JP4877140B2 - ナノファイバーの製造方法及び装置 - Google Patents

ナノファイバーの製造方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4877140B2
JP4877140B2 JP2007206071A JP2007206071A JP4877140B2 JP 4877140 B2 JP4877140 B2 JP 4877140B2 JP 2007206071 A JP2007206071 A JP 2007206071A JP 2007206071 A JP2007206071 A JP 2007206071A JP 4877140 B2 JP4877140 B2 JP 4877140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating container
container
fiber
nanofiber
annular electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007206071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009041128A (ja
Inventor
崇裕 黒川
寛人 住田
和宜 石川
善章 冨永
幹夫 竹澤
光弘 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007206071A priority Critical patent/JP4877140B2/ja
Priority to US12/515,447 priority patent/US8110136B2/en
Priority to CN200780043349.1A priority patent/CN101542025B/zh
Priority to PCT/JP2007/072447 priority patent/WO2008062784A1/ja
Priority to DE112007002799T priority patent/DE112007002799T5/de
Priority to KR1020097008854A priority patent/KR20090082376A/ko
Publication of JP2009041128A publication Critical patent/JP2009041128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4877140B2 publication Critical patent/JP4877140B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電荷誘導紡糸法によるナノファイバーの製造方法及び装置に関するものである。
従来、高分子物質から成るサブミクロンスケールの直径を有するナノファイバーを製造する方法として、電荷誘導紡糸法(エレクトロスピニング法)が知られている。従来の電荷誘導紡糸法では、高電圧を印加した針状のノズルに高分子溶液を供給するように構成されており、針状のノズルから線状に流出する高分子溶液に電荷が帯電されることで、高分子溶液の溶媒蒸発に伴って帯電電荷間の距離が小さくなって作用するクーロン力が大きくなり、そのクーロン力が線状の高分子溶液の表面張力より勝った時点で線状の高分子溶液が爆発的に延伸される現象が生じ、この静電爆発と称する現象が、一次、二次、場合によっては三次等と繰り返されることで、サブミクロンの直径の高分子から成るナノファイバーが製造されるものである。
こうして製造されたナノファイバーを電気的に接地された基板上に堆積させることで、立体的な網目を持つ3次元構造の薄膜を得ることができ、さらに厚く形成することでサブミクロンの網目を持つ高多孔性ウェブを製造することができる。こうして製造された高多孔性ウェブはフィルタや電池のセパレータや燃料電池の高分子電解質膜や電極等に好適に適用することができるとともに、このナノファイバーから成る高多孔性ウェブを適用することによってそれぞれの性能を飛躍的に向上させることが期待できる。
ところが、従来の電荷誘導紡糸法では、1本のノズルの先から1本〜数本程度のナノファイバーしか製造されないので、ナノファイバー製造の生産性が上がらないという問題があった。そこで、ナノファイバーを多量に生成する方法として、複数のノズルを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された高分子ウェブ製造装置の構成を、図9を参照して説明すると、複数のノズル41を有する紡糸部42にバレル43内の液状高分子物質をポンプ44にて送給し、高電圧発生部45からノズル41に5〜50kVの高電圧を印加し、接地又はノズル41と異なる極性に帯電させたコレクタ46上にノズル41から排出されたファイバーを堆積させてウェブを形成するとともに、形成されたウェブをコレクタ46にて移送して高分子ウェブを製造するように構成されている。また、ノズル41の先端近傍に電荷分配板47を配設してノズル41間の電気的干渉を最小化させるとともに、コレクタ46との間に高電圧を印加し、帯電したファイバーをコレクタ46に向けて付勢する電界を付与することも記載されている。
さらに図10(a)、(b)に示すように、紡糸部42に、単一のノズルを複数設けるのではなく、複数本のノズル41からなるマルチノズル41Aを複数設けて構成し、各マルチノズル41Aからそれぞれ複数本のナノファイバーを生成させるようにすることも開示されている。
また、ノズルと接地側との間で第1の電界を形成して高分子溶液を電荷誘導紡糸するときに、上記電荷分配板47とは異なる各種手段にて第2の電界を形成し、この第2の電界で第1の電界を制御することでノズル間の電界干渉を防止することも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−201559号公報 米国特許第6713011号明細書
ところが、図9や図10に示された構成で、一層生産性よくナノファイバーを製造するため、紡糸部42におけるノズル41及び各マルチノズル41Aにおけるノズル41の配置間隔を小さくし、単位面積当たりのノズル本数を多くしようとすると、図11に示すように、各ノズル41から流出した高分子物質が同極の電荷を帯電しているため、矢印Fで示すように互いに反発し合い、中央部のノズル41からの流出が阻害されるとともに、周辺部のノズル41からの流出方向が外側に向き、コレクタ46上でのナノファイバーの堆積分布が中央部で極端に少なく、周辺部に集中してしまい、均一な高分子ウェブを製造することができないという問題がある。
また、ノズル41の先端近傍に電荷分配板47を配設した場合、図12に示すように、ノズル41間の電気的干渉を低減させるとともに、電荷分配板47からコレクタ46に向かう電界Eが形成されることで、各ノズル41から流出した高分子物質をコレクタ46に向けて加速させる作用が得られることで、図11の場合に比して、中央部と周辺部とのナノファイバーの堆積分布の均一化をある程度図ることができる一方で、ノズル41の配置パターンがそのまま堆積分布に投影されるようになり、堆積分布の均一化に十分な効果を発揮するものではないという問題がある。
また、ノズル41の配置密度を高くした場合、溶媒が十分に蒸発しない状態でファイバー同士が接触して互いに溶着してしまう恐れがあり、またノズル近傍の空間で蒸発した溶媒濃度が高くなって絶縁性が低下し、コロナ放電が発生してファイバーが形成されない恐れがあるという問題がある。
また、多数のノズル41を配設した場合に、各ノズル41に対して均等に液状高分子物質を供給するのが困難であり、そのため装置構成が複雑になって設備コストが高くなるという問題がある。また、ノズル41から流出した液状高分子物質に静電爆発を起させるためには電荷を集中させる必要があり、そのため各ノズル41は細くて長い形状に形成されているが、多数の細くて長いノズル41を常に適正な状態に維持するためのメンテナンスも極めて困難であるという問題がある。
また、特許文献2に記載された構成のように、ノズル間の電界干渉を第2の電界で防止するようにした場合にも、実際上その効果を十分に発揮させて堆積分布の均一化を図るのは困難であり、さらにその他の上記問題を解消することもできない。
そこで、本出願人は先に、図13に示すように、周面に複数の小穴52を有する導電性の回転容器51の一側面に同一軸芯状に回転筒体53を固定してその回転筒体53を回転駆動可能に支持し、高分子溶液供給手段54にて回転筒体53内に挿通した溶液供給管55を通して回転容器51内に高分子溶液50を供給し、回転筒体53を回転駆動して回転容器51を回転させるとともに第1の高電圧発生手段56にて回転容器51に電荷を帯電させ、小穴52から流出した線状の高分子溶液を遠心力と溶媒の蒸発に伴う静電爆発にて延伸させて高分子物質から成るナノファイバーを生成し、かつ回転容器51の軸心方向一側部に配設した反射電極57に第2の高電圧発生手段58にて回転容器51と同極の電圧を印加して生成されるナノファイバーを回転容器51の軸心方向他側方に向けて偏向させて流動させ、さらに回転容器51に対してその軸心方向他側方に間隔をあけて配置した導電性のコレクタ59に第3の高電圧発生手段60にて回転容器51の電荷に対して電位差を有する電圧を印加して、コレクタ59上にナノファイバーを堆積させるように構成したものを提案している(特願2006−317003号参照)。
ところが、図13の構成では、回転容器51の周面の小穴52に対してコレクタ59が対向配置されていず、回転容器51の軸芯方向側方にコレクタ59が配置されているので、各小穴52とコレクタ59間で電界の強さにばらつきを生じ、各小穴52間で均等に電荷を発生することができないという問題があり、かつ回転容器51とコレクタ59間に静電爆発を繰り返す空間を確保するためにそれらの間に十分な距離をあけて配置されているので、回転容器51の小穴52とコレクタ59間に所要の強さの電界を確保するのが困難であるという問題があった。すなわち、十分に高い電界を確保しようとすると、距離の2乗に比例した高電圧を印加する必要があり、回転容器51とコレクタ5間に極端に高い電圧を印加する必要があるが、その場合に装置の絶縁構成が大掛かりで複雑になってしまうという問題があった。また、ナノファイバーの生成出力を上げると、回転容器51とコレクタ59間に電荷を有した多量のナノファイバーが浮遊した状態となり、回転容器51とコレクタ59間の電界誘導を阻害し、小穴52に電荷が集中せず、流出する線状の高分子溶液に十分に電荷を帯電できず、ナノファイバーが生成されずに液滴になってしまう恐れがあるという問題があった。これらの問題のために、遠心力と静電爆発を利用するナノファイバーの製造方法において、簡易な構成にてナノファイバーを一層効率的に製造するのに限界があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、簡易な構成にてナノファイバーを一層効率的に製造することができるナノファイバーの製造方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明のナノファイバーの製造装置は、回転自在に支持されるとともに回転軸芯から径方向に距離をあけて複数の小穴を有しかつ少なくとも小穴近傍が導電性を有する回転容器と、回転容器内に原料溶液を供給する原料溶液供給手段と、回転容器の回転軸芯方向一側に配置されて回転容器を回転駆動する回転駆動手段と、回転容器の周囲を取り囲むように配設された環状電極と、回転容器と環状電極の間に高電圧を印加して電界を発生させる高電圧発生手段と、回転容器と環状電極の間の紡糸空間で生成されたファイバーを紡糸空間から回転駆動手段配設方向とは逆方向に排出する排出手段とを備えたものである。
なお、小穴は回転容器の周壁に直接穴を開けたものに限らず、回転容器の周壁に装着したノズル部材にて構成しても良いことは言うまでもない。また、原料溶液としては、各種の合成樹脂材料や核酸や蛋白質などの生体高分子などの高分子材料(本発明では、分子量が10000以上の一般的な高分子材料に限らず、分子量が1000〜10000の準高分子材料も含める)からなるファイバー構成材料を溶媒に溶解したものが好適に適用される。また、上記ファイバー構成材料は単体物に限らず、各種材料の混合物であっても良い。さらに、粒径がナノオーダーの微粉末を混合させた混合物であっても良く、その場合製造されるナノファイバー中に微粉末を含むことになる。また、環状電極は、導電性部材からなる円筒体や網状リング体や線状リング体等にて構成することができる。
この構成によれば、回転容器の回転で発生する遠心力と、回転容器とその周囲にほぼ等距離で正対して配置されている環状電極との間の紡糸空間に発生している均等かつ強い電界の作用によって、原料溶液が複数の小穴から流出し、電荷を均等にかつ強く帯電されたファイバーが紡糸される。その際、回転容器と環状電極間に静電爆発を繰り返すのに必要な大きな距離を設定する必要がないので、それらの間に極端に高い高電圧を印加しなくても必要な強さの電界を発生させることができる。紡糸されたファイバーは、排出手段にて紡糸空間から排出され、引き続いてファイバー中の溶媒が蒸発することで帯電された電荷が集中し、そのクーロン力が表面張力を超えた時点で一次静電爆発を生じて爆発的に延伸され、その後さらに溶媒が蒸発して同様に二次静電爆発を生じて爆発的に延伸され、場合 によってはさらに三次静電爆発等を生じて延伸されることで、サブミクロンの直径を有するナノファイバーが多量に効率的に生成される。この静電爆発を繰り返すのに必要な大きさの空間は、紡糸空間の側方に容易にかつ上記紡糸作用に影響を与えることなく形成することができる。かくして、簡単かつコンパクトな構成にて多量のナノファイバーを効率的に製造することができる。また、原料溶液を遠心力で小穴から放射状に流出させるので、電界干渉の影響を受け難く、そのため小穴を高密度に配設することができてコンパクトな構成にて多量のナノファイバーを製造することができる。また、小穴を極端に小さくする必要がなく、かつ電荷を集中させるために長く形成する必要もないので、容易かつ安価に製作でき、かつ多数の小穴を設けていてもメンテナンスを簡単に行うことができる。
また、排出手段を、回転駆動手段側から紡糸空間に向けて流動する気体流を発生する気流発生手段にて構成すると、紡糸されたファイバーを気体流に乗せて排出することで、容易かつ確実に排出することができるとともに、蒸発した溶媒ガスも気体流で確実に排出されるので、ナノファイバーを効率的に生成することができる。
また、排出手段を、回転容器の回転駆動手段側の側部に配設され、ファイバーの帯電極性と同極性の電圧が印加された反射電極にて構成しても、紡糸されたファイバーを効果的に排出することができる。また、上記気体流発生手段と組み合わせると、より効果的である。
また、気流発生手段に接続され気体流の流通路を構成する筒体内に回転駆動手段を配設した構成とすると、気流発生手段で発生させた気体流を筒体と回転駆動手段の間の筒状の送風空間を通して効果的に紡糸空間に送風することができ、紡糸されたファイバーをより効率的に排出することができる。
また、回転容器及び環状電極の回転駆動手段とは反対側に間隔をあけて、接地またはファイバーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加されたナノファイバーの収集手段を配設すると、生成されたナノファイバーを確実に収集することができる。
また、環状電極の収集手段側の端縁に、電気力線制御用の電極棒を間隔をあけて配設すると、電極棒の先端に電荷が集中し、それに伴って収集手段の電極棒に対向した部分に逆極性の電荷が発生することで、環状電極と収集手段の間の電気力線が均一に安定して発生し、生成されたナノファイバーを安定して収集手段上に堆積収集することができる。
また、ナノファイバーを堆積させる堆積シートを、収集手段上に沿って移動させる堆積シート移動手段を設けると、所要量のナノファイバーが堆積した堆積シートを連続的に製造することができる。
また、本発明のナノファイバーの製造方法は、複数の小穴を有する導電性の回転容器内に原料溶液を供給し、回転容器の周囲を取り囲むように配設した環状電極と回転容器の少なくとも小穴近傍との間に高電圧を印加してそれらの間に電界を発生させた状態で回転容器を回転させ、遠心力と電界の作用で原料溶液を小穴から流出させて帯電したファイバーを紡糸し、さらに回転容器と環状電極間の紡糸空間からファイバーを排出しつつ溶媒の蒸発に伴う静電爆発にてファイバーを延伸させてナノファイバーを生成するものである。
この構成によれば、上記のようにサブミクロンの直径を有するナノファイバーを簡単かつコンパクトな構成にて多量のナノファイバーを効率的に製造することができる。
また、気体流にて紡糸空間からファイバーを排出すると、紡糸空間から帯電したファイバーが円滑に効果的に排出されるので、帯電したファイバーにて紡糸作用が阻害される恐 れがなく、紡糸空間でのファイバーの紡糸作用を安定して得ることができる。
また、紡糸空間の一側方に配置された反射電極にファイバーの帯電極性と同極性の電圧を印加して紡糸空間からファイバーを排出しても、紡糸されたファイバーを効果的に排出することができる。また、上記気体流と組み合わせて排出すると、より効果的である。
本発明のナノファイバーの製造方法及び装置によれば、回転容器の回転で発生する遠心力と回転容器と環状電極の間の紡糸空間の均等かつ強い電界の作用によって、原料溶液が複数の小穴から流出してファイバーが紡糸されるとともにそのファイバーに電荷が強く帯電され、その後排出手段にて紡糸空間からファイバーが排出されつつ、ファイバー中の溶媒が蒸発することで帯電された電荷が集中し、そのクーロン力が表面張力を超えた時点で一次静電爆発を生じて爆発的に延伸され、その後さらに溶媒が蒸発して同様に二次静電爆発を生じて爆発的に延伸され、場合によってはさらに三次静電爆発等を生じて延伸されることで、簡易な構成にてサブミクロンの直径を有するナノファイバーを多量に効率的に製造することができる。
以下、本発明のナノファイバーの製造方法と装置の各実施形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明のナノファイバーの製造装置の第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1において、1は直径が20〜500mmの円筒容器から成る回転容器であり、図2に示すように、周壁に直径が0.02〜2mm程度の小穴2が数mmピッチ間隔で多数配設されている。本実施形態では、小穴2を回転容器1の周壁に一体的に設けた短寸のノズル部材2aのノズル穴にて構成したが、周壁に形成した開口穴にて構成しても良い。回転容器1の一端は閉鎖され、その閉鎖壁3の軸芯部内面に結合ボス部4が突設されている。回転容器1の他端内周には環状堰5が設けられ、その内側に開口6が形成されている。
回転容器1の他端の開口6から回転容器1の軸芯位置を貫通して一端の閉鎖壁3に向けて回転軸7が挿入され、その先端部が結合ボス部4に結合されている。回転軸7は、図1に示す回転駆動部8にて回転駆動される。回転駆動部8には、回転軸7を回転自在に支持する軸受部(図示せず)と駆動用のモータ(図示せず)が内蔵されている。また、開口6を通して回転容器1内に原料溶液供給手段としての溶液供給管9の先端部が挿入されている。ナノファイバー構成材料を溶媒に溶解した原料溶液10を収容した収容容器(図示せず)から供給ポンプ(図示せず)にて溶液供給管9に原料溶液10を送給し、回転容器1内に原料溶液10を所定流量で送給するように構成されている。円筒容器1の回転速度は数100rpmから10000rpmを越える速度まで対応することができ、小穴2の径や原料溶液10の粘度等により、その回転速度は調整可能である。
回転容器1内に原料溶液10を供給しつつ回転容器1を回転させることで、遠心力で小穴2から原料溶液10が流出するとともに、環状堰5から過剰に供給された原料溶液10が外部に流出し、回転容器1の内周全周に均一な厚さの原料溶液10の層が形成される。なお、環状堰5を通して外部に流出した原料溶液10は回収手段(図示せず)にて回収されて収容容器(図示せず)等に回収されて再使用される。
原料溶液10のナノファイバー構成材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ リスチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−m−フェニレンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンイソフラテート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−アクリレート共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−メタクリレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルカーボネート、ナイロン、アラミド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ酢酸ビニル、ポリペプチド等が好適なものとして例示でき、さらには核酸や蛋白質などの生体高分子なども例示でき、これらより選ばれる少なくとも一種が用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、使用できる溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジベンジルアルコール、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトン、ヘキサフルオロアセトン、フェノール、ギ酸、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、塩化メチル、塩化エチル、塩化メチレン、クロロホルム、o−クロロトルエン、p−クロロトルエン、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモエタン、ジブロモプロパン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、酢酸、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、シクロペンタン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、水等を例示でき、これらより選ばれる少なくとも一種が用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、原料溶液10には無機質固体材料を混入することも可能である。その無機質固体材料としては、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、珪化物、弗化物、硫化物等を挙げることができるが、耐熱性、加工性などの観点からは酸化物を用いるのが好ましい。酸化物としては、Al2O3、SiO2、TiO2、Li2O、Na2O、MgO、CaO、SrO、BaO、B2O3、P2O5、SnO2、ZrO2、K2O、Cs2O、ZnO、Sb2O3、As2O3、CeO2、V2O5、Cr2O3、MnO、Fe2O3、CoO、NiO、Y2O3、Lu2O3、Yb2O3、HfO2、Nb2O5等を例示でき、これらより選ばれる少なくとも一種が用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。
高分子材料と溶媒との混合比率は、高分子材料と溶媒の種類により異なるが、高分子材料の量が、約5〜40%、より好適には5〜20%の間が好ましい。
回転駆動部8の外周には、筒状の送風空間12をあけて合成樹脂製の円筒状の筒体11が配設されている。また、回転駆動部8の外周壁も合成樹脂製で、回転容器1側に向けて外径が大きくなるコーン形状の筒体にて覆われている。筒体11は、その一端が回転駆動部8の回転容器1側の端と略一致し、他端は回転駆動部8の端から所定距離だけ離れた位置まで延出され、その他端に気流発生手段としてのジェットファン13が接続して配設されている。回転容器1の外周には、図3に示すように、紡糸空間14をあけて回転容器1の周囲を取り囲むように環状電極15が配設されている。回転容器1及び環状電極15の回転駆動部8とは反対側に所要の距離をあけて、生成されたナノファイバー20を収集する収集手段としての収集ドラム16が配設されている。さらに、環状電極15の収集ドラム16側の端縁に、電気力線制御用の先端の丸い電極棒17が周方向に間隔をあけて配設さ れている。電極棒17の先端を丸くしているのは、極端な電荷の集中により電気風が発生することを防ぐためである。
ここで、回転容器1を接地電位とし、環状電極15に高電圧発生手段18にて発生させた正又は負(図示例では負)の1kV〜100kV、好適には10kV〜100kVの高電圧を印加することで、回転容器1と環状電極15との間の紡糸空間14に電界を発生するように構成されている。また、収集ドラム16は、紡糸空間15で帯電した状態のナノファイバー20を収集するため接地電位としている。なお、回転容器1と環状電極15の間の紡糸空間14に電界を発生させればよいので、回転容器1に正又は負の高電圧を印加し、環状電極15に回転容器1とは逆極性の高電圧を印加し又は接地した構成としても良い。また、収集ドラム16についてもナノファイバー20の帯電極性とは逆極性の高電圧を印加しても良く、そうすることで収集効率を向上することができる。また、環状電極15に電極棒17を設けると、電極棒17の先端に電荷が集中し、それに伴って収集ドラム16の電極棒17に対向した部分に逆極性の電荷が発生することで、環状電極15と収集ドラム16の間に図4に示すように電気力線19が発生し、これによって、収集ドラム16や回転容器1を接地電位とし、環状電極15にのみ高電圧を印加するようにした簡単で安全な構成にて、電荷を帯電したナノファイバー20を収集ドラム16に誘導する作用がより強く安定して得られる。
以上の構成において、回転容器1内に原料溶液10を供給しつつ回転駆動部8にて回転駆動し、環状電極15に高電圧発生手段18にて高電圧を印加すると、回転容器1の回転によって発生する遠心力と回転容器1と環状電極15の間の紡糸空間14に発生した強くかつ均一な電界の作用によって、回転容器1内の原料溶液10が複数の小穴2から環状電極15に向けて放射状に流出し、紡糸空間14において電荷を強く帯電されたファイバーが多量に効率的に紡糸される。このファイバーが、排出手段としてのジェットファン13にて、筒状の送風空間12を通して紡糸空間14に向けて送風された気体流によって紡糸空間14から収集手段としての収集ドラム16に向けて排出され、その間にファイバー中の溶媒が蒸発することで帯電された電荷が集中し、そのクーロン力が表面張力を超えた時点で一次静電爆発を生じて爆発的に延伸され、その後さらに溶媒が蒸発して同様に二次静電爆発を生じて爆発的に延伸され、場合によってはさらに三次静電爆発等を生じて延伸されることで、サブミクロンの直径を有するナノファイバー20が多量に効率的に生成される。こうして生成されたナノファイバー20は、接地またはファイバーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加された収集ドラム16上に収集される。
ここで、回転容器1内の内周には、略一定厚の原料溶液10の層が形成され、それ以上の過剰な原料溶液10は環状堰5から外部に流出して回収されて再使用される。このように回転容器1内の原料溶液10の量が常にほぼ一定に制御されるので、回転容器1内の原料溶液10に一定の遠心力が作用し、回転容器1の小穴2から流出する原料溶液11に作用する遠心力が一定し、原料溶液10を均一に線状に流出させて均一なファイバーを紡糸することができる。また、ジェットファン13で発生させた気体流を筒状の送風空間12を通して効果的に紡糸空間14に送風することができるので、その気体流にて紡糸されて帯電したファイバーが紡糸空間14から速やかに排出されることで、帯電したファイバーにて紡糸作用が阻害される恐れがなく、紡糸空間14でのファイバーの紡糸作用を安定して得ることができ、さらに蒸発した溶媒ガスも気体流で確実に排出されるのでナノファイバーを効率的に生成することができ、その結果均一なナノファイバー20を効率的に製造することができる。
なお、気体流として温風を適用すると、上記作用がより効果的に発揮されるので好ましい。また、紡糸されたファイバーが環状電極15に付着するのを防止するために、環状電極15の外周側から内周側に向けて収集ドラム16側に傾斜した気体流を流出させるよう に構成するのが好ましい。
また、回転容器1内の原料溶液10を、円筒容器1の回転による遠心力と強い電界の作用によって小穴2から流出させるので、回転容器1の小穴2の直径を0.02〜2mm程度とすることができ、かつ最初から静電爆発を発生させる場合とは異なって小穴2を細長いノズルに形成する必要がなく、小穴2を高密度に配設しても確実にファイバーを紡糸して、多量のナノファイバー20を簡単かつコンパクトな構成にて効率的に製造することができる。また、回転容器1の全周から均一に多量のナノファイバー20を一度に製造することができ、高い生産性を確保することができるとともに、形状・構成が簡単であるため設備コストの低廉化を図ることができる。また、小穴2は長く形成する必要がないので、容易かつ安価に製作でき、かつ多数の小穴2を設けていてもメンテナンスも簡単である。
また、環状電極15の収集ドラム16側の端縁に、電気力線制御用の電極棒17を間隔をあけて配設しているので、環状電極15と収集ドラム16間に発生する電気力線が均一に安定して形成され、その電気力線によってナノファイバー20の帯電電荷が誘導されることで、生成されたナノファイバー20を安定して収集ドラム16上に堆積収集することができる。
なお、図1に実線で示した例では、ナノファイバー20を収集ドラム16の外周面に堆積収集し、そうして製造された高分子ウェブを収集ドラム16の回転方向下手位置で回収するように構成しているが、図1に仮想線で示すように、ナノファイバー20を堆積させる堆積シート21を収集ドラム16の外周面上に配置し、収集ドラム16の回転と同期して移動させ、堆積シート21上にナノファイバー20を堆積させて高分子ウェブを製造するようにしても良い。堆積シート21は、シート供給手段22から供給され、高分子ウェブを堆積された堆積シート21をシート巻取手段23にて巻き取って回収するように構成されている。
(第2の実施形態)
次に、本発明のナノファイバーの製造装置の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明では、先行する実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
第1の実施形態では、収集手段が収集ドラム16から成る例を示したが、本実施形態では、図5に示すように、接地電位に接続された平板状の収集体24にて構成し、この収集体24の回転容器1及び環状電極15に対向する表面に沿って堆積シート21を移動させるように構成している。本実施形態では、収集体24の堆積シート21移動方向両端にガイドローラ25a、25bを配設し、シート供給手段22とシート巻取手段23とガイドローラ25a、25bにて堆積シート21の移動手段26を構成している。なお、収集体24表面と堆積シート21の摺動抵抗を小さくするために、収集体24に分散配置した微細穴から堆積シート21の裏面に向けて気体を噴出させるようにしても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明のナノファイバーの製造装置の第3の実施形態について、図6を参照して説明する。
第1の実施形態では、紡糸されたファイバーを紡糸空間14から排出する手段をジェットファン13にて構成した例を示したが、本実施形態では、図6に示すように筒体11と回転駆動部8の間の筒状の送風空間12の、紡糸空間14側の端部に、通風可能な網状の反射電極27を配設し、この反射電極27に対して、高電圧発生手段18とは別の高電圧発生手段28にて紡糸されたファイバーの帯電極性と同極性の高電圧を印加するように構 成されている。また、筒体11の紡糸空間14とは反対側に、回転羽根29aを有する送風ファン29が配設され、この送風ファン29にて生成した気体流を筒状の送風空間12を通し、反射電極27を通過して紡糸空間14に送風し、この気体流と反射電極27による電界作用の両者によって、紡糸されたファイバーを紡糸空間14から回収ドラム16や収集体24に向けて排出するように構成されている。
本実施形態によれば、反射電極27による電界作用と送風ファン29による気体流の両者を併用するようにしているので、高出力の送風ファン29を用いなくても紡糸されたファイバーを紡糸空間14から確実に排出することができ、上述の作用効果をより確実に奏することができる。なお、場合によっては、送風ファン29を無くして、反射電極27による電界作用のみで紡糸されたファイバーを紡糸空間14から排出するように構成しても良い。
(第4の実施形態)
次に、本発明のナノファイバーの製造装置の第4の実施形態について、図7、図8を参照して説明する。
上記第1の実施形態では、回転容器1、回転駆動部8、筒体11、ジェットファン13、環状電極15などから成る紡糸ユニット30を、収集ドラム16に対向して固定的に配設した例を示したが、その場合生成されたナノファイバー20の収集ドラム16上での堆積幅が限られ、幅広の収集ドラム16上に幅広の高分子ウェブを生産性良く製造することができないという課題があった。そこで、本実施形態では、図7に示すように、紡糸ユニット30を、矢印31で示すように、実線で示す位置と仮想線で示す位置との間で収集ドラム16の幅寸法に対応した範囲を往復移動可能に構成している。また、紡糸ユニット30を往復移動可能に構成する代わりに、図8に示すように、紡糸ユニット30を旋回軸芯32回りに矢印33で示すように首振り可能に構成しても、同様の作用を奏することができる。
なお、上記実施形態においては、環状電極15を回転容器1の外周に対向してその周囲を取り囲むように配置したが、その配置位置は変更が可能であり、回転容器1に対して環状電極15の配置を収集手段16側にずらせても良い。また、環状電極15の幅寸法については、回転容器1の軸芯方向の長さよりも短くても良く、最低限、棒状の電極が環状になっておれば、本発明の効果を奏することができる。
本発明のナノファイバーの製造方法及び装置によれば、回転容器の回転で発生する遠心力と回転容器と環状電極の間の紡糸空間の強い電界の作用によって原料溶液を複数の小穴から流出させてファイバーを紡糸しかつそのファイバーを排出手段にて紡糸空間から排出するとともに静電爆発にて爆発的に延伸させることで、ナノファイバーを多量に効率的に製造することができるので、フィルタや電池のセパレータや燃料電池の高分子電解質膜や電極等に好適に適用される高品質のナノファイバーを高い生産性をもって製造するのに好適に利用することができる。
本発明の第1の実施形態のナノファイバーの製造装置の縦断正面図。 同実施形態における回転容器の縦断正面図。 同実施形態の要部構成の斜視図。 同実施形態における環状電極に設けた電極棒の作用説明図。 本発明の第2の実施形態のナノファイバーの製造装置の縦断正面図。 本発明の第3の実施形態のナノファイバーの製造装置における要部構成の縦 断正面図。 本発明の第4の実施形態のナノファイバーの製造装置の平面図。 同実施形態の他の構成例の平面図。 従来例の高分子ウェブの製造装置の概略構成図。 同従来例の他の構成例の要部構成を示し、(a)は正面図、(b)は部分拡大下面図。 同従来例における問題点の説明図。 同従来例における更なる問題点の説明図。 本発明に先行するナノファイバーの製造装置の縦断正面図。
符号の説明
1 回転容器
2 小穴
8 回転駆動部(回転駆動手段)
9 溶液供給管(原料溶液供給手段)
10 原料溶液
11 筒体
13 ジェットファン(気流発生手段、排出手段)
14 紡糸空間
15 環状電極
16 収集ドラム(収集手段)
17 電極棒
18 高電圧発生手段
19 電気力線
20 ナノファイバー
21 堆積シート
24 収集体(収集手段)
26 移動手段
27 反射電極

Claims (10)

  1. 回転自在に支持されるとともに回転軸芯から径方向に距離をあけて複数の小穴を有しかつ少なくとも小穴近傍が導電性を有する回転容器と、回転容器内に原料溶液を供給する原料溶液供給手段と、回転容器の回転軸芯方向一側に配置されて回転容器を回転駆動する回転駆動手段と、回転容器の周囲を取り囲むように配設された環状電極と、回転容器と環状電極の間に高電圧を印加して電界を発生させる高電圧発生手段と、回転容器と環状電極の間の紡糸空間で生成されたファイバーを紡糸空間から回転駆動手段配設方向とは逆方向に排出する排出手段とを備えたことを特徴とするナノファイバーの製造装置。
  2. 排出手段は、回転駆動手段側から紡糸空間に向けて流動する気体流を発生する気流発生手段にて構成したことを特徴とする請求項1記載のナノファイバーの製造装置。
  3. 排出手段は、回転容器の回転駆動手段側の側部に配設され、ファイバーの帯電極性と同極性の電圧が印加された反射電極にて構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のナノファイバーの製造装置。
  4. 気流発生手段に接続され気体流の流通路を構成する筒体内に回転駆動手段を配設したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のナノファイバーの製造装置。
  5. 回転容器及び環状電極の回転駆動手段とは反対側に間隔をあけて、接地またはファイバーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加されたナノファイバーの収集手段を配設したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のナノファイバーの製造装置。
  6. 環状電極の収集手段側の端縁に、電気力線制御用の電極棒を間隔をあけて配設したことを特徴とする請求項5記載のナノファイバーの製造装置。
  7. ナノファイバーを堆積させる堆積シートを、収集手段上に沿って移動させる堆積シート移動手段を設けたことを特徴とする請求項5記載のナノファイバーの製造装置。
  8. 複数の小穴を有する導電性の回転容器内に原料溶液を供給し、回転容器の周囲を取り囲むように配設した環状電極と回転容器の少なくとも小穴近傍との間に高電圧を印加してそれらの間に電界を発生させた状態で回転容器を回転させ、遠心力と電界の作用で原料溶液を小穴から流出させて帯電したファイバーを紡糸し、さらに回転容器と環状電極間の紡糸空間からファイバーを排出しつつ溶媒の蒸発に伴う静電爆発にてファイバーを延伸させてナノファイバーを生成することを特徴とするナノファイバーの製造方法。
  9. 気体流にて紡糸空間からファイバーを排出することを特徴とする請求項8記載のナノファイバーの製造方法。
  10. 紡糸空間の一側方に配置された反射電極にファイバーの帯電極性と同極性の電圧を印加して紡糸空間からファイバーを排出することを特徴とする請求項8記載のナノファイバーの製造方法。
JP2007206071A 2006-11-24 2007-08-08 ナノファイバーの製造方法及び装置 Expired - Fee Related JP4877140B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206071A JP4877140B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 ナノファイバーの製造方法及び装置
US12/515,447 US8110136B2 (en) 2006-11-24 2007-11-20 Method and apparatus for producing nanofibers and polymer web
CN200780043349.1A CN101542025B (zh) 2006-11-24 2007-11-20 纳米纤维和高分子网状物的制造方法和装置
PCT/JP2007/072447 WO2008062784A1 (en) 2006-11-24 2007-11-20 Process and apparatus for producing nanofiber and polymer web
DE112007002799T DE112007002799T5 (de) 2006-11-24 2007-11-20 Verfahren und Vorrichtung zur Erzeugen von Nanofasern und eines Polymervlieses
KR1020097008854A KR20090082376A (ko) 2006-11-24 2007-11-20 나노 파이버 및 고분자 웹의 제조방법과 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206071A JP4877140B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 ナノファイバーの製造方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009041128A JP2009041128A (ja) 2009-02-26
JP4877140B2 true JP4877140B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=40442168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007206071A Expired - Fee Related JP4877140B2 (ja) 2006-11-24 2007-08-08 ナノファイバーの製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4877140B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101354511B1 (ko) * 2012-09-03 2014-01-23 주식회사 우리나노 나노섬유 제조용 방사튜브 및 이를 이용한 나노섬유의 제조방법

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5385981B2 (ja) * 2009-06-25 2014-01-08 パナソニック株式会社 ナノファイバ製造装置およびナノファイバ製造方法
JP5458280B2 (ja) * 2010-01-06 2014-04-02 パナソニック株式会社 ナノファイバ製造装置および製造方法
JP5392722B2 (ja) * 2010-01-29 2014-01-22 国立大学法人東京工業大学 ポリマー繊維体の電界紡糸方法及び電界紡糸装置
JP5417276B2 (ja) * 2010-07-27 2014-02-12 パナソニック株式会社 ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
CN103998667B (zh) * 2011-12-21 2018-02-02 纳幕尔杜邦公司 平铺来自离心式纺丝工艺的纤维网的方法
JP2013227688A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Panasonic Corp ナノファイバ製造装置および製造方法
JP6568466B2 (ja) * 2015-04-15 2019-08-28 花王株式会社 電界紡糸装置
EP3460108B1 (en) 2016-08-10 2022-02-09 Yamashin-Filter Corp. Fine fiber manufacturing method and fine fiber manufacturing apparatus

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4011883A1 (de) * 1990-04-12 1991-10-17 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von feinstfaservliesen aus thermoplastischen polymeren
KR100406981B1 (ko) * 2000-12-22 2003-11-28 한국과학기술연구원 전하 유도 방사에 의한 고분자웹 제조 장치 및 그 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101354511B1 (ko) * 2012-09-03 2014-01-23 주식회사 우리나노 나노섬유 제조용 방사튜브 및 이를 이용한 나노섬유의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009041128A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4591499B2 (ja) ナノファイバー及び高分子ウェブの製造方法と装置
JP4877140B2 (ja) ナノファイバーの製造方法及び装置
US8110136B2 (en) Method and apparatus for producing nanofibers and polymer web
WO2010038362A1 (ja) ナノファイバ製造方法、及び製造装置
JP4830992B2 (ja) ナノファイバー及び高分子ウェブの製造方法と装置
JP4880627B2 (ja) ナノファイバーの合糸方法及び装置
JP4880550B2 (ja) ナノファイバーの合糸方法及び装置
JP4880633B2 (ja) ナノファイバ製造装置、およびナノファイバ製造方法
JP5225827B2 (ja) ナノファイバ製造装置
JP4853452B2 (ja) ナノファイバー製造装置
JP2010031412A (ja) ナノファイバーの合糸方法及び装置
JP5225885B2 (ja) ナノファイバ製造装置、および製造方法
JP4922237B2 (ja) ナノファイバーの合糸方法及び装置
JP4535085B2 (ja) ナノファイバーの製造方法及び装置
JP5185090B2 (ja) ナノファイバ製造方法、および製造装置
JP5234355B2 (ja) ナノファイバ製造装置、および製造方法
JP2009097112A (ja) ナノファイバー及び高分子ウェブの製造方法と装置
JP4939467B2 (ja) ナノファイバ製造方法、ナノファイバ製造装置
JP5215207B2 (ja) ナノファイバ製造装置
JP2010084294A (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP5006862B2 (ja) ナノファイバ製造方法、および製造装置
JP2010001592A (ja) ナノファイバ製造装置、および製造方法
JP4965521B2 (ja) ナノファイバ製造装置
JP4879915B2 (ja) ナノファイバ製造装置、不織布製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090403

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20090416

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111114

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4877140

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees