている。
次に、以上の構成のナノファイバ製造装置の動作を説明する。
配管5Aおよび5Bを介して、ポンプ4により所定圧力で容器2の内部に供給される原料Fは、突起2aの先端部から放出される。また、所定の電圧が電源6Aにより印加された容器2と、これとは逆極性の電圧が電源6Bおよび6Cにより印加された電極7Aおよび7Bとの間には電界が発生し、容器2と電極7Aおよび7Bとには、それぞれ逆極性の電荷が誘導される。図示例では、容器2には正電荷、電極7Aおよび7Bには負電荷が誘導される。
突起2aの先端部から放出される原料Fは、容器2に誘導された電荷により帯電される。帯電された原料Fには、容器2と電極7Aおよび7Bとの間の電界により電極7Aおよび7Bに向かう力が働く。
このようにして、原料Fは、上記ポンプ4による供給圧力および電界により、電極7Aおよび7Bに向かって空中を飛翔する。空中を飛翔する間に、原料Fからは、分散媒または溶媒が蒸発し、原料Fの体積は減少する。原料Fの体積が減少すると、それに連れて電荷密度は高くなり、原料F内部の反発方向のクーロン力がその表面張力を超えたときに静電延伸現象が発生し、それを繰り返すことによって原料Fは繊維状に細分化されて、繊維状物質F1(ナノファイバ)が生成される。
生成された繊維状物質F1は、電極7Aおよび7Bに引き寄せられて、その繊維の配向が電極7Aまたは7Bの長手方向と略一致するように収集体8の上面に堆積する。より具体的には、図3に示すように、収集体8の送りの方向における上流側の電極7Bに引き寄せられた繊維状物質F1は、繊維の配向が電極7Bの長手方向と略平行となる。これにより、第1層11Aが形成される。
これに対して、収集体8の送りの方向における下流側の電極7Aに引き寄せられた繊維状物質F1は、繊維の配向が電極7Aの長手方向と略平行となる。これにより、第2層11Bが形成される。
なお、本願発明で開示した内容の効果を得るためには、全ての繊維状物質F1が電極7Aまたは7Bの長手方向と略平行に配向される必要はなく、所定の割合以上の繊維状物質F1が電極7Aまたは7Bの長手方向と略平行に配向されればよい。例えば、60%以上の繊維状物質F1が電極7Aまたは7Bの長手方向と略平行に配向されればよい。
以上のようにして、繊維の配向が角度θだけ異なる第1層11Aおよび第2層11Bからなる不織布12が形成される。なお、図3において、第1層11Aおよび第2層11Bの中に図示された多数の斜線は、繊維の方向を示している。
不織布12は、加熱された圧縮用ロール9Eによりガイドロール9Cとの間で圧縮されて、その厚みが所定厚とされた後に、巻き取りロール9Bにより巻き取られる。
このように、本実施の形態1においては、容器2の下側壁に設けられた細孔を介して突起2aの先端から放出された原料Fから繊維状物質F1が生成され、生成された繊維状物質F1がそれぞれの電極7Aおよび7Bに引き寄せられ、それぞれの電極7Aおよび7Bの長手方向の配向と略等しい配向の繊維状物質F1からなる第1層11Aおよび第2層11Bが形成されて、不織布12が得られる。すなわち、異なる方向の配向性を有する繊維状物質F1が多層に積層されることにより、繊維の配向が一方向のみである従来の不織布や、繊維が伸びずに丸まったまま堆積された従来の不織布と比較して、いずれの方向への引っ張り力に対しても強靱である不織布を得ることが可能となる。
なお、実施の形態1では、電極の数を7Aおよび7Bの2つとしたが、本発明においては、電極の数は2以上であり、その少なくとも1組の電極が、長手方向を互いに所定角度だけ異なる向きに配設されていればよい。例えば、図4に示すように、長手方向が互いに所定角度だけ異なっている、それぞれが2本ずつ以上である2種類の電極7Aと7Bとを1本ずつ交互に並べてもよい。
また、例えば、図5に示すように、上述した電極7Aと7Bとを2本ずつ交互に並べて配置するとともに、長手方向が収集体8の幅方向と平行な電極7Cをそれぞれの電極7Aおよび7Bの間に配置してもよい。
また、例えば、図6に示すように、上述した電極7Aと7Bとを1本ずつ交互に並べて配置するとともに、上記電極7Cをそれぞれの電極7Aおよび7Bの間に配置してもよい。
また、例えば、図7に示すように、収集体8の長手方向に並ぶ各電極7Dの長手方向と、収集体8の幅方向とのなす角度が周期的に変動するように、各電極7Dを配設してもよい。
《実施の形態2》
次に、図8を参照して本発明の実施の形態2を説明する。実施の形態2は、実施の形態1を改変したものであり、以下に、実施の形態1とは異なる部分のみを主に説明する。
実施の形態2においては、容器2は接地され、その下面と対向するように、所定距離をおいて平板状の電極7Eが配設される。電極7Eは、高電圧電源6Aの一方の端子(図示例では、負極端子)と接続される。高電圧電源6Aの他方の端子は接地される。この構成により、容器2と電極7Eとの間には所定の電位差が生じ、図示例では、容器2の下面には正電荷、電極7Eの上面には負電荷が生じる。その結果、容器2の下面の突起2aの先端部から放出される原料Fには、正電荷が与えられる。
また、容器2の下面と電極7Eとの間隙の側方には、送風機14が、その間隙に向かって送風するように配設されている。また、その反対側には、実施の形態1と同様のコレクタ10が配設されている。送風機14の発生する気流16により、容器2の下面に設けられた突起2aの先端部から放出された原料F、およびそれから生成される繊維状物質F1はコレクタ10の方向に偏向される。
これと対応して、実施の形態2においては、収集体8の一方の面(繊維状物質F1が堆積される側の面)が気流16の向きと垂直となるように、コレクタ10の全体が実施の形態1の状態から90°だけ回転されている。
以上の構成の実施の形態2のナノファイバ製造装置によれば、コレクタ10を構成する電極7Aおよび7Bとは別に、容器2に電荷を生じさせるための電極7Eが設けられているので、電極7Eと容器2との距離を、繊維状物質の生成状態とは無関係に設定することができる。そのために、電極7Eと容器2との距離をより適切な距離に設定することができる。すなわち、電極7Eを容器2に、より近い位置に配置することが可能となる。その結果、電極7Eに印加する電圧を大きくすることなく、容器2に誘導される電荷をより大きくすることが可能となる。これにより、静電延伸現象の効果をより増大させて、より径の小さい繊維状物質F1を生成することが可能となる。
より詳しく説明すれば、容器2とコレクタ10との距離は、原料Fが繊維状物質F1に変わるのに十分な距離を確保する必要があることからある程度以上は小さくすることができない。このため、より大きい電荷を容器2に誘導するためには、より大きな電位差を容器2と、コレクタ10に含まれる電極との間に生じさせる必要がある。その結果、極めて高価である、より高電圧の電源を用意する必要が生じ、コストが増大する。
これに対して、実施の形態2においては、送風により原料F等を偏向するものとすることで、コレクタ10を構成する電極7A、7Bとは別個に容器2に電荷を誘導するための電極7Eを容器2と対向配置することを可能としている。これにより、電極7Eを容器2により近接して配置することが可能となり、より低電圧の電源を採用することが可能となる。したがって、コストダウンが図れる。
さらに、実施の形態2においては、容器2を接地するものとしているので、絶縁が極めて容易となる。すなわち、容器2は、配管5Aおよび5Bを介してタンク3およびポンプ4と接続されている。その容器2に高電圧が印加されると漏電が引き起こされる危険性が高くなることから、漏電を防止するための配慮が重要となる。容器2に印加されるべき電圧は、後で説明するように極めて高い電圧であることから、漏電が発生したときの危険性は非常に大きく、また絶縁をすること自体も非常に困難である。
また、本実施の形態2においては、電極7Eを容器2に近接配置することができることから、電極7Eに電圧を印加するだけで、電極7Eと容器2との間に、容器2に所望の大きさの電荷を誘導させるのに十分な電位差を生じさせることが可能となっている。
一方、実施の形態1の構成では、電極7Eと容器2とを近接配置することができず、したがって、電極7Eと容器2との間に、容器2に所望の大きさの電荷を誘導させるのに十分な電位差を生じさせるためには、電極7Eのみならず容器2にも電極7Eとは逆極性の電圧を印加する必要がある。容器2に電圧を印加しないものとすると、より高電圧の電源を用意する必要が生じ、コストアップを招くからである。
《実施の形態3》
次に、図9および図10を参照して本発明の実施の形態3を説明する。実施の形態3は、実施の形態2を改変したものであり、以下に、実施の形態2とは異なる部分のみを主に説明する。
実施の形態3においては、容器2Aは、その円筒形状の軸心に一致する回転軸2bに接続された電動機18により回転駆動される回転容器として構成される。原料Fは、その容器2Aの回転による遠心力により、周壁に設けられた細孔(図示せず)を通して放出される。
また、容器2Aの周囲には、長板の長手方向の両端部を接合して輪にしたような形状の環状の電極7Fが、内周面を容器2Aの外周面と一定の距離をおいて対向するように同軸に配設されている。電極7Fは、高電圧電源6Aの一方の端子と接続されている。高電圧電源6Aの他方の端子は接地されている。一方、容器2Aは接地されており、これにより容器2Aの外周面と、電極7Fの内周面とには、それぞれ逆極性の電荷が誘導され、両者の間に電界が発生する。
また、容器2Aの回転軸2bを、電動機18を超えて更に延長した位置には前側送風機20が配設されている。前側送風機20と、後で説明する吸引用の後側送風機22とにより発生される気流16は、環状のフード24により容器2Aと電極7Fとの間に導かれる。
また、フード24内の前側送風機20の直下流の位置には、環状のヒータ26が配設されている。これにより、原料F等からの分散媒または溶媒の蒸発を促進して、原料Fから繊維状物質F1を速やかに生成することができる。また、静電延伸減少が早期に引き起こされることから、生成される繊維状物質F1の繊維径はより細くなり、微細な繊維状物質F1を安定して生成することができる。
前側送風機20等が発生する気流16により、原料F等の進む方向は、放出方向(容器2Aの径方向)と略垂直な方向(容器2Aの軸方向)に偏向される。原料F等が偏向される方向(図示例では右方向)には、繊維状物質F1を収集するコレクタ10Aが配されている。
また、コレクタ10Aと容器2Aとの間には、繊維状物質F1をコレクタ10Aまで案内するための筒状の案内体28が配設されている。案内体28は、電極7Fと略同径の円筒体からなる前部28aと、収集体8の長手方向に径が広がった後部28bとから構成されている。
コレクタ10Aは、収集体8の一方の面を容器2Aの端面と正対させながら収集体8を上から下に向かって送るように、巻き出しロール9A、巻き取りロール9B、ガイドロール9Cおよび9Dが配置されている。また、収集体8の他方の面側には、長手方向の配向を異にする2種類の各2つの電極7Gおよび7Hが、1つずつ交互に収集体8の長手方向に並べられている。これら4本の電極は、1つの高電圧電源6Dの一方の端子に接続されている。高電圧電源6Dの他方の端子は接地されている。各電極7Gおよび7Hが接続される高電圧電源6Dの一方の端子は、環状の電極7Fが接続される高電圧電源6Aの一方の端子と同じ極性の端子である。これにより、容器2Aから放出される原料Fに付与される電荷とは逆極性の電圧が各電極7Gおよび7Hに印加され、容器2Aから放出される原料Fは、各電極7Gおよび7Hの方に誘導される。
図10に、各電極7Gおよび7Hの配向を、収集体8の平面図により示す。各電極7Gおよび7Hは、収集体8の長手方向に、交互に1本ずつ並べて配置されている。
また、ガイドロール9Cおよび9Dと当接した部位における収集体8と、案内体28の後部28bの終端開口部との隙間には、その隙間から案内体28の内部の空気を吸引するように複数の後側送風機22が配設されている。後側送風機22の空気吹出し口には、溶媒または分散媒の回収装置30が接続されている。
以上説明したように、本実施の形態3においては、ポンプによる供給圧力によるのではなく、容器2Aの回転の遠心力により、容器2Aから原料Fが放出される。このように、原料Fを放出させる方法の如何にかかわらず、本発明を適用して、同様の効果を達成することができる。
なお、実施の形態3の構成において、次のような条件で実験を行った結果、生成した不織布の強度が向上するという本願発明の効果を得ることができた。このとき、容器2Aの外径は60mmとし、電極7Fの内径は600mmとし、容器2Aの回転数は1500rpmとし、容器2Aの周壁の細孔の径は0.3mmとした。また、電極7Fには60KVの負の電圧を印加し、コレクタ10Aの電極7Gおよび7Hには30KVの負の電圧を印加した。原料Fは、高分子材料としてポリウレタンを使用し、溶媒としてDMAC(N,N-ジメチルアセトアミド)を使用した。その溶媒の比率を75質量%として、両者を混合して原料Fを生成した。また、電極7Hの長手方向と7Gの長手方向とがなす角度(所定角度θ)は60°とした。
《実施の形態4》
次に、図11および図12を参照して本発明の実施の形態4を説明する。実施の形態4は、実施の形態3を改変したものであり、以下に、実施の形態3とは異なる部分のみを主に説明する。
実施の形態4においては、コレクタ10Bにブラシ状電極7Iおよび7Jが使用されている。ブラシ状電極7Iおよび7Jは、図12に示すように、角棒状の基部導体32と、それに植設された多数の繊維状導体34とを含んでいる。ブラシ状電極7Iおよび7Jは、繊維状導体34が収集体8の他方の面と摺接するか、または僅かの距離をおいて対向するように配設される。ブラシ状電極7Iおよび7Jの長手方向の配向は、実施の形態1におけると同様である。
以上のように、ブラシ状電極7Iおよび7Jをコレクタ10Bに使用するものとすることによって、収集体8の上に均一に繊維状物質F1を堆積させることができる。より詳しく説明すると、収集体8は、多数の繊維状導体34と接しているので、その接触部分が均一な電荷を有するように帯電される。このため、その接触部分と容器2Aとの間の電気力線が均等なものとなり、上記接触部分に繊維状物質F1が均一に堆積される。その結果、収集体8を一定の速度で送ることによって、繊維状物質F1を収集体8の一方の面に均一に堆積させて、厚みの均一なナノファイバの不織布を製造することが可能となる。
ここで、ブラシ状電極7Iおよび7Jにより収集体8を帯電させると、なにゆえに繊維状物質F1を均一に堆積させることが可能となるかは、以下の理由によるものと考えられる。すなわち、ブラシ状電極7Iおよび7Jの繊維状導体34は先端が点状であり、1つ1つの繊維状導体34が収集体8と接触する接触面積は極めて小さく、且つ多数の密に植設された繊維状導体34が収集体8と接触しているために、収集体8とブラシ状電極7Iおよび7Jとの接触部分においては、電荷の偏在が起こりにくいからである。また、繊維状導体34と収集体8との間で形成される容量成分が、繊維状導体34の先端が点状であるために殆どなく、それによる影響を受けずに、均一な電気力線をブラシ状電極7Iおよび7Jが収集体8と接している部分に発生させることができるからである。また、繊維状導体34の先端からは、負の電荷を有したイオン風が前記先端の近傍の空間に放出され、その先端の近傍の空間全体が負に帯電することで、正に帯電した繊維状物質F1は、収集体8の上により均一に堆積されるからである。
ここで、繊維状導体34の長さ(毛足)は数mm〜数十mmが好ましい。繊維状導体34が長すぎると収集用部材との接触により繊維状導体34が変形し、繊維状導体34のそれぞれと収集体8との接触面積が変化して、繊維状物質F1の集積量にむらを生じることがあるからである。また、繊維状導体34が植設される密度は、10〜100000本/cm2であるのが好ましい。
《実施の形態5》
次に、図13を参照して本発明の実施の形態5を説明する。実施の形態5は、実施の形態1を改変したものであり、以下に、実施の形態1とは異なる部分のみを主に説明する。
実施の形態5においては、コレクタ10Cにブラシ状電極7Iおよび7Jが使用される一方で、容器2Bの下面には突起が形成されておらず、原料Fを放出するための細孔は、容器2Bの下面に直接に開口している。また、容器2Bは接地されている。ブラシ状電極7Iおよび7Jの長手方向の配向は、実施の形態1におけると同様である。
このように、突起を有しない容器2Bを使用した構成においても、本発明によれば同様の効果を奏することが可能である。
以上、本発明を各実施の形態により説明したが、以下に、本発明の好ましいより具体的な形態を説明するとともに、上記各実施の形態の更なる変形例を説明する。
実施の形態3および4の容器2Aは外径を10mm〜400mmとするのがよい。容器2Aの直径が400mmを超えると、上記気流により原料F等を適度に集中させることが困難となるからである。また、容器2Aの直径が400mmを超えると、容器2Aを安定して回転させるためには容器2Aを支持する支持構造の剛性をかなり高くする必要が生じ、装置が大型化するからである。一方、容器の直径が10mmより小さいと、原料を放出させるのに十分な遠心力を得るためには回転数を高くする必要があり、その場合にはモータの負荷や振動が増大するために振動対策等を施す必要が生じるからである。以上の点を考慮すると、容器2Aの外径は、20〜100mmとするのがより好ましい。
また、上記各実施の形態において、細孔の径は、0.01〜2mmとするのがよい。また、細孔の形状は円形であることが好ましいが、多角形形状や星形状等であってもよい。
また、容器2Aの回転数は、原料Fの粘度、原料Fの組成(高分子材料の種類)、溶媒の種類並びに細孔の径等に応じて例えば数rpm以上10,000rpm以下の範囲で調節することができる。
また、実施の形態3および4の電極7Fは、内径は例えば200〜1000mmとするのがよい。
また、電極7Fおよび実施の形態2の電極7Eには、1〜200kVの電圧を印加するのが好ましい。より好ましくは、10kV以上の高電圧を印加するのがよい。特に、容器と電極7Fおよび7Eとの間の電界強度が重要であり、1kV/cm以上の電界強度になるように印加電圧や電極7Fおよび7Eの配置を行うことが好ましい。これにより、容器2と電極7Fおよび7Eとの間に均等且つ強い電界を発生させることができる。この点については、コレクタに含まれる電極7A〜7D、および7G〜7Jについても同様である。
なお、電極7Fは、必ずしも円環状の電極である必要はなく、例えば、軸方向から見た形状を多角形としてもよい。また、電極7Fは、容器2Aの周面から所定の距離をおいて容器2Aを囲むように配置されてさえいればよく、例えば、環状の金属線を、容器2Aを囲むように配置して構成してもよい。
原料Fに含ませる高分子材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−m−フェニレンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンイソフタレート、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン−アクリレート共重合体、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−メタクリレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルカーボネート、ナイロン、アラミド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ酢酸ビニル、ポリペプチド等が好適なものとして例示でき、これらより選ばれる少なくとも1種が使用される。しかしながら、原料Fに含ませることができる高分子材料はこれらに限られるものではなく、既存の物質であってもナノファイバの原料としての適性が新たに認められたものや、今後に開発される物質でナノファイバの原料としての適性が認められるものを好適に用いることができる。
また、高分子材料を分散または溶解させるための分散媒または溶媒は、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジベンジルアルコール、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトン、ヘキサフルオロアセトン、フェノール、ギ酸、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、塩化メチル、塩化エチル、塩化メチレン、クロロホルム、o−クロロトルエン、p−クロロトルエン、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモエタン、ジブロモプロパン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、酢酸、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、シクロペンタン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、水等が好適なものとして例示でき、これらより選ばれる少なくとも1種が使用される。しかしながら、高分子材料を分散または溶解させるための分散媒または溶媒は、これらに限られるものではなく、既存の物質であってもエレクトロスピニング法における高分子材料の分散媒または溶媒としての適性が新たに認められたものや、今後に開発される物質で分散媒または溶媒としての適性が認められるものを好適に用いることができる。
また、原料Fには無機質固体材料を混入することも可能である。混入可能な無機質固体材料としては、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、珪化物、弗化物、硫化物などを挙げることができる。耐熱性、加工性などの観点からは酸化物を用いるのが好ましい。酸化物としては、Al23、SiO2、TiO2、Li2O、Na2O、MgO、CaO、SrO、BaO、B23、P25、SnO2、ZrO2、K2O、Cs2O、ZnO、Sb23、As23、CeO2、V25、Cr23、MnO、Fe23、CoO、NiO、Y23、Lu23、Yb23、HfO2、Nb25等を例示でき、これらより選ばれる少なくとも1種が使用される。しかしながら、原料Fに混入される無機質固体材料はこれらに限定されるものではない。
高分子材料と分散媒または溶媒との混合比率は、それらの種類にもよるが、分散媒または溶媒の比率が60〜98質量%となるように混合されるのが好ましい。
本発明のナノファイバ製造装置および製造方法によれば、エレクトロスピニング法を利用してナノファイバを製造する場合に、高品質のナノファイバを高い生産性で製造することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るナノファイバ製造装置の概略構成を示す、一部を断面にした側面図である。 同上装置のコレクタの詳細を示す平面図である。 同上コレクタの収集体の上に不織布が形成される様子を示す、コレクタの平面図である。 同上コレクタにおける電極の配置の他の例1を示す、コレクタの平面図である。 同上コレクタにおける電極の配置の他の例2を示す、コレクタの平面図である。 同上コレクタにおける電極の配置の他の例3を示す、コレクタの平面図である。 同上コレクタにおける電極の配置の他の例4を示す、コレクタの平面図である。 本発明の実施の形態2に係るナノファイバ製造装置の概略構成を示す、一部を断面にした側面図である。 本発明の実施の形態3に係るナノファイバ製造装置の概略構成を示す、一部を断面にした側面図である。 同上装置のコレクタの詳細を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係るナノファイバ製造装置の概略構成を示す、一部を断面にした側面図である。 同上装置のコレクタに使用される電極の詳細を示す写真図である。 本発明の実施の形態5に係るナノファイバ製造装置の概略構成を示す、一部を断面にした側面図である。 従来のナノファイバ製造装置の概略構成を示す、一部を断面にした側面図である。
符号の説明
1 ナノファイバ製造装置
2 容器
6 高電圧電源
7 電極
8 収集体
10 コレクタ
F 原料
F1 繊維状物質

Claims (7)

  1. 高分子材料を含む液状の原料を帯電させて空中に放出し、静電延伸現象により前記原料から繊維状物質を生成し、生成された繊維状物質を、長手方向に送られる長尺帯状のシート状の収集体の上に堆積させて不織布を得るナノファイバ製造方法であって、
    帯電した前記繊維状物質を電磁力により引き寄せるように電位が設定された、それぞれが長手方向を有する複数の電極を、前記収集体の前記繊維状物質が堆積される面の反対側に、その反対側の面と接触または所定距離を置いて対向させて配置するとともに、
    前記不織布が、前記繊維状物質の配向が互いに異なる少なくとも1組の層を含む層状構造を有するように、前記配置される前記複数の電極のそれぞれの長手方向の向きを設定するナノファイバ製造方法。
  2. 前記複数の電極を、それぞれの長手方向が前記収集体の前記反対側の面と略平行となり且つ少なくとも1組の前記電極のそれぞれの長手方向が互いに異なる向きとなるように配置する請求項1記載のナノファイバ製造方法。
  3. 前記配置された複数の電極のそれぞれの長手方向の両端部の位置が、前記収集体の側端部から前記収集体の全幅の10%以下の位置となるように、前記複数の電極のそれぞれの全長を設定する請求項1または2記載のナノファイバ製造方法。
  4. 前記電極として、棒状の基部導体と、それに植設された多数の繊維状導体とから構成されたブラシ状電極を使用する請求項1〜3のいずれかに記載のナノファイバ製造方法。。
  5. 高分子材料を含む液状の原料を帯電させて空中に放出する原料放出手段と、
    前記放出された原料から静電延伸現象により生成される繊維状物質を収集する収集手段とを備えたナノファイバ製造装置であって、
    前記収集手段は、
    前記繊維状物質が一方の面に堆積される長尺帯状のシート状の収集体と、
    前記収集体を長手方向に送る送り手段と、
    それぞれが長手方向を有し、帯電した前記繊維状物質を電磁力により引き寄せるように電位が設定されるとともに、前記収集体の前記繊維状物質が堆積される面の反対側に、その反対側の面と接触または所定距離を置いて対向させて配置された複数の電極、
    とを備え、
    前記複数の電極が、それぞれの長手方向が前記収集体の前記反対側の面と略平行となり且つ少なくとも1組の前記電極のそれぞれの長手方向が互いに異なる向きとなるように配置されているナノファイバ製造装置。
  6. 前記複数の電極は、隣り合う少なくとも1組の電極が、それぞれの長手方向が互いに異なる向きとなるように配置されている請求項5記載のナノファイバ製造装置。
  7. 前記複数の電極の少なくとも一つの電極が、棒状の基部導体と、それに植設された多数の繊維状導体とから構成されたブラシ状電極である請求項5または6記載のナノファイバ製造装置。
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