JP4974851B2 - 冷凍空調装置 - Google Patents

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本発明は、冷媒に二酸化炭素を用いた冷凍空調装置に関し、特にモータなどで駆動される主圧縮機とは別に、膨張機と同軸一体に構成して膨張過程の冷媒から回収される機械的エネルギーを動力として利用して駆動される補助圧縮機を備えた冷凍空調装置に関するものである。
冷凍空調装置においては、自然冷媒である二酸化炭素を冷媒として適用することが進められており、さらに効率の向上を目的として、膨張過程の冷媒から機械的エネルギーを回収する膨張機の導入が検討されている。そして、圧縮機と膨張機とを同軸一体に構成することで、膨張機の膨張過程の冷媒から回収された機械的エネルギーを効果的に圧縮機の動力として利用できることから、モータなどで駆動される主圧縮機とは別に、膨張機と同軸一体に構成された圧縮機を補助圧縮機として導入することが検討されている。
従来の冷凍空調装置は、二酸化炭素の冷媒を、モータで駆動する主圧縮機、放熱器、膨張機、および吸熱器に順次循環する冷媒管路を有し、補助圧縮機を吸熱器と圧縮機との間の冷媒管路に設け、補助圧縮機の回転駆動軸と膨張機の回転出力軸とを連係して構成し、膨張機で回収した動力で補助圧縮機を駆動して、モータで駆動する主圧縮機の動力の低減を図り、高率の高い冷凍空調装置を実現していた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のスクロール型流体装置は、可動スクロールの片側に第1固定スクロールを配して圧縮手段を構成し、可動スクロールの他の片側に第2固定スクロールを配して膨張手段を構成して。可動スクロールのスラスト方向がバランスするようにし、機械的損失を低減して、小型、高効率を実現していた(例えば、特許文献2参照)。
このことから、従来のスクロール型流体装置の構成を、従来の冷凍空調装置における補助圧縮機と膨張機とに適用すれば、冷凍空調装置のさらなる高効率化が可能となる。
特開2003−307358号公報 特公平07−037857号公報
しかしながら、従来の冷凍空調装置の補助圧縮機と膨張機とに従来のスクロール型流体装置の構成を適用した場合、運転条件によっては、膨張機の起動時に、補助圧縮機と膨張機との間に発生する圧力によって、可動スクロールを第1固定スクロール又は第2固定スクロールに押し付けるスラスト荷重が大きくなり、摺動抵抗が増加し、膨張機の入口と出口との間に圧力差が生じても、起動できないという事態が発生する。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、起動時に生じる摺動抵抗の増大を抑え、膨張機を安定して、確実に起動できる冷凍空調装置を得ることを目的としている。
この発明の冷凍空調装置は、モータによって駆動される主圧縮機と、上記主圧縮機で圧縮された高圧の冷媒を冷却する放熱器と、上記放熱器で冷却された冷媒を膨張減圧して動力を回収する膨張機と、上記主圧縮機の高段側に配設され、上記膨張機の主軸に連結して駆動されて冷媒の二段圧縮を行う補助圧縮機と、上記膨張機により減圧された冷媒を加熱する蒸発器と、上記補助圧縮機を迂回する補助圧縮機バイパス管に設けられたバイパス弁と、上記膨張機に並列に接続された膨張機バイパス管に設けられた膨張弁と、を備えている。上記膨張機と上記補助圧縮機とは、揺動スクロール、上記揺動スクロールの一面側に配置された圧縮側固定スクロール、上記揺動スクロールの他面側に配置された膨張側固定スクロール、および上記圧縮側固定スクロールと上記膨張側固定スクロールとに軸支され、上記揺動スクロールを揺動自在に支持する上記主軸を備え、上記揺動スクロールと上記膨張側固定スクロールとにより構成され、上記放熱器で冷却された冷媒を膨張減圧して動力を回収し、上記膨張機として機能する膨張機構、および上記揺動スクロールと上記圧縮側固定スクロールとにより構成され、上記膨張機構で回収した動力により上記主圧縮機で圧縮された冷媒を圧縮し、上記補助圧縮機として機能する補助圧縮機構を有するスクロール型流体装置で構成されている。そして、膨張側開閉弁が上記膨張機バイパス管と並列の上記膨張機の下流側配管に設けられている。
この発明によれば、補助圧縮機を主圧縮機の高段側に配設し、膨張側開閉弁が膨張機バイパス管と並列の膨張機の下流側配管に設けられているので、膨張側開閉弁を閉じた状態で、モータに給電して主圧縮機を駆動して冷媒を循環させると、補助圧縮機の吸入側および吐出側が高圧となり、膨張機の吸入側および吐出側も高圧となる。そこで、揺動スクロールには、動作圧力差に起因するスラスト荷重は作用しない。この状態で、膨張側開閉弁を開けることで、摺動抵抗が極めて小さい状態で膨張機の起動が行われ、膨張機は、安定して、確実に起動される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の冷媒回路構成図、図2はこの発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置に適用されるスクロール型流体装置を示す縦断面図である。
図1において、冷凍空調装置は、モータ2によって駆動される主圧縮機1と、高圧の冷媒を冷却する放熱器3と、放熱器3で冷却された冷媒を膨張減圧して動力を取り出す膨張機4と、主圧縮機1の高段側に配設され、膨張機4の主軸5に連結されて駆動されて冷媒の二段圧縮を行う補助圧縮機6と、膨張機4により減圧された冷媒を加熱する蒸発器7と、補助圧縮機6を迂回する補助圧縮機バイパス管8に設けられたバイパス弁9と、膨張機4の下流側に設けられた膨張側開閉弁10と、膨張機4および膨張側開閉弁10に並列に接続された膨張機バイパス管11に設けられた膨張弁12と、を備えている。ここで、膨張機4と補助圧縮機6とは、スクロール式の圧縮・膨張機構を採用するスクロール型流体装置20により構成されている。
つぎに、スクロール型流体装置20の構成について図2を参照しつつ説明する。
スクロール型流体装置20の密閉容器21内の下方には、膨張機4を構成する膨張機構22が設置されており、膨張機構22の上方には、補助圧縮機6を構成する補助圧縮機構23が設置されている。膨張機構22は、台板41aの上面に渦巻歯41cを形成した固定スクロール41(膨張側固定スクロール)と、台板43aの下面に渦巻歯43cを形成した揺動スクロール43とからなる。固定スクロール41の渦巻歯41cと揺動スクロール43の渦巻歯43cとは、逆の巻き方向で、咬合するように配置されている。また、補助圧縮機構23は、台板42aの下面に渦巻歯42cを形成した固定スクロール42(圧縮側固定スクロール)と、台板43aの上面に渦巻歯43dを形成した揺動スクロール43とからなる。固定スクロール42の渦巻歯42cと揺動スクロール43の渦巻歯43dとは、逆の巻き方向で、咬合するように配置されている。
ここで、補助圧縮機構23の渦巻歯42c,43dは、膨張機構22の渦巻歯41c、43cと同じ巻き方向で、揺動スクロール43が揺動したときに、一方で圧縮、他方で膨張できるようになっている。
主軸5は、膨張機構22の固定スクロール41および補助圧縮機構23の固定スクロール42それぞれの中央に形成された軸受部41b,42bによって、回転自由に両持ち支持されている。スリーブ(図示せず)が主軸5の軸受部41bに対応する部分に同軸に外嵌状態に嵌め込まれている。スライダ35が揺動スクロール43の中央に穿設された揺動軸受部43bに内嵌状態に嵌め込まれている。そして、主軸5の中央部に形成された偏心軸部5aが、スライダ35に穿設された軸嵌入孔36に嵌入されている。これにより、スライダ35の外径中心と主軸5の軸心との間の距離が変動可能で、スライダ35が揺動スクロール43に作用するガス圧による力で揺動半径が大きくなる方向に移動する可変半径クランク機構を構成し、揺動スクロール43が揺動運動できる。
膨張機構22の外周であって密閉容器21の側面には、冷媒を吸入する膨張吸入管25および膨張した冷媒を吐出する膨張吐出管26が設置され、膨張側開閉弁10が膨張吐出管26に配設されている。そして、膨張吸入管25が放熱器3の吐出側に接続され、膨張吐出管26が蒸発器7の吸入側に接続される。一方、補助圧縮機構23の上方であって密閉容器21の上面には、冷媒を吸入する補助圧縮吸入管29が設置されており、補助圧縮機構23の外周であって密閉容器21の側面には、圧縮した冷媒を吐出する補助圧縮吐出管30が設置されている。そして、補助圧縮吸入管29が主圧縮機1の吐出側に接続され、補助圧縮吐出管30が放熱器3の吸入側に接続される。
補助圧縮機構23においては、固定スクロール42および揺動スクロール43それぞれの渦巻歯42c,43dの先端には、固定スクロール42の渦巻歯42cと揺動スクロール43の渦巻歯43dとで形成される補助圧縮室23aを仕切るチップシール31が装着されている。また、揺動スクロール43における固定スクロール42に対向する面であって渦巻歯43cの外周には、揺動スクロール43と固定スクロール42とをシールする外周シール32が設けられている。
また、揺動スクロール43の固定スクロール41,42に対向する面であって揺動軸受部43bの外周には、揺動スクロール43と固定スクロール41,42とをそれぞれシールする内周シール33が設けられている。膨張機構22においては、固定スクロール41および揺動スクロール43それぞれの渦巻歯41c,43cの先端には、固定スクロール41の渦巻歯41cと揺動スクロール43の渦巻歯43cとで形成される膨張室22aを仕切るチップシール31が装着されている。
揺動スクロール43は、補助圧縮機構23に設けたオルダムリング34によって、自転を規正される。また、揺動スクロール43が揺動運動することによって発生する遠心力を相殺するために、上および下バランサ37a,37bが主軸5の両端側に取り付けられている。主軸5の下端には、油ポンプ38が取り付けられ、密閉容器21の下部空間の底部に貯留されている潤滑油39を主軸5内に形成された油孔(図示せず)を介して各軸受部に供給する。
つぎに、このように構成されたスクロール型流体装置20の動作について説明する。
まず、膨張機構22においては、冷却された高圧の冷媒が、膨張吸入管25から固定スクロール41の渦巻歯41cと揺動スクロール43の渦巻歯43cとで形成される膨張室22aの内周側に導入される。そして、揺動スクロール43の揺動により、冷媒は、膨張室22a内を外周側に漸次移動して膨張減圧される。減圧された冷媒は、膨張室22aの外周側から膨張吐出管26を通って吐出される。この冷媒の膨張過程で補助圧縮に必要な動力が回収される。
一方、補助圧縮機構23においては、冷媒が、補助圧縮吸入管29から固定スクロール42の渦巻歯42cと揺動スクロール43の渦巻歯43dとで形成される補助圧縮室23aの外周側に導入される。そして、揺動スクロール43の揺動により、冷媒は、補助圧縮室23a内を内周側に漸次移動して圧縮昇圧される。昇圧された冷媒は、補助圧縮室23aの内周側から吐出弁24、および補助圧縮吐出管30を通って吐出される。
つぎに、このように構成された冷凍空調装置の動作について説明する。
この冷凍空調装置では、補助圧縮機6が二段圧縮の高段側に配設されているので、定常運転時には、補助圧縮機6では、吸入側が中間圧、吐出側が高圧となる。一方、膨張機4では、吸入側が高圧、吐出側が低圧となる。補助圧縮機6と膨張機4との動作圧力がこのように異なることから、図3に示されるように、スラスト荷重が揺動スクロール43を軸方向に固定スクロール41側に押圧するように作用する。これにより、揺動スクロール43の揺動時の摺動抵抗が大きくなる。さらに、運転条件により、補助圧縮機6および膨張機4の動作圧力が変化し、揺動スクロール43に作用するスラスト荷重も変化する。
この冷凍空調装置では、補助圧縮機バイパス管8に設けられたバイパス弁9を開き、膨張機バイパス管11に設けられた膨張弁12を全開とし、かつ膨張側開閉弁10を閉じた状態として、モータ2に給電し、主圧縮機1を駆動し、冷媒を循環させる。この状態で、膨張弁12の開度を絞ることで、冷媒回路中に高低圧力差が生じ、主圧縮機1から吐出された高圧の冷媒は補助圧縮機バイパス管8を通り、放熱器3に送り込まれ、冷却される。冷却された冷媒が膨張機バイパス管11を通り、膨張弁12を通って減圧される。そして、減圧された冷媒が蒸発器7に送り込まれ、加熱される。加熱された冷媒が主圧縮機1に送り込まれる。
この時、膨張側開閉弁10が閉じられているので、膨張機4の吸入側および吐出側が高圧となる。また、補助圧縮機6の吸入側および吐出側も、高圧となる。そこで、運転条件によらず、揺動スクロール43には、動作圧力差に起因するスラスト荷重は作用しない。つまり、揺動スクロール43が固定スクロール41側、あるいは固定スクロール42側に押し付けられることに起因する摺動抵抗は極めて小さい。この状態で、膨張側開閉弁10を開けることで、膨張機4が安定して確実に起動される。
膨張機4が起動すると、揺動スクロール43が揺動し、放熱器3で冷却された冷媒が膨張吸入管25を通り膨張室22aに送り込まれる。膨張室22aに送り込まれた冷媒は、揺動スクロール43の揺動により膨張室22a内で膨張減圧され、膨張吐出管26から吐出される。ついで、補助圧縮機バイパス管8に設けられたバイパス弁9を閉じると、主圧縮機1で圧縮された冷媒が、補助圧縮吸入管29を通り補助圧縮室23aに送り込まれる。補助圧縮室23aに送り込まれた冷媒は、この揺動スクロール43の揺動により補助圧縮室23a内で圧縮昇圧され、補助圧縮吐出管30から吐出されて、放熱器3に送り込まれる。
そして、補助圧縮機6による昇圧動作により定常運転に移行すると、補助圧縮機6の吸入圧力である主圧縮機1の吐出圧力が下がる。これにより、モータ2に必要な電力が減少し、冷凍空調装置の効率を高めることができる。また、定常運転時、膨張弁12の開度が操作され、膨張機4の通過流量を調整する。
なお、冷媒に二酸化炭素を用いると、動作圧力が高圧となるため、揺動スクロール43に作用するスラスト荷重が増大するので、膨張機4の起動に膨張側開閉弁10を用いることの効果が高くなる。
この実施の形態1によれば、揺動スクロール43を一対の固定スクロール41,42間に配置し、該揺動スクロール43を一対の固定スクロール41,42に軸支された主軸5により揺動自在に支持して構成されたスクロール型流体装置20を用いている。そして、スクロール型流体装置20における揺動スクロール43と固定スクロール41とにより構成される膨張機構22を膨張機4として機能させ、揺動スクロール43と固定スクロール42とにより構成される補助圧縮機構23を補助圧縮機6として機能させているので、小型、高効率の冷凍空調装置を実現できる。
さらに、補助圧縮機構23を主圧縮機1の高段側に配置し、膨張側開閉弁10を膨張機構22の下流側に配置しているので、動作圧力差に起因するスラスト荷重が揺動スクロール43に作用しない状態を構築できる。つまり、バイパス弁9を開、膨張弁12を全開、かつ膨張側開閉弁10を閉の状態で、主圧縮機1を駆動して冷媒を循環させると、動作圧力差に起因するスラスト荷重が揺動スクロール43に作用しない状態となる。この状態で、膨張弁12の操作により該膨張弁12の前後に圧力差を生じさせた後、膨張側開閉弁10を開けることで、揺動スクロール43と固定スクロール41,42との間の摺動抵抗が極めて小さい状態で膨張機構22を起動できるので、膨張機構22を安定して確実に起動させることができる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の冷媒回路構成図である。
図4において、補助圧縮機6は、主圧縮機1の低段側に配設され、膨張側開閉弁10が膨張機バイパス管11と並列の膨張機4の上流側配管に設けられている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この冷凍空調装置では、補助圧縮機6が二段圧縮の低段側に配設されているので、定常運転時には、補助圧縮機6では、吸入側が低圧、吐出側が中間圧となる。一方、膨張機4では、吸入側が高圧、吐出側が低圧となる。
そして、補助圧縮機バイパス管8に設けられたバイパス弁9を開き、膨張機バイパス管11に設けられた膨張弁12を全開とし、かつ膨張側開閉弁10を閉じた状態として、モータ2に給電し、主圧縮機1を駆動し、冷媒を循環させる。この状態で、膨張弁12の開度を絞ることで、冷媒回路中に高低圧力差が生じ、主圧縮機1から吐出された高圧の冷媒は、放熱器3に送り込まれ、冷却される。冷却された冷媒が膨張機バイパス管11を通り、膨張弁12を通って減圧される。そして、減圧された冷媒が蒸発器7に送り込まれ、加熱される。加熱された冷媒が補助圧縮機バイパス管8を通り、主圧縮機1に送り込まれる。
この時、膨張側開閉弁10が閉じられているので、膨張機4の吸入側および吐出側が低圧となる。また、補助圧縮機6の吸入側および吐出側も、低圧となる。そこで、運転条件によらず、揺動スクロール43には、動作圧力差に起因するスラスト荷重は作用しない。この状態で、膨張側開閉弁10を開けることで、揺動スクロール43と固定スクロール41,42との間の摺動抵抗が極めて小さい状態で膨張機構22が起動され、膨張機4が安定して確実に起動される。
膨張機4が起動すると、揺動スクロール43が揺動し、放熱器3で冷却された冷媒が膨張吸入管25を通り膨張室22aに送り込まれる。膨張室22aに送り込まれた冷媒は、揺動スクロール43の揺動により膨張室22a内で膨張減圧され、膨張吐出管26から吐出される。ついで、補助圧縮機バイパス管8に設けられたバイパス弁9を閉じると、蒸発器7で加熱された冷媒が、補助圧縮吸入管29を通り補助圧縮室23aに送り込まれる。補助圧縮室23aに送り込まれた冷媒は、この揺動スクロール43の揺動により補助圧縮室23a内で圧縮昇圧され、補助圧縮吐出管30から吐出されて、主圧縮機1に送り込まれる。
そして、補助圧縮機6による昇圧動作により定常運転に移行すると、補助圧縮機6の吐出圧力である主圧縮機1の吸入圧力が上がる。これにより、モータ2に必要な電力が減少し、冷凍空調装置の高率を高めることができる。また、定常運転時、膨張弁12の開度が操作され、膨張機4の通過流量を調整する。
従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の冷媒回路構成図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置に適用されるスクロール型流体装置を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置に適用されるスクロール型流体装置における定常運転時の揺動スクロールに作用するスラスト荷重を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の冷媒回路構成図である。
符号の説明
1 主圧縮機、2 モータ、3 放熱器、4 膨張機、5 主軸、6 補助圧縮機、7 蒸発機、8 補助圧縮機バイパス管、9 バイパス弁、10 膨張側開閉弁、11 膨張機バイパス管、12 膨張弁、20 スクロール型流体装置、22 膨張機構、23 補助圧縮機構、41,42 固定スクロール、43 揺動スクロール。

Claims (4)

  1. モータによって駆動される主圧縮機と、上記主圧縮機で圧縮された高圧の冷媒を冷却する放熱器と、上記放熱器で冷却された冷媒を膨張減圧して動力を回収する膨張機と、上記主圧縮機の高段側に配設され、上記膨張機の主軸に連結して駆動されて冷媒の二段圧縮を行う補助圧縮機と、上記膨張機により減圧された冷媒を加熱する蒸発器と、上記補助圧縮機を迂回する補助圧縮機バイパス管に設けられたバイパス弁と、上記膨張機に並列に接続された膨張機バイパス管に設けられた膨張弁と、を備えた冷凍空調装置において、
    上記膨張機と上記補助圧縮機とが、揺動スクロール、上記揺動スクロールの一面側に配置された圧縮側固定スクロール、上記揺動スクロールの他面側に配置された膨張側固定スクロール、および上記圧縮側固定スクロールと上記膨張側固定スクロールとに軸支され、上記揺動スクロールを揺動自在に支持する上記主軸を備え、上記揺動スクロールと上記膨張側固定スクロールとにより構成され、上記放熱器で冷却された冷媒を膨張減圧して動力を回収し、上記膨張機として機能する膨張機構、および上記揺動スクロールと上記圧縮側固定スクロールとにより構成され、上記膨張機構で回収した動力により上記主圧縮機で圧縮された冷媒を圧縮し、上記補助圧縮機として機能する補助圧縮機構を有するスクロール型流体装置で構成され、
    膨張側開閉弁が上記膨張機バイパス管と並列の上記膨張機の下流側配管に設けられていることを特徴とする冷凍空調装置。
  2. モータによって駆動される主圧縮機と、上記主圧縮機で圧縮された高圧の冷媒を冷却する放熱器と、上記放熱器で冷却された冷媒を膨張減圧して動力を回収する膨張機と、上記主圧縮機の低段側に配設され、上記膨張機の主軸に連結して駆動されて冷媒の二段圧縮を行う補助圧縮機と、上記膨張機により減圧された冷媒を加熱する蒸発器と、上記補助圧縮機を迂回する補助圧縮機バイパス管に設けられたバイパス弁と、上記膨張機に並列に接続された膨張機バイパス管に設けられた膨張弁と、を備えた冷凍空調装置において、
    上記膨張機と上記補助圧縮機とが、揺動スクロール、上記揺動スクロールの一面側に配置された圧縮側固定スクロール、上記揺動スクロールの他面側に配置された膨張側固定スクロール、および上記圧縮側固定スクロールと上記膨張側固定スクロールとに軸支され、上記揺動スクロールを揺動自在に支持する上記主軸を備え、上記揺動スクロールと上記膨張側固定スクロールとにより構成され、上記放熱器で冷却された冷媒を膨張減圧して動力を回収し、上記膨張機として機能する膨張機構、および上記揺動スクロールと上記圧縮側固定スクロールとにより構成され、上記膨張機構で回収した動力により上記主圧縮機に吸入される冷媒を圧縮し、上記補助圧縮機として機能する補助圧縮機構を有するスクロール型流体装置で構成され、
    膨張側開閉弁が上記膨張機バイパス管と並列の上記膨張機の上流側配管に設けられていることを特徴とする冷凍空調装置。
  3. 上記バイパス弁を開、上記膨張弁を全開、かつ上記膨張側開閉弁を閉の状態で、上記主圧縮機を駆動して冷媒を循環させ、上記膨張弁の操作により該膨張弁の前後に圧力差を生じさせた後、上記膨張側開閉弁を開けて、上記膨張機を起動させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の冷凍空調装置。
  4. 上記冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の冷凍空調装置。
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