JPWO2012042698A1 - 冷凍空調装置 - Google Patents

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Abstract

膨張機の起動時に生じる摩擦抵抗を低減し、膨張機を安定して起動させることができる冷凍空調装置を得る。膨張機構2、補助圧縮機構3及び潤滑油32を同一密閉容器35内に収容し、膨張機構2及び補助圧縮機構3のそれぞれの軸受31に潤滑油32を供給する給油機構を備える膨張機1と、膨張機1の起動時に主圧縮機構5の吸入ガスである低圧ガス冷媒を補助圧縮機構3に導入して密閉容器35内部を低圧過熱ガス状態とする低圧導入管13と、主圧縮機構5を吐出した高圧ガス冷媒を、密閉容器35内部が低圧過熱ガス状態の膨張機1の膨張機構2に導入する第一高圧導入管50とを備えたものである。

Description

本発明は、補助圧縮機構と膨張機構を一体とした膨張機を備える冷凍空調装置に関するものである。
従来より、膨張過程における膨張動力を機械的に回収する膨張機構と補助圧縮機構とを一体に構成した膨張機を用い、膨張機構で回収した膨張動力を補助圧縮機構の圧縮動力として利用し、サイクル効率の向上を図った冷凍空調装置が検討されている。この種の冷凍空調装置として、例えば、主圧縮機→放熱器→膨張機の膨張機構→蒸発器→膨張機の補助圧縮機を順次接続して冷媒回路を構成した冷凍空調装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この冷凍空調装置では更に、補助圧縮機をバイパスするように蒸発器出口と主圧縮機吸入とを接続する第一バイパス路と、放熱器をバイパスするように主圧縮機吐出と膨張機の膨張機構入口とを接続する第二バイパス路とを設けている。この構成により、起動時に主圧縮機を吐出した高温・高圧冷媒を膨張機構入口に供給し、膨張機構入口と膨張機構出口との間に差圧を発生させ、モータ等の駆動源を持たない膨張機を差圧により自立起動させるようにしている。
特開2009−204201号公報(第16頁〜第17頁、図10)
特許文献1の冷凍空調装置において、膨張機は、膨張機構の入口側と出口側に作用する冷媒の圧力差によって起動する。しかしながら、この冷凍空調装置では、膨張機内部の摺動部で生じる摩擦抵抗によって膨張機を起動できないことがあるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、膨張機の起動時の摩擦抵抗を低減し、膨張機を安定して起動させることができる冷凍空調装置を得ることを目的としている。
本発明に係る冷凍空調装置は、冷媒を圧縮する主圧縮機構及び補助圧縮機構と、主圧縮機構及び補助圧縮機構で圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、放熱器から流出した冷媒を膨張することで膨張動力を回収し、回収した動力で補助圧縮機構を駆動する膨張機構と、膨張機構で膨張された冷媒を加熱する蒸発器とが配管で接続されてなる冷媒回路と、膨張機構、補助圧縮機構及び潤滑油を同一容器内に収容し、膨張機構と補助圧縮機構とを連結する軸に形成された給油孔から膨張機構及び補助圧縮機構のそれぞれの軸受に潤滑油を供給する膨張機と、膨張機構の入口側配管に設けられた膨張機構入口側開閉装置と、膨張機構の出口側配管に設けられた膨張機構出口側開閉装置と、上流端が膨張機構の入口側配管において膨張機構入口側開閉装置の上流側に接続され、下流端が膨張機構の出口側配管において膨張機構出口側開閉装置の下流側に接続された膨張機構バイパス管と、膨張機構バイパス管に設けられたバイパス減圧装置と、上流端が蒸発器の出口側に接続され、下流端が補助圧縮機構の吸入口に接続された配管であって、膨張機の起動時に主圧縮機構の吸入ガスである低圧ガス冷媒を補助圧縮機構に導入して容器内部を低圧過熱ガス状態とする低圧導入管と、上流端が主圧縮機構と放熱器との間の配管に接続され、下流端が膨張機構の入口側配管において膨張機入口側開閉装置の下流側に接続された配管であって、主圧縮機構を吐出した高圧ガス冷媒を、容器内部が低圧過熱ガス状態の膨張機の膨張機構に導入する第一高圧導入管と、第一高圧導入管に設けられた第一高圧開閉装置と、を有するものである。
本発明によれば、膨張機の起動時に、主圧縮機構の吸入ガスである低圧ガス冷媒を低圧導入管から補助圧縮機構に導入して膨張機の容器内部を低圧過熱ガス状態とし、これにより容器内部の潤滑油の溶解粘度を高く保った上で、主圧縮機構を吐出した高圧ガス冷媒を第一高圧導入管から膨張機構に導入するため、膨張機の起動性を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の一例を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る膨張機の縦断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の制御動作を示すフローチャートである。 軸に荷重が作用したときの軸受部の挙動を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の別の接続例1を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の更に別の接続例2を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の更に別の接続例3を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の更に別の接続例4を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の一例を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の別の接続例1を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の更に別の接続例2を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の更に別の接続例3を示す冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の更に別の接続例4を示す冷媒回路構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の一例を示す冷媒回路構成図である。図1に示すように、冷凍空調装置100は、冷媒を圧縮する主圧縮機構5及び補助圧縮機構3と、圧縮された冷媒を冷却する放熱器7と、放熱器7から流出した冷媒を膨張することで膨張動力を回収する膨張機構2と、膨張機構2で膨張(減圧)された冷媒を加熱する蒸発器8とが配管で接続されている。主圧縮機構5の吸入口及び補助圧縮機構3の吸入口は蒸発器8に並列に接続されている。また、主圧縮機構5の吐出口は放熱器7に接続され、補助圧縮機構3の吐出口は主圧縮機構5の圧縮過程(圧縮途中の圧縮室)に接続されている。
主圧縮機構5は、駆動源としてのモーター6によって駆動され、モーター6と共に主圧縮機4を構成している。
補助圧縮機構3は、膨張機構2で回収された膨張動力によって駆動されるものである。
本実施の形態1では、軸20により、膨張機構2と補助圧縮機構3とが接続され、膨張機構2で回収された動力が軸20によって補助圧縮機構3へ伝達される構成となっている。
また、本実施の形態1では、膨張機構2及び補助圧縮機構3を、膨張機1として一体形成している。なお、膨張機1の詳細は、後述する。
更に、冷凍空調装置100において、膨張機構2の入口側配管11aには膨張機構入口側開閉装置11が設けられ、膨張機構2の出口側配管12aには膨張機構出口側開閉装置12が設けられている。また、上流端が主圧縮機構5と放熱器7との間に接続され、下流端が入口側配管11aにおいて膨張機構入口側開閉装置11の下流側に接続された第一高圧導入管50を有している。この第一高圧導入管50により、主圧縮機構5から放熱器7に向かう高圧冷媒を膨張機構2の入口側に導入可能な構成となっている。第一高圧導入管50には第一高圧開閉装置51が設けられている。膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び第一高圧開閉装置51はそれぞれ、例えば開閉弁で構成されている。
また、冷凍空調装置100において、冷媒回路を構成する各配管のうち、上流端が蒸発器8の出口側に接続され、下流端が補助圧縮機構3の吸入口に接続された配管を以下では低圧導入管13として区別する。この低圧導入管13により、蒸発器8を流出した冷媒を補助圧縮機構3に導入可能な構成となっている。また、上流端が膨張機構2の入口側配管11aにおいて膨張機構入口側開閉装置11の上流側に接続され、下流端が膨張機構2の出口側配管12aにおいて膨張機構出口側開閉装置12の下流側に接続された膨張機構バイパス管9を有している。膨張機構バイパス管9には、例えば膨張弁で構成されたバイパス減圧装置10が接続されている。
また、冷凍空調装置100には、主圧縮機4の回転数制御、バイパス減圧装置10の開度制御、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12、第一高圧開閉装置51の開閉制御等を行う制御器60が設けられている。
このように構成された冷凍空調装置100は、冷媒として、自然冷媒である二酸化炭素が用いられている。しかし、冷凍空調装置100に用いられる冷媒は、二酸化炭素冷媒に限らず、従来よりある種々の冷媒を用いることもできる。二酸化炭素の場合、放熱過程で臨界圧力を超えており、放熱過程で凝縮しないが、放熱過程において臨界圧力以下で動作する冷媒は放熱過程で凝縮するため、放熱過程に用いられる熱交換器を凝縮器と称する場合がある。しかし、本実施の形態1及び以下の実施の形態では、放熱過程に用いられる熱交換器を「放熱器7」と称することとする。
次に、膨張機1の詳細について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る膨張機の縦断面模式図である。
この膨張機1は、膨張機構2及び補助圧縮機構3を背面合わせの両面スクロール型として一体形成したものである。また、膨張機1は、膨張機構2の揺動スクロール21の台板と補助圧縮機構3の揺動スクロール21の台板とが共有されているものである。
図2に示すように、膨張機1は、軸20、揺動スクロール21、補助圧縮機構3を構成する固定スクロール22及び膨張機構2を構成する固定スクロール23等から構成されている。これら揺動スクロール21、固定スクロール22及び固定スクロール23等は、潤滑油32を貯留した密閉容器35内に収容されている。
揺動スクロール21は、台板の両面に渦巻歯が形成されたものである。この揺動スクロール21の上方には、固定スクロール22が設けられている。固定スクロール22の下面部には渦巻歯が形成されており、固定スクロール22の渦巻歯と揺動スクロール21の上面側の渦巻歯とが組み合わされるように、固定スクロール22は配置されている。固定スクロール22の渦巻歯と揺動スクロール21の上面側の渦巻歯とが組み合わされることにより、固定スクロール22の渦巻歯と揺動スクロール21の上面側の渦巻歯との間には、圧縮室が形成される。また、揺動スクロール21の下方には、固定スクロール23が設けられている。固定スクロール23の上面部には渦巻歯が形成されており、固定スクロール23の渦巻歯と揺動スクロール21の下面側の渦巻歯とが組み合わされるように、固定スクロール23は配置されている。固定スクロール23の渦巻歯と揺動スクロール21の下面側の渦巻歯とが組み合わされることにより、固定スクロール23の渦巻歯と揺動スクロール21の下面側の渦巻歯との間には、膨張室が形成される。
また、揺動スクロール21と固定スクロール22との間には、揺動スクロール21の自転を防止するオルダムリング28が設けられている。
軸20は、揺動スクロール21、固定スクロール22及び固定スクロール23を貫通して設けられている。より詳しくは、軸20は、固定スクロール22の上軸受31aと固定スクロール23の下軸受31bとにより、回転自在に支持されている。また、軸20は、スライダー34を介して、揺動スクロール21の揺動軸受31cに回転自在に設けられている。スライダー34は、その外形中心と軸20の軸心との距離が変動可能となっており、揺動スクロール21に作用する冷媒圧力による力で揺動半径が大きくなる方向に移動する可変クランク機構を構成している。
また、軸20の両端近傍には、揺動スクロール21の遠心力によるアンバランスを相殺するため、バランスウェイト24a及びバランスウェイト24bが設置されている。
また、軸20の下端部には、油ポンプ26が設けられている。軸20が回転することにより、密閉容器35の下部に貯留された潤滑油32は、軸20に形成された給油孔(図示せず)に吸入される。そして給油孔に吸入された潤滑油32は、各軸受31(上軸受31a、下軸受31b及び揺動軸受31c)に供給される。
膨張機1の密閉容器35には、冷媒を膨張室に導く入口管36、膨張した冷媒を排出するための出口管37、補助圧縮機構3に冷媒を吸入させるための吸入管38及び圧縮した冷媒を排出するための吐出管39が設けられている。
より詳しくは、吐出管39は、圧縮室の吐出口の下流側に形成された空間と連通するように設けられている。この圧縮室の吐出口には、吐出弁25が設けられている。また、出口管37は、膨張室出口の下流側に形成された空間(揺動スクロール21の外周側に形成された空間)と連通するように設けられている。
つまり、膨張機1は、揺動スクロール21の上面部と固定スクロール22によって補助圧縮機構3が構成され、揺動スクロール21の下面部と固定スクロール23によって膨張機構2が構成されている。
また、膨張機1には、チップシール27、外周シール29及び内周シール30が設けられている。チップシール27は、揺動スクロール21、固定スクロール22及び固定スクロール23に形成された各渦巻歯の先端部に設けられている。これにより、揺動スクロール21と固定スクロール22との間の軸方向隙間及び揺動スクロール21と固定スクロール23との間の軸方向隙間の低減を図り、スクロール歯先端部からの冷媒漏れを防止している。外周シール29は、揺動スクロール21の外周側に設けられ、圧縮室の吸入側と膨張室の出口側とをシールする。内周シール30は、揺動スクロール21の内周側に設けられ、膨張室の入口側と密閉容器35内の空間とをシールしている。なお、密閉容器35内の圧力は、補助圧縮機構3から吐出される冷媒の圧力となっている。
このように構成された膨張機1は、定常運転時、次のように動作する。
放熱器7から流出した高圧の冷媒を、入口管36を介して膨張機構2に取込む。そして、揺動スクロール21と固定スクロール23とで形成される膨張室でこの高圧の冷媒を膨張する。その後、膨張した冷媒を、出口管37を通して膨張機1外へ排出する。このとき、冷媒を膨張する過程において、補助圧縮機構3で必要な圧縮動力が膨張動力として回収される。一方、補助圧縮機構3においては、吸入管38から低圧の冷媒(蒸発器8から流出した冷媒)を吸入し、この低圧冷媒を揺動スクロール21と固定スクロール22で形成される圧縮室で圧縮する。その後、圧縮室で圧縮された冷媒は、吐出弁25を押し開け、吐出管39を通して膨張機1外へ吐出される。
続いて、冷凍空調装置100の起動時の運転動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の制御動作を示すフローチャートである。
ユーザーから制御器60へ運転指令が入力されると(ステップS1)、制御器60は、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び第一高圧開閉装置51を閉じ、バイパス減圧装置10を開く(ステップS2)。そして、制御器60は、主圧縮機4(より詳しくは、主圧縮機4のモーター6)を始動させる(ステップS3)。主圧縮機4の始動後、冷媒は低圧から高圧まで圧縮される。ここで、制御器60は、バイパス減圧装置10の開度を調整し(ステップS4)、主圧縮機4の吐出圧力と吸入圧力を所定の圧力とする。
主圧縮機4で圧縮された高圧の冷媒は放熱器7に流入し、放熱器7で冷却される。放熱器7で冷却された高圧冷媒は、膨張機構バイパス管9に流入する。膨張機構バイパス管9に流入した高圧冷媒は、バイパス減圧装置10で減圧・膨張され、バイパス減圧装置10の前後で圧力差が生じる。バイパス減圧装置10で減圧・膨張された冷媒は、蒸発器8に流入し、加熱される。蒸発器8で加熱された冷媒は、再び主圧縮機4に吸入される。また、蒸発器8で加熱された冷媒の一部は、低圧導入管13に流入する。この低圧導入管13に流入した冷媒は、主圧縮機4に吸入された冷媒と同じ低圧過熱状態である。低圧導入管13に流入した冷媒は、補助圧縮機構3に流入する。このとき、補助圧縮機構3はまだ起動しておらず、補助圧縮機構3に流入した冷媒は、揺動スクロール21と固定スクロール22などの膨張機内部の部品間のすき間を通り、膨張機1の密閉容器35内全体に行き渡り、密閉容器35内が低圧の過熱ガス雰囲気となる。
密閉容器35内が低圧過熱ガス雰囲気となった状態で、制御器60は、第一高圧開閉装置51を開く(ステップS5)。第一高圧開閉装置51が開くことで、主圧縮機4を吐出した高圧ガス冷媒が第一高圧導入管50を通り、膨張機構2の入口に供給される。このとき、上述したように密閉容器35内は低圧状態であるため、膨張機構2の出口側も低圧状態となっている。よって、高圧ガス冷媒が供給された膨張機構2の入口側と低圧状態の出口側には圧力差が生じ、この圧力差によって生じる駆動力が膨張機1内で生じる抵抗力を上回る場合に、軸20が回転し、膨張機1が起動する。
ここで、膨張機1が起動する際に抵抗となる主要な抵抗力として、軸20と軸受31との間に生じる摩擦抵抗力がある。図4に示すように軸20と軸受31の間には、潤滑油32が介在している。膨張機構2に差圧が作用し、駆動力が生じたとき、軸20には駆動力に応じた荷重が作用し、軸受31との間に介在する潤滑油32を押しのけて軸受31に接近していく。このとき、潤滑油32の粘性抵抗によって潤滑油32の流れが抑制されて、軸受31との間に介在する潤滑油32内の圧力が上昇し、軸20と軸受31が直接接触することを防止する。軸20と軸受31とが直接接触することを防止する力は、潤滑油32の粘度が高いほど大きくなる。
ここで、膨張機1の起動時、上述したように膨張機1の密閉容器35内は低圧過熱ガス雰囲気となっている。低圧過熱ガス雰囲気のとき、潤滑油32に溶解する冷媒量は少なくなるという特徴があることから、起動時に軸受31などに存在する潤滑油32の粘度は高く、軸20と軸受31とが直接接触することを防止する力が大きくなっている。また、潤滑油32によって軸20と軸受31との間が潤滑されるため、軸20と軸受31で生じる摩擦抵抗力を小さくでき、膨張機1を確実に起動することができる。更に、膨張機構2に作用する高圧ガスは主圧縮機4から吐出された高温ガスであるため、高圧導入による潤滑油32の溶解粘度の低下を低く抑えることができる。
ステップS5の後、制御器60は、ステップS6に進み、膨張機1が起動したか否かを判定する。膨張機1が起動していない場合、制御器60は、第一高圧開閉装置51を閉じる(ステップS7)。第一高圧開閉装置51を閉じた後、再度膨張機1内が低圧となった後、ステップS5に戻る。このように、膨張機1が起動しなかった場合でも、冷凍空調装置100を停止させることなく、再度膨張機1の起動操作を実施することができる。なお、膨張機1の起動の検出方法は、種々の方法が可能である。例えば、軸20の回転を検出する回転検出装置を設け、この回転検出装置の検出値に基づいて膨張機1の起動検出をしてもよい。
膨張機1が起動した場合、制御器60は、ステップS8に進む。ステップS8では、制御器60は、膨張機構入口側開閉装置11及び膨張機構出口側開閉装置12を開き、第一高圧開閉装置51を閉じて(ステップS8)、定常運転に移行する(ステップS9)。制御器60は、定常運転ではバイパス減圧装置10の開度と主圧縮機4の回転数を運転状態に応じて制御する。
以下、冷凍空調装置100の定常運転時の動作について説明する。
主圧縮機4にて圧縮された高圧の冷媒は、放熱器7に流入し、放熱器7で冷却される。
放熱器7で冷却された高圧冷媒の一部は、膨張機構2に流入し、膨張・減圧された後、蒸発器8に流入する。放熱器7を流出した高圧冷媒の残りは、膨張機構バイパス管9に流入し、バイパス減圧装置10で膨張・減圧された後、膨張機構2を流出した冷媒と合流して蒸発器8に流入する。蒸発器8に流入した冷媒は加熱された後、蒸発器8から流出する。
蒸発器8から流出した低圧冷媒の一部は、主圧縮機4に流入して、中間圧まで圧縮される。蒸発器8から流出した低圧冷媒の残りは、補助圧縮機構3に吸入されて中間圧まで圧縮され、主圧縮機4の圧縮過程に流入する。そして、主圧縮機4では、主圧縮機4内で中間圧まで圧縮された冷媒に、補助圧縮機構3から流入した冷媒が合流し、共に高圧まで圧縮される。このとき、所望の冷凍能力を満足するように、制御器60は、バイパス減圧装置10の開度と主圧縮機4の回転数を制御する。また、バイパス減圧装置10を完全に閉じた場合は、放熱器7から流出した冷媒は全て、膨張機構2に流入する。
以上説明したように、本実施の形態1の冷凍空調装置100は、膨張機1を起動させる前の状態において、膨張機1の密閉容器35内部を低圧の過熱ガス雰囲気とするようにしたため、潤滑油32の溶解粘度を高くできる。このため、軸受31などで油膜切れが起こらなくなり、摺動部が金属接触することを防止できる。よって、軸20は常に油潤滑された状態となり、軸20と軸受31との間に生じる摩擦抵抗力を小さくすることができる。
この状態で膨張機構2に対して高圧ガスを供給することで、膨張機1を確実に(安定して)起動させることができる。従来、膨張機1が起動しない場合、再起動が必要であり、再起動に要する電力消費が伴うが、本実施の形態1の冷凍空調装置100では膨張機1の安定起動が可能であるため、結果として省エネ化にも寄与することができる。
また、冷媒に二酸化炭素を用いた場合は動作圧力が高いため、軸受31で生じる摩擦抵抗力も非常に大きい。よって、高い起動性が要求されるが、本実施の形態1の冷凍空調装置100では、上述したように高い起動性を有するため、冷媒に二酸化炭素を用いた場合でも起動が可能であり、冷媒に二酸化炭素を用いる場合に特に顕著に効果を発揮する。
また、膨張機構入口側開閉装置11及び膨張機構出口側開閉装置12の一方又は両方を膨張弁で構成してもよい。膨張弁で構成した場合、定常運転移行後は、制御器60が膨張機構入口側開閉装置11及び膨張機構出口側開閉装置12の開度を調整する。制御器60が膨張機構入口側開閉装置11の開度を調整することで、膨張機構2に流入する冷媒を減圧・膨張させ、膨張機構2を所定の運転状態に調整する。制御器60が膨張機構出口側開閉装置12の開度を調整することで、蒸発器8に流入する冷媒を減圧・膨張させ、冷凍空調装置100を所定の運転状態に調整する。
なお、本発明の冷媒回路構成は図1に示した冷凍空調装置100に限定されるものではない。主圧縮機4及び補助圧縮機構3等を例えば図5〜図8に示すように接続しても、本発明を実施することができる。以下、順に説明する。
(接続例1)
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の別の接続例1を示す冷媒回路構成図である。図5において、図1と同一部分には同一符号を付す。以下の各図においても同様に、同一部分には同一符号を付すものとする。
図5に示す冷凍空調装置101は、主圧縮機4と補助圧縮機構3の接続構成が図1に示した冷凍空調装置100と異なっている。以下、この接続例1が図1に示した実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図5に示す冷凍空調装置101は、主圧縮機構5の吸入口及び補助圧縮機構3の吸入口が蒸発器8の出口側に並列に接続されている。また、主圧縮機構5の吐出口及び補助圧縮機構3の吐出口が放熱器7の入口側に並列に接続されている。図5に示す冷凍空調装置101では更に、補助圧縮機構3の吐出口が第一高圧導入管50において第一高圧開閉装置51の下流側に接続され、第一高圧導入管50においてその接続点の下流に第二高圧開閉装置54が設けられている。
このように構成された冷凍空調装置101は、次のように動作する。
(起動時)
ユーザーから制御器60へ運転指令が入力されると、制御器60は、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び第一高圧開閉装置51を閉じ、バイパス減圧装置10及び第二高圧開閉装置54を開く。そして、制御器60は、主圧縮機4を始動させる。主圧縮機4の始動後、冷媒は低圧から高圧まで圧縮される。ここで、制御器60は、バイパス減圧装置10の開度を調整し、主圧縮機4の吐出圧力と吸入圧力を所定の圧力とする。
主圧縮機4で圧縮された高圧の冷媒は放熱器7に流入し、放熱器7で冷却される。放熱器7で冷却された高圧冷媒は、膨張機構バイパス管9に流入する。膨張機構バイパス管9に流入した高圧冷媒は、バイパス減圧装置10で減圧・膨張され、バイパス減圧装置10の前後で圧力差が生じる。バイパス減圧装置10で減圧・膨張された冷媒は、蒸発器8に流入し、蒸発器8で加熱される。蒸発器8で加熱された冷媒は、再び主圧縮機4に吸入される。また、蒸発器8で加熱された冷媒の一部は、低圧導入管13に流入する。この低圧導入管13に流入した冷媒は、主圧縮機4に吸入された冷媒と同じ低圧過熱状態である。
低圧導入管13に流入した冷媒は、補助圧縮機構3に流入し、その後、揺動スクロール21と固定スクロール22などの膨張機内部の部品間のすき間を通り、密閉容器35内全体に行き渡り、密閉容器35内が低圧の過熱ガス雰囲気となる。
密閉容器35内が低圧過熱ガスとなった状態で、制御器60は、第一高圧開閉装置51を開く。第一高圧開閉装置51が開くことで、主圧縮機4を吐出した高圧ガスの一部が第一高圧導入管50を通り、膨張機構2の入口に供給される。このとき、上述したように密閉容器35内は低圧状態であるため、膨張機構2の出口側も低圧状態となっている。よって、高圧ガス冷媒が供給された膨張機構2の入口側と低圧状態の出口側には圧力差が生じ、この圧力差によって軸20が回転し、膨張機1が起動する。
(定常運転時)
制御器60は、膨張機1の起動を検出すると、膨張機構入口側開閉装置11及び膨張機構出口側開閉装置12を開き、第二高圧開閉装置54を閉じる。そして、制御器60は、定常運転に移行し、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を運転状態に応じて制御する。
より詳しくは、蒸発器8から流出した低圧冷媒の一部は、主圧縮機4に吸入されて高圧まで圧縮される。また、蒸発器8から流出した低圧冷媒の残りは、補助圧縮機構3に吸入されて高圧まで圧縮される。補助圧縮機構3から吐出された高圧冷媒は、主圧縮機4から吐出された高圧冷媒と合流し、放熱器7に流入する。放熱器7に流入した高圧冷媒は、放熱器7で冷却された後、2つに分岐してバイパス減圧装置10及び膨張機構2にそれぞれ流入し、膨張・減圧される。そして、バイパス減圧装置10及び膨張機構2にてそれぞれ膨張・減圧された冷媒は、合流した後、蒸発器8に流入し、蒸発器8で加熱され、再び主圧縮機4及び補助圧縮機構3で圧縮される。このとき、所望の冷凍能力を満足するように、制御器60は、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を制御する。
このように構成された冷凍空調装置101においても、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を起動時において、軸20と軸受31が直接接触することを防止し、摩擦抵抗力を小さくできる。このため、冷凍空調装置101は、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を確実に(安定して)起動することができる。
(接続例2)
図6は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の更に別の接続例2を示す冷媒回路構成図である。
図6に示す冷凍空調装置102は、主圧縮機4と補助圧縮機構3の接続構成が図1に示した冷凍空調装置100と異なっている。以下、この接続例2が図1に示した実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図6に示す冷凍空調装置102は、蒸発器8、補助圧縮機構3、主圧縮機4及び放熱器7が順次直列接続されている。そして、補助圧縮機構3に並列に補助圧縮機構バイパス管15が設けられており、補助圧縮機構バイパス管15にはバイパス逆止弁16が設けられている。このバイパス逆止弁16は、定常運転時、補助圧縮機構3で圧縮された冷媒が補助圧縮機構3の吸入側へ流入することを規制する。
このように構成された冷凍空調装置102は、次のように動作する。
(起動時)
ユーザーから制御器60へ運転指令が入力されると、制御器60は、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び第一高圧開閉装置51を閉じ、バイパス減圧装置10を開く。そして、制御器60は、主圧縮機4を始動させる。主圧縮機4の始動後、冷媒は低圧から高圧まで圧縮される。ここで、制御器60は、バイパス減圧装置10の開度を調整し、主圧縮機4の吐出圧力と吸入圧力を所定の圧力とする。
主圧縮機4で圧縮された高圧の冷媒は放熱器7に流入し、放熱器7で冷却される。放熱器7で冷却された高圧冷媒は、膨張機構バイパス管9に流入する。膨張機構バイパス管9に流入した高圧冷媒は、バイパス減圧装置10で減圧・膨張され、バイパス減圧装置10の前後で圧力差が生じる。バイパス減圧装置10で減圧・膨張された冷媒は、蒸発器8に流入し、蒸発器8で加熱される。蒸発器8で加熱された冷媒は補助圧縮機構バイパス管15に流入し、バイパス逆止弁16を通過して再び主圧縮機4に吸入される。また、蒸発器8で加熱された冷媒の一部は、低圧導入管13に流入する。この低圧導入管13に流入した冷媒は、主圧縮機4に吸入された冷媒と同じ低圧過熱状態である。低圧導入管13に流入した冷媒は、補助圧縮機構3に流入し、その後、揺動スクロール21と固定スクロール22などの膨張機内部の部品間のすき間を通り、密閉容器35内全体に流入し、密閉容器35内が低圧の過熱ガス雰囲気となる。
密閉容器35内が低圧過熱ガス雰囲気となった状態で、制御器60は、第一高圧開閉装置51を開く。第一高圧開閉装置51が開くことで、主圧縮機4を吐出した高圧ガスの一部が第一高圧導入管50を通り、膨張機構2の入口に供給される。これにより、上記と同様に膨張機構2の入口側と出口側とに圧力差が生じ、この圧力差によって軸20が回転し、膨張機1が起動する。
(定常運転時)
制御器60は、膨張機1の起動を検出すると、膨張機構入口側開閉装置11及び膨張機構出口側開閉装置12を開き、第一高圧開閉装置51を閉じる。そして、制御器60は、定常運転に移行し、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を運転状態に応じて制御する。
より詳しくは、蒸発器8から流出した低圧冷媒は、補助圧縮機構3に吸入されて中間圧まで圧縮され、主圧縮機4で更に高圧まで圧縮され、放熱器7に流入する。このとき、バイパス逆止弁16により、補助圧縮機構3で圧縮された冷媒が補助圧縮機構3の吸入側へ逆流することを防止している。放熱器7に流入した高圧冷媒は、放熱器7で冷却された後、2つに分岐してバイパス減圧装置10及び膨張機構2にそれぞれ流入し、膨張・減圧される。そして、バイパス減圧装置10及び膨張機構2にてそれぞれ膨張・減圧された冷媒は、合流した後、蒸発器8に流入し、蒸発器8で加熱され、再び補助圧縮機構3及び主圧縮機4で順次圧縮される。このとき、所望の冷凍能力を満足するように、制御器60は、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を制御する。
このように構成された冷凍空調装置102においても、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を起動時において、軸20と軸受31が直接接触することを防止し、摩擦抵抗力を小さくできる。このため、冷凍空調装置102は、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を確実に(安定して)起動することができる。
(接続例3)
図7は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の更に別の接続例3を示す冷媒回路構成図である。
図7に示す冷凍空調装置103は、主圧縮機4と補助圧縮機構3の接続構成が図1に示した冷凍空調装置100と異なっている。以下、この接続例3が図1に示した実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図7に示す冷凍空調装置103は、主圧縮機構5の吸入口及び補助圧縮機構3の吸入口が蒸発器8の出口側に並列に接続されている。また、補助圧縮機構3の吸入口と蒸発器8の出口側とを接続する低圧導入管13に低圧開閉装置56を設け、低圧導入管13において低圧開閉装置56の下流側と主圧縮機構5の圧縮過程とを接続する配管に補助圧縮機構吸入側開閉装置52を設けている。図7に示す冷凍空調装置103では更に、補助圧縮機構3の吐出口が、第一高圧導入管50の第一高圧開閉装置51の下流に接続され、第一高圧導入管50においてその接続点の下流に第二高圧開閉装置54を設けている。
このように構成された冷凍空調装置103は、次のように動作する。
(起動時)
ユーザーから制御器60へ運転指令が入力されると、制御器60は、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12、第一高圧開閉装置51及び補助圧縮機構吸入側開閉装置52を閉じ、バイパス減圧装置10、第二高圧開閉装置54及び低圧開閉装置56を開く。そして、制御器60は、主圧縮機4を始動させる。主圧縮機4の始動後、冷媒は低圧から高圧まで圧縮される。ここで、制御器60は、バイパス減圧装置10の開度を調整し、主圧縮機4の吐出圧力と吸入圧力を所定の圧力とする。
主圧縮機4で圧縮された高圧の冷媒は放熱器7に流入し、放熱器7で冷却される。放熱器7で冷却された高圧冷媒は、膨張機構バイパス管9に流入する。膨張機構バイパス管9に流入した高圧冷媒は、バイパス減圧装置10で減圧・膨張される。バイパス減圧装置10で減圧・膨張された冷媒は、蒸発器8に流入し、蒸発器8で加熱される。蒸発器8で加熱された冷媒は再び主圧縮機4に吸入される。また、蒸発器8で加熱された冷媒は、低圧導入管13に流入する。この低圧導入管13に流入した冷媒は、主圧縮機4に吸入された冷媒と同じ低圧過熱状態である。低圧導入管13に流入した冷媒は、補助圧縮機構3に流入し、その後、揺動スクロール21と固定スクロール22などの膨張機内部の部品間のすき間を通り、密閉容器35内全体に行き渡り、密閉容器35内が低圧の過熱ガス雰囲気となる。
密閉容器35内が低圧過熱ガス雰囲気となった状態で、制御器60は、第一高圧開閉装置51を開く。第一高圧開閉装置51が開くことで、主圧縮機4を吐出した高圧ガスの一部が第一高圧導入管50を通り、膨張機構2の入口に供給される。これにより、上記と同様に膨張機構2の入口側と出口側とに圧力差が生じ、この圧力差によって軸20が回転し、膨張機1が起動する。
(定常運転時)
制御器60は、膨張機1の起動を検出すると、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び補助圧縮機構吸入側開閉装置52を開き、第二高圧開閉装置54及び低圧開閉装置56を閉じる。そして、制御器60は、定常運転に移行し、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を運転状態に応じて制御する。
より詳しくは、蒸発器8から流出した低圧冷媒は、主圧縮機4に吸入されて高圧まで圧縮される。このとき、主圧縮機4で圧縮中の冷媒の一部は、補助圧縮機構3に流入し、補助圧縮機構3で高圧まで圧縮される。補助圧縮機構3から吐出された高圧冷媒は、主圧縮機4から吐出された高圧冷媒と合流し、放熱器7に流入する。放熱器7に流入した高圧冷媒は、放熱器7で冷却された後、2つに分岐してバイパス減圧装置10及び膨張機構2にそれぞれ流入し、膨張・減圧される。そして、バイパス減圧装置10及び膨張機構2にてそれぞれ膨張・減圧された冷媒は、合流した後、蒸発器8に流入し、蒸発器8にて加熱され、再び主圧縮機4及び補助圧縮機構3で圧縮される。このとき、所望の冷凍能力を満足するように、制御器60は、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を制御する。
このように構成された冷凍空調装置103においても、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を起動時において、軸20と軸受31が直接接触することを防止し、摩擦抵抗力を小さくできる。このため、冷凍空調装置103は、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を確実に(安定して)起動することができる。
(接続例4)
図8は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の更に別の接続例4を示す冷媒回路構成図である。
図8に示す冷凍空調装置104は、主圧縮機4と補助圧縮機構3の接続構成が図1に示した冷凍空調装置100と異なっている。以下、この接続例4が図1に示した実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図8に示す冷凍空調装置104は、主圧縮機構5の吸入口及び補助圧縮機構3の吸入口は蒸発器8の出口側に並列接続されている。また、補助圧縮機構3の吸入口と蒸発器8の出口側とを接続する低圧導入管13に低圧開閉装置56を設け、低圧導入管13において低圧開閉装置56の下流側と主圧縮機構5の吐出口とを接続する配管に補助圧縮機構吸入側開閉装置52を設けている。図8に示す冷凍空調装置104では更に、補助圧縮機構3の吐出口が、第一高圧導入管50の第一高圧開閉装置51の下流に接続され、第一高圧導入管50においてその接続点の下流に第二高圧開閉装置54を設けている。また、主圧縮機構5の吐出口と放熱器7とを接続する配管は、膨張機構2に並列な補助圧縮機構バイパス管15となっており、補助圧縮機構バイパス管15にはバイパス逆止弁16が設けられている。バイパス逆止弁16は、定常運転時、補助圧縮機構3で圧縮された冷媒が補助圧縮機構3の吸入側へ流入することを規制する。
このように構成された冷凍空調装置104は、次のように動作する。
(起動時)
ユーザーから制御器60へ運転指令が入力されると、制御器60は、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12、第一高圧開閉装置51及び補助圧縮機構吸入側開閉装置52を閉じ、バイパス減圧装置10、第二高圧開閉装置54及び低圧開閉装置56を開く。そして、制御器60は、主圧縮機4を始動させる。主圧縮機4の始動後、冷媒は低圧から高圧まで圧縮される。ここで、制御器60は、バイパス減圧装置10の開度を調整し、主圧縮機4の吐出圧力と吸入圧力を所定の圧力とする。
主圧縮機4で圧縮された高圧の冷媒は補助圧縮機構バイパス管15に流入し、バイパス逆止弁16を通過して放熱器7に流入し、放熱器7で冷却される。放熱器7で冷却された高圧冷媒は、膨張機構バイパス管9に流入する。膨張機構バイパス管9に流入した高圧冷媒は、バイパス減圧装置10で減圧・膨張される。バイパス減圧装置10で減圧・膨張された冷媒は、蒸発器8に流入し、蒸発器8で加熱される。蒸発器8で加熱された冷媒は再び主圧縮機4に吸入される。また、蒸発器8で加熱された冷媒の一部は、低圧導入管13に流入する。この低圧導入管13に流入した冷媒は、主圧縮機4に吸入された冷媒と同じ低圧過熱状態である。低圧導入管13に流入した冷媒は、補助圧縮機構3に流入し、その後、揺動スクロール21と固定スクロール22などの膨張機内部の部品間のすき間を通り、密閉容器35内全体に行き渡り、密閉容器35内が低圧の過熱ガス雰囲気となる。
密閉容器35内が低圧過熱ガス雰囲気となった状態で、制御器60は、第一高圧開閉装置51を開く。第一高圧開閉装置51が開くことで、主圧縮機4を吐出した高圧ガスの一部が第一高圧導入管50を通り、膨張機構2の入口に供給される。このとき、上述したように密閉容器35内は低圧状態であるため、膨張機構2の出口側も低圧状態となっている。よって、高圧ガス冷媒が供給された膨張機構2の入口側と低圧状態の出口側には圧力差が生じ、この圧力差によって軸20が回転し、膨張機1が起動する。
(定常運転時)
制御器60は、膨張機1の起動を検出すると、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び補助圧縮機構吸入側開閉装置52を開き、第二高圧開閉装置54及び低圧開閉装置56を閉じる。そして、制御器60は、定常運転に移行し、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を運転状態に応じて制御する。
より詳しくは、蒸発器8から流出した低圧冷媒は、主圧縮機4で中間圧まで圧縮された後、補助圧縮機構3に吸入されて更に高圧まで圧縮され、放熱器7に流入する。このとき、バイパス逆止弁16により、補助圧縮機構3で圧縮された冷媒が補助圧縮機構3の吸入側へ逆流することを防止している。放熱器7に流入した高圧冷媒は、放熱器7で冷却された後、2つに分岐してバイパス減圧装置10及び膨張機構2にそれぞれ流入し、膨張・減圧される。そして、バイパス減圧装置10及び膨張機構2にてそれぞれ膨張・減圧された冷媒は、合流した後、蒸発器8に流入し、蒸発器8にて加熱され、再び主圧縮機4及び補助圧縮機構3で順次圧縮される。このとき、所望の冷凍能力を満足するように、制御器60は、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を制御する。
このように構成された冷凍空調装置104においても、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を起動時において、軸20と軸受31が直接接触することを防止し、摩擦抵抗力を小さくできる。このため、冷凍空調装置104は、図1に示した冷凍空調装置100と同様に、膨張機1を確実に(安定して)起動することができる。
実施の形態2.
実施の形態1で示した冷凍空調装置100に、下記の低圧開閉装置56、第二高圧導入管53及び第三高圧開閉装置55を設けてもよい。また、本実施の形態2で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、以下では実施の形態1との差異点を主に説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の一例を示す冷媒回路構成図である。
本実施の形態2に係る冷凍空調装置105は、図1に示した冷凍空調装置100の構成に加え、更に低圧導入管13に低圧開閉装置56を備えている。また、第一高圧導入管50の第一高圧開閉装置51の下流から分岐して、低圧導入管13の低圧開閉装置56の下流に接続された第二高圧導入管53を有し、第二高圧導入管53に、第三高圧開閉装置55を設けている。低圧開閉装置56及び第三高圧開閉装置55は例えば開閉弁である。
冷凍空調装置105は、次のように動作する。
(起動時)
ユーザーから制御器60へ運転指令が入力されると、制御器60は、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び第一高圧開閉装置51を閉じ、バイパス減圧装置10を開く。また、制御器60は、ユーザーから制御器60へ運転指令が入力されると、第三高圧開閉装置55及び低圧開閉装置56を開く。そして、制御器60は、主圧縮機4を始動させる。主圧縮機4の始動後、冷媒は低圧から高圧まで圧縮される。ここで、制御器60は、バイパス減圧装置10の開度を調整し、主圧縮機4の吐出圧力と吸入圧力を所定の圧力とする。
主圧縮機4で圧縮された高圧の冷媒は放熱器7に流入し、放熱器7で冷却される。放熱器7で冷却された高圧冷媒は、膨張機構バイパス管9に流入する。膨張機構バイパス管9に流入した高圧冷媒は、バイパス減圧装置10で減圧・膨張され、バイパス減圧装置10の前後で圧力差が生じる。バイパス減圧装置10で減圧・膨張された冷媒は、蒸発器8に流入し、蒸発器8で加熱される。蒸発器8で加熱された冷媒は再び主圧縮機4に吸入される。また、蒸発器8で加熱された冷媒の一部は、低圧導入管13に流入する。この低圧導入管13に流入した冷媒は、主圧縮機4に吸入された冷媒と同じ低圧過熱状態である。低圧導入管13に流入した冷媒は、補助圧縮機構3に流入し、その後、揺動スクロール21と固定スクロール22などの膨張機内部の部品間のすき間を通り、密閉容器35内全体に行き渡り、密閉容器35内が低圧の過熱ガス雰囲気となる。
密閉容器35内が低圧過熱ガス雰囲気となった状態で、制御器60は、低圧開閉装置56を閉じてから第一高圧開閉装置51を開く。第一高圧開閉装置51が開くことで、主圧縮機4を吐出した高圧ガスの一部が第一高圧導入管50から膨張機構2の入口に供給されると共に、第二高圧導入管53から補助圧縮機構3の吸入口にも供給される。このように、膨張機構2入口に高圧ガスを供給して駆動力を生じさせると同時に、補助圧縮機構3の吸入側にも高圧ガスを作用させることで、補助圧縮機構3で膨張機構2と同様の駆動力が発生し、軸20が回転し、膨張機1が起動する。
(定常運転時)
制御器60は、膨張機1の起動を検出すると、膨張機構入口側開閉装置11、膨張機構出口側開閉装置12及び低圧開閉装置56を開き、第一高圧開閉装置51及び第三高圧開閉装置55を閉じる。そして、制御器60は、定常運転に移行し、主圧縮機4の回転数、バイパス減圧装置10の開度を運転状態に応じて制御する。冷凍空調装置105の定常運転時の動作は図1の動作と同様である。
以上説明したように、本実施の形態2の冷凍空調装置105は、実施の形態1と同様の効果が得られると共に更に以下の効果を有する。すなわち、膨張機構2の入口に高圧ガスを供給して駆動力を生じさせると同時に、補助圧縮機構3の吸入側にも高圧ガスを供給するようにしたため、補助圧縮機構3で膨張機構2と同様の駆動力を発生させることができ、更に膨張機1の起動を確実なものとすることができる。
また、補助圧縮機構3に対しても高圧ガスを作用させることで、膨張機構2のみに高圧ガスを作用させる場合と比較して、揺動スクロール21に作用する軸方向の荷重であるスラスト荷重を小さくすることができる。スラスト荷重を小さくすることで、揺動スクロール21と補助圧縮機側の固定スクロール22又は膨張機構2側の固定スクロール23の歯先との間で生じる摩擦抵抗力が小さくなり、更に膨張機1の起動を確実なものとすることができる。
また、第三高圧開閉装置55を可変絞り弁で構成してもよい。可変絞り弁とした場合、可変絞り弁の開度を調整することで、第一高圧開閉装置51を開いた後の補助圧縮機構3に作用する高圧ガスを所定の圧力に減圧することができる。よって、膨張機1の設計に応じて可変絞り弁の開度を調整することで、単純に開度を全開とする場合に比べて揺動スクロール21に作用するスラスト荷重を更に小さくすることができる。また、第三高圧開閉装置55を開閉弁で構成した場合でも、第三高圧開閉装置55の入口もしくは出口に固定絞り機構を設けることで、第二高圧開閉装置54を可変絞り弁で構成した場合と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態2では冷凍空調装置100に低圧開閉装置56、第二高圧導入管53及び第三高圧開閉装置55を設けた例について説明したが、実施の形態1で示した冷凍空調装置101〜冷凍空調装置104に設けても同様の効果を得ることができる。図10〜図13に示す冷凍空調装置106〜冷凍空調装置109は、順に、冷凍空調装置101〜冷凍空調装置104に低圧開閉装置56、第二高圧導入管53及び第三高圧開閉装置55を設けた例を示している。
1 膨張機、2 膨張機構、3 補助圧縮機構、4 主圧縮機、5 主圧縮機構、6 モーター、7 放熱器、8 蒸発器、9 膨張機構バイパス管、10 バイパス減圧装置、11 膨張機構入口側開閉装置、11a 入口側配管、12 膨張機構出口側開閉装置、12a 出口側配管、13 低圧導入管、15 補助圧縮機構バイパス管、16 バイパス逆止弁、20 軸、21 揺動スクロール、22 固定スクロール、23 固定スクロール、24a バランスウェイト、24b バランスウェイト、25 吐出弁、26 油ポンプ、27 チップシール、28 オルダムリング、29 外周シール、30 内周シール、31 軸受、31a 上軸受、31b 下軸受、31c 揺動軸受、32 潤滑油、34 スライダー、35 密閉容器、36 入口管、37 出口管、38 吸入管、39 吐出管、50 第一高圧導入管、51 第一高圧開閉装置、52 補助圧縮機構吸入側開閉装置、53 第二高圧導入管、54 第二高圧開閉装置、55 第三高圧開閉装置、56 低圧開閉装置、60 制御器、100 冷凍空調装置、101 冷凍空調装置、102 冷凍空調装置、103 冷凍空調装置、104 冷凍空調装置、105 冷凍空調装置、106 冷凍空調装置、107 冷凍空調装置、108 冷凍空調装置、109 冷凍空調装置。

Claims (13)

  1. 冷媒を圧縮する主圧縮機構及び補助圧縮機構と、前記主圧縮機構及び前記補助圧縮機構で圧縮された冷媒を冷却する放熱器と、前記放熱器から流出した冷媒を膨張することで膨張動力を回収し、回収した動力で前記補助圧縮機構を駆動する膨張機構と、前記膨張機構で膨張された冷媒を加熱する蒸発器とが配管で接続されてなる冷媒回路と、
    前記膨張機構及び前記補助圧縮機構を同一容器内に収容し、前記膨張機構及び前記補助圧縮機構のそれぞれの軸受に潤滑油を供給する給油機構を備える膨張機と、
    前記膨張機構の入口側配管に設けられた膨張機構入口側開閉装置と、
    前記膨張機構の出口側配管に設けられた膨張機構出口側開閉装置と、
    上流端が前記膨張機構の入口側配管において前記膨張機構入口側開閉装置の上流側に接続され、下流端が前記膨張機構の出口側配管において前記膨張機構出口側開閉装置の下流側に接続された膨張機構バイパス管と、
    前記膨張機構バイパス管に設けられたバイパス減圧装置と、
    上流端が前記蒸発器の出口側に接続され、下流端が前記補助圧縮機構の吸入口に接続された配管であって、前記膨張機の起動時に前記主圧縮機構の吸入ガスである低圧ガス冷媒を前記補助圧縮機構に導入して前記容器内部を低圧過熱ガス状態とする低圧導入管と、
    上流端が前記主圧縮機構と前記放熱器との間の配管に接続され、下流端が前記膨張機構の入口側配管において前記膨張機入口側開閉装置の下流側に接続された配管であって、前記主圧縮機構を吐出した高圧ガス冷媒を、前記容器内部が低圧過熱ガス状態の前記膨張機の前記膨張機構に導入する第一高圧導入管と、
    前記第一高圧導入管に設けられた第一高圧開閉装置と、
    を有することを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記主圧縮機構の吸入口及び前記補助圧縮機構の吸入口は前記蒸発器の出口側に並列接続され、
    前記主圧縮機構の吐出口は前記放熱器に接続され、
    前記補助圧縮機構の吐出口は前記主圧縮機構の圧縮過程に接続されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
  3. 前記主圧縮機構の吸入口及び前記補助圧縮機構の吸入口は前記蒸発器の出口側に並列接続され、
    前記主圧縮機構の吐出口は前記放熱器に接続され、
    前記補助圧縮機構の吐出口は、前記第一高圧導入管において前記第一高圧開閉装置の下流側に接続され、前記第一高圧導入管においてその接続点の下流に第二高圧開閉装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
  4. 前記蒸発器、前記補助圧縮機構、前記主圧縮機構及び前記放熱器が直列接続され、前記補助圧縮機構に並列に補助圧縮機構バイパス管を接続し、前記補助圧縮機構バイパス管に補助圧縮機構で圧縮された冷媒が補助圧縮機構の吸入側へ流入することを規制する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
  5. 前記主圧縮機構の吸入口及び前記補助圧縮機構の吸入口は前記蒸発器の出口側に並列接続され、
    前記補助圧縮機構の吸入口と前記蒸発器の出口側とを接続する前記低圧導入管に低圧開閉装置を設け、前記低圧導入管において前記低圧開閉装置の下流側と前記主圧縮機構の圧縮過程とを接続する配管に吸入側開閉装置を設け、
    前記主圧縮機構の吐出口は前記放熱器に接続され、
    前記補助圧縮機構の吐出口は、前記第一高圧導入管の前記第一高圧開閉装置の下流に接続され、前記第一高圧導入管においてその接続点の下流に第二高圧開閉装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
  6. 前記主圧縮機構の吸入口及び前記補助圧縮機構の吸入口は前記蒸発器の出口側に並列接続され、
    前記低圧導入管に低圧開閉装置を設け、前記低圧導入管において前記低圧開閉装置の下流側と前記主圧縮機構の吐出口側とを接続する配管に吸入側開閉装置を設け、
    前記補助圧縮機構の吐出口は、前記第一高圧導入管の前記第一高圧開閉装置の下流に接続され、前記第一高圧導入管においてその接続点の下流に前記第一高圧開閉装置を設け、
    前記主圧縮機構の吐出口と前記放熱器とを接続する配管は、前記補助圧縮機構に並列な補助圧縮機構バイパス管となっており、補助圧縮機構バイパス管に、補助圧縮機構で圧縮された冷媒が補助圧縮機構の吸入側へ流入することを規制する逆止弁を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
  7. 前記各開閉装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記各開閉装置の開閉を制御して、前記主圧縮機構から吐出された高圧ガス冷媒を、前記放熱器及び前記バイパス減圧装置を通過させて低圧ガス冷媒とし、その低圧ガス冷媒を、前記蒸発器を通過させた後、前記低圧導入管から前記補助圧縮機構に導入して前記容器内を低圧過熱ガス雰囲気とし、その後、前記主圧縮機構から吐出した高圧ガス冷媒を前記第一高圧導入管から前記膨張機構に導入し、前記膨張機を起動させることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の冷凍空調装置。
  8. 前記低圧導入管に設けた低圧開閉装置と、
    前記第一高圧導入管の前記第一高圧開閉装置の下流から分岐して前記低圧導入管の低圧開閉装置の下流に接続された配管であって、前記主圧縮機構を吐出した高圧ガス冷媒を、前記容器内部が低圧過熱ガス状態の前記膨張機の前記補助圧縮機構に導入する第二高圧導入管と、
    前記第二高圧導入管に設けた第三高圧開閉装置と
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の冷凍空調装置。
  9. 前記第一高圧導入管の前記第一高圧開閉装置の下流から分岐して前記低圧導入管の低圧開閉装置の下流に接続された配管であって、前記主圧縮機構を吐出した高圧ガス冷媒を、前記容器内部が低圧過熱ガス状態の前記膨張機の前記補助圧縮機構に導入する第二高圧導入管と、
    前記第二高圧導入管に設けた第三高圧開閉装置と
    を更に備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の冷凍空調装置。
  10. 前記各開閉装置を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記各開閉装置の開閉を制御して、前記主圧縮機構から吐出された高圧ガス冷媒を、前記放熱器及び前記バイパス減圧装置を通過させて低圧ガス冷媒とし、その低圧ガス冷媒を、前記蒸発器を通過させた後、前記低圧導入管から前記補助圧縮機構に導入して前記容器内を低圧過熱ガス雰囲気とし、その後、前記主圧縮機構から吐出された高圧ガスを前記第一高圧導入管から前記膨張機構に導入すると共に、前記第二高圧導入管から前記補助圧縮機構に導入し、前記膨張機を起動させることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の冷凍空調装置。
  11. 前記膨張機構及び前記補助圧縮機構は、前記膨張機構の揺動スクロールと前記補助圧縮機構の揺動スクロールとが台板を共有する背面合わせの両面スクロール型として一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の冷凍空調装置。
  12. 前記給油機構として、前記膨張機構と前記補助圧縮機構とを連結する軸に形成された給油孔から、前記膨張機構及び前記補助圧縮機構のそれぞれの軸受に、前記膨張機構及び前記補助圧縮機構と同一容器内に収容された潤滑油を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の冷凍空調装置。
  13. 前記冷媒として二酸化炭素を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の冷凍空調装置。
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